JPH0989362A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH0989362A
JPH0989362A JP7269532A JP26953295A JPH0989362A JP H0989362 A JPH0989362 A JP H0989362A JP 7269532 A JP7269532 A JP 7269532A JP 26953295 A JP26953295 A JP 26953295A JP H0989362 A JPH0989362 A JP H0989362A
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Kazuhiro Higano
和広 日向野
Masazumi Makino
正純 牧野
Kazunobu Okawa
和伸 大川
Yukito Nawata
幸人 縄田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転時の騒音を低減することができる空気調
和機を提供する。 【解決手段】 空気調和機のユニット本体２２内にファ
ン２６と、このファン２６を囲うようにほぼ矩形状に曲
げて形成した熱交換器３８とを収容し、この熱交換器３
８の中心から仕切り板２８側へずらすようにファン２６
の軸心を配置したので、ファン２６から吐出した風の渦
や乱れを減少することができ、運転時の騒音を低減させ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば天井に埋め
込んで設置される空気調和機に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、図６に示すように、空気調和機
の筐体（以下、「ユニット本体」という。）１内にファ
ン２と、このファン２を囲うようにほぼ方形状に形成し
た熱交換器３とを収容し、この熱交換器３の管板４間を
仕切り板５でつなぎ、この仕切り板５で仕切られた熱交
換器３の外側の空間６に、ドレンポンプ７を収容したも
のは知られている。この種のものでは、吸引口８から吸
い込まれた室内空気を熱交換器３で熱交換して、四方向
の吹出口９から吹き出すようにしている。尚、仕切り板
５は、ドレンポンプ７やメカ弁７ａ等の付近から空気が
漏れ出るのを防ぐために設けられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
空気調和機では、ファン２から吐出した風の乱れによっ
て運転時に騒音が発生するという問題がある。
【０００４】そこで本発明は上記課題を解消するため
に、運転時の騒音を低減することができる空気調和機を
提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の発明は、空気調和機の筐体内に一の
ファンと、この一つのファンを囲うように曲げて形成し
た熱交換器とを収容した空気調和機において、前記一つ
のファンは当該ファンの軸心を前記熱交換器の中心から
ずらすように配置したものである。
【０００６】請求項２記載の発明は、空気調和機の筐体
内に一つのファンと、この一つのファンを囲うように曲
げて形成した熱交換器とを収容し、この熱交換器の管板
間は仕切り板でつないだ空気調和機において、前記一つ
のファンは当該ファンの軸心を前記熱交換器の中心から
仕切り板側へずらすように配置したものである。
【０００７】これらの発明によれば、ファンの軸心を熱
交換器の中心からずらす、或いはファンの軸心を熱交換
器の中心から仕切り板側へずらすように配置したので、
風の乱れは少なくなり、運転時の騒音を低減することが
できる。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を添
付図面に従って説明する。図１は、本発明による空気調
和機のユニット本体を示す底面図であり、図２はこのユ
ニット本体と化粧パネルとを示す図であり、図３は図２
のユニット本体と化粧パネルとを示す断面図である。図
３を参照して、符号１０は天井埋込型空気調和機を示
し、この空気調和機１０は、建屋４０の天井空間１１内
に吊り下げて固定されている。この空気調和機１０は、
四方向吹き出し型の空気調和機であり、ユニット本体２
２と化粧パネル１４とを有し、化粧パネル１４の縦軸中
央には吸込口１６が開口し、この化粧パネル１４の吸込
口１６の周囲には吹出口１８が開口している。建屋４０
からは４本のボルト４２が垂直下方に延びており、これ
らのボルト４２にはユニット本体２２の吊り金具４４が
止着されている。
【０００９】空気調和機１０のユニット本体２２内に
は、図２に示すように、ファンモータ２４とターボファ
ン２６とこれらを囲むようにほぼ矩形状に曲げて形成さ
れた熱交換器３８と電装箱３６とが収容されている。こ
の熱交換器３８は、管板４９，４９間が仕切り板２８に
よって仕切られ、この仕切り板２８で仕切られた熱交換
器３８の外側の空間５６には、ドレンポンプ３０、ドレ
ン排水口３２、冷媒配管３４等が収容されている。この
仕切り板２８は、運転時に、空気が漏れ出るのを防いで
おり、この仕切り板２８の存在により、熱交換された空
気が四方の吹出口１８から室内Ｒに確実に吹き出される
ようになっている。
【００１０】この実施の形態によれば、図１に示すよう
に、熱交換器３８はほぼ矩形状に曲げられ、上記ターボ
ファン２６を囲むように位置するが、このターボファン
２６の軸心は、熱交換器３８の中心から仕切り板２８側
へずらすように配置されている。ターボファン２６の軸
心とは、ファンモータ２４の出力軸の軸心を言うものと
し、熱交換器３８の中心とは、ラインＬ１，Ｌ２の交
点、すなわち長手軸Ｌ１と短手軸Ｌ２との交点を言うも
のとする。尚、図３に示すように、空気調和機１０の化
粧パネル１４の吸込口１６には、エアーフィルタ２０が
設けられている。
【００１１】次に、この空気調和機の動作を説明する。
図１〜図３において、本体ケーシング２２内のファンモ
ータ２４を作動すると、ターボファン２６が回転するの
で、室内Ｒの空気は吸込口１６から吸い込まれ、エアー
フィルタ２０で清浄化された後、熱交換器３８に送ら
れ、この熱交換器３８で熱交換された後、四か所の吹出
口１８から室内Ｒに吹き出される。
【００１２】この場合に、吸込口１６から吸い込まれ熱
交換された室内空気は、ユニット本体２２のコーナー部
に位置する仕切り板２８の存在により、ドレンポンプ３
０、ドレン排水口３２、室内メカ弁６０等の付近へは漏
れず、四方の吹出口１８を通じて、ほぼ確実に室内Ｒに
吹き出される。
【００１３】この実施の形態によれば、ターボファン２
６の軸心が熱交換器３８の中心から仕切り板２８側へ距
離Ｌ３だけずらされるので、後述の実施例に示すよう
に、従来のものに比べて運転時の騒音が低減される。
【００１４】この距離Ｌ３は、例えば１００mm程度が望
ましいが、ユニット本体２２の大きさによっても異な
る。ただし、熱交換器３８の曲げ形状には、それほど影
響されないことが判明している。例えば、熱交換器３８
の曲げ形状は、正方形であっても、長方形であっても、
楕円形であっても、円形であってもよい。要するに、こ
の実施の形態によれば、熱交換器３８の中心に対し、タ
ーボファン２６の軸心をずらすことが重要であり、この
ターボファン２６の軸心をずらす方向も、いずれかの方
向に限定するものではない。図１に示す実施の形態で
は、ターボファン２６の軸心を、熱交換器３８の中心か
ら仕切り板２８側へずらしているが、この方向へずらす
ことが騒音低減にとって望ましいだけであって、仕切り
板２８と反対側の方向へずらすようにしてもよいことが
判明している。ただし、この場合には、仕切り板２８側
へずらす場合に比べても、騒音低減の効果はあまり大き
くないことが判明している。これによれば、ターボファ
ン２６から吐出した風の渦や乱れが減少できるので、従
来のものに比べ、運転騒音を低減することができる。
【００１５】
【実施例】図４、及び図５を参照して、この実施の形態
に従う騒音テストデータ（図４）と、従来のものに従う
騒音テストデータ（図５）とを比較すると、各図からも
明らかなように、約２ｄＢ、この実施の形態に従う装置
の方が従来のものに比べて、運転時の騒音が低減してい
る。すなわち、図４のものでは、騒音は４８．３ｄＢで
あり、図５のものでは、騒音は５０．３ｄＢである。
【００１６】尚、この騒音テストに使用した実機の大き
さは、図１を参照して、 長手軸Ｌ１方向のユニット本体２２の寸法； Ｈ１＝１０５０mm、 熱交換器３８の寸法； Ｈ２＝９００mm、 短手軸Ｌ２方向のユニット本体２２の寸法； Ｗ１＝７６０mm、 熱交換器３８の寸法； Ｗ２＝６１０mm、 軸心をずらす距離； Ｌ３＝１００mmである。
【００１７】要するに、この実施の形態によれば、種々
の騒音テストを行った結果、熱交換器３８の曲げ形状に
かかわらず、いずれかの方向に軸心をずらすと、いずれ
にしても運転騒音が低減されることが判明した。
【００１８】以上、一実施の形態に従って本発明を説明
したが、本発明は、この実施の形態に限定されるもので
はない。例えば、上記の実施の形態では、四方向吹出型
の空気調和機１０について説明しているが、本発明はそ
れ以外の他の種類の空気調和機、例えば二方向吹出型の
空気調和機にも適用できる。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、熱交換器はファンを囲むように曲げられて位置する
が、このファンの軸心は熱交換器の中心からずらす、或
いはこのファンの軸心は熱交換器の中心から仕切り板側
へずらすように配置されているので、ファンから吐出し
た風の渦や乱れを減少することができ、運転時の騒音を
低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の空気調和機のユニット本体の実施の形
態を示す底面図である。
【図２】図１の空気調和機のユニット本体とその化粧パ
ネルを示す底面図ある。
【図３】図２の空気調和機の断面図である。
【図４】この発明に従う騒音テストデータを示す図であ
る。
【図５】従来のものに従う騒音テストデータを示す図で
ある。
【図６】従来の空気調和機を示す底面図である。
【符号の説明】
２２ ユニット本体 ２４ ファンモータ ２６ ターボファン（ファン） ２８ 仕切り板 ３０ ドレンポンプ ３８ 熱交換器 ４９ 管板 ５６ 空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 正純 大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 大川 和伸 大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 縄田 幸人 大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号 三 洋電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 空気調和機の筐体内に一つのファンと、
    この一つのファンを囲うように曲げて形成した熱交換器
    とを収容した空気調和機において、 前記一つのファンは、当該ファンの軸心を前記熱交換器
    の中心からずらすように配置したことを特徴とする空気
    調和機。
  2. 【請求項２】 空気調和機の筐体内に一つのファンと、
    この一つのファンを囲うように曲げて形成した熱交換器
    とを収容し、この熱交換器の管板間は仕切り板でつない
    だ空気調和機において、 前記一つのファンは、当該ファンの軸心を前記熱交換器
    の中心から仕切り板側へずらすように配置したことを特
    徴とする空気調和機。
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