JPH0989088A - 自動変速機の変速操作入力装置 - Google Patents

自動変速機の変速操作入力装置

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Publication number
JPH0989088A
JPH0989088A JP27193995A JP27193995A JPH0989088A JP H0989088 A JPH0989088 A JP H0989088A JP 27193995 A JP27193995 A JP 27193995A JP 27193995 A JP27193995 A JP 27193995A JP H0989088 A JPH0989088 A JP H0989088A
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JP
Japan
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lever
shift
automatic transmission
input device
operation input
Prior art date
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Pending
Application number
JP27193995A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Miyoshi
啓介 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を減らすことにより、組み付け性を
向上しかつコストを低減し、その上、操作フィーリング
の向上を図ることを課題とする。 【解決手段】 ベースプレート2に揺動自在に支持され
る自動変速機の変速操作用シフトレバー3のレバー下部
部材6をディテント用凹凸部62,63やハーネス巻付
用突起69などと共に合成高分子により一体形成し、該
レバー下部6をベースプレート2に揺動自在に軸支し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車等の車両に備
えられる自動変速機の変速操作入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種自動変速機の変速操作入力
装置は、例えば実開昭59−92035号公報に開示さ
れている。この公報に開示されたものは、図23に示す
ように、自動車のフロアに固定された支持部材81にシ
フトレバー82が揺動自在に支持され、該シフトレバー
82の下部周辺に、ディテント用凹凸部84を有するデ
ィテント部材83が溶接により固定されていると共に、
該シフトレバー82内に、シフト規制ロッド85が上下
動可能に備えられ、該ロッド85にはシフトレバー82
を貫通して外方に突出する規制ピン86が設けられてい
る一方、上記支持部材81に上記規制ピン86と係合し
てシフトレバー82の揺動を規制する規制孔部88をも
つ規制プレート87が起立状に固定され、かつ、該規制
プレート87の上端部で、上記ディテント部材83との
近接位置に、上記ディテント用凹凸部84に弾性的に係
合してシフトレバー82の位置を決める係合部材89が
配設された構成となっている。
【0003】そして、この装置によれば、上記ディテン
ト部材83におけるディテント用凹凸部84への係合部
材67の弾性的係合によりがたつかないようにシフトレ
バー62の位置決めが行われると共に、上記規制プレー
ト87における規制孔部88への規制ピン86の係合に
よりシフト位置に応じてシフトレバー82の揺動が規制
されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に開
示された従来の装置にあっては、シフトレバー82とデ
ィテント用凹凸部84を有するディテント部材83とが
別部材から構成され、シフトレバー82の下部にディテ
ント部材83が溶接によって固着された構造となってお
り、そのため、部品点数が多くなると共に組み付け性が
悪い問題があった。
【0005】又、一般に、4段自動変速機の変速操作入
力装置のにあっては、シフトレバーの上端部に変速制御
用のソレノイドバルブを操作するODスイッチが備えら
れる場合があり、上記シフトレバーの下端部に、ODス
イッチと上記ソレイドバルブとを電気的に接続するハー
ネスを支持するための支持部材が特別に取付けられる構
成となっており、そのため、より一層部品点数が多くな
って、組み付け性が悪い問題を有していた。
【0006】本発明は従来における上記のような実情に
対処するもので、シフトレバーのレバー下部を樹脂など
の合成高分子により形成することにより、シフトレバー
の下部周辺に設けられる部材をレバー下部と一体に形成
できるようにして、部品点数の低減化を図り、これによ
り組付性を向上させ、かつコストダウンを図ることがで
きる自動変速機の変速操作入力装置を提供することを課
題とする。
【0007】また、他の課題は、シフトレバーのレバー
下部を樹脂などの合成高分子により形成する場合におい
て、支持剛性を確保し、操作フィーリングの向上を図り
得る自動変速機の変速操作入力装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0009】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、車体側部材に変速操作を行うシフ
トレバーが揺動自在に支持された自動変速機の変速操作
入力装置において、上記シフトレバーの下部を合成高分
子により形成し、該レバー下部を上記車体側部材に揺動
自在に軸支したことを特徴とする。
【0010】また、請求項2に係る発明(以下、第2発
明という)は、上記第1発明の構成に加えて、レバー下
部に、複数の異なる形状のディテント用凹凸部を一体に
形成すると共に、車体側部材に、上記各ディテント用凹
凸部に弾性的に係合してシフトレバーの位置を決める係
合部材の取付部を各ディテント用凹凸部に対応して複数
箇所設け、これら取付部のいずれか一つに上記係合部材
を取付けたことを特徴とする。
【0011】また、請求項3に係る発明(以下、第3発
明という)は、上記第1発明の構成に加えて、車体側部
材を合成高分子により形成し、該車体部材に、レバー下
部における下端部を揺動自在に支持するレバー支持部
と、上記レバー下部の揺動面に平行で、かつ該レバー下
部との摺接面を有する一対の側方ガイド壁とを一体に設
けたことを特徴とする。
【0012】また、請求項4に係る発明(以下、第4発
明という)は、上記第1発明の構成に加えて、レバー下
部に補強用リブを設け、該補強リブにハーネスのガイド
用挿通部を形成したことを特徴とする。
【0013】また、請求項5に係る発明(以下、第5発
明という)は、上記第1発明の構成に加えて、レバー下
部にハーネスの巻付用突起を一体に形成したことを特徴
とする。
【0014】そして、請求項6に係る発明(以下、第6
発明という)は、車体側部材に変速操作を行うシフトレ
バーを、金属製パイプからなるレバー上部部材と、車体
側部材に揺動自在に軸支される樹脂製のレバー下部部材
とで構成し、上記レバー上部部材の下端部をレバー下部
部材が包み込んだ状態で両部材を結合する一方、これら
両部材の重合した部分に、軸方向に直交する方向に貫通
しかつ時方向に長い長穴状の貫通穴をそれぞれ形成する
と共に、レバー下部部材における貫通穴の幅をレバー上
部部材における貫通穴の幅よりも狭く形成し、かつレバ
ー下部部材にレバー上部部材における貫通穴の内周面を
覆う被覆部を一体に設けて、この被覆部を介する状態で
レバー上部部材内に備えられたシフト規制ロッドの規制
ピンを上記両貫通穴内にわたって挿通したことを特徴と
する。
【0015】このような手段を用いることにより、上記
各発明によれば、それぞれ次のような作用が得られる。
【0016】まず、第1発明によれば、シフトレバーの
下部を合成高分子により形成したから、レバー下部の成
形にシフトレバーの下部周辺に設けられる例えばディテ
ント用凹凸部を有するディテント部材やハーネスの支持
部材などをレバー下部と一体に形成することが可能とな
り、これにより従来のようにディテント用凹凸部を有す
るディテント部材やハーネスの支持部材などをシフトレ
バーとは別に形成して、これら部材をわざわざシフトレ
バーに組み付ける必要がなくなる。
【0017】また、第2発明によれば、使用する自動変
速機に合ったディテント用凹凸部を選択してこれに対応
する取付部に係合部材を取付けることにより、異なる形
式の自動変速機に対する変速操作入力装置の共通化を図
ることができる。尚、複数の異なる形状のディテント用
凹凸部とは、例えばレンジ数が異なる複数の自動変速機
に対応するようにディテント用凹凸部の凹部の数が異な
るもの、或はコントロールバルブユニットにおけるマニ
ュアルバルブのストローク量が異なる複数の自動変速機
に対応するようにディテント用凹凸部における凹部のピ
ッチが異なるものなどのことである。
【0018】また、第3発明によれば、複雑な形状とな
るレバー下部と、一対の側方ガイド壁を有する車体側部
材とをいずれも精度の出し易い合成高分子により成形す
ることが可能であり、これにより、車体側部材の側方ガ
イド壁によりレバー下部の揺動面と直交する方向へのふ
らつきを制度よく抑えることができる。
【0019】また、第4発明によれば、合成高分子によ
り形成されたレバー下部に補強リブを設けて該補強リブ
にハーネスのガイド用挿通部が形成されているから、保
持用の部品を介してハーネスを該挿通部を介してレバー
下部に挿通保持することができる。
【0020】また、第5発明によれば、レバー下部にハ
ーネスの巻付用突起を一体に形成したから、同じく保持
用の部品を要することなくハーネスの途中を保持するこ
とができる。
【0021】さらに、第6発明によれば、レバー上部部
材が金属製パイプにより形成されているから、レバー上
部部材には十分な剛性を確保することができ、しかも、
このレバー上部部材と合成高分子からなるレバー下部部
材との重合した結合部分に形成される規制ピンの貫通穴
にあっては、レバー上部部材の貫通穴の内周面に、該内
周面を覆う被覆部がレバー下部部から一体に延設されて
いることから、該被覆部を介して上記貫通穴内に規制ピ
ンが挿通されていることにより、剛性を必要とするレバ
ー上部部材は鉄材料により形成して十分な剛性を確保す
ることができながら、上記規制ピンは合成高分子により
精度良く形成されたレバー下部部材の貫通穴と被覆部と
の内面に摺接しながら金属同士が摺接する場合のように
異音を発したりごりごりした感じを与えたりすることな
く滑らかに移動することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0023】図1〜図4は、本実施の形態に係る自動変
速機の変速操作入力装置を示し、該変速操作入力装置1
は、自動車のフロアFに固定されたベースプレート2
と、該ベースプレート2に揺動自在に支持されるシフト
レバー3とを有する。
【0024】上記シフトレバー3は、図4に示すように
ノブ4を備えたレバー上部部材5と、ベースプレート2
に揺動自在に支持されるレバー下部部材6とで構成され
ている。
【0025】上記レバー上部部材5は金属製パイプによ
り形成されており、このレバー上部部材5の上部には、
シフトボタン7とODスイッチ8とを有するノブ4が設
けられていると共に、該レバー上部部材5内には、シフ
トボタン7の押し操作によりカム機構9を介して上下動
されるシフト規制ロッド10が設けられている。さらに
レバー上部部材5の下部両側面には、軸方向に直交する
方向に貫通し、かつ軸方向に長い長穴状の貫通穴5a,
5aが形成されていると共に、これら貫通穴5a,5a
の上下位置に複数の結合用穴5b,5bが形成されてい
る。
【0026】また、上記規制ロッド10の下部には、上
記貫通穴5a,5aを貫通して外方に突出する規制ピン
11が嵌合支持され、この規制ピン11は両側に扁平面
を有する断面小判形を呈し、その中間部には抜止め用の
段部11aが設けられている。尚、図4中、符号12は
レバー上部部材5のノブ4とレバー下部部材6との間を
覆うカバーで、該カバー12内には、ODスイッチ8か
ら変速制御用のソレノイドバルブ(図示せず)に接続さ
れるハーネス13が挿通されている。
【0027】一方、上記レバー下部部材6は、図5,図
6及び図7に示すようにレバー上部部材5の下端部を包
み込んだ状態で結合する胴部14と、該胴部14の下部
に一体に連設された挿通穴15a,15aを有する二股
状軸受部15と、胴部14の両側に一体に連設された複
数の異なる形状のディテント用凹凸部16,17とから
構成されており、これら胴部14、軸受部15及びディ
テント用凹凸部16,17は樹脂などの合成高分子によ
り一体に形成されている。
【0028】そして、上記軸受部15は、図4に示すよ
うに、レバー支持軸18を介してベースプレート2に揺
動可能に支持され、また、上記ディテント用凹凸部1
6,17は、図6に示すように胴部14の上部に、シフ
トレバー3の揺動方向前後に延び、かつ左右方向に突出
する円弧状のつば部19が前後連結壁20,21を介し
て一体に連設され、このつば部19の両側の下面に、そ
れぞれ複数の凹部a〜fと凸部g〜kとが交互に形成さ
れて構成されている。
【0029】その場合、一方のディテント用凹凸部16
における凹部のピッチは、3段自動変速機に対応する各
シフトレバー3のシフト位置に合せて形成され、また、
他方のディテント用凹凸部17の凹部のピッチは、4段
自動変速機に対応する各シフトレバーのシフト位置に合
せてそれぞれ形成されている。なお、上記ディテント用
凹凸部16,17とは、上記のように複数の凹部a〜f
と凸部g〜kとをそれぞれ形成した場合は勿論、凹部の
みを複数形成したものについても含めた概念である。
【0030】また、上記胴部14のレバー上部部材5と
重合した部分で、上記貫通穴5a,5aと対向する位置
には、図5に示すように上下方向に延びる長穴状の貫通
穴14a,14aが形成されている。この胴部14側に
形成されている貫通穴14aの幅は、図9に示すように
レバー上部部材5に形成されている貫通穴5aの幅より
も狭く、また、図5に示すように上記貫通穴14aの長
さが、貫通穴5aの長さよりも短く形成され、かつ、胴
部14から一体に連設される被覆部14bにより貫通穴
5aの内周面が被覆されている。そして、上記シフト規
制ロッド10の下部に設けられた規制ピン11が上記被
覆部14bを介して両貫通穴14a,14aに挿通され
ている。また、上記シフト規制ロッド10の下面とレバ
ー下部部材6の胴部14との間にはシフト規制ロッド1
0を上方へ付勢するスプリング22が介装されている。
さらに、シフト規制ロッド10の上端部には、カム機構
9を構成するカム23が螺着されていると共に、該カム
23のシフト規制ロッド10に対する螺合長さが調節可
能となっており、この螺合長さの調節によりシフト規制
ロッド10における規制ピン11の上昇位置が調節でき
るように構成されている。
【0031】また、図6に示すように、レバー下部部材
6の前側連結壁21の一側面には、インナケーブル25
と該インナケーブル25を軸方向に移動可能に収容する
アウタケーブル26とからなる自動変速機操作用のケー
ブル24におけるインナケーブル25のケーブルエンド
27を支持する支持ピン28と、ケーブルエンド27の
外周を係合保持する複数のフック状係止片29,29と
が外方に一体に突出形成されている。
【0032】また、図6及び図7に示すように、上記前
後連結壁20,21の他側面にはこれら連結壁20,2
0と共に胴部14とつば部19とを補強する複数の補強
リブ30…30が一体に設けられている。さらに、つば
部19の胴部後方側には上記ハーネス13の挿通穴19
aが形成されていると共に、補強リブ30にもハーネス
13を圧入保持するガイド用挿通溝30aが形成され、
さらに胴部14の軸受部側にはハーネス13の途中を巻
き掛けるための巻付用突起31が一体に突設されてい
る。
【0033】また、上記ベースプレート2は、図10及
び図11に示すように、フロアFに固定されるプレート
本体32と、該プレート本体32の中央部を下方に膨出
させて形成したレバー支持部33と、該レバー支持部3
3の上端に形成される中央開口部32aの両側部から上
方に一体に突設された一対の側方ガイド壁34、35
と、プレート本体32の上記開口部32aの前部が上方
に膨出された膨出部36と、該膨出部36の近傍におい
て上方に突設された一対の当接壁37,38と、上記側
方ガイド壁23の前端側に上方に膨出されたシフトロッ
ク用カム39を支持するカム支持部40と、プレート本
体32の前端部に形成されたシフトロック操作用のケー
ブル41の支持部42と、上記自動変速機操作用のケー
ブル24の支持凹部43とで構成されている。
【0034】そして、これらプレート本体20、レバー
支持部33、側方ガイド壁34,35、膨出部36、当
接壁37,38、カム支持部40、シフトロック操作用
のケーブル支持部42、自動変速機操作用のケーブル支
持凹部42は樹脂などの合成高分子により一体に形成さ
れている。
【0035】上記レバー支持部33は、前後壁33a,
33bと側壁33c,33cと底壁33dとからなるボ
ックス状を呈し、上記両側壁33c,33cの下部間に
は、図5に示すように、これら側壁33c,33cと平
行状で、底壁33dから起立され、かつ前壁33aから
後壁33bに跨がる一対の起立片33e,33eが一体
に連設され、これら起立片33e,33eと上記両側壁
33c,33cとにレバー支持軸18の挿通穴33c
´,33c´,33e´,33e´がそれぞれ形成され
ている。そして、上記側壁33c,33cと起立片33
e,33eとの間に上記レバー下部部材6の二股状軸受
部15が挿入された状態で、これら側壁33c,33c
と起立片33e,33eと軸受部15との各挿通穴33
c´,33c´,33e´,33e´及び15a,15
aにレバー支持軸18が挿通されることにより、該レバ
ー支持軸18を介してシフトレバー3がベースプレート
2に揺動自在に軸支されている。
【0036】また、上記側方ガイド壁34、35は、図
5に示すように、上記レバー支持部33に軸支されたレ
バー下部部材6の揺動面と平行で、かつ、つば部19の
両側面と摺接するようにプレート本体32から上方に一
体に突設されている。
【0037】そして、これら側方ガイド壁34、35の
うち、一方の側方ガイド壁34におけるシフトレバー3
側内面には、図12に示すように3段自動変速機に対応
するシフトレバー3の各セレクトレンジに合せて規制ピ
ン11が係合する貫通穴からなる規制部44、つまりパ
ーキングレンジ係合部P、リバースレンジ係合部R、ニ
ュートラルレンジ係合部N、および変速レンジ係合部
D,S,Lが形成されている。また、他方の側方ガイド
壁35におけるシフトレバー側内面には、図13に示す
ように4段自動変速機に対応するシフトレバー3の各セ
レクトレンジに合せて上記規制ピン11が係合する凹部
からなる規制部45、つまりパーキングレンジ係合部
P、リバースレンジ係合部R、ニュートラルレンジ係合
部N、および変速レンジ係合部D,S,Lが形成されて
いる。
【0038】なお、両側方ガイド壁34,35に規制部
を形成するにあたって、強度が損なわれないように両規
制部を凹部により形成するのが好ましいが、その場合、
樹脂材料による一体成形が困難となるため、一方の側方
ガイド壁34の規制部44が貫通穴により形成され、他
方の側方ガイド壁35の規制部45が凹部により形成さ
れている。 そして上記貫通穴からなる規制部44を形
成する際、その規制部44周りの強度を確保するため、
該規制部44周りの肉厚は、他方の凹部からなる側方ガ
イド壁35の規制部45周りの肉厚よりも厚く形成され
ている。
【0039】また、図2に示すように他方の側方ガイド
壁35における規制部45のパーキングレンジ係合部P
に対応する箇所には、パーキングレンジ係合部Pへのシ
フト操作時における規制ピン11とパーキングレンジ係
合部Pとの位置関係を確認する覗き窓46が形成されて
いる。
【0040】さらに、両側方ガイド壁34,35の内面
には、これら側方ガイド壁34,35の上端から上記規
制部44,45に連通する規制ピン11の組付用挿通溝
34a,35aが対向位置に形成されている。これによ
り、予め規制ピン11をシフト規制ロッド10に組み付
けた状態のまま、レバー下部部材6を両側方ガイド壁3
4,35の上方側から、規制ピン11と側方ガイド壁3
4,35とを干渉させることなくレバー支持部33内に
挿入して組み込むことが可能となっている。また、側方
ガイド壁34,35内に挿入された規制ピン11は、そ
の一端部の規制部45の内壁面との当接と、段部11a
のシフト規制ロッド10との当接により抜け止めされる
ことになる。
【0041】また、一方の側方ガイド壁34は、図1及
び図12に示すように、シフトレバー3を該ベースプレ
ート2に組み付けた後に、該シフトレバー3のレバー下
部部材6の側面に自動変速機操作用のケーブル24のケ
ーブルエンド27を組み付けることができるように、他
方の側方ガイド壁35よりも前方側への突出量が短く形
成されている。そのため、一方の側方ガイド壁34にあ
ってはパーキングレンジ係合部Pは貫通形成されておら
ず、該係合部Pの一部が欠除されている。
【0042】また、上記膨出部36の後壁は、図14に
示すようにシフトレバー3が最前位置のPレンジ位置に
位置した時にシフトレバーと前後方向で当接するストッ
パ面36aとされている。
【0043】また、上記当接片37,37は、図15に
示すようにシフトレバー3がPレンジ位置に位置した時
に、該レバー3の左右方向への揺動を防止するため、両
側方ガイド壁34,35よりも前方に突出するシフトレ
バー3の前側連結壁21の両側面を挟み込んだ状態で摺
接するように設けられている。なお、これら当接片3
7,38は、上記膨出部36の後壁からそれぞれ一体に
連設させてもよい。その場合、例えば上記膨出部36の
一側部の下方を当接片37側に延長して、上記当接片3
7とほゞ同じ高さとした延長膨出部を段付き状に連設
し、この延長膨出部に当接片37を連設すればよい。
【0044】一方、上記プレート本体32の開口部32
aの後方には、図11に示すように各ディテント用凹凸
部16,17に弾性的に係合してシフトレバー3の位置
を決める係合部材47の取付部48,49が設けられ、
使用するディテント用凹凸部16又は17に応じて、こ
れらの取付部48,49のいずれか一方に係合部材30
が選択的に取付られるようになっている。
【0045】上記係合部材47は、図16に示すように
その基端部47aが上記プレート本体32の取付部48
又は49に固定され、かつ先端のカール部47bがディ
テント用凹凸部16又は17に弾性的に係合される板バ
ネから構成されると共に、該板バネ47の基端部47a
近くにはU字状の屈曲部47cが形成されている。そし
て、この板バネ47の取付部48,49としては、上記
プレート本体32の中央開口部32aの後方に上記屈曲
部47cを受け入れる凹所48a,49aと、該凹所4
8a,49aの後方で基端部47aを係合保持する複数
のフック片48b,49bが一体に形成されている。な
お、上記したように係合部材47として、板バネの先端
部をカールしたものを用いるほか、例えば板バネの先端
部にローラが支軸を介して回動自在に支持された構造の
ものを用いてもよい。
【0046】また、上記カム支持部40には、上記規制
ピン11がパーキングレンジ係合部Pに位置するときに
のみ該ピン11と係合するシフトロック用カム39が揺
動自在に支持されている。このカム39には、シフトロ
ック機構(図示せず)に連繋されるシフトロック操作用
のケーブル41が連結されると共に、上記規制ピン11
に係合する係合凹部50aが、他方の側方ガイド壁35
とレバー下部部材6の前側連結壁20との間に形成され
る空間部に突入されている。
【0047】そして、このカム39は、上記カム支持部
40内に内装されたばね(図示せず)により常時は図1
8に示すように、係合凹部39aが規制ピン11を受け
入れる下方位置に位置するように付勢されて、上記ケー
ブル41を引き込んでシフトロックを解除するようにシ
フトロック機構を作動させる一方、シフトレバー3がパ
ーキングレンジ係合部Pに操作されたとき、図2に示す
ように規制ピン11の上昇に伴い上記カム39の係合凹
部39aが上方位置へ回動して上記ケーブル41を押し
出し、これによりシフトロック機構の制御バルブを作動
させてシフトロックするように構成されている。
【0048】さらに、ベースプレート2の前端部に形成
される支持凹部38には、図20,図22及び図23に
示すように、自動変速機操作用のケーブル24における
アウターケーブル26の固定位置を位置調整可能に取付
けるケーブルの位置決め手段50が設けられている。
【0049】この位置決め手段50は、上記ベースプレ
ート2の支持凹部43の近傍に係合部51が、また、ア
ウタケーブル24側に係合部52がそれぞれ設けられて
いる一方、上記ベースプレート2の係合部51に係合す
る第1被係合部53と、アウタケーブル側の係合部52
に係合する第2被係合部54とを有する位置決め部材5
5とで構成されている。
【0050】具体的には、図20に示すように、上記ベ
ースプレート2の前端部に、一対の起立壁43a,43
aを突出させて上方が開放する支持凹部43が形成され
ていると共に、この支持凹部43の両起立壁43a,4
3aの外側面にその上端から下方に延びる凹所51a,
51aがそれぞれ形成され、これら各凹所51a,51
aには、二つの上方係合突起51b,51bと一つの下
方係合突起51cとが一体に突設され、これら凹所51
aと上方係合突起51b,51bと下方係合突起51c
とで係合部51が構成されている。
【0051】また、上記ケーブル24におけるアウタケ
ーブル26の端部には、図20及び図21に示したよう
にアウタケーブル26を内嵌し、ベースプレート2の支
持凹部43にアウタケーブル26と共にケーブル軸方向
に移動可能に支持されるアウタケーブルカバー部材56
が備えられている。このカバー部材56は、樹脂などの
合成高分子により形成されており、断面方形状の角筒部
57と断面円形状の前後円筒部58,59が一体に形成
されていると共に、角筒部57の上面には、その長さ方
向中間位置に長さ方向に向かって多数突設された係合歯
からなる係合部52が一体に形成され、さらに、この係
合歯52の長さ方向両側には、上記角筒部57の両側縁
から上方に起立する複数の仮止め用フック60…60
と、上記角筒部57の幅方向中間部から上方に突出する
ケーブル調整用つまみ体61,61とが一体に突出形成
されている。
【0052】また、位置決め部材55は、図20〜図2
2に示すようにベースプレート2の支持凹部43を構成
する一対の起立壁43a,43aの外側面に対して内面
が当接する一対の側壁部62,62と、これら側壁部6
2,62の上端部を連結する上壁部63とからなる門形
状に形成されており、この位置決め部材50は、樹脂な
どの合成高分子により形成されている。そして、該位置
決め部材55の各側壁部62には、上記上方係合突起5
1b,51bと下方係合突起51cとに同時に係合する
開口穴53aを有する第1被係合部53が形成されてい
ると共に、両側壁部62,62の下端部には、両側壁部
62,62を外方に開くためのつまみ片65,65が幅
方向外方へ一体に突設されている。また、上壁部63の
裏面には上記カバー部材56の係合歯52に噛み合う長
さ方向に多数配設された係合歯からなる第2被係合部5
4が形成されている。
【0053】また、上記第1被係合部53は、側壁部6
2,62の下端から開口穴53aの下縁までの下端部5
3bの幅と、上記上方係合突起51b,51bと下方係
合突起51cとの上下方向の間隔とがほゞ同寸法に形成
され、側壁部62,62の下端部53bを、位置決め部
材55の係合歯54と上記カバー部材41の係合歯52
との係合が解除される上方係合突起51b,51bと下
方係合突起51cとの間部分に嵌合係止できるように構
成されている。こうして、位置決め部材55の第1被係
合部53とベースプレート2の係合部51とは、位置決
め部材55の係合歯54をアウタケーブルカバー部材5
6の係合歯52に係合させない状態で係合して、上記カ
バー部材56の固定位置をケーブル軸方向に調整できる
中間のケーブル調整位置と、位置決め部材56の係合歯
54を上記カバー部材56の係合歯52に係合させた状
態で係合する最下方の固定位置とに選択的に固定可能な
構成とされている。また、上壁部63には、その前後面
からそれぞれ前後方向に延びる薄板状の前後延長部6
6,67が一体に突設され、これら各延長部66,67
には、カバー部材56の仮止め用フック60…60と係
合する切欠部66a,67aと、前後方向に延び、ケー
ブル調整用つまみ体61,61が挿通される長穴66
b,67bとがそれぞれ形成されている。これにより、
位置決め部材55の長穴66b,66bに上記つまみ体
61,61を挿通しながら位置決め部材55の切欠部6
6a,67aに、上記カバー部材56の仮止め用フック
60…60を係止させることにより、上記長穴66b,
67bの長さの範囲で上記カバー部材56を位置決め部
材55に対しケーブル軸方向に移動させることができな
がら、仮止め用フック60…60で上記カバー部材56
から位置決め部材55が抜け落ちないように仮止めでき
るようになっている。
【0054】なお、図4において、70は、ベースプレ
ート2側に設けられたレバー下部部材6の上部を覆うイ
ンジケータパネルであって、該パネル70にはシフトレ
バー3のシフト方向にガイド溝70aが形成され、この
ガイド溝70aを通してレバー上部部材5が上方に突き
出されている。
【0055】また、上記レバー支持軸18は図17に示
したように、合成樹脂により形成されていると共に、該
レバー支持軸18の一端には頭部18aが、また他端に
は係合突部18bが突設されており、さらに、このレバ
ー支持軸18の頭部内面と、係合突部18b側の端面に
は、環状のリップ片18c,18dが一体に突出形成さ
れ、該レバー支持軸18のレバー支持部33への取付け
時、これらリップ片18c,18dが側壁33c,33
cの壁面に変形しながら圧接されて、両リップ片18
c,18dにより外部からレバー支持部33内への水の
侵入が阻止されると共に、該レバー支持軸18のレバー
支持部33に対するがたつきが阻止されるようになって
いる。
【0056】次に、上記構成の変速操作入力装置の作用
を説明する。
【0057】なお、上記板バネ47がディテント用凹凸
部16,17のうち、ディテント用凹凸部16に係合す
るようにベースプレート2の取付部48に取付けられて
いる場合について説明する。
【0058】まず、シフトレバー3がパーキングレンジ
係合部Pにシフトされている時には、板バネ47のカー
ル部47bは図12において仮想線で示すようにおいて
ディテント用凹凸部17の凹部aに弾性的に係合してい
る。この状態からシフトボタン7を押してシフト規制ロ
ツド10を介して規制ピン11を押し下げ、シフトレバ
ー3を図12の矢印方向にシフトすると板バネ47が弾
性変形してカール部47bが凸部g上を乗り越えて凹部
bに係合し、この状態でシフトボタン7を離すと規制ピ
ン11がリバースレンジ係合部Rにシフトされる。この
係合部Rからシフトボタン7を操作せずにシフトレバー
3を揺動させると、カール部47bは凸部hを乗り越え
て凹部cに係合し、ニュートラルレンジ係合部Nにシフ
トされる。この状態からシフトボタン7を操作せずにシ
フトレバー3を揺動させると、カール部47bは凸部i
を乗り越えて凹部dに係合し、変速レンジ係合部Dにシ
フトされる。そして、変速レンジ係合部Dからシフトボ
タン7を押して規制ピン11を押し下げ、シフトレバー
3を揺動させると、カール部47bは凸部jを乗り越え
て凹部eに係合し、変速レンジ係合部Sにシフトされ
る。この変速レンジ係合部Sからシフトボタン7を押し
て規制ピン11を押し下げた状態でシフトレバー3をさ
らに揺動させると、板バネ47が弾性変形してカール部
47bが凸部k上を乗り越えて凹部fに係合し、この状
態でシフトボタン7を離すと規制ピン11が変速レンジ
係合部Lに係合されて図18,図19に示した変速レン
ジ係合部Lにシフトされることになる。
【0059】そして、上記構成では、図5にから明かな
ように、上記ベースプレート2におけるシフトレバー3
の両側方には、レバー下部部材6のつば部19における
両側面と摺接する側方ガイド壁34、35が突設されて
いるから、これら両側方ガイド壁34、35によりレバ
ー下部部材6の左右方向、つまり揺動面に対し直交する
方向のへふらつきが精度よく防止され、良好な操作フィ
リングが得られると共に、これに附随してレバー支持部
33の軸支部分への負担が抑えられることになる。
【0060】また、レバー下部部材6のレバー支持部3
3には、その側壁33c,33c間に起立片33e,3
3eが配設され、これら側壁33c,33cと起立片3
3e,33eとの間にレバー下部部材6の二股状に形成
された軸受部15が挟み込まれた状態で、レバー支持軸
18によりベースプレート2に揺動自在に軸支されてい
るから、上記レバー支持部33の軸支部分の支持剛性を
高めることができると共に、レバー下部部材6側からの
荷重が一箇所に集中しないように分散することができ、
ガタツキも抑えることが可能となる。
【0061】さらに、シフトレバー3が最前位置のパー
キングレンジ係合部Pに移動された時には、図14及び
図15に示すようにベースプレート2の前方部に突設さ
れた膨出部36の後壁ストッパ面36aにレバー下部部
材6における前側連結壁20の前面が当接して該レバー
下部部材6の前方へ荷重が確実に受け止められることに
なる。これにより、特別にレバー下部部材6の受け部材
を設ける必要がなく、規制ピン11への負担も抑えるこ
とができる。
【0062】また、一方の側方ガイド壁34は、シフト
レバー3のレバー下部部材6の側面に自動変速機操作用
のケーブル24を組み付けることができるように、他方
の側方ガイド壁35よりも前方側への突出量が短く形成
されており、これにより、シフトレバー3をベースプレ
ート2に組み付けた後、シフトレバー3がパーキングレ
ンジ係合部Pに位置に位置する状態のときに、上記ケー
ブル24のケーブルエンド27を上記側方ガイド壁34
と干渉させることなく前側連結壁20の支持ピン28と
フック状係止片29.29とに嵌合して取付けることが
可能となっている。そして、シフトレバー3がパーキン
グレンジ係合部Pに位置するときには、上記側方ガイド
壁34によるレバー下部部材6の左右方向のふらつき防
止効果が半減することになるけれども、そのときには、
上記膨出部20の近傍に設けられた一対の当接片37,
38が、上記前側連結壁20の両側面に摺接することに
なるので上記レバー下部部材6における前部側の左右方
向のへふらつきを防止することができる。
【0063】尚、上記ケーブルエンド27をレバー下部
部材6に取付けた状態で、レバー下部部材6がパーキン
グレンジ係合部P以外のレンジにシフトされたときに
は、一方の側方ガイド壁34の内側に入り込むことにな
って側方ガイド壁34の内面によりケーブルエンド27
の支持ピン28からの抜け出しが阻止されることにな
る。
【0064】また、シフトレバー3のレバー下部部材6
には、予め形式の異なる複数の自動変速機に対応させて
凹部の数やピッチが異なる形状のディテント用凹凸部1
6,17が複数一体に形成されていると共に、ベースプ
レート2に係合部材47の取付部48,49が各ディテ
ント用凹凸部16,17に対応して設けられ、これら取
付部48,49のいずれか一つに係合部材47を選択的
に取り付けるように構成しているから、使用する自動変
速機に応じたディテント用凹凸部を選択してこれに対応
する取付部に係合部材47を取付けることにより、異な
る形式の自動変速機に対する変速操作入力装置の共通化
を図ることができる。
【0065】また、合成高分子により形成されたレバー
下部部材6には補強リブ30が設けられていると共に、
該補強リブ30にハーネス13のガイド用挿通部30a
が形成され、またレバー下部部材にハーネス13の巻付
用突起31が一体に形成されているから、従来のように
ハーネス支持部材をシフトレバーとは別に形成して、該
支持部材をわざわざシフトレバーに組み付ける必要がな
く、これにより部品点数を減らすことができると共に、
組み付け性の向上化を図ることができる。
【0066】さらに、シフトレバー3は、金属製パイプ
でなるレバー上部部材5と樹脂製のレバー下部部材6と
からなる別体構成とされ、かつ、これらレバー上部部材
5とレバー下部部材6との重合した結合部分に形成され
る規制ピン11の貫通穴5a,14aのうち、樹脂材料
で形成されているレバー下部部材6の貫通穴14aの幅
が、金属パイプで形成されているレバー上部部材5の貫
通穴5aの幅よりも狭く形成され、かつレバー上部部材
5の貫通穴5aの内周面には、該内周面を覆う被覆部1
4bがレバー下部部6から一体に延設され、該被覆部1
4bを介して上記貫通穴14a内に規制ピン11が挿通
されていることにより、レバー上部部材5には十分な剛
性を確保することができながら、規制ピン11は樹脂材
料により精度良く形成されたレバー下部部材6の貫通穴
14aと被覆部14bとの内面にわたって摺接しながら
移動するのであり、これによりその移動時に金属同士の
摺接による異音を発したりごりごりした感じを与えたり
することなく滑らかに移動することが可能となる。
【0067】また、他方の側方ガイド壁34における規
制部44のパーキングレンジ係合部Pに対応する箇所に
は、図2に示すようにパーキングレンジ係合部Pへのシ
フト操作時における規制ピンとパーキングレンジ係合部
Pとの位置関係を確認する覗き窓46が形成されている
から、パーキングレンジ係合部Pへのシフト操作時にお
ける規制ピン11とパーキングレンジ係合部Pとの位置
関係を確認することができ、これにより、パーキングレ
ンジ係合部Pへのシフト操作時における規制ピンとパー
キングレンジ係合部Pとのクリアランスに基づいて、規
制ピン11がパーキングレンジ係合部Pを移動すること
に関連してシフトロック用カム39を介して作動するシ
フトロック機構によるシフトロックが正常に行われてい
るかどうかの確認を行うことが可能となる。
【0068】なお、上記レバー下部部材6の胴部14に
一体に形成されるディテント用凹凸部16,17を、上
記側方ガイド壁34,35に形成される規制部44,4
5よりも上方位置で、かつベースプレート2側に向けて
設けると共に、カール部47bを備えた板バネ47を上
記ベースプレート2に固定して、上記板バネ47の長さ
を積極的に長くとるようにしているから、シフトレバー
3の揺動操作により、板バネ47が弾性変形してカール
部47bがディテント用凹凸部16を乗り越えて移動す
るとき、該カール部47bに作用する荷重の変動を減ら
すことが可能となり、そのため、レバー操作が重くなっ
たり軽くなったりするのを極力抑えて、操作フィーリン
グをなめらかにすることができ、それでいてガタ付いた
りすることなく安定したシフトレバーの位置決めが可能
となる。
【0069】また、板バネ47のベースプレート2への
取付けに際し、図16に示すように板バネ47の基端部
近くをU字状に屈曲し、該屈曲部47cをベースプレー
ト2に設けた凹部48bに嵌め込んだ上で、基端部47
aをベースプレート2に一体に突出形成されたフック片
48aに係合させて固定支持するように構成したから、
板バネ47の基部側47aにかかる応力が該基部側の1
箇所に集中しないように上記屈曲部47cにおいて応力
を分散させることが可能となる。これにより板バネ47
のへたりを防止することができて長期に亙る使用が可能
となる。その上、板バネ47の基端部47aをベースプ
レート2に突設したフック片48aに嵌め合いによりワ
ンタッチで固定する構造としたから、ビスなどが不要
で、しかも迅速かつ容易に組み付けることができる。
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、シフトレ
バーのレバー下部を合成高分子により形成したから、シ
フトレバーの周辺に設けられるディテント用凹凸部を有
するディント部材、ハーネスのガイド用挿通部及び巻付
用突起などをレバー下部と共に一体に形成することが可
能となり、これにより従来のようにディテント部材やハ
ーネスの支持部材などをシフトレバーとは別に形成し
て、これら部材をわざわざシフトレバーに組み付ける必
要がなく、部品点数の低減化を図ることができて、組付
性を向上させることができ、コストダウンを図ることが
できる。
【0071】また、本発明によれば、レバー下部と共に
一体形成された複数の異なる形状のディテント用凹凸部
の中から、使用する自動変速機に合ったディテント用凹
凸部を選択してこれに対応する取付部に係合部材を取付
けることができ、これにより異なる形式の自動変速機に
対する変速操作入力装置の共通化を図ることができる。
【0072】また、本発明によれば、車体側部材の側方
ガイド壁によりレバー下部の揺動面と直交する方向への
ふらつきを精度よく抑えることができ、操作フィーリン
グの向上を図り得る。
【0073】さらに、本発明によれば、レバー上部部材
として金属製パイプを用いて十分な剛性を確保すること
ができ、しかも、シフトレバーのシフト位置を規制する
規制ピンは、合成高分子により形成されたレバー下部部
材の貫通穴の内面と上記レバー上部部材の貫通穴の内面
を覆う合成高分子による被覆部とに摺接しながら金属同
士が摺接する場合のように異音を発したりごりごりした
感じを与えたりすることなく滑らかに移動することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る自動変速機の変速
操作入力装置の一部省略右側面図である。
【図2】 同装置の一部省略左側面図である。
【図3】 同装置の一部省略平面図である。
【図4】 同装置のシフトレバーがニユートラル位置に
位置する状態での縦断正面図である。
【図5】 図4の要部を拡大した縦断正面図である。
【図6】 シフトレバーのレバー下部部材の側面図であ
る。
【図7】 シフトレバーのレバー下部部材の平面図であ
る。
【図8】 レバー下部部材の正面図である。
【図9】 図8のA−A線による拡大断面図である。
【図10】 ベースプレートの側面図である。
【図11】 ベースプレートの平面図である。
【図12】 ベースプレートにおける一方の側方ガイド
壁を内側から見た要部の縦断側面図である。
【図13】 ベースプレートにおける他方の側方ガイド
壁を内側から見た要部の縦断側面図である。
【図14】 シフトレバーがパーキングレンジに位置す
るときの一部の拡大縦断側面図である。
【図15】 シフトレバーがパーキングレンジに位置す
るときの一部の拡大正面図である。
【図16】 板バネの取付状態を示す縦断面図である。
【図17】 レバー支持軸の一部切り欠き拡大正面図で
ある。
【図18】 シフトレバーがロー変速レンジに位置する
ときの一部を拡大した側面図である。
【図19】 シフトレバーがロー変速レンジに位置する
ときの一部を拡大した縦断側面図である。
【図20】 位置決め手段の側面図である。
【図21】 同位置決め装置の縦断側面図である。
【図22】 図20のB−B線による拡大断面図であ
る。
【図23】 従来例の説明図である。
【符号の説明】
2 ベースプレート 3 シフトレバー 5 レバー上部部材 5a 貫通穴 6 レバー下部部材 10 シフト規制ロッド 13 ハーネス 14a,14a 貫通穴 16,17 ディテント用凹凸部 30 補強リブ 30a ガイド用挿通溝 31 巻付用突起 34,35 側方ガイド壁 47 係合部材 48,49 取付部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側部材に変速操作を行うシフトレバ
    ーが揺動自在に支持された自動変速機の変速操作入力装
    置であって、上記シフトレバーの下部が合成高分子によ
    り形成されており、該レバー下部が上記車体側部材に揺
    動自在に軸支されていることを特徴とする自動変速機の
    変速操作入力装置。
  2. 【請求項2】 レバー下部には、複数の異なる形状のデ
    ィテント用凹凸部が一体に形成されていると共に、車体
    側部材には、上記各ディテント用凹凸部に弾性的に係合
    してシフトレバーの位置を決める係合部材の取付部が各
    ディテント用凹凸部に対応して複数箇所設けられてお
    り、これら取付部のいずれか一つに上記係合部材が取付
    けられていることを特徴とする請求項1に記載の自動変
    速機の変速操作入力装置。
  3. 【請求項3】 車体側部材が合成高分子により形成され
    ていると共に、この車体部材には、レバー下部における
    下端部を揺動自在に支持するレバー支持部と、上記レバ
    ー下部の揺動面に平行で、かつ該レバー下部との摺接面
    を有する一対の側方ガイド壁とが一体に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の変速操
    作入力装置。
  4. 【請求項4】 レバー下部には、補強用リブが設けられ
    ており、該補強リブにハーネスのガイド用挿通部が形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の自動変速
    機の変速操作入力装置。
  5. 【請求項5】 レバー下部には、ハーネスの巻付用突起
    が一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の自動変速機の変速操作入力装置。
  6. 【請求項6】 車体側部材に変速操作を行うシフトレバ
    ーが揺動自在に支持された自動変速機の変速操作入力装
    置であって、上記シフトレバーは、金属製パイプからな
    るレバー上部部材と、車体側部材に揺動自在に軸支され
    る樹脂製のレバー下部部材とで構成されており、上記レ
    バー上部部材の下端部がレバー下部部材に包み込こまれ
    た状態で両部材が結合されている一方、これら両部材の
    重合した部分には、軸方向に延びる長穴状の貫通穴がそ
    れぞれ形成されていると共に、レバー下部部材における
    貫通穴の幅がレバー上部部材における貫通穴の幅よりも
    狭く形成され、かつ、レバー下部部材にはレバー上部部
    材における貫通穴の内周面を覆う被覆部が一体に設けら
    れて、この被覆部を介する状態でレバー上部部材内に備
    えられたシフト規制ロッドの規制ピンが上記両貫通穴内
    にわたって挿通されていることを特徴とする自動変速機
    の変速操作入力装置。
JP27193995A 1995-09-25 1995-09-25 自動変速機の変速操作入力装置 Pending JPH0989088A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013024416A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Hyundai Motor Co Ltd 駐車ブレーキシステム
CN110871682A (zh) * 2018-08-31 2020-03-10 富士机工株式会社 换挡杆装置

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