JPH0987545A - 耐汚染性に優れたシ−ト - Google Patents

耐汚染性に優れたシ−ト

Info

Publication number
JPH0987545A
JPH0987545A JP24285095A JP24285095A JPH0987545A JP H0987545 A JPH0987545 A JP H0987545A JP 24285095 A JP24285095 A JP 24285095A JP 24285095 A JP24285095 A JP 24285095A JP H0987545 A JPH0987545 A JP H0987545A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
sheet
weight
compound
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24285095A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Koizumi
一久 小泉
Tsutomu Maruyama
孜 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP24285095A priority Critical patent/JPH0987545A/ja
Publication of JPH0987545A publication Critical patent/JPH0987545A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】耐汚染性、耐擦り傷性の良いシ−ト。 【解決手段】シ−ト基材表面に、ジペンタエリスリト−
ル、トリペンタエリスリト−ル、ジトリメチロ−ルプロ
パン及びジトリメチロ−ルエタンから選ばれる1種以上
のポリオ−ル成分、ジカルボン酸成分及び(メタ)アク
リル酸を共エステル化物してなる多官能(メタ)アクリ
レ−ト基含有ポリエステル化合物(Ia)及び/又はポ
リイソシアネ−ト化合物と水酸基含有重合性アクリルモ
ノマ−とを反応させてなる多官能(メタ)アクリレ−ト
基含有ウレタン化合物(Ib)100重量部に対してシ
リコン化合物(II)を1〜10重量部の範囲で混合し
てなる組成物であって、且つ、該組成物の硬化塗膜が接
触角70〜120度の範囲である活性エネルギ線硬化型
組成物を塗装し、活性エネルギ−線を照射して硬化させ
ることを特徴とする耐汚染性に優れたシ−ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な耐汚染性に
優れたシ−トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家庭用又は商業用の厨房(台所)
において調理時に発生する油塵が壁に付着することから
汚れが激しく掃除を頻繁に行う必要がある。この掃除の
手間を省くために印刷したポリ塩化ビニルフィルムの表
面に透明な弗素フィルムを貼付ける方法が考えられる。
しかしながら、該方法は弗素フィルム自体のコストが高
いため経済的でないこと、擦り傷が付き易いこと及び油
塵の除去性が十分でないといった欠点がある。
【0003】また、冷蔵庫のドア−部における手垢によ
る汚れや風呂場における黴等の汚れに対して、印刷した
ポリ塩化ビニルフィルムに透明なポリエステルフィルム
をラミネ−トしたフィルムを貼付ける方法が考えられる
が耐擦り傷性及び耐汚染性が十分でないといった欠点が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は耐汚染性及び
耐擦り傷性等に優れたシ−トを開発することを目的とし
てなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記した
問題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、シ−ト
基材表面に特定の活性エネルギ−線硬化型組成物を塗布
し、活性エネルギ−線を照射して硬化させることによっ
て得られるシ−トが、従来からの問題点を全て解消する
ものであることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は、シ−ト基材表面に、ジペ
ンタエリスリト−ル、トリペンタエリスリト−ル、ジト
リメチロ−ルプロパン及びジトリメチロ−ルエタンから
選ばれる1種以上のポリオ−ル成分、ジカルボン酸成分
及び(メタ)アクリル酸を共エステル化物してなる多官
能(メタ)アクリレ−ト基含有ポリエステル化合物(I
a)及び/又はポリイソシアネ−ト化合物と水酸基含有
重合性アクリルモノマ−とを反応させてなる多官能(メ
タ)アクリレ−ト基含有ウレタン化合物(Ib)100
重量部に対してシリコン化合物(II)を1〜10重量
部の範囲で混合してなる組成物であって、且つ、該組成
物の硬化塗膜が接触角70〜120度の範囲である活性
エネルギ線硬化型組成物を塗装し、活性エネルギ−線を
照射して硬化させることを特徴とする耐汚染性に優れた
シ−トに関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で使用するシ−ト基材は、
活性エネルギ−線硬化型組成物を塗装するための基材で
あり、該組成物によって溶解、変質等を起こさない材質
であれば特に制限なしに使用することができる。具体的
には、例えば、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチ
レンテレフタレ−ト、ポリ塩化ビニル、ポリカ−ボネ−
ト、ポリプロピレン、アクリル等のプラスチックシ−ト
類、アルミニウム、ステンレス、鉄、亜鉛、スズ、銅等
の金属シ−ト類、金属蒸着シ−ト及びこれらのものが組
合わさったものが挙げられる。該シ−トは、必要に応じ
て顔料等で着色したものが使用できる。
【0008】該シ−ト基材の膜厚は、特に制限されない
が、通常、プラスチックでは約10〜200ミクロン、
好ましくは約20〜100ミクロンの範囲、金属シ−ト
では約10〜200ミクロン、好ましくは約10〜10
0ミクロンの範囲が好適である。該シ−ト基材の厚みが
上記範囲を下回ると汚れを除去する際にシ−トが少しの
衝撃、摩擦により破れたり、また、耐久性等が低下した
りするので好ましくない、一方、上記範囲を上回ると3
次曲面で剥がれを生じたり、フィルム基材のたわみ性が
悪くなるので取扱いが困難となり作業性が低下するので
好ましくない。シ−ト基材は、その表面を塗装または印
刷を行ったものが使用できる。また、該シ−ト基材表面
に塗装または印刷したシ−トをラミネ−トしたものも使
用することができる。
【0009】本発明で使用する活性エネルギ−線硬化型
組成物は、ジペンタエリスリト−ル、トリペンタエリス
リト−ル、ジトリメチロ−ルプロパン及びジトリメチロ
−ルエタンから選ばれる1種以上のポリオ−ル成分、ジ
カルボン酸成分及び(メタ)アクリル酸を共エステル化
物してなる多官能(メタ)アクリレ−ト基含有ポリエス
テル化合物(Ia)及び/又はポリイソシアネ−ト化合
物と水酸基含有重合性アクリルモノマ−とを反応させて
なる多官能(メタ)アクリレ−ト基含有ウレタン化合物
(Ib)100重量部に対してシリコン化合物(II)
を1〜10重量部の範囲で混合してなる組成物であっ
て、且つ、該組成物の硬化塗膜が接触角70〜120度
の範囲のものである。
【0010】上記ポリエステル化合物(Ia)における
ジカルボン酸の具体例としては、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸等の芳香族系ジカルボン酸、ヘキサヒ
ドロフタル酸、メチルヘキサヒドロフタル酸等の脂環式
ジカルボン酸、コハク酸、マロン酸、アジピン酸、セバ
シン酸、マレイン酸等の飽和及び不飽和ジカルボン酸が
挙げられる。更に、これらの無水物も使用できる。これ
らの中でもヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル
酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セ
バシン酸等が好適に使用できる。
【0011】ポリエステル化合物(Ia)の配合割合
は、ポリオ−ル、ジカルボン酸及び(メタ)アクリル酸
が約1:0.4〜0.8:2.0〜8の範囲が好まし
い。ポリエステル化合物(Ia)を製造するための共エ
ステル化反応は従来から公知の方法で行うことができ
る。
【0012】上記ウレタン化合物(Ib)におけるポリ
イソシアネ−ト化合物としては、トリレンジイソシアネ
−ト、キシリレンジイソシアネ−ト、ジフェニルメタン
ジイソシアネ−ト、イソホロンジイソシアネ−ト、ヘキ
サメチレンジイソシアネ−ト、ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネ−ト、水添キシリレンジイソシアネ−ト、
水添トリレンジイソシアネ−ト、水添ジフェニルメタン
ジイソシアネ−ト、トリフェニルエタントリイソシアネ
−ト、ジメチレントリフェニルトリイソシアネ−ト、及
びこれらのポリイソシアネ−トのビュレットタイプ付加
物、イソシアヌル環タイプ付加物等が挙げられる。
【0013】また、水酸基含有重合性アクリルモノマ−
としては、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、及び多価アル
コ−ルと(メタ)アクリル酸との部分エステル化物であ
る1,6−ヘキサンジオ−ルモノ(メタ)アクリレ−
ト、トリメチロ−ルプロパンモノ(メタ)アクリレ−
ト、ジトリメチロ−ルプロパンモノ(メタ)アクリレ−
ト、ジペンタエリスリト−ルモノ(メタ)アクリレ−ト
等が挙げられる。
【0014】上記活性エネルギ−線硬化型組成物には3
官能以上のモノマ−(Ic)、1又は2官能モノマ−
(Id)を配合することができる。
【0015】3官能以上のモノマ−(Ic)としては、
1分子中に4個以上の水酸基を含有する多価アルコ−ル
において、該水酸基を3個以上(メタ)アクリロイル基
に置換したモノマ−である。該多価アルコ−ルとして
は、ペンタエリスリト−ル、ジグリセリン、ジトリメチ
ロ−ルエタン、ジトリメチロ−ルプロパン、ジペンタエ
リスリト−ル、トリペンタエリスリト−ル等が挙げられ
る。
【0016】該モノマ−(Ic)は上記化合物(Ia)
及び/又は(Ib)成分100重量部に対して0〜70
0重量部、更に約50〜400重量部の範囲で配合でき
る。該モノマ−を配合することにより耐擦り傷性、耐汚
染性等が向上し、配合量が約700重量部を上回ると基
材との密着性が低下するので好ましくない。
【0017】1又は2官能モノマ−(Id)としては、
沸点が150℃以上で粘度が25℃で10センチポイズ
以下のものが好ましい。該モノマ−(Id)の具体例と
しては、テトラヒドロフルフリ−ル(メタ)アクリレ−
ト、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレ−ト、1,6−ヘキサンジ
オ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、1,3−ブタンジオ−
ル(メタ)アクリレ−ト、ネオペンチルグリコ−ルジ
(メタ)アクリ−ト等が好ましい。該モノマ−を使用す
ることにより塗膜平滑性が良くなるといった利点があ
る。
【0018】該モノマ−(Id)は上記化合物(Ia)
及び/又は(Ib)成分100重量部に対して0〜10
0重量部の範囲で配合できる。
【0019】シリコン化合物(II)は硬化塗膜が接触
角70〜120度、好ましくは80〜100度になるも
のが選択される。接触角が70度を下回ると耐汚染性、
耐擦り傷性等が劣り、一方、120度を上回ると付着
性、耐汚染性等が悪くなるので好ましくない。該シリコ
ン化合物(II)としては、粘度60〜450cs(セ
ンチスト−クス)(25℃、以下、同様の意味を表
す)、好ましくは90〜200csのジメチルポリシロ
キサン、ラダ−構造を有する分子量約5000〜200
00のジメチルポリシロキサン、フロロシリコンオイル
等が好適なものとして挙げられる。これらのものは1種
もしくは2種以上組合わせて使用することができる。上
記粘度60〜450csのジメチルポリシロキサンとし
ては、例えば、SH200の100cs、同左の200
cs、同左の350cs、PRX413−90cs(以
上、ト−レ・シリコ−ン株式会社製、商標名)、TSF
451−350cs(東芝シリコ−ン株式会社製、商標
名)等が挙げられる。粘度が60csを下回ると油塵除
去性が劣り、一方、450センチスト−クを上回ると耐
擦り傷性、油塵除去性等が劣るので好ましくない。該ジ
メチルポリシロキサンの配合割合は前記(I)成分10
0重量部に対して1〜10重量部、好ましくは1〜5の
範囲が好適である。配合割合が1重量部を下回ると油塵
除去性が劣り、一方、10重量部を上回ると表面平滑
性、硬化性、透明性、基材との付着性等が劣るので好ま
しくない。ラダ−構造を有する分子量約5000〜20
000のジメチルポリシロキサンとしては、例えば、ト
リアルコキシシラン同士を縮合反応させたものが使用で
きる。分子量が約5000を下回ると油塵除去性、耐溶
剤性等が劣り、一方、20000を上回ると油塵除去
性、表面平滑性、硬化性、透明性、基材との付着性等が
劣るので好ましくない。ラダ−構造を有するジメチルポ
リシロキサンの配合割合は前記(I)成分100重量部
に対して3〜10重量部、好ましくは5〜8の範囲が好
適である。配合割合が3重量部を下回ると油塵除去性が
劣り、一方、10重量部を上回ると基材に対する付着
性、表面平滑性等が劣るので好ましくない。フロロシリ
コン油としては、FQF501(東芝シリコ−ン株式会
社製、商標名、弗素変性シリコ−ンオイル)等が挙げら
れる。フロロシリコ−ンオイルの配合割合は前記(I)
成分100重量部に対して1〜10重量部、好ましくは
1〜5の範囲が好適である。配合割合が1重量部を下回
ると油塵除去性が劣り、一方、10重量部を上回ると平
滑性、基材に対する付着性、表面硬度等が劣るので好ま
しくない。
【0020】また、ポリジメチルシロキサンのジメチル
シロキシ単位の一部をメチルハイドロジェンシロキシ単
位で置換したメチルハイドロジェンシリコ−ンオイルを
上記シリコ−ンと組合わせて使用することができる。該
シリコ−ンとしては、具体的には、TSF483、TS
F484(以上、東芝シリコ−ン株式会社製、商標名)
等が挙げられる。該シリコ−ンオイルを配合することに
より、油塵除去性、耐擦り傷性が更に良くなる。該シリ
コ−ンオイルの配合割合は前記(I)成分100重量部
に対して0.1〜1重量部の範囲が好適である。効果が
認められる配合量としては0.1以上であり、また、仕
上がり性(ハジキ)の面からは1重量部までの範囲が好
適である。
【0021】上記活性エネルギ−線硬化型組成物は有機
溶剤に溶解して使用することが好ましい。該溶剤として
は、例えば、エタノ−ル、プロパノ−ル、ブタノ−ル等
のアルコ−ル系、トルエン、キシレン等の芳香族系、ア
セトン、メチルイソブチルメトン等のケトン系、酢酸エ
チル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等の酢酸エステル系、
エチレングリコ−ルモノメチルエ−テル等のエ−テル系
等が挙げられる。
【0022】また、活性エネルギ−線硬化型組成物に
は、必要に応じて光増感剤、光安定剤、紫外線吸収剤、
酸化防止剤等を配合することができる。光増感剤は光、
紫外線を照射して硬化させる際に配合されるものであ
り、具体的には、ベンゾイン、ベンゾインエチルエ−テ
ル、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパ
ン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニル
ケトン、アゾイソブチロニトリル、ベンゾイルパ−オキ
サイド等が挙げられる。配合割合は上記化合物(I)成
分100重量部に対して1〜10重量部の範囲が好適で
ある。
【0023】シ−ト表面に活性エネルギ−線硬化型組成
物を塗布する方法としては、例えば、ロ−ラ−、吹付
け、刷毛、浸漬などの塗装手段または印刷で行うことが
できる。該組成物の膜厚は、通常、乾燥膜厚で約1〜3
0ミクロン、好ましくは約2〜5ミクロンの範囲が好ま
しい。膜厚が約1ミクロン未満では引っ掻き傷により塗
膜が破れ易くなり、一方、約30ミクロンを越えると塗
膜表面にクラックが発生したり、硬化時の収縮によりシ
−トが反りかえったり、油塵による耐汚染性が悪くなっ
たりするので好ましくない。
【0024】活性エネルギ−線硬化型組成物は、例え
ば、α、β、γ、電子線及び紫外線等の活性エネルギ−
線を照射することによって硬化できる。
【0025】本発明において、シ−ト裏面(活性エネル
ギ−線硬化組成物を塗布するとは反対の面)に感圧性粘
着剤層を設けることができる。具体的には、ゴム系、ア
クリル系、ポリエステル系、エチレン/酢酸ビニル、ポ
リウレタン、ポリビニルブチラ−ル等が挙げられる。感
圧性粘着剤の厚みは、約10〜100ミクロン、好まし
くは約20〜80ミクロンの範囲が好適である。厚みが
約10ミクロンを下回ると下地に対する付着性が十分で
ないために粘着フィルムが剥がれ易くなるので好ましく
ない、一方、約80ミクロンを上回ると粘着剤層に油塵
等が染み込み粘着剤が軟化し素地、基材等との付着性が
低下し剥離する恐れがあるので好ましくない。
【0026】感圧性粘着剤には、例えば、粘着付与剤、
熱安定剤、粘着調整剤、老化防止剤、光安定剤、紫外線
吸収剤、着色剤、充填剤等を含むことができる。
【0027】また、感圧性粘着剤層面(むき出しとなっ
ている面)に、例えば、シリコン、ワックス、弗素樹脂
等の離型剤で処理した紙、フィルムあるいはそれ自体離
型性を示すフィルムなどの離型性フィルムが積層でき
る。該フィルムの厚みは、約10〜500ミクロン、好
ましくは約20〜100ミクロンの範囲である。
【0028】本発明の粘着剤層を有するシ−トは、台所
等の平面または3次曲面に押付けるだけで簡単に貼付け
ることができる。貼付け後の感圧性粘着フィルムの接着
力は約100〜3000g/25mm、好ましくは約4
00〜1500g/25mm(測定温度20℃)の範囲
が好ましい。接着力が約100g/25mmを下回ると
使用中に水、熱、油等の外的要因により膨れ、剥がれ等
の欠陥を生じ耐久性が低下するので好ましくない、一
方、接着力が約3000g/25mmを上回ると再補修
の時に剥離し難くなるので好ましくない。
【0029】
【実施例】本発明について、実施例を掲げて、本発明を
更に詳細に説明する。
【0030】アクリレ−ト基含有ポリエステル:ジペ
ンタエリスリト−ル0,5モル、コハク酸0.26モ
ル、アクリル酸2.8モルを硫酸及び硫酸銅の触媒の存
在下でエステル化反応した粘度3020cps(50
℃)、エステル価516のもの アクリレ−ト基含有ポリエステル:ジペンタエリスリ
ト−ル0,5モル、アジピン酸0.26モル、アクリル
酸2.1モルを硫酸及び硫酸銅の触媒の存在下でエステ
ル化反応した粘度2400cps(50℃)、エステル
価411のもの アクリレ−ト基含有ポリエステル:ジトリメチロ−ル
プロパン0,5モル、コハク酸0.26モル、アクリル
酸1.6モルを硫酸及び硫酸銅の触媒の存在下でエステ
ル化反応した粘度1500cps(50℃)、エステル
価440のもの ウレタンアクリレ−ト:ペンタエリスリト−ルジアクリ
レ−ト2.1、モル2,4−トリレンジイソシアネ−ト
1.0モルを反応させたもの シリコ−ン化合物: SH200の100cs(ト−レ・シリコ−ン株式会
社製、商標名)、 SH200の200cs(ト−レ・シリコ−ン株式会
社製、商標名)、 SH200の350cs(ト−レ・シリコ−ン株式会
社製、商標名)、 トリメトキシメチルシランの同縮合物(平均分子量約
10000、ラダ−構造のもの)、 FQF501(東芝シリコ−ン株式会社製、弗素変性
シリコ−ンオイル)、 上記SH200の100csとTSF484(東芝シ
リコ−ン株式会社製、メチルハイドロジェンシリコ−ン
オイル)との2/1(重量比)混合物、 PRX413−90cs(ト−レ・シリコ−ン株式会
社製、商標名)、 SH200の50cs(ト−レ・シリコ−ン株式会社
製、商標名) 3官能以上のモノマ−:ジペンタエリスリト−ルヘキサ
アクリレ−ト 光増感剤:イルガキュア−184(チバ・ガイギ−社
製、商標名) 基材: ポリエチレンテレフタレ−ト(50ミクロン)、 ポリ塩化ビニル(50ミクロン)、 ポリブチルテレフタレ−ト(50ミクロン) 実施例1 上記アクリレ−ト基含有ポリエステル100重量部
(固形分)、シリコ−ン化合物2重量部及び光増感剤
5重量部のトルエン50重量%溶液をポリエチレンテレ
フタレ−トシ−ト表面に乾燥膜厚が2ミクロンになる
ようにグラビア印刷したのち、溶剤を乾燥させ、次いで
メタルハライドランプUV照射(300mj/cm2
して硬化させた。
【0031】続いて、得られたポリエチレンテレフタレ
−トシ−トの裏面にポリアクリル酸ブチルの感圧性粘
着剤(50ミクロン)を形成した。
【0032】実施例2〜14 表1に記載のものを配合して実施例2〜14のものを製
造した。次いで、実施例1と同様にして硬化させ、粘着
剤を形成した。
【0033】比較例1〜5 表1に記載のものを配合して比較例1〜5のものを製造
した。次いで、実施例1と同様にして硬化させた。
【0034】実施例及び比較例の結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】表1において塗膜性能は次ぎの基準で評価
した。
【0037】貼付け前のシ−トの性能 外観:透明性、ハジキ、平滑性等を評価した。○は良好
なもの、△は透明性、ハジキ、平滑性が劣るもの 接触角:塗膜に対する水の接触角を測定した数値を示
す。蒸留水、0.03cc滴下、20℃で測定した。
【0038】付着性:基材と硬化塗膜との付着性を調べ
た。表面にセロファンテ−プを密着させて、強く引きは
なして試験した。◎は剥がれが全くないもの、○は若干
剥がれるが良好なもの、△は付着面積が80〜50%の
もの、×は付着面積が49%以下のもの、 鉛筆硬度:JIS K−5400 に規定する鉛筆引掻
き試験を行い、次いで、消しゴムで消した後、塗膜表面
に傷が付かない限界の鉛筆硬度を示す。
【0039】耐擦り傷性:布(ネル)に500gの荷重
をかけ学振型染色物磨耗堅牢度試験機(大栄科学精器製
作所社製)を用いて往復1000回試験した。◎は擦り
傷が全く付かないもの、○は擦り傷が若干付くが良好な
もの、△は擦り傷が付いて悪いもの、×は擦り傷が著し
く付くもの、 耐溶剤ラビング性:溶剤を浸み込ませたガ−ゼで塗膜を
指で強く擦った後、塗膜表面を観察した。塗膜表面の光
沢が低下するまでのラビングの回数を表した。 耐汚染性:汚染物質を塗膜表面に付着させ20℃で1日
放置した後、乾燥した布で拭き取った。◎は汚染物質が
全く残らないもの、○は汚染物質が若干残るもの、△は
汚染物質が残るもの、×は汚染物質が著しく残るもの、
なお、水性マ−カ−はホワイトボ−ドマ−カ−(橙色)
(パイロット株式会社製、商標名)、油性マ−カ−は布
かきペン黒(細M10)(ペンテル株式会社製、商標
名)、人工煤煙はカ−ボン/水/1N硫酸=20/75
/5(重量比)のペ−スト状のものを使用した。
【0040】貼付け後のシ−トの性能 ガラス板の表面にシ−トの粘着剤層面を重ね塗膜表面を
スキ−ジを用いて圧着し貼付けたものを試験した。
【0041】外観:貼付け後の外観を肉眼観察した。シ
ワ、破れ、傷等の異常を調べた。◎は良好、○は若干傷
が発生するが良好、△は若干破れ、シワが発生して悪
い、×は破れが発生して悪い 付着性:テンシロン型引張り試験機で付着力を調べた。
引張り速度300mm/分、雰囲気温度23℃で行っ
た、◎は1200g/25mm以上のもの、○は119
9〜800g/25mmのもの、△は799〜300g
/25mmのもの、×は299g/25mm以下のもの
【0042】
【発明の効果】本発明シ−トは、シ−ト表面が特定の組
成物で形成されていることから耐汚染性、耐擦り傷性等
の性能が優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/24 301 B05D 7/24 301T 302 302T 302P 302Y C09D 5/00 PPG C09D 5/00 PPG 183/04 PMU 183/04 PMU

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シ−ト基材表面に、ジペンタエリスリト−
    ル、トリペンタエリスリト−ル、ジトリメチロ−ルプロ
    パン及びジトリメチロ−ルエタンから選ばれる1種以上
    のポリオ−ル成分、ジカルボン酸成分及び(メタ)アク
    リル酸を共エステル化物してなる多官能(メタ)アクリ
    レ−ト基含有ポリエステル化合物(Ia)及び/又はポ
    リイソシアネ−ト化合物と水酸基含有重合性アクリルモ
    ノマ−とを反応させてなる多官能(メタ)アクリレ−ト
    基含有ウレタン化合物(Ib)100重量部に対してシ
    リコン化合物(II)を1〜10重量部の範囲で混合し
    てなる組成物であって、且つ、該組成物の硬化塗膜が接
    触角70〜120度の範囲である活性エネルギ線硬化型
    組成物を塗装し、活性エネルギ−線を照射して硬化させ
    ることを特徴とする耐汚染性に優れたシ−ト。
  2. 【請求項2】上記シ−ト基材の裏面に感圧性粘着剤層を
    設けてなる請求項1記載の耐汚染性に優れたシ−ト。
JP24285095A 1995-09-21 1995-09-21 耐汚染性に優れたシ−ト Pending JPH0987545A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24285095A JPH0987545A (ja) 1995-09-21 1995-09-21 耐汚染性に優れたシ−ト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24285095A JPH0987545A (ja) 1995-09-21 1995-09-21 耐汚染性に優れたシ−ト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0987545A true JPH0987545A (ja) 1997-03-31

Family

ID=17095215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24285095A Pending JPH0987545A (ja) 1995-09-21 1995-09-21 耐汚染性に優れたシ−ト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0987545A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006008741A (ja) * 2004-06-22 2006-01-12 Dainippon Plastics Co Ltd 防汚性基材及びその製造方法
JP2010077325A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Hiroki Niijima 耐汚染性塗料および耐汚染性塗料の製造方法
JP2016069391A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 Dic株式会社 水性樹脂組成物、コーティング剤及び物品
JPWO2016047415A1 (ja) * 2014-09-26 2017-04-27 Dic株式会社 水性ウレタン樹脂組成物、コーティング剤及び物品

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006008741A (ja) * 2004-06-22 2006-01-12 Dainippon Plastics Co Ltd 防汚性基材及びその製造方法
JP2010077325A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Hiroki Niijima 耐汚染性塗料および耐汚染性塗料の製造方法
JP2016069391A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 Dic株式会社 水性樹脂組成物、コーティング剤及び物品
JPWO2016047415A1 (ja) * 2014-09-26 2017-04-27 Dic株式会社 水性ウレタン樹脂組成物、コーティング剤及び物品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3676260B2 (ja) 活性エネルギー線硬化性ウレタン(メタ)アクリレート及び活性エネルギー線硬化性組成物並びにそれらの用途
JP3995055B2 (ja) 付着性塗膜
JP3922697B2 (ja) ウレタン(メタ)アクリレート及びそれを含有する活性エネルギー線硬化性組成物並びにそれらの用途
JP4197112B2 (ja) ハードコート層を有するフィルム、及びハードコート層を有するフィルムを適用した製品
JP6861018B2 (ja) 光学物品用活性エネルギー線硬化性組成物及びそれを用いた光学物品
JP2000290535A (ja) 活性エネルギー線硬化性被覆組成物
JP5056692B2 (ja) 鋼板用化粧シート及びこれを用いた化粧鋼板
JPH0987545A (ja) 耐汚染性に優れたシ−ト
JP2008062217A (ja) 硬化塗膜の形成方法および硬化塗膜を有する物品
JP2002194250A (ja) 活性エネルギー線硬化性被覆組成物及び該組成物の硬化被膜を有する材料
JP3442255B2 (ja) 紫外線硬化型組成物及び機能性表面を有する材料
JP6531392B2 (ja) 積層フィルム
JP4429199B2 (ja) 複層塗膜形成方法およびこれに用いる塗料
JPH08259644A (ja) 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
JP2019077750A (ja) シリコーン吸着フィルム
JP7076264B2 (ja) フィルムおよびフィルムの製造方法
JP2001232730A (ja) ハードコートフィルム
JP4304737B2 (ja) 紫外線遮蔽活性エネルギー線硬化性組成物、硬化型被覆材料及びそれらが被覆された成型体
JPH1095937A (ja) コーティング剤及び硬化塗膜を有する樹脂成形品
JPH07310026A (ja) 活性エネルギー線硬化型塗料組成物
JP2734320B2 (ja) ポリカーボネート物品被覆用組成物並びにポリカーボネート物品及びその製造方法
JP2002161257A (ja) 耐汚染性フィルム
JP3894633B2 (ja) 樹脂組成物及びその硬化物
JP2004160932A (ja) 水圧転写用フィルム及び硬化樹脂層を有する水圧転写体
JPH0641333A (ja) 帯電防止性ハードコートフィルム