JPH0985516A - 鋼板の端面精密切削方法 - Google Patents
鋼板の端面精密切削方法Info
- Publication number
- JPH0985516A JPH0985516A JP26345895A JP26345895A JPH0985516A JP H0985516 A JPH0985516 A JP H0985516A JP 26345895 A JP26345895 A JP 26345895A JP 26345895 A JP26345895 A JP 26345895A JP H0985516 A JPH0985516 A JP H0985516A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting
- steel plate
- cut
- face
- cutting tools
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Milling, Broaching, Filing, Reaming, And Others (AREA)
Abstract
の端面精密切削方法を提供する 【構成】 鋼板の両側に刃先のすくい角が20〜60
゜のバイトをその刃先が鋼板端面に切り込むように保持
して、鋼板とバイトとを相対移動させ、鋼板の両端面を
同時に切削する。
Description
が発生しにくい鋼板の端面精密切削方法に関する。
要家の要求に応じて鋼板の両端部を切断して、所定の幅
にする工程があるが、この工程で鋼板を連続切断するの
に用いられている装置は1対のサ−クルカッタ−で鋼板
を挟んで切断するサイドトリマ−である。しかし、この
装置では切断面がせん断面もしくは破断面になるため、
端部にバリやダレが発生し、端面の品質が劣るものであ
った。また、素材鋼板は切断代として、目的の幅より数
ミリメ−トル以上広くしておかなければならないため、
切断すると、材料歩留が劣るものであった。
板両端部をフライスカッタ−で連続的に切削する方法が
種々提案されている(特開昭60−99511号公報、
同62−236613号公報)。しかし、フライスカッ
タ−での切削でも切削面にバリやうねりが発生するた
め、スクエアエッジに仕上げることが困難であった。ま
た、切粉が発生するため、それが鋼板やロ−ルに食い込
み圧痕を付け、鋼板の品質や設備を阻害するという問題
もあった。さらに、切屑の回収が悪く、カッタ−の刃先
もかけ易いため、作業性が劣るという問題もあった。
を連続的に切削する方法で、切削後の鋼板幅精度を高め
る方法として、センサ−で鋼板の幅方向両端部を検出し
て、フライスカッタ−の位置を制御する方法(特開昭6
3−238212号公報)、センサ−でスリットされた
2枚の鋼板のスリット線を検出して、そのスリット線を
基準にしてフライスカッタ−の位置を制御する方法(特
開平4−189410号公報)などがあるが、前者の方
法は鋼板の幅精度が影響するため、切削後の精度が悪
い。また、後者の方法は目標幅の±1mm程度の精度し
か得られない。また、このようなセンサ−でフライスカ
ッタ−を制御する方法は一般に制御機構が複雑になるた
め、設備費が高くなる。
ッジに仕上げることができ、しかも、切屑の鋼板品質や
設備への悪影響がなく、カッタ−の制御も容易な鋼板の
端面精密切削方法を提供するものである。
刃先のすくい角が20〜60゜のバイトをその刃先が鋼
板端面に切り込むように保持して、鋼板とバイトとを相
対移動させ、鋼板の両端面を同時に切削するようにし
た。そして、切削は切削開始前にバイトの切り込みをブ
ロックゲ−ジで設定し、その後行うようにした。
法を検討した結果、バイト1として、図1のように刃先
のすくい角αが20〜60゜のものを用いると、切削面
にバリやうねりのないスクエアエッジに仕上げることが
できるのを見いだした。表1は刃先の傾斜角が0゜で、
すくい角αが同一のバイト1を鋼板2の両側に刃物台3
で1個ずつ対称に配置して、両バイトの切込みが0.0
5mmになるように保持した状態で鋼板2の端面を切削
した場合のすくい角αと端面切削状態の関係を示したも
ので、切削状態は刃先のすくい角αが20〜60゜のバ
イトによるものが総合的に優れている。
の突出高さを言い、20μm以下を○、20μm超を×
で評価した。 (注2)コ−ナ−丸みRは図2に示すように切削面から
コ−ナ−の丸みがなくなるまでの距離を言い、30μm
以下を○、30μm超を×で評価した。 (注3)傾きSは図3に示すように鋼板表裏差を言い、
差が30μm以下を○、30μm超を×で評価した。こ
の傾きSは鋼板を水平にした状態で端面を切削する場
合、バイトをその刃先面が垂直になるように保持して
も、すくい角が小さい時や刃先が欠損した時、切削抵抗
が大きくなるため、鋼板に無理な力が働き、鋼板がばた
つくことによって生じるものである。 (注4)端面うねりWは図4に示すように鋼板端面の凹
凸差を言い、傾きSと同様に、すくい角が小さい時や刃
先が欠損した時、切削抵抗が大きくなるため、鋼板に無
理な力が働き、鋼板が蛇行することによって生じるもの
である。 (注5)刃先の状態は刃先が欠損しないものを○、欠損
の生じたものを×で評価した。
端部の長手方向に対して、一定角度傾斜させることによ
り、切屑の排出方向を制御できるバイトを設置できる。
ここで、バイトのすくい面を例えば図5に示すように下
方向にβ傾斜させれば、切屑を下方向に排出でき、切屑
回収性を含めた作業性が非常に高く、鋼板表面に切屑の
噛み込みによる傷も発生しない品質のよい鋼板の切削が
行える。この刃先すくい面傾斜角βは3〜15°の範囲
が良い。
合、刃先が過熱して、切削性が低下したり、刃先が欠損
したりする。また、切屑が刃先に溶着したりする。この
ため、バイト1の刃先にはセラミックスコ−ティングを
施して、耐熱性、耐摩耗性を高め、また、切屑との親和
性を低下させるのが好ましい。
定するが、その設定は図6のようにブロックゲ−ジ4に
よれば容易に行うことができる。切削量が切込みの関係
で鋼板の両側に1組のバイト1を配置しただけでは困難
である場合は、バイト1を複数組タンデム状に配置して
段階的に切削する。この場合、バイトは刃先すくい角が
同一のものを使用してもよいが、異なる刃先すくい角の
ものを用いて、最初に切削するバイト1に刃先すくい角
の最も小さいものにし、以下すくい角の小さいものから
大きいものへの順に配置すると、すくい角の小さいバイ
ト1で切込みの深い粗削りを行い、すくい角の大きいも
のでバリ除去などの切込みの浅い仕上げ削りを行うこと
ができるので、切削端面を平滑にすることができる。な
お、バイト1を複数組配置する場合、鋼板の通板位置の
中心線に対して対称になるように配置するのが好まし
い。
ように鋼板2の通板位置両側に水平にタンデム状に配置
して、刃物台3に固定した後、板厚1.10mm、板幅
32.8mm、長さ700mの鋼板2(冷延鋼板)をア
ンコイラ−5から水平に払い出して、リ−ル6に巻取り
ながら両端面を切削した。バイト1a、1b、1cおよ
び1dはすくい角αがそれぞれ20゜、30゜、40゜お
よび60゜のもので、すくい角αの最も小さいもので鋼
板2の端面を最初に切削し、その後順次すくい角αの大
きいもので切削するように配置した。また、各バイト1
a〜1dの刃先すくい面傾斜角βはいずれも0゜とし
た。また、切込みは鋼板端部のダレ量が0.5mmある
ので、バイト1aが0.20mm、バイト1bが0.15
mm、バイト1cが0.10mm、バイト1dが0.05
mmになるようにブロックゲ−ジ4で設定し、切削後の
鋼板2の幅はリ−ル6の手前に配置した板幅計7で全長
にわたり測定した。
ら押さえ、かつ、定盤8から外れた両部をピンチロ−ル
9で挟持し、ばたつきや幅方向端部の撓みを防止した。
また、定盤8の手前にはサイドロ−ル10を配置して、
鋼板2の両端面を押圧して、鋼板2の蛇行を防止した。
切削は鋼板2を50m/minの速度で図7で左から右に
移動させ、水溶性切削液をバイト1a〜1dの刃先に吹
き付けながら行った。
αが10゜のものにして切削を行った。
ものにして切削を行った。しかし、バイト1dは刃に欠
損が生じてしまった。
示す。
角が同じで、刃先すくい面傾斜角βが6゜のバイトを用
いて切削した。バイトは上側の刃先が突出するように配
置したところ、カ−ル状の切屑が下向きに排出された。
0mの長さのもの3コイル切削した時点でバイトに刃先
の欠損が認められた。一方、バイト1a〜1dの代わり
に刃先表面をTiNとTiCNOで3層コ−ティングし
たバイトを使用したところ、6コイル切削してもバイト
の刃先には欠損が生じなかった。
くい角が20〜60゜のバイトで切削すると、切削面に
バリやうねりが発生するのを防止でき、また、切屑が連
続して鋼板やロ−ルに食い込まれることがないので、鋼
板品質や設備を損なうことなく、また、切屑の回収も容
易である。とくに、刃先が傾斜角を有するバイトを使用
すると、切屑が片側だけに排出されるので、その排出側
を下側にすれば、自重で回収できる。さらに、刃先をセ
ラミックスコ−ティングしたバイトにすると、刃先の耐
熱性、耐摩耗性が向上するので、刃先への切屑の溶着や
バイトの頻繁な交換を防止できる。また、バイトの切り
込みは切削開始前にブロックゲ−ジで設定するようにす
れば、複雑な制御機構を必要とせず、しかも、切削中に
鋼板の切削幅が途中で変化しないので、板幅精度の優れ
た鋼板を製造できる。
る。
バリ高さとコ−ナ−丸みを示す図である。
傾きを示す図である。
端面うねりを示す図である。
ある。
方法を示す図である。
場合の平面図である。
刃物台、4…ブロックゲ−ジ、5…アンコイラ−、6…
リ−ル、7…板幅計、8…定盤、9…ピンチロ−ル、1
0…サイドロ−ル、α…すくい角、β…刃先すくい面傾
斜角、H…バリ高さ、R…コ−ナ−丸み、S…傾き、W
…端面うねり、
Claims (4)
- 【請求項1】 鋼板の両側に刃先のすくい角が20〜
60゜のバイトをその刃先が鋼板端面に切り込むように
保持して、鋼板とバイトとを相対移動させ、鋼板の両端
面を同時に切削することを特徴とする鋼板の端面精密切
削方法。 - 【請求項2】 鋼板端部の長手方向に対して、刃先の
すくい面を一定角度傾斜させることを特徴とする請求項
1に記載の鋼板の端面精密切削方法。 - 【請求項3】 刃先をセラミックスコ−ティングした
バイトを使用することを特徴とする請求項1または2に
記載の鋼板の端面精密切削方法。 - 【請求項4】 請求項1の切削方法において、切削は
切削開始前にバイトの切り込みをブロックゲ−ジで設定
し、その後行うことを特徴とする鋼板の端面精密切削方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26345895A JP3691130B2 (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 鋼板の端面精密切削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26345895A JP3691130B2 (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 鋼板の端面精密切削方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0985516A true JPH0985516A (ja) | 1997-03-31 |
JP3691130B2 JP3691130B2 (ja) | 2005-08-31 |
Family
ID=17389794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26345895A Expired - Fee Related JP3691130B2 (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 鋼板の端面精密切削方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3691130B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013103045A1 (ja) * | 2012-01-06 | 2013-07-11 | 富士フイルム株式会社 | スクライブ方法 |
-
1995
- 1995-09-18 JP JP26345895A patent/JP3691130B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013103045A1 (ja) * | 2012-01-06 | 2013-07-11 | 富士フイルム株式会社 | スクライブ方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3691130B2 (ja) | 2005-08-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0753359B1 (en) | Method and apparatus for continuous finishing hot-rolling a steel strip | |
EP1661636A3 (en) | A roll forming machine and method | |
US20090317204A1 (en) | Edge milling device | |
US4597521A (en) | Rotary notcher for a joined metallic strip | |
US5381342A (en) | System for trimming a continuously moving metal strip | |
JPH0985516A (ja) | 鋼板の端面精密切削方法 | |
JP2815309B2 (ja) | マッシャロール装置ならびにその運転方法 | |
JP3521853B2 (ja) | Lp鋼板の製造方法 | |
JP3359487B2 (ja) | 鋼板の自動アライニング装置 | |
US5592845A (en) | Process for producing bar flats | |
JPS6037157Y2 (ja) | 鋼片の溶断スラグ除去装置 | |
JP3777814B2 (ja) | 連続化熱間圧延における熱間接合部の窪み部除去方法およびその装置 | |
JPS6317521Y2 (ja) | ||
JPS637209A (ja) | 金属帯板のエツジ切削方法 | |
JP2636111B2 (ja) | 金属ストリップのかえりなしサイドトリミング方法 | |
SU1466895A1 (ru) | Заготовка дл прокатки толстого биметаллического листа | |
JPS6227346Y2 (ja) | ||
JP3664883B2 (ja) | 熱間圧接方法およびその装置 | |
JPS61111802A (ja) | 金属帯板のトリミング方法 | |
JPS60240387A (ja) | 鋼帯突き合わせ溶接方法 | |
JPH0344844B2 (ja) | ||
JPH05154662A (ja) | シーム溶接装置 | |
JP3310179B2 (ja) | 鋼板の圧延疵防止方法 | |
JPH04274805A (ja) | 厚鋼板の剪断設備の選択使用方法 | |
JPS6039147Y2 (ja) | 鋼片の溶断スラグ除去装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040716 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050614 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050615 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080624 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090624 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090624 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100624 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100624 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110624 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120624 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120624 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130624 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |