JPH098514A - 積層セラミック電子部品 - Google Patents

積層セラミック電子部品

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JPH098514A
JPH098514A JP17270495A JP17270495A JPH098514A JP H098514 A JPH098514 A JP H098514A JP 17270495 A JP17270495 A JP 17270495A JP 17270495 A JP17270495 A JP 17270495A JP H098514 A JPH098514 A JP H098514A
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JP
Japan
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resonator
dielectric
dielectric layer
capacitor electrode
electrode
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JP17270495A
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English (en)
Inventor
Toshifumi Oida
田 敏 文 笈
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型でQの高い積層セラミック電子部品を提
供する。 【構成】 共振器10は、第1〜第6の誘電体層12a
〜12fを含む。第1〜第6の誘電体層12a〜12f
は、一体に積層され柱状に形成される。第1の誘電体層
12aには、断面矩形の略四角柱状の中心導体16が形
成される。積層された第1〜第6の誘電体層12a〜1
2fの外周面には、グランド電極18a〜18dが形成
される。第5の誘電体層12eの一方主面には、帯状の
コンデンサ電極20が中心導体16と対向するようにし
て形成される。コンデンサ電極20と中心導体16との
間に集中的に電極間容量が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は積層セラミック電子部
品に関し、特に柱状の誘電体の内部に中心導体を有す
る、たとえば共振器などの積層セラミック電子部品に関
する。
【0002】
【従来の技術】図18はこの発明の背景となる従来の共
振器の一例を示す斜視図解図である。この共振器1は、
誘電体セラミック材料を活用した誘電体共振器である。
この共振器1は、誘電体セラミック材料からなる略4角
柱状の本体2を含む。本体2の略中央部には、円筒状の
中心導体3が、本体2の一端部から他端部へ延びるよう
にして形成される。また、本体2の外周面には、グラン
ド電極4が形成される。なお、中心導体3は、円筒状に
限らず、たとえば角筒状、円柱状および略四角柱状など
に形成される場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図18に示
す従来の共振器1では、誘電体セラミック材料の誘電率
εによってのみ大きさが決定される。そのため、共振器
1を小型化するためには、誘電体セラミック材料の組成
を変更するしか方法がない。しかし、この方法では、共
振器1のQ値などの他の特性も変化してしまうので好ま
しくない。このような理由から、従来の共振器1は、小
型化が難しかった。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、小
型でQの高い積層セラミック電子部品を提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる積層セ
ラミック電子部品は、柱状に形成される誘電体と、誘電
体の表面に形成されるグランド電極と、誘電体の内部に
長手方向一端から他端にわたって形成される中心導体
と、中心導体との間に集中的に電極間容量を形成するた
めに、誘電体の内部に中心導体と近接して形成され、グ
ランド電極に接続されるコンデンサ電極とを含む、積層
セラミック電子部品である。
【0006】この発明にかかる他の積層セラミック電子
部品は、柱状に形成される誘電体と、誘電体の表面に形
成されるグランド電極と、誘電体の内部に長手方向一端
から他端にわたって形成される中心導体と、誘電体の内
部に中心導体と接続されて形成される第1のコンデンサ
電極と、第1のコンデンサ電極との間に集中的に電極間
容量を形成するために、誘電体の内部に第1のコンデン
サ電極と対向するようにして形成され、グランド電極に
接続される第2のコンデンサ電極とを含む、積層セラミ
ック電子部品である。
【0007】
【作用】この発明にかかる積層セラミック電子部品で
は、コンデンサ電極と中心導体との間に集中的に電極間
容量が形成される。
【0008】また、この発明にかかる他の積層セラミッ
ク電子部品では、中心導体に接続された第1のコンデン
サ電極と第2のコンデンサ電極との間に集中的に電極間
容量が形成される。この場合には、より大きな電極間容
量を形成することができる。
【0009】
【発明の効果】この発明によれば、コンデンサ電極と中
心導体との間に集中的に電極間容量が形成されるため、
誘電体の誘電率εを変化させることなく、積層セラミッ
ク電子部品の小型化を図ることができる。したがって、
この発明によれば、小型でQの高い積層セラミック電子
部品を得ることができる。
【0010】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0011】
【実施例】図1はこの発明の一実施例としての共振器の
一例を示す斜視図解図であり、図2はその分解斜視図で
ある。この共振器10は、セラミック層からなるたとえ
ば矩形板状の第1の誘電体層12aを含む。第1の誘電
体層12aには、その一端から他端にわたって、たとえ
ば断面矩形の孔14が形成される。この孔14は、第1
の誘電体層12aの一方主面から他方主面に貫通するよ
うに形成される。孔14内部には導電体が充填され、断
面矩形の略四角柱状の中心導体16が形成される。な
お、この実施例において中心導体とは、一体に積層され
る誘電体の中心に形成される導体パターンをいう。
【0012】第1の誘電体層12aの一方主面には、中
心導体16の一方面を覆うようにして、セラミック層か
らなる第2の誘電体層12bが形成される。また、第2
の誘電体層12bの一方主面には、セラミック層からな
る第3の誘電体層12cが形成される。第3の誘電体層
12cの一方主面には、グランド電極18aがたとえば
厚膜状に形成される。なお、第2の誘電体層12bの厚
みは、第1および第3の誘電体層12aおよび12cの
それぞれの厚みよりも薄く形成される。
【0013】また、第1の誘電体層12aの他方主面に
は、中心導体16の他方面を覆うようにして、セラミッ
ク層からなる第4の誘電体層12dが形成される。さら
に、第4の誘電体層12dの一方主面には、セラミック
層からなる第5の誘電体層12eが形成される。
【0014】第5の誘電体層12eの一方主面には、帯
状のコンデンサ電極20が中心導体16の下面と対向す
るようにして、たとえば厚膜状に形成される。コンデン
サ電極20は、中心導体16の延びる方向と直交する方
向に延びるように形成される。そして、コンデンサ電極
20の両端は、後述するグランド電極18cおよび18
dにそれぞれ接続される。この実施例では、コンデンサ
電極20を中心導体16に近接させて、大きな電極間容
量を形成するために、第4の誘電体層12dの厚みが、
第1および第5の誘電体層12aおよび12dのそれぞ
れの厚みよりも薄く形成される。
【0015】第5の誘電体層12eの他方主面には、セ
ラミック層からなる第6の誘電体層12fが形成され
る。第6の誘電体層12fの一方主面には、グランド電
極18bが、たとえば厚膜状に形成される。グランド電
極18bは、グランド電極18aと対向するようにして
形成される。
【0016】第1〜第6の誘電体層12a〜12fは、
一体に積層され柱状に形成される。そして、図1に示す
ように、柱状に積層された第1〜第6の誘電体層12a
〜12fの対向した2つの側面には、グランド電極18
cおよび18dが形成される。グランド電極18cおよ
び18dは、グランド電極18aおよび18bと接続さ
れる。したがって、グランド電極18a〜18dは、柱
状に積層された第1〜第6の誘電体層12a〜12fの
外周面を取り巻くようにして形成される。
【0017】図3は、この共振器10の等価回路図であ
る。この共振器10では、第1〜第6の誘電体層12a
〜12fと、中心導体16と、第1および第2のグラン
ド電極18aおよび18bとでストリップラインからな
る共振器が形成される。そして、中心導体16とコンデ
ンサ電極20との間に集中的に電極間容量が形成され
る。したがって、この共振器10は、共振器とともにキ
ャパシタが積層状態で内蔵され、一体的に形成される。
【0018】図5は、共振器10において、f0 =3G
Hz、εr =25の場合の電極間容量の大きさと、共振
器の長さおよび無負荷Qとの関係を示すグラフである。
図5に示すように、たとえば、コンデンサ電極20と中
心導体16との対向面積を大きくして、電極間容量を大
きくすることにより、共振器10の外形長さを短くでき
る。しかも、図5に示すように、無負荷Qも大きくな
る。このように、この実施例によれば、小型でQの大き
な共振器を得ることができる。
【0019】また、この共振器10では、中心導体16
が断面矩形の柱状に形成されるので、中心導体16の断
面積が大きい。そのため、中心導体16において、電流
の流れる経路が大きくなり、中心導体16における抵抗
成分や導体損が小さい。
【0020】また、この共振器10は、グランド電極1
8a〜18dが磁気シールドとしても作用するので、中
心導体16の周囲に発生する磁界が外部に漏れにくい。
【0021】なお、図1に示す共振器10の変形例とし
て、積層された第1〜第6の誘電体層12a〜12fの
一方端面に、さらに他のグランド電極を形成してもよ
い。そして、このグランド電極を、グランド電極18a
〜18dおよび中心導体16の一端と接続することによ
り、図4に示す等価回路を有する共振器を得ることがで
きる。この場合にも、上述と同様の効果を得ることがで
きる。
【0022】図6はこの発明の他の実施例を示す斜視図
解図であり、図7はその線VII−VIIにおける断面
図であり、図8はその線VIII−VIIIにおける断
面図である。図6に示す共振器30は、柱状の本体32
を含む。本体32は、図1に示す共振器10と同様に誘
電体から形成される。本体32の中心には、その長手方
向の一端から他端に貫通するようにして、中心導体34
が形成される。中心導体34は、図1に示す中心導体1
6と比べて、円筒状に形成される。また、この中心導体
34の下方には、板状のコンデンサ電極36が形成され
る。このコンデンサ電極36は、図1に示すコンデンサ
電極20と比べて、誘電体からなる本体32の長手方向
一端から所定の間隔をおいて、本体32の内部に形成さ
れる。また、本体32には、図1に示したものと同様
に、グランド電極38a,38b,38cおよび38d
が形成される。したがって、図6に示す共振器30は、
図9に示す等価回路を有する。この共振器30によって
も、図1に示す共振器10と同様の効果を得ることがで
きる。
【0023】また、本体32の長手方向の一端面にグラ
ンド電極を形成し、そのグランド電極をグランド電極3
8a〜38dおよび中心導体34と接続することによ
り、図10に示す等価回路を有する共振器を得ることが
できる。この変形例によっても、図6に示す共振器と同
様の効果を得ることができる。
【0024】図11はこの発明のさらに他の実施例を示
す斜視図解図であり、図12はその線XII−XIIに
おける断面図であり、図13はその線XIII−XII
Iにおける断面図である。図11に示す共振器40は、
柱状の本体42を含む。本体42は、図1に示す共振器
10と同様に誘電体から形成される。本体42の中心に
は、その長手方向の一端から他端に延びるようにして、
図1に示したものと同様の四角柱状の中心導体44が形
成される。また、この中心導体44の下面に接続され
て、板状の第1のコンデンサ電極46が形成される。さ
らに、第1のコンデンサ電極46の下方には、第1のコ
ンデンサ電極46と対向するようにして、第2のコンデ
ンサ電極50が形成される。また、本体42には、図1
に示したものと同様に、本体42の外周面を覆うように
して、グランド電極48a,48b,48cおよび48
dが形成される。第2のコンデンサ電極50は、グラン
ド電極48cおよび48dに接続される。したがって、
図11に示す共振器40は、図3に示す等価回路を有す
る。
【0025】図11に示す共振器40では、図1に示す
共振器10に比べて、第1のコンデンサ電極46が中心
導体44と接続されて形成される。そして、第1のコン
デンサ電極46と第2のコンデンサ電極50との間に集
中的に電極間容量が形成される。図11に示す共振器4
0では、第1のコンデンサ電極46を設けることによ
り、第2のコンデンサ電極50との間の対向面積をより
大きくすることができ、より大きな電極間容量を得るこ
とができる。したがって、共振器の小型化および高Q化
をさらに図ることができる。
【0026】また、本体42の長手方向の一端面にグラ
ンド電極を形成し、そのグランド電極を本体42の側面
のグランド電極48a〜48dおよび中心導体44と接
続することにより、図4に示す等価回路を有する共振器
を得ることができる。この変形例によっても、図11に
示す共振器と同様の効果を得ることができる。
【0027】さらに、図14は、この発明の別の実施例
としてのフィルタの一例を示す斜視図であり、図15
は、その線XV−XVにおける断面図であり、図16
は、その分解斜視図である。このフィルタ60は、セラ
ミック層からなるたとえば矩形板状の第1の誘電体層6
2aを含む。第1の誘電体層62aには、たとえば断面
矩形の孔64aおよび64bが、それぞれ第1の誘電体
層62aの一方主面から他方主面に貫通するように形成
される。これらの孔64aおよび64bには、それぞれ
導電体が充填されて、断面矩形の柱状の中心導体66a
および66bが形成される。この場合、中心導体66a
および66bは、間隔を隔てて平行に形成され、電磁気
的に結合される。中心導体66aおよび66bのそれぞ
れの一端は、第1の誘電体層62aの一端面に引き出さ
れて、外部電極72aに接続される。
【0028】第1の誘電体層62aの一方主面には、セ
ラミック層からなるたとえば矩形板状の第2の誘電体層
62bが形成される。この実施例では、第2の誘電体層
62bの厚みは、第1の誘電体層62aの厚みよりも薄
く形成される。第2の誘電体層62bの一方主面には、
たとえば矩形の第1のコンデンサ電極70aおよび第2
のコンデンサ電極70bが、それぞれたとえば厚膜状に
形成される。第1のコンデンサ電極70aは、中心導体
66aの他端近傍に対向して形成され、第2のコンデン
サ電極70bは、中心導体66bの他端近傍に対向して
形成される。また、第1および第2のコンデンサ電極7
0aおよび70bは、中心導体66aおよび66bが引
き出される端面と対向する側の端面に引き出される。そ
して、第1および第2のコンデンサ電極70aおよび7
0bは、外部電極72bに接続される。
【0029】第2の誘電体層62bの一方主面には、セ
ラミック層からなるたとえば矩形板状の第3の誘電体層
62cが形成される。第3の誘電体層62cの一方主面
には、第1のグランド電極68aがたとえば厚膜状に形
成される。第1のグランド電極68aは、第3の誘電体
層62cの両端面に引き出されて、外部電極72aおよ
び72bに接続される。
【0030】第3の誘電体層62cの一方主面には、セ
ラミック層からなるたとえば矩形板状の第4の誘電体層
62dが形成される。
【0031】また、第1の誘電体層62aの他方主面に
は、セラミック層からなるたとえば矩形板状の第5の誘
電体層62eが形成される。この実施例では、第5の誘
電体層62eの厚みは、第1の誘電体層62aの厚みよ
りも薄く形成される。
【0032】第5の誘電体層62eの他方主面には、セ
ラミック層からなるたとえば矩形板状の第6の誘電体層
62fが形成される。第6の誘電体層62fの一方主面
には、中心導体66aに対向するようにして、たとえば
短冊状の第3のコンデンサ電極70cが、たとえば厚膜
状に形成される。同様に、第6の誘電体層62fの一方
主面には、中心導体66bに対向するようにして、たと
えば短冊状の第4のコンデンサ電極70dが、たとえば
厚膜状に形成される。この場合、第3および第4のコン
デンサ電極70cおよび70dは、それぞれ中心導体6
6aおよび66bの長手方向と直交する方向に延びるよ
うに形成される。そして、第3および第4のコンデンサ
電極70cおよび70dのそれぞれの一端は、第6の誘
電体層62fの略中央部において、所定の間隔をおいて
対向するようにして配置される。また、第3および第4
のコンデンサ電極70cおよび70dのそれぞれの他端
は、それぞれ第6の誘電体層62fの端面に引き出さ
れ、入出力端子としての外部電極72cおよび72dに
接続される。
【0033】第6の誘電体層62fの他方主面には、セ
ラミック層からなるたとえば矩形板状の第7の誘電体層
62gが形成される。第7の誘電体層62gの一方主面
には、第1のグランド電極68aと対向するようにし
て、第2のグランド電極68bがたとえば厚膜状に形成
される。
【0034】第1〜第7の誘電体層62a〜62gは、
一体に積層され柱状に形成される。一体に積層された誘
電体層の側面には、図14〜図16に示すように、外部
電極72a,72b,72cおよび72dが形成され
る。外部電極72aおよび72bには、それぞれ第1の
グランド電極68aおよび第2のグランド電極68bが
接続されグランド端子として用いられる。また、外部電
極72cおよび72dには、それぞれ第3および第4の
コンデンサ電極70cおよび70dが接続され、入出力
端子として用いられる。また、外部電極72aおよび7
2bは、第1および第2のグランド電極68aおよび6
8bとともに、中心導体66aおよび66bの周囲を取
り囲むように形成されるので、発生する磁界が遮られて
外部に漏れない。
【0035】このフィルタ60では、第1〜第3,第5
および第6の誘電体層62a〜62c,62e,62f
と、中心導体66aと、第1および第2のグランド電極
68aおよび68bとでストリップラインからなる共振
器が形成され、第1〜第3,第5および第6の誘電体層
62a〜62c,62e,62fと、中心導体66b
と、第1および第2のグランド電極68aおよび68b
とでストリップラインからなる共振器が形成される。こ
の場合、中心導体66aおよび66bが電磁気的に結合
されているので、2つの共振器も電磁気的に結合され
る。
【0036】また、このフィルタ60では、コンデンサ
電極70aおよび中心導体66aの間と、コンデンサ電
極70bおよび中心導体66bの間と、コンデンサ電極
70cおよび中心導体66aの間と、コンデンサ電極7
0dおよび中心導体66bの間とにそれぞれ集中的に電
極間容量が形成される。また、互いに対向しているコン
デンサ電極70cとコンデンサ電極70dとの間にも、
集中的に電極間容量が形成される。したがって、このフ
ィルタ60は、図17に示す等価回路を有する。
【0037】図14に示すフィルタ60は、図1に示す
実施例と同様に、共振器とともにキャパシタが積層状態
で内蔵され、一体的に形成されるので小型化が容易であ
る。また、このフィルタ60は、中心導体66aおよび
66bがそれぞれ断面矩形の柱状に形成されるので、中
心導体66aおよび66bの表面積が大きい。そのた
め、中心導体66aおよび66bにおいて電流の流れる
経路が大きくなり、中心導体66aおよび66bにおけ
る抵抗成分および導体損が小さくなる。そのため、この
フィルタ60は、Qが大きく、挿入損失が小さい。この
ように、図14に示す実施例によれば、小型で、しかも
従来の誘電体共振器を用いた大型のフィルタと同等の特
性を有するフィルタを得ることができる。
【0038】なお、上述の各実施例において、中心導体
とコンデンサ電極との対向面積および電極間距離は、所
望の電極間容量を得るために適宜調整することが可能で
ある。複数のコンデンサ電極同士の場合も同様である。
【0039】また、上述の各実施例において、誘電体層
に形成される孔や中心導体の形状は、上述の形状に限ら
ず任意に変更されてもよい。たとえば、上述の各実施例
では、中心導体が断面4角形に形成されているが、この
発明では、中心導体はたとえば断面L字状や断面コ字状
に形成してもよい。また、中心導体は、円筒状に限ら
ず、たとえば角筒状、円柱状および略四角柱状などに形
成してもよい。さらに、中心導体の形状は、たとえば平
面略C字形状などに形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例としての共振器の一例を示
す斜視図解図である。
【図2】図1に示す共振器の分解斜視図である。
【図3】図1に示す共振器の等価回路図である。
【図4】図1に示す共振器の変形例の等価回路図であ
る。
【図5】図1に示す共振器において、f0 =6GHz、
εr =25の場合の電極間容量の大きさと、共振器の長
さおよび無負荷Qの関係を示すグラフである。
【図6】この発明の他の実施例を示す斜視図解図であ
る。
【図7】図6に示す共振器の線VII−VIIにおける
断面図である。
【図8】図6に示す共振器の線VIII−VIIIにお
ける断面図である。
【図9】図6に示す共振器の等価回路図である。
【図10】図6に示す共振器の変形例の等価回路図であ
る。
【図11】この発明のさらに他の実施例を示す斜視図解
図である。
【図12】図11に示す共振器の線XII−XIIにお
ける断面図でる。
【図13】図11に示す共振器の線XIII−XIII
における断面図である。
【図14】この発明の別の実施例としてのフィルタの一
例を示す斜視図である。
【図15】図14に示すフィルタの線XV−XVにおけ
る断面図である。
【図16】図14に示すフィルタの分解斜視図である。
【図17】図14に示すフィルタの等価回路図である。
【図18】この発明の背景となる従来の共振器の一例を
示す斜視図解図である。
【符号の説明】
10 共振器 12a〜12f 第1〜第4の誘電体層 14 孔 16 中心導体 18a〜18d グランド電極 20 コンデンサ電極 30 共振器 32 本体 34 中心導体 36 コンデンサ電極 38a〜38d グランド電極 40 共振器 42 本体 44 中心導体 46 第1のコンデンサ電極 48a〜48d グランド電極 50 第2のコンデンサ電極 60 フィルタ 62a 第1の誘電体層 62b 第2の誘電体層 62c 第3の誘電体層 62d 第4の誘電体層 62e 第5の誘電体層 62f 第6の誘電体層 62g 第7の誘電体層 64a,64b 孔 66a,66b 中心導体 68a 第1のグランド電極 68b 第2のグランド電極 70a 第1のコンデンサ電極 70b 第2のコンデンサ電極 70c 第3のコンデンサ電極 70d 第4のコンデンサ電極 72a,72b,72c,72d 外部電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状に形成される誘電体、 前記誘電体の表面に形成されるグランド電極、 前記誘電体の内部に長手方向一端から他端にわたって形
    成される中心導体、および前記誘電体の内部に前記中心
    導体と近接して形成され、前記グランド電極に接続され
    るコンデンサ電極を含む、積層セラミック電子部品。
  2. 【請求項2】 柱状に形成される誘電体、 前記誘電体の表面に形成されるグランド電極、 前記誘電体の内部に長手方向一端から他端にわたって形
    成される中心導体、 前記誘電体の内部に前記中心導体と接続されて形成され
    る第1のコンデンサ電極、および前記誘電体の内部に前
    記第1のコンデンサ電極と対向するようにして形成さ
    れ、前記グランド電極に接続される第2のコンデンサ電
    極を含む、積層セラミック電子部品。
  3. 【請求項3】 前記中心導体は、略四角柱状に形成され
    る、請求項1または請求項2に記載の積層セラミック電
    子部品。
  4. 【請求項4】 前記中心導体は、略円筒状に形成され
    る、請求項1または請求項2に記載の積層セラミック電
    子部品。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6020798A (en) * 1996-07-15 2000-02-01 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dielectric laminated device and its manufacturing method

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