JPH0984444A

JPH0984444A - コンバイン用枝梗処理装置

Info

Publication number: JPH0984444A
Application number: JP26774695A
Authority: JP
Inventors: Hidemi Nakauchi; 秀実中内
Original assignee: Seirei Industry Co Ltd
Current assignee: Yanmar Agribusiness Co Ltd
Priority date: 1995-09-20
Filing date: 1995-09-20
Publication date: 1997-03-31

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】目詰まりが起こらず損傷粒が発生することの
ないもので簡潔な構造のものにする。【構成】脱穀部からの１番籾粒中に混在する枝梗付き
粒を処理するもので、穀粒タンク（８）の上部に横向き
円筒ケ−ス（２）を設け、該円筒ケ−ス（２）内には排
出がわに向けて籾を送る螺旋体（３）を内装するととも
に、該円筒ケ−ス（２）の排出がわに送出籾に対して抵
抗を与える抵抗蓋（４）を設ける。また、その場合円筒
ケ−ス（２）内に送り込まれる籾量の変動に追従して抵
抗蓋（４）を揺動可能にし、その揺動により排出口
（１）の開口度合いを広狭調節するものにするとよい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、走行機台上に搭載する
脱穀部からの１番籾粒を穀粒タンク等に貯留する場合
に、その１番籾粒中に混在する枝梗付き粒を処理すると
ころのコンバイン用枝梗処理装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の枝梗処理装置は、処理室内での処
理作用によって単粒になったものと最初から単粒の籾粒
および処理作用により生じた粉塵を受網から漏出させな
がら処理する構造のものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来、枝梗処理装置は
上記のような構造であるから、受網は目詰まりを起こし
易く、目詰まりすると単粒の籾粒が受網から漏出せず徒
に処理作用が繰り返し行われて脱ぷ粒などの損傷粒が発
生したり、また、部品点数が多くなってコスト高になる
等の欠点がある。そこで、この発明はこれら従来の欠点
とするところを解消して目詰まりが起こらず損傷粒が発
生することのないものを簡潔な構造のもので提供しよう
とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、前項に記載の
ような枝梗処理装置を提供するために、脱穀部からの１
番籾粒中に混在する枝梗付き粒を処理するものであっ
て、穀粒タンクの上部に横向き円筒ケ−スを設け、該円
筒ケ−ス内には排出がわに向けて籾を送る螺旋体を内装
するとともに、該円筒ケ−スの排出がわに送出籾に対し
て抵抗を与える抵抗蓋を設けた構成のものにしたのであ
る。また、この場合に、円筒ケ−ス内に送り込まれる籾
量の変動に追従して抵抗蓋を揺動可能にし、その揺動に
より排出口の開口度合いを広狭調節する構成にするとよ
いのである。

【０００５】

【作用】これにより、脱穀部で脱穀処理された１番籾粒
は揚穀筒によって揚上され円筒ケ−ス内に送り込まれ
て、螺旋体と抵抗蓋の共働により籾粒に圧力が加えられ
ながら揉まれて混在している枝梗付き粒に対する処理が
行われ排出口からは単粒の籾粒と籾粒から切離した枝梗
や粉塵等の塵埃類が落下するようになる。また、この場
合、抵抗蓋を円筒ケ−ス内に送り込まれる籾量の変動に
追従して揺動可能にし、その揺動により排出口の開口度
合いを広狭調節するようにすると、抵抗蓋は円筒ケ−ス
内に設けられて送り込まれる籾量の変動に即応して揺動
しながら排出口の開口度合いを広狭に調節して円筒ケ−
ス内の籾粒に対する加圧と揉み作用が変動せず処理作用
が変わることがないのである。

【０００６】

【実施例】以下、この発明による枝梗処理装置について
実施例図を参照し説明すると、この例図に示すコンバイ
ンは「図２」のように、走行機台（６）上の左側に脱穀
部（Ａ）を、右側には運転席（７）とエンジン（Ｅ）と
穀粒タンク（８）が配設され、脱穀部（Ａ）の前方には
刈取部（Ｂ）を後側に藁カッタ−（Ｃ）が設けられて、
刈取部（Ｂ）で刈取られた穀稈を脱穀部（Ａ）に搬送供
給して脱穀処理し、この脱穀処理された１番籾粒は揚穀
筒（９）によって揚上されて後述の本発明による枝梗処
理装置により籾粒中に混在している枝梗付き粒の処理が
行われて穀粒タンク（８）に貯留されるようになり、脱
穀済の排藁は後方に搬出されて藁カッタ−（Ｃ）により
細断され、穀粒タンク（８）に貯留されたものは排出オ
−ガ（１０）により随時取出されるようになっている。

【０００７】次に、この発明による枝梗処理装置のもの
を、「図１」と「図２」により記載する。即ち、この枝
梗処理装置は穀粒タンク（８）内の前側上部に位置し、
排出口（１）を開口する円筒ケ−ス（２）内に、排出が
わに向けて籾を送る回転するところの螺旋体（３）と、
この螺旋体（３）の排出がわの端面に対向するようにし
て螺旋体（３）により送出されるものを阻止しながら抵
抗を与える抵抗蓋（４）とを設けることによって、螺旋
体（３）と抵抗蓋（４）の共働により籾粒中に混在する
枝梗付き粒を処理し、その処理されたものを排出口
（１）から穀粒タンク（８）内に落下させるようにして
いる。

【０００８】また、螺旋体（３）の軸（１１）は機体の
左右横方向になって前記揚穀筒（９）のコンベヤ軸（１
２）から一対のベベルギヤ（１３）を介して伝達されて
矢印（イ）の方向に回転し円筒ケ−ス（２）内に送り込
まれた籾を排出がわに向けて圧送するようにし、抵抗蓋
（４）はコの字形状にして上部がわの端部を支点軸（１
４）に嵌合した揺動杆（１５）の下部がわ端部に樞着さ
れて揺動杆（１５）と共に揺動可能にしたもので、その
揺動杆（１５）のウエイト（１６）の数の増減とウエイ
ト（１６）の取付位置調節によって抵抗蓋（４）による
抵抗圧を変更調節できるようにしてある。

【０００９】そして、前記排出口（１）の下方には回転
軸（１７）に軸着された跳ね出し羽根（５）が設けら
れ、排出口（１）から落下するものを跳ね出して穀粒タ
ンク（８）内に拡散するようにしている。また、この回
転軸（１７）は前記の螺旋体（３）の軸（１１）と平行
であって、その軸（１１）からベルト（１８）による伝
動によって前記螺旋体（３）と同方向に回転し排出口
（１）から落下するものを穀粒タンク（８）内に均等に
拡散させている。

【００１０】したがって、脱穀部（Ａ）で脱穀処理され
た１番籾粒は揚穀筒（９）によって揚上され円筒ケ−ス
（２）内に送り込まれるのであって、その送り込まれた
ものは螺旋体（３）と抵抗蓋（４）の共働により籾粒に
圧力が加えられながら揉まれて混在している枝梗付き粒
に対する処理が行われ排出口（１）からは単粒の籾粒と
籾粒から切離した枝梗や粉塵等の塵埃類が落下するよう
になり、この落下するものは跳ね出し羽根によって穀粒
タンク（８）内に均等に拡散させられるのである。

【００１１】また、この枝梗処理装置は前記のように構
成されて構造が簡潔になり小形にもなって穀粒タンク
（８）内を占める割合は小なくなり穀粒タンク（８）の
貯留量に影響を与えないのである。

【００１２】そしてこの場合、抵抗蓋（４）を円筒ケ−
ス（２）内に送り込まれる籾量の変動に追従して揺動可
能なものにし、その揺動により排出口（１）の開口度合
いを広狭調節するようにすると、抵抗蓋（４）は円筒ケ
−ス（２）内に設けられて送り込まれる籾量の変動に即
応して揺動しながら排出口（１）の開口度合いを広狭に
調節して円筒ケ−ス（２）内の籾粒に対する加圧と揉み
作用が変動せず処理作用の強弱度が変わることがないの
である。

【００１３】

【発明の効果】本発明は以上説明したように、脱穀部
（Ａ）からの１番籾粒中に混在する枝梗付き粒を処理す
るものであって、穀粒タンク（８）の上部に横向き円筒
ケ−ス（２）を設け、該円筒ケ−ス（２）内には排出が
わに向けて籾を送る螺旋体（３）を内装するとともに、
該円筒ケ−ス（２）の排出がわに送出籾に対して抵抗を
与える抵抗蓋（４）を設けたことを特徴とするものであ
るから、円筒ケ−ス（２）内に送り込まれたものが螺旋
体（３）と抵抗蓋（４）の共働により籾粒に圧力が加え
られながら揉まれて混在している枝梗付き粒に対する処
理が行われ排出口（１）から落下するので、簡潔な構造
のものになって小形にもなりコスト安のものを提供でき
るばかりでなく、従来のもののように処理されたものを
受網から漏出させるというものでないから目詰まりによ
る脱ぷ粒などの損傷粒の発生も起こらないのである。ま
た、その場合に、円筒ケ−ス（２）内に送り込まれる籾
量の変動に追従して抵抗蓋（４）を揺動可能にし、その
揺動により排出口（１）の開口度合いを広狭調節する構
成にすると、抵抗蓋（４）は円筒ケ−ス（２）内に設け
られていて送り込まれる籾量の変動に即応して揺動しな
がら排出口（１）の開口度合いを広狭に調節するので円
筒ケ−ス（２）内の籾粒に対する加圧と揉み作用が変動
せず処理作用の強弱度が変わることがなく常に安定した
処理が行われるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】枝梗処理装置とその関係を前方から見た図であ
る。

【図２】コンバイン全体の概略を示す側面図である。

【符号の説明】

Ａ脱穀部１排出口２円筒ケ−ス３圧送コンベヤ胴４抵抗蓋５跳ね出し羽根８穀粒タンク

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】脱穀部（Ａ）からの１番籾粒中に混在す
る枝梗付き粒を処理するものであって、穀粒タンク
（８）の上部に横向き円筒ケ−ス（２）を設け、該円筒
ケ−ス（２）内には排出がわに向けて籾を送る螺旋体
（３）を内装するとともに、該円筒ケ−ス（２）の排出
がわに送出籾に対して抵抗を与える抵抗蓋（４）を設け
たことを特徴とするコンバイン用枝梗処理装置。
【請求項２】円筒ケ−ス（２）内に送り込まれる籾量
の変動に追従して前記抵抗蓋（４）を揺動可能にし、そ
の揺動により排出口（１）の開口度合いを広狭調節する
構成にしたことを特徴とする請求項１．記載のコンバイ
ン用枝梗処理装置。
【請求項３】排出口（１）の下方に跳ね出し羽根
（５）を設けてあることを特徴とする請求項１．記載の
コンバイン用枝梗処理装置。