JPH0981134A - 信号処理装置 - Google Patents

信号処理装置

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JPH0981134A
JPH0981134A JP7262010A JP26201095A JPH0981134A JP H0981134 A JPH0981134 A JP H0981134A JP 7262010 A JP7262010 A JP 7262010A JP 26201095 A JP26201095 A JP 26201095A JP H0981134 A JPH0981134 A JP H0981134A
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智美 宮田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補間チャンネルの割当に複雑な処理を必要と
せず、かつ、構成の簡単な信号処理装置を提供する。 【解決手段】 マイクロ命令中に係数補間イネーブルフ
ィールドを設け、係数補間を行なうべき係数に対応する
マイクロ命令の該フィールドに1ビットのフラグを立て
ておく。このフラグを検出したときに出力されるIPコ
ントロール信号をカウンタ106で計数し、その出力で
使用する補間チャンネルを決定する。セレクタ105は
IPコントロール信号が0のときは係数RAM101の
出力を、1のときは補間器RAM104に記憶されてい
る現在値を選択し演算部に出力する。CPUにより係数
RAM101の係数が変更されたとき、係数補間器10
3は補間器RAM104に格納されている現在値と新た
な係数値との不一致を検出し、現在値に補間レートRA
M102から読み出された補間レートを加算して、補間
器RAM104に新しい現在値として格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は信号処理装置に関
し、特に、電子楽器のエフェクタなどに使用される補間
器を内蔵している信号処理装置(DSP:Digital Sign
al Processor)に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】フィルター操作や変復調操作などの実時
間信号処理をディジタル値の代数演算によって高精度か
つ高安定に行なうことができるDSPは、オーディオ信
号やビデオ信号の処理、音声情報処理など多くの分野で
用いられている。電子楽器においてもDSPがエフェク
タや音源として利用されており、例えば、DSPにより
波形データに対して様々な演算処理を施してリバーブや
ビブラートなど種々の効果(エフェクト)を付与するこ
とが行なわれている。
【0003】このような場合に、DSPにおける演算に
用いる係数をリアルタイムに変更して楽音に施される効
果を変更することが考えられているが、係数をいきなり
新しい係数値に変更すると、クリックノイズなどのノイ
ズが発生する恐れがあり、係数補間手段を用いて新しい
係数値に滑らかに移行させることが必要となる。しかし
ながら、DSPにおいては、マイクロプログラムのステ
ップ数と等しい数の係数値を記憶する係数レジスタを設
け、マイクロプログラムの各ステップに1対1に対応し
て係数値を記憶しておき、各マイクロプログラムステッ
プ毎に係数レジスタから対応する係数値を読み出して演
算に使用するように構成されている。したがって、すべ
ての係数に対して係数補間を行なうことができるように
すると、膨大な数の補間手段が必要となり現実的ではな
い。したがって、実際には同時に変更される係数の数は
それ程多くはないことに着目し、所定数の係数を補間す
ることができる補間手段を設けておき、補間が必要とな
った係数に対して該補間手段を割り当てて使用するよう
にした信号処理装置が本出願人により提案されている
(特開平6−242779号公報)。
【0004】この提案されている信号処理装置において
は、例えば、係数レジスタに記憶された256個の係数
値に対し、16個の係数を同時に補間することができる
補間手段(16個の補間チャンネル)が設けられてい
る。そのため、このDSPには、補間レートデータを記
憶する16個の補間レートラッチと、補間を行なおうと
する係数のステップナンバを記憶する16個の補間ステ
ップラッチと、該補間ステップラッチに格納されている
補間ステップナンバとマイクロプログラムカウンタの値
とを並列に比較する16個の比較器と、16個の係数値
を記憶する補間器RAMとを有している。
【0005】そして、CPUにより、16個の補間チャ
ンネルのうちの空いているチャンネルから使用する補間
チャンネルが決定され、そのナンバがDSPに入力され
て16個の補間チャンネルのうちのいずれか一つが指定
される。次いで、該補間チャンネルナンバにより指定さ
れた補間ステップラッチおよび補間レートラッチに補間
ステップナンバおよび補間レートが書き込まれ、補間ス
テップおよび補間レートの設定が行なわれ、係数レジス
タの対応するステップに新しい係数値が書き込まれる。
そして、16個並列に設けられた比較器のいずれかにお
いて、補間ステップナンバとマイクロプログラムカウン
タの内容との一致が検出されたとき、その一致を検出し
た比較器に対応する補間チャンネルナンバを用いて補間
レートラッチから対応する補間レートが読み出され、対
応する補間器RAMを用いて補間演算が行なわれるよう
になされているものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術のD
SPは16個の補間チャンネルという少ないハードウエ
アを用いて256個の係数をリアルタイムに変更するこ
とができるものであるが、補間チャンネルを割り当てる
ための処理が複雑であり、CPUにおける処理に余計な
時間を必要としていた。また、比較器が補間チャンネル
数に等しい個数だけ並列に設けられており、ハードウエ
アとしても複雑なものとなっていた。したがって、本発
明は補間チャンネルの割当に複雑な処理を必要としない
信号処理装置を提供することを目的としている。また、
本発明はより簡単な構成により係数値をリアルタイムに
変更することのできる信号処理装置を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の信号処理装置は、複数個のチャンネルを有
する補間器と、該補間器を使用するか否かを指示するコ
ードを格納するフィールドを有するマイクロ命令が格納
されているマイクロプログラムメモリと、前記補間器の
使用を指示するコードの出現に応じて計数動作を行うカ
ウンタとを有し、前記カウンタの出力に応じて補間器の
チャンネルが選択されるようになされているものであ
る。また、本発明の他の信号処理装置は、複数個のチャ
ンネルを有する補間器と、該補間器を使用するか否かを
指示するコードを格納するフィールドを有するマイクロ
命令が格納されているマイクロプログラムメモリと、前
記補間器の使用を指示するコードの出現に応じて計数動
作を行うとともに、前記マイクロプログラムの任意のス
テップにおいて任意の値をロードすることができるよう
に構成されているカウンタとを有し、前記カウンタの出
力に対応して前記補間器のチャンネルが選択されるよう
になされているものである。
【0008】このように構成された本発明の信号処理装
置によれば、補間器を使用するか否かがマイクロ命令に
より指示され、補間器の使用を指示するマイクロコード
により計数するカウンタの計数値により使用する補間チ
ャンネルが割り当てられるので、補間を行うステップで
あるか否かを検出するために多数の比較器を設ける必要
がなくなり、また、CPUにおいて複雑な補間チャンネ
ルの割当処理を行うことが不要になる。さらに、前記カ
ウンタの値をマイクロプログラムの途中の任意のステッ
プにおいて任意に設定できるようになされた信号処理装
置においては、マイクロプログラムメモリに格納されて
いるマイクロプログラムブロックに対応して補間チャン
ネルの割当を行うことが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のDSPがエフェ
クタとして使用されている電子楽器のブロック図を示し
ている。図1において、1は電子楽器全体の動作を制御
するCPU(中央処理装置)、2は制御プログラムやD
SP内のマイクロプログラムメモリに格納すべき複数個
のマイクロプログラムなどが格納されているROM、3
は処理に必要なデータが格納されるRAM、4は鍵盤や
各種設定を行なうためのスイッチなどからなる操作子、
5は装置の動作状態や各種設定情報を表示するための表
示装置、6は楽音信号を生成する音源、7は演算途中結
果の格納や波形データを遅延させるために用いられる外
部RAM、8は音源6により生成された楽音信号に対し
て各種の効果を施すDSPである。9はDSP8におい
てエフェクトをかけられた楽音信号をDA変換した後増
幅し、音響信号を出力するサウンドシステム、10はデ
ータ転送を行なうためのCPUバスである。
【0010】電子楽器の動作自体は周知であるから、こ
こではその詳細な説明は省略する。DSP8は、1サン
プリング周期毎に音源回路6から入力される楽音信号に
対してビブラート、トレモロなど各種のエフェクトを付
加するものであり、当該処理において必要とされるエフ
ェクト処理に対応するマイクロプログラムブロックが、
CPU1の制御によりROM2から読み出されて、内蔵
されるマイクロプログラムメモリに格納されている。そ
して、処理が開始されると、DSP8において、該マイ
クロプログラムに対応する各エフェクト処理が1サンプ
リング周期毎に実行されるものである。
【0011】図2にDSP8のブロック図を示す。この
図において、80はマイクロプログラム供給部であり、
その内部に、例えば512ステップからなるマイクロプ
ログラムを格納するマイクロプログラムメモリを有して
おり、各クロックサイクル毎に一つずつマイクロ命令が
読み出されるものである。81はセレクタであり、音源
6からの入力信号とデータバス90上のデータを選択し
て入出力(I/O)RAM82に入力するためのセレク
タである。82は入出力RAMであり、セレクタ81を
通して入力されるデータおよびサウンドシステム9へ出
力するデータが格納される。83は入力がデータバス9
0に接続され出力がセレクタ84および87に接続され
ているテンポラリRAMであり、演算の途中結果などが
格納される。84はセレクタであり、入出力RAM82
およびテンポラリRAM83の出力が入力され、そのい
ずれかを選択して乗算部86に供給するためのセレクタ
である。
【0012】100は係数レジスタ・補間部であり、そ
の詳細については後述するが、各マイクロプログラムス
テップに対応した係数値を格納する係数レジスタと補間
部とを有しており、係数レジスタに格納している係数値
あるいは補間部において補間演算を行って得られた係数
値を、各マイクロプログラムステップにおける演算に使
用するために乗算部86に対して出力するものである。
86は乗算部であり、セレクタ84を介して入力される
データと係数レジスタ・補間部85から入力されるデー
タとを高速に乗算する乗算器である。87はセレクタで
あり、入出力RAM82、テンポラリRAM83および
データバス90からの出力が入力され、そのいずれかを
加算部88に出力するものである。88は加算部であ
り、セレクタ87の出力と乗算部86の出力とを加算す
る加算器である。89はシフト部であり、加算部88の
出力を必要に応じてシフト処理するためのシフタであ
る。シフト部89の出力はデータバス90に接続されて
いる。また、7は前述した外部RAMであり、91は外
部RAM7に対するアクセスを行なうための外部RAM
アドレス制御部である。
【0013】DSP8はこのように構成されており、1
サンプリング周期でマイクロプログラム供給部80から
供給される512ステップのマイクロプログラムを実行
して、各サンプリング周期毎に音源6から入力される楽
音信号が、係数レジスタ・補間部100から供給される
係数値と演算されたり、あるいは、外部RAM7に書き
込まれ所定時間後に読み出されて所定時間の遅延を与え
られることにより、所定のフィルタ演算処理や波形遅延
処理などが実行される。これにより、楽音信号に所定の
効果が施されるものである。
【0014】図3に本発明のDSPにおける係数レジス
タ・補間部100の一実施形態を示す。図3において、
101は係数RAMであり、各マイクロプログラムステ
ップに1対1に対応するようにマイクロプログラムのス
テップ数と同じ数(この実施形態においては512)の
係数値を記憶している。この係数RAMにはCPUバス
10を介してCPU1から係数値が書き込むことがで
き、また、図示するクロックφに応じてマイクロプログ
ラムメモリと同期して、順次係数値が読み出されるよう
になされている。102は補間レートRAMであり、補
間チャンネル数に等しいアドレス数(この実施形態にお
いては32)を有し、各補間チャンネルに対応する補間
レート(現在の係数値から変更後の係数値へ係数値を変
化させるときの1サンプリング周期当りの変量)がCP
U1から書き込まれるようになされている。また、補間
器番号カウンタ106の計数出力をアドレスとして読み
出されるようになされており、読み出された補間レート
データは係数補間器103に供給される。
【0015】103は係数補間器であり、係数RAM1
01から読み出される係数値と補間器RAM104に格
納されている現在値とを比較し、係数値≠現在値のとき
は現在値に補間レートRAM102から供給される補間
レートデータを加算して新たな現在値として補間器RA
M104に格納するものである。なお、係数値=現在値
のときは補間器RAM104中の現在値に対してなんら
演算操作は行われない。104は演算にその時点で用い
られている係数値(現在値)を記憶するための補間器R
AMであり、補間チャンネル数(この実施形態において
は32)に等しい記憶領域を有し、補間器番号カウンタ
106の計数出力によりアドレスされるものである。な
お、前記係数値≠現在値の判断は現在値が係数値に達し
ないときであり、現在値が係数値を越えてしまうとやは
り係数値≠現在値ではあるが、この場合は含まないこと
とする。
【0016】105はセレクタであり、係数RAM10
1の出力と補間器RAM104の出力が入力とされ、後
述するIPコントロール信号が「0」のときは係数RA
M101の出力を、IPコントロール信号が「1」のと
きは補間器RAM104の出力を係数値として出力する
ものである。106は補間チャンネル数に等しい数を計
数することができる補間器番号カウンタ(この実施形態
においては5ビット)であって、IPコントロール信号
を計数し、この出力が補間レートRAM102と補間器
RAM104にアドレスとして供給される。なお、この
補間器番号カウンタ106は、マイクロプログラムメモ
リのアドレスカウンタがオーバフローリセットされると
き(この実施形態においては511から0となるとき)
に出力されるリセット信号により全ビットがオール1に
初期化される。
【0017】図4に本発明のDSPにおけるマイクロプ
ログラムメモリに格納されているマイクロプログラムの
一例を示す。この図に示すように、マイクロプログラム
メモリは512のアドレスを有しており、各アドレスに
演算フィールドや書込フィールドなど複数のフィールド
を有する水平型マイクロ命令が格納されている。本発明
においては、このマイクロ命令に1ビットの係数補間イ
ネーブルフィールドが設けられており、このフィールド
に当該マイクロ命令が係数補間チャンネルを使用するか
否かを指示するコードが書き込まれている。すなわち、
このフィールドのコードが「OFF」のときはこのマイ
クロ命令において使用する係数に対して補間を行わなわ
ないことが、「ON」のときはこのマイクロ命令におい
て使用する係数に対して補間を行うことが指示される。
【0018】そして、このフィールドの内容が「OF
F」のときは「0」、「ON」のときは「1」の値を有
するIPコントロール信号が出力され、上記したように
補間器番号カウンタ106およびセレクタ105に供給
される。図4の右側に記載されているのは補間器番号カ
ウンタ106の計数内容の変化を示すものであり、マイ
クロプログラムメモリに格納されているマイクロ命令の
係数補間イネーブルフィールドの内容が「ON」である
ときに1ずつカウントアップされていることがわかる。
なお、上述したように補間器番号カウンタ106はリセ
ット信号によりすべてのビットが1の状態に初期化され
るので、最初のIPコントロール信号が入力されること
により「0」を出力する。
【0019】このように構成された係数レジスタ・補間
部100を有するDSPにおいて、動作開始に先だっ
て、係数RAM101には各マイクロプログラムステッ
プにおいて使用する係数値がCPUにより書き込まれて
いる。また、マイクロプログラムメモリには、このDS
Pにおいて実行すべきエフェクト処理に対応するマイク
ロプログラムブロックがCPUによりロードされてい
る。なお、上述したように、このマイクロプログラムの
うちの係数補間を行うべき係数値に対応するマイクロ命
令の係数補間イネーブルフィールドには「ON」が書き
込まれている。なお、どの係数を変更させるかは、各エ
フェクトにより相違しているが、効果的に音色に変化を
付けることができる変数を選択するのが一般的である。
【0020】DSPの動作が開始されると、クロックに
同期してマイクロプログラムメモリから順次マイクロ命
令が読み出され、同時に係数RAM101からも対応す
る係数値が順次読み出される。マイクロプログラムメモ
リから読み出されたマイクロ命令の係数補間イネーブル
フィールドの内容が「OFF」であるときには、IPコ
ントロール信号が「0」となりセレクタ105により係
数RAM101から読み出される係数値が選択されて乗
算部86に出力される。また、図4に示すステップ1、
5および6のようにマイクロ命令の係数補間イネーブル
フィールドの内容が「ON」のときは、IPコントロー
ル信号が「1」となり、補間器番号カウンタ106がカ
ウントアップされてその出力により補間レートRAM1
02および補間器RAM104がアクセスされる。そし
て、セレクタ105により補間器RAM104の出力が
選択されて係数出力として乗算部86に出力される。こ
のとき、係数補間器103において、補間器RAM10
4から読み出された現在値と係数RAM101から読み
出された係数値とが比較され、両者が不一致の場合には
補間器RAM104から読み出された現在値に補間レー
トRAM102から読み出された補間レートデータが加
算され、その結果が新たな現在値として補間器RAM1
04に書き込まれる。
【0021】係数値を変更したいとき、CPUバス10
を介して、変更後の新たな係数値を係数RAM101に
書き込み、当該係数値を補間するときに用いる補間レー
トデータを補間レートRAM102に書き込む。する
と、対応するマイクロ命令がデコードされたときに、補
間器RAM104から読み出される現在の係数値と係数
RAM101から読み出された新たな係数値との比較結
果が不一致となり、係数補間器103は現在値に補間レ
ートRAM102から読み出された補間レートを加算し
て新たな現在値として補間器RAM104に書き込む。
次のサンプリング周期において対応するステップのマイ
クロ命令が読み出されたときに、セレクタ105から前
回に補間器RAM104に書き込まれた現在値を係数値
として出力するとともに、係数補間器103において上
述した処理が実行され、補間器RAM104における現
在値が更新される。このようにして、係数RAM101
に格納されている係数値と現在値とが一致するまで、1
サンプリング周期毎に補間レート分ずつ係数値は更新さ
れていく。このようにして、CPUから変更後の係数値
と対応する補間レートデータとを書き込むだけで、係数
値の補間をすることができる。
【0022】なお、上記においては詳細な説明は省略し
たが、動作開始時に補間器RAM104に現在値を格納
しておくことが必要であり、そのためには、動作開始直
後の1サンプリング周期の間は、係数RAM101の出
力をそのまま補間器RAM104の出力として出力する
とともに、補間器RAM104に書き込むように動作さ
せればよい。また、係数補間器103における係数RA
M101の出力と補間器RAM104からの現在値との
比較結果が不一致のときに、どちらが大きいかに応じて
現在値に加算する補間レートデータの正負の符号を反転
させるべきことはいうまでもない。
【0023】上記したように本発明においては、補間を
行なう係数を予めマイクロ命令において決定しておき、
該マイクロ命令のマイクロプログラム中における出現順
序により補間チャンネルを順次割り当てるようにしたた
め、CPUにおいて補間チャンネルの割り当てを管理す
ることが不要になるとともに、補間チャンネル数に相当
する数の比較器を設けることが不要となった。しかしな
がら、このDSPにおいて実行しているエフェクト処理
を変更するために、マイクロプログラムメモリに格納さ
れているマイクロプログラムブロックを入れ替える場合
がある。例えば、図6の(a)に示すように、動作開始
時はマイクロプログラムメモリにディストーション、コ
ーラス、フェイザおよびリバーブの4つのエフェクト処
理を行なうためのマイクロプログラムブロックが格納さ
れ、これらのエフェクト処理を実行していた場合におい
て、途中で、フェイザの必要がなくなり、フランジャが
必要になったとする。このような場合に、フェイザのマ
イクロプログラムブロックが格納されていた領域にフラ
ンジャのマイクロプログラムブロックを書き込んで動作
をさせる場合がある。
【0024】一般に、各エフェクトにより変更させる係
数の数は一定していないので、マイクロプログラムブロ
ックを入れ替えた場合、上記実施形態のように補間を行
なう係数を指定するマイクロ命令の出現順序により補間
チャンネルを割り当てている場合においては、入れ替え
られたマイクロプログラムブロックの後に格納されてい
るマイクロプログラムブロックにおける補間を行なうマ
イクロ命令の出現順序が変更されることとなり不都合が
生じる。このような不都合を防止することができる他の
実施形態を図5および図6を用いて説明する。
【0025】この実施形態は、マイクロプログラムメモ
リ内の各マイクロプログラムブロック毎に使用する補間
チャンネル数の初期値を予め余裕をもって設定してお
き、マイクロプログラムブロックを入れ替えた場合に発
生する補間を行なうべき係数の数の変動が後続するマイ
クロプログラムブロックに影響を及ぼさないようにする
ものである。すなわち、図6の(a)の右側に示すよう
に、ディストーションのためのマイクロプログラムブロ
ックが格納されている領域には0番〜7番の補間チャン
ネル、コーラスのためのマイクロプログラムブロックに
は8番〜11番の補間チャンネル、以下、12番〜19
番、20番〜31番というように、予め各マイクロプロ
グラムブロックに対して補間チャンネルを割り当ててお
く。こうすることにより、いずれかのマイクロプログラ
ムブロックの内容を入れ替えても、後続するマイクロプ
ログラムブロックの補間チャンネル番号に影響を与える
ことを防ぐことができる。
【0026】図5において、係数RAM101、補間レ
ートRAM102、係数補間器103、補間器RAM1
04、セレクタ105および補間器番号カウンタ106
は、前記図3に記載したものと同一であり重複する説明
は省略する。107は加算器であり、補間器番号カウン
タ106の出力とラッチ回路111の出力を加算して、
補間レートRAM102および補間器RAM104にア
ドレスとして供給するためのものである。108は補間
器番号初期値RAMであり、図6(b)に示すように、
各マイクロプログラムブロックの先頭アドレスと各ブロ
ックに対応する先頭の補間チャンネル番号が格納されて
いる。なお、第1番目のブロックについては先頭アドレ
スおよび先頭補間チャンネル番号が明らかであるから格
納されていない。
【0027】109は比較器であり、マイクロプログラ
ムカウンタの出力と補間器番号初期値RAM108のブ
ロック先頭アドレス領域の出力とを比較するものであ
る。110はブロックカウンタであり、比較器109の
出力によりカウントアップされ、その出力が補間器番号
初期値RAM108にアドレスとして出力されるもので
ある。111はラッチ回路であり、比較器109からの
一致出力により補間器番号初期値RAM108の出力の
うち各ブロックに対応する先頭の補間チャンネル番号を
ラッチするものである。112はオア回路であり、リセ
ット信号および比較器109からの一致検出信号が入力
され、その出力が補間器番号カウンタ106のリセット
端子に印加されるものである。
【0028】このように構成されたDSPの係数レジス
タ・補間部100において、マイクロプログラムカウン
タの計数値が511から0になるときに発生されるリセ
ット信号により、ブロックカウンタ110およびラッチ
回路111がリセットされ、補間器番号カウンタ106
もオア回路112を介してリセットされる。これによ
り、補間器番号カウンタ106は初期値(オール1)に
リセットされ、図3に示した実施形態の場合と同様にI
Pコントロール信号の計数を開始する。そして、ラッチ
回路111の出力は初期値「0」であるから、加算器1
07から出力される補間レートRAM102と補間器R
AM104のアドレスはカウンタ106の計数出力と同
じ値である。また、ブロックカウンタ110の出力は
「0」であり、補間器番号初期値RAM108からは図
6の(b)に示すように、第2ブロックの先頭アドレス
と第2ブロックに割り当てられた先頭の補間チャンネル
番号「8」が読み出されている。
【0029】上述したようにマイクロプログラムが順次
読み出されて行き、マイクロプログラムアドレスと第2
ブロックの先頭アドレスとの一致出力が比較器109か
ら出力されると、該一致出力によりラッチ回路111
は、補間器番号初期値RAM108から読み出されてい
た第2ブロックの先頭の補間チャンネル番号「8」をラ
ッチする。同時にオア回路112を介して補間器番号カ
ウンタ106はリセットされる。これにより、第2マイ
クロプログラムブロック内のマイクロ命令からIPコン
トロール信号が出力されたとき、補間器番号カウンタ1
06の出力は「0」となり、加算器107から出力され
るアドレスは8を新たな初期値として順次計数されるこ
ととなる。また、比較器109からの前記一致出力によ
りブロックカウンタ110はカウントアップされ、補間
器番号初期値RAM108から第3ブロックの先頭アド
レスと第3ブロックに割り当てられた先頭の補間チャン
ネル番号が読み出される。以下、同様にして補間レート
RAM102および補間器RAM104のアドレスが決
定されることとなる。したがって、この実施形態によれ
ば、マイクロプログラムブロックを入れ替えた場合にお
いても、後続するマイクロプログラムブロックの係数に
対する補間チャンネル番号に悪影響を与えることがな
い。
【0030】なお、上記実施形態においては、マイクロ
プログラムメモリに格納されるマイクロプログラムステ
ップ数を512ステップとし、補間チャンネル数を32
として説明したが必ずしもこれに限られる必要はないこ
とは明らかである。また、上記各実施形態中のハードウ
エアの動作として説明している構成をソフトウエアで動
作させてもよいことはもちろんである。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、CPUにおいて複雑な補間チャンネルの割り当て処
理を行なうことなく、また、補間ステップであるか否か
を判定するための多数の比較器を設けることなく、係数
補間チャンネルの割当をすることができるDSPを提供
することができる。また、マイクロプログラムブロック
を入れ替えたときにおいても、他のマイクロプログラム
ブロックに影響を与えることなく補間チャンネルの割当
をすることができるDSPを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のDSPが用いられる電子楽器の構成
を示すブロック図である。
【図2】 DSPの内部構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明のDSPにおける係数レジスタ・補間
部100の一実施形態を示すブロック図である。
【図4】 本発明におけるマイクロプログラムを説明す
るための図である。
【図5】 本発明のDSPにおける係数レジスタ・補間
部100の他の実施形態を示すブロック図である。
【図6】 マイクロプログラムメモリおよび補間器番号
初期値RAMにおけるデータの格納状態を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 CPU、2 ROM、3 RAM、4 操作子、5
表示装置、6 音源、7 外部RAM、8 DSP、
9 サウンドシステム、10 CPUバス、80マイク
ロプログラム供給部、81、84、87 セレクタ、8
2 入出力RAM、83 テンポラリRAM、86 乗
算部、88 加算部、89 シフト部、90 データバ
ス、91 外部RAMアドレス制御部、100 係数レ
ジスタ・補間部、101 係数RAM、102 補間レ
ートRAM、103 係数補間器、104 補間器RA
M、105 セレクタ、106 補間器番号カウンタ、
107 加算器、108 補間器番号初期値RAM、1
09 比較器、110 ブロックカウンタ、111 ラ
ッチ回路、112 オア回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のチャンネルを有する補間器と、 該補間器を使用するか否かを指示するコードを格納する
    フィールドを有するマイクロ命令が格納されているマイ
    クロプログラムメモリと、 前記補間器の使用を指示するコードの出現に応じて計数
    動作を行うカウンタとを有し、 前記カウンタの出力に対応して前記補間器のチャンネル
    が選択されるようになされていることを特徴とする信号
    処理装置。
  2. 【請求項2】 複数個のチャンネルを有する補間器と、 該補間器を使用するか否かを指示するコードを格納する
    フィールドを有するマイクロ命令が格納されているマイ
    クロプログラムメモリと、 前記補間器の使用を指示するコードの出現に応じて計数
    動作を行うとともに、前記マイクロプログラムの任意の
    ステップにおいて任意の値をロードすることができるよ
    うに構成されているカウンタとを有し、 前記カウンタの出力に対応して前記補間器のチャンネル
    が選択されるようになされていることを特徴とする信号
    処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010113023A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Yamaha Corp デジタル信号処理装置
JP2011141359A (ja) * 2010-01-06 2011-07-21 Casio Computer Co Ltd 楽音発生装置およびプログラム

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