JP2011141359A - 楽音発生装置およびプログラム - Google Patents

楽音発生装置およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2011141359A
JP2011141359A JP2010001051A JP2010001051A JP2011141359A JP 2011141359 A JP2011141359 A JP 2011141359A JP 2010001051 A JP2010001051 A JP 2010001051A JP 2010001051 A JP2010001051 A JP 2010001051A JP 2011141359 A JP2011141359 A JP 2011141359A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mode
normal
transfer
signal
spdif
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010001051A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5488977B2 (ja
Inventor
Masuo Yokota
益男 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2010001051A priority Critical patent/JP5488977B2/ja
Publication of JP2011141359A publication Critical patent/JP2011141359A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5488977B2 publication Critical patent/JP5488977B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

【課題】外部からトランスポートされるデジタルオーディオ信号に応じて再生態様を制御したり楽音修飾態様を変更したりする楽音発生装置を実現する。
【解決手段】CPU10は、SPDIF受信部16が一般的なPCM音声データのサンプリングレートに対応した通常転送レートのSPDIF信号に同期した通常モードであるかどうかを判断し、通常モードならば、SPDIF受信部16がデコード出力する受信データを音源17の指定モジュールに供給し、一方、通常モードでなければ、SPDIF受信部16が通常転送レートとは異なる転送レートのSPDIF信号に同期する制御モードに遷移させ、制御モードにおいてSPDIF受信部16がデコード出力する受信データ中の制御コマンドを解釈実行して音源17の指定モジュールの動作パラメータを更新させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、外部からトランスポートされるデジタルオーディオ信号に応じて、当該デジタルオーディオ信号の再生態様を制御したり、楽音修飾態様を変更したりする楽音発生装置およびプログラムに関する。
デジタルオーディオ信号を受信して自装置の内部データを書き換える技術が知られている。例えば特許文献1には、SPDIF入力端子に供給されるデジタルオーディオ信号からビットクロックおよびワードクロックを抽出し、抽出したビットクロックおよびワードクロックから生成されるアップグレード用データに基づきメモリに格納される再生処理用のプログラムおよび係数データを更新して再生処理機能をアップグレードする装置が開示されている。
特開2002−149428
ところで、上記特許文献1に開示の技術は、単にデジタルオーディオ信号で転送されるアップグレード用データを受信して装置機能を更新するだけなので、外部からトランスポートされるデジタルオーディオ信号に応じて、当該デジタルオーディオ信号の再生態様を制御したり、楽音修飾態様を変更したりすることが出来ないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、外部からトランスポートされるデジタルオーディオ信号に応じて、当該デジタルオーディオ信号の再生態様を制御したり、楽音修飾態様を変更したりすることができる楽音発生装置およびプログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、楽音修飾する各種モジュールから構成される音源を備えた楽音発生装置において、バイフェーズマーク方式によってエンコードされた転送信号を受信してデコード出力する受信手段と、前記受信手段が通常転送レートの転送信号に同期する通常モードであるか否かを判定する転送モード判定手段と、前記転送モード判定手段により通常モードと判定された場合に、前記受信手段からデコード出力される受信データを音源の指定モジュールに入力する入力手段と、前記転送モード判定手段により通常モードでないと判定された場合に、前記受信手段を、通常転送レートとは異なる転送レートの転送信号に同期する制御モードに遷移させるモード遷移手段と、前記モード遷移手段によって制御モードに遷移した前記受信手段からデコード出力される受信データに含まれる制御コマンドを解釈実行して音源の指定モジュールの楽音修飾態様を指定するパラメータを更新するパラメータ更新手段とを具備することを特徴とする。
上記請求項1に従属する請求項2に記載の発明では、前記受信手段は、一般的なPCM音声データのサンプリングレートに対応した通常転送レートのSPDIF信号に同期した場合にロック出力を発生するロック出力発生手段を備え、前記転送モード判定手段は、ロック出力の発生の有無に基づき通常モードであるか否かを判定することを特徴とする。
上記請求項1に従属する請求項3に記載の発明では、前記モード遷移手段は、通常転送レートとは異なる転送レートのSPDIF信号に同期するまで前記受信手段の受信設定を変更する受信設定変更手段を具備することを特徴とする。
上記請求項1に従属する請求項4に記載の発明では、前記パラメータ更新手段は、制御モードで同期した前記受信手段からデコード出力される受信データが楽音修飾態様を指定するパラメータを含む制御コマンドであるか否かを判別する判別手段を具備することを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、楽音修飾する各種モジュールから構成される音源を備えた楽音発生装置で実行されるプログラムであって、バイフェーズマーク方式によってエンコードされた転送信号を受信してデコード出力する受信部が、通常転送レートの転送信号に同期する通常モードであるか否かを判定する転送モード判定ステップと、前記転送モード判定ステップにより通常モードと判定された場合に、受信部からデコード出力される受信データを音源の指定モジュールに入力させる入力ステップと、前記転送モード判定ステップにて通常モードでないと判定された場合に、受信部を通常転送レートとは異なる転送レートの転送信号に同期する制御モードに遷移させるモード遷移ステップと、前記モード遷移ステップにて制御モードに遷移した受信部からデコード出力される受信データに含まれる制御コマンドを解釈実行して音源の指定モジュールの楽音修飾態様を指定するパラメータを更新するパラメータ更新ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明では、外部からトランスポートされるデジタルオーディオ信号に応じて、当該デジタルオーディオ信号の再生態様を制御したり、楽音修飾態様を変更したりすることができる。
実施の一形態による楽音発生装置100の全体構成を示すブロック図である。 SPDIF受信部16に入力されるSPDIF信号のフォーマットを示す図である。 SPDIF受信部16の構成を示すブロック図である。 音源17の構成を示すブロック図である。 CPU10が実行するSPDIF入力処理の動作を示すフローチャートである。 SPDIF入力処理の動作を説明するための図である。 その他の実施形態の構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
A.構成
(1)全体構成
図1は、本発明の実施の一形態による楽音発生装置100の全体構成を示すブロック図である。この図において、CPU10は、操作部14が発生するスイッチイベントや、SPDIF受信部16が発生するイベントに応じて装置各部を制御する。本発明の要旨に係わるCPU10の特徴的な処理動作については追って詳述する。ROM11には、CPU10にロードされる各種プログラムデータが記憶される。ここで言う各種プログラムとは、後述するSPDIF入力処理を含む。
RAM12には、CPU10の処理に用いられる各種レジスタ・フラグデータが一時記憶される。鍵盤13は、演奏操作(押離鍵操作)に応じたキーオン/キーオフ信号、鍵番号およびベロシティ等の演奏情報を発生する。操作部14は、装置パネルに配設される各種操作スイッチを有し、操作されたスイッチ種に対応したスイッチイベントを発生する。
表示部15は、CPU10から供給される表示制御信号に応じて、装置の動作状態や設定状態などを画面表示する。SPDIF受信部16は、外部からトランスポートされるSPDIF信号(デジタルオーディオ信号)を受信復調してCPU10および音源17に出力する。なお、CPU10では、SPDIF受信部16が一般的なPCM音声データのサンプリングレート(例えば44.1kHzや48kHz等)に対応した通常転送レートのSPDIF信号に同期した場合に「通常モード」と判定し、一方、通常転送レートとは異なる転送レートのSPDIF信号に同期した場合に「制御モード」と判定する。
音源17は、周知の波形メモリ読み出し方式によって構成され、時分割動作する複数の発音チャンネルを備える。この音源17では、CPU10が判定するモード(上述の「通常モード」又は「制御モード」)に応じて動作態様を異ならせる。すなわち、CPU10が「通常モード」と判定した場合には、SPDIF受信部16からデコード出力されるPCM音声データについてユーザ指定の楽音制御(音色制御、音量制御および効果付与)を施して次段のサウンドシステム18に出力する。
一方、CPU10が「制御モード」と判定した場合には、SPDIF受信部16からデコード出力される制御コマンド(後述する)に基づき、音源17を構成する所定モジュール(後述する)のパラメータを更新して楽音修飾態様を変更する。サウンドシステム18は、音源17の出力をD/A変換してなるアナログ出力信号から不要ノイズを除去する等のフィルタリングを施した後、信号増幅してスピーカから発音させる。
(2)SPDIF信号の信号フォーマット
次に、図2を参照し、SPDIF受信部16に入力されるSPDIF信号の信号フォーマットについて説明する。図2は、2chステレオデータをトランスポートするSPDIFフォーマットの一例を示す図である。SPDIF信号は、ブロック単位に区切られ、1つのブロックは192個のフレームから構成される。
1つのフレームの期間は、転送するデータのサンプリング周期(1/fs)に相当する。1つのフレームは、2つのサブフレーム(LchサブフレームおよびRchサブフレーム)から構成される。1つのサブフレームは、0SB〜31SBの32ビット幅を有し、その内、0SB〜3SBにはプリアンブルと呼ばれる4ビットの同期コードSync Codeと、4SB〜27SBの最大24ビット長のオーディオサンプルAudio Sampleと、28SB〜31SBの4ビットの制御信号とを備える。サブフレーム中の同期コードSync Code(プリアンブル)を除く、4SB〜31SBの転送データは、1ビットを2ビットで表すバイフェーズマーク方式によってエンコード(BMCエンコード)される。
フレーム#0中の先頭サブフレームにおける同期コードSync Codeはスタートビットに相当する「B」、次のサブフレームにおける同期コードSync Codeは「W」、次フレーム#1中の先頭サブフレームにおける同期コードSync Codeは「M」、以降はフレーム#191に達するまで「W」と「M」が交互に繰り返される。
オーディオサンプルAudio Sampleは、通常、1サンプル20ビット長のデータであるが、予備AUXの4ビットを用いれば24ビット長のデータでも対応可能となる。なお、後述するように、16ビットの制御コマンド(後述する)を転送する場合には、図示するように、4SB〜27SBのオーディオサンプルAudio Sampleの内、4SB〜11SBを全て「0」とし、残りの12SB〜27SBに右詰めにした16ビットの制御コマンドがセットされる。
4ビットの制御信号は、28SB目のバリディティV、29SB目のユーザデータU、30SB目のチャンネルステータスCおよび31SB目の偶数パリティPから構成される。バリディティVは、オーディオサンプルAudio Sampleの有効・無効を表すビットであり、有効ならば「0(L)」、無効ならば「1(H)」となる。ユーザデータUはユーザ定義情報であり、例えば1ブロック中192ビットでCD記録時の先頭からの経過時間や曲中の経過時間などの時間情報を表すのに用いられる。
チャンネルステータスCは、オーディオサンプルAudio Sampleやフレームに関する属性(例えばサンプリング周期や著作権を表す情報など)を表すのに用いられる。偶数パリティPには、サブフレーム中の同期コードSync Code(プリアンブル)を除く、4SB〜31SBまでの転送データのパリティチェック値がセットされる。
(3)SPDIF受信部16の構成
次に、図3を参照してSPDIF受信部16の構成について説明する。SPDIF受信部16は、同期部20、変化点検出部21、ストローブ信号生成部22、ストローブカウント値設定部23、データ取り込み部24、入力状態判定部25、プリアンブル検出部26、レート設定部27、プリアンブル周期カウント値設定部28、プリアンブル検出周期判定部29、ロック出力1発生部30、デコーダ部31、C/P/U/V処理部32、チャンネルステータスFs比較値設定部33、パリティチェック部34、ステータスチェック部35およびロック出力2発生部36から構成される。
同期部20は、外部からトランスポートされるSPDIF信号を、受信側の内部クロックCLKに同期させる。変化点検出部21は、受信側の内部クロックCLKに同期化されたSPDIF信号の変化点(フレーム又はサブフレーム)を検出した場合に検出信号を発生する。ストローブ信号生成部22は、変化点検出部21が検出信号を発生した時点から計時し始めるタイムカウンタ値と、ストローブカウンタ値設定部23が発生するストローブカウンタ値とを比較し、タイムカウンタ値がストローブカウンタ値に一致した時にストローブ信号を発生してデータ取り込み部24に出力する。ストローブカウンタ値設定部23は、レート設定部27の指示に従ってストローブカウンタ値を発生する。
データ取り込み部24では、シフトレジスタに取り込んだ同期部20の出力を、ストローブ信号生成部22からストローブ信号が供給される毎にシフト出力する。入力状態判定部25は、変化点検出部21から出力される検出信号に基づきSPDIF信号の入力の有無を判定した結果をレート設定部27およびCPU10に供給する。プリアンブル検出部26は、前段のデータ取り込み部24からシフト出力されるデータとプリアンブルパターンとの比較に基づきスタートを表す「B」の同期コードSync Code(プリアンブル)を検出する。スタートを表す「B」の同期コードSync Code(プリアンブル)を検出した場合には、プリアンブル検出信号を発生してプリアンブル検出周期判定部29に出力する。
レート設定部27は、入力状態判定部25によって信号入力有りと判定された場合、CPU10の制御の下に、ストローブカウント値、プリアンブル周期カウント値およびチャンルステータスFs比較値の発生を、それぞれストローブカウント値設定部23、プリアンブル周期カウント値設定部28およびチャンネルステータスFs比較値設定部33に指示する。プリアンブル周期カウント値設定部28は、レート設定部27の指示に従ってプリアンブル周期カウント値を発生する。
プリアンブル検出周期判定部29では、プリアンブル検出部26からプリアンブル検出信号が供給される毎にプリアンブル周期を検出し、検出したプリアンブル周期がプリアンブル周期カウント値設定部28から供給されるプリアンブル周期カウント値に一致するか否かを判断する。検出したプリアンブル周期がプリアンブル周期カウント値に一致した場合には、ロック出力1発生部30にロック出力1信号の出力を指示する。一方、検出したプリアンブル周期がプリアンブル周期カウント値に一致しない場合には、ロック出力1発生部30にリセットを指示する。ロック出力1発生部30では、リセット指示に応じてロック出力1信号の出力を停止する。
デコーダ部31は、BMCエンコードされているオーディオサンプルAudio Sampleおよび4ビットの制御信号(バリディティV、ユーザデータU、チャンネルステータスCおよび偶数パリティP)をデコードして出力する。デコードされたオーディオサンプルAudio Sampleは、CPU10および音源17に供給され、一方、デコードされたバリディティV、ユーザデータU、チャンネルステータスCおよび偶数パリティPは、C/P/U/V処理部32に供給される。
C/P/U/V処理部32では、バリディティVが「1(H)」の場合、オーディオサンプルAudio Sampleの無効をCPU10に指示する。また、C/P/U/V処理部32では、ユーザデータUに基づき曲中の経過時間などの時間情報を抽出する。さらに、C/P/U/V処理部32では、偶数パリティPをパリティチェック部34に出力し、チャンネルステータスCをステータスチェック部35に出力する。
チャンネルステータスFs比較値設定部33は、レート設定部27の指示に従ってチャンネルステータスFs比較値を発生する。パリティチェック部34は、C/P/U/V処理部32から供給される偶数パリティPに基づきパリティチェックを行い、パリティエラーが有ると、ロック出力2発生部36にリセットを指示する。ロック出力2発生部30では、リセット指示に応じてロック出力2信号の出力を停止する。
ステータスチェック部35では、所定フレーム分のチャンネルステータスCで表されるステータス情報からオーディオサンプルAudio Sampleのサンプリング周期を抽出する。また、ステータスチェック部35では、抽出したサンプリング周期とチャンネルステータスFs比較値設定部33から供給されるチャンネルステータスFs比較値とを比較し、一致した場合にはロック出力2発生部36にロック出力2信号の出力を指示し、一方、不一致の場合にはロック出力2発生部36にリセットを指示する。
(4)音源17の構成
次に、図4を参照して音源17の構成について説明する。音源17は周知のDSPから構成される。したがって、図4はそのDSPにおいて実行されるマイクロプログラムの各機能をハードウェアイメージとして捉らえた機能ブロックを図示している。図4において、波形発生部50は、各種音色の波形データを記憶する周知の波形メモリ読み出し方式で構成され、演奏情報に応じてCPU10が発生する楽音パラメータに従い、指定音色の波形データを指定音高で読み出す。
フィルタ部51は、周知のDCF(デジタル制御フィルタ)から構成され、デマルチプレクサ55を介して供給されるパラメータ(フィルタ係数)に応じて、例えばDCFのカットオフ周波数を変更してローパス特性を変化させ、これにより波形発生部50から出力される波形データの音色を制御する。
エンベロープ発生部52は、デマルチプレクサ55を介して供給されるパラメータ(ADSR型エンベロープレベル/レート)に従った音量制御用のエンベロープ波形を発生し、それをフィルタ部51から入力される波形データに乗算して出力する。以上の構成要素50〜52は、1つの発音チャンネルに対応する構成であり、その構成を時分割動作させることによって複数の発音チャンネルからの同時発音(ポリフォニック発音)を実現する。
ミキサ部53は、エンベロープ発生部52から出力される各発音チャンネル毎の波形データについて、デマルチプレクサ55を介して供給されるパラメータ(混合比率)に従ってミキシングした楽音データを出力する。効果付与部54は、デマルチプレクサ55を介して供給されるパラメータ(エフェクト種)で指定される種類の効果をミキサ部53の出力に付与した楽音出力を発生する。
デマルチプレクサ55は、SPDIF受信部16がデコード出力する受信データを、入力先を指定するユーザ操作もしくはCPU10の指示に従って上記構成要素51〜54の何れかに入力する。具体的には、SPDIF受信部16が一般的なPCM音声データのサンプリングレート(例えば44.1kHzや48kHz等)に対応した通常転送レートのSPDIF信号に同期し、これによりCPU10において「通常モード」と判定された場合であれば、デマルチプレクサ55は音源17の各モジュール(フィルタ部51、エンベロープ発生部52、ミキサ部53および効果付与部35)の内、入力先を指定するユーザ操作(スイッチ操作)で指定されるモジュールに受信データ(オーディオサンプルAudio Sample)を入力する。
一方、SPDIF受信部16が通常転送レートとは異なる転送レートのSPDIF信号に同期し、これによりCPU10において「制御モード」と判定された場合には、受信データとして転送される制御コマンドを解釈したCPU10の指示に従い、デマルチプレクサ55が指定モジュールに対して制御コマンドに含まれるパラメータを供給する。すなわち、上述した通り、指定モジュールがフィルタ部51ならばフィルタ係数を、エンベロープ発生部52ならばADSR型エンベロープレベル/レートを、ミキサ部53ならば混合比率を、効果付与部54ならばエフェクト種をそれぞれ供給する。
B.動作
次に、図5〜図6を参照して上記構成による楽音発生装置100の動作を説明する。楽音発生装置100では、CPU10がタイマ割り込みによって、図5に図示するSPDIF入力処理を所定周期毎に実行する。SPDIF入力処理の実行タイミングになると、CPU10はステップS1に処理を進め、SPDIF受信部16が通常モードで同期しているか否かを判断する。通常モードで同期しているかどうかは、前述したロック出力1,2信号の有無で判断する。
通常モードで同期していると、上記ステップS1の判断結果は「YES」となり、ステップS2に進む。ステップS2では、入力先を指定するユーザ操作(スイッチ操作)に従い、音源17中の指定モジュール(フィルタ部51、エンベロープ発生部52、ミキサ部53および効果付与部35の何れか)にSPDIF受信部16がデコード出力するオーディオサンプルAudio Sampleを入力させるようデマルチプレクサ55に経路指示を与えて本処理を終える。
例えば、ユーザがフィルタ部51への入力を指示した場合には、SPDIF受信部16がデコード出力するオーディオサンプルAudio Sample(PCM音声データ)に対し、音源17において音色制御、音量制御および効果付加を施して再生させることが可能になる。つまり、外部からトランスポートされるデジタルオーディオ信号に応じて、当該デジタルオーディオ信号の再生態様を制御することが可能になる。
一方、SPDIF受信部16が通常モードで同期しなければ、上記ステップS1の判断結果は「NO」となり、ステップS3に進み、制御モードが有効であるか否かを判断する。すなわち、SPDIF受信部16の入力状態判定部25(図3参照)が信号入力有りと判定しているかどうかを判断する。信号入力が無ければ、制御モードは無効になるので、判断結果は「NO」となり、本処理を終える。
これに対し、信号入力が有れば、上記ステップS3の判断結果は「YES」になり、ステップS4に進む。ステップS4では、レート設定部27(図3参照)を介してストローブカウント値設定部23に設定するストローブカウント値と、プリアンブル周期カウント値設定部28に設定するプリアンブル周期カウント値と、チャンネルステータスFs比較値設定部33に設定するチャンネルステータスFs比較値とをそれぞれ変更する受信設定変更を行う。
続いて、ステップS5では、上記ステップS4にて行われた受信設定変更に対応してSPDIF受信部16が制御モードで同期したか否かを判断する。制御モードで同期しなければ、判断結果は「NO」となり、上記ステップS4に戻り、ストローブカウント値、プリアンブル周期カウント値およびチャンネルステータスFs比較値を変更する受信設定変更を繰り返す。そして、受信設定変更の繰り返しに応じて、SPDIF受信部16が通常転送レートとは異なる転送レートのSPDIF信号に同期すると、上記ステップS5の判断結果が「YES」となり、ステップS6に進む。
そして、ステップS6では、通常転送レートとは異なる転送レートのSPDIF信号に同期したSPDIF受信部16からデコード出力される受信データが所定フォーマットに基づく制御コマンドであるか否かを判断する。本実施形態では、図6に図示するように、通常転送レートとは異なる転送レートのSPDIF信号において、Lch 6サブフレーム分のコマンド列C0〜C5によって制御コマンドが形成される。
すなわち、制御コマンドのフォーマットは、コマンド開始を表すコマンド列C0と、音源17のモジュールを指定するアドレス(上位アドレスA1および下位アドレスA2)を表すコマンド列C1〜C2と、コマンド列C1〜C2で指定されるモジュールにセットするパラメータ(上位データD1および下位データD2)を表すコマンド列C3〜C4と、コマンド実行(パラメータ書込)を表すコマンド列C5とから構成される。
通常転送レートとは異なる転送レートのSPDIF信号に同期したSPDIF受信部16からデコード出力される受信データが、上述したフォーマットに合致しなければ、制御コマンドではない無効データと見なし、上記ステップS6の判断結果が「NO」となり、本処理を終える。
一方、受信データが上述したフォーマットに合致した制御コマンドであると、上記ステップS6の判断結果は「YES」となり、ステップS7に進む。ステップS7では、受信した制御コマンド(コマンド列C0〜C5)を解釈実行する。すなわち、コマンド列C1〜C2で指定される音源17中のモジュールを選択するようデマルチプレクサ55に経路指示を与え、コマンド列C3〜C4で表されるパラメータ(上位データD1および下位データD2)を指定モジュールにセットして本処理を終える。
例えば、コマンド列C1(上位アドレスA1)によって音源17のフィルタ部51が指定され、さらにコマンド列C2(下位アドレスA2)によって発音チャンネルおよびカットオフパラメータが指定されると、フィルタ部51の指定発音チャンネルにおけるカットオフパラメータが、コマンド列C3〜C4で表されるパラメータに更新される。これにより、外部からトランスポートされるデジタルオーディオ信号に応じて楽音修飾態様を変更することが可能になる。
C.その他の実施形態
次に、図7を参照して、その他の実施形態について説明する。図7において、上述した実施形態(図4参照)と共通する構成要素には同一の番号を付与し、その説明を省略する。図7に図示するその他の実施形態が、前述の実施形態と相違する点は、SPDIF受信部16と音源17との間にコマンド発生部60を設けたことにある。コマンド発生部60は、前述した実施形態におけるCPU10のSPDIF入力処理に相当する機能をハードウェアで実現するものである。
すなわち、コマンド発生部60は、SPDIF受信部16が通常モードで同期しているか否かを、ロック出力1,2信号の有無で判断する。SPDIF受信部16が通常モードで同期している場合、コマンド発生部60は、入力先を指定するユーザ操作(スイッチ操作)に対応した信号SELを発生して音源17のデマルチプレクサ55に出力する。
また、コマンド発生部60は、SPDIF受信部16がデコード出力する受信データDATA(オーディオサンプルAudio Sample)をデマルチプレクサ55に供給する。デマルチプレクサ55は、信号SELで指定される音源17中のモジュール(フィルタ部51、エンベロープ発生部52、ミキサ部53および効果付与部35の何れか)に受信データDATAを供給する。これにより、外部からトランスポートされるデジタルオーディオ信号に応じて、当該デジタルオーディオ信号の再生態様を制御することが出来る。
さて一方、SPDIF受信部16が通常モードで同期していない場合、コマンド発生部60では、信号入力の有無を、SPDIF受信部16の入力状態判定部25(図3参照)の出力に基づき判断し、信号入力が有れば、SPDIF受信部16が通常転送レートとは異なる転送レートのSPDIF信号に同期する迄、レート設定部27(図3参照)を介してストローブカウント値設定部23に設定するストローブカウント値と、プリアンブル周期カウント値設定部28に設定するプリアンブル周期カウント値と、チャンネルステータスFs比較値設定部33に設定するチャンネルステータスFs比較値とをそれぞれ調整変更する受信設定変更を繰り返す。
そして、SPDIF受信部16が通常転送レートとは異なる転送レートのSPDIF信号に同期すると、コマンド発生部60では、SPDIF受信部16からデコード出力される受信データDATAが、前述したコマンド列C0〜C5を有する制御コマンド(図6参照)であるか否かを判断する。制御コマンドであったならば、コマンド発生部60は、受信した制御コマンド(コマンド列C0〜C5)を解釈実行する。
すなわち、コマンド列C1〜C2で指定される音源17中のモジュールを指定する信号SELをデマルチプレクサ55に供給し、さらにコマンド列C3〜C4で表されるパラメータ(上位データD1および下位データD2)をデマルチプレクサ55を介して指定モジュールにセットする。これにより、指定モジュールのパラメータが更新されて動作態様が変更される為、外部からトランスポートされるデジタルオーディオ信号に応じて楽音修飾態様を変更することが可能になる。
以上のように、本実施形態では、SPDIF受信部16が一般的なPCM音声データのサンプリングレートに対応した通常転送レートのSPDIF信号に同期した通常モードであるかどうかを判断し、通常モードならば、SPDIF受信部16がデコード出力するオーディオサンプルAudio Sampleを音源17の指定モジュールに供給し、一方、通常モードでなければ、SPDIF受信部16が通常転送レートとは異なる転送レートのSPDIF信号に同期する制御モードに遷移させ、制御モードにおいてSPDIF受信部16がデコード出力する受信データに含まれる制御コマンドを解釈実行して音源17の指定モジュールの動作パラメータを更新するので、外部からトランスポートされるデジタルオーディオ信号に応じて、当該デジタルオーディオ信号の再生態様を制御したり、楽音修飾態様を変更したりすることができる。
なお、上述した実施形態では、制御モードにおいて更新するパラメータとして、フィルタ部51のフィルタ係数を変更する一例について言及したが、更新可能なパラメータはこれに限らず、エンベロープ発生部52のADSR型エンベロープレベル/レートや、ミキサ部53の混合比率あるいは効果付与部54のエフェクト種を選択的に変更することによってユーザ所望の楽音修飾態様を変更することが可能になる。
10 CPU
11 ROM
12 RAM
13 鍵盤
14 操作部
15 表示部
16 SPDIF受信部
17 音源
18 サウンドシステム
100 楽音発生装置

Claims (5)

  1. 楽音修飾する各種モジュールから構成される音源を備えた楽音発生装置において、
    バイフェーズマーク方式によってエンコードされた転送信号を受信してデコード出力する受信手段と、
    前記受信手段が通常転送レートの転送信号に同期する通常モードであるか否かを判定する転送モード判定手段と、
    前記転送モード判定手段により通常モードと判定された場合に、前記受信手段からデコード出力される受信データを音源の指定モジュールに入力する入力手段と、
    前記転送モード判定手段により通常モードでないと判定された場合に、前記受信手段を、通常転送レートとは異なる転送レートの転送信号に同期する制御モードに遷移させるモード遷移手段と、
    前記モード遷移手段によって制御モードに遷移した前記受信手段からデコード出力される受信データに含まれる制御コマンドを解釈実行して音源の指定モジュールの楽音修飾態様を指定するパラメータを更新するパラメータ更新手段と
    を具備することを特徴とする楽音発生装置。
  2. 前記受信手段は、一般的なPCM音声データのサンプリングレートに対応した通常転送レートのSPDIF信号に同期した場合にロック出力を発生するロック出力発生手段を備え、
    前記転送モード判定手段は、ロック出力の発生の有無に基づき通常モードであるか否かを判定することを特徴とする請求項1記載の楽音発生装置。
  3. 前記モード遷移手段は、通常転送レートとは異なる転送レートのSPDIF信号に同期するまで前記受信手段の受信設定を変更する受信設定変更手段を具備することを特徴とする請求項1記載の楽音発生装置。
  4. 前記パラメータ更新手段は、制御モードで同期した前記受信手段からデコード出力される受信データが楽音修飾態様を指定するパラメータを含む制御コマンドであるか否かを判別する判別手段を具備することを特徴とする請求項1記載の楽音発生装置。
  5. 楽音修飾する各種モジュールから構成される音源を備えた楽音発生装置で実行されるプログラムであって、
    バイフェーズマーク方式によってエンコードされた転送信号を受信してデコード出力する受信部が、通常転送レートの転送信号に同期する通常モードであるか否かを判定する転送モード判定ステップと、
    前記転送モード判定ステップにより通常モードと判定された場合に、受信部からデコード出力される受信データを音源の指定モジュールに入力させる入力ステップと、
    前記転送モード判定ステップにて通常モードでないと判定された場合に、受信部を通常転送レートとは異なる転送レートの転送信号に同期する制御モードに遷移させるモード遷移ステップと、
    前記モード遷移ステップにて制御モードに遷移した受信部からデコード出力される受信データに含まれる制御コマンドを解釈実行して音源の指定モジュールの楽音修飾態様を指定するパラメータを更新するパラメータ更新ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
JP2010001051A 2010-01-06 2010-01-06 楽音発生装置およびプログラム Active JP5488977B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010001051A JP5488977B2 (ja) 2010-01-06 2010-01-06 楽音発生装置およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010001051A JP5488977B2 (ja) 2010-01-06 2010-01-06 楽音発生装置およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011141359A true JP2011141359A (ja) 2011-07-21
JP5488977B2 JP5488977B2 (ja) 2014-05-14

Family

ID=44457263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010001051A Active JP5488977B2 (ja) 2010-01-06 2010-01-06 楽音発生装置およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5488977B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013182243A (ja) * 2012-03-05 2013-09-12 Casio Comput Co Ltd 楽音発生装置およびプログラム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04184492A (ja) * 1990-11-20 1992-07-01 Yamaha Corp 楽音合成装置
JPH0981134A (ja) * 1995-09-18 1997-03-28 Yamaha Corp 信号処理装置
JPH10262297A (ja) * 1997-02-21 1998-09-29 Nokia Mobile Phones Ltd 電子装置におけるデジタル信号処理装置にオーディオパラメータを設定する方法、及び電子装置
JP2003157074A (ja) * 2001-11-22 2003-05-30 Casio Comput Co Ltd プログラム販売装置、プログラム販売方法、プログラム販売装置に適用する端末装置および端末装置に適用する電子楽器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04184492A (ja) * 1990-11-20 1992-07-01 Yamaha Corp 楽音合成装置
JPH0981134A (ja) * 1995-09-18 1997-03-28 Yamaha Corp 信号処理装置
JPH10262297A (ja) * 1997-02-21 1998-09-29 Nokia Mobile Phones Ltd 電子装置におけるデジタル信号処理装置にオーディオパラメータを設定する方法、及び電子装置
JP2003157074A (ja) * 2001-11-22 2003-05-30 Casio Comput Co Ltd プログラム販売装置、プログラム販売方法、プログラム販売装置に適用する端末装置および端末装置に適用する電子楽器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013182243A (ja) * 2012-03-05 2013-09-12 Casio Comput Co Ltd 楽音発生装置およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5488977B2 (ja) 2014-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5953687B2 (ja) 情報処理装置及びプログラム
JP2013141168A (ja) 演奏装置及び演奏プログラム
JP2013141167A (ja) 演奏装置
JP2004334051A (ja) 楽譜表示装置および楽譜表示コンピュータプログラム
EP3373289B1 (en) Electronic musical instrument, musical sound generating method, and storage medium
JP5488977B2 (ja) 楽音発生装置およびプログラム
JP4848371B2 (ja) 楽音出力切り換え装置、楽音出力切り換え方法、楽音出力切り換えのためのコンピュータプログラム
JP2013140298A (ja) 演奏装置
JP2005331806A (ja) 演奏練習装置および演奏練習用コンピュータプログラム
JPH11282483A (ja) カラオケ装置
JP5561263B2 (ja) 楽音再生装置及びプログラム
JP5678409B2 (ja) 楽音信号作成装置及びプログラム
US11042380B2 (en) Apparatus, method and computer program for processing instruction
JP4853054B2 (ja) 演奏データ編集装置及びプログラム
JP6531432B2 (ja) プログラム、音源装置及び音響信号生成装置
JP4835434B2 (ja) 演奏パターン再生装置及びそのコンピュータプログラム
JP4353225B2 (ja) 楽音形成装置
JP2008089644A (ja) 電子楽器および電子楽器制御用プログラム
JP4186855B2 (ja) 楽音制御装置及びプログラム
JP5747974B2 (ja) 情報処理装置及びプログラム
JP2005077763A (ja) 自動伴奏生成装置及びプログラム
JP2002149159A (ja) 楽音信号合成方法、楽音信号合成装置および記録媒体
JPH08152880A (ja) 電子楽器
JP4144090B2 (ja) 楽音発生装置
JP2760398B2 (ja) 自動演奏装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140213

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Ref document number: 5488977

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150