JPH0981123A - アップライトピアノの位置調整装置 - Google Patents

アップライトピアノの位置調整装置

Info

Publication number
JPH0981123A
JPH0981123A JP7260826A JP26082695A JPH0981123A JP H0981123 A JPH0981123 A JP H0981123A JP 7260826 A JP7260826 A JP 7260826A JP 26082695 A JP26082695 A JP 26082695A JP H0981123 A JPH0981123 A JP H0981123A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
action
adjusting
string
upright piano
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7260826A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Tagaki
伸治 田垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority to JP7260826A priority Critical patent/JPH0981123A/ja
Publication of JPH0981123A publication Critical patent/JPH0981123A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鍵盤、アクションおよび弦の三者の相対的な
位置調整を容易に行い、それにより整調作業を容易に効
率良く行うことができるアップライトピアノの位置調整
装置を提供する。 【構成】 棚板14、鍵盤15およびアクション16を
一体的に組み立てたメカユニットU4と弦Sを張設した
フレーム2とを相対的に位置調整するためのアップライ
トピアノの位置調整装置であって、フレーム2が、メカ
ユニットU4およびこれに対して不動の不動部材の少な
くとも一方に、水平軸線を中心として回動自在に支持さ
れ、水平軸線と異なる高さ位置でフレーム2に係合し、
前後方向の進退により、フレーム2を水平軸線を中心と
して回動させる調整ねじ36と、フレーム2を調整ねじ
36側に向かって押圧する押圧ばね37と、を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、棚板、鍵盤およびアク
ションを一体的に組み立てたメカユニットと弦を張設し
たフレームとを相対的に位置調整するためのアップライ
トピアノの位置調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のアップライトピアノの構
成を部分的に示している。同図に示すように、従来のア
ップライトピアノでは、枠状に組み立てた木製の支柱組
立品51の前面にピン板52および響板53が取り付け
られ、これらを間にしてフレーム54が支柱組立品51
に固定され、さらにフレーム54を介してピン板52に
埋設したチューニングピン55と、フレーム54の下部
に埋設したヒッチピン(図示せず)との間に、弦Sが張
設されている。
【0003】一方、支柱組立品51の両側部には、腕木
を有する親板(いずれも図示せず)が取り付けられ、腕
木間に棚板56が支持され、この棚板56に鍵盤57が
載置されるとともに、ハンマー58を含むアクション5
9が取り付けられている。アクション59は、アクショ
ンブラケット60に取り付けたセンターレール61に支
持されており、アクションブラケット60は、上端部が
アクションボルト62を介して支柱組立品51に固定さ
れ、下端部がアクションベース63を介して棚板56に
載置されている。
【0004】ところで、アップライトピアノでは、上記
のような組立を行った後、整調が行われる。この整調
は、鍵盤57、アクション59および弦Sの相対的な位
置関係を調整し、ハンマー58に鍵盤57の押鍵動作に
応じた適正な打弦動作を行わせるためのものであり、整
調が適切に行われて初めて、円滑なピアノ演奏が可能に
なり、ピアノの重要な品質の1つが確保されることにな
る。
【0005】従来、この整調は、アクション59を、ア
クションブラケット60およびセンターレール61を介
して、アクションボルト62によって前後方向(図の左
右方向)に微小移動させるとともに、アクションベース
63の調整ボルト(図示せず)によって上下方向に微小
移動させることによって行われている。より具体的に
は、この調整は、例えば、「ふところ寸法」を基準とし
て、すなわち、前後方向については、棚板56の前面と
ハンマー58の打弦点との間の距離(ふところ前後)が
所定長さとなるように、上下方向については、棚板56
の前端上面と上記打弦点との間の距離(ふところ上下)
が所定長さとなるように、行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のアップライトピアノは、整調作業に多大な労力と時間
がかかり、製造コストを上昇させるという欠点がある。
すなわち、従来のアップライトでは、弦Sは、支柱組立
品51にフレーム54を介して取り付けられ、鍵盤57
は、支柱組立品51に親板および腕木を順次介して取り
付けられた棚板56に設けられるとともに、アクション
59は、アクションブラケット60およびセンターレー
ル61により、支柱組立品51と棚板56との間にまた
がって支持されている。このため、弦S、鍵盤57およ
びアクション59の三者の位置関係が、介在する多数の
部品の製造誤差や取付誤差の累積によって、大きくずれ
やすく、その結果、前述のようなアクションブラケット
60およびセンターレール61を介した整調方法では、
整調作業に多大な労力と時間を要してしまう。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、鍵盤、アクションおよび弦の
三者の相対的な位置調整を容易に行い、それにより整調
作業を容易に効率良く行うことができるアップライトピ
アノの位置調整装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、棚板、鍵盤およびアクションを一体的に
組み立てたメカユニットと弦を張設したフレームとを相
対的に位置調整するためのアップライトピアノの位置調
整装置であって、フレームが、メカユニットおよびこれ
に対して不動の不動部材の少なくとも一方に、水平軸線
を中心として回動自在に支持され、水平軸線と異なる高
さ位置でフレームに係合し、前後方向の進退により、フ
レームを水平軸線を中心として回動させる調整ねじと、
フレームを調整ねじ側に向かって押圧する押圧ばねと、
を備えていることを特徴としている。
【0009】この場合、フレームに係合し、左右方向の
進退により、フレームの左右方向位置を調整する左右方
向調整ねじと、フレームを左右方向調整ねじ側に向かっ
て押圧する左右方向押圧ばねと、をさらに備えているこ
とが好ましい。
【0010】これらの場合、水平軸線が、アクションに
よる打弦点からずれた高さに設定されていることが好ま
しい。
【0011】
【作用】請求項1のアップライトピアノの位置調整装置
では、棚板、鍵盤およびアクションがメカユニットとし
てあらかじめ一体的に組み立てられ、弦はフレームに張
設されている。また、フレームは、メカユニットおよび
これに対して不動の不動部材の少なくとも一方に、水平
軸線を中心として回動自在に支持されている。調整ねじ
を前後方向に進退させると、これに係合するフレームが
水平軸線を中心として回動し、その回動角度位置は調整
ねじの進退量に応じて定められる。押圧ばねは、フレー
ムを調整ねじ側に押圧して、その回動角度位置に保持す
る。このフレームの回動に伴って、これに張設された弦
も回動し、アクションのハンマーによって打弦される打
弦位置が前後方向および上下方向に同時に変化すること
になる。すなわち、調整ねじの進退により、打弦位置を
前後方向および上下方向に同時に調整できるので、メカ
ユニット側で棚板、鍵盤およびアクションの位置関係を
あらかじめ適正に調整しておくことによって、調整ねじ
を進退させるだけで、鍵盤、アクションおよび弦の三者
の位置関係を容易に調整でき、整調作業を容易に行うこ
とができる。
【0012】請求項2に記載の位置調整装置では、左右
方向調整ねじの進退量を調整することによって、フレー
ムおよび弦が、メカユニットに対して、左右方向に関し
ても容易に位置調整される。
【0013】請求項3の位置調整装置では、フレームの
回動中心である水平軸線が、打弦点に対して上下方向に
ずれていることにより、フレームを回動させたときの打
弦位置の前後方向および上下方向の変化量が大きくな
り、調整可能範囲をより大きく確保することができる。
この観点からは、水平軸線の位置は、フレームを安定的
に支持できるという条件を満たしつつ、打弦点からでき
るだけ遠く離れた位置とすることが好ましい。
【0014】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を、図面を参
照しながら、詳細に説明する。図3は、本発明を適用し
たアップライトピアノを示している。同図に示すよう
に、このアップライトピアノは、フレームユニットU
1、響板ユニットU2および支柱ユニットU3、メカユ
ニットU4、ケースユニットU5およびペダルユニット
U6の6つの独立したユニットをあらかじめ組み立て、
これらのユニットを互いに連結し、さらに他の構成部品
を取り付けることによって、組み立てられている。
【0015】フレームユニットU1は、フレーム2、ピ
ン板3、多数のチューニングピン4、ヒッチピン5およ
び弦Sなどで構成されている。フレーム2は、鋳物で作
られ、図1に示すような外形を有している。同図には示
していないが、フレーム2の上部および下部の所定位置
には、チューニングピン4およびヒッチピン5を埋設す
るための多数のチューニングピン孔およびヒッチピン孔
がそれぞれ形成されている。また、同図に示すように、
フレーム2の両側面上端部には、ピン穴2a、2aが形
成されており、フレーム2は、このピン穴2aを介し
て、ケースユニットU5の後述する親板25に回動自在
に支持されるようになっている。
【0016】ピン板3は、フレーム2の裏側上部に載置
されるようにして、これに直接、固定され、チューニン
グピン4は、ピン板3にフレーム2のチューニングピン
孔を介して埋設され、ヒッチピン5は、フレーム2のヒ
ッチピン孔に埋設され、弦Sは、チューニングピン4と
ヒッチピン5の間に、張設されている。
【0017】響板ユニットU2は、響板6および打廻し
7で構成され、響板6の表面の所定位置に駒8が接着さ
れるとともに、裏面の所定位置に複数の響棒9が接着さ
れている。打廻し7は、傾斜面を有する木質材を矩形に
組んだものであり、響板6の外周部が取り付けられるこ
とにより、その傾斜面に沿った所定のむくりを響板6に
付与する。
【0018】支柱ユニットU3は、基本的には飾り用と
して用いられるものであり、木質角材を枠状に組むこと
によって形成されており、複数の支柱10と、これらの
支柱10間にそれぞれ水平に渡された、下端部の土台1
1、上端部の桁12、および桁12の下側の箱13とで
構成されている。
【0019】メカユニットU4は、図4に示すように、
棚板14、鍵盤15、アクション16、ハンマー17お
よびダンパー18で構成されるとともに、これらを取り
付けるための筬19やアクションブラケット20などを
備えている。棚板14は、高い製造寸法精度および寸法
安定性を得るために、鉄板などの金属で構成されてい
る。鍵盤15は、棚板14にねじ止めなどで固定した筬
19に支持されている。この場合、棚板14に対する筬
19および鍵盤15の位置決めは、棚板14および筬1
9の各々の所定位置にあらかじめ形成された基準孔2
1、22と、両基準孔21、22を互いに位置合わせし
た後、これらの間に通される位置決めピン23とによっ
て、精度良く行われる。
【0020】また、アクション16を支持するアクショ
ンブラケット20は、棚板14にのみ固定されており、
これにより、棚板14に対するアクション16の位置が
精度良く保たれる。さらに、アクション16にハンマー
17およびダンパー18を取り付ける際には、アクショ
ンの予備調整に従来用いられているモデルバックを使用
し、ハンマー17およびダンパー18をアクション16
に対して適正な位置に調整する。以上のような構成によ
る結果、メカユニットU4は、棚板14を基準として、
鍵盤15、アクション16、ハンマー17およびダンパ
ー18が適正な位置関係になるように、あらかじめ精度
良く調整される。
【0021】ケースユニットU5は、図5に示すよう
に、左右の親板25、25、腕木26、26、妻土台2
7および前土台28などをU字状に組み立てることによ
って、構成されている。
【0022】また、ペダルユニットU6は、あらかじめ
組み立てられた底板29、ならびにペダル30a、天秤
30bおよび突揚棒30cなどのペダル部品によって構
成されている(図5参照)。
【0023】以上のようにしてそれぞれ別個に組み立て
られた各ユニットU1〜U6は、以下のようにして、互
いに連結される。
【0024】まず、フレームユニットU1に響板ユニッ
トU2を連結する。この連結は、図1に示すように、前
者U1のフレーム2の裏面に後者U2の響板6を向かい
合わせ且つ弦Sに駒8を押し当てた状態で、フレーム2
と打廻し7の間を複数のねじ(図示せず)で締め付ける
ことによって、行われる。
【0025】上記の連結工程と並行して、メカユニット
U4、ケースユニットU5およびペダルユニットU6を
互いに連結する。この連結は、例えば、図5に示すよう
に、ケースユニットU5を寝かせておき、その親板2
5、25の下端部間にペダルユニットU6の底板29を
挟み込むとともに、腕木26、26間にメカユニットU
4の棚板14を挟み込んだ状態で、これらの間をねじ止
めすることにより、行われる。この場合、ユニット間が
適正な位置関係になるように、適宜、調整がなされる。
これにより、ユニットU4、U5、U6が箱形に組み立
てられるとともに、親板25や腕木26などが、棚板1
4を基準とした所定の位置に保持される。
【0026】次に、上記のようにそれぞれ組み立てたユ
ニット連結体U1、U2と、ユニット連結体U3、U
4、U5を連結する。この連結は、図1に示すように、
支持機構31を介して、フレーム2と親板25、25の
間で行われる。この支持機構31は、フレーム2を親板
25に回動自在に支持するとともに、フレーム2を親板
25に対して左右方向に位置調整することによって、打
弦位置を左右方向に調整するためのものである。
【0027】支持機構31は、一方の親板25の内側面
上端部にねじ止めされ、フレーム2のピン穴2aに回動
自在に係合するピン32と、ピン32に巻き回され、フ
レーム2を同図の右方に押圧するコイルばね(左右方向
押圧ばね)33と、フレーム2と他方の親板25の上端
部間に設けられた調整ねじ(左右方向調整ねじ)34と
によって、構成されている。調整ねじ34は、六角の頭
部34aと、その両側に延びるピン部34bおよびねじ
部34cとで構成されており、ピン部34bは、フレー
ム2のピン穴2aに回動自在に係合し、ねじ部34c
は、親板25に形成されたねじ穴25aにねじ込まれて
いる。
【0028】この構成により、フレーム2は、両親板2
5、25に、ピン32および調整ねじ34のピン部34
b(以下「ピン32」で代表する)を介して、回動自在
に支持される。また、フレーム2は、親板25に対する
調整ねじ34の進退によって左右方向に移動するととも
に、コイルばね33の押圧力によって、その移動位置に
保持されることにより、親板25、25に対して左右方
向に位置調整される。フレーム2の移動に伴い、これに
張弦された弦Sの位置も同様に変化する一方、ハンマー
17は親板25に対して不動の関係にあるので、上述の
ようなフレーム2の位置調整により、ハンマー17に対
する弦Sの位置すなわち打弦位置を左右方向に調整する
ことができる。
【0029】次いで、支柱ユニットU3を、両親板2
5、25間に裏側から挿入し、支柱ユニットU3の側面
内方から親板25に向かってねじ止めすることによっ
て、親板25に固定する。このとき、フレーム2の下端
部付近に、調整機構35が設けられる。この調整機構3
5は、親板25に対するフレーム2の回動角度を調整す
ることによって、打弦位置を前後方向および上下方向に
調整するためのものである。調整機構35は、図1に示
すように、調整ねじ36およびコイルばね(押圧ばね)
37で構成されている。調整ねじ36は、六角の頭部3
6aとねじ部36bで構成され、ねじ部36bが、底板
29に固定した支持ブロック38にねじ込まれていると
ともに、ねじ部36の先端がフレーム2の前面に当接し
ている。また、コイルばね37は、一端部が、フレーム
2の背面に形成された突部2bにきつくはめ込まれてい
るとともに、他端が支柱ユニットU3の土台11の前面
に当接していて、フレーム2を常時、前方に押圧してい
る。
【0030】以上の構成により、支持ブロック38に対
する調整ねじ36の進退に伴って、フレーム2が、ピン
32を中心として回動し、コイルばね37の押圧力によ
ってその回動角度に保持され、親板25に対する回動角
度が調整される。フレーム2の回動に伴い、打弦位置が
前後方向だけでなく上下方向にも変化するので、フレー
ム2の回動角度の調整により、ふところ上下Hおよびふ
ところ前後Lを同時に調整することができる。また、フ
レーム2の上端部がピン32に支持されていることによ
り、フレーム2を安定的に支持できるとともに、フレー
ム2の回動中心が打弦点から上方に最大限、離れている
ので、フレーム2を回動させたときのふところ上下Hお
よびふところ前後Lの変化量が大きくなり、調整可能範
囲をより大きく確保することができる。
【0031】図2は、この関係を模式的に且つ説明の便
宜のために若干誇張して示したものである。同図の実線
は、フレーム2に取り付けた弦Sが鉛直方向に向いてい
る場合を示しており、このときのハンマー17の打弦位
置はA0 、ふところ上下Hおよびふところ前後Lは、そ
れぞれH0およびL0である。なお、図中の符号17a
は、ハンマー17の回動支点である。この状態から、調
整ねじ36を後方(図1の左方)に進退させると、弦S
がフレーム2の回動に伴って破線位置に示す前倒れ状態
となり、その打弦位置は、上記A0 よりも後側且つ下側
のA1 に移行し、より小さなふところ上下H1 と、より
大きなふところ前後L1 に調整される。逆に、調整ねじ
36を前方(図1の右方)に進退させると、弦Sは一点
鎖線位置に示す後倒れ状態となり、その打弦位置は、A
0 よりも前側且つ上側のA2 に移行し、大きなふところ
上下H2 と、小さなふところ前後L2 に調整される。
【0032】以上のように、本実施例によれば、親板2
5に対するフレーム2の左右方向位置を支持機構31の
調整ねじ34で調整することにより、打弦位置を左右方
向に調整できるとともに、親板25に対するフレーム2
の回動角度を調整機構35の調整ねじ36で調整するこ
とにより、打弦位置を前後方向および上下方向に調整す
ることができる。また、メカユニットU4の組立の際
に、棚板14、鍵盤15、およびハンマー17を含むア
クション16の相互の位置関係が適正に調整されている
とともに、親板25は棚板14に対し所定の位置関係に
保持されている。したがって、調整ねじ34、36を調
整するだけで、鍵盤15、アクション16および弦Sの
三者の相対的な位置調整を容易に行うことができ、それ
により整調作業を容易に効率良く行うことができる。ま
た、フレーム2の回動中心が打弦点から上方に最大限、
離れていることにより、調整可能範囲を大きく確保でき
るので、この調整をさらに容易に行うことができる。
【0033】なお、本発明は、説明した実施例に限定さ
れることなく、種々の態様で実施することができる。例
えば、実施例では、フレームを親板に回動自在に支持す
るのに、親板に取り付けたピンを、フレームのピン穴に
挿入しているが、これを雌雄逆にしてもよい。あるい
は、調整ねじを親板や支持ブロックにねじ込み、フレー
ムに当接させているが、この関係も逆にできる。また、
フレームを、メカユニットに対して不動の関係にある、
親板以外の不動部材に支持させてもよい。さらに、実施
例では、支持機構がフレームの左右方向の調整機構を兼
ねているが、これらを分離して設けてもよい。その他、
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、細部の構成を適宜、
変更することが可能である。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のアップラ
イトピアノの位置調整装置は、鍵盤、アクションおよび
弦の三者の相対的な位置調整を容易に行い、それにより
整調作業を容易に効率良く行うことができるなどの効果
を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による位置調整装置を示す側
面図および正面図である。
【図2】フレームの回動と打弦位置の関係を説明するた
めの模式図である。
【図3】図1の位置調整装置を組み込んだアップライト
ピアノの側断面図である。
【図4】メカユニットの側面図である。
【図5】メカユニット、ケースユニットおよびペダルユ
ニットの連結方法を示す斜視図である。
【図6】従来のアップライトピアノの部分側断面図であ
る。
【符号の説明】
2 フレーム 14 棚板 15 鍵盤 16 アクション 17 ハンマー 25 親板 31 支持機構 32 ピン 33 コイルばね 34 調整ねじ 34b ピン部 35 調整機構 36 調整ねじ 37 コイルばね S 弦 U1 フレームユニット U4 メカユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棚板、鍵盤およびアクションを一体的に
    組み立てたメカユニットと弦を張設したフレームとを相
    対的に位置調整するためのアップライトピアノの位置調
    整装置であって、 前記フレームが、前記メカユニットおよびこれに対して
    不動の不動部材の少なくとも一方に、水平軸線を中心と
    して回動自在に支持され、 前記水平軸線と異なる高さ位置で前記フレームに係合
    し、前後方向の進退により、前記フレームを前記水平軸
    線を中心として回動させる調整ねじと、 前記フレームを前記調整ねじ側に向かって押圧する押圧
    ばねと、 を備えていることを特徴とするアップライトピアノの位
    置調整装置。
  2. 【請求項2】 前記フレームに係合し、左右方向の進退
    により、前記フレームの左右方向位置を調整する左右方
    向調整ねじと、前記フレームを前記左右方向調整ねじ側
    に向かって押圧する左右方向押圧ばねと、をさらに備え
    ていることを特徴とする、請求項1に記載のアップライ
    トピアノの位置調整装置。
  3. 【請求項3】 前記水平軸線が、前記アクションによる
    打弦点からずれた高さに設定されていることを特徴とす
    る、請求項1または2のいずれかに記載のアップライト
    ピアノの位置調整装置。
JP7260826A 1995-09-13 1995-09-13 アップライトピアノの位置調整装置 Withdrawn JPH0981123A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7260826A JPH0981123A (ja) 1995-09-13 1995-09-13 アップライトピアノの位置調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7260826A JPH0981123A (ja) 1995-09-13 1995-09-13 アップライトピアノの位置調整装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0981123A true JPH0981123A (ja) 1997-03-28

Family

ID=17353301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7260826A Withdrawn JPH0981123A (ja) 1995-09-13 1995-09-13 アップライトピアノの位置調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0981123A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108022570A (zh) * 2017-12-29 2018-05-11 广州珠江恺撒堡钢琴有限公司 击弦机定位工装

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108022570A (zh) * 2017-12-29 2018-05-11 广州珠江恺撒堡钢琴有限公司 击弦机定位工装
CN108022570B (zh) * 2017-12-29 2023-12-08 广州珠江恺撒堡钢琴有限公司 击弦机定位工装

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0981123A (ja) アップライトピアノの位置調整装置
US5686677A (en) Acoustic guitar bridge support
JPH09237082A (ja) 鍵盤楽器の自動演奏装置
JP4326384B2 (ja) 電子鍵盤楽器の鍵盤装置
JPS5933033Y2 (ja) アツプライトピアノにおけるブラケツトの取付構造
US4130044A (en) Keyboard musical instrument and improved piano
US6348645B1 (en) Damper for grand piano
JP2008090167A (ja) 鍵盤楽器の鍵
JPH0538400Y2 (ja)
JP7220600B2 (ja) アップライト型鍵盤楽器
JPH11167379A (ja) アップライトピアノのアクション組立品の取付装置
JPS6344864Y2 (ja)
JPH09114450A (ja) アップライトピアノ
JPH0339832Y2 (ja)
US6632988B1 (en) Damper adjustment device
JP2732714B2 (ja) ギタートレモロ装置
JP3889204B2 (ja) グランドピアノのダンパー
JPS6246225Y2 (ja)
JPS6243345Y2 (ja)
JP2525129Y2 (ja) 電子楽器の鍵盤装置におけるハンマー固定装置
JPH026471Y2 (ja)
JPS6035103Y2 (ja) アプライトピアノにおける譜面台の支持装置
JP2806300B2 (ja) ドラム用フットペダル
JPS5822233Y2 (ja) 鍵盤楽器のダンパ−機構
JPH0114068Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20021203