JP3889204B2 - グランドピアノのダンパー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダンパーペダルなどの操作に連動して弦に離接することにより、弦の振動を許容および停止するグランドピアノのダンパーに関し、特にリフティングレバーの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、グランドピアノの従来の一般的なダンパーを部分的に示している。このダンパー51は、ダンパーレール2および複数のダンパーレバー3(1つのみ図示)を備えている。ダンパーレール2は、複数の鍵盤(図示せず)の後ろ側に、その並び方向に延びるように配置され、前方からのねじ4でダンパーレール介物5にねじ止めされている。ダンパーレバー3は、鍵盤ごとに設けられ、後端部が、ダンパーレール2にねじ止めされたダンパーレバーフレンジ6に、回動自在に支持されるとともに、前端部は、対応する鍵盤の後端部に上方から対向している。ダンパーレバー3には、ダンパーワイヤフレンジ7の下端部が回動自在に取り付けられ、このダンパーワイヤフレンジ7には、上方に延びるダンパーワイヤ8が、ワイヤフレンジソケットスクリュー8aにより取り付けられている。さらに、ダンパーワイヤ8は、その途中の部分がガイドホルダに通され、上端部にはダンパーヘッドが設けられていて、このダンパーヘッドが、水平に張られた弦に上方から離接するようになっている(図1参照)。
【0003】
ダンパー51はさらに、リフティングレール10を備えている。このリフティングレール10は、複数のダンパーレバー3の下側にその並び方向に延び、これらに対向するように配置されている。また、リフティングレール10は、上下方向に延びるリフティングレール突揚棒11に載置されており、このリフティングレール突揚棒11の下端部は、ダンパーペダル(図示せず)に連結されている。
【0004】
さらに、リフティングレール10は、複数のリフティングレバー52を介して、リフティングレバーフレンジ13(ともに一端部の1個のみ図示)に回動自在に支持されている。リフティングレバーフレンジ13は、ダンパーレール2の長さ方向の複数の所定位置にそれぞれ配置され、前方からのねじ14でダンパーレール2にねじ止めされている。各リフティングレバー52は、例えば木製のブロック状のものであり、後端部がリフティングレバーフレンジ11に回動自在に取り付けられるとともに、リフティングレール10上に載置され、上方からのねじ53によって、リフティングレール10にねじ止めされている。
【0005】
以上の構成により、ダンパーペダルが踏込み操作されると、リフティングレール10が、リフティングレール突揚棒11により突き上げられ、リフティングレバーフレンジ13を中心として、リフティングレバー52と一体に上方に回動する。これにより、すべてのダンパレバー3が上方に回動し、すべてのダンパーヘッドが弦から一斉に離れることによって、押鍵されていない弦が押鍵された弦に共鳴するダンパーペダル効果が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来のダンパー51は、メンテナンスなどのために、リフティングレール10、リフティングレバーフレンジ13あるいはリフティングレバー52を取り外す必要が生じた場合、これらの構成部品だけを単独で取り外すことができないため、メンテナンス作業を容易に行えないという問題がある。
【0007】
例えば、リフティングレバーフレンジ13が破損したために、これを取り外す場合を想定すると、この場合、リフティングレバーフレンジ13をダンパーレール2から取り外すことは、これを固定しているねじ14の前側に存在するリフティングレバー52が邪魔になり、ドライバーをねじ14にアクセスできないため、不可能である。また、まずねじ53を緩めてリフティングレール10を除去して、リフティングレバー52をフリーにした後、ドライバーでねじ14を回すことも考えられるが、実際はこれも不可能である。これは、ダンパー51が鍵盤の奥側に配置されているために、その位置でドライバーを上方から回転操作することがもともと困難であることに加えて、中間部のリフティングレバー52の場合には、両側にダンパーワイヤ8が近接して配置されており、また、両端部のリフティングレバー52の場合には上側に中框が近接して配置されていることから、いずれの場合にも、ドライバーをねじ53に到達させて、回転操作できるようなスペースがないためである。
【0008】
その結果、このダンパー51では、リフティングレバーフレンジ13を取り外すのに、ダンパーレール2を固定しているねじ4を外して、ダンパー51全体を取り外す必要があるとともに、ダンパー51を前方に引き出すには、ダンパーワイヤ8がガイドホルダに通されていることから、各ワイヤフレンジソケットスクリュー8aを緩めて、ダンパーワイヤ8をすべて取り外さなければならない。このため、ダンパーワイヤ8の取外し作業および再取付作業が非常に大がかりで煩雑になるとともに、再取付の際にダンパーワイヤ8の調整作業が必要になり、これらの作業に多大な時間を要してしまう。このようなメンテナンス上の煩雑さは、リフティングレール10あるいはリフティングレバー52の場合も、上記と同様にねじ4を外してダンパー51全体を取り外す必要があることから、まったく同様に生じる。
【0009】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、リフティングレバーフレンジ、リフティングレバーあるいはリフティングレールを、ダンパーの他の構成部品とは独立して取り外すことができ、それにより、これらのメンテナンス作業を大幅に簡略化することができるグランドピアノのダンパーを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ダンパーペダルの操作に連動してすべての弦を解放することにより、ダンパーペダル効果を付与するグランドピアノのダンパーであって、ダンパーレールと、後端部がダンパーレールに回動自在に取り付けられ、前後方向に延びるとともに、上方への回動により対応する弦を解放する複数のダンパーレバーと、ダンパーレールの長さ方向に間隔を隔てて配置され、ダンパーレールに前方からのねじでねじ止めされた複数のリフティングレバーフレンジと、これら複数のリフティングレバーフレンジにそれぞれ回動自在に取り付けられた複数のリフティングレバーと、複数のダンパーレバーの下方に配置されるとともに、複数のリフティングレバーに連結され、ダンパーペダルの操作に伴って突き上げられることにより、リフティングレバーフレンジを中心として回動し、複数のダンパーレバーを同時に突き上げ、上方に回動させるリフティングレールと、を備え、複数のリフティングレバーにそれぞれ、ドライバーを前方から通し、ねじへアクセス可能にするドライバー挿入孔が、前後方向に貫通して形成されていることを特徴としている。
【0011】
このグランドピアノのダンパーでは、リフティングレールは、複数のリフティングレバーを介して、複数のリフティングレバーフレンジに回動自在に支持されており、ダンパーペダルの操作に伴って突き上げられることにより、リフティングレバーフレンジを中心として、リフティングレバーと一体に上方に回動し、複数のダンパーレバーを同時に突き上げ、上方に回動させる。これにより、すべての弦が一斉に解放されることで、ダンパーペダル効果が付与される。
【0012】
また、このダンパーでは、リフティングレバーに、リフティングレバーフレンジをダンパーレールにねじ止めしているねじへのアクセスを可能にするためのドライバー挿入孔が、前後方向に貫通して形成されており、このドライバー挿入孔を介して、ドライバーが前方からアクセスできるように構成されている。したがって、このねじを前方からのドライバーで緩めることにより、リフティングレバーフレンジを、リフティングレバーおよびリフティングレールとともに、ダンパーレールから取り外すことができる。この取外し後、必要であれば、リフティングレバーフレンジ、リフティングレバーおよびリフティングレールを相互にさらに分解する。以上のように、本発明のダンパーは、リフティングレバーフレンジなどを、ダンパーの他の構成部品とは独立して取り外すことができるので、従来と異なり、煩雑なダンパーワイヤの取外し、再取付および調整の作業が不要になることで、それらのメンテナンス作業を大幅に簡略化することができる。
【0015】
また、前記目的を達成するため、請求項2に係る発明は、ダンパーペダルの操作に連動してすべての弦を解放することにより、ダンパーペダル効果を付与するグランドピアノのダンパーであって、ダンパーレールと、後端部がダンパーレールに回動自在に取り付けられ、前後方向に延びるとともに、上方への回動により対応する弦を解放する複数のダンパーレバーと、ダンパーレールの長さ方向に間隔を隔てて配置され、ダンパーレールに前方からのねじでねじ止めされた複数のリフティングレバーフレンジと、これら複数のリフティングレバーフレンジにそれぞれ回動自在に取り付けられた複数のリフティングレバーと、複数のダンパーレバーの下方に配置されるとともに、複数のリフティングレバーに連結され、ダンパーペダルの操作に伴って突き上げられることにより、リフティングレバーフレンジを中心として回動し、複数のダンパーレバーを同時に突き上げ、上方に回動させるリフティングレールと、を備え、複数のリフティングレバーがそれぞれ、リフティングレバーフレンジに回動自在に支持された第1レバー部と、この第1レバー部に、前記ドライバーにより前方から回転操作可能なねじでねじ止めされるとともに、リフティングレールに連結された第2レバー部と、を有していることを特徴とする
【0016】
本発明によれば、前述した請求項1に係る発明と同様の作用を得ることができる。具体的には、この構成では、リフティングレバーの第1および第2レバー部を相互に固定しているねじを、前方からのドライバーで緩めることによって、リフティングレールおよび第2レバー部を、第1レバー部との間で分離し、取り外すことができる。したがって、メンテナンスの対象がリフティングレバーの場合には、このような取外しだけでメンテナンスを行える。また、この状態では、リフティングレバーの第2レバー部が除去され、第1レバー部のみが残っていて、リフティングレバーフレンジの前側が大きく開放される。したがって、メンテナンスの対象がリフティングレバーフレンジの場合には、さらに、この大きく開放されたスペースを介して、ドライバーをリフティングレバーフレンジのねじに前方からアクセスし、これを緩めることによって、リフティングレバーフレンジを第1レバー部と一緒に取り外すことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態によるグランドピアノのダンパーを示している。なお、このダンパー1の構成要素のうち、図4に示した従来のダンパー51と同じものについては、同一の参照符号を付して説明を行うものとする。
【0018】
このダンパー1は、その基本的な構成は従来のダンパー51と同様であり、ダンパーレール2、複数のダンパーレバー3(1つのみ図示)や、リフティングレール10などを備えている。ダンパーレール2は、例えばアルミニウムの押出成形品で構成され、複数の鍵盤(図示せず)の後ろ側にその並び方向に延びるように配置されていて、前方からのねじ4でダンパーレール介物5にねじ止めされている。ダンパーレール2には、複数のダンパーフレンジ6(1つのみ図示)が、各鍵盤に対応して設けられ、前方からのねじ21でそれぞれねじ止めされるとともに、複数のリフティングレバーフレンジ13(1つのみ図示)が設けられ、前方からのねじ14で同様にねじ止めされている。これらのリフティングレバーフレンジ13は、例えばダンパーレール2の長さ方向の複数の所定位置、例えばその両端部の2個所と中間部の複数の個所にそれぞれ配置されている。
【0019】
各ダンパーレバー3は、その後端部がダンパーレバーフレンジ6に回動自在に取り付けられ、前後方向に延びていて、前端部が、対応する鍵盤の後端部に上方から対向している。各ダンパーレバー3には、これに重さを付加するために、鉛などから成る重り22が取り付けられている。また、ダンパーレバー3には、ダンパーワイヤフレンジ7の下端部が回動自在に取り付けられ、このダンパーワイヤフレンジ7に、上方に延びるダンパーワイヤ8が、ワイヤフレンジソケットスクリュー8aにより取り付けられている。ダンパーワイヤ8は、これを水平方向にぶれないように案内するためのガイドホルダ23に通されており、上端部にダンパーヘッド9が取り付けられている。このダンパーヘッド9は、木製のものであり、その下面に取り付けたダンパーフェルト24を介して、水平に張られた弦Sに上方から離接するようになっている。
【0020】
一方、リフティングレール10は、上下方向に延びるリフティングレール突揚棒11に載置されており、このリフティングレール突揚棒11の下端部は、ダンパーペダル(図示せず)に連結されている。また、リフティングレール10の上面には、これに沿ってリフティングレールクロス25が貼られていて、このリフティングレールクロス25に、ダンパーレバー3の下面にねじ込まれた調整用のパイロットスクリュー26が、所定の間隔を存して上方から対向している。これまでに説明したダンパー1の構成は、従来のダンパー51と同じである。
【0021】
さらに、リフティングレール10は、本発明に係る複数のリフティングレバー12(1つのみ図示)を介して、前記リフティングレバーフレンジ13に回動自在に連結されている。このリフティングレバー12は、例えば、鋼板のプレス加工品などで形成されており、図2に示すように、フレンジ連結部12aと、その前端から鈍角をなして延びるレール連結部12bで構成されている。そして、フレンジ連結部12aの後端部が、リフティングレバーフレンジ13に回動自在に支持されるとともに、レール連結部12bは、そのねじ取付孔12cに通したねじ27によって、リフティングレール10の上面にねじ止めされている。また、リフティングレバー12のレール連結部12bには、リフティングレバーフレンジ13を固定しているねじ14に対応する位置に、ドライバー挿入孔12dが形成されていて、このドライバー挿入孔12dにドライバーDを前方から通し、ねじ14を回転操作できるようになっている。
【0022】
以上の構成のダンパー1の、鍵盤の押鍵およびダンパーペダルの踏込みに伴う動作は、従来のダンパー51と基本的に同じである。すなわち、鍵盤が押鍵されると、その後端部でダンパーレバー3が突き上げられ、上方に回動するのに伴い、ダンパーヘッド9が上方に移動し、弦Sから離れる。その後、所定のタイミングでハンマー(図示せず)が弦Sを打弦することにより、弦Sが振動し、ピアノ音が発生する。また、鍵盤が離鍵されると、ダンパーレバー3が下方に復帰回動するのに伴い、ダンパーヘッド9が下方に移動し、弦Sに当接することで、ダンパーレバー3やダンパーヘッド9などの重さにより弦Sの振動が停止され、発音が停止(止音)される。
【0023】
一方、ダンパーペダルが踏込み操作されると、リフティングレール10が、リフティングレール突揚棒11により突き上げられることで、リフティングレバーフレンジ13を中心として、リフティングレバー12と一体に上方に回動し、パイロットスクリュー26を介してすべてのダンパーレバー3を同時に突き上げ、上方に回動させる。これにより、すべてのダンパーヘッド9が弦Sから一斉に離れ、すべての弦Sを解放することによって、ダンパーペダル効果が得られる。ダンパーペダルの踏込み操作が終了すると、リフティングレール10が自重で下方に復帰回動し、それに伴い、各ダンパーレバー3が下方に回動することで、すべてのダンパーヘッド4が弦Sに当接するようになり、もとの状態に復帰する。
【0024】
また、リフティングレール10、リフティングレバー12あるいはリフティングレバーフレンジ13が例えば破損したために、そのメンテナンスを行う場合には、これらは次のようにして取り外される。すなわち、図1に示すように、ドライバーDをリフティングレバー12のドライバー挿入孔12dに通し、ドライバーDでねじ14を緩めることによって、リフティングレバーフレンジ13をリフティングレバー12およびリフティングレール10と一緒に、ダンパーレール2から取り外すことができる。この取外し後、必要であれば、ねじ27を緩めることなどによって、リフティングレール10、リフティングレバー12およびリフティングレバーフレンジ13を相互にさらに分解する。必要な修理などを終えた後、リフティングレバーフレンジ13などを再取付する場合には、これを上記と逆の手順で行うことができる。
【0025】
以上のように、本実施形態のダンパー1は、リフティングレール10、リフティングレバー12あるいはリフティングレバーフレンジ13を、ダンパー1の他の構成部品とは独立して取り外し、再取付することができるので、従来と異なり、煩雑なダンパーワイヤ8の取外し、再取付および調整の作業がまったく不要になることで、これらのメンテナンス作業を大幅に簡略化することができる。
【0026】
図3は、本発明の第2実施形態によるリフティングレバーを示している。このリフティングレバー32は、第1および第2レバー部32a、32bに2分割された構成になっている。第1レバー部32aにはねじ孔(図示せず)が、第2レバー部32bにはねじ取付孔32dが、それぞれ形成されていて、両レバー部32a、32bは、ねじ取付孔32dに通され、ねじ孔にねじ込まれたねじ33によって、互いに固定されている。この状態でのリフティングレバー32の形状は、第1実施形態のリフティングレバー12と同じであり、図示しないが、リフティングレバー32は、第1レバー部32aの後端部が、リフティングレバーフレンジ13に回動自在に支持されるとともに、第2レバー部32bが、ねじ取付孔32cに通したねじ27によって、リフティングレール10の上面にねじ止めされる。
【0027】
したがって、この第2実施形態によれば、まず、ねじ33を前方からのドライバーDで緩めることで、リフティングレール10および第2レバー部32bを、第1レバー部32aとの間で分離し、取り外すことができる。したがって、メンテナンスの対象がリフティングレバー10の場合には、このような取外しだけでメンテナンスを行える。また、この状態では、第2レバー部32bが除去され、第1レバー部32aのみが残っていて、リフティングレバーフレンジ13の前側が大きく開放される。したがって、メンテナンスの対象がリフティングレバーフレンジ13の場合には、さらに、この大きく開放されたスペースを介して、ドライバーDをリフティングレバーフレンジ13のねじ14に前方からアクセスし、これを緩めることによって、リフティングレバーフレンジ13を第1レバー部32aと一緒に取り外すことができる。
【0028】
以上のように、この第2実施形態によっても、第1実施形態と同様、リフティングレール10、リフティングレバー32あるいはリフティングレバーフレンジ13を、ダンパー1の他の構成部品とは独立して取り外し、再取付することができるので、これらのメンテナンス作業を大幅に簡略化することができる。特に、メンテナンスの対象がリフティングレール10の場合には、その取外しをリフティングレバーフレンジ13を残した状態で行うことが可能であり、分解の対象を小さくして、分解をより容易に行えるという利点がある。
【0029】
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、リフティングレバーフレンジ13を固定しているねじ14にドライバーDを前方からアクセス可能とするために、リフティングレール12にドライバー挿入孔12dを形成したり、リフティングレバー32をドライバーDにより分解可能な2分割構成にしたりしているが、これらに限らず、他の適当な構成を採用することが可能である。また、実施形態は、本発明をグランドピアノに適用した例であるが、本発明は、グランド型の消音ピアノなどに適用してもよいことは勿論である。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、本発明のグランドピアノのダンパーは、リフティングレバーフレンジ、リフティングレバーあるいはリフティングレールを、ダンパーの他の構成部品とは独立して取り外すことができ、それにより、これらのメンテナンス作業を大幅に簡略化することができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるグランドピアノのダンパーを示す斜視図である。
【図2】図1のダンパーのリフティングレバーを示す斜視図である。
【図3】第2実施形態によるダンパーのリフティングレバーを示す斜視図である。
【図4】従来のグランドピアノのダンパーを示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 ダンパー
2 ダンパーレール
3 ダンパーレバー
10 リフティングレール
12 リフティングレバー
12d ドライバー挿入孔
13 リフティングレバーフレンジ
14 ねじ
32 リフティングレバー
32a 第1レバー部
32b 第2レバー部
33 ねじ
D ドライバー
S 弦

Claims (2)

  1. ダンパーペダルの操作に連動してすべての弦を解放することにより、ダンパーペダル効果を付与するグランドピアノのダンパーであって、
    ダンパーレールと、
    後端部が前記ダンパーレールに回動自在に取り付けられ、前後方向に延びるとともに、上方への回動により対応する前記弦を解放する複数のダンパーレバーと、
    前記ダンパーレールの長さ方向に間隔を隔てて配置され、当該ダンパーレールに前方からのねじでねじ止めされた複数のリフティングレバーフレンジと、
    これら複数のリフティングレバーフレンジにそれぞれ回動自在に取り付けられた複数のリフティングレバーと、
    前記複数のダンパーレバーの下方に配置されるとともに、前記複数のリフティングレバーに連結され、前記ダンパーペダルの操作に伴って突き上げられることにより、前記リフティングレバーフレンジを中心として回動し、前記複数のダンパーレバーを同時に突き上げ、上方に回動させるリフティングレールと、を備え、
    前記複数のリフティングレバーにそれぞれ、前記ドライバーを前方から通し、前記ねじへアクセス可能にするドライバー挿入孔が、前後方向に貫通して形成されていることを特徴とするグランドピアノのダンパー。
  2. ダンパーペダルの操作に連動してすべての弦を解放することにより、ダンパーペダル効果を付与するグランドピアノのダンパーであって、
    ダンパーレールと、
    後端部が前記ダンパーレールに回動自在に取り付けられ、前後方向に延びるとともに、上方への回動により対応する前記弦を解放する複数のダンパーレバーと、
    前記ダンパーレールの長さ方向に間隔を隔てて配置され、当該ダンパーレールに前方からのねじでねじ止めされた複数のリフティングレバーフレンジと、
    これら複数のリフティングレバーフレンジにそれぞれ回動自在に取り付けられた複数のリフティングレバーと、
    前記複数のダンパーレバーの下方に配置されるとともに、前記複数のリフティングレバーに連結され、前記ダンパーペダルの操作に伴って突き上げられることにより、前記リフティングレバーフレンジを中心として回動し、前記複数のダンパーレバーを同時に突き上げ、上方に回動させるリフティングレールと、を備え、
    前記複数のリフティングレバーがそれぞれ、前記リフティングレバーフレンジに回動自在に支持された第1レバー部と、この第1レバー部に、前記ドライバーにより前方から回転操作可能なねじでねじ止めされるとともに、前記リフティングレールに連結された第2レバー部と、を有していることを特徴とするグランドピアノのダンパー。
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