JPH08248949A - ドラムペダル - Google Patents

ドラムペダル

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JPH08248949A
JPH08248949A JP7054707A JP5470795A JPH08248949A JP H08248949 A JPH08248949 A JP H08248949A JP 7054707 A JP7054707 A JP 7054707A JP 5470795 A JP5470795 A JP 5470795A JP H08248949 A JPH08248949 A JP H08248949A
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drum
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Mitsuo Yanagisawa
美津男 柳沢
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Pearl Musical Instrument Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フープクランプ機構を前部フレームの形状およ
び構造を複雑化させることなく構成して前部フレームの
製作加工を容易にするとともに、ヘッド保持フープのク
ランプおよびその解除を、フットペダルの側方からしか
もバスドラムのドラムヘッドが邪魔にならない状態で操
作性よく行なう。 【構成】フープ受け46とフープクランプ体47だけを
前部フレーム32に設け、フープクランプ体47を回動
させるためのカム部材53とこのカム部材53を回動さ
せるハンドル付きボルト54は、前部フレーム32とは
別のユニット50に設けるとともに、このユニット50
を、前部フレーム32を取付けた基台プレート30の上
に、ハンドル付きボルト54のある側がフットボード3
9の側縁よりも外方に突出し、かつカム部材53の先端
部からハンドル付きボルト54のある側に向かって斜め
後方に後退する姿勢に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、バスドラムの演奏に
用いるドラムペダルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドラムセットを構成する各種ドラムのう
ちのバスドラムは、ドラムペダルによって演奏されてい
る。図6は従来のドラムペダルの側面図であり、このド
ラムペダルは、前部フレーム10の上端部に水平に設け
た回転軸11にこの回転軸11と一体に回転するホイー
ル部材3を設け、前記回転軸2またはホイール部材3に
ビータ13を支持させるとともに、前記前部フレーム1
0と連結棒14によって連結されるヒールピース15に
フットボード16の基端部を上下回動可能に支持させ、
このフットボード16の先端部を前記ホイール部材12
の外周に巻き掛けた索状体(図ではチェーン)17の一
端に連結し、さらに前記回転軸11に設けた復帰バネ連
結部材18に回転軸11から偏心させて、前記回転軸1
1およびホイール部材12を復帰回転させる復帰バネ1
9を連結した構成となっている。
【0003】また、このドラムペダルは、バスドラム1
のヘッド保持フープ4をクランプするフープクランプ機
構を備えている。このフープクランプ機構は、前部フレ
ーム10から前方に突出するフープ受け20と、前部フ
レーム10に上下回動可能に軸支されその先端部と前記
フープ受け20とでヘッド保持フープ4を挟持するフー
プクランプ体21と、このフープクランプ体21をヘッ
ド保持フープ4に押圧するためのハンドル付きボルト2
2とからなっており、前記ハンドル付きボルト22は、
フープクランプ体21の後端部に螺合挿通されて、その
先端を前部フレーム10で受け止められている。
【0004】なお、図6において、2はバスドラム1の
ドラム胴、3はドラムヘッド(振動膜)であり、このド
ラムヘッド3は、図示しないボルトによりドラム胴2の
軸方向に締め付けられるヘッド保持フープ4によって緊
張されている。
【0005】このドラムペダルは、上記フープクランプ
機構でヘッド保持フープ4をクランプして、バスドラム
1に連結した状態で使用されるものであり、フットボー
ド16を踏み込むと、ホイール部材12が索状体17で
引かれて、復帰バネ19を伸長させながら回転軸11と
ともに前回りに回転し、回転軸11またはホイール部材
12に支持されているビータ13がドラムヘッド3を叩
く。
【0006】また、フットボード16の踏み込み力を解
放すると、復帰バネ19のバネ力によって回転軸がホイ
ール部材とともに復帰回転し、ビータが後退するととも
に、フットボードがその先端部を索状体で引かれて復帰
する。
【0007】しかし、上記ドラムペダルは、そのフープ
クランプ機構がフットペダル16の先端部の下側にある
ため、フットペダル16の下に手を差し込んでハンドル
付きボルト22を回さなければならず、したがってバス
ドラム1にドラムペダルを連結する際のヘッド保持フー
プ4のクランプおよびその解除が面倒であるという問題
をもっていた。
【0008】そこで従来から、ヘッド保持フープのクラ
ンプおよびその解除をフットペダルの側方から行なえる
ようにした改良型ドラムペダルが考えられている。図7
はこの改良型ドラムペダルにおけるフープクランプ機構
の斜視図であり、このフープクランプ機構は、ドラムペ
ダルの前部フレーム23の下枠部から前方に突出する左
右一対のフープ受け24と、この一対のフープ受け24
の間に対応させて前部フレーム23の下枠部に上下回動
可能に軸支されたフープクランプ体25と、前部フレー
ム23の下枠部に上下回動可能に軸支され先端部におい
てフープクランプ体25の後端部下面に当接するカム部
材26と、前部フレーム23の下枠部に形成した横向き
のナット部27に前部フレーム23の側方から螺合挿通
され先端において前記カム部材26に当接してこのカム
部材26を回動させるハンドル付きボルト28とからな
っている。
【0009】このフープクランプ機構は、ハンドル付き
ボルト28を回してバスドラムのヘッド保持フープをク
ランプするものであり、ハンドル付きボルト28をカム
部材26に押し付ける方向に回すと、カム部材26がフ
ープクランプ体25の後端側を押し上げるように回動
し、それによりフープクランプ体25が前下がりに方向
に回動してヘッド保持フープをクランプする。また、上
記ハンドル付きボルト28を引き戻し方向に回すと、カ
ム部材26がその自重で復帰回動し、フープクランプ体
25が自由に回動できる状態になって、ヘッド保持フー
プのクランプが解除される。
【0010】このような構成のフープクランプ機構を備
えた改良型ドラムペダルによれば、フープクランプ機構
のハンドル付きボルト28がフットボード29の側方に
突出しているため、バスドラムにドラムペダルを連結す
る際のヘッド保持フープのクランプおよびその解除をフ
ットペダル28の側方から行なうことができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の改良型ドラムペダルは、上記フープクランプ機構の
カム部材26を前部フレーム23に軸支するとともに、
この前部フレーム23にハンドル付きボルト28を螺合
挿通するためのナット部27を形成したものであるた
め、前部フレーム23の形状および構造が複雑になって
しまい、そのために前部フレーム23の製作加工が難し
くなるという問題をもっていた。
【0012】しかも、この改良型ドラムペダルは、上記
ハンドル付きボルト28を前部フレーム23の下枠部に
形成した横向きのナット部27に螺合挿通したものであ
るため、上記フープクランプ機構でヘッド保持フープを
クランプされるバスドラムのドラムヘッドから前記ハン
ドル付きボルト28までの距離が短く、したがって、ハ
ンドル付きボルト28を回わすのにドラムヘッドが邪魔
になるという問題ももっていた。
【0013】この発明は、バスドラムのヘッド保持フー
プをクランプする機構を、前部フレームの形状および構
造を複雑化させることなく構成して、前部フレームの製
作加工を容易にするとともに、前記ヘッド保持フープの
クランプおよびその解除を、フットペダルの側方から、
しかもバスドラムのドラムヘッドが邪魔にならない状態
で操作性よく行なうことができるドラムペダルを提供す
ることを目的としたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明のドラムペダル
は、前部フレームと、この前部フレームの上端部に水平
に設けられた回転軸と、この回転軸と一体に回転するホ
イール部材と、前記前部フレームの後方に配置されるヒ
ールピースと、このヒールピースに基端部を上下回動可
能に支持されるとともに先端部を前記ホイール部材の外
周に巻き掛けた索状体の一端に連結されたフットボード
と、前記回転軸または前記ホイール部材に支持されたビ
ータと、前記回転軸およびホイール部材を復帰回転させ
る復帰バネと、前記前部フレームから前方に突出するフ
ープ受けと、前記前部フレームに上下回動可能に軸支さ
れその先端部と前記フープ受けとで前記バスドラムのヘ
ッド保持フープを挟持するフープクランプ体とを備え、
かつ、前記前部フレームと前記ヒールピースはそれぞれ
基台プレートの上に取付けられているとともに、前記基
台プレートの上に、前記前部フレームの後側に位置させ
て、前記基台プレートに固定されるベース部材と、この
ベース部材に上下回動可能に軸支されるとともに前記ベ
ース部材の前方に突出する先端部において前記フープク
ランプ体の後端部下面に当接するカム部材と、前記ベー
ス部材に前記カム部材の突出側とは反対側から螺合挿通
され先端において前記カム部材に当接してこのカム部材
を回動させる手動操作ボルトとからなるフープクランプ
操作ユニットを、前記手動操作ボルトのある側が前記フ
ットボードの側縁よりも外方に突出し、かつ前記カム部
材の先端部から前記手動操作ボルトのある側に向かって
斜め後方に後退する姿勢に設けたことを特徴とするもの
である。
【0015】
【作用】この発明のドラムペダルは、上記フープクラン
プ操作ユニットに設けた手動操作ボルトを回してバスド
ラムのヘッド保持フープをクランプするものであり、前
記手動操作ボルトをカム部材に押し付ける方向に回す
と、カム部材がドラムペダルの前部フレームに軸支され
ているフープクランプ体の後端側を押し上げるように回
動し、それによりフープクランプ体が回動してヘッド保
持フープをクランプする。また、上記手動操作ボルトを
引き戻し方向に回すと、前記カム部材がその自重で復帰
回動し、前記フープクランプ体が自由に回動できる状態
になって、ヘッド保持フープのクランプが解除される。
【0016】そして、このドラムペダルにおいては、バ
スドラムのヘッド保持フープをクランプする機構の構成
要素のうち、フープ受けとフープクランプ体だけを前部
フレームに設け、前記フープクランプ体を回動させるた
めのカム部材とこのカム部材を回動させる手動操作ボル
トは、前部フレームとは別のフープクランプ操作ユニッ
トに設けているため、ヘッド保持フープのクランプ機構
を、前部フレームの形状および構造を複雑化させること
なく構成して、前部フレームの製作加工を容易にするこ
とができる。
【0017】また、このドラムペダルにおいては、上記
フープクランプ操作ユニットを、前部フレームとフット
ペダルの基端部を支持するヒールピースとを取付けた基
台プレートの上に、手動操作ボルトのある側が前記フッ
トボードの側縁よりも外方に突出し、かつ前記カム部材
の先端部から手動操作ボルトのある側に向かって斜め後
方に後退する姿勢に設けているため、前記クランプ機構
でヘッド保持フープをクランプされるバスドラムのドラ
ムヘッドから前記手動操作ボルトまでの距離が大きく、
したがって、前記ヘッド保持フープのクランプおよびそ
の解除を、フットペダルの側方から、しかもバスドラム
のドラムヘッドが邪魔にならない状態で操作性よく行な
うことができる。
【0018】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜図5を参
照して説明する。図1および図2はこの実施例のドラム
ペダルの側面図および前側から見た正面図、図3および
図4はこのドラムペダルのフープクランプ機構部の拡大
平面図および一部を断面した側面図、図5は図3のV−
V線に沿う断面図である。
【0019】まず、ドラムペダルの全体構成を説明する
と、図1および図2において、30はドラムペダルの基
台プレートである。この基台プレート30は、金属板等
からなる剛性をもった前後に長い平板状プレートであ
り、その前端部および後端部の下面には、床面に摩擦接
触する滑り止め用のゴム板31が接着されている。
【0020】また、32はドラムペダルの前部フレーム
であり、この前部フレーム32は、上記基台プレート3
0の前端部上面に取付けられている。この前部フレーム
32は、基台プレート30の幅方向に沿う横長の下枠部
32aと、この下枠部32aの両端部からほぼ垂直に立
設された左右一対の支柱部32bとからなっており、前
記下枠部32aを基台プレート30の上面にネジ止めし
て、この基台プレート30に固定されている。
【0021】この前部フレーム32の上端部には、回転
軸33が水平に設けられており、この回転軸33は、そ
の両端部を前部一対の支柱部32bの上端部に回転自在
に支承されている。
【0022】上記回転軸33の中間部には、この回転軸
33と一体に回転するホイール部材34が固定されてい
る。このホイール部材34は、回転軸33の軸心を中心
とするほぼ半円形をなしており、その半円形部の外周に
は索状体35が巻き掛けられている。
【0023】36は上記回転軸33またはホイール部材
34に支持されてこれらと一体に回動するビータであ
る。このビータ36は、金属棒からなるシャフト36a
の先端にフェルトの圧縮成型品からなるビータヘッド3
6bを設けたものであり、このビータ36は、そのシャ
フト36aの基端側を回転軸33またはホイール部材3
4に固定したビータホルダ37に保持させて取付けられ
ている。
【0024】一方、38は上記基台プレート30の後端
部上面に取付けられたヒールピースであり、フットボー
ド39は、その基端を上記ヒールピース38に上下回動
可能に支持されており、このフットボード39の先端部
は、上記ホイール部材34の外周に巻き掛けた索状体3
5に連結されている。
【0025】この索状体35は、例えばチェーンからな
っており、その一端は、上記ホイール部材34の外周の
一端、つまりホイール部材34をその大部分が図1およ
び図2のように回転軸33の上側にくる姿勢に回転させ
たときにドラムペダルの後方に向く側の端部に固定さ
れ、他端は、ホイール部材34の下方に導出されて上記
フットボード39の先端部に連結されている。
【0026】また、上記前部フレーム32の一方の支柱
部32bの外側には、その長さ方向(上下方向)に沿わ
せてコイルバネからなる復帰バネ40が配置されてお
り、この復帰バネ40の上端は、回転軸33の一端に固
定した復帰バネ連結部材41に、回転軸33から偏心さ
せて連結され、下端は、バネ力調整ボルト42に連結さ
れている。
【0027】このバネ力調整ボルト42は、バネ力調整
ナット43の回転操作により昇降されて上記復帰バネ4
0のバネ力を調整するものであり、このバネ力調整ボル
ト42は上記前部フレーム32の一方の支柱部32bの
外側面に突設したボルト挿通部44に挿通されており、
前記バネ力調整ナット43は、バネ力調整ボルト42の
下端側に螺合されて、復帰バネ40のバネ力により前記
ボルト挿通部44の下面に当接している。なお、45は
緩み止めナットである。
【0028】次に、このドラムペダルのフープクランプ
機構の構成を説明する。なお、図1〜図3において、1
はバスドラムであり、2はそのドラム胴、3はドラムヘ
ッド、4はヘッド保持フープである。
【0029】図1〜図5のように、上記前部フレーム3
2の下枠部32aには、その前方に突出する左右一対の
フープ受け46が適当な間隔で形成されるとともに、こ
の一対のフープ受け46の間に対応させて、これらフー
プ受け46とでバスドラム1のヘッド保持フープ4を挟
持するフープクランプ体47が設けられている。
【0030】上記フープクランプ体47は、その前後方
向の中間部より若干前端側に偏った部分を、前部フレー
ム32の下枠部32aに形成した一対のクランプ体支持
部48に支軸49によって上下回動可能に軸支されてい
る。
【0031】また、図1および図3〜図5において、5
0は、上記基台プレート30の上に、上記前部フレーム
32の後側に位置させて取付けられたフープクランプ操
作ユニットである。
【0032】このフープクランプ操作ユニット50は、
上記基台プレート30に固定されるベース部材51と、
このベース部材51に上下回動可能に軸支されたカム部
材53と、このカム部材53を回動させるための手動操
作用ハンドル付きボルト54とからなっている。
【0033】上記ベース部材51は、その前方(フープ
クランプ体47に向き合う方向)に開放する垂直な溝部
を有しており、カム部材53は、その基部をベース部材
51の溝部に挿入して、水平支軸52によりベース部材
51に軸支されている。
【0034】このカム部材47は、図5に示すような側
面形状をもつほぼL形のカムであり、その基部の屈曲部
から上方に立上がる部分において上記水平支軸52に軸
支されている。また、このカム部材47の屈曲部から横
方向に延出するアーム部は、上記ベース部材51の前方
に突出しており、その先端部において上記フープクラン
プ体47の後端部下面に当接する。
【0035】なお、フープクランプ体47の下面は図3
および図4に示すように凹入されており、カム部材47
のアーム部の先端部には、フープクランプ体47の凹入
面47aに当接する上向きのクランプ体当接部53aが
形成されている。
【0036】また、ベース部材51の背面部には、その
溝部内からベース部材背面に向かって斜め上向きにネジ
孔が穿設されており、ハンドル付きボルト54は、ベー
ス部材51の前記ネジ孔に、カム部材53の突出側とは
反対側から斜め下向きに螺合挿通され、その先端におい
てカム部材53の屈曲部の後縁部に当接している。
【0037】そして、上記フープクランプ操作ユニット
50は、図3のように、そのハンドル付きボルト54の
ある側がフットボード39の側縁よりも外方に突出し、
かつ上記カム部材53の先端部からハンドル付きボルト
54のある側に向かって斜め後方に後退する姿勢で配置
され、そのベース部材51を止めネジ55によって基台
プレート30に固定されている。
【0038】この実施例のドラムペダルは、上記フープ
クランプ操作ユニット50に設けたハンドル付きボルト
54を回してバスドラム1のヘッド保持フープ4をクラ
ンプするものであり、ハンドル付きボルト54をカム部
材53に押し付ける方向に回すと、カム部材53が図4
および図5に鎖線で示すようにドラムペダルの前部フレ
ーム32に軸支されているフープクランプ体47の後端
側を押し上げるように回動し、それによりフープクラン
プ体47が回動してヘッド保持フープ4をフープ受け4
6に押し付けてクランプする。
【0039】また、ハンドル付きボルト54を引き戻し
方向に回すと、上記カム部材53がその自重で図4およ
び図5に実線で示すように復帰回動し、フープクランプ
体47が自由に回動できる状態になって、ヘッド保持フ
ープ4のクランプが解除される。
【0040】このドラムペダルは、バスドラム1のヘッ
ド保持フープ4をクランプしてバスドラム1に連結した
状態で使用されるものであり、フットボード39を踏み
込むと、索状体35で引かれてホイール部材34が回転
軸33およびビータホルダ37とともに前回りに回転
し、ビータホルダ37に取付けられているビータ36が
ドラムヘッド3を叩く。このとき、復帰バネ40は、復
帰バネ連結部材41が回転軸33とともに回動すること
によって伸長される。
【0041】また、フットボード39の踏み込み力を解
放すると、上記復帰バネ連結部材41が復帰バネ40の
バネ力により下向きに回動されて、回転軸33がホイー
ル部材34およびビータホルダ37とともに復帰回転
し、ビータ36が後退するとともに、フットボード39
がその先端部を索状体35で引かれて復帰する。
【0042】そして、上記ドラムペダルにおいては、バ
スドラム1のヘッド保持フープ4をクランプする機構の
構成要素のうち、フープ受け46とフープクランプ体4
7だけを前部フレーム32に設け、フープクランプ体4
7を回動させるためのカム部材53とこのカム部材53
を回動させるハンドル付きボルト54は、前部フレーム
32とは別のフープクランプ操作ユニット50に設けて
いるため、ヘッド保持フープ4のクランプ機構を、前部
フレーム32の形状および構造を複雑化させることなく
構成して、前部フレーム32の製作加工を容易にするこ
とができる。
【0043】また、このドラムペダルにおいては、上記
フープクランプ操作ユニット50を、前部フレーム32
とフットペダル39の基端部を支持するヒールピース3
8とを取付けた基台プレート30の上に、ハンドル付き
ボルト54のある側がフットボード39の側縁よりも外
方に突出し、かつカム部材53の先端部からハンドル付
きボルト54のある側に向かって斜め後方に後退する姿
勢に設けているため、前記クランプ機構でヘッド保持フ
ープ4をクランプされるバスドラム1のドラムヘッド3
からハンドル付きボルト54までの距離Lが大きい。
【0044】すなわち、図7に示した従来の改良型ドラ
ムペダルにおけるフープクランプ機構のハンドル付きボ
ルト28の位置は、図3に鎖線で示したような位置にあ
り、したがってドラムヘッドから前記ハンドル付きボル
ト28までの距離L′が短いが、上記実施例ドラムペダ
ルでは、上記ハンドル付きボルト54が前部フレーム3
2から充分後退した位置にあるため、ドラムヘッド3か
らハンドル付きボルト54までの距離Lは従来の改良型
ドラムペダルに比べて大きい。
【0045】したがって、この実施例のドラムペダルに
よれば、バスドラム1のヘッド保持フープ4のクランプ
およびその解除を、フットペダル39の側方から、しか
もバスドラム1のドラムヘッド3が邪魔にならない状態
で操作性よくハンドル付きボルト54を回わして行なう
ことができる。
【0046】しかも、図7に示した従来の改良型ドラム
ペダルでは、上記ハンドル付きボルト28が前部フレー
ムの下枠部に水平に近い角度で設けられているため、こ
のハンドル付きボルト28を回すのに床面も邪魔になる
が、上記実施例のドラムペダルによれば、上記ハンドル
付きボルト54をベース部材51に斜め下向きに螺合挿
通しているため、このハンドル付きボルト54を回すの
に床面が邪魔になる事はなく、したがって、より操作性
よくヘッド保持フープ4のクランプおよびその解除を行
なうことができる。
【0047】なお、上記実施例では、フープクランプ操
作ユニット50に設ける手動操作ボルトとして、直接手
で回されるハンドル付きボルトを用いたが、この手動操
作ボルトは、ハンドルを有するボックススパナ形の工具
によって回される角柱状頭部をもったボルトでもよい。
【0048】
【発明の効果】この発明のドラムペダルによれば、バス
ドラムのヘッド保持フープをクランプする機構の構成要
素のうち、フープ受けとフープクランプ体だけを前部フ
レームに設け、前記フープクランプ体を回動させるため
のカム部材とこのカム部材を回動させる手動操作ボルト
は、前部フレームとは別のフープクランプ操作ユニット
に設けるとともに、このフープクランプ操作ユニット
を、前部フレームとフットペダルの基端部を支持するヒ
ールピースとを取付けた基台プレートの上に、手動操作
ボルトのある側が前記フットボードの側縁よりも外方に
突出し、かつ前記カム部材の先端部から手動操作ボルト
のある側に向かって斜め後方に後退する姿勢に設けてい
るため、フープクランプ機構を、前部フレームの形状お
よび構造を複雑化させることなく構成して、前部フレー
ムの製作加工を容易にするとともに、前記ヘッド保持フ
ープのクランプおよびその解除を、フットペダルの側方
から、しかもバスドラムのドラムヘッドが邪魔にならな
い状態で操作性よく行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるドラムペダルの側面
図。
【図2】同ドラムペダルの前側から見た正面図。
【図3】同ドラムペダルのフープクランプ機構部を示す
拡大平面図。
【図4】同ドラムペダルのフープクランプ機構部を示す
一部を断面した側面図。
【図5】図3のV−V線に沿う断面図。
【図6】従来のドラムペダルの側面図。
【図7】従来の改良型ドラムペダルにおけるフープクラ
ンプ機構の斜視図。
【符号の説明】
1…バスドラム 3…ドラムヘッド 4…ヘッド保持フープ 30…基台プレート 32…前部フレーム 33…回転軸 34…ホイール部材 35…索状体 36…ビータ 38…ヒールピース 39…フットボード 40…復帰バネ 46…フープ受け 47…フープクランプ体 50…フープクランプ操作ユニット 51…ベース部材 53…カム部材 54…手動操作ボルト(ハンドル付きボルト)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バスドラムの演奏に用いるドラムペダルで
    あって、 前部フレームと、この前部フレームの上端部に水平に設
    けられた回転軸と、この回転軸と一体に回転するホイー
    ル部材と、前記前部フレームの後方に配置されるヒール
    ピースと、このヒールピースに基端部を上下回動可能に
    支持されるとともに先端部を前記ホイール部材の外周に
    巻き掛けた索状体の一端に連結されたフットボードと、
    前記回転軸または前記ホイール部材に支持されたビータ
    と、前記回転軸およびホイール部材を復帰回転させる復
    帰バネと、前記前部フレームから前方に突出するフープ
    受けと、前記前部フレームに上下回動可能に軸支されそ
    の先端部と前記フープ受けとで前記バスドラムのヘッド
    保持フープを挟持するフープクランプ体とを備え、 かつ、前記前部フレームと前記ヒールピースはそれぞれ
    基台プレートの上に取付けられているとともに、 前記基台プレートの上に、前記前部フレームの後側に位
    置させて、 前記基台プレートに固定されるベース部材と、このベー
    ス部材に上下回動可能に軸支されるとともに前記ベース
    部材の前方に突出する先端部において前記フープクラン
    プ体の後端部下面に当接するカム部材と、前記ベース部
    材に前記カム部材の突出側とは反対側から螺合挿通され
    先端において前記カム部材に当接してこのカム部材を回
    動させる手動操作ボルトとからなるフープクランプ操作
    ユニットを、前記手動操作ボルトのある側が前記フット
    ボードの側縁よりも外方に突出し、かつ前記カム部材の
    先端部から前記手動操作ボルトのある側に向かって斜め
    後方に後退する姿勢に設けたことを特徴とするドラムペ
    ダル。
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