JPH0980749A - 光硬化性樹脂 - Google Patents

光硬化性樹脂

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JPH0980749A
JPH0980749A JP26357595A JP26357595A JPH0980749A JP H0980749 A JPH0980749 A JP H0980749A JP 26357595 A JP26357595 A JP 26357595A JP 26357595 A JP26357595 A JP 26357595A JP H0980749 A JPH0980749 A JP H0980749A
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Toshihide Tsukatani
才英 塚谷
Kimihiro Makino
公博 牧野
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NIKKA CHEM CO Ltd
Nikka Chemical Industry Co Ltd
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NIKKA CHEM CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光硬化性が良好であり、希アルカリによる現像
が容易であり、耐現像液性および耐エッチング液性に優
れた光硬化性樹脂を提供する。 【解決手段】エポキシ樹脂に、ラジカル重合性不飽和モ
ノカルボン酸を反応し、さらに二塩基酸無水物を反応す
ることにより得られる、ラジカル重合性不飽和アシル基
とカルボキシル基を有する樹脂のカルボキシル基に、1
個のエポキシ基と1個以上のラジカル重合性不飽和基を
有する化合物を反応させて得られる光硬化性樹脂。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光硬化性樹脂に関
する。さらに詳しくは、本発明は、プリント配線基板を
製造する際の銅エッチング用フォトレジストインキ用感
光性樹脂、あるいは、永久保護被膜としてのソルダーフ
ォトレジストとして有用であり、光硬化性が良好であ
り、希アルカリ現像性に優れ、密着性に優れた硬化物を
与える光硬化性樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、プリント配線基板を製造する際の
銅エッチングのためのレジスト被膜としては、光硬化性
樹脂組成物すなわちフォトレジストを、キャリアフィル
ムおよびカバーフィルムと呼ばれる透明なフィルムでサ
ンドイッチ状に挟んだ形態を有する「ドライフィルム」
といわれるものが主体となって使用されている。このド
ライフィルムは、片面のカバーフィルムをはがして基板
にラミネートし、フォトマスクをあてがい紫外線により
硬化させ、次いで表面のキャリアフィルムをはがして、
希アルカリ水溶液により現像するものである。ドライフ
ィルムは、その取り扱いの容易さから、工程の連続化・
自動化が可能であるが、ドライフィルムは柔らかいとい
えども固体であるために、銅表面の荒さ・傷・凹凸に対
するドライフィルム被膜の密着性・追従性の向上は基本
的に困難である。また、ドライフィルムの形態上、ある
程度以上の厚さになることが避けられず、表面にキャリ
アフィルムを付けたままフォトマスクをあててUV露光
するため、レジストパターンの解像度には自ずと限界が
ある。ドライフィルムの上記の欠点を避けるために、液
状のレジストインキをスクリーンまたはロールで全面印
刷し、乾燥後、UV露光・現像することによってレジス
ト被膜とする手法も使われている。この液状のレジスト
インキに用いられる光硬化性樹脂は、エポキシアクリレ
ート樹脂に二塩基酸を反応させて得られる樹脂(特公平
1−54390号公報)や、スチレン−無水マレイン酸
共重合樹脂に水酸基含有ラジカル重合性モノマーを反応
させて得られる樹脂(特開昭63−205649号公
報)が主に使用されている。しかし、このようなエポキ
シ樹脂およびスチレン−無水マレイン酸共重合樹脂をベ
ースとした紫外線硬化性樹脂は、導入されるラジカル重
合性不飽和基の量が少なく、ドライフィルムと比較して
光硬化性が悪いという欠点がある。また、光硬化性を向
上させようと、組成物中のラジカル重合性モノマーの配
合量を増加させると、乾燥塗膜が柔らかくなり表面粘着
が発現するため、ラジカル重合性モノマーの配合量増加
による光硬化性の向上は不可能であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、光硬化性が
良好であり、希アルカリによる現像が容易であり、耐現
像液性および耐エッチング液性に優れた光硬化性樹脂を
提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ラジカル重合性
不飽和基とカルボキシル基を有する樹脂に、1個のエポ
キシ基と1個以上のラジカル重合性不飽和基を有する化
合物を反応して得られる樹脂が、液状レジストインキと
して用いたとき、少量の光で硬化し、希アルカリ現像性
に優れ、良好な密着性を有することを見いだし、この知
見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本
発明は、(1)エポキシ樹脂に、ラジカル重合性不飽和
モノカルボン酸を反応し、さらに二塩基酸無水物を反応
することにより得られる、ラジカル重合性不飽和アシル
基とカルボキシル基を有する樹脂のカルボキシル基に、
1個のエポキシ基と1個以上のラジカル重合性不飽和基
を有する化合物を反応させてなる光硬化性樹脂、(2)
ラジカル重合性不飽和アシル基とカルボキシル基を有す
る樹脂の酸価が、80〜170mgKOH/gである第(1)
項記載の光硬化性樹脂、(3)ラジカル重合性不飽和ア
シル基とカルボキシル基を有する樹脂のカルボキシル基
1モル当たり、1個のエポキシ基と1個以上のラジカル
重合性不飽和基を有する化合物0.1〜0.5モルを反応
させて得られる第(1)〜(2)項記載の光硬化性樹脂、お
よび、(4)酸価が40〜110mgKOH/gである第
(1)〜(3)項記載の光硬化性樹脂、を提供するものであ
る。さらに、本発明の好ましい態様として、(5)エポ
キシ樹脂が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、フェノ
ールノボラック型エポキシ樹脂、o−クレゾールノボラ
ック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エ
ポキシ樹脂である第(1)〜(4)項記載の光硬化性樹脂、
(6)エポキシ樹脂の軟化点が60〜100℃である第
(1)〜(5)項記載の光硬化性樹脂、(7)エポキシ樹脂
が有するエポキシ基1モル当たり、ラジカル重合性不飽
和モノカルボン酸を0.9〜1.1モル反応する第(1)〜
(6)項記載の光硬化性樹脂、 (8)エポキシ樹脂にラジカル重合性不飽和モノカルボ
ン酸を反応して得られる生成物が有する水酸基1モル当
たり二塩基酸無水物を0.4〜1.0モル反応する第(1)
〜(7)項記載の光硬化性樹脂、(9)エポキシ樹脂にラ
ジカル重合性不飽和モノカルボン酸を反応して得られる
生成物に、二塩基酸無水物を60〜120℃において反
応する第(1)〜(8)項記載の光硬化性樹脂、および、
(10)ラジカル重合性不飽和アシル基とカルボキシル
基を有する樹脂に、1個のエポキシ基と1個以上のラジ
カル重合性不飽和基を有する化合物を80〜120℃に
おいて反応させる第(1)〜(9)項記載の光硬化性樹脂、
を挙げることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において使用するエポキシ
樹脂には特に制限はなく、例えば、ビスフェノールA型
エポキシ樹脂、含ブロムエポキシ樹脂、ビスフェノール
F型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹
脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、o−クレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボ
ラック型エポキシ樹脂、環状脂肪族エポキシ樹脂、グリ
シジルエステル系樹脂、グリシジルアミン系樹脂、複素
環式エポキシ樹脂などを挙げることができる。これらの
中で、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、フェノールノ
ボラック型エポキシ樹脂、o−クレゾールノボラック型
エポキシ樹脂およびビスフェノールAノボラック型エポ
キシ樹脂を特に好適に使用することができる。ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂は、ビスフェノールAとエピク
ロルヒドリンを反応することにより得ることができる。
フェノールノボラック型エポキシ樹脂、o−クレゾール
ノボラック型エポキシ樹脂およびビスフェノールAノボ
ラック型エポキシ樹脂は、フェノール、o−クレゾール
またはビスフェノールAとホルムアルデヒドとの反応生
成物である、フェノールノボラック、o−クレゾールノ
ボラックまたはビスフェノールAノボラックに、エピク
ロルヒドリンを反応することによって得ることができ
る。本発明において、ビスフェノールA型エポキシ樹脂
は、軟化点が60〜80℃であることが好ましく、ノボ
ラック型エポキシ樹脂は、軟化点が70〜95℃である
ことが好ましい。本発明においては、これらのエポキシ
樹脂を1種単独で使用することができ、2種以上を混合
して使用することができる。
【0006】本発明においては、エポキシ樹脂とラジカ
ル重合性不飽和モノカルボン酸を反応させる。エポキシ
基とカルボキシル基との反応によりオキシラン環が開裂
し、水酸基とエステル結合が生成する。使用するラジカ
ル重合性不飽和モノカルボン酸には特に制限はなく、例
えば、アクリル酸、メタクリル酸、ビニル酢酸、ソルビ
ン酸、経皮酸などを挙げることができる。これらの中
で、アクリル酸はエポキシ基との反応性が良好で、生成
した樹脂が光硬化特性に優れるので特に好適に使用する
ことができる。エポキシ樹脂とラジカル重合性不飽和モ
ノカルボン酸との反応方法には特に制限はなく、例え
ば、エポキシ樹脂とラジカル重合性不飽和モノカルボン
酸を適当な希釈剤中で加熱することにより反応すること
ができる。希釈剤としては、例えば、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノンなどのケトン類、トルエン、キシ
レンなどの芳香族炭化水素類、メタノール、イソプロパ
ノール、シクロヘキサノールなどのアルコール類、シク
ロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの脂環式炭化水
素類、石油エーエル、石油ナフサなどの石油系溶剤類、
セロソルブ、ブチルセロソルブなどのセロソルブ類、カ
ルビトール、ブチルカルビトールなどのカルビトール
類、酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート、
ブチルセロソルブアセテート、カルビトールアセテー
ト、ブチルカルビトールアセテートなどの酢酸エステル
類などを挙げることができる。本発明においては、エポ
キシ樹脂が有するエポキシ基1モル当たり、ラジカル重
合性不飽和モノカルボン酸を0.9〜1.1モル反応させ
ることが好ましい。エポキシ基が過剰であると、この後
の合成反応時に目的としない反応を引き起こし、樹脂の
ゲル化を生じ、あるいは、貯蔵安定性が低下するおそれ
がある。また、ラジカル重合性不飽和モノカルボン酸が
過剰であると、未反応のカルボキシル基が残存する上
に、低分子量物が樹脂中に含有されることになり、硬化
物の特性が低下するおそれがある。エポキシ樹脂とラジ
カル重合性不飽和モノカルボン酸との反応温度は、10
0〜120℃であることが好ましい。反応温度が120
℃を超えると、ラジカル重合性不飽和モノカルボン酸が
熱重合を起こし、反応中にゲル化するおそれがある。エ
ポキシ樹脂とラジカル重合性不飽和モノカルボン酸との
希釈剤中での反応においては、希釈剤の配合量が、反応
系の総重量に対して、20〜50重量%であることが好
ましい。エポキシ樹脂とラジカル重合性不飽和モノカル
ボン酸との反応生成物は、単離することなく、希釈剤の
溶液のまま次の二塩基酸無水物との反応に供することが
できる。
【0007】本発明においては、エポキシ樹脂とラジカ
ル重合性不飽和モノカルボン酸との反応生成物に、二塩
基酸無水物を反応させる。反応させる二塩基酸無水物に
は特に制限はなく、飽和二塩基酸無水物および不飽和二
塩基酸無水物のいずれをも使用することができる。この
ような二塩基酸無水物としては、例えば、無水コハク
酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、テトラヒドロ無水
フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒ
ドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、
エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、メチルエン
ドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、メチルブテニル
テトラヒドロ無水フタル酸、クロレンド酸無水物などを
挙げることができる。これらの中で、無水コハク酸、無
水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸およびメチルテ
トラヒドロ無水フタル酸を特に好適に使用することがで
きる。これらの二塩基酸無水物は、1種を単独で使用す
ることができ、2種以上を混合して使用することができ
る。本発明において、二塩基酸無水物は、エポキシ樹脂
とラジカル重合性不飽和モノカルボン酸の反応生成物が
有する水酸基と反応し、エステル結合と遊離のカルボキ
シル基を生成する。エポキシ樹脂とラジカル重合性不飽
和モノカルボン酸の反応生成物が有する水酸基には、エ
ポキシ基とラジカル重合性不飽和モノカルボン酸の反応
により生成する水酸基のほかに、元来エポキシ樹脂が有
していた水酸基が含まれる。反応させる二塩基酸無水物
の量は、エポキシ樹脂とラジカル重合性不飽和モノカル
ボン酸の反応生成物が有する水酸基1モル当たり0.4
〜1.0モルであることが好ましい。反応させる二塩基
酸無水物の量が、エポキシ樹脂とラジカル重合性不飽和
モノカルボン酸の反応生成物の有する水酸基1モル当た
り0.4モル未満であると、希アルカリ現象性が低下す
るおそれがある。反応させる二塩基酸無水物の量が、エ
ポキシ樹脂とラジカル重合性不飽和モノカルボン酸の反
応生成物の有する水酸基1モル当たり1.0モルを超え
ると、未反応の二塩基酸無水物が残存し、後の反応工程
において悪影響を及ぼすおそれがある。本発明におい
て、二塩基酸無水物は、エポキシ樹脂とラジカル重合性
不飽和モノカルボン酸の反応生成物に添加して反応す
る。エポキシ樹脂とラジカル重合性不飽和モノカルボン
酸の反応生成物が希釈剤の溶液として存在する場合は、
この溶液に二塩基酸無水物を添加し、加熱溶解して反応
することにより、好適に反応を進めることができる。反
応温度は、60〜120℃であることが好ましく、70
〜100℃であることがより好ましい。本発明において
は、エポキシ樹脂とラジカル重合性不飽和モノカルボン
酸の反応生成物に二塩基酸無水物を反応させて得られる
生成物は、酸価が80〜170mgKOH/gであることが
好ましい。二塩基酸無水物を付加して得られる生成物の
酸価は、反応させる二塩基酸無水物の量を適当に選択す
ることにより容易に調整することができる。
【0008】本発明においては、エポキシ樹脂にラジカ
ル重合性不飽和モノカルボン酸を反応し、さらに二塩基
酸無水物を反応することにより得られる、ラジカル重合
性不飽和アシル基とカルボキシル基を有する樹脂のカル
ボキシル基に、1個のエポキシ基と1個以上のラジカル
重合性不飽和基を有する化合物を反応させる。1個のエ
ポキシ基と1個以上のラジカル重合性不飽和基を有する
化合物のエポキシ基と、ラジカル重合性不飽和アシル基
とカルボキシル基を有する樹脂のカルボキシル基が反応
しエステル結合が生成することによって、ラジカル重合
性不飽和基が結合し、本発明の光硬化性樹脂が得られ
る。本発明の光硬化性樹脂は、最後の反応によって導入
されたラジカル重合性不飽和基が、光硬化性樹脂主鎖の
最外部に結合しているため、光による樹脂の重合反応に
おける反応性が立体化学的に高く、優れた光硬化性を有
する。本発明において、1個のエポキシ基と1個以上の
ラジカル重合性不飽和基を有する化合物としては、例え
ば、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレー
ト、アリルグリシジルエーテル、一般式[1]で表され
る化合物などを挙げることができる。
【化1】 ただし、一般式[1]において、nは0、1または2で
あり、Rは水素またはメチル基であり、Aは6−オキサ
ビシクロ[3.1.0]ヘキシル基、7−オキサビシクロ
[4.1.0]ヘプチル基または8−オキサビシクロ
[5.1.0]オクチル基である。本発明において、1個
のエポキシ基と1個以上のラジカル重合性不飽和基を有
する化合物は、ラジカル重合性不飽和アシル基とカルボ
キシル基を有する樹脂に添加して反応する。ラジカル重
合性不飽和アシル基とカルボキシル基を有する樹脂が希
釈剤の溶液として存在する場合は、この溶液に1個のエ
ポキシ基と1個以上のラジカル重合性不飽和基を有する
化合物を添加、溶解することにより、好適に反応を進め
ることができる。また、反応時、撹拌を好適に行うた
め、さらに希釈剤を添加することができる。反応温度
は、80〜120℃であることが好ましく、100〜1
20℃であることがより好ましい。このようにして得ら
れる本発明の光硬化性樹脂は、酸価が40〜110mgKO
H/gであることが好ましい。本発明の光硬化性樹脂
は、光重合開始剤および希釈剤と混合して、エッチング
用フォトレジストインキ用組成物として好適に使用する
ことができる。エッチング用フォトレジストインキ用組
成物に、必要に応じて、硫酸バリウム、酸化ケイ素など
の公知の充填剤、フタロシアニングリーン、フタロシア
ニンブルー、二酸化チタン、カーボンブラックなどの公
知の着色顔料、消泡剤、レベリング剤などの各種添加
物、フタル酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、コハク酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、アクリル酸ダイマーなどの公知の希アルカリ溶解性
の希釈アクリルモノマー、あるいはハイドロキノン、ハ
イドロキノンモノメチルエーテル、ピロガロール、t−
ブチルカテコールなどの公知の重合禁止剤などを配合す
ることができる。
【0009】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。光硬化性、現像性および塗膜性
能は下記の方法によって評価した。 (1)光硬化性 21段ステップタブレットをテスト用銅箔基板にあて、
100mJ/cm2および300mJ/cm2の照射量でそれ
ぞれUV露光を行い、アルカリ現像終了後、塗膜が完全
に残った最大のステップで評価した。ステップが大きい
ほど光硬化性が良好であることを示す。 (2)希アルカリ現像性 UV露光を行ったテスト用銅箔基板において、UV露光
による硬化後に1重量%炭酸ナトリウム水溶液を現像液
として用い、20℃で5分間スターラー撹拌により現像
した際の現像性を、次に示す基準により評価した。 ◎:1分以内で現像可能 ○:1分を超え3分以内で現像可能 △:3分を超え5分以内で現像可能 ×:5分以内で現像不可能 (3)耐現像液性 上記の希アルカリ現像性試験の後、30℃の1重量%炭
酸ナトリウム水溶液に1分間浸漬したテスト用プリント
配線基板のレジスト塗膜表面を観察し、次に示す基準に
より評価した。 ◎:塗膜が全くはがれないもの ○:全体の10%未満がはがれたもの △:全体の10〜30%がはがれたもの ×:全体の31%以上はがれたもの (4)耐エッチング液性 希アルカリ現像によってレジスト塗膜のパターンを形成
したテスト用銅箔基板を、40゜Be塩化第2鉄水溶液
をエッチング液として用い、20℃で30分間スターラ
ー撹拌により銅エッチングした際のレジスト塗膜の耐性
を、次に示す基準により評価した。 ◎:塗膜が全くはがれないもの ○:全体の10%未満がはがれたもの △:全体の10〜30%はがれたもの ×:全体の31%以上はがれたもの 実施例1 2リットル容のセパラブルフラスコに、エチルカルビト
ールアセテート414.5g、エポキシ当量が471で
あり分子量900、軟化点64℃のビスフェノールA型
エポキシ樹脂471gおよびアクリル酸72g(1モ
ル)を仕込んだ。撹拌しつつ120℃まで加熱し、12
0℃を保ったまま10時間反応を続けた。いったん反応
生成物を室温まで冷却し、無水コハク酸90g(0.9
モル)およびテトラヒドロ無水フタル酸136.8g
(0.9モル)を加え、80℃に加熱して4時間反応し
た。ふたたび、この反応生成物を室温まで冷却した。こ
の生成物固形分の酸価は、131mgKOH/gであった。
この溶液にグリシジルメタクリレート85.2g(0.6
モル)およびエチルカルビトールアセテート45.8g
を加え、撹拌しつつ110℃まで加熱し、110℃を保
ったまま6時間反応を続けた。この反応生成物を室温ま
で冷却したところ、粘調な溶液が得られた。この溶液の
加熱残分は65重量%であり、樹脂固形分の酸価は79
mgKOH/gであった。この溶液を、樹脂溶液A−1とす
る。樹脂溶液A−1を20g、光反応性多官能アクリレ
ートとしてジペンタエリスリトールテトラアクリレート
を2g、光重合開始剤[チバ・ガイギー社、イルガキュ
ア907]1g、光増感剤[日本化薬(株)、カヤキュア
DETX−S]0.25g、シリカ10g、フタロシア
ニングリーン顔料0.5g、消泡剤[日華化学(株)、フ
ォームレックスSOL−30]0.25gをロールミル
(三本ロール)によって混練してエッチングフォトレジ
ストインキ組成物を調製した。次いで、この組成物を、
それぞれ4枚ずつ銅箔基板にスクリーン印刷法にて15
〜20μmの膜厚で全面に塗布した。これを熱風循環型
乾燥炉で75℃で30分仮乾燥した後、2枚はパターン
形成用フォトマスクを当て、3kWメタルハライドラン
プによりUV照射量100mJ/cm2および300mJ
/cm2でそれぞれ1枚づつ照射し、光硬化を行った。残
りの2枚は、光感度評価用21段ステップタブレットを
当て、3kWメタルハライドランプによりUV照射量1
00mJ/cm2および300mJ/cm2でそれぞれ1枚づ
つ照射し光硬化を行った。次いで1重量%炭酸ナトリウ
ム水溶液を現像液として用い、塗膜の未硬化部分を除去
した。パターンを形成させた銅箔基板2枚は、次いで、
1重量%炭酸ナトリウム水溶液(30℃)に浸漬し、耐
現像液性を評価した。最後にパターン形成を行った銅箔
基板を40゜Be第2塩化鉄水溶液中に浸漬し、耐エッ
チング液性を評価した。上記の銅箔基板加工工程の過程
において、光硬化性、希アルカリ現像性、耐現像液性お
よび耐エッチング液性の評価をそれぞれ行った。光硬化
性は、UV照射量100mJ/cm2の場合ステップ1
0、UV照射量300mJ/cm2の場合ステップ12で
あった。希アルカリ現像性は、1分以内で現像可能であ
った。耐現像液性および耐エッチング液性試験では、U
V照射量にかかわりなく塗膜は全くはがれなかった。 実施例2 o−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当
量215、1分子中に平均して6個のフェノール核を有
する)を用い、実施例1と同様な合成過程による合成を
行った。2リットル容のセパラブルフラスコにエチルカ
ルビトールアセテート411.4g、o−クレゾールノ
ボラック型エポキシ樹脂430gおよびアクリル酸14
4g(2モル)を仕込んだ。撹拌しつつ120℃まで加
熱し、120℃を保ったまま10時間反応を続けた。い
ったん反応生成物を室温まで冷却し、無水コハク酸19
0g(1.9モル)を加え、80℃に加熱して4時間反
応した。ふたたび、この反応生成物を室温まで冷却し
た。この生成物固形分の酸価は、139mgKOH/gであ
った。この溶液にグリシジルメタクリレート85.2g
(0.6モル)およびプロピレングリコールメチルエー
テルアセテート45.9gを加え、撹拌しつつ110℃
まで加熱し、110℃を保ったまま6時間反応を続け
た。この反応生成物を室温まで冷却したところ、粘調な
溶液が得られた。この溶液の加熱残分は65重量%であ
り、樹脂固形分の酸価は86mgKOH/gであった。この
溶液を、樹脂溶液A−2とする。樹脂溶液A−1を20
g用いる代わりに樹脂溶液A−2を20g用いた以外
は、実施例1と全く同様にしてエッチングフォトレジス
トインキ組成物を調製し、銅箔基板への塗布・加工を行
い、光硬化性、希アルカリ現像性、耐現像液性および耐
エッチング液性の評価を行った。光硬化性は、UV照射
量100mJ/cm2の場合ステップ11、UV照射量3
00mJ/cm2の場合ステップ12であった。希アルカ
リ現像性試験では、1分以内で現像可能であった。耐現
像液性および耐エッチング液性試験では、UV照射量に
かかわりなく塗膜は全くはがれなかった。 実施例3 ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂[油化シェ
ルエポキシ(株)、エピコート157S70、エポキシ当
量210、軟化点70℃]を用い、実施例1と同様な合
成過程により合成を行った。2リットル容のセパラブル
フラスコにブチルセロソルブ432.6g、ビスフェノ
ールAノボラック型エポキシ樹脂420gおよびアクリ
ル酸144g(2モル)を仕込んだ。撹拌しつつ120
℃まで加熱し、120℃を保ったまま10時間反応を続
けた。いったん反応生成物を室温まで冷却し、無水コハ
ク酸95g(0.95モル)およびテトラヒドロ無水フ
タル酸144.4g(0.95モル)を加え、80℃に加
熱して4時間反応した。ふたたび、この反応生成物を室
温まで冷却した。この生成物固形分の酸価は、132mg
KOH/gであった。この溶液にグリシジルメタクリレー
ト85.2g(0.6モル)およびブチルセロソルブ4
5.9gを加え、撹拌しつつ110℃まで加熱し、11
0℃を保ったまま6時間反応を続けた。この反応生成物
を室温まで冷却したところ、粘調な溶液が得られた。こ
の溶液の加熱残分は65重量%であり、樹脂固形分の酸
価は82mgKOH/gであった。この溶液を、樹脂溶液A
−3とする。樹脂溶液A−1を20g用いる代わりに樹
脂溶液A−3を20g用いた以外は実施例1と全く同様
にしてエッチングフォトレジストインキ組成物を調製
し、銅箔基板への塗布・加工を行い、光硬化性、希アル
カリ現像性、耐現像液性および耐エッチング液性の評価
を行った。光硬化性は、UV照射量100mJ/cm2
場合ステップ10、UV照射量300mJ/cm2の場合
ステップ12であった。希アルカリ現像性試験では、1
分以内で現像可能であった。耐現像液性および耐エッチ
ング液性試験では、UV照射量にかかわりなく塗膜は全
くはがれなかった。 実施例4 グリシジルアクリレートを用いて、実施例1と同様な合
成過程により合成を行った。2リットル容のセパラブル
フラスコにブチルセロソルブ389.3g、エポキシ当
量が471であり分子量900、軟化点64℃のビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂471gおよびアクリル酸7
2g(1モル)を仕込んだ。撹拌しつつ120℃まで加
熱し、120℃を保ったまま10時間反応を続けた。い
ったん反応生成物を室温まで冷却し、無水コハク酸18
0g(1.8モル)を加え、80℃に加熱して4時間反
応した。ふたたび、この反応生成物を室温まで冷却し
た。この生成物固形分の酸価は、139mgKOH/gであ
った。この溶液にグリシジルアクリレート76.8g
(0.6モル)およびブチルセロソルブ42gを加え、
撹拌しつつ110℃まで加熱し、110℃を保ったまま
6時間反応を続けた。この反応生成物を室温まで冷却し
たところ、粘調な溶液が得られた。この溶液の加熱残分
は65重量%であり、樹脂固形分の酸価は84mgKOH/
gであった。この溶液を、樹脂溶液A−4とする。樹脂
溶液A−1を20g用いる代わりに樹脂溶液A−4を2
0g用いた以外は実施例1と全く同様にしてエッチング
フォトレジストインキ組成物を調製し、銅箔基板への塗
布・加工を行い、光硬化性、希アルカリ現像性、耐現像
液性および耐エッチング液性の評価を行った。光硬化性
は、UV照射量100mJ/cm2の場合ステップ9、U
V照射量300mJ/cm2の場合ステップ11であっ
た。希アルカリ現像性試験では、1分以内で現像可能で
あった。耐現像液性および耐エッチング液性試験では、
UV照射量にかかわりなく塗膜は全くはがれなかった。 実施例5 アリルグリシジルエーテルを用いて、実施例1と同様な
合成過程により合成を行った。2リットル容のセパラブ
ルフラスコにプロピレングリコールメチルエーテルアセ
テート414.5g、エポキシ当量が471であり分子
量900、軟化点64℃のビスフェノールA型エポキシ
樹脂471gおよびアクリル酸72g(1モル)を仕込
んだ。撹拌しつつ120℃まで加熱し、120℃を保っ
たまま10時間反応を続けた。いったん反応生成物を室
温まで冷却し、無水コハク酸90g(0.9モル)およ
びテトラヒドロ無水フタル酸136.8g(0.9モル)
を加え、80℃に加熱して4時間反応した。ふたたび、
この反応生成物を室温まで冷却した。この生成物固形分
の酸価は、131mgKOH/gであった。この溶液にアリ
ルグリシジルエーテル68.4g(0.6モル)およびエ
チルカルビトールアセテート36.8gを加え、撹拌し
つつ110℃まで加熱し、110℃を保ったまま6時間
反応を続けた。この反応生成物を室温まで冷却したとこ
ろ、粘調な溶液が得られた。この溶液の加熱残分は65
重量%であり、樹脂固形分の酸価は80mgKOH/gであ
った。この溶液を、樹脂溶液A−5とする。樹脂溶液A
−1を20g用いる代わりに樹脂溶液A−5を20g用
いた以外は実施例1と全く同様にしてエッチングフォト
レジストインキ組成物を調製し、銅箔基板への塗布・加
工を行い、光硬化性、希アルカリ現像性、耐現像液性お
よび耐エッチング液性の評価を行った。光硬化性は、U
V照射量100mJ/cm2の場合ステップ7、UV照射
量300mJ/cm2の場合ステップ9であった。希アル
カリ現像性試験では、1分以内で現像可能であった。耐
現像液性試験では、UV照射量にかかわりなく塗膜は全
くはがれなかった。耐エッチング性試験では、UV照射
量100mJ/cm2の場合塗膜が約1%はがれたが、U
V照射量300mJ/cm2の場合塗膜はまったくはがれ
なかった。 実施例6 式[2]に示す3,4−エポキシシクロヘキシルメチル
アクリレートを用い、実施例1と同様な合成過程による
合成を行った。
【化2】 2リットル容のセパラブルフラスコにエチルカルビトー
ルアセテート414.5g、エポキシ当量が471であ
り分子量900、軟化点64℃のビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂471gおよびアクリル酸72g(1モル)
を仕込んだ。撹拌しつつ120℃まで加熱し、120℃
を保ったまま10時間反応を続けた。いったん反応生成
物を室温まで冷却し、無水コハク酸90g(0.9モ
ル)およびテトラヒドロ無水フタル酸136.8g(0.
9モル)を加え、80℃に加熱して4時間反応した。ふ
たたび、この反応生成物を室温まで冷却した。この生成
物固形分の酸価は、131mgKOH/gであった。この溶
液に3,4−エポキシシクロヘキシルメチルアクリレー
ト[ダイセル化学工業(株)、Cyclomer A20
0]91g(0.5モル)およびエチルカルビトールア
セテート49gを加え、撹拌しつつ110℃まで加熱
し、110℃を保ったまま6時間反応を続けた。この反
応生成物を室温まで冷却したところ、粘調な溶液が得ら
れた。この溶液の加熱残分は65重量%であり、樹脂固
形分の酸価は85mgKOH/gであった。この溶液を、樹
脂溶液A−6とする。樹脂溶液A−1を20g用いる代
わりに樹脂溶液A−6を20g用いた以外は実施例1と
全く同様にしてエッチングフォトレジストインキ組成物
を調製し、銅箔基板への塗布・加工を行い、光硬化性、
希アルカリ現像性、耐現像液性および耐エッチング液性
の評価を行った。光硬化性は、UV照射量100mJ/
cm2の場合ステップ8、UV照射量300mJ/cm2の場
合ステップ10であった。希アルカリ現像性試験では、
1分20秒で現像可能であった。耐現像液性および耐エ
ッチング液性試験では、UV照射量にかかわりなく塗膜
は全くはがれなかった。 比較例1 実施例1のグリシジルメタクリレートの付加反応を行わ
ない以外は、実施例1と同様な合成経路による合成を行
った。2リットル容のセパラブルフラスコにエチルカル
ビトールアセテート360.2g、エポキシ当量が47
1であり分子量900、軟化点64℃のビスフェノール
A型エポキシ樹脂471gおよびアクリル酸72g(1
モル)を仕込んだ。撹拌しつつ120℃まで加熱し、1
20℃を保ったまま10時間反応を続けた。いったん反
応生成物を室温まで冷却し、無水コハク酸50g(0.
5モル)およびテトラヒドロ無水フタル酸76g(0.
5モル)を加え、80℃に加熱して4時間反応した。こ
の反応生成物を室温まで冷却したところ、粘調な溶液が
得られた。この溶液の加熱残分は65重量%であり、樹
脂固形分の酸価は84mgKOH/gであった。この溶液
を、樹脂溶液B−1とする。樹脂溶液B−1の加熱残分
は、樹脂溶液A−1〜A−6の加熱残分と同じ値であ
り、樹脂溶液B−1中の樹脂の酸価は、樹脂溶液A−1
〜A−6中の樹脂の酸価とほとんど同じ値である。樹脂
溶液A−1を20g用いる代わりに樹脂溶液B−1を2
0g用いた以外は実施例1と全く同様にしてエッチング
フォトレジストインキ組成物を調製し、銅箔基板への塗
布・加工を行い、光硬化性、希アルカリ現像性、耐現像
液性および耐エッチング液性の評価を行った。光硬化性
は、UV照射量100mJ/cm2の場合ステップ2、U
V照射量300mJ/cm2の場合ステップ6であった。
希アルカリ現像性試験では、現像に4分10秒を要し
た。耐現像液性試験では、UV照射量100mJ/cm2
の場合塗膜が約25%はがれ、UV照射量300mJ/
cm2の場合塗膜が約5%はがれた。また、耐エッチング
液性試験では、UV照射量100mJ/cm2の場合塗膜
が約50%はがれ、UV照射量300mJ/cm2の場合
塗膜が約20%はがれた。実施例1〜6および比較例1
の結果を、まとめて第1表に示す。
【0010】
【表1】
【0011】実施例1〜6の本発明の光硬化性樹脂をベ
ースとしたエッチングレジストインキは、いずれも光硬
化性が良好であり、良好なアルカリ現像性、耐現像液
性、耐エッチング液性を示している。これに対して、比
較例1の一般に用いられている不飽和基含有ポリカルボ
ン酸樹脂をベースとしたエッチングレジストインキで
は、光硬化性が低く、アルカリ現像時や銅エッチングの
際にレジスト被膜が損傷している。
【0012】
【発明の効果】本発明の光硬化性樹脂は、光硬化性に優
れ、エッチング用フォトレジストインキに使用する場
合、希アルカリ現像性が良好で、現像液とエッチング液
に対する耐久性が良好である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エポキシ樹脂に、ラジカル重合性不飽和モ
    ノカルボン酸を反応し、さらに二塩基酸無水物を反応す
    ることにより得られる、ラジカル重合性不飽和アシル基
    とカルボキシル基を有する樹脂のカルボキシル基に、1
    個のエポキシ基と1個以上のラジカル重合性不飽和基を
    有する化合物を反応させてなる光硬化性樹脂。
  2. 【請求項2】ラジカル重合性不飽和アシル基とカルボキ
    シル基を有する樹脂の酸価が、80〜170mgKOH/g
    である請求項1記載の光硬化性樹脂。
  3. 【請求項3】ラジカル重合性不飽和アシル基とカルボキ
    シル基を有する樹脂のカルボキシル基1モル当たり、1
    個のエポキシ基と1個以上のラジカル重合性不飽和基を
    有する化合物0.1〜0.5モルを反応させる請求項1ま
    たは請求項2記載の光硬化性樹脂。
  4. 【請求項4】酸価が40〜110mgKOH/gである請求
    項1、請求項2または請求項3記載の光硬化性樹脂。
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