JPH0979445A - 鋼管端部の継手構造 - Google Patents

鋼管端部の継手構造

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JPH0979445A
JPH0979445A JP27610395A JP27610395A JPH0979445A JP H0979445 A JPH0979445 A JP H0979445A JP 27610395 A JP27610395 A JP 27610395A JP 27610395 A JP27610395 A JP 27610395A JP H0979445 A JPH0979445 A JP H0979445A
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勇 佐々木
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Showa Rasenkan Seisakusho Co Ltd
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    • F16L21/02Joints with sleeve or socket with elastic sealing rings between pipe and sleeve or between pipe and socket, e.g. with rolling or other prefabricated profiled rings
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電蝕防止を容易に図るとともに、ステンレス
鋼管の端部分に袋ナットを用いず、部品点数の減少を図
った低コストな鋼管端部の継手構造。 【構成】 ステンレス鋼管10における直管部11の端
部分には、滑り外周面を有する絶縁性のスリーブ12を
樹脂成形により一体的に装着するとともに、このスリー
ブ12に片ニップル16を抜け止めしつつ回転可能に取
り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電蝕の防止を図ると
ともに、ステンレス銅管の端部分に袋ナットを用いない
低コストな鋼管端部の継手構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、接続管同士を固定状態としたまま
で相手方部品との接続を行う、鋼管端部の継手構造とし
て、例えば、図4に示すような端部構造のステンレス鋼
管が用いられている。
【0003】蛇腹部1aを有するステンレス鋼管1の一
端側は、先端に突出管部2bを有するフレア端部2aを
溶接した直管部2として形成し、この直管部2に異種金
属製の袋ナット3を遊嵌自在に取り付けるべく、袋ナッ
ト3の内周に環状溝3bを穿設し、この環状溝3bに止
め線4を挿嵌し止め線4をフレア端部2aに当接させて
袋ナット3の抜け止めを行う。
【0004】そして、袋ナット3のネジ部3aに対し、
別部品として準備したニップル5の中央つば部5aの片
側に設けられているネジ部5bを螺合し、かつニップル
5の他側に設けられているネジ部5cを相手方部品にお
ける袋ナット6のネジ部6aに螺合させる。
【0005】しかしながら、このような銅管端部の継手
構造でば、ステンレス鋼管1側に取り付ける袋ナット
3、別部品として準備されるニップル5、相手方部品に
おける袋ナット6などを必要とする構造であり、部品点
数の多い接続構造となる。
【0006】また、袋ナットの抜け止めを図るために、
ステンレス鋼管1の一端側はフレア端部2aを溶接した
直管部2としなければならない。しかも、袋ナット3と
ステンレス鋼管1との間においては電蝕が発生し、電蝕
劣化による耐久性に問題を生ずるため、近年は、図5に
示すような改良された鋼管端部の継手構造が多く採用さ
れてきている。
【0007】すなわち、突出管部2bに絶縁リング7を
被嵌させるとともに、袋ナット3の内周側にも絶縁スリ
ーブ8を挿嵌させるようにし、袋ナット3とステンレス
鋼管1との間における電蝕の防止を図り、ステンレス鋼
管1の耐久性の向上を図るようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
改良された鋼管端部の継手構造では、電蝕の防止を図る
ことはできるが、従来と同様に袋ナット3、別部品とし
て準備されるニップル5、相手方部品における袋ナット
6などを必要とするとともに、袋ナットの抜け止めを図
るためにステンレス鋼管1の一端側にフレア端部2aを
溶接した直管部2としなければならない。さらに、絶縁
リング7や絶縁スリーブ8なども必要となり一層コスト
高な鋼管端部の継手構造となる。
【0009】また、このような鋼管端部の継手構造で
は、多数の部品を組合わせる作業が必要であり、それら
の作業にも手間を要するなどの問題がある。
【0010】この発明は、このような事情に基づいてな
されたものであり、電蝕防止を容易に図るとともに、ス
テンレス鋼管の端部分に袋ナットを用いず、部品点数の
減少を図った低コストな銅管端部の継手構造の提供を目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な目的を達成するために、ステンレス鋼管の一端側に形
成される直管部と、上記直管部の端部分の外周に樹脂成
形により一体的に固着されるとともに、外周面にOリン
グの挿嵌用環状溝を穿設し、かつ後部に小径段部を形成
し摩擦係数を小とする滑り外周面を有する絶縁性のスリ
ーブと、中央つば部の一方側の外周面に相手部品と螺合
するネジ部を設け、中央つば部の他方側の内周は一方側
の内周の径よりも大径とし、この大径部内に挿嵌された
上記スリーブに対して回転可能とされ、かつスリーブの
小径段部内において内周に穿設された環状溝に挿嵌され
る止め線により抜け止め防止が図られる片ニップルとよ
りなることを特徴とする。
【0012】
【作用】この発明によれば、ステンレス綱管における直
管部の端部分には、滑り外周面を有する絶縁性のスリー
ブを樹脂成形により一体的に装着するとともに、直管部
に装着されているスリーブに片ニップルが回転可能に取
り付けられる構成とされているので、片ニップルとステ
ンレス鋼管との間の電蝕の防止を図り、かつステンレス
鋼管の端部分には袋ナットを用いず、部品点数の減少を
図った構造として相手方部品との接続を行う。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき詳細
に説明する。図1は、この発明に係る鋼管端部の継手構
造を示す説明用断面図である。
【0014】図1に示すように、蛇腹部10aを有する
ステンレス鋼管10の一端側は、直管部11として形成
されている。そしてこの直管部11には端面を揃えるよ
うにして、塩化ビニールなど絶縁性を有するとともに、
摩擦係数を小とし後述するニップル16に対する滑り外
周面を有するスリーブ12が一体的に固着される。
【0015】この絶縁性のスリーブ12は、樹脂成形に
より直管部11に一体的に固着成形されるものであり、
したがって図示は省略するが、直管部11の周方向に複
数条の溝(例えば、切削傷など)を形成し、この溝内に
樹脂成形時の溶融樹脂を固着させ、強固に一体化させて
もよい。
【0016】また、スリーブ12の外周面には、Oリン
グ13を挿嵌する2本の環状溝14,14が穿設される
とともに、ステンレス銅管10側となる後部には小径段
部15が形成されている。
【0017】このスリーブ12に被嵌される継手は、中
央つば部16aの一方側の外周面に相手部品20のネジ
部20aと螺合するネジ部16bが設けられ、また、中
央つば部16aの他方側は平滑部16cとする片ニップ
ル16として形成されている。この平滑部16c内に
は、ステンレス鋼管10の一端側の直管部11とその外
周面に固着されたスリーブ12が挿嵌される。
【0018】スリーブ12の小径段部15内に臨む平滑
部16cの内周には環状溝17が穿設されており、この
環状溝17に挿嵌される止め線18がスリーブ12に当
接することにより、片ニップル16の抜け止め防止が図
られる。
【0019】このように、この実施例によれば、ステン
レス鋼管10における直管部11の端部分には、滑り外
周面を有する絶縁性のスリーブ12を一体的に装着さ
せ、抜け止めされたスリーブ12に片ニップル16を回
転可能に取り付ける構成とされているので、ステンレス
銅管10を固定状態とし、ステンレス鋼管10に取り付
けられている片ニップル18を相手方部品20に螺合さ
せればよい。
【0020】したがって、図5に示す従来の接続構造の
ように、ステンレス鋼管1における直管部2の端部分に
取り付けられる袋ナット3、この袋ナット3と相手方部
品における袋ナット6とを互いに接続するために別部品
として準備されるニップル5、突出管部2bに被嵌させ
る絶縁リング7、袋ナット3の内周側に挿嵌される絶縁
スリーブ8などを必要とするような接続構造とせず、少
ない部品点数の鋼管端部の継手構造とし、かつステンレ
ス鋼管10に対する電蝕の防止を図ることができる。
【0021】また、ステンレス鋼管10における直管部
11の端部分には、滑り外周面を有する絶縁性のスリー
ブ12を樹脂成形により一体的に装着させるように構成
されるので、その取り付け構造を簡略化することがで
き、作製時の手間を軽減化することができる。
【0022】さらに、従来のように袋ナット3の抜け止
めを図るために、ステンレス鋼管1の一端側にフレア端
部2aを溶接した直管部2を形成する必要はなく、ステ
ンレス銅管10の一端側における直管部11をそのまま
活用することができるので、製造コストを低減化でき
る。
【0023】また、接続される管体同士は固定状態とし
たまま片ニップル18を回転させるだけで容易に管体同
士を接続することができ、現場作業においても手間がか
からず、かつ作製時の手間も軽減することができるの
で、低コストな銅管端部の継手構造とすることができ
る。
【0024】次に、図2は第2の実施例を示すもので、
直管部11の端部にフランジ部11aを形成し、このフ
ランジ部11aにより成形されたスリーブ12の抜け止
め防止を強固に図るものである。
【0025】また、図3は第3の実施例を示すもので、
直管部11に予め若干の膨出部11bを形成しておき、
この直管部11に対してスリーブ12の樹脂成形を行
い、膨出部11bにより成形されたスリーブ12の抜け
止め防止を強固に図るものである。
【0026】さらに、図4は第4の実施例を示すもの
で、直管部11の端部分側に段部11cを介した拡管部
分を形成し、かつこの拡管部分に膨出部11bを形成
し、段部11cを含む拡管部分がスリーブ12中に埋設
されるように樹脂成形を行い、これにより成形されたス
リーブ12の抜け止め防止を強固に図るものである。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、電蝕防止を容易に図るとともに、ステンレス鋼管の
端部分に袋ナットを用いず、部品点数の減少を図った低
コストな鋼管端部の継手構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る鋼管端部の継手構造を示す説明
用断面図である。
【図2】この発明に係る第2の実施例を示す説明用断面
図である。
【図3】この発明に係る第3の実施例を示す説明用断面
図である。
【図4】この発明に係る第4の実施例を示す説明用断面
図である。
【図5】従来の鋼管端部の継手構造の1例を示す説明用
断面図である。
【図6】従来の鋼管端部の継手構造の他例を示す説明用
断面図である。
【符号の説明】
10 ステンレス鋼管 10a 蛇腹部 11 直管部 12 スリーブ 16 片ニップル 18 止め線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステンレス鋼管の一端側に形成される直
    管部と、上記直管部の端部分の外周に樹脂成形により一
    体的に固着されるとともに、外周面にOリングの挿嵌用
    環状溝を穿設し、かつ後部に小径段部を形成し摩擦係数
    を小とする滑り外周面を有する絶縁性のスリーブと、中
    央つば部の一方側の外周面に相手部品と螺合するネジ部
    を設け、中央つば部の他方側の内周は一方側の内周の径
    よりも大径とし、この大径部内に挿嵌された上記スリー
    ブに対して回転可能とされ、かつスリーブの小径段部内
    において内周に穿設された環状溝に挿嵌される止め線に
    より抜け止め防止が図られる片ニップルとよりなること
    を特徴とする鋼管端部の継手構造。
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JP2019163829A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 大阪瓦斯株式会社 可とう管を備える継手

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