JP2019163829A - 可とう管を備える継手 - Google Patents

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木村 充志
Mitsuji Kimura
充志 木村
植田 陽介
Yosuke Ueda
陽介 植田
東野 剛年
Taketoshi Tono
剛年 東野
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Abstract

【課題】 連結作業の煩雑さを軽減する。【解決手段】 可とう管を備える継手は、可とう管10と、一端側管継手12とを備えている。一端側管継手12は、接続体40と、連結体42とを有している。接続体40は、可とう管10を可とう管を備える継手とは異なる物にねじ接続する。連結体42が、筒部と、制限連結部とを有している。筒部は、可とう管10の一端20に連なる筒状の部分である。制限連結部により、接続体40は、可とう管10の一端20の表面に沿う方向の回転とは独立して筒部の中心軸に沿う方向の動きが制限されるように筒部に連結される。接続体40が、空間形成部と、接続体側被連結部と、ねじ部とを有している。空間形成部は、接続体内空間を形成する。接続体側被連結部は、空間形成部に形成される。接続体側被連結部は制限連結部に連結される。ねじ部は、空間形成部の一端に形成される。【選択図】 図1

Description

本発明は可とう管を備える継手に関するものである。
特許文献1は、フレキシブルメタルホースおよびこれと配管とを連結する継手を開示する。フレキシブルメタルホースは、可とう管(これは薄肉の山部と谷部とから構成される)を含む。可とう管の内部の中空部は流路を形成している。この流路を、例えば水、その他の液体、ガス等が流通する。配管とフレキシブルメタルホースとが継手により連結された状態であれば、それらの内部の流路と外部とは水密に遮断される。これにより、その流路を流れる流体は外部に漏れない。継手は、ホース側直結管と、ホース側直結管に連結されるニップルとを備えている。ホース側直結管の一端の開口寄り内径部にめねじ部が形成されている。ホース側直結管の軸方向の中間位置には段付き部が形成されている。ホース側直結管の他端の開口寄り内径部にはねじ部を有しない平滑曲面内径部が形成されている。ホース側直結管の他端の開口の端面は、可とう管の端部と溶接等により接合固定されている。ニップルの外面の両端にはおねじ部が形成されている。ニップルの一端側のおねじ部がホース側直結管の大径側となる内径部のめねじ部に連結される。ニップルの他端側のおねじ部が任意の配管にねじ込まれる。
特開2007−32776号公報
特許文献1に開示された継手には、可とう管と配管とを連結する作業が煩雑であるという問題点がある。本発明はこの問題点を解消するためになされたものである。
本発明の目的は、可とう管を備える継手であって連結作業の煩雑さを軽減できるものを提供することにある。
図面を参照して本発明の継手を説明する。なお、この欄で図中の符号を使用したのは、発明の内容の理解を助けるためであって、内容を図示した範囲に限定する意図ではない。
上述した目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、可とう管を備える継手は、可とう管10と、一端側管継手12とを備えている。一端側管継手12は、可とう管10の一端20に接続される管継手である。一端側管継手12は、接続体40と、連結体42とを有している。接続体40は、筒状の物体である。接続体40は、可とう管10を可とう管10とは異なる物にねじ接続する物体である。連結体42は、接続体40を可とう管10に連結する物体である。連結体42により、接続体40は、可とう管10の一端20の表面に沿う方向へ回転可能となるように可とう管10に連結される。連結体42が、筒部60と、制限連結部62とを有している。筒部60は、筒内空間110を形成する。筒内空間110は、可とう管10の内部に連なる空間である。筒部60は、可とう管10の一端20に連なる筒状の部分である。制限連結部62は、接続体40を筒部60に連結する部分である。制限連結部62により、接続体40は、可とう管10の一端20の表面に沿う方向に回転可能に筒部60に連結される。制限連結部62により、接続体40は、可とう管10の一端20の表面に沿う方向の回転とは独立して筒部60の中心軸に沿う方向の動きが制限されるように筒部60に連結される。接続体40が、空間形成部80と、接続体側被連結部82と、ねじ部84とを有している。空間形成部80は、筒状の部分である。空間形成部80は、接続体内空間100を形成する。接続体内空間100は、筒内空間110に連なる空間である。接続体側被連結部82は、空間形成部80に形成される。接続体側被連結部82は制限連結部62に連結される部分である。ねじ部84は、空間形成部80の一端に形成される。
制限連結部62により、接続体40は、次に述べられる2つの要件が共に満たされるように、筒部60に連結される。1つ目の要件は、可とう管10の一端20の表面に沿う方向に回転可能という要件である。2つ目の要件は、可とう管10の一端20の表面に沿う方向の回転とは独立して筒部60の中心軸に沿う方向の動きが制限されるという要件である。このように連結されるので、接続体40が、可とう管10の一端20の表面に沿う方向の回転に伴って筒部60から抜けることがなくなる。これにより、接続体40が筒部60から抜けることを防止するための対策を講じる必要がなくなる。その必要がなくなるので、連結作業の煩雑さを軽減できる。
また、上述した制限連結部62がリングを有していることが望ましい。この場合、筒部60が、胴部120と、管一端固定部122と、筒側溝形成部124とを有していることが望ましい。胴部120が筒内空間110を形成する。管一端固定部122は、胴部120の一端に配置される。管一端固定部122は、可とう管10に固定される。筒側溝形成部124は、胴部120の外周に配置される。筒側溝形成部124は、胴部120を巡るように配置される。筒側溝形成部124は、筒部側溝140を形成する。筒部側溝140に制限連結部62のリングが嵌まる。この場合、接続体側被連結部82が、接続体側溝106を形成することが望ましい。接続体側溝106は、空間形成部80の一端の内周に形成される。接続体側溝106は、接続体内空間100を取り囲むように形成される。接続体側溝106に制限連結部62のリングが嵌まる。
また、上述した可とう管10が金属製であることが望ましい。この場合、接続体40が金属製であることが望ましい。この場合、連結体42が金属製であることが望ましい。この場合、一端側管継手12が、耐火パッキン46をさらに備えることが望ましい。耐火パッキン46は、接続体40と連結体42との隙間に配置される。
可とう管を備える継手が耐火パッキン46をさらに備えると、そうでない場合に比べ、火災などの原因によって可とう管を備える継手が高熱を受けたとしても、可とう管10の中の物が接続体40と連結体42との隙間から漏れる恐れが低くなる。
本発明によれば、連結作業の煩雑さを軽減できる。
本発明のある実施形態にかかる可とう管を備える継手の外観図である。 本発明のある実施形態にかかる接続体の外観図である。 本発明のある実施形態にかかる連結体の外観図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。従って、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[継手の構成]
図1は、本実施形態にかかる可とう管を備える継手の外観図である。図2は、本実施形態にかかる接続体の外観図である。図3は、本実施形態にかかる連結体の外観図である。図1乃至図3において、図示されている物は一部がその切り欠かれた状態で示されている。以下、図1乃至図3を参照しつつ、本実施形態にかかる可とう管を備える継手について説明する。
本実施形態にかかる可とう管を備える継手は、ねじ接続が可能なある物とねじ接続が可能な他の物とを接続するために用いられる。ある物と他の物との例には、ガス管とガス器具とがある。本実施形態にかかる可とう管を備える継手は、金属製である周知の可とう管10と、一端側管継手12と、周知の他端側管継手14とを備えている。一端側管継手12は、可とう管10の一端20に接続される管継手である。他端側管継手14は、可とう管10の他端22に接続される管継手である。
一端側管継手12は、金属製である接続体40と、金属製である連結体42と、Oリング44と、耐火パッキン46とを有している。接続体40は、筒状の物体である。接続体40は筒状の物体である。接続体40は、可とう管10を上述されたある物と他の物とのうち一方にねじ接続する物体である。連結体42は、接続体40を可とう管10に連結する物体である。本実施形態においては、接続体40は、連結体42の表面に沿って回転可能である。連結体42は、その中心軸と可とう管10の一端20の中心軸とが同軸となるように、可とう管10に接続されている。これにより、接続体40は可とう管10の一端20の表面に沿う方向へ回転可能である。その結果、連結体42により、接続体40は、可とう管10の一端20の表面に沿う方向へ回転可能となるように可とう管10に連結されることとなる。Oリング44は、接続体40と連結体42との隙間に配置される。Oリング44は、接続体40と連結体42との隙間を密封する。耐火パッキン46は、接続体40と連結体42との隙間のうちOリング44とは異なる箇所に配置される。耐火パッキン46は、火災などの原因によって可とう管を備える継手が所定の温度以上の高熱を受けたとき、接続体40と連結体42との隙間を密封する。
図2に示されるように、接続体40は、空間形成部80と、接続体側被連結部82と、ねじ部84と、Oリング収容部86と、耐火パッキン収容部88とを有している。空間形成部80は、筒状の部分である。空間形成部80は、接続体内空間100を形成する。接続体内空間100は、後述される筒内空間110に連なる空間である。接続体側被連結部82は、空間形成部80に形成される。接続体側被連結部82は制限連結部62に連結される部分である。ねじ部84は、空間形成部80の一端に形成される。本実施形態の場合、このねじ部84は、雌ねじである。Oリング収容部86は、空間形成部80の内周に形成される。Oリング収容部86は、接続体内空間100を取り囲むように形成される。Oリング収容部86は、Oリング44が収容される溝102を形成する。耐火パッキン収容部88は、空間形成部80の内周に形成される。耐火パッキン収容部88は、接続体内空間100を取り囲むように形成される。耐火パッキン収容部88は、耐火パッキン46が収容される溝104を形成する。
本実施形態の場合、接続体側被連結部82は、接続体側溝106を形成する。接続体側溝106は、空間形成部80の一端の内周に形成される。接続体側溝106は、接続体内空間100を取り囲むように形成される。接続体側溝106に制限連結部62のリングが嵌まる。
図3に示されるように、連結体42は、筒部60と、制限連結部62とを有している。筒部60は、筒内空間110を形成する。筒内空間110は、可とう管10の内部に連なる空間である。筒部60は、可とう管10の一端20に連なる筒状の部分である。制限連結部62は、接続体40を筒部60に連結する部分である。本実施形態においては、制限連結部62は、表面が平滑で一部が切り欠かれたリングからなる。
本実施形態の場合、筒部60が、胴部120と、管一端固定部122と、筒側溝形成部124とを有している。胴部120が筒内空間110を形成する。管一端固定部122は、胴部120の一端に配置される。管一端固定部122は、可とう管10に固定される。筒側溝形成部124は、胴部120のいずれかの箇所(本実施形態の場合、胴部120の一端)の外周に配置される。筒側溝形成部124は、胴部120を巡るように配置される。筒側溝形成部124は、筒部側溝140を形成する。筒部側溝140に制限連結部62のリングが嵌まる。
本実施形態の場合、接続体側溝106に制限連結部62のリングが嵌まり、かつ、筒部側溝140に制限連結部62のリングが嵌まる。これにより、接続体40は、可とう管10の一端20の表面に沿う方向に回転可能に筒部60に連結されることとなる。制限連結部62のリングにより、接続体40は、可とう管10の一端20の表面に沿う方向の回転とは独立して筒部60の中心軸に沿う方向の動きが制限されるように筒部60に連結されることとなる。
他端側管継手14は、可とう管10を上述されたある物と他の物とのうち他方にねじ接続する管継手である。本実施形態の場合、他端側管継手14は周知のニップルによって構成される。本実施形態の場合、このニップルは雄ねじである部分を有する。他端側管継手14が周知のニップルによって構成されるので、ここではその詳細な説明は繰り返されない。
[可とう管を備える継手の接続方法]
本実施形態にかかる可とう管を備える継手の接続方法の一例を説明する。本実施形態にかかる可とう管を備える継手は、図1に示されたような組み立てられた状態で使用される。まず、作業者は、他端側管継手14のニップルをねじ接続が可能なある物に接続する。この例においては、その「ねじ接続が可能なある物」はガス管に接続された管継手であるとする。他端側管継手14のニップルがガス管に接続された管継手に接続されると、作業者は、一端側管継手12の接続体40のねじ部84をねじ接続が可能な他の物に接続する。この例においては、その「ねじ接続が可能な他の物」は周知のガス器具に設けられたねじ部であるとする。接続体40のねじ部84がガス器具に設けられたねじ部に接続されると、本実施形態にかかる可とう管を備える継手によるガス管とガス器具との接続は完了する。
[本実施形態にかかる効果の説明]
以上のようにして、本実施形態にかかる可とう管を備える継手は、連結作業の煩雑さを軽減できる。
また、本実施形態にかかる可とう管を備える継手は、耐火パッキン46を備える。これにより、そうでない場合に比べ、火災などの原因によって可とう管を備える継手が高熱を受けたとしても、可とう管10の中の物が接続体40と連結体42との隙間から漏れる恐れが低くなる。
[変形例]
今回開示された実施形態はすべての点で例示である。本発明の範囲は上述した実施形態に基づいて制限されるものではない。もちろん、上述した実施形態に対して本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更をしてもよい。
例えば、他端側管継手14の構成は特に限定されない。上述のニップルに代えて、他の種類の管継手によって構成されてもよい。
また、一端側管継手12は、雌ねじであるねじ部84に代えて雄ねじであるねじ部を有していてもよい。他端側管継手14は、雄ねじである部分に代えて、雌ねじである部分を有していてもよい。本発明にかかる可とう管を備える継手は、上述された他端側管継手14に代えて、管継手用の自在継手を備えていてもよい。
10…可とう管
12…一端側管継手
14…他端側管継手
20…一端
22…他端
40…接続体
42…連結体
44…Oリング
46…耐火パッキン
60…筒部
62…制限連結部
80…空間形成部
82…接続体側被連結部
84…ねじ部
86…Oリング収容部
88…耐火パッキン収容部
100…接続体内空間
102,104…溝
106…接続体側溝
110…筒内空間
120…胴部
122…管一端固定部
124…筒側溝形成部
140…筒部側溝

Claims (3)

  1. 可とう管と、
    前記可とう管の一端に接続される管継手である一端側管継手とを備え、
    前記一端側管継手が、
    前記可とう管を前記可とう管とは異なる物にねじ接続する筒状の物体である接続体と、
    前記接続体を前記可とう管の前記一端の表面に沿う方向へ回転可能となるように前記可とう管に連結する物体である連結体とを有する可とう管を備える継手であって、
    前記連結体が、
    前記可とう管の内部に連なる空間である筒内空間を形成し前記可とう管の前記一端に連なる筒状の部分である筒部と、
    前記可とう管の前記一端の表面に沿う方向に回転可能とし、かつ、前記可とう管の前記一端の表面に沿う方向の回転とは独立して前記筒部の中心軸に沿う方向の動きを制限するように前記接続体を前記筒部に連結する部分である制限連結部とを有しており、
    前記接続体が、
    前記筒内空間に連なる空間である接続体内空間を形成する筒状の部分である空間形成部と、
    前記空間形成部に形成され前記制限連結部に連結される部分である接続体側被連結部と、
    前記空間形成部の一端に形成されるねじ部とを有していることを特徴とする可とう管を備える継手。
  2. 前記制限連結部がリングを有しており、
    前記筒部が、
    前記筒内空間を形成する胴部と、
    前記胴部の一端に配置され前記可とう管に固定される管一端固定部と、
    前記胴部の外周に前記胴部を巡るように配置され前記制限連結部の前記リングが嵌まる筒部側溝を形成する筒側溝形成部とを有しており、
    前記接続体側被連結部が、前記空間形成部の前記一端の内周に前記接続体内空間を取り囲むように形成され前記制限連結部の前記リングが嵌まる接続体側溝を形成することを特徴とする請求項1に記載の可とう管を備える継手。
  3. 前記可とう管が金属製であり、
    前記接続体が金属製であり、
    前記連結体が金属製であり、
    前記一端側管継手が、前記連結体と前記接続体との隙間に配置される耐火パッキンをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の可とう管を備える継手。
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