JP2013224690A - 管継手カバー - Google Patents
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Abstract
【課題】安価な構成で配管径路からの漏洩を防止することができる管継手カバーを提供する。
【解決手段】本発明の管継手カバー1は、管継手20の継手本体21及びユニオンナット22を覆う筒状のカバー本体2と、内周面4aが各チューブ30の外周面に嵌合されるとともに外周部がカバー本体2の各チューブ30側の端部にそれぞれ螺合される一対の環状蓋体3と、各環状蓋体3の内周面4aと各チューブ30の外周面との間をそれぞれ密封する第1シール手段6と、各環状蓋体3の外周部とカバー本体2の各チューブ30側の端部との間をそれぞれ密封する第2シール手段7とを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の管継手カバー1は、管継手20の継手本体21及びユニオンナット22を覆う筒状のカバー本体2と、内周面4aが各チューブ30の外周面に嵌合されるとともに外周部がカバー本体2の各チューブ30側の端部にそれぞれ螺合される一対の環状蓋体3と、各環状蓋体3の内周面4aと各チューブ30の外周面との間をそれぞれ密封する第1シール手段6と、各環状蓋体3の外周部とカバー本体2の各チューブ30側の端部との間をそれぞれ密封する第2シール手段7とを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、管継手カバーに関する。
従来、半導体製造装置等の耐薬品性が要求される配管経路においては、腐食性の高い薬液に対する漏洩対策として、塩ビ配管で形成されている二重管や、耐薬品性のある筐体で配管径路の全体を覆う方策がとられている。例えば、装置外部に設置される薬液供給等の配管径路では、比較的広いスペースを確保することができるため、主に二重管が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
これに対して、装置内部に設置される配管径路では、他部品の設置スペースとの兼ね合いから非常に煩雑な配管設計を行う必要があるため、設置スペース、作業性及びコストを考慮すると、前記二重管を用いることは難しくなる。このため、装置内部に設置される配管径路は、耐薬品性のある筐体で配管径路の全体を覆うようにしている。
しかしながら、例えば半導体製造装置においては、様々な薬液が用いられるため、前記筐体の材質を全ての使用薬液に対して耐性を有するものにすると、製造コストが高くなる場合がある。例えば、筐体の材質として比較的安価な材質である塩ビが多用されているが、この塩ビが使用薬液の一部に対して耐性を有しない場合には、筐体の材質を耐薬製品性に優れたフッ素樹脂に変更することが考えられるが、この方策では材料費が高くなるため、大幅なコストアップは避けられない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、安価な構成で配管径路からの漏洩を防止することができる管継手カバーを提供することを目的とする。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、安価な構成で配管径路からの漏洩を防止することができる管継手カバーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の管継手カバーは、少なくとも一対のチューブの端部が接続された継手本体にユニオンナットを螺合してなる管継手を覆う管継手カバーであって、前記継手本体及びユニオンナットを覆う筒状のカバー本体と、内周面が前記各チューブの外周面に嵌合され、外周部が前記カバー本体の前記各チューブ側の端部にそれぞれ螺合される少なくとも一対の環状蓋体と、前記各環状蓋体の内周面と前記各チューブの外周面との間をそれぞれ密封する第1シール手段と、前記各環状蓋体の外周部と前記カバー本体の前記各チューブ側の端部との間をそれぞれ密封する第2シール手段とを備えていることを特徴としている。
本発明によれば、カバー本体により管継手の継手本体及びユニオンナットを覆うとともに、各チューブの外周面に嵌合された環状蓋体をカバー本体の各チューブ側の端部にそれぞれ螺合した状態で、第1シール手段及び第2シール手段によりカバー本体の各チューブ側の端部を密封することができる。これにより、管継手とチューブとの接続部分を管継手カバーにより覆った状態で密封することができる。すなわち、配管径路において漏洩し易い管継手とチューブとの接続部分を、管継手カバーにより覆った状態で密封するようにしたので、従来の配管径路の全体を覆う筐体を用いる場合に比べて、安価な構成で配管径路からの漏洩を防止することができる。
また、前記管継手カバーは、前記カバー本体が、少なくとも一対のカバー部と、これら各カバー部の軸方向一端部が螺合されるコネクタ部とにより構成され、前記各環状蓋体が、前記各カバー部の軸方向他端部にそれぞれ螺合され、前記コネクタ部と前記各カバー部の軸方向一端部との間をそれぞれ密封する第3シール手段を備えていることが好ましい。
この場合、カバー本体を、少なくとも一対のカバー部とコネクタ部とに分割して構成し、カバー部とコネクタ部との間を第3シール手段により密封するようにしたので、ストレート型、エルボ型又はチーズ型等の種々の継手本体を備えた管継手や、異径のチューブ同士を接続する管継手も覆った状態で密封することができる。
この場合、カバー本体を、少なくとも一対のカバー部とコネクタ部とに分割して構成し、カバー部とコネクタ部との間を第3シール手段により密封するようにしたので、ストレート型、エルボ型又はチーズ型等の種々の継手本体を備えた管継手や、異径のチューブ同士を接続する管継手も覆った状態で密封することができる。
また、前記コネクタ部は、前記継手本体の外周に一体形成されている場合、コネクタ部を継手本体と別体として設ける場合に比べて、部品点数が少なくなるため、管継手カバーの構成を簡素化することができる。
また、本発明の管継手カバーは、前記継手本体が、エルボ型又はチーズ型であっても、管継手カバーの構成を簡素化することができる。
本発明の管継手カバーによれば、安価な構成で配管径路からの漏洩を防止することができる。
以下、本発明の管継手カバーの実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る管継手カバーを示す断面図である。図1において、管継手カバー1は、例えば半導体製造装置において使用される薬液(硫酸や塩酸等)が流動する配管径路で使用される管継手20を覆うものである。管継手20は、合成樹脂(PFA等)製の一対のチューブ30の端部が接続される継手本体21と、この継手本体21に螺合される一対のユニオンナット22とを備えている。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る管継手カバーを示す断面図である。図1において、管継手カバー1は、例えば半導体製造装置において使用される薬液(硫酸や塩酸等)が流動する配管径路で使用される管継手20を覆うものである。管継手20は、合成樹脂(PFA等)製の一対のチューブ30の端部が接続される継手本体21と、この継手本体21に螺合される一対のユニオンナット22とを備えている。
本実施形態の継手本体21は、ストレート型であり、PVC、PP、PE又はフッ素樹脂(PFA又はPTFE等)の合成樹脂材料によって円筒状に形成されている。継手本体21は、胴部21aと、この胴部21aの軸方向両端部に一体形成された一対の差込部21bとによって構成されている。胴部21aの外径は、差込部21bの外径よりも大径に形成されている。差込部21bの内周には、チューブ30の端部が接続されるようになっている。また、差込部21bの外周には雄ねじ部(図示省略)が形成されている。
ユニオンナット22は、継手本体21と同様に、PVC、PP、PE又はフッ素樹脂(PFA又はPTFE等)の合成樹脂材料によって、円筒状に形成されている。ユニオンナット22の外径は、継手本体21の胴部21aの外径よりも大径に形成されている。また、ユニオンナット22の内径は、チューブ30の外径よりも大きく形成されており、チューブ30の端部に継手本体21を接続する際に、ユニオンナット22にチューブ30の端部が挿入されるようになっている。また、ユニオンナット22の内周には雌ねじ部(図示省略)が形成されており、この雌ねじ部を継手本体21の差込部21bに形成されている雄ねじ部に螺合することで、継手本体21にユニオンナット22が螺合される。これにより、継手本体21の差込部21bとチューブ30との接続箇所のシール性能を確保することができるとともに、チューブ30の抜け出しを防止することができる。
管継手カバー1は、継手本体21及びユニオンナット22を覆う円筒状のカバー本体2と、外周部がカバー本体2の両端部にそれぞれ螺合される一対の環状蓋体3とを備えている。なお、本明細書において、管継手カバー1の軸方向中央から軸方向両側に向かう方向を軸方向外方(軸方向外側)といい、管継手カバー1の軸方向両側から軸方向中央に向かう方向を軸方向内方(軸方向内側)という。
カバー本体2は、フッ素樹脂(PFA)によって円筒状に形成されており、その内径はユニオンナット22の外径よりも大径に形成されている。カバー本体2の軸方向両端部は、軸方向中央部よりも若干小径に形成されており、その外周には、雄ねじ部2aがそれぞれ形成されている。
環状蓋体3は、フッ素樹脂(PFA)によって形成されており、環状に形成された蓋本体4と、この蓋本体4の外周部から軸方向内方に屈曲した円筒部5とを有している。蓋本体4の内周面4aはチューブ30の外周面に嵌合されている。円筒部5の内周には、雌ねじ部5aが形成されており、この雌ねじ部5aはカバー本体2の雄ねじ部2aに螺合されるようになっている。なお、図1の左側の環状蓋体3は、説明の便宜上、カバー本体2との螺合を解除した状態を示している。
図2は、環状蓋体3を示す要部拡大断面図である。図2において、蓋本体4の内周面4aには環状溝4bが形成されており、この環状溝4bには、チューブ30の外周面との間を密封するシール部材(第1シール手段)6が配置されている。シール部材6は、例えばOリングからなり、耐食性に優れたフッ素ゴムからなる弾性材料を用いて形成されている。このように、蓋本体4の内周面4aは、シール部材6によりチューブ30の外周面に緊密に嵌合されている。
蓋本体4の軸方向内側(図2の左側)の側面には、円筒状に形成された係合突出部4cが一体に突設されており、係合突出部4cは、環状蓋体3をカバー本体2の軸方向両端部に装着する際の位置合わせのために用いられる。この係合突出部4cと円筒部5の内周面との間には、カバー本体2の軸方向外側の端部が挿入される環状のシール溝3aが形成されている。カバー本体2の軸方向外側の端面には、断面三角形状又は断面台形状の環状の突起(リップ部)7が一体に突設されており、突起7が、シール溝3aの底面に押圧されるようになっている。これにより、各環状蓋体3の外周部とカバー本体2の軸方向両端部との間をそれぞれ密封するリップシール(第2シール手段)8が構成されている。
以上の構成により、図1に示すように、カバー本体2により管継手20を覆うとともに、カバー本体2の軸方向両端部の雄ねじ部2aに各環状蓋体3の雌ねじ部5aを螺合することで、管継手20とチューブ30との接続部全体をカバー本体2及び環状蓋体3で覆った状態で密封することができる。なお、シール部材6,7の材質は、フッ素ゴム以外に、シール対象となる流体の性質に対応して耐食性を有する材料を用いて形成されていればよい。
上記のように構成された本実施形態の管継手カバー1によれば、カバー本体2により管継手20の継手本体21及びユニオンナット22を覆うとともに、各チューブ30の外周面に嵌合された環状蓋体3をカバー本体2の両端部にそれぞれ螺合した状態で、第1シール手段6及び第2シール手段8によりカバー本体2の軸方向両端部を密封することができる。これにより、管継手20とチューブ30との接続部分を管継手カバー1により覆った状態で密封することができる。すなわち、配管径路において漏洩し易い管継手20とチューブ30との接続部分だけを、管継手カバー1により覆った状態で密封するようにしたので、従来の配管径路の全体を覆う筐体を用いる場合に比べて、安価な構成で配管径路からの漏洩を防止することができる。
また、本実施形態の管継手カバー1は、カバー本体2及び一対の環状蓋体3の3つ部品のみによって構成されているため、管継手カバー1の構成を簡素化することができる。
また、本実施形態の管継手カバー1は、カバー本体2及び一対の環状蓋体3の3つ部品のみによって構成されているため、管継手カバー1の構成を簡素化することができる。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る管継手カバーを示す断面図である。図3において、本実施形態の管継手カバー1は、カバー本体2の構成が異なる点で第1の実施形態と相違する。本実施形態のカバー本体2は、円筒状に形成された一対のカバー部11と、これら各カバー部11の軸方向一端部が螺合されるコネクタ部12とにより構成されている。
カバー部11は、フッ素樹脂(PFA)によって形成されており、その内径はユニオンナット22の外径よりも大径に形成されている。また、カバー部11の軸方向外側の端部(軸方向他端部)は、軸方向中央部よりも若干小径に形成されており、その外周には環状蓋体3の雌ねじ部5aが螺合される雄ねじ部2aが形成されている。さらに、カバー部11の軸方向内側の端部は、軸方向中央部よりも若干大径に形成されており、その内周には雌ねじ部11aが形成されている。図3の一点鎖線部の拡大図に示すように、カバー部11の軸方向内側の端面には、断面三角形状又は断面台形状の環状の突起(リップ部)13が一体に突設されている。
コネクタ部12は、フッ素樹脂(PFA)によって円筒状に形成されており、その内径はユニオンナット22の外径よりも大径に形成されている。また、コネクタ部12の軸方向長さは、継手本体21の胴部21aの軸方向長さと略同一長さに形成されている。コネクタ部12の軸方向両端部の外周には、各カバー部11の雌ねじ部11aが螺合される雄ねじ部12aが形成されている。また、コネクタ部12の軸方向中央部の外周には、径方向外方に突出する突出部12bが一体形成されている。
コネクタ部12の突出部12bの外径は、カバー部11の軸方向内端の外径よりも大径に形成されており、カバー部11がコネクタ部12に螺合された状態で、各カバー部11の突起13が、突出部12bの軸方向両端面に押圧されるようになっている。これにより、コネクタ部12の軸方向両端部と各カバー部11の軸方向内側の端部との間をそれぞれ密封するリップシール(第3シール手段)14が構成されている。
以上の構成により、図3に示すように、カバー本体2のコネクタ部12により継手本体21の胴部21a全体を覆うとともに、各カバー部11により差込部21bの軸方向内端部及びユニオンナット22全体を覆うことができる。そして、この状態で、コネクタ部12の雄ねじ部12aに各カバー部11の軸方向内端部の雌ねじ部11aを螺合するとともに、各カバー部11の軸方向外端部の雄ねじ部2aに各環状蓋体3の雌ねじ部5aを螺合することで、管継手20とチューブ30との接続部全体をカバー本体2及び環状蓋体3により覆った状態で密封することができる。
なお、図3の左側に示す環状蓋体3及びカバー部11は、説明の便宜上、環状蓋体3とカバー部11との螺合、及びカバー部11とコネクタ部12との螺合を解除した状態を示している。また、本実施形態のその他の構成については、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
以上、本実施形態の管継手カバー1においても、配管径路において漏洩し易い管継手20とチューブ30との接続部分だけを、管継手カバー1により覆った状態で密封するようにしたので、従来の配管径路の全体を覆う筐体を用いる場合に比べて、安価な構成で配管径路からの漏洩を防止することができる。
また、カバー本体2を、一対のカバー部11とコネクタ部12とに分割して構成し、カバー部11とコネクタ部12との間をリップシール14により密封するようにしたので、本実施形態のストレート型の継手本体21以外に、エルボ型又はチーズ型等の種々の継手本体を備えた管継手や、異径のチューブ同士を接続する管継手も覆った状態で密封することができる。
また、カバー本体2を、一対のカバー部11とコネクタ部12とに分割して構成し、カバー部11とコネクタ部12との間をリップシール14により密封するようにしたので、本実施形態のストレート型の継手本体21以外に、エルボ型又はチーズ型等の種々の継手本体を備えた管継手や、異径のチューブ同士を接続する管継手も覆った状態で密封することができる。
図4は、本発明の第3の実施形態に係る管継手カバーを示す断面図である。図4において、本実施形態の管継手カバー1は、第2の実施形態におけるカバー本体2のコネクタ部12を継手本体21に一体形成したものである。具体的には、本実施形態のコネクタ部12は、継手本体21の胴部21aにおける軸方向中央部の外周に一体形成されており、その軸方向の長さは、胴部21aの軸方向長さよりも短く形成されている。
これにより、図4に示すように、カバー本体2のコネクタ部12により継手本体21の胴部21aの軸方向中央部を常時覆うとともに、各カバー部11により、継手本体21の胴部21aの軸方向両端部、差込部21bの軸方向内端部、及びユニオンナット22全体を覆うことができる。そして、この状態で、コネクタ部12の雄ねじ部12aに各カバー部11の軸方向内端部の雌ねじ部11aを螺合するとともに、各カバー部11の軸方向外端部の雄ねじ部2aに各環状蓋体3の雌ねじ部5aを螺合することで、管継手20とチューブ30との接続部全体を、カバー本体2及び環状蓋体3により覆った状態で密封することができる。
なお、図4の左側に示す環状蓋体3及びカバー部11は、説明の便宜上、環状蓋体3とカバー部11との螺合、及びカバー部11とコネクタ部12との螺合を解除した状態を示している。また、本実施形態のその他の構成については、第1及び第2の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
以上、本実施形態の管継手カバー1においても、配管径路において漏洩し易い管継手20とチューブ30との接続部分だけを、管継手カバー1により覆った状態で密封するようにしたので、従来の配管径路の全体を覆う筐体を用いる場合に比べて、安価な構成で配管径路からの漏洩を防止することができる。
また、カバー本体2のコネクタ部12は継手本体21に一体形成されているため、コネクタ部12を継手本体21と別体として設ける場合に比べて、部品点数が少なくなるため、管継手カバー1の構成を簡素化することができる。
また、カバー本体2のコネクタ部12は継手本体21に一体形成されているため、コネクタ部12を継手本体21と別体として設ける場合に比べて、部品点数が少なくなるため、管継手カバー1の構成を簡素化することができる。
図5は、本発明の第4の実施形態に係る管継手カバーを示す断面図である。図5において、本実施形態の管継手カバー1は、第3の実施形態におけるコネクタ部12の変形例を示すものである。本実施形態における管継手20は、エルボ型の継手本体21を備えている。これに伴い、コネクタ部12は、継手本体21の外周にエルボ型に一体形成されている。
具体的には、コネクタ部12の図5の上側及び左側の各端部の外周には、各カバー部11の雌ねじ部11aが螺合される雄ねじ部12aが形成されている。また、コネクタ部12の前記各端部の間には、直方体状の突出部12bが一体形成されている。したがって、各カバー部11がコネクタ部12の雄ねじ部12aに螺合された状態で、各カバー部11の軸方向内側端面に形成された突起13(図3参照)が、突出部12bの図5の上側面及び左側面に押圧されるようになっている。これにより、コネクタ部12の図5の上側及び左側の各端部と各カバー部11の軸方向内側の端部との間をそれぞれ密封するリップシール(第3シール手段)14が構成されている。
これにより、図5に示すように、カバー本体2のコネクタ部12により継手本体21の胴部21aの大部分を常時覆うとともに、各カバー部11により、継手本体21の胴部21aの両端部、差込部21bの軸方向内端部、及びユニオンナット22全体を覆うことができる。そして、この状態で、コネクタ部12の雄ねじ部12aに各カバー部11の軸方向内端部の雌ねじ部11aを螺合するとともに、各カバー部11の軸方向外端部の雄ねじ部2aに各環状蓋体3の雌ねじ部5aを螺合することで、管継手20とチューブ30との接続部全体をカバー本体2及び環状蓋体3により覆った状態で密封することができる。
なお、図5の左側に示す環状蓋体3及びカバー部11は、説明の便宜上、環状蓋体3とカバー部11との螺合、及びカバー部11とコネクタ部12との螺合を解除した状態を示している。また、本実施形態のその他の構成については、第1〜第3の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
さらに、本実施形態の継手本体21は、エルボ型を使用しているが、3本のチューブ30の端部を接続可能としたT字状に形成されたチーズ型を使用してもよい。この場合、カバー部11の個数、環状蓋体3の個数、及びコネクタ部12の雄ねじ部12aの個数は、チューブ30の本数に合わせて3個となる。
さらに、本実施形態の継手本体21は、エルボ型を使用しているが、3本のチューブ30の端部を接続可能としたT字状に形成されたチーズ型を使用してもよい。この場合、カバー部11の個数、環状蓋体3の個数、及びコネクタ部12の雄ねじ部12aの個数は、チューブ30の本数に合わせて3個となる。
以上、本実施形態の管継手カバー1においても、配管径路において漏洩し易い管継手20とチューブ30との接続部分だけを、管継手カバー1により覆った状態で密封するようにしたので、従来の配管径路の全体を覆う筐体を用いる場合に比べて、安価な構成で配管径路からの漏洩を防止することができる。
また、継手本体21がエルボ型又はチーズ型であっても、管継手カバー1の構成を簡素化することができる。
また、継手本体21がエルボ型又はチーズ型であっても、管継手カバー1の構成を簡素化することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記各実施形態におけるカバー本体2及び環状蓋体3は、PFAにより形成されているが、PTFE等のその他のフッ素樹脂によって形成されていてもよい。また、カバー本体2及び環状蓋体3は、PPやPE等の合成樹脂材料によって形成されていてもよい。この場合、対象薬液に対する耐性及びコスト等を勘案して材質を選択すればよいが、透明度の高いPFAを採用すれば、管継手カバー1の内部を視認することができ、好都合である。また、合成樹脂を採用すれば、フッ素樹脂に比べてコスト安価となる。
また、第1の実施形態におけるカバー本体2及び第2〜第4実施形態におけるカバー部11は、円筒状に形成されているが、角筒状に形成されていてもよい。
また、第1の実施形態におけるカバー本体2及び第2〜第4実施形態におけるカバー部11は、円筒状に形成されているが、角筒状に形成されていてもよい。
また、上記各実施形態におけるカバー本体2と環状蓋体3とを螺合する雄ねじ部2a及び雌ねじ部5aは、それぞれカバー本体2及び環状蓋体3に形成されているが、これら雌雄の関係は逆でもよい。
さらに、上記第2〜第4の実施形態におけるカバー部11とコネクタ部12とを螺合する雌ねじ部11a及び雄ねじ部12aは、それぞれカバー部11及びコネクタ部12に形成されているが、これら雌雄の関係は逆でもよい。
さらに、上記第2〜第4の実施形態におけるカバー部11とコネクタ部12とを螺合する雌ねじ部11a及び雄ねじ部12aは、それぞれカバー部11及びコネクタ部12に形成されているが、これら雌雄の関係は逆でもよい。
また、上記各実施形態における第2シール手段8の突起7は、カバー本体2の軸方向外側の端面に設けられているが、シール溝3aの底面に設けられていてもよい。また、第2シール手段8は、リップシールにより構成されているが、Oリング等のシール部材によってシールするように構成されていてもよい。例えば、第2シール手段8は、カバー本体2の軸方向外側の端面に突起7を設けずに、シール溝3aにカバー本体2の軸方向外側の端面との間を密封するOリング等のシール部材を配置し、このシール部材によってシールするように構成されていてもよい。また、第2シール手段8は、カバー本体2の雄ねじ部2a及び環状蓋体3の雌ねじ部5aにテーパねじを形成することによって構成し、これらの螺合によって密封性を有するようにしてもよい。
また、上記第2〜第4の実施形態における第3シール手段14の突起13は、カバー部11の軸方向内側の端面に設けられているが、突出部12bの軸方向両端面に設けられていてもよい。また、第3シール手段14は、リップシールにより構成されているが、Oリング等のシール部材によってシールするように構成されていてもよい。また、第3シール手段14は、コネクタ部12の雄ねじ部12a及びカバー部11の雌ねじ部11aにテーパねじを形成することによって構成し、これらの螺合によって密封性を有するようにしてもよい。
1 管継手カバー
2 カバー本体
4 環状蓋体
4a 内周面
6 シール部材(第1シール手段)
8 リップシール(第2シール手段)
11 カバー部
12 コネクタ部
14 リップシール(第3シール手段)
20 管継手
21 継手本体
22 ユニオンナット
30 チューブ
2 カバー本体
4 環状蓋体
4a 内周面
6 シール部材(第1シール手段)
8 リップシール(第2シール手段)
11 カバー部
12 コネクタ部
14 リップシール(第3シール手段)
20 管継手
21 継手本体
22 ユニオンナット
30 チューブ
Claims (4)
- 少なくとも一対のチューブの端部が接続された継手本体にユニオンナットを螺合してなる管継手を覆う管継手カバーであって、
前記継手本体及びユニオンナットを覆う筒状のカバー本体と、
内周面が前記各チューブの外周面に嵌合され、外周部が前記カバー本体の前記各チューブ側の端部にそれぞれ螺合される少なくとも一対の環状蓋体と、
前記各環状蓋体の内周面と前記各チューブの外周面との間をそれぞれ密封する第1シール手段と、
前記各環状蓋体の外周部と前記カバー本体の前記各チューブ側の端部との間をそれぞれ密封する第2シール手段とを備えていることを特徴とする管継手カバー。 - 前記カバー本体は、少なくとも一対のカバー部と、これら各カバー部の軸方向一端部が螺合されるコネクタ部とにより構成され、
前記各環状蓋体は、前記各カバー部の軸方向他端部にそれぞれ螺合され、
前記コネクタ部と前記各カバー部の軸方向一端部との間をそれぞれ密封する第3シール手段を備えている請求項1に記載の管継手カバー。 - 前記コネクタ部は、前記継手本体の外周に一体形成されている請求項2に記載の管継手カバー。
- 前記継手本体が、エルボ型又はチーズ型である請求項3に記載の管継手カバー。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101544209B1 (ko) * | 2014-05-13 | 2015-08-12 | 이제석 | 관 이음부 보호커버 |
JP2021181836A (ja) * | 2017-07-27 | 2021-11-25 | 株式会社オンダ製作所 | 樹脂製エルボ継手及び配管カバー |
KR102588715B1 (ko) * | 2022-10-14 | 2023-10-13 | 박웅기 | 배관 피팅의 흄 가스 누설 방지장치 |
-
2012
- 2012-04-20 JP JP2012096511A patent/JP2013224690A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101544209B1 (ko) * | 2014-05-13 | 2015-08-12 | 이제석 | 관 이음부 보호커버 |
JP2021181836A (ja) * | 2017-07-27 | 2021-11-25 | 株式会社オンダ製作所 | 樹脂製エルボ継手及び配管カバー |
KR102588715B1 (ko) * | 2022-10-14 | 2023-10-13 | 박웅기 | 배관 피팅의 흄 가스 누설 방지장치 |
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