JP5819665B2 - 多層管用継手 - Google Patents

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Description

本発明は、内外方向に金属層と樹脂層とが積層された多層管を接続するために用いられる多層管用継手に関するものである。
上水道等の配管として多層管が用いられることがある。これは、内外方向に金属層と樹脂層とが積層されてなる管であり、例えば、アルミニウム合金の層を内外からポリエチレンの層で挟んで構成された三層管などがある。この多層管は、可撓性を有しつつ強度が高く、曲げた状態を維持することができるという利点がある。
この多層管を接続するために用いられる多層管用継手として、例えば、本願の出願人による特許文献1に記載されたもの(「絶縁継手」)がある。図5に示すように、この絶縁継手101は、金属製の胴部102を有している。胴部102の一端にはスリーブ部103が形成されており、このスリーブ部103の外側に絶縁材料で形成されたケース部材104が装着される。スリーブ部103の外周面と、ケース部材104の内周面との間には、多層管Pを挿入するための挿入空間105が形成されている。そして、スリーブ部103の外周面にはパッキン106が装着されており、挿入される多層管Pの内周面を水密にシールすることができる。
そして、ケース部材104の先端部に螺合して設けられたナット107aと、このナット107aの内側に設けられた、金属製のチャックリング107bとで構成された固定手段107により、挿入空間105に挿入された多層管Pの抜け止めがなされる。また、ケース部材104の内面には、挿入空間105の奥側で挿入空間105へと突出する突部108が設けられている。この突部108は絶縁材料で形成されたケース部材104の一部であるため、多層管Pを挿入空間105の奥端まで挿入した際に多層管Pの管端に当たるため、多層管Pの管端にて露出している金属層と金属製の胴部102との間を絶縁し、両者の間に電位差を生じさせないようにできる。
このように、多層管Pを挿入空間105の奥端まで挿入するだけで多層管Pを絶縁継手101に接続することができ、ワンタッチで施工可能であるため、この絶縁継手101は利便性が高い。
特開2008−248909号公報
ところで、従来から、宅内配管としては多層管が多く用いられてきたが、屋外では樹脂のみからなる配管が多く用いられており、多層管が用いられることはほとんどなかった。
ところが、最近では、住宅メーカー等により、例えば水道本管から建物へと引き込む配管の共通化が進められており、屋外でも多層管を用いることが要請されるようになってきている。
しかしながら、多層管は金属層を有するため、屋外で用いるためには、外部から水分が入り込むことによる絶縁の破壊や、水分や塵埃が内部に入り込むことにより、継手のチャックリングが腐食することを防止できるような対策をなす必要がある。
ところが、従来から用いられてきた多層管用継手は、専ら宅内配管に用いられるものであって、屋外で(例えば地面に埋設して)使用することは想定されていなかったため、前記の対策はとられていない。
そこで本発明は、屋外でも好適に使用できる多層管用継手を提供することを課題とする。
本発明の多層管用継手においては、内外方向に金属層と樹脂層とが積層された多層管を接続するために用いられる多層管用継手において、金属製である胴部と、前記胴部の一部を外側から覆うカバーと、多層管を通る液体の管外への漏出を止める内側パッキンと、前記カバーよりも内側に設けられ、前記胴部に取り付けられる多層管を抜けないように保持する金属製のチャックリングとを備え、前記胴部は、基部と、当該基部から前方へと突出した内側スリーブ及び外側スリーブとを有し、前記内側スリーブと外側スリーブとの間には、多層管を挿入できる、後端が閉鎖された空間を備えた管保持部が形成され、前記管保持部の後端には、絶縁体から構成された絶縁部が設けられており、前記カバーは、前記内側スリーブ及び外側スリーブを覆うように設けられ、前記内側パッキンは、前記内側スリーブの外側に設けられ、多層管が取り付けられた場合に前記内側スリーブと多層管の内周面との間を液密にシールするものであり、前記チャックリングは、後部のうち一部が前記外側スリーブに当接するように設けられ、前記カバーの内側には、管端に入り込んだ水分により絶縁が破壊されることを防止すべく、前方外側パッキンと後方外側パッキンとから構成された外側パッキンが設けられ、前記前方外側パッキンは、前記チャックリングよりも前方に設けられ、多層管が取り付けられた場合に前記カバーと多層管の外周面との間を液密にシールするものであり、前記後方外側パッキンは、前記チャックリングよりも後方に設けられ、前記カバーと前記外側スリーブとの間を液密にシールするものであることを特徴としている。
前記構成によると、前方外側パッキンは、チャックリングよりも前方に設けられ、多層管が取り付けられた場合にカバーと多層管の外周面との間を液密にシールするものである。そして、後方外側パッキンは、チャックリングよりも後方に設けられ、カバーと外側スリーブとの間を液密にシールするものである。このことから、チャックリングの腐食を防止でき、かつ、絶縁部の絶縁が浸水により破壊されることを防止できる。
そして、本発明は、前記前方外側パッキン及び後方外側パッキンとして、軟質樹脂製のリングが用いられたものとすることが好ましい。
前記好ましい構成によれば、前記前方外側パッキン及び後方外側パッキンとして、軟質樹脂製のリングを用いることで、簡単な構成でありながら、カバーと多層管の外周面との間、及び、カバーと外側スリーブとの間を確実にシールすることができる。
本発明によると、外側パッキンが設けられたことにより、チャックリングの腐食を防止でき、絶縁部の絶縁が破壊されることを防止できるため、屋外でも好適に使用できる多層管用継手を提供できる。
本発明の一実施形態に係る多層管用継手の半断面図であり、(A)は全体図、(B)は(A)の要部拡大図である。 同多層管用継手の、多層管が取り付けられた状態を示す半断面図である。 本発明の他の実施形態に係る多層管用継手の半断面図であり、(A)は多層管が取り付けられる前の状態を示し、(B)は多層管が取り付けられた状態を示す。 (A)(B)共、本発明の更に他の実施形態に係る多層管用継手の、多層管が取り付けられた状態を示す半断面図である。 従来の多層管用継手の例を示す半断面図である。
まず、本発明につき、一実施形態を取り上げて説明を行う。以下では、図1に示された左方を「前方」、同右方を「後方」として説明する。また、「内、外」の表現は、多層管用継手または多層管の中心軸(一点鎖線で図示)を基準とした、径方向における内外の位置関係を示す。
また、本実施形態の接続対象とする多層管Pは上水道用のものであるが、本発明は、他の流体用の多層管に適用することもできる。また、本実施形態で用いる多層管Pは、図2に示すように、一つの金属層(アルミニウム合金)P1を二つの樹脂層(ポリエチレン)P2,P2で内外から挟んだ構成の三層管であるが、各層の構成はこれに限定されるものではなく、種々の金属、樹脂を用いることができる。また、三層以外の種々の層数で実施できる。また、本実施形態の多層管Pは可撓性を有するが、可撓性のないものであっても良い。
本実施形態の多層管用継手1は、図1に示すように、胴部2、カバー3、内側パッキン4、チャックリング5、絶縁部6、外側パッキン7を備えている。
胴部2は金属製とされている。本実施形態の胴部2は青銅鋳物製であるが、その他種々の金属で形成することができる。この胴部2は基部21を有している。そして、この基部21から前方に、内側スリーブ22及び外側スリーブ22が突出している。一方、基部21から後方に、後方接続部25が突出している。胴部2の内部には前後に貫通した空間が設けられており、この空間を、取り付けられた多層管Pからの水が通る。
本実施形態では、基部21の外形形状が六角筒状(ナット状)とされており、スパナ、レンチ等の締結工具が係合できるようにされている。
内側スリーブ22は、水が漏れないように、周方向に連続して設けられたものであり、外径寸法が多層管Pの内径寸法よりも小さい円筒状とされている。この内側スリーブ22の外周面には、内側パッキン4が嵌め込まれる内側パッキン取付凹部221が周方向に設けられている。この内側パッキン取付凹部221には、取り付けられた内側パッキン4が前後方向にずれないように引掛突起222が周方向に設けられている。
外側スリーブ23は、内側スリーブ22の外側に設けられている。この外側スリーブ23も、内側スリーブ22と同様、水が漏れないように、周方向に連続して設けられており、内径寸法が多層管Pの外径寸法よりも大きい円筒状とされている。外側スリーブ23の基部21からの前方突出寸法は、内側スリーブ22よりも小さい。
この外側スリーブ23の前方端部における内周面には、チャックリング取付凹部231が周方向に設けられており、ここにチャックリング5の後側の一部が嵌め込まれる。そして、外側スリーブ23の外周面のうち後端部分には、後方外側パッキン22を取り付けるための外側パッキン取付凹部232が周方向に設けられている。また、外側スリーブ23の外周面のうち外側パッキン取付凹部232が設けられた部分以外には、組立用雄ねじ233が形成されている。この組立用雄ねじ233は、胴部2にカバー3を取り付けるために、カバー3の内周面に設けられた組立用雌ねじ31と組になって用いられる。
後方接続部25は、外周面に雄ねじが形成されており、胴部2の後方に多層管等の配管や、他の継手、エルボ等を接続できるようにされている。
前記の内側スリーブ22と外側スリーブ23との間には管保持部24が形成される。この管保持部24は、多層管Pを前方から挿入できる、後端が閉鎖された空間を備える。
この管保持部24の後端には、絶縁体から構成された絶縁部6が設けられている。本実施形態では、この絶縁部6は合成ゴム製のOリングとされている。なお、この絶縁部6は全体が絶縁体からなるものに限られず、少なくとも、胴部2及び多層管Pの管端に当接する面に絶縁体が露出していれば良い。このように管保持部24に絶縁部6が設けられたことにより、図2に示すように、多層管Pを管保持部24の後端まで挿入した際には、胴部2と多層管Pの管端との間に絶縁部6が位置することになる。このため、多層管Pの金属層P1と金属製(青銅鋳物製)である胴部102との間を絶縁することができ、両者の間に電位差を生じさせないようにできる。よって、金属層P1及び胴部102が腐食することを防止できる。
カバー3は、胴部2に取り付けられることで、胴部2の前方側の一部(具体的には、内側スリーブ22及び外側スリーブ23)を外側から覆うことができるものである。本実施形態のカバー3は胴部2と同じく青銅鋳物製等の金属製であるが、樹脂製であっても良い。このカバー3は、胴部2に取り付けられた際に、内側スリーブ22の外側に距離を置いて設けられ、前記管保持部24が備える空間に連通し、多層管Pを挿入できる空間Xが形成されるようにされている。
このカバー3は、後方側部分のうち、カバー3が胴部2に取り付けられた際に内側スリーブ22の外側に位置する部分の内径寸法が、内側スリーブ22の外形寸法よりも大きく形成されている。この部分の内周面には、外側スリーブ23の組立用雄ねじ233に対してねじ込まれる組立用雌ねじ31が形成されている。そして、カバー3の前方側部分の内径寸法は、取り付けられる多層管Pの外径寸法よりも大きく形成されている。
このカバー3の内周面の前端寄りの部分には、前方外側パッキン71を取り付けるための前方外側パッキン取付凹部32が周方向に設けられている。そして、カバー3の内周面の後端には、後方外側パッキン72を取り付けるための後方外側パッキン取付凹部33が周方向に設けられている。
また、カバー3の内周面における、胴部2に取り付けられた際に外側スリーブ23よりも前方に位置する部分には、当接斜面34が周方向に設けられている。この当接斜面34は、前方よりも後方が大きな径寸法であり、断面形状が直線となるテーパ面とされている。この当接斜面34は、チャックリング5が前方にずれた場合に、チャックリング5の後方に設けられた当接斜面52と当接することで、チャックリング5がそれ以上前方へ移動することを阻止する。
なお、カバー3の胴部2への取り付けは、多層管用継手1を工場で組み立てる際になされ、現場における多層管Pの取り付け時には胴部2とカバー3とを分離する必要はなく、ワンタッチで施工可能とされている。基本的に、多層管用継手1を組み立てた後は、胴部2とカバー3とが分離されることはないが、仮に、内側パッキン4、チャックリング5、絶縁部6、外側パッキン7のいずれかを交換することが必要となった場合には、胴部2とカバー3とを分離することにより交換作業が可能である。
内側パッキン4は、多層管Pを通る水の管外への漏出を止めるために設けられる。この内側パッキン4は合成ゴム製のリング状のものであり、内側スリーブ22の内側パッキン取付凹部221に取り付けられる。この内側パッキン4の内周面には、内側スリーブ22の引掛突起222に嵌合する引掛凹部41が周方向に設けられている。そして、外周面には、周方向に2条の止水突起42が設けられている。この止水突起42は、外径寸法が多層管Pの内径寸法よりも大きく形成されている。このため、図2に示すように、胴部2に多層管Pが取り付けられた際に、この止水突起42が多層管Pの内周面に当接して圧縮する。これにより、内側スリーブ22と多層管Pの内周面との間を水密にシールでき、前方から後方へ水が漏れることを阻止する。この内側パッキン4により、胴部2と多層管Pの管端との間に水分が入り込み、この入り込んだ水分を介した通電により、絶縁部6が存在するにもかかわらず、両者の間の絶縁が破壊されることを防止できる。
チャックリング5は、カバー3よりも内側、具体的には、内側スリーブ22とカバー3との間であり、後側の一部が外側スリーブ23のチャックリング取付凹部231に嵌め込まれるように設けられる。このチャックリング5は青銅鋳物製であり、周方向において一箇所が途切れた(リング形状のうち一部を切り取った)、略「C形」とされている。このチャックリング5は、内側に突出した2条の爪部51が周方向に設けられている。この爪部51は、前方に緩斜面、後方に垂直面を有する断面形状が三角形とされた部分であり、爪部51の内径寸法は、多層管Pの外径寸法よりも小さく形成されている。このため、図2に示すように、胴部2に多層管Pが取り付けられた際に、チャックリング5は多層管Pにより内径が広がられ、爪部51が多層管Pの外周面に噛み込むようにして圧接する。この圧接により、チャックリング5に対して多層管Pが前方へずれることを防止できる。
爪部51に加え、チャックリング5の後方には当接斜面52が設けられている。この当接斜面52は、前方よりも後方が大きな径寸法であり、断面形状が直線となるテーパ面とされている。
このように、チャックリング5に爪部51と当接斜面52とが設けられたことにより、胴部2に取り付けられた多層管Pに対し、前方へと移動しようとする外力が働いた場合、爪部51が多層管Pの外周面に圧接しているため、外力を受けた多層管Pと共にチャックリング5が前方へと移動する。そして、チャックリング5の当接斜面52がカバー3の当接斜面34に当接した時点で、カバー3に対してチャックリング5がそれ以上前方へ移動しなくなる。チャックリング5は爪部51が多層管Pの外周面に噛み込むようにして圧接しているため、多層管Pの前方への移動も阻止される。つまり、チャックリング5は、胴部2に取り付けられる多層管Pを前方に抜けないように保持する作用を奏する。
外側パッキン7は、前方外側パッキン71と後方外側パッキン72とから構成されている。前方外側パッキン71は、合成ゴム製のOリングとされており、カバー3の前方外側パッキン取付凹部32に嵌め込まれる。つまり、前方外側パッキン71は、チャックリング5よりも前方に設けられる。前方外側パッキン取付凹部32に嵌め込まれた状態で、前方外側パッキン71の内径寸法は、多層管Pの外径寸法よりも大きく形成されている。このため、図2に示すように、胴部2に多層管Pが取り付けられた際に、この前方外側パッキン71が多層管Pの外周面に当接して圧縮する。
一方、後方外側パッキン72は、前方外側パッキン71と同じく合成ゴム製のOリングとされており、カバー3の後方外側パッキン取付凹部33に嵌め込まれる。つまり、後方外側パッキン72は、チャックリング5よりも後方に設けられる。後方外側パッキン取付凹部33に嵌め込まれた状態で、後方外側パッキン72の内径寸法は、外側スリーブ23における外側パッキン取付凹部232の外径寸法よりも大きく形成されている。このため、図2に示すように、この後方外側パッキン72が外側パッキン取付凹部232に当接して圧縮する。
このように、前方外側パッキン71及び後方外側パッキン72が圧縮することにより、カバー3と多層管Pの外周面との間、及び、カバー3と外側スリーブ23との間を水密にシールできる。そして、この外側パッキン7は、ダストシールも兼ねている。このため、多層管用継手1の周囲から、水分、土砂、塵埃等がカバー3の内部に入り込むことを防止できる。特に、チャックリング5よりも前方に前方外側パッキン71が設けられており、かつ、チャックリング5よりも後方に後方外側パッキン72が設けられているため、青銅鋳物製であるチャックリング5が、カバー3の周囲から入り込んだ水分等により腐食してしまい、多層管Pの抜け止め作用が失われてしまうことを有効に防止できる。
そして前記に加え、カバー3の周囲から入り込んだ水分が胴部2と多層管Pの管端との間に入り込み、この入り込んだ水分を介した通電により、絶縁部6が存在するにもかかわらず、両者の間の絶縁が破壊されることを防止できる。
このように、本実施形態の多層管用継手1は、比較的簡単な構成でありながら、屋外でも好適に使用できるものである。そして、多層管Pの抜け止め作用を維持でき、胴部2と多層管Pの管端との間の絶縁も維持できるものであり、屋外でも多層管を用いるとの要請に充分に答えられる優秀なものである。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。図3(A)(B)に示した実施形態は、外側スリーブ23とチャックリング5との間に合成ゴム製でリング状のリング部材8を設けたものである。このリング部材8は、前側に外側スリーブ23とチャックリング5とに嵌合できる嵌合部81を有している。また、後端には内側に突出する突起部82を有している。この突起部82は前記絶縁部6の機能を兼ねるものである。
チャックリング5は前記のように、周方向において一箇所が途切れた、略「C形」とされているため、多層管Pに対し、長手方向に対する斜め方向に外力が加わった場合、チャックリング5がねじれるように変形してしまう(前記一箇所途切れた部分が前後方向に開くように変形する)ことがある。このように変形した場合、前記チャックリング5の爪部51が螺旋状の位置関係となり、多層管Pが周方向に回転させられると胴部2から多層管Pが外れてしまうおそれがある。
これに対し、この実施形態のリング部材8にはチャックリング5が嵌合しているため、チャックリング5が前記のようにねじれるように変形することを防止できる。このため、前記のように胴部2から多層管Pが外れてしまうことを防止できる。
また、図4(A)(B)に示したように、カバー3の外周面に、螺合補助部35を設けた実施形態で実施することもできる。特に、図4(B)に示した実施形態は、カバー3の外周面に、外形形状が六角筒状(ナット状)の螺合補助部35を形成したものであり、この螺合補助部35にスパナ、レンチ等の締結工具を係合することができる。
以上、本発明の実施形態について例示してきたが、本発明はこれらの実施形態に限られず、種々の形態で実施することが可能である。
例えば、内側パッキン4、絶縁部6、外側パッキン7は、本実施形態では合成ゴム製のOリングを使用したが、材質は合成ゴムに限定されるものではなく、種々の軟質樹脂で形成できる。内側パッキン4、絶縁部6、外側パッキン7として、軟質樹脂製のリングを用いることで、簡単な構成でありながら、カバー3と多層管Pの外周面との間、及び、カバー3と外側スリーブ23との間を、確実にシールすることができる。特に、合成ゴム製のOリングは汎用性が高いため、合成ゴム製のOリングを採用することで多層管用継手1の製造コストを低減できるという利点がある。
1 多層管用継手
2 胴部
21 基部
22 内側スリーブ
23 外側スリーブ
24 管保持部
3 カバー
4 内側パッキン
5 チャックリング
6 絶縁部
7 外側パッキン
71 前方外側パッキン
72 後方外側パッキン
P 多層管
P1 金属層
P2 樹脂層

Claims (2)

  1. 内外方向に金属層と樹脂層とが積層された多層管を接続するために用いられる多層管用継手において、
    金属製である胴部と、前記胴部の一部を外側から覆うカバーと、多層管を通る液体の管外への漏出を止める内側パッキンと、前記カバーよりも内側に設けられ、前記胴部に取り付けられる多層管を抜けないように保持する金属製のチャックリングとを備え、
    前記胴部は、基部と、当該基部から前方へと突出した内側スリーブ及び外側スリーブとを有し、
    前記内側スリーブと外側スリーブとの間には、多層管を挿入できる、後端が閉鎖された空間を備えた管保持部が形成され、
    前記管保持部の後端には、絶縁体から構成された絶縁部が設けられており、
    前記カバーは、前記内側スリーブ及び外側スリーブを覆うように設けられ、
    前記内側パッキンは、前記内側スリーブの外側に設けられ、多層管が取り付けられた場合に前記内側スリーブと多層管の内周面との間を液密にシールするものであり、
    前記チャックリングは、後部のうち一部が前記外側スリーブに当接するように設けられ、
    前記カバーの内側には、管端に入り込んだ水分により絶縁が破壊されることを防止すべく、前方外側パッキンと後方外側パッキンとから構成された外側パッキンが設けられ、
    前記前方外側パッキンは、前記チャックリングよりも前方に設けられ、多層管が取り付けられた場合に前記カバーと多層管の外周面との間を液密にシールするものであり、
    前記後方外側パッキンは、前記チャックリングよりも後方に設けられ、前記カバーと前記外側スリーブとの間を液密にシールするものであることを特徴とする多層管用継手。
  2. 前記前方外側パッキン及び後方外側パッキンとして、軟質樹脂製のリングが用いられたことを特徴とする、請求項1に記載の多層管用継手。
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