JPH0979023A - バルブ内蔵制御型排気マフラ - Google Patents

バルブ内蔵制御型排気マフラ

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JPH0979023A
JPH0979023A JP23556095A JP23556095A JPH0979023A JP H0979023 A JPH0979023 A JP H0979023A JP 23556095 A JP23556095 A JP 23556095A JP 23556095 A JP23556095 A JP 23556095A JP H0979023 A JPH0979023 A JP H0979023A
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JP
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exhaust
valve
muffler
chamber
exhaust muffler
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Application number
JP23556095A
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English (en)
Inventor
Yukio Nakanishi
之男 中西
Toru Awaya
亨 粟屋
Yuichi Takasaki
雄一 高崎
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気マフラ内の共鳴パイプに設けられたバル
ブの開閉制御により排気マフラ内の同じ室を共鳴室か拡
張室かに切り換えるバルブ内蔵制御型排気マフラにおい
て、良好な搭載性を持ちながら、高い消音性能とエンジ
ン出力の向上との両立を図ること。 【解決手段】 排気マフラ内の共鳴パイプ4に設けられ
た制御バルブ12の開閉制御により排気マフラ内の第4
室9を共鳴室か拡張室かに切り換えるバルブ内蔵制御型
排気マフラにおいて、制御バルブ12の開閉駆動手段
を、排気マフラの外部に設けられ、インレットパイプ2
から圧力導管10を介して導かれる排気圧を駆動圧とす
るシリンダ型アクチュエータ11とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気マフラ内の共
鳴パイプに設けられたバルブの開閉制御により排気マフ
ラ内の同じ室を共鳴室か拡張室かに切り換えるバルブ内
蔵制御型排気マフラの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、排気マフラ内の共鳴パイプに設け
られたバルブの開閉制御により排気マフラ内の同じ室を
共鳴室か拡張室かに切り換えるバルブ内蔵制御型排気マ
フラとしては、例えば、実開平2−105508号公報
(第1引用文献)に記載のものや『自動車工学・199
5年7月号(株式会社鉄道日本社発行)』(第2引用文
献)の第68頁に記載のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1引用文献のバルブ内蔵制御型排気マフラは、センサに
より検出されたエンジン回転信号の大きさにより開駆動
指令あるいは閉駆動指令を出力する電子制御型であり、
制御バルブの開閉駆動手段として、電気的に駆動するア
クチュエータ(モータやソレノイド)が用いられている
ものであるため、下記に列挙する問題点を有する。
【0004】(1) システムが複雑であり、コスト大とな
る。
【0005】(2) エンジン回転信号による制御であり、
エンジン負荷の大きさによりバルブ開閉制御を行なうこ
とができない。
【0006】(3) 応答速度が遅い。
【0007】また、上記第2引用文献のバルブ内蔵制御
型排気マフラは、マフラ内のバイパスパイプの端部にス
プリングにより全閉方向に付勢したバルブを設けたもの
であり、バルブの開方向駆動力として排気流速エネルギ
を用い、バルブ閉方向駆動力としてスプリングを用いた
ものであるため、下記に列挙する問題点を有する。
【0008】(1) マフラ内の高熱に耐え得る特殊素材に
よるスプリングを用いらなければならず、コスト高とな
る。
【0009】(2) 長期間の使用によりスプリングのバネ
常数が変化した場合、バルブの開閉タイミングがズレて
しまい所期の特性を得ることができない。また、バネ常
数が変化してもスプリングのみの交換が不可能である。
【0010】(3) バルブが排気ガスの脈動にしたがって
振動し、新たな騒音源となる。
【0011】本発明が発明が解決しようとする課題を下
記に列挙する。
【0012】課題1は、排気マフラ内の共鳴パイプに設
けられたバルブの開閉制御により排気マフラ内の同じ室
を共鳴室か拡張室かに切り換えるバルブ内蔵制御型排気
マフラにおいて、良好な搭載性を持ちながら、高い消音
性能とエンジン出力の向上との両立を図ることにある。
【0013】課題2は、バルブを開けるタイミングの設
定や調整を可能としながら、第1の課題を達成すること
にある。
【0014】課題3は、共鳴室が追加されるアクチュエ
ータの取付により、第1または第2の課題を達成するこ
とにある。
【0015】課題4は、コスト・スペース・重量的に有
利としながら、第1または第2の課題を達成することに
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
(解決手段1)上記課題1の解決手段1(請求項1)
は、排気マフラの端板とマフラ内部に設けられた仕切板
によって画成される複数の室と、排気ガスをマフラ内部
に導くインレットパイプと、排気ガスを外気に放出する
アウトレットパイプと、前記仕切板に取り付けられた共
鳴パイプと、該共鳴パイプに設けられ、開閉制御により
排気マフラ内の同じ室を共鳴室か拡張室かに切り換える
制御バルブとを備えたバルブ内蔵制御型排気マフラにお
いて、前記制御バルブの開閉駆動手段を、排気マフラの
外部に設けられ、インレットパイプまたは排気マフラか
ら圧力導管を介して導かれる排気圧を駆動圧とするシリ
ンダ型アクチュエータとしたことを特徴とする。
【0017】作用を説明する。
【0018】走行時、排気ガスが通るインレットパイプ
から排気圧が圧力導管を介してシリンダ型アクチュエー
タのシリンダ室に導かれ、シリンダ室ではこの排気圧が
所定圧に達するとピストンがストロークし、シリンダ型
アクチュエータに連結されている制御バルブが開く。
【0019】よって、制御バルブが閉じている低排気圧
域では、共鳴パイプを介しての排気ガスの流れがなく、
共鳴パイプの一端が開口されている排気マフラ内の室は
密閉空間となり低周波共鳴室として働くことで、高い消
音効果が発揮される。
【0020】そして、制御バルブが開く高排気圧域で
は、共鳴パイプを介して排気ガスが流れ、今まで共鳴室
として働いていた室が拡張室に変わり、高回転・高負荷
に伴う排気流速の増大によって高まる背圧を低下させて
エンジン出力を向上させると共に、拡張室での反射波の
干渉により高周波ノイズを減衰させる。
【0021】(解決手段2)上記課題2の解決手段2
(請求項2)は、請求項1記載のバルブ内蔵制御型排気
マフラにおいて、前記圧力導管の排気圧取り出し口近傍
のインレットパイプにオリフィスを設けたことを特徴と
する。
【0022】作用を説明すると、オリフィスの絞りを大
きくすればするほど圧力導管の排気圧取り出し口の排気
圧レベルが上昇し、エンジン回転数や負荷が低い側で制
御バルブが開くことになる。
【0023】すなわち、制御バルブを開くタイミングを
オリフィスの絞り量により調整できることになり、これ
によって、ドライバ等の好みによってバルブ開タイミン
グの調整を行なったり、また、エンジン排気量が異なる
車種等に応じて絞り量を最適に設定しておくことで、同
じ仕様のバルブ内蔵制御型排気マフラを様々な車両に対
して共用化することもできる。
【0024】(解決手段3)上記課題3の解決手段3
(請求項3)は、請求項1または請求項2記載のバルブ
内蔵制御型排気マフラにおいて、前記シリンダ型アクチ
ュエータを、排気マフラに固定した保護カバーの内部に
配置し、且つ、排気マフラの側板に、ピストンロッドと
制御バルブとを連結する第1連結ロッドのストロークを
許容すると共に、保護カバー内部室と排気マフラ内部室
を連通する連通開口部を形成したことを特徴とする。
【0025】作用を説明すると、シリンダ型アクチュエ
ータが配置されている保護カバーの内部室と排気マフラ
内部室とが連通開口部により連通されるため、保護カバ
ー内部室が共鳴室として機能する。
【0026】(解決手段4)上記課題4の解決手段4
(請求項4)は、請求項1または請求項2記載のバルブ
内蔵制御型排気マフラにおいて、前記シリンダ型アクチ
ュエータを、排気マフラの外部にブラケットを介して固
定し、且つ、排気マフラの端板に、ピストンロッドと制
御バルブとを連結する第2連結ロッドの外径より少し大
きな内径を持つと共に、排気ガスの漏れに対するシール
性を持たせたロッドガイド部を形成したことを特徴とす
る。
【0027】作用を説明すると、保護カバーを不要で排
気ガスの漏れがなく、マフラ内部の制御バルブがマフラ
外部のシリンダ型アクチュエータにより開閉制御され
る。
【0028】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)実施の形態1は、解決手段1,解決手
段2及び解決手段3に対応するバルブ内蔵制御型排気マ
フラである。
【0029】まず、構成を説明する。
【0030】図1はバルブ内蔵制御型排気マフラを示す
全体図、図2はバルブ内蔵制御型排気マフラに適用され
たシリンダ型アクチュエータを示す断面図である。
【0031】図1において、1はマフラ本体、2はイン
レットパイプ、3はアウトレットパイプ、4は共鳴パイ
プ、5は連通パイプ、6は第1室、7は第2室、8は第
3室、9は第4室、10は圧力導管、11はシリンダ型
アクチュエータ、12は制御バルブ、13は保護カバ
ー、14は第1連結ロッド、15は保護カバー内部室、
16はオリフィスである。
【0032】前記マフラ本体1は、側板1aと前端板1
bと後端板1cと第1仕切板1dと第2仕切板1eと第
3仕切板1fとを有して構成されていて、これらの板1
a〜1fによりマフラ内部は、第1室6と第2室と第3
室8と第4室9に画成されている。
【0033】前記インレットパイプ2は、一端のフラン
ジ部2aがエンジンからの排気チューブに接続され、他
端の開口部2bは第4室9に開口されている。そして、
圧力導管10の排気圧取り出し口17の近傍には、管路
径を絞るオリフィス16が設けられている。また、イン
レットパイプ2には、第1室6と連通する第1孔2cと
第3室と連通する第3孔2dが形成されている。
【0034】前記アウトレットパイプ3は、一端の開口
部3aは第1室6に開口され、他端の開口部3bは外気
に開口されている。そして、アウトレットパイプ3に
は、第2室7と連通する第2孔3cが形成されている。
【0035】前記共鳴パイプ4は、3つの仕切板1d〜
1fに支持されていて、一端の開口部4aは第1室6に
開口されていると共に、管端を閉塞可能に制御バルブ1
2が配置されている。また、他端の開口部4bは第4室
9に開口されている。
【0036】前記連通パイプ5は、第2仕切板1eに支
持されていて、一端の開口部5aは第2室7に開口さ
れ、他端の開口部5bは第3室8に開口されていて、両
室7,8を連通する。
【0037】前記圧力導管10は、インレットパイプ2
の上流側に設けられた排気圧取り出し口17に一端が接
続され、他端がシリンダ型アクチュエータ11の排気圧
導入ポート11gに接続されている。
【0038】前記シリンダ型アクチュエータ11は、マ
フラ本体1の側板1aに固定した保護カバー13の内部
に取り付けブラケットを介した固定により配置され、そ
のピストンロッド11dには、第1連結ロッド14を介
して制御バルブ12が設けられている。
【0039】また、マフラ本体1の側板1aには、第1
連結ロッド14のストロークを許容すると共に、保護カ
バー内部室15と第1室6を連通する連通開口部18が
形成されている。
【0040】前記シリンダ型アクチュエータ11の具体
的構造を図2により説明すると、シリンダ型アクチュエ
ータ11は、圧力導管10からの排気圧が導入されるシ
リンダ室11aと、このシリンダ室11aの圧力レベル
に応じてストロークするカップシール型のピストン11
bと、ピストン11bをバルブ全閉方向に付勢するスプ
リング11cと、ピストン11bに一体に設けられたピ
ストンロッド11dと、ピストン11bのストロークを
規制するストッパ11eと、ピストン11bのシール部
が摺動接触するシリンダ面11fと、圧力導管10が接
続される排気圧導入ポート11gを有して構成されてい
る。
【0041】前記制御バルブ12は、前記第1連結ロッ
ド14の端部に固定された円板形状のもので、パイプ軸
に平行なストロークにより共鳴パイプ4の管端から離れ
た位置でバルブ開とし(図1,図4)、共鳴パイプ4の
管端と接する管端閉塞位置でバルブ閉とする(図3)。
【0042】次に、作用を説明する。
【0043】[バルブ開閉作動]走行時、エンジンから
の排気ガスが通るインレットパイプ2の排気圧取り出し
口17から排気圧が圧力導管10を介してシリンダ型ア
クチュエータ11のシリンダ室11aに導かれ、シリン
ダ室11aではこの排気圧が所定圧に達するまでは、ス
プリング11cによる付勢力が上回ってピストン11b
が図2に示す位置のままであり、シリンダ型アクチュエ
ータ11に連結されている制御バルブ12はバルブ閉を
保つ。
【0044】そして、排気圧が所定圧を超えると、ピス
トン11bがストロークを開始し、シリンダ型アクチュ
エータ11に連結されている制御バルブ12は共鳴パイ
プ4の管端から離れてバルブ開となる。
【0045】ここで、排気圧の特性を述べると、排気圧
はエンジン回転数が高いほど圧力レベルは高くなり、ま
た、エンジン負荷が大きいほど圧力レベルが高くなる。
よって、高エンジン回転時にはエンジン負荷が低くても
排気圧が高圧となるし、また、高エンジン負荷時にはエ
ンジン回転数が低くても排気圧が高圧となる。
【0046】すなわち、シリンダ型アクチュエータ11
は、排気圧を駆動源とするものであるため、エンジン回
転数とエンジン負荷の両者によりバルブ開閉制御が行な
われることになり、エンジン回転数のみでバルブ開閉制
御を行なう場合に比べて、負荷の要素が加わる分、負荷
の異なる様々な走行状態で最適なバルブ開閉制御を行な
うことができる。
【0047】尚、排気ガスは、エンジン回転数に応じた
脈動を生じるが、圧力導管10の内径を小さく抑えるこ
とで、脈動は整流され、応答性の良い小型のシリンダ型
アクチュエータ11を用いながらも開閉動作にふらつき
が生じることはない。
【0048】[バルブ閉時]制御バルブ12が閉じてい
る低排気圧域での消音作用を、図3に基づいて説明す
る。
【0049】第1室6は、インレットパイプ2の第1孔
2cから流入した排気ガスが膨張し、その後、開口部3
aを介してアウトレットパイプ3に排気ガスが流出する
ことで拡張室として働く。
【0050】第2室7は、連通パイプ5の開口部5aか
ら流入した排気ガスが膨張し、その後、第2孔3cを介
してアウトレットパイプ3に排気ガスが流出することで
拡張室として働く。
【0051】第3室8は、インレットパイプ2の第3孔
2dから流入した排気ガスが膨張し、その後、開口部5
bを介して連通パイプ5に排気ガスが流出することで拡
張室として働く。
【0052】第4室9は、共鳴パイプ4の一端を塞ぐよ
うに制御バルブ12が閉じ、共鳴パイプ4を介しての排
気ガスの流れがなく、インレットパイプ2が開口されて
いるだけで密閉空間となることで低周波共鳴室として働
く。
【0053】よって、第1室6,第2室7,第3室8が
拡張室として機能し、第4室9が低周波共鳴室として機
能することで、拡張による消音作用と共鳴による消音作
用との両作用により消音される。特に、第4室9の室容
積等で決まる共振周波数域(低周波域)で高い消音効果
が発揮される。
【0054】[バルブ開時]制御バルブ12が開いてい
る高排気圧域での消音作用を、図4に基づいて説明す
る。
【0055】第1室6は、インレットパイプ2の第1孔
2cと共鳴パイプ4の開口部4aから流入した排気ガス
が膨張し、その後、開口部3aを介してアウトレットパ
イプ3に排気ガスが流出することで拡張室として働く。
【0056】第2室7及び第3室8に関しては、バルブ
閉時と同様に、いずれの室7,8も拡張室として働く。
【0057】第4室9は、インレットパイプ2の開口部
2bから流入した排気ガスが膨張し、その後、開口部4
bを介して共鳴パイプ4に排気ガスが流出することで、
バルブ閉時には共鳴室として働いていた室が拡張室とし
て働く。
【0058】よって、消音性能としては、第1室6〜第
4室9の全てが拡張室として機能することで、これらの
拡張室での反射波の干渉により高周波ノイズが減衰す
る。
【0059】一方、エンジン出力性能としては、制御バ
ルブ12が開くことで排気ガスの流れがスムーズで、高
回転・高負荷に伴う排気流速の増大によって高まる背圧
が低下させられることで、エンジン出力が向上する。
【0060】尚、バルブ閉,バルブ開にかかわらず、マ
フラ本体1の外側に取り付けた保護カバー13の内部室
15は連通開口部18を介して第1室6と連通させてい
るため、内部室15が共鳴室として機能する。よって、
この内部室15の室容積の設定等により決まる共振周波
数域の排気騒音をバルブ開閉状態にかかわらず有効に低
減させることができる。
【0061】[オリフィス作用]圧力導管10の排気圧
取り出し口17の近傍のインレットパイプ2に設けられ
たオリフィス16の作用を説明する。
【0062】このオリフィス16は、絞り量を大きくす
ればするほど圧力導管10の排気圧取り出し口17の排
気圧レベルが上昇し、同じ仕様のシリンダ型アクチュエ
ータ11を用いた場合、絞り量が大きくするほどエンジ
ン回転数や負荷がより低い側で制御バルブ12が開くこ
とになる。すなわち、制御バルブ12を開くタイミング
をオリフィス16の絞り量により調整できる。
【0063】これによって、オリフィス16として絞り
量の異なる複数のオリフィスプレートを用意しておく
か、または、レバー調整等により絞り量を変化させるこ
とのできる可変オリフィスにしておけば、ドライバ等の
好みによってバルブ開タイミングの調整を行なうことが
できるし、また、エンジン排気量が異なる車種等に応じ
て絞り量を最適に設定しておくことで、同じ仕様のバル
ブ内蔵制御型排気マフラを様々な車両に対して共用化す
ることもできる。
【0064】また、制御バルブ12を開くタイミング
は、シリンダ型アクチュエータ11のスプリング11c
を交換することによっても可能であるが、内蔵されてい
るスプリング11cを交換するよりも、オリフィス16
を交換したり絞り量を調整する方が簡単である。
【0065】次に、効果を説明する。
【0066】(1)排気マフラ内の共鳴パイプ4に設け
られた制御バルブ12の開閉制御により排気マフラ内の
第4室9を共鳴室か拡張室かに切り換えるバルブ内蔵制
御型排気マフラにおいて、制御バルブ12の開閉駆動手
段を、排気マフラの外部に設けられ、インレットパイプ
2から圧力導管10を介して導かれる排気圧を駆動圧と
するシリンダ型アクチュエータ11としたため、ダイヤ
フラム型アクチュエータに比べて小型軽量であり、ま
た、電子制御タイプや高耐熱性スプリングを用いる場合
に比べて低コストであるという搭載条件の全てを満足
し、良好な車両への搭載性を持ちながら、高い消音性能
とエンジン出力の向上との両立を図ることができる。
【0067】(2)圧力導管10の排気圧取り出し口1
7の近傍のインレットパイプ2にオリフィス16を設け
たため、制御バルブ12を開けるタイミングの設定や調
整を行なうことができる。
【0068】(3)シリンダ型アクチュエータ11を、
排気マフラに固定した保護カバー13の内部に配置し、
且つ、マフラ本体1の側板1aに、ピストンロッド11
dと制御バルブ12とを連結する第1連結ロッド14の
ストロークを許容すると共に、保護カバー内部室15と
第1室6を連通する連通開口部18を形成したため、シ
リンダ型アクチュエータ11の取付に伴って新たに共鳴
室(保護カバー内部室15)を追加することができる。
【0069】(実施の形態2)実施の形態2は、解決手
段1,解決手段2及び解決手段4に対応するバルブ内蔵
制御型排気マフラである。
【0070】まず、構成を説明する。
【0071】この実施の形態2では、図5に示すよう
に、シリンダ型アクチュエータ11を、マフラ本体1の
外部にブラケット19を介して固定し、且つ、マフラ本
体1の前端板1bに、ピストンロッド11dと制御バル
ブ12とを連結するL字状の第2連結ロッド20の外径
より少し大きな内径を持つと共に、排気ガスの漏れに対
するシール性を持たせたロッドガイド部21を形成した
点で、実施の形態1とは異なる。
【0072】尚、他の構成は、実施の形態1と同様であ
るので説明を省略する。
【0073】また、保護カバー内部室15が共鳴室とな
る点を除いては実施の形態1の作用と同様であるので説
明を省略する。
【0074】次に、実施の形態2の特有の効果について
説明する。
【0075】(4)この実施の形態2では、実施の形態
1に比べ保護カバー13を不要とする分、コスト・スペ
ース・重量的に有利にすることができる。
【0076】(その他の実施の形態)実施の形態1,2
では、圧力導管の一端をインレットパイプに開口した例
を示したが、マフラ本体の内部に開口しても良い。ま
た、圧力導管の端部に排気ガスの流れに直交して排気静
圧と共に排気動圧を導入する動圧ガイド部材を設けても
良い。
【0077】実施の形態1,2では、制御バルブとして
シリンダ型アクチュエータの直線運動をそのまま利用し
共鳴パイプの管端を開いたり閉じたりする例を示した
が、共鳴パイプの端部や途中にバタフライタイプの制御
バルブを設け、シリンダ型アクチュエータの直線運動を
回転運動に変換してバルブシャフトを回動させることで
バルブ開閉を行なうような例としても良い。
【0078】実施の形態1,2では、マフラ内部が4室
に仕切られる例を示したが、マフラ内部が3室に仕切ら
れたり、また、5室以上に仕切られたりするマフラにも
適用することができ、要するに、バルブ開閉により共鳴
室か拡張室かに切り換えられる室を少なくと1室有する
排気マフラには適用することができる。
【0079】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、排気マ
フラ内の共鳴パイプに設けられたバルブの開閉制御によ
り排気マフラ内の同じ室を共鳴室か拡張室かに切り換え
るバルブ内蔵制御型排気マフラにおいて、制御バルブの
開閉駆動手段を、排気マフラの外部に設けられ、インレ
ットパイプまたは排気マフラから圧力導管を介して導か
れる排気圧を駆動圧とするシリンダ型アクチュエータと
したため、良好な搭載性を持ちながら、高い消音性能と
エンジン出力の向上との両立を図ることができるという
効果が得られる。
【0080】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載のバルブ内蔵制御型排気マフラにおいて、圧力導管
の排気圧取り出し口近傍のインレットパイプにオリフィ
スを設けたため、バルブを開けるタイミングの設定や調
整を可能としながら、上記効果を得ることができる。
【0081】請求項3記載の発明にあっては、請求項1
または請求項2記載のバルブ内蔵制御型排気マフラにお
いて、シリンダ型アクチュエータを、排気マフラに固定
した保護カバーの内部に配置し、且つ、排気マフラの側
板に、ピストンロッドと制御バルブとを連結する第1連
結ロッドのストロークを許容すると共に、保護カバー内
部室と排気マフラ内部室を連通する連通開口部を形成し
たため、共鳴室が追加されるアクチュエータの取付によ
り、上記効果を得ることができる。
【0082】請求項4記載の発明にあっては、請求項1
または請求項2記載のバルブ内蔵制御型排気マフラにお
いて、シリンダ型アクチュエータを、排気マフラの外部
にブラケットを介して固定し、且つ、排気マフラの端板
に、ピストンロッドと制御バルブとを連結する第2連結
ロッドの外径より少し大きな内径を持つと共に、排気ガ
スの漏れに対するシール性を持たせたロッドガイド部を
形成したため、コスト・スペース・重量的に有利としな
がら、請求項1または請求項2記載の発明の効果を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のバルブ内蔵制御型排気マフラを
示す全体図である。
【図2】実施の形態1のバルブ内蔵制御型排気マフラに
適用されたシリンダ型アクチュエータを示す断面図であ
る。
【図3】実施の形態1のバルブ内蔵制御型排気マフラの
バルブ閉時における作用説明図である。
【図4】実施の形態1のバルブ内蔵制御型排気マフラの
バルブ開時における作用説明図である。
【図5】実施の形態2のバルブ内蔵制御型排気マフラを
示す全体図である。
【符号の説明】
1 マフラ本体 2 インレットパイプ 3 アウトレットパイプ 4 共鳴パイプ 5 連通パイプ 6 第1室 7 第2室 8 第3室 9 第4室 10 圧力導管 11 シリンダ型アクチュエータ 12 制御バルブ 13 保護カバー 14 第1連結ロッド 15 保護カバー内部室 16 オリフィス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 11/08 F02D 11/08 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気マフラの端板とマフラ内部に設けら
    れた仕切板によって画成される複数の室と、排気ガスを
    マフラ内部に導くインレットパイプと、排気ガスを外気
    に放出するアウトレットパイプと、前記仕切板に取り付
    けられた共鳴パイプと、該共鳴パイプに設けられ、開閉
    制御により排気マフラ内の同じ室を共鳴室か拡張室かに
    切り換える制御バルブとを備えたバルブ内蔵制御型排気
    マフラにおいて、 前記制御バルブの開閉駆動手段を、排気マフラの外部に
    設けられ、インレットパイプまたは排気マフラから圧力
    導管を介して導かれる排気圧を駆動圧とするシリンダ型
    アクチュエータとしたことを特徴とするバルブ内蔵制御
    型排気マフラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のバルブ内蔵制御型排気マ
    フラにおいて、 前記圧力導管の排気圧取り出し口近傍のインレットパイ
    プにオリフィスを設けたことを特徴とするバルブ内蔵制
    御型排気マフラ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のバルブ内
    蔵制御型排気マフラにおいて、 前記シリンダ型アクチュエータを、排気マフラに固定し
    た保護カバーの内部に配置し、且つ、排気マフラの側板
    に、ピストンロッドと制御バルブとを連結する第1連結
    ロッドのストロークを許容すると共に、保護カバー内部
    室と排気マフラ内部室を連通する連通開口部を形成した
    ことを特徴とするバルブ内蔵制御型排気マフラ。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載のバルブ内
    蔵制御型排気マフラにおいて、 前記シリンダ型アクチュエータを、排気マフラの外部に
    ブラケットを介して固定し、且つ、排気マフラの端板
    に、ピストンロッドと制御バルブとを連結する第2連結
    ロッドの外径より少し大きな内径を持つと共に、排気ガ
    スの漏れに対するシール性を持たせたロッドガイド部を
    形成したことを特徴とするバルブ内蔵制御型排気マフ
    ラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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