JPH0515526Y2 - - Google Patents
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- JPH0515526Y2 JPH0515526Y2 JP1988081409U JP8140988U JPH0515526Y2 JP H0515526 Y2 JPH0515526 Y2 JP H0515526Y2 JP 1988081409 U JP1988081409 U JP 1988081409U JP 8140988 U JP8140988 U JP 8140988U JP H0515526 Y2 JPH0515526 Y2 JP H0515526Y2
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- JP
- Japan
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- expansion chamber
- combustion engine
- internal combustion
- pipe
- pressure
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Links
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 claims description 30
- 238000005192 partition Methods 0.000 claims description 15
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 244000145845 chattering Species 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000010349 pulsation Effects 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 239000003054 catalyst Substances 0.000 description 1
- 230000030279 gene silencing Effects 0.000 description 1
- 230000002452 interceptive effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Exhaust Silencers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は、内燃機関の運転状態に応じて流路断
面積を変更し、内燃機関の出力向上と排気性能の
向上を図つた内燃機関用マフラに関する。
面積を変更し、内燃機関の出力向上と排気性能の
向上を図つた内燃機関用マフラに関する。
[従来の技術]
従来より、内燃機関からの高温高圧の排気ガス
を排出する際に、内燃機関の運転状態によつてマ
フラの流路断面積等を変更し、排気性能の向上を
図つたものが知られている。例えば、第5図に示
すように、インレツトパイプ60からの排気をマ
フラ本体61内に導入し、マフラ本体61内で排
気ガスを拡張、干渉等して排気音を低減させ、外
部と連通する2本のアウトレツトパイプ62,6
3により排出している。また、モータ、ダイヤフ
ラム等のアクチユエータ64により開閉される開
閉弁65を、一方のアウトレツトパイプ63内に
設けて、内燃機関の回転数等の運転状態や車両の
運転状態に基づいて、制御装置66により、予め
設定された条件となつたときにアクチユエータ6
5を駆動制御して、開閉弁65を開閉制御してい
る。これによつて、運転状態に応じて、排気ガス
の流路断面積を変更して、排気性能の向上を図つ
ているものが知られている。
を排出する際に、内燃機関の運転状態によつてマ
フラの流路断面積等を変更し、排気性能の向上を
図つたものが知られている。例えば、第5図に示
すように、インレツトパイプ60からの排気をマ
フラ本体61内に導入し、マフラ本体61内で排
気ガスを拡張、干渉等して排気音を低減させ、外
部と連通する2本のアウトレツトパイプ62,6
3により排出している。また、モータ、ダイヤフ
ラム等のアクチユエータ64により開閉される開
閉弁65を、一方のアウトレツトパイプ63内に
設けて、内燃機関の回転数等の運転状態や車両の
運転状態に基づいて、制御装置66により、予め
設定された条件となつたときにアクチユエータ6
5を駆動制御して、開閉弁65を開閉制御してい
る。これによつて、運転状態に応じて、排気ガス
の流路断面積を変更して、排気性能の向上を図つ
ているものが知られている。
また、第6図に示すように、インレツトパイプ
67を分岐して、2本のインレツトパイプ67
a,67bとして、一方のインレツトパイプ67
aに開閉弁72を設け、前述したと同様に、運転
状態に基づいて、排気ガスの流路断面積を変更し
て、排気性能の向上を図つているものも知られて
いる。
67を分岐して、2本のインレツトパイプ67
a,67bとして、一方のインレツトパイプ67
aに開閉弁72を設け、前述したと同様に、運転
状態に基づいて、排気ガスの流路断面積を変更し
て、排気性能の向上を図つているものも知られて
いる。
更に、第7図に示すように、排気ガスを、マフ
ラ本体80側面に設けたバイパスパイプ82によ
りバイパスできるようにし、バイパスパイプ82
に開閉弁88を設け、運転状態に基づいて、排気
ガスの流路断面積を変更して、排気性能の向上を
図つているものも知られている。
ラ本体80側面に設けたバイパスパイプ82によ
りバイパスできるようにし、バイパスパイプ82
に開閉弁88を設け、運転状態に基づいて、排気
ガスの流路断面積を変更して、排気性能の向上を
図つているものも知られている。
[考案が解決しようとする課題]
しかしながら、こうした従来のものでは、開閉
弁65,72,88を駆動するアクチユエータ6
4、制御装置66を特別に設ける必要が有り、ま
た、開閉弁65,72,88とアクチユエータ6
4との間にワイヤ等の動力伝達部材を必要とし、
内燃機関の運転状態等を検出するためのセンサ等
も設ける必要があり、装置が複雑になつたり、高
価なものになるという問題があつた。
弁65,72,88を駆動するアクチユエータ6
4、制御装置66を特別に設ける必要が有り、ま
た、開閉弁65,72,88とアクチユエータ6
4との間にワイヤ等の動力伝達部材を必要とし、
内燃機関の運転状態等を検出するためのセンサ等
も設ける必要があり、装置が複雑になつたり、高
価なものになるという問題があつた。
そこで本考案は上記の課題を解決することを目
的とし、簡単な構成で安価な排気性能の向上を図
つた内燃機関用マフラを提供することにある。
的とし、簡単な構成で安価な排気性能の向上を図
つた内燃機関用マフラを提供することにある。
[課題を解決するための手段]
かかる目的を達成すべく、本考案は、前後端が
端壁により閉鎖された筒状体からなり、該筒状体
内部を隔壁により区画した複数の部屋を有し、内
燃機関の排気管に連通されたインレツトパイプか
らの排気を筒状体の前記複数の部屋の内の第1拡
張室に導入し、該第1拡張室と連通された前記複
数の部屋の内の第2拡張室と外部とを連通するア
ウトレツトパイプから排気を外部に排出する内燃
機関用マフラにおいて、 前記第1拡張室と前記第2拡張室とを連通する
第1及び第2インナパイプを別個に設けると共
に、 該第2インナパイプの前記第2拡張室側の開口
端にばねにより付勢されて着座し、前記第1拡張
室内の圧力が所定圧力以上となつたときに該圧力
の作用で前記開口端から離間する弁体と、 該弁体に一端が固定されたシヤフトの他端をシ
リンダケースに移動可能に嵌挿されたピストンに
固定し、前記シリンダケースとピストンとにより
形成された作動室と、 該作動室と外部とを連通した小孔とを備えた開
閉弁を設けた構成を有している。
端壁により閉鎖された筒状体からなり、該筒状体
内部を隔壁により区画した複数の部屋を有し、内
燃機関の排気管に連通されたインレツトパイプか
らの排気を筒状体の前記複数の部屋の内の第1拡
張室に導入し、該第1拡張室と連通された前記複
数の部屋の内の第2拡張室と外部とを連通するア
ウトレツトパイプから排気を外部に排出する内燃
機関用マフラにおいて、 前記第1拡張室と前記第2拡張室とを連通する
第1及び第2インナパイプを別個に設けると共
に、 該第2インナパイプの前記第2拡張室側の開口
端にばねにより付勢されて着座し、前記第1拡張
室内の圧力が所定圧力以上となつたときに該圧力
の作用で前記開口端から離間する弁体と、 該弁体に一端が固定されたシヤフトの他端をシ
リンダケースに移動可能に嵌挿されたピストンに
固定し、前記シリンダケースとピストンとにより
形成された作動室と、 該作動室と外部とを連通した小孔とを備えた開
閉弁を設けた構成を有している。
[作用]
前記構成を有する内燃機関用マフラは、内燃機
関の排気管に接続されたインレツトパイプが、排
気を筒状体の複数の部屋の内の第1拡張室に導入
し、開閉弁が、第1拡張室内の圧力が所定圧力以
上となつたときに小孔がチヤタリングを防止しな
がら開弁し、第1拡張室と第2拡張室とを第2イ
ンナパイプを介して連通して排気流路断面積を拡
大し、第1拡張室と連通された複数の部屋の内の
第2拡張室と外部とを連通するアウトレツトパイ
プが排気を外部に排出して、排気性能を向上させ
る。
関の排気管に接続されたインレツトパイプが、排
気を筒状体の複数の部屋の内の第1拡張室に導入
し、開閉弁が、第1拡張室内の圧力が所定圧力以
上となつたときに小孔がチヤタリングを防止しな
がら開弁し、第1拡張室と第2拡張室とを第2イ
ンナパイプを介して連通して排気流路断面積を拡
大し、第1拡張室と連通された複数の部屋の内の
第2拡張室と外部とを連通するアウトレツトパイ
プが排気を外部に排出して、排気性能を向上させ
る。
[実施例]
以下本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。第1図は第1実施例である。この内燃機
関用マフラは、筒状の外壁1の両端が前端壁2と
後端壁4とにより閉鎖された筒状体6を備えてい
る。筒状体6内部は第1隔壁8と第2隔壁10と
により区画されており、第1隔壁8と第2隔壁1
0と外壁1とに囲まれて第1拡張室12が形成さ
れている。また、前端壁2と第1隔壁8と外壁1
とに囲まれて第2拡張室14が形成されており、
後端壁4と第2隔壁10と外壁1とに囲まれて共
鳴室16が形成されている。
明する。第1図は第1実施例である。この内燃機
関用マフラは、筒状の外壁1の両端が前端壁2と
後端壁4とにより閉鎖された筒状体6を備えてい
る。筒状体6内部は第1隔壁8と第2隔壁10と
により区画されており、第1隔壁8と第2隔壁1
0と外壁1とに囲まれて第1拡張室12が形成さ
れている。また、前端壁2と第1隔壁8と外壁1
とに囲まれて第2拡張室14が形成されており、
後端壁4と第2隔壁10と外壁1とに囲まれて共
鳴室16が形成されている。
一方、図示しない内燃機関の排気管に触媒装置
等を介して連通されたインレツトパイプ18が、
前端壁2、第1隔壁8を挿通されて、その先端が
第1拡張室12に開口して配設されている。ま
た、第1隔壁8、第2隔壁10及び後端壁4を挿
通されて、一端が第2拡張室14に開口され他端
が外部に開口されて、第2拡張室14と外部とを
連通するアウトレツトパイプ20が設けられてい
る。
等を介して連通されたインレツトパイプ18が、
前端壁2、第1隔壁8を挿通されて、その先端が
第1拡張室12に開口して配設されている。ま
た、第1隔壁8、第2隔壁10及び後端壁4を挿
通されて、一端が第2拡張室14に開口され他端
が外部に開口されて、第2拡張室14と外部とを
連通するアウトレツトパイプ20が設けられてい
る。
更に、前記第2隔壁10には、第1拡張室12
と共鳴室16とを連通する第1共鳴パイプ22と
第2共鳴パイプ24とが取り付けられている。ま
た、第1隔壁8には、第1拡張室12と第2拡張
室14とを並列に連通する第1インナパイプ26
及び第2インナパイプ28が取り付けられてい
る。
と共鳴室16とを連通する第1共鳴パイプ22と
第2共鳴パイプ24とが取り付けられている。ま
た、第1隔壁8には、第1拡張室12と第2拡張
室14とを並列に連通する第1インナパイプ26
及び第2インナパイプ28が取り付けられてい
る。
この第2インナパイプ28の第2拡張室14側
に開口した開口端28aには、前端壁2に取り付
けられた開閉弁30の弁体32が着座するように
なされている。開閉弁30は、第2図に示すよう
に、前端壁2に固定されたスプリングケース34
を備えており、スプリングケース34にはねじ穴
34aが螺刻され、ねじ穴34aにはアジヤスト
スクリユー36が螺入されている。また、スプリ
ングケース34と前端壁2とにガイドプレート3
8が挟持されており、ガイドプレート38及び前
端壁2を挿通して第2拡張室14内に延出された
先端に前記弁体32が取り付けられたシヤフト4
0が設けられている。シヤフト40の他端はアジ
ヤストスクリユー36を挿通して延出されて、摺
動可能に支承されている。アジヤストスクリユー
36とシヤフト40の大径部40aとの間にはス
プリング42が装着されており、アジヤストスク
リユー36の位置を調整して、所定の付勢力を有
するスプリング42によつてシヤフト40は第2
拡張室14方向に付勢されている。この付勢力に
よつて、弁体32は、第2インナパイプ28の開
口端28aに密着して、第2インナパイプ28を
閉塞するようになされている。
に開口した開口端28aには、前端壁2に取り付
けられた開閉弁30の弁体32が着座するように
なされている。開閉弁30は、第2図に示すよう
に、前端壁2に固定されたスプリングケース34
を備えており、スプリングケース34にはねじ穴
34aが螺刻され、ねじ穴34aにはアジヤスト
スクリユー36が螺入されている。また、スプリ
ングケース34と前端壁2とにガイドプレート3
8が挟持されており、ガイドプレート38及び前
端壁2を挿通して第2拡張室14内に延出された
先端に前記弁体32が取り付けられたシヤフト4
0が設けられている。シヤフト40の他端はアジ
ヤストスクリユー36を挿通して延出されて、摺
動可能に支承されている。アジヤストスクリユー
36とシヤフト40の大径部40aとの間にはス
プリング42が装着されており、アジヤストスク
リユー36の位置を調整して、所定の付勢力を有
するスプリング42によつてシヤフト40は第2
拡張室14方向に付勢されている。この付勢力に
よつて、弁体32は、第2インナパイプ28の開
口端28aに密着して、第2インナパイプ28を
閉塞するようになされている。
更に、シヤフト40の他端にはピストン44が
固定されており、ピストン44には、スプリング
ケース34に固定されたシリンダケース46が嵌
挿されている。このピストン44とシリンダケー
ス46とにより作動室48が形成されており、作
動室48は、シリンダケース46に穿設された小
孔46aにより外部と連通されている。
固定されており、ピストン44には、スプリング
ケース34に固定されたシリンダケース46が嵌
挿されている。このピストン44とシリンダケー
ス46とにより作動室48が形成されており、作
動室48は、シリンダケース46に穿設された小
孔46aにより外部と連通されている。
尚、開閉弁30は、第3図に示す開閉弁50で
もよく、アジヤストスクリユー36に変えて、ス
プリングケース34とシリンダケース46との間
にプレート52を設け、このプレート52と大径
部42aとの間にスプリング42を装着したもの
である。同一番号のものは、前記開閉弁30と同
じものである。但し、スプリング42の付勢力は
予め所定の強さに設定する必要があるが、構造が
簡単となる。
もよく、アジヤストスクリユー36に変えて、ス
プリングケース34とシリンダケース46との間
にプレート52を設け、このプレート52と大径
部42aとの間にスプリング42を装着したもの
である。同一番号のものは、前記開閉弁30と同
じものである。但し、スプリング42の付勢力は
予め所定の強さに設定する必要があるが、構造が
簡単となる。
次に、本実施例の内燃機関用マフラの作動に付
いて説明する。内燃機関からの排気ガスがインレ
ツトパイプ18を介して第1拡張室12に導入さ
れる。排気ガスは、高温高圧であり、しかもその
圧力は脈動している。第1拡張室12に導入され
た排気ガスは、第1拡張室12で一旦拡張された
後、第1インナパイプ26を介して第2拡張室1
4に導入されて、再び拡張され、また、共鳴室1
6では、所定の周波数で共鳴し、第1拡張室12
の圧力波と干渉して排気音が消音されるように作
用する。こうして、圧力脈動が平滑化され、か
つ、消音された第2拡張室14内の排気ガスは、
アウトレツトパイプ20を介して外部に排出され
る。尚、第1拡張室12内の圧力がまだ低い、例
えば内燃機関の回転数が低いときには、第1拡張
室12内の圧力と第2拡張室14内の圧力との差
も小さい。よつて、第2インナパイプ28を介し
て弁体32に作用する第2図左方向の作用力は、
スプリング42の付勢力と第2拡張室14内の圧
力による弁体32に作用する第2図右方向の作用
力との和よりも小さく、弁体32は、開口端28
aに密着しており、閉塞されている。
いて説明する。内燃機関からの排気ガスがインレ
ツトパイプ18を介して第1拡張室12に導入さ
れる。排気ガスは、高温高圧であり、しかもその
圧力は脈動している。第1拡張室12に導入され
た排気ガスは、第1拡張室12で一旦拡張された
後、第1インナパイプ26を介して第2拡張室1
4に導入されて、再び拡張され、また、共鳴室1
6では、所定の周波数で共鳴し、第1拡張室12
の圧力波と干渉して排気音が消音されるように作
用する。こうして、圧力脈動が平滑化され、か
つ、消音された第2拡張室14内の排気ガスは、
アウトレツトパイプ20を介して外部に排出され
る。尚、第1拡張室12内の圧力がまだ低い、例
えば内燃機関の回転数が低いときには、第1拡張
室12内の圧力と第2拡張室14内の圧力との差
も小さい。よつて、第2インナパイプ28を介し
て弁体32に作用する第2図左方向の作用力は、
スプリング42の付勢力と第2拡張室14内の圧
力による弁体32に作用する第2図右方向の作用
力との和よりも小さく、弁体32は、開口端28
aに密着しており、閉塞されている。
一方、内燃機関の運転状態が変化して、例え
ば、内燃機関の回転数が増加して、排気ガス量が
増加し、圧力が所定圧力まで増加すると、第2イ
ンナパイプ28内を介して弁体32に作用する第
2図左方向の作用力は、前記第2図右方向の作用
力の和よりも大きくなる。よつて、弁体32は、
この作用力に抗して開口端28aから離間し、第
2インナパイプ28は連通状態とされる。即ち、
第1拡張室12と第2拡張室14とを連通する流
路断面積が増加される。また、同時にシヤフト4
0を介してピストン44も移動して、作動室48
を圧縮し、作動室48内の空気が小孔46aによ
り絞られて、放出されるので、ピストン44は緩
やかに移動する。逆に、弁体32が開口端28a
に向かつて移動するときも、ピストン44は緩や
かに移動し、排気ガスの脈動による弁体32のチ
ヤタリングが抑制される。
ば、内燃機関の回転数が増加して、排気ガス量が
増加し、圧力が所定圧力まで増加すると、第2イ
ンナパイプ28内を介して弁体32に作用する第
2図左方向の作用力は、前記第2図右方向の作用
力の和よりも大きくなる。よつて、弁体32は、
この作用力に抗して開口端28aから離間し、第
2インナパイプ28は連通状態とされる。即ち、
第1拡張室12と第2拡張室14とを連通する流
路断面積が増加される。また、同時にシヤフト4
0を介してピストン44も移動して、作動室48
を圧縮し、作動室48内の空気が小孔46aによ
り絞られて、放出されるので、ピストン44は緩
やかに移動する。逆に、弁体32が開口端28a
に向かつて移動するときも、ピストン44は緩や
かに移動し、排気ガスの脈動による弁体32のチ
ヤタリングが抑制される。
このように、第1拡張室12内の圧力が所定圧
力以上となると、第2インナパイプ28が連通状
態とされて、流路断面積が増加するので、第1拡
張室12に導入される排気ガスの量が増加して
も、第2拡張室14に速やかに排出され、第1拡
張室12内の圧力は高く成らず、内燃機関からの
排出ガスの圧力が増加しても、その背圧は増加し
ない。また、排気流量が増加したときでも、マフ
ラ内の圧力上昇を低く押さえることができるた
め、気流騒音も低減できる。
力以上となると、第2インナパイプ28が連通状
態とされて、流路断面積が増加するので、第1拡
張室12に導入される排気ガスの量が増加して
も、第2拡張室14に速やかに排出され、第1拡
張室12内の圧力は高く成らず、内燃機関からの
排出ガスの圧力が増加しても、その背圧は増加し
ない。また、排気流量が増加したときでも、マフ
ラ内の圧力上昇を低く押さえることができるた
め、気流騒音も低減できる。
次に、前述した実施例とは別の第2実施例の内
燃機関用マフラに付いて、第4図によつて説明す
る。前述して実施例と同じものに付いては同一番
号をふして、詳細な説明を省略する。この内燃機
関用マフラは、前述した実施例の第2インナパイ
プ28が異なり、この第2インナパイプ28に変
えて、第1隔壁8と第2隔壁10とを挿通して、
第2拡張室14と共鳴室16とを連通する第2イ
ンナパイプとしての連通パイプ54を備えてい
る。この連通パイプ54の第2拡張室14に開口
した開口端54aには、前記弁体32が着座する
よう構成されている。排気ガス量が少なく、圧力
が低いときには、前記実施例と同様に作用し、例
えば回転数が高く、圧力が高いときには、弁体3
2は第4図左方向に移動し、連通パイプ54を連
通状態とする。よつて、第2拡張室14と第1拡
張室12とが共鳴室16を介して連通される。よ
つて、第1拡張室12から第1インナパイプ26
を介して第2拡張室14に導入された排気ガス
と、第1共鳴パイプ22、第2共鳴パイプ24、
共鳴室16、連通パイプ54を介して第2拡張室
14に導入された排気ガスは拡張、共鳴、干渉に
より消音されると共に、排気ガスの流路断面積を
増加させて、背圧の増加を防止し、気流騒音の増
加を抑制する。
燃機関用マフラに付いて、第4図によつて説明す
る。前述して実施例と同じものに付いては同一番
号をふして、詳細な説明を省略する。この内燃機
関用マフラは、前述した実施例の第2インナパイ
プ28が異なり、この第2インナパイプ28に変
えて、第1隔壁8と第2隔壁10とを挿通して、
第2拡張室14と共鳴室16とを連通する第2イ
ンナパイプとしての連通パイプ54を備えてい
る。この連通パイプ54の第2拡張室14に開口
した開口端54aには、前記弁体32が着座する
よう構成されている。排気ガス量が少なく、圧力
が低いときには、前記実施例と同様に作用し、例
えば回転数が高く、圧力が高いときには、弁体3
2は第4図左方向に移動し、連通パイプ54を連
通状態とする。よつて、第2拡張室14と第1拡
張室12とが共鳴室16を介して連通される。よ
つて、第1拡張室12から第1インナパイプ26
を介して第2拡張室14に導入された排気ガス
と、第1共鳴パイプ22、第2共鳴パイプ24、
共鳴室16、連通パイプ54を介して第2拡張室
14に導入された排気ガスは拡張、共鳴、干渉に
より消音されると共に、排気ガスの流路断面積を
増加させて、背圧の増加を防止し、気流騒音の増
加を抑制する。
尚、開閉弁30を複数設けて、圧力の高さに応
じてそれぞれ開弁するよう構成し、圧力の高さに
応じて流路断面積を増加させる構成としてもよ
い。
じてそれぞれ開弁するよう構成し、圧力の高さに
応じて流路断面積を増加させる構成としてもよ
い。
[考案の効果]
前述した如く本考案の内燃機関用マフラは、簡
単、安価な構成で、回転数が低く、圧力が低いと
きでも、適正に騒音を低減し、第1拡張室内の圧
力が所定圧力以上となつたときには、作動室及び
小孔により弁体のチヤタリングを抑制しながら、
開閉弁を開弁し、第1拡張室と第2拡張室とを連
通して、流路断面積を増加させて、消音性能を維
持しつつ、背圧の増加を防止して内燃機関の出力
を向上し、気流騒音の増加を抑制して、排気性能
の向上を図ることができるという効果を奏する。
また、マフラの車両搭載上のスペース的制約か
ら、従来技術のごときアウトレツトパイプまたは
インレツトパイプを二本設けられない場合や、マ
フラ側面部等にバイパスパイプを設けられない場
合であつても、本考案の開閉弁で有れば装着する
ことができる。
単、安価な構成で、回転数が低く、圧力が低いと
きでも、適正に騒音を低減し、第1拡張室内の圧
力が所定圧力以上となつたときには、作動室及び
小孔により弁体のチヤタリングを抑制しながら、
開閉弁を開弁し、第1拡張室と第2拡張室とを連
通して、流路断面積を増加させて、消音性能を維
持しつつ、背圧の増加を防止して内燃機関の出力
を向上し、気流騒音の増加を抑制して、排気性能
の向上を図ることができるという効果を奏する。
また、マフラの車両搭載上のスペース的制約か
ら、従来技術のごときアウトレツトパイプまたは
インレツトパイプを二本設けられない場合や、マ
フラ側面部等にバイパスパイプを設けられない場
合であつても、本考案の開閉弁で有れば装着する
ことができる。
第1図は本考案の一実施例としての内燃機関用
マフラの概略構成図、第2図は本実施例の開閉弁
の概略断面図、第3図は他の実施例としての開閉
弁の概略断面図、第4図は第2実施例の内燃機関
用マフラの概略構成図、第5図ないし第7図は従
来の内燃機関用マフラの概略構成図である。 2……前端壁、4……後端壁、6……筒状体、
8……第1隔壁、10……第2隔壁、12……第
1拡張室、14……第2拡張室、18……インレ
ツトパイプ、20……アウトレツトパイプ、3
0,50……開閉弁。
マフラの概略構成図、第2図は本実施例の開閉弁
の概略断面図、第3図は他の実施例としての開閉
弁の概略断面図、第4図は第2実施例の内燃機関
用マフラの概略構成図、第5図ないし第7図は従
来の内燃機関用マフラの概略構成図である。 2……前端壁、4……後端壁、6……筒状体、
8……第1隔壁、10……第2隔壁、12……第
1拡張室、14……第2拡張室、18……インレ
ツトパイプ、20……アウトレツトパイプ、3
0,50……開閉弁。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 前後端が端壁により閉鎖された筒状体からな
り、該筒状体内部を隔壁により区画した複数の部
屋を有し、内燃機関の排気管に連通されたインレ
ツトパイプからの排気を筒状体の前記複数の部屋
の内の第1拡張室に導入し、該第1拡張室と連通
された前記複数の部屋の内の第2拡張室と外部と
を連通するアウトレツトパイプから排気を外部に
排出する内燃機関用マフラにおいて、 前記第1拡張室と前記第2拡張室とを連通する
第1及び第2インナパイプを別個に設けると共
に、 該第2インナパイプの前記第2拡張室側の開口
端にばねにより付勢されて着座し、前記第1拡張
室内の圧力が所定圧力以上となつたときに該圧力
の作用で前記開口端から離間する弁体と、 該弁体に一端が固定されたシヤフトの他端をシ
リンダケースに移動可能に嵌挿されたピストンに
固定し、前記シリンダケースとピストンとにより
形成された作動室と、 該作動室と外部とを連通した小孔とを備えた開
閉弁を設けたことを特徴とする内燃機関用マフ
ラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988081409U JPH0515526Y2 (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988081409U JPH0515526Y2 (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH023009U JPH023009U (ja) | 1990-01-10 |
JPH0515526Y2 true JPH0515526Y2 (ja) | 1993-04-23 |
Family
ID=31306191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988081409U Expired - Lifetime JPH0515526Y2 (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0515526Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5997307B2 (ja) * | 2015-02-25 | 2016-09-28 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両の排気構造 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60216016A (ja) * | 1984-04-11 | 1985-10-29 | Nissan Motor Co Ltd | 内燃機関の排気消音装置 |
-
1988
- 1988-06-20 JP JP1988081409U patent/JPH0515526Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60216016A (ja) * | 1984-04-11 | 1985-10-29 | Nissan Motor Co Ltd | 内燃機関の排気消音装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH023009U (ja) | 1990-01-10 |
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