JPH0975742A - 排ガス浄化用触媒 - Google Patents

排ガス浄化用触媒

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JPH0975742A
JPH0975742A JP7236251A JP23625195A JPH0975742A JP H0975742 A JPH0975742 A JP H0975742A JP 7236251 A JP7236251 A JP 7236251A JP 23625195 A JP23625195 A JP 23625195A JP H0975742 A JPH0975742 A JP H0975742A
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JP
Japan
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catalyst
barium
zeolite
cobalt
powder
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Pending
Application number
JP7236251A
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English (en)
Inventor
Katsuo Suga
克雄 菅
Hiroaki Kaneko
浩昭 金子
Hidetoshi Ito
秀俊 伊藤
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸素過剰領域でのNOx浄化において、還元
浄化性能と吸収浄化性能がともに得られるようにして高
いNOx浄化性能を達成すること。 【構成】 耐火性無機担体上に、Cuを担持してなるゼ
オライトおよび、鉄,コバルト,ニッケル,マンガンか
ら選ばれた少なくとも一種とバリウム,カリウムから選
ばれた少なくとも一種とからなる複合酸化物を含むこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車(ガソリン,デ
ィーゼル)、ボイラなどの内燃機関から排出される排ガ
ス中の炭化水素(HC)一酸化炭素(CO)、および窒
素酸化物(NOx)を浄化する排ガス浄化用触媒システ
ムに関するものであり、特に酸素過剰領域でのNOx浄
化方法に着目したものである。
【0002】
【従来の技術】近年、石油資源の枯渇問題、地球温暖化
問題から、低燃費自動車の要求が高まっており、ガソリ
ン自動車に対しては希薄燃焼自動車の開発が注目されて
いる。希薄燃焼自動車は希薄燃焼走行時、排ガス雰囲気
が理論空燃状態に比べ酸素過剰雰囲気(リーン)とな
る。このようなリーン域では、通常の三元触媒を用いる
と過剰な酸素の影響からNOx浄化作用が不十分となる
という問題があった。このため酸素が過剰となってもN
Oxが浄化する触媒の開発が望まれていた。
【0003】従来からリーン域のNOxを浄化する触媒
は種々提案されており、その1つにCuをゼオライトに
担持した触媒(特開昭63−100919号)がある。
これはHCによりNOxを還元浄化する作用を有し、ま
た定常的に作用することが特徴である(還元浄化型)。
一方、Ptとランタンを含む触媒(特開平5−1688
60号)のように、リーン領域でNOxを吸収しストイ
キで放出浄化させる触媒がある。これはストイキからリ
ーンに切り替わった直後の過渡浄化性能が高いことが特
徴である(吸収浄化型)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】定常、過渡ともに高い
NOx浄化能を得るには、還元浄化型と吸収浄化型の触
媒とを組み合わせる方法が考えられるが、実現は困難で
あった。なぜなら、Cu担持ゼオライト触媒にPt−ラ
ンタン触媒を添加すると、Cu担持ゼオライトの作用に
必要なHCをPtが転化してしまい、還元浄化ができな
くなるという問題があったためである。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明者らは上記問題点に
鑑に鋭意研究した結果、以下に述べる新規の触媒システ
ムを発明するに至った。
【0006】すなわち本発明は、耐火性無機担体上に、
鉄,コバルト,ニッケル,マンガンから選ばれた少なく
とも一種とバリウム,カリウムから選ばれた少なくとも
一種とからなる複合酸化物、およびCuを担持してなる
ゼオライトを含むことを特徴とする。
【0007】
【作用】
(請求項1記載の発明の作用)本発明では、耐火性無機
担体上に、鉄,コバルト,ニッケル,マンガンから選ば
れた少なくとも一種と、バリウム,カリウムから選ばれ
た少なくとも一種とからなる複合酸化物、およびCuを
担持してなるゼオライトを含むことを特徴としている。
このような組成物を含むことで還元浄化性能と吸収浄化
性能がともに得られ、高いNOx浄化性能を示すことと
なる。これは該鉄,コバルト,ニッケル,マンガンから
選ばれた少なくとも一種と、バリウム,カリウムから選
ばれた少なくとも一種とからなる複合化合物が、Cu担
持ゼオライト触媒の作用に必要なHCを転化することな
くNOx吸収機能を持つためである。
【0008】これら成分のうち該鉄,コバルト,ニッケ
ル,マンガンから選ばれた少なくとも一種を欠くと、N
Ox吸収に必要なNO酸化反応が起こらず、高い吸収能
が得られない。また該バリウム,カリウムから選ばれた
少なくとも一種を欠くとNOx吸収作用が得られない。
なおこれら成分は、分散性を確保するため活性アルミナ
に担持されてもよい。活性アルミナに該成分を担持する
ことで、吸収能はさらに向上することになる。
【0009】本触媒中には貴金属を含まないことが好ま
しい。これは、貴金属が存在するとNOx浄化に必要な
還元ガスを浄化してしまい、NOx浄化性能が低下する
ことによる。
【0010】(請求項2記載の発明の作用)本発明で
は、鉄,コバルト,ニッケル,マンガンから選ばれた少
なくとも一種と、バリウム,カリウムから選ばれた少な
くとも一種とからなる複合酸化合物を含んでなる第1層
と、第1層上にCuを担持してなるゼオライトを含んで
なる第2層とを設けることを特徴とする。このような層
構造とすることで、Cu担持ゼオライト触媒による還元
浄化性能と該複合酸化物による吸収浄化性能が、ともに
向上する。これらを同一層内に含有させると、触媒作製
時にゼオライトに担持したCuがバリウムやカリウムと
イオン交換されることが防止できる。Cu担持ゼオライ
ト触媒を上層とするのは、Cu担持ゼオライト触媒が下
層の吸収能力を高める作用を持つためである。
【0011】(請求項3記載の発明の作用)本発明で
は、鉄,コバルト,ニッケル,マンガンから選ばれた少
なくとも一種が、金属酸化物重量で触媒1L当たり1〜
100g、バリウム,カリウムから選ばれた少なくとも
一種が、金属酸化物重量で触媒1L当たり1〜100
g、Cuを担持してなるゼオライトが触媒1L当たり5
0〜300g含まれることを特徴とする。
【0012】鉄,コバルト,ニッケル,マンガンから選
ばれた少なくとも一種の量が上記範囲以下だと、これら
の持つNO酸化活性が充分に得られず、また上記範囲以
上としても有為な増量効果は得られない。バリウム,カ
リウムから選ばれた少なくとも一種の量が上記範囲以下
だと、これらの持つNOx吸収作用が充分に得られず、
また上記範囲以上としても有為な増量効果は得られな
い。
【0013】(請求項4記載の発明の作用)本発明で
は、エンジンの排気系に触媒を少なくとも2個設け、前
段に請求項1あるいは2あるいは3記載の触媒を配置
し、後段にPt,Pd,Rhから選ばれた少なくとも一
種を含有する触媒を配置することを特徴とする。後段に
貴金属を含む触媒を配置することでストイキで放出され
るNOxを浄化でき、目的に合致した触媒が得られる。
【0014】貴金属の含有量はストイキ時の三元触媒性
能が充分に得られる限りいかなる量でもよいが、一般の
三元触媒で用いられているように触媒1L当たり0.1
〜10gであることが好ましい。貴金属種は特に限定さ
れず、例えばPtとRhの組合せ、RdとRhの組合
せ、Pdのみ、がある。貴金属担持基材には、分散性を
確保するために比表面積の高い耐熱性無機材料が適し、
アルミナ,シリカアルミナ,ジルコニアなどが上げられ
る。中でも活性アルミナが好ましい。耐熱比表面積を高
めるために稀土類元素やジルコニウムなどを添加した活
性アルミナを使用してもよい。貴金属担持基材の使用料
は特に限定されていないが、触媒1L当たり50〜30
0gであることが好ましい。
【0015】2つの触媒の排気系への設置方法として
は、例えば1個の触媒コンバータ内に2つの触媒を装着
して配置する方法や、2種触媒を別々のコンバータに入
れて設置する方法がある。触媒の設置位置は特に限定さ
れず、例えばマニホールド直下位置や床下位置があげら
れる。前段、後段それぞれ一個づつの触媒で浄化性能が
充分でない場合には、さらに前段、後段のいづれかある
いは両方を複数個としたり、他種触媒を追加してもよ
い。
【0016】以下、本発明で用いる触媒の製造方法を説
明する。本発明で用いるCu担持ゼオライト触媒は、C
uをイオン交換によりゼオライトに担持して製造するこ
とが好ましい。活性、耐久性を向上させるため、例えば
Co,Ca,P,Ce,Nd等を添加してもよい。ゼオ
ライトにはCuイオン交換後の活性が高くかつ耐久性に
優れるものが好ましく、例えばペンタシル型ゼオライ
ト、Y型ゼオライト、モルデナイト、フェリエライト等
が好ましい。
【0017】本発明で用いる鉄,コバルト,ニッケル,
マンガンから選ばれた少なくとも一種と、バリウム,カ
リウムから選ばれた少なくとも一種からなる複合酸化物
の触媒への添加方法としては、例えばこれら成分を予め
活性アルミナ含浸担持した粉末をスラリ中に含有させコ
ートする方法がある。また該成分の金属塩を混合し焼成
して得た粉末をスラリ中に含有させコートする方法があ
る。
【0018】本発明の触媒の製造方法としては、例えば
上記で述べた方法で鉄,コバルト,ニッケル,マンガン
から選ばれた少なくとも一種とカリウム,バリウムから
選ばれた少なくとも一種とを担体にコートし、これにC
u担持ゼオライト粉末とを含むスラリを、コート、焼成
する方法がある。また該成分を含むスラリにCu担持ゼ
オライト粉末を含有させ、コート,焼成する方法があ
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較例および試験例
により説明する。 〈実施例1〉活性アルミナ粉末に硝酸ロジウム水溶液を
含浸し、乾燥後400℃で1時間焼成して、Rh担持活
性アルミナ粉末(粉末A)を得た。この粉末のRh濃度
は2.0重量%であった。活性アルミナ粉末にジニトロ
ジアンミン白金水溶液を含浸し、乾燥後400℃で1時
間焼成して、Pt担持活性アルミナ粉末(粉末B)を得
た。この粉末のPt濃度は2.0重量%であった。
【0020】粉末Aを106g、粉末Bを530g、活
性アルミナ粉末を264g、水900gを磁性ボールミ
ルに投入し、混合粉砕してスラリ液を得た。このスラリ
液をコーディライト質モノリス担体(1.3L,400
セル)に付着させ、空気流にてセル内の余剰のスラリを
取り除いて130℃で乾燥した後、400℃で1時間焼
成しコート層重量100g/L−担体の触媒−1を得
た。触媒−1に含まれるPtは1.2g,Rhは0.2
gであった。
【0021】活性アルミナ粉末に酢酸コバルトと酢酸バ
リウムの混合水溶液を含浸し、150℃で乾燥後400
℃で焼成し、Co,Ba担持アルミナ粉末(粉末C)を
得た。粉末Cに含まれるBa,Coの量は、活性アルミ
ナ100重量部に対しBaが酸化物重量で40部、Co
が酸化物重量で20部であった。
【0022】0.2モル/Lの硝酸銅水溶液5.2Kg
とゼオライト粉末2Kgとを混合し攪拌、濾過する作業
を3回繰り返し、その後乾燥、焼成し、Cu担持ゼオラ
イト粉末(粉末D)を得た。この粉末のCu濃度は5重
量%であった。
【0023】粉末Cを400g、粉末Dを450g、シ
リカゾル(固形分20%)250g、水700gを磁性
ボールミルに投入し、混合粉砕してスラリ液を得た。こ
のスラリ液をコーディライト質モノリス担体(1.3
L、400セル)に付着させ、空気流にてセル内の余剰
のスラリを取り除いて130℃で乾燥した後、400℃
で1時間焼成し、コート層重量360g/L−担体の触
媒−2を得た。触媒−2に含まれるCu担持ゼオライト
粉末は200g/L、バリウムは酸化物として40g/
L、コバルトは酸化物として20g/Lであった。そし
て、本実施例1では、触媒コンバータ中の前段に触媒−
2を、後段に触媒−1を配置した。
【0024】〈比較例1〉実施例1におけるコバルトを
添加しないこと以外は実施例1と同様にして触媒−3を
得た。触媒−3に含まれるCu担持ゼオライト粉末は2
00g/L、バリウムは酸化物として40g/Lであっ
た。そして、本比較例1では、触媒コンバータ中の前段
に触媒−3を、後段に触媒−1を配置した。
【0025】〈比較例2〉実施例1におけるバリウムを
添加しないこと以外は実施例1と同様にして触媒−4を
得た。触媒−4に含まれるCu担持ゼオライト粉末は2
00g/L、コバルトは酸化物として20g/Lであっ
た。そして、本比較例2では、触媒コンバータ中の前段
に触媒−4を、後段に触媒−1を配置した。
【0026】〈比較例3〉実施例1における粉末Cに、
ジニトロジアンミン白金を添加すること以外は実施例1
と同様にして触媒−20を得た。粉末C中に含まれる白
金量は2重量%であった。触媒−20に含まれるCu担
持ゼオライト粉末は200g/Lであった。そして、本
比較例3では、触媒コンバータ中の前段に触媒−20
を、後段に触媒−1を配置した。
【0027】〈実施例2〉粉末C900g、水900g
を磁性ボールミルに投入し、混合粉砕してスラリ液を得
た。このスラリ液をコーディライト質モノリス担体
(1.3L,400セル)に付着させ、空気流にてセル
内の余剰のスラリを取り除いて130℃で乾燥した後、
400℃で1時間焼成し、コート層重量160g/L−
担体を得た。
【0028】粉末Dを810g、シリカゾル(固形分2
0%)450g、水540gを磁性ボールミルに投入
し、混合粉砕してスラリ液を得た。このスラリ液を上記
160g/L−担体に付着させ、空気流にてセル内の余
剰のスラリを取り除いて130℃で乾燥した後、400
℃で1時間焼成し、コート層重量360g/L−担体の
触媒−5を得た。触媒−5に含まれるCu担持ゼオライ
ト粉末は200g/L、バリウムは酸化物として40g
/L、コバルトは酸化物として20g/Lであった。そ
して、本実施例2では、触媒コンバータ中の前段に触媒
−5を、後段に触媒−1を配置した。
【0029】〈比較例4〉実施例2におけるコバルトを
添加しないこと以外は実施例2と同様にして触媒−6を
得た。触媒−6に含まれるCu担持ゼオライト粉末は2
00g/L、バリウムは酸化物として40g/Lであっ
た。そして、本比較例4では、触媒コンバータ中の前段
に触媒−6を、後段に触媒−1を配置した。
【0030】〈比較例5〉実施例2におけるバリウムを
添加しないこと以外は実施例2と同様にして触媒−7を
得た。触媒−7に含まれるCu担持ゼオライト粉末は2
00g/L、コバルトは酸化物として20g/Lであっ
た。そして、本比較例5では、触媒コンバータ中の前段
に触媒−7を、後段に触媒−1を配置した。
【0031】〈実施例3〉活性アルミナ粉末900g、
水900gを磁性ボールミルに投入し、混合粉砕してス
ラリ液を得た。このスラリ液をコーディライト質モノリ
ス担体(1.3L,400セル)に付着させ、空気流に
てセル内の余剰のスラリを取り除いて130℃で乾燥し
た後、400℃で1時間焼成し、コート層重量160g
/L−担体を得た。
【0032】粉末Dを810g、シリカゾル(固形分2
0%)450g、水540gを磁性ボールミルに投入
し、混合粉砕してスラリ液を得た。このスラリ液を上記
160g/L−担体に付着させ、空気流にてセル内の余
剰のスラリを取り除いて130℃で乾燥した後、400
℃で1時間焼成し、コート層重量360g/L−担体の
触媒−8を得た。触媒−8に含まれるCu担持ゼオライ
ト粉末は200g/L、バリウムは酸化物として40g
/L、コバルトは酸化物として20g/Lであった。そ
して、本実施例3では、触媒コンバータ中の前段に触媒
−8を、後段に触媒−1を配置した。
【0033】〈実施例4〉実施例3における酢酸コバル
トと酢酸バリウムを含浸する際、酢酸鉄を一旦含浸し、
その後酢酸バリウムを含浸して担持する以外は実施例3
と同様にして、触媒−9を得た。触媒−9に含まれるC
u担持ゼオライト粉末は200g/L、バリウムは酸化
物として40g/L、鉄は酸化物として20g/Lであ
った。そして、本実施例4では、触媒コンバータ中の前
段に触媒−9を、後段に触媒−1を配置した。
【0034】〈実施例5〉実施例3における酢酸コバル
トの代わりに酢酸ニッケルを用いる以外は実施例3と同
様にして、触媒−10を得た。触媒−10に含まれるC
u担持ゼオライト粉末は200g/L、バリウムは酸化
物として40g/L、ニッケルは酸化物として20g/
Lであった。そして、本実施例5では、触媒コンバータ
中の前段に触媒−10を、後段に触媒−1を配置した。
【0035】〈実施例6〉実施例3における酢酸コバル
トの代わりに酢酸マンガンを用いる以外は実施例3と同
様にして、触媒−11を得た。触媒−11に含まれるC
u担持ゼオライト粉末は200g/L、バリウムは酸化
物として40g/L、マンガンは酸化物として20g/
Lであった。そして、本実施例6では、触媒コンバータ
中の前段に触媒−11を、後段に触媒−1を配置した。
【0036】〈実施例7〉実施例3における酢酸コバル
トの量を酸化物として5g/Lとする以外は実施例3と
同様にして、触媒−12を得た。そして、本実施例7で
は、触媒コンバータ中の前段に触媒−12を、後段に触
媒−1を配置した。
【0037】〈実施例8〉実施例3における酢酸コバル
トの量を酸化物として50g/Lとする以外は実施例3
と同様にして、触媒−13を得た。そして、本実施例8
では、触媒コンバータ中の前段に触媒−13を、後段に
触媒−1を配置した。
【0038】〈実施例9〉実施例3における酢酸バリウ
ムの量を酸化物として10g/Lとする以外は実施例3
と同様にして、触媒−14を得た。そして、本実施例9
では、触媒コンバータ中の前段に触媒−14を、後段に
触媒−1を配置した。
【0039】〈実施例10〉実施例3における酢酸バリ
ウムの量を酸化物として80g/Lとする以外は実施例
3と同様にして、触媒−15を得た。そして、本実施例
10では、触媒コンバータ中の前段に触媒−15を、後
段に触媒−1を配置した。
【0040】〈実施例11〉実施例3における酢酸バリ
ウムの代わりに酢酸カリウムを用いる以外は実施例3と
同様にして、触媒−16を得た。触媒−16に含まれる
カリウムの量は、酸化物として20g/Lであった。そ
して、本実施例11では、触媒コンバータ中の前段に触
媒−16を、後段に触媒−1を配置した。
【0041】上記した各実施例1〜11および比較例1
〜5の組成を下記の表1に示す。
【0042】
【表1】 次に、各実施例1〜11および比較例1〜5の浄化試験
結果を説明する。
【0043】(耐久方法)排気量4400ccのエンジ
ンの排気系に触媒を装着し、触媒入口温度600℃で5
0時間運転した。
【0044】(評価方法)排気量2000ccのエンジ
ンの排気系に触媒を装着し、A/F=14.6を30秒
→A/F=22を30秒、の運転を繰り返した。触媒入
口温度は350℃とした。この切り替え運転1サイクル
のトータル転化率を求めた。この評価結果を示すのが、
下記の表2である。
【0045】
【表2】
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の排ガス浄化用触媒にあっ
ては、耐火性無機担体上に、鉄,コバルト,ニッケル,
マンガンから選ばれた少なくとも一種と、バリウム,カ
リウムから選ばれた少なくとも一種とからなる複合酸化
物、およびCuを担持してなるゼオライトを含む構成と
したため、前記複合化合物がCu担持ゼオライト触媒の
作用に必要なHCを転化することなくNOx吸収機能を
持ち、還元浄化性能と吸収浄化性能がともに得られ、高
いNOx浄化性能を示すという効果が得られる。請求項
2記載の排ガス浄化用触媒にあっては、鉄,コバルト,
ニッケル,マンガンから選ばれた少なくとも一種と、バ
リウム,カリウムから選ばれた少なくとも一種とからな
る複合酸化合物を含んでなる第1層と、第1層上にCu
を担持してなるゼオライトを含んでなる第2層とを設け
た層構造としたため、触媒作製時にゼオライトに担持し
たCuがバリウムやカリウムとイオン交換されることが
防止でき、しかも、Cu担持ゼオライト触媒が下層の吸
収能力を高め、これによりCu担持ゼオライト触媒によ
る還元浄化性能と該複合酸化物による吸収浄化性能が共
に向上するという効果が得られる。
【0047】請求項3記載の排ガス浄化用触媒では、
鉄,コバルト,ニッケル,マンガンから選ばれた少なく
とも一種が、金属酸化物重量で触媒1L当たり1〜10
0g、バリウム,カリウムから選ばれた少なくとも一種
が、金属酸化物重量で触媒1L当たり1〜100g、C
uを担持してなるゼオライトが触媒1L当たり50〜3
00g含まれた構成としたため、鉄,コバルト,ニッケ
ル,マンガンから選ばれた少なくとも一種によるNo酸
化活性作用が確実に得られるとともに、バリウム,カリ
ウムから選ばれた少なくとも一種によるNox吸収作用
が確実に得られるという効果が得られる。ちなみに、
鉄,コバルト,ニッケル,マンガンから選ばれた少なく
とも一種の量が上記範囲以下だと、これらの持つNO酸
化活性が充分に得られない一方、上記範囲以上としても
有為な増量効果は得られず、また、バリウム,カリウム
から選ばれた少なくとも一種の量が上記範囲以下だと、
これらの持つNOx吸収作用が充分に得られない一方、
上記範囲以上としても有為な増量効果は得られないもの
である。
【0048】請求項4記載の排ガス浄化用触媒では、エ
ンジンの排気系に触媒を少なくとも2個設け、前段に請
求項1あるいは2あるいは3記載の触媒を配置し、後段
にPt,Pd,Rhから選ばれた少なくとも一種を含有
する触媒を配置した構成としたため、後段に貴金属を含
む触媒を配置することでストイキで放出されるNOxを
浄化でき、酸素過剰雰囲気下の窒素酸化物の浄化に好適
な触媒を提供できるという効果が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01N 3/10 B01D 53/36 102C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐火性無機担体上に、Cuを担持してな
    るゼオライトおよび、鉄,コバルト,ニッケル,マンガ
    ンから選ばれた少なくとも一種とバリウム,カリウムか
    ら選ばれた少なくとも一種とからなる複合酸化物を含む
    ことを特徴とする酸素過剰雰囲気下の窒素酸化物を浄化
    する排ガス浄化用触媒。
  2. 【請求項2】 耐火性無機担体上に、鉄,コバルト,ニ
    ッケル,マンガンから選ばれた少なくとも一種と、バリ
    ウム,カリウムから選ばれた少なくとも一種とからなる
    複合酸化物を含んでなる第1層と、 第1層上にCuを担持してなるゼオライトを含んでなる
    第2層とを設けることを特徴とする請求項1記載の酸素
    過剰雰囲気下の窒素酸化物を浄化する排ガス浄化用触
    媒。
  3. 【請求項3】 鉄,コバルト,ニッケル,マンガンから
    選ばれた少なくとも一種が、金属酸化物重量で触媒1L
    当たり1〜100g、バリウム,カリウムから選ばれた
    少なくとも一種が、金属酸化物重量で触媒1L当たり1
    〜100g、Cuを担持してなるゼオライトが触媒1L
    当たり50〜300g含まれることを特徴とする請求項
    1あるいは2記載の酸素過剰雰囲気下の窒素酸化物を浄
    化する排ガス浄化用触媒。
  4. 【請求項4】 エンジンの排気系に触媒を少なくとも2
    個設け、前段に請求項1あるいは2あるいは3記載の触
    媒を配置し、後段にPt,Pd,Rhから選ばれた少な
    くとも一種を含有する触媒を配置することを特徴とする
    酸素過剰雰囲気下の窒素酸化物を浄化する排ガス浄化用
    触媒。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013013834A (ja) * 2011-06-30 2013-01-24 Daihatsu Motor Co Ltd 排ガス浄化用触媒

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