JPH0975132A - 棒状化粧料繰出容器 - Google Patents

棒状化粧料繰出容器

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JPH0975132A
JPH0975132A JP23153095A JP23153095A JPH0975132A JP H0975132 A JPH0975132 A JP H0975132A JP 23153095 A JP23153095 A JP 23153095A JP 23153095 A JP23153095 A JP 23153095A JP H0975132 A JPH0975132 A JP H0975132A
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Yoshiharu Nakao
芳治 中尾
Risa Imamoto
理佐 今本
Tsutomu Kobayashi
勉 小林
Chiaki Kamimura
千秋 神村
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Shiseido Co Ltd
Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Shiseido Co Ltd
Yoshino Kogyosho Co Ltd
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D40/00Casings or accessories specially adapted for storing or handling solid or pasty toiletry or cosmetic substances, e.g. shaving soaps or lipsticks
    • A45D40/02Casings wherein movement of the lipstick or like solid is a sliding movement
    • A45D40/04Casings wherein movement of the lipstick or like solid is a sliding movement effected by a screw

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  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 横断面が非円形の棒状化粧料用の繰出容器を
気密構造にする。 【解決手段】 横断面が楕円形をなす外筒10の内部
に、ホルダ30を上下動可能且つ回動不能に設けるとと
もに、操作部材50を上下動不能且つ回動可能に設け
る。ホルダ30の螺溝35に操作部材50の係合突起を
係合し、操作部材50を回転するとホルダ30が上下動
するようにする。外筒10の円環壁部19の内側に操作
部材50の有底円筒状の外筒部52をシール状態に圧接
摺動可能に取り付ける。蓋筒70の頂部に固定したシー
ル部材80の大径部82は、蓋筒70を嵌着した時に外
筒10の外周面と蓋筒70の周壁部内周面との間に挟装
されて、この両者間をシールする。操作部材50に軸部
58を設け、ホルダ30が最下位に位置した時に、この
軸部58がホルダ30の中空部36に進入してその内部
空間をほぼ埋めるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は横断面が非円形の棒
状化粧料を収容する繰出容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】横断面が非円形、例えば楕円形をなす棒
状化粧料を収容する棒状化粧料繰出容器には、外筒とそ
の内部を昇降する皿部が棒状化粧料と同様に横断面楕円
形に形成されていて、外筒の下部内側には操作部材が回
動可能に取り付けられ、外筒の下部に設けた窓孔から前
記操作部材を回動操作できるようになっていて、皿部と
操作部材との間に操作部材の回転運動を皿部の直線運動
に変換する変換機構が設けられたものがある。この場
合、外筒に嵌脱自在な蓋筒も横断面が楕円形である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、棒状化粧料
には揮発性成分を含むものがあり、このような棒状化粧
料を収容する繰出容器では気密機構が必要である。しか
しながら、横断面非円形をなす棒状化粧料の場合には、
前述のように外筒、皿部、蓋筒がいずれも横断面非円形
であり、その非円形の摺動部分を気密状態に保持するの
は極めて困難であった。
【0004】一方、棒状化粧料の断面形状に関係のない
別の問題に、棒状化粧料装填時に棒状化粧料に空洞が生
じることがあった。棒状化粧料繰出容器に棒状化粧料を
装填する方法には、繰出容器を組み立てた後に、溶融状
態の棒状化粧料材料を充填する方法がある。この場合
に、棒状化粧料材料を充填した時にその熱で繰出容器内
のある空間の空気が膨張して、これが皿部内に侵入し、
溶融状態の棒状化粧料材料内に気泡を生じさせることが
あった。この気泡が存在したまま棒状化粧料材料が固化
すると、棒状化粧料内に空洞ができるという問題があっ
た。
【0005】本発明はこのような従来の技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、横断面非円形の棒状化粧料
を収容する繰出容器において、簡単な構造で気密性に優
れ、棒状化粧料内に空洞が生じない棒状化粧料繰出容器
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、以下の手段を採用した。本願の第1の発明
は、横断面非円形の棒状化粧料と横断面が相似形をなし
基部側に窓孔を備えた外筒と、前記棒状化粧料の基部を
内嵌し前記外筒の内部に配されて外筒に対して軸線方向
に移動可能で周方向に回動不能に取り付けられた皿部
と、前記外筒の窓孔から操作環部を露出させて外筒に周
方向へ回動可能で軸線方向へ移動不能に取り付けられた
操作部材と、前記皿部と操作部材との間に設けられてい
て操作部材の回転運動を皿部の直線運動に変換する変換
機構と、前記外筒の先部側に嵌脱自在な蓋筒とを備えた
棒状化粧料繰出容器において、前記外筒には前記皿部の
移動域よりも基部側に外筒の内周面に連なる円環壁部が
設けられ、前記操作部材には前記円環壁部にシール状態
に圧接摺動する有底円筒状のシール筒部が設けられ、前
記変換機構はこれら円環壁部及びシール筒部の内側に設
けられ、前記蓋筒の頂部内側には蓋筒を外筒に嵌着した
時に外筒と蓋筒との間をシールするシール部材が取り付
けられ、更に、皿部を最下位に位置させた時に、外筒と
皿部との間に生じる空間部、及び、皿部と円環壁部とシ
ール筒部に囲まれた部位に生じる空間部を減らすべくこ
れら空間部をほぼ埋める膨出部を備えていることを特徴
とする棒状化粧料繰出容器である(請求項1に対応)。
【0007】第1の発明の棒状化粧料繰出容器において
は、外筒の窓孔から露出する操作環部を操作して操作部
材を回転すると、操作部材の回転運動が変換機構によっ
て皿部の直線運動に変換され、皿部は外筒内を軸線方向
に沿って移動する。
【0008】円環壁部とシール筒部によって外筒と操作
部材との間がシールされており、蓋筒の嵌着時にはシー
ル部材によって外筒と蓋筒との間がシールされるので、
閉蓋時に棒状化粧料は外筒と操作部材と蓋筒とで囲まれ
た密閉空間内に格納されることとなる。したがって、棒
状化粧料が揮発性成分を含むものであっても、揮発性成
分の揮発を阻止することができる。
【0009】又、横断面が非円形の摺動部についてはシ
ール構造を施す必要がなく、構造が簡単になる。この第
1の発明の棒状化粧料繰出容器において、前記皿部と操
作部材との間に設ける変換機構としては螺子機構を例示
することができる。
【0010】第1の発明の棒状化粧料繰出容器では、皿
部を最下位に位置させた時に外筒と皿部との間に生じる
空間部をほぼ埋める膨出部を備えているので、外筒と皿
部との間に封入される空気の量を極力減らすことができ
る。
【0011】又、第1の発明の棒状化粧料繰出容器で
は、皿部を最下位に位置させた時に皿部と円環壁部とシ
ール筒部に囲まれた部位に生じる空間部をほぼ埋める膨
出部を備えているので、皿部と円環壁部とシール筒部に
囲まれた部位に封入される空気の量を極力減らすことが
できる。
【0012】これら空間部に封入される空気の量を減ら
すことによって、溶融状態の棒状化粧料材料充填時に棒
状化粧料内に気泡が生じるのを防止することができる。
第1の発明の棒状化粧料繰出容器において、膨出部は外
筒部に設けてもよいし、皿部に設けてもよいし、操作部
材に設けてもよい。
【0013】本願の第2の発明は、横断面非円形の棒状
化粧料と横断面が相似形をなし基部側に窓孔を備えた外
筒と、前記棒状化粧料の基部を内嵌し前記外筒の内部に
配されて外筒に対して軸線方向に移動可能で周方向に回
動不能に取り付けられた皿部と、前記外筒の窓孔から操
作環部を露出させて外筒に周方向へ回動可能で軸線方向
へ移動不能に取り付けられた操作部材と、前記皿部と操
作部材との間に設けられていて操作部材の回転運動を皿
部の直線運動に変換する変換機構と、前記外筒の先部側
に嵌脱自在な蓋筒とを備えた棒状化粧料繰出容器におい
て、前記外筒には前記皿部の移動域よりも基部側に外筒
の内周面に連なる円環壁部が設けられ、前記操作部材に
は前記円環壁部にシール状態に圧接摺動する有底円筒状
のシール筒部が設けられ、前記蓋筒の頂部内側には蓋筒
を外筒に嵌着した時に外筒と蓋筒との間をシールするシ
ール部材が取り付けられ、前記変換機構は、皿部の底部
から中空筒状をなして下方に延び外周面に螺旋突条を有
する螺筒と、前記操作部材に設けられて前記螺旋突条に
係合する係合突起、とから構成され、前記シール筒部は
その底部から起立して延び前記螺筒の内部空間に進入可
能な軸部を備えていることを特徴とする棒状化粧料繰出
容器である(請求項2に対応)。
【0014】第2の発明の棒状化粧料繰出容器において
は、外筒の窓孔から露出する操作環部を操作して操作部
材を回転すると、螺筒の螺旋突条と係合突起との係合に
よって操作部材の回転運動が皿部の直線運動に変換さ
れ、皿部は外筒内を軸線方向に沿って移動する。
【0015】円環壁部とシール筒部によって外筒と操作
部材との間がシールされており、蓋筒の嵌着時にはシー
ル部材によって外筒と蓋筒との間がシールされるので、
閉蓋時に棒状化粧料は外筒と操作部材と蓋筒とで囲まれ
た密閉空間内に格納されることとなる。したがって、棒
状化粧料が揮発性成分を含むものであっても、揮発性成
分の揮発を阻止することができる。
【0016】又、横断面が非円形の摺動部についてはシ
ール構造を施す必要がなく、構造が簡単になる。
【0017】第2の発明の棒状化粧料繰出容器では、皿
部を最下位に位置させた時にシール筒部の軸部が螺筒の
内部空間に進入してこの内部空間をほぼ埋めるので、螺
筒の内部空間に封入される空気の量を極力減らすことが
できる。これによって、溶融状態の棒状化粧料材料充填
時に棒状化粧料内に気泡が生じるのを防止することがで
きる。
【0018】前記第1の発明と第2の発明において横断
面非円形とは真円以外の形状のことであり、例えば、長
方形や正方形等の四角形、あるいは楕円形等である。前
記第1の発明と第2の発明において、前記外筒の円環壁
部と前記操作部材のシール筒部の位置関係は、円環壁部
をシール筒部の外側あるいは内側のいずれに配しても構
わない。
【0019】シール部材は蓋筒から脱落しないように取
り付けられていればよく、その取付構造には特に限定は
ない。
【0020】前記第1の発明あるいは第2の発明の棒状
化粧料繰出容器においては、シール部材の形状に特に限
定はないが、次のようにするとシール性が非常によくな
り、具合いがよい。
【0021】即ち、シール部材は非嵌着時に蓋筒の内周
面から離間して位置する弾性筒部を備えており、この弾
性筒部が嵌着時に外筒の外周面に圧接し且つ外方に弾性
変形せしめられて蓋筒の内周面に圧接するようにする
(請求項3に対応)。
【0022】前記第1の発明あるいは第2の発明の棒状
化粧料繰出容器において、前記シール部材には前記弾性
筒部よりも蓋筒の頂部側に空気抜き孔を形成することも
可能である。(請求項4に対応)。このようにすると、
蓋筒の嵌着時に内部の空気を排気することができ、蓋筒
を確実且つスムーズに嵌着せしめることができる。
【0023】本発明の棒状化粧料繰出容器における各構
成に材料の限定はないが、その全てをプラスチックで形
成することも可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
1から図5の図面に基いて説明する。図1は本発明の棒
状化粧料繰出容器を正面から見た縦断面図であり、図2
は側面から見た縦断面図であり、図3は図2の要部拡大
図であり、図4、図5は蓋筒を取り外した状態の平面図
及び正面図である。
【0025】棒状化粧料繰出容器は、外筒10と、ホル
ダ30と、操作部材50と、蓋筒70とを備えている。
外筒10はポリプロピレン製で、横断面が棒状化粧料
(図示せず)と相似形の楕円形をなし、下から順に大径
部11,中径部12,小径部13になっていて上にいく
にしたがって横断面寸法が小さくなっている。
【0026】外筒10は大径部11の底部に嵌着固定さ
れた底蓋14によって閉塞されている。大径部11には
短軸方向に対向する部位に一対の窓孔15が開口してい
る。中径部12の外周面には、長軸方向に対向する部位
に一対の縦条の係合突起16が設けられており、短軸方
向に対向する部位に一対の横長の係合突起17が設けら
れている。
【0027】外筒10の内周面であって小径部13の基
部からは仕切り壁部18が内方へ水平に延びている。仕
切り壁部18の内端からは円筒状の円環壁部19が下方
に延び、円環壁部19の途中から環板部22が内方へ水
平に延び、環板部22の内縁が円環状の係合部23にな
っていて、環板部22の係合部23近傍から起立環部2
4が上方に延びている。
【0028】小径部13の内周面には長軸方向に対向す
る部位に一対の縦条の案内突起20が設けられている。
【0029】操作部材50は外筒10の内部に取り付け
られており、操作部材50は、内筒部51と、外筒部
(シール筒部)52と、操作環部53とを備えている。
内筒部51はポリアセタール樹脂製で、中空円筒状をな
し、その先端が前記外筒10の係合部23内側を貫通す
るとともに、係合部23に回動可能で且つ上下動不能に
係合している。内筒部51の上部内周面には、後述する
ホルダ30の螺筒32の螺溝35に係合する一対の係合
突起54が内向きに設けられている。
【0030】この内筒部51の外側に外筒部52が固定
されている。外筒部52は低密度ポリエチレン製で、有
底円筒状をなし、その底部57を底蓋14の環状突部2
1の内側に回動可能に挿入し、外筒部52の内部に前記
内筒部51を嵌着固定している。
【0031】底部57の中央からは軸部(膨出部)58
が起立して上方に延びている。この軸部58は後述する
ホルダ30の螺筒32の中空部(内部空間)36内に進
入可能な位置に形成されており、ホルダ30が最下位に
位置した時に先端が皿部31の近傍に達する長さを有し
ている。
【0032】外筒部52の上部はシール環部55になっ
ていて、シール環部55はその全周を外筒10の円環壁
部19の内周面に圧接させ、シール状態に密接摺動する
ようになっている。
【0033】外筒部52は外方に張り出す環体部56を
有しており、この環体部56の外側に操作環部53が嵌
合固定されている。操作環部53はポリプロピレン製
で、その外周面の一部を外筒10の窓孔15に挿入して
若干外方に突出させている。操作環部53の外周面には
滑り止め用の縦突条が多数平行に形成されている。
【0034】以上のように、操作部材50は外筒10に
上下方向に移動不能に取り付けられており、窓孔15か
ら露出する操作環部53を操作することによって回動す
ることができるようになっている。
【0035】ホルダ30はポリプロピレン製で、、外筒
10の小径部13内に収納された有底の皿部31と、こ
の皿部31の底面中央から下方に延びる螺筒32とから
構成されている。
【0036】皿部31は横断面を棒状化粧料と相似形の
楕円形に形成されていて、その底部上面からは抜け防止
用の突片37が斜め上方に突き出ている。棒状化粧料は
その基部をこの皿部31内に内嵌させて支持される。皿
部31の外周面には前記外筒10の案内突起20に係合
する縦溝33が設けられている。又、皿部31の上部外
周縁には外筒10の小径部13の内周面にほぼ当接する
鍔34が周設されている。
【0037】一方、ホルダ30の螺筒32は円筒状をな
し、内部に中空部36を備え、下部を開口させていて、
外周面には螺溝35が螺旋状に形成されている。この螺
溝35には前記操作部材50の係合突起54が係合して
おり、これによって、操作部材50を回動するとホルダ
30が小径部13内を上下動し、棒状化粧料が外筒10
から突没するようになっている。即ち、この実施の形態
では、ホルダ30の螺溝35と操作部材50の係合突起
54によって、変換機構が構成されている。
【0038】尚、図1の右半分はホルダ30を最下位に
位置せしめた状態を示し、図1の左半分はホルダ30を
最上位に位置せしめた状態を示している。
【0039】蓋筒70はポリプロピレン製で、横断面を
外筒10と相似形の楕円形に形成されていて、嵌着時に
は下部が外筒10の中径部12に外嵌し、下縁が大径部
11の上縁に突き当たるようになっている。又、蓋筒7
0の内周面下部には、嵌着時に前記外筒10の係合突起
16が係合する縦溝71と、嵌着時に外筒10の係合突
起17が係合する横溝72が設けられている。
【0040】蓋筒70の上部内側には、シール部材80
が嵌合固定されている。シール部材80は低密度ポリエ
チレン製で弾性を有し、横断面が楕円形の有頂筒状をな
し、上部が小径部81、下部が大径部(弾性筒部)82
になっていて、小径部81の上部が蓋筒70に嵌着され
ている。小径部81の下部には空気抜き孔86が設けら
れている。
【0041】大径部82は下方に末広がりな形状をな
し、その内周面の途中には内方に突出する環状の突出部
83が設けられ、外周面の下縁には外方へ突出する環状
のシール突部84が設けられている。
【0042】図3において二点鎖線で示すように、蓋筒
70の非嵌着時において、突出部83の内面はその全周
を外筒10の小径部13の先部外周面よりも若干小さく
形成されており、シール突部84の外周面はその全周を
蓋筒70の周壁部内周面よりも若干小さく形成されてい
る。
【0043】そして、蓋筒70を外筒10に嵌着した時
に、外筒10の小径部13が突出部83を外方に押し広
げながら突出部83の内側に嵌入し、その結果、外径部
82の先部も外方へ押し広げられて、シール突部84の
外周面の全周が蓋筒70の周壁部内周面に圧接するよう
になっている。
【0044】即ち、シール部材80の大径部82は蓋筒
70の嵌着時に外筒10の小径部13と蓋筒70の周壁
部との間に挟装されるとともに弾性変形せしめられるよ
うになっていて、その弾性復元力によって、突出部83
が全周的に外筒10の小径部13の外周面を強く圧接し
てこの間をシールし、シール突部84が全周的に蓋筒7
0の内周面を強く圧接してこの間をシールするようにな
っている。
【0045】前記シール部材80の空気抜き孔86は、
蓋筒70の嵌着操作時にシール部材80内に閉じ込めら
れて加圧された空気を外部に逃がすためのものである。
即ち、シール部材80の内部は空気抜き孔86を介して
蓋筒70とシール部材80との間の空間87に連通して
おり、空間87内の圧力が上昇すると、その圧力によっ
てシール部材80の大径部82の先部が内方に弾性変形
してシール突部84と蓋筒70の周壁部内周面との間に
隙間ができ、この隙間から空気を逃がすのである。空気
が逃げて空間87内の圧力が低下すると、大径部82の
先部が再び広がってシール突部84が蓋筒70の周壁部
内周面に圧接してシールする。
【0046】上述構成の棒状化粧料繰出容器において
は、操作部材50の外筒部52が有底筒状であり、外筒
10の円環壁部19と操作部材50のシール環部55と
がシール状態に摺動し、外筒部52及びシール環部55
と円環壁部19の内側に変換機構を収容し、蓋筒70の
嵌着時に外筒10と蓋筒70との間をシール部材80の
大径部82によってシールしているので、棒状化粧料は
外筒10と操作部材50とシール部材80と蓋筒70に
よって囲まれた密閉空間内に収納されることとなる。し
たがって、棒状化粧料が揮発性成分を含むものであって
も、揮発性成分の揮発を阻止することができる。
【0047】そして、摺動部(即ち円環壁部19とシー
ル環部55の摺動部)におけるシール部分を円環状とし
たので、構造が簡単で、成形性がよく、しかもシール性
のよいものにすることができる。又、完全なシール構造
にするのが困難な楕円状の摺動部(即ち、皿部31と外
筒10の小径部13との間)については、シール構造に
する必要がなくなる。
【0048】又、この棒状化粧料繰出容器において棒状
化粧料を装填する場合には、外筒10とホルダ30と操
作部材50とを組み立てた後に、図1において右半分に
示すようにホルダ10を最下位に位置させて、外筒10
の上部開口から溶融状態の棒状化粧料材料を充填して行
うことができる。
【0049】この時、ホルダ10の皿部31の下面が外
筒10の仕切り壁部18の上面に当接するようになって
いて、皿部31と仕切り壁部18との間に隙間が殆どな
い。又、操作部材50の軸部58がホルダ30の中空部
36に進入して内部空間を埋め、空間が極めて小さくな
る。
【0050】これによって、棒状化粧料材料充填時にお
ける外筒10とホルダ30と操作部材50との間に形成
される空間の容積を非常に小さくでき、溶融状態の棒状
化粧料材料の熱によって前記空間内の空気が膨張したと
しても、膨張による容積の増大は非常に小さく、外筒1
0とホルダ30との僅かな隙間を通って皿部31内に流
出するほどに容積が増大することはない。したがって、
充填固化後の棒状化粧料に空洞が生じることもない。
【0051】〈発明の他の実施の形態〉前記実施の形態
では操作部材50に膨出部としての軸部58を設け、こ
の軸部58によってホルダ30の中空部36を埋めるよ
うにしたが、操作部材50に軸部58を設けずに、螺筒
32を中実軸にしてホルダ30が中空部36を有さない
ように構成してもよい。この場合には、螺筒32の内部
の肉部が膨出部となる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
蓋筒を外筒に嵌着した時に、横断面非円形の棒状化粧料
を、外筒と操作部材と蓋筒によって囲まれた密閉空間内
に格納することができ、棒状化粧料から揮発性成分が揮
発するのを確実に防止することができるという優れた効
果が奏される。しかも、非円形の摺動部にはシール構造
を施す必要がないので、構造が簡単である。
【0053】シール部材に弾性筒部を設けた場合には、
シール性が非常によい。シール部材に空気抜き孔を設け
ると、蓋筒の嵌着を確実に且つスムーズに行うことがで
きる。
【0054】更に、外筒と皿部との間に生じる空間部、
及び、皿部と円環壁部とシール筒部に囲まれた部位に生
じる空間部を減らすべくこれら空間部をほぼ埋める膨出
部を備えているので、溶融状態の棒状化粧料材料充填時
に加熱されて膨張する空気の容積を極めて小さくするこ
とができ、充填固化後の棒状化粧料に空洞部が生じるの
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における棒状化粧料繰出
容器を正面から見た縦断面図である。
【図2】本発明の実施の一形態における棒状化粧料繰出
容器を側面から見た縦断面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】本発明の実施の一形態における棒状化粧料繰出
容器において蓋筒を取り外した状態の平面図である。
【図5】本発明の実施の一形態における棒状化粧料繰出
容器において蓋筒を取り外した状態の正面図である。
【符号の説明】
10 外筒 15 窓孔 19 円環壁部 31 皿部 35 螺溝(変換機構) 36 中空部(内部空間) 50 操作部材 52 外筒部(シール筒部) 53 操作環部 54 係合突起(変換機構) 58 軸部(膨出部) 70 蓋筒 80 シール部材 82 大径部(弾性筒部) 86 空気抜き孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 勉 大阪府茨木市宇野辺1−6−9株式会社吉 野工業所大阪工場内 (72)発明者 神村 千秋 大阪府茨木市宇野辺1−6−9株式会社吉 野工業所大阪工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横断面非円形の棒状化粧料と横断面が相
    似形をなし基部側に窓孔を備えた外筒と、前記棒状化粧
    料の基部を内嵌し前記外筒の内部に配されて外筒に対し
    て軸線方向に移動可能で周方向に回動不能に取り付けら
    れた皿部と、前記外筒の窓孔から操作環部を露出させて
    外筒に周方向へ回動可能で軸線方向へ移動不能に取り付
    けられた操作部材と、前記皿部と操作部材との間に設け
    られていて操作部材の回転運動を皿部の直線運動に変換
    する変換機構と、前記外筒の先部側に嵌脱自在な蓋筒と
    を備えた棒状化粧料繰出容器において、 前記外筒には前記皿部の移動域よりも基部側に外筒の内
    周面に連なる円環壁部が設けられ、前記操作部材には前
    記円環壁部にシール状態に圧接摺動する有底円筒状のシ
    ール筒部が設けられ、前記変換機構はこれら円環壁部及
    びシール筒部の内側に設けられ、前記蓋筒の頂部内側に
    は蓋筒を外筒に嵌着した時に外筒と蓋筒との間をシール
    するシール部材が取り付けられ、更に、皿部を最下位に
    位置させた時に、外筒と皿部との間に生じる空間部、及
    び、皿部と円環壁部とシール筒部に囲まれた部位に生じ
    る空間部を減らすべくこれら空間部をほぼ埋める膨出部
    を備えていることを特徴とする棒状化粧料繰出容器。
  2. 【請求項2】 横断面非円形の棒状化粧料と横断面が相
    似形をなし基部側に窓孔を備えた外筒と、前記棒状化粧
    料の基部を内嵌し前記外筒の内部に配されて外筒に対し
    て軸線方向に移動可能で周方向に回動不能に取り付けら
    れた皿部と、前記外筒の窓孔から操作環部を露出させて
    外筒に周方向へ回動可能で軸線方向へ移動不能に取り付
    けられた操作部材と、前記皿部と操作部材との間に設け
    られていて操作部材の回転運動を皿部の直線運動に変換
    する変換機構と、前記外筒の先部側に嵌脱自在な蓋筒と
    を備えた棒状化粧料繰出容器において、 前記外筒には前記皿部の移動域よりも基部側に外筒の内
    周面に連なる円環壁部が設けられ、前記操作部材には前
    記円環壁部にシール状態に圧接摺動する有底円筒状のシ
    ール筒部が設けられ、前記蓋筒の頂部内側には蓋筒を外
    筒に嵌着した時に外筒と蓋筒との間をシールするシール
    部材が取り付けられ、前記変換機構は、皿部の底部から
    中空筒状をなして下方に延び外周面に螺旋突条を有する
    螺筒と、前記操作部材に設けられて前記螺旋突条に係合
    する係合突起、とから構成され、前記シール筒部はその
    底部から起立して延び前記螺筒の内部空間に進入可能な
    軸部を備えていることを特徴とする棒状化粧料繰出容
    器。
  3. 【請求項3】 前記シール部材は非嵌着時に蓋筒の内周
    面から離間して位置する弾性筒部を備えており、この弾
    性筒部は嵌着時に外筒の外周面に圧接し且つ外方に弾性
    変形せしめられて蓋筒の内周面に圧接するように形成さ
    れていることを特徴とする請求項1又は2に記載の棒状
    化粧料繰出容器。
  4. 【請求項4】 前記シール部材には前記弾性筒部よりも
    蓋筒の頂部側に空気抜き孔が形成されていることを特徴
    とする請求項1から3のいずれかに記載の棒状化粧料繰
    出容器。
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