JPH0974699A - 慣性リング付ロータ - Google Patents

慣性リング付ロータ

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Publication number
JPH0974699A
JPH0974699A JP7230207A JP23020795A JPH0974699A JP H0974699 A JPH0974699 A JP H0974699A JP 7230207 A JP7230207 A JP 7230207A JP 23020795 A JP23020795 A JP 23020795A JP H0974699 A JPH0974699 A JP H0974699A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
magnet
ring
inertia ring
inertial ring
Prior art date
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Pending
Application number
JP7230207A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Urabe
卓男 占部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seikosha KK
Original Assignee
Seikosha KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Seikosha KK filed Critical Seikosha KK
Priority to JP7230207A priority Critical patent/JPH0974699A/ja
Publication of JPH0974699A publication Critical patent/JPH0974699A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立の際にロータカナの歯部を傷付けること
なく、かつ組立が容易な慣性リング付ロータを作る。 【解決手段】 ロータカナ1の軸部1bにマグネット2
と慣性リング3とが嵌合してある慣性リング付ロータに
おいて、ロータカナ1には、それぞれ係止爪1fを有す
る複数の係合腕1cが設けてある。慣性リング3の外周
部には、係合腕1cが挿通する凹部3aが形成してあ
り、ロータカナ1と慣性リング3とは、係合腕1cが慣
性リングの凹部3aを挿通して係止爪1fがこの凹部3
aの外周部に係止することによって、マグネット2を挾
持している。これによりマグネット2や慣性リング3が
一体となって回転可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、時計用モータ等に組み込
まれる慣性リング付ロータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】時計用モータなどに組み込まれる小形モ
ータのロータは、ロータ軸と、このロータ軸と一体回転
するロータカナ部と、ロータ軸に圧入されたマグネット
とによって構成されている。ロータは、コイルに入力す
るパルス信号によって回転するのものであるので、連続
回転モータの場合にロータの回転を滑らかにするために
ロータ自体の慣性力を大きくすることが行われている。
とくに最近の小形モータは、ロータ用のマグネットとし
て、プラスチック内にサマリウムコバルト等の磁気粉末
を混在させてなるいわゆるプラスチック磁石が用いられ
るようになりつつあるが、プラスチック磁石は金属製の
磁石よりも比重が小さく、それだけに回転体としての慣
性も小さくなっているため、慣性を大きくするための手
段として慣性リングを設けることが多用される。
【0003】慣性リングを設けたロータすなわち慣性リ
ング付ロータの構成については、その第1例として、ロ
ータカナ部の基部に段差状に形成した取付部を設け、こ
の取付部に黄銅などをリング状に形成してなる慣性リン
グを圧入したものがある。
【0004】また、第2例として本出願人の提案に係る
ものであるが、ロータカナと一体に形成された軸部に、
中空円板状の慣性リングを挿通し、その外側にマグネッ
トを挿通させたものがある(実開平4−111254
号)。ロータカナの軸部には、係止爪を有する複数の係
合柱が設けてあり、これらの係合柱は、それぞれ慣性リ
ングの外周部に設けられた逃げ部を挿通してマグネット
の外周部を係止爪で係止するようにしてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の第1例
では、慣性リングをロータカナ部の基部に圧入するもの
であるため、組立の作業性に劣る問題がある。またロー
タカナ部の厚みに制約が生じ、慣性リングの「そり」や
「ばり」によって、カナ部と噛合する後段の歯車を傷付
け易いなどの問題がある。
【0006】また、第2例では、慣性リングをカナ部と
マグネットとの間に挾むようにしてあるが、このような
構成にすると、重心の位置が高くなるため、組立時に倒
れ易くなるなどの問題がある。また、マグネットを係止
爪で押えるのでマグネットにかかる負荷が大きくなるな
どの問題がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、歯車に傷を付け
ることがなく組立性に秀れた慣性リング付ロータを提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、ロータカナの軸部にマグネットと慣性
リングとが嵌合してある慣性リング付ロータにおいて、
ロータカナに係止爪を有する複数の係合腕が形成し、慣
性リングの外周部に係合腕が挿通する凹部を形成してあ
る。慣性リングとロータカナとは、係合腕が慣性リング
の凹部を挿通して係止爪が上記凹部の外周部に係止し、
マグネットを挾持させることによって組立性に秀れ、か
つマグネットに無理な力を及ぼさずに慣性リングを固定
可能にした。
【0009】
【発明の実施の形態】図1,2において、小形モータ用
ロータはロータカナ1とマグネット2及び慣性リング3
とによって構成してある。
【0010】ロータカナ1は、POM(ポリアセター
ル)などの硬質のプラスチック成形品からなり、歯部1
aとこの歯部と一体回転する軸部1bと、円板部1dか
ら軸方向に延伸するように設けられた3本の係合腕1c
とからなる。ロータカナの軸部1bは、基部から慣性リ
ング3を嵌入する部分を大径に形成してあり、各先端の
ほぞ部1eは細径かつ先端部に丸味をつけてある。
【0011】各係合腕1cは、基部から慣性リング3の
位置に相当する高さまでを長方形断面に形成してあり、
先端部にはフック状の係止爪1fが形成してある。これ
らの各係合腕1cは、成形の際に僅かに内方に傾けて、
マグネット2と慣性リング3とを装着したときに、それ
ぞれ中心に向う付勢力が働くようにしてある。
【0012】マグネット2は、樹脂材中にサマリウムコ
バルトなどの磁性粉末を分散させてなるプラスチックマ
グネットによって実質的に円筒状に形成したものからな
る。マグネット2の中心部には、軸部1bが挿通可能な
挿通孔2aが設けてある。
【0013】慣性リング3は、所定厚さの黄銅などの金
属製円板からなり、外周部には等角度間隔に係合腕1c
が挿通するとともに係合可能な凹部3aが3か所に形成
してあり、中心部には挿通孔3bを設けたものからな
る。
【0014】上記した3つの構成品1〜3を組み立てる
ことによって、本発明に係る慣性リング付ロータができ
上がる。この慣性リング付ロータの組立は、まずロータ
カナ1の歯部1aを下向きとし、下端部のほぞ部1eを
逃げ穴付き治具(図示せず)の逃げ穴に差し込み、歯部
1aの歯幅側を逃げ穴の周囲に当接させ、治具上にロー
タカナ1を立設する。この後、係止爪1fの付勢力に抗
してマグネット2の挿通孔2aをロータ軸部1bに挿通
し、マグネット2が円板部1dに当接するまで押し込
む。マグネット2が円板部1dに当接した位置では、係
合腕1cは腕自身の付勢力によって復帰し、マグネット
2の外周部に3方より当接して密着した状態となってい
る。次に慣性リング3をロータ軸部1bに挿通し、凹部
3aと係合腕1cとを位置合わせして押し込むと、マグ
ネット2の外側に慣性リング3が当接した位置で、係止
爪1fが係合腕1cの付勢力によって復帰し、この係合
腕は慣性リング3の凹部3aに係合し、かつ係止爪1f
が凹部3aの外周部に係止し、慣性リング3とマグネッ
ト2とを軸方向に挟持した状態となる。このため、マグ
ネット2及び慣性リング3は、ロータカナ1から離脱不
能に支持される。
【0015】また、係合腕1cが挿通する凹部3a等は
変更せずに、外径のみを変更した慣性リング3を、マグ
ネット2を組込んだ後のロータカナ1に組込むだけで慣
性モーメントの異なるロータとすることができる。すな
わち、ロータカナ1、マグネット2の形状を変えること
なく慣性リング3の外径のみを変えるだけで、小型モー
タの種々の仕様に添ったロータに適宜適用できる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、組立の際にマグネット
や慣性リングによって歯部を傷付けることがなくなり、
かつ後段歯車に悪影響を及ぼすこともなくなる。また組
立作業は係合腕でマグネットや慣性リングを挾み込むだ
けであるので極めて簡単になる。係止爪が凹部の外周部
に係止することによってマグネットを挾持するようにし
てあるので、マグネットや慣性リングが一体となって回
転可能となり、所望の慣性を有する慣性リング付ロータ
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【符号の説明】
1 ロータカナ 1b 軸部 1c 係合腕 1f 係止爪 2 マグネット 3 慣性リング 3a 凹部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータカナの軸部にマグネットと慣性リ
    ングとが嵌合してある慣性リング付ロータであって、 上記ロータカナには、係止爪を有する複数の係合腕が形
    成してあり、 上記慣性リングの外周部には、上記係合腕が挿通する凹
    部が形成してあり、 上記慣性リングと上記ロータカナとは、上記係合腕が上
    記慣性リングの上記凹部を挿通して上記係止爪が上記凹
    部の外周部に係止することによって、上記マグネットを
    挾持していることを特徴とする慣性リング付ロータ。
JP7230207A 1995-09-07 1995-09-07 慣性リング付ロータ Pending JPH0974699A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7230207A JPH0974699A (ja) 1995-09-07 1995-09-07 慣性リング付ロータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7230207A JPH0974699A (ja) 1995-09-07 1995-09-07 慣性リング付ロータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0974699A true JPH0974699A (ja) 1997-03-18

Family

ID=16904259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7230207A Pending JPH0974699A (ja) 1995-09-07 1995-09-07 慣性リング付ロータ

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JP (1) JPH0974699A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010136578A (ja) * 2008-12-08 2010-06-17 Asmo Co Ltd ロータ及びモータ
WO2012046422A1 (en) * 2010-10-04 2012-04-12 Nidec Corporation Rotor and motor

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040219