JP4591811B2 - 可動磁石式計器 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばコイルへの通電によりロータ磁石を回転させる可動磁石式計器に関する。
従来、車両用メータに適用される可動磁石式計器として、例えば交差コイル型の可動磁石式計器が一般によく知られている。可動磁石式計器は、エアコア式ムーブメントとも呼ばれ、回転軸を有するロータ磁石と、このロータ磁石を収納すると共にその一端が外部に突出するよう回転軸を軸支する合成樹脂製のハウジングと、このハウジングの外周に巻かれる一対のコイルと、このコイルが巻かれたハウジングの所要部を覆うように装着されるカバーとを有し、ハウジングにはカバーの周囲に延在する一対の保持フランジが形成されている。
かかる可動磁石式計器はハウジングから外部に突出した回転軸の突出端部が配線基板を貫通するように、その主要部が配線基板の背後に装着される。つまり、配線基板には回転軸の突出端部を貫通させ可動磁石式計器を取り付けるための取付用開口と、この取付用開口の周囲に切り欠き形成されハウジングの各保持フランジを挿入させるための切欠とが設けられている。そして、可動磁石式計器の配線基板への取付時には、ハウジングの各保持フランジと配線基板の各切欠とが対向するように位置合わせし、各保持フランジの背面が配線基板の表面に突出するように各保持フランジを各切欠に貫通させ、さらにこの状態から各保持フランジを所定方向に回動させることで各保持フランジの背面が配線基板の表面に係合し、これにより可動磁石式計器が配線基板に装着される(例えば下記特許文献1参照)。
特開平10−90012号公報
かかる配線基板に装着された可動磁石式計器はハウジングより突出する回転軸の突出端部に指針が装着される。一方、回転軸に直接、装着されるのではなくではなく、例えば下記特許文献2に記載のようにギヤからなる伝達機構を通じて回転軸と連結された指針軸に指針を装着するタイプの可動磁石式計器も公知である。かかる可動磁石式計器は、例えばロータ磁石と第1のギヤを有する回転軸と、第1のギヤと連結噛合する第2のギヤを有すると共に先端に指針が装着され第2のギヤの回転に応じて指針を回転させる指針軸と、各ギヤを連結させた状態で回転軸及び指針軸を並設状態に軸支すると共にロータ磁石並びに各ギヤを収納するハウジングと、ハウジングの外側に巻かれる一対のコイルと、このコイルが巻かれたハウジングの下方側を覆うように装着されるカバーとを備えている。また、ハウジングは上側ハウジングと下側ハウジングとに分割形成され、下側ハウジング側にてロータ磁石及び各ギヤを収納し、下側ハウジングの開口を上側ハウジングにて塞ぐ構成となっている。
特開2001−153890号公報
そして、この特許文献2に記載の可動磁石式計器の場合、指針軸が貫通する貫通部を有する第2のギヤはポリアセタール(POM)等からなる樹脂材料によって形成され、その貫通部の周囲には組付治具の位置決めピンによって第2のギヤを第1のギヤに対して適正な位置に噛合させるための治具孔が設けられている。
この治具孔の背後に位置する下側ハウジング箇所には治具孔に対応した孔部が形成され、可動磁石式計器の組み付け時には、まず下側ハウジングの孔部に治具の位置決めピンを貫通させて治具上に下側ハウジングを位置決め固定し、次に下側ハウジングの中央底部に外部磁石によって回転軸に連結されたロータ磁石と第1のギヤを配設し、次に孔部から突出した治具位置決めピンの突出端部に第2のギヤの治具孔を貫通させて各ギヤを噛み合わせる。これにより、第2のギヤが第1のギヤに対して適正となる位置に位置決め配設される。
さらに各ギヤ並びにロータ磁石を収納した下側ハウジングの開口を覆うように下側ハウジング上に上側ハウジングを配設し、その後、治具位置決めピンを取り除きハウジングの周囲にコイルを巻き、下側ハウジングの背後からカバーを装着して可動磁石式計器の組み付けが完了する。そして、かかる可動磁石式計器は、前述した特許文献1に記載のごときハウジングの保持フランジ背面と配線基板の切欠周縁部とからなる係合手段により配線基板に固定される。
しかしながら、特にこのようにハウジングの保持フランジを配線基板の表面に係合させて可動磁石式計器を配線基板に装着する場合には、保持フランジ背面と配線基板の切欠とが擦れ合いながら、保持フランジが配線基板の切欠から切欠周縁となる配線基板板面に乗り上がるため、保持フランジ背面の一部が塵となってカバー内に異物として落下してしまうことがあった。
また、前記特許文献2に記載のようにギヤからなる伝達機構を通じて回転軸と連結された指針軸に指針を装着するタイプの可動磁石式計器では、第2のギヤを組付治具により位置決めするために第2のギヤとハウジング(下側ハウジング)にそれぞれ孔を設ける構成である。
特に、カバー内部(底面)に落下した異物を有する伝達機構付き可動磁石式計器を搭載した配線基板は、例えば製造ライン内に搬送されるかもしくはメータ内に装着される際に、一時的に傾けられたり逆さにされる場合がある。そうするとカバーの底面に落下した異物がカバーの底面側から下側ハウジングの孔部を通ってハウジング内に至り、さらに異物はハウジング内での移動に伴い各ギヤの噛合箇所に介在してしまう場合があり、この場合には各コイルへの通電によるロータ磁石の回転時に各ギヤのスムーズな回転が阻害され、これにより指針の動作特性に悪影響を与えてしまうという問題点があった。
このため、カバー底面に落下した異物が下側ハウジングの孔部を通ってハウジング内に侵入するのを防止するには、下側ハウジングに設けた孔部を廃止して各ギヤを連結させる手段を適用する必要がある。具体的には、可動磁石式計器の組み付け時において、下側ハウジングの中央底部に回転軸に連結されたロータ磁石と第1のギヤを配設した後に、第2のギヤの治具孔に治具位置決めピンが貫通した状態の指針軸を有する第2のギヤが第1のギヤと噛み合うように第2のギヤを下側ハウジングの上方から下側ハウジング内に下降させることで各ギヤを噛み合わせる。
そして、このように各ギヤを噛み合わせ、これと同時に回転軸と指針軸の下端を並設状態に軸支する下側ハウジングは、このときハウジングに一体的に装着されている治具位置決めピンが第2のギヤから取り除かれた後、上側ハウジング装着工程に搬送され、この工程で上側ハウジングが下側ハウジングの開口を覆い、且つ回転軸と指針軸の上端を並設状態に軸支するように下側ハウジングに固定される。
ところが、かかる上側ハウジング装着工程では、指針軸は第2のギヤを位置決めしていた位置決めピンが除去されて、その下端部のみが下側ハウジングによって軸支される。従って、かかる下端のみが軸支された指針軸は不安定な状態となるため、搬送時における外部振動等によって各ギヤの噛み合いが外れる方向(各ギヤの噛み合う方向とは反対側)に傾く場合があり、これにより各ギヤの噛み合いが外れてしまう場合があった。さらに、この状態で上側ハウジングを下側ハウジングに装着してしまうと、指針軸は前述した傾斜方向とは反対側(各ギヤの噛み合う方向)に押し戻されて各ギヤが再び噛み合うが、このとき第2のギヤが第1のギヤに対して適正位置とは異なる位置で位置決め配設される場合があり、やはり指針の動作特性に悪影響を与えてしまうという問題点を有していた。
そこで本発明は、前述の課題に対して対処するため、組み付け時に軸を安定的に保持することが可能な可動磁石式計器の提供を目的とするものである。
本発明は、ロータ磁石及びこのロータ磁石と共に回転する第1のギヤを有する第1の軸と、前記第1のギヤに連結される第2のギヤを有する第2の軸と、通電により前記ロータ磁石に回転力を与える一対のコイルと、これら各コイルを支持するハウジングとを備え、前記ハウジングが前記第2の軸の一端側を軸受けする第1の軸受部を有する第1の枠体と、前記第2の軸の他端側を軸受けする第2の軸受部を有する第2の枠体とで構成され、前記第1の枠体に前記両枠体の組み付け前の状態において前記第1,第2のギヤの連結が外れないように前記第2の軸を支持する軸支持部を設け、前記軸支持部の内壁面は、前記軸支持部を前記第2のギヤ側から正視した際に、略円形内壁面の一部を壁形状としたDカット形状の内壁面となっていることを特徴とする。
本発明によれば、初期の目的を達成でき、組み付け時に軸を安定的に保持することが可能な可動磁石式計器を提供できる。
以下、図面に基づいて本発明による可動磁石式計器の実施形態について説明する。図1〜図4は本発明の実施形態を示すもので、図1は本発明の実施形態による可動磁石式計器の正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図2中、B部を拡大して示す要部断面図、図4は図3中、矢印C方向から見たときの第1の枠体とロータ磁石の要部正面図である。
図1,図2において可動磁石式計器Mは、ロータ磁石1と、このロータ磁石1を支持するロータ軸(第1の軸)2と、このロータ軸2とは所定間隔を空けて並設状態に設けられる指針軸(第2の軸)3と、これらロータ軸2,指針軸3を軸受け支持すると共にロータ磁石1と後述する伝達部材とを収納するハウジング4と、このハウジング4の外側に巻かれる一対のコイル5,6と、ハウジング4の所定領域を覆うカバー7と、ハウジング4から突出する指針軸3の先端に装着される指針Pと、ロータ磁石1と指針Pとの間に介在しロータ磁石1の回転を出力側である指針Pに伝達する伝達部材Tとを備えている。
ロータ磁石1は、例えばN,Sが交互に4極着磁された円盤状のプラスチックマグネットからなり、その中心部にはロータ軸2が嵌挿されている。これによりロータ磁石1はロータ軸2と同体的に回転(連動)し、且つロータ軸2を通じてハウジング4の後述する貫通部及び受部によって支持されている。
伝達部材Tは、ロータ軸2に固定され、ロータ磁石1と連動する第1のギヤT1と、この第1のギヤT1に連結噛合されると共に指針軸3に固定され、指針軸3に連動する第2のギヤT2とからなる。
第1のギヤT1は、外周に適宜数の連続歯が形成された歯車からなり、図2中、ロータ磁石1が下方、第1のギヤT1が上方に位置している。なお、第1のギヤT1の中心部にはロータ磁石1の場合と同様にロータ軸2が嵌挿されている。
第2のギヤT2は、第1のギヤT1よりも径大で且つ外周に第1のギヤT1よりも多くの連続歯が形成された歯車からなり、その中心部には指針軸3が嵌挿されている。また第2のギヤT2は、図2中、ロータ磁石1の上側で且つロータ磁石1とは適宜空間を空けて重なるように第1のギヤT1側に延び、第1のギヤT1と噛合している。また、第2のギヤT2には、可動磁石式計器Mの組み付け時において、治具の位置決めピン(図示せず)が貫通する治具孔(図示せず)が設けられている。
ハウジング4は合成樹脂からなり、図2中、下側に位置する第1の枠体41と上側に位置する第2の枠体42とに分割形成され、これら第1,第2の枠体41,42間で空洞部Sを形成し、この空洞部S内にロータ磁石1と伝達部材Tを収納すると共に、ロータ軸2と指針軸3を軸支している。
そして、このハウジング4を構成する第1,第2の枠体41,42のうち、指針Pが装着される側とは反対側の第1の枠体41には、カバー7の後述する孔部に対応する突出部43と、カバー7の後述する回り止め用孔部に対応する突起部44が形成されている。
突出部43は、ロータ軸2(ロータ磁石1)の軸方向に沿ってカバー7の後述する底壁部側に延びる略筒状に形成され、カバー7の前記孔部に嵌合してハウジング4に対するカバー7の位置を定めるものである。なお、この筒状の突出部43の中心部にはロータ軸2の下端部21を挿入するための貫通部43aが形成されており、この貫通部43aはロータ軸2の軸方向に沿って延びている。そして、ロータ軸2の下端部21を貫通部43aに沿って挿入することでロータ軸2の下端部21が貫通部43aによって軸受けされる。
突起部44は、図3に示すように指針軸3の軸方向に沿ってカバー7の後述する底壁部側に延びており、カバー7の前記回り止め用孔部に挿入されハウジング4に対するカバー7の回り止めを行うためのものである。また、突起部44は空洞部S側が開口する開口部44aを有する断面略凹部形状からなり、開口部44a側に位置し指針軸3の幅寸法W1よりも幅広く設定された開口幅W2を有する貫通孔部44bと、この貫通孔部44bの下方に位置し指針軸3の幅寸法W1と略等しい開口幅を有する溝からなり、指針軸3の下端部31を軸受けするための第1の軸受部44cとを備えている。
そして、指針軸3の下端部31を突起部44内に支持するにあたっては、まず開口部44aを通じて指針軸3の下端部31を貫通孔部44bに貫通させ、この状態からさらに下端部31を突起部44の底部側に移動させることにより、下端部31が第1の軸受部44cに沿うように挿入され、これにより下端部31を第1の軸受部44cによって支持することが可能となる
一方、ハウジング4を構成する第1,第2の枠体41,42のうち、指針Pが装着される側の第2の枠体42には、指針P側に延びるロータ軸2の上端部22を軸受けするための受部45と、指針Pと第2のギヤT2との略中間部に位置する指針軸3の上端部32側を軸受けするための第2の軸受部46とが形成されている。
受部45は、ロータ軸2の上端部22を挿入するための貫通部45aを備えており、この貫通部45aはロータ軸2の軸方向に沿って延びている。そして、ロータ軸2の上端部22を貫通部45aに沿って挿入することでロータ軸2の上端部22が貫通部45aによって軸受けされる。
第2の軸受部46は、略筒状に形成され、その中心部には指針軸3の上端部32が通り上端部32を支持するための貫通孔46aが形成されており、この貫通孔46aは指針軸3の軸方向に沿って延びている。そして、指針軸3の上端部32を貫通孔46aに沿って通すことで指針軸3の上端部32側が貫通孔46aによって軸受けされる。
従って、ロータ軸2はその下端部21が突出部43の貫通部43aによって軸受けされると共にその上端部22が受部45の貫通部45aによって軸受けされ、しかも指針軸3はその下端部31が突起部44の第1の軸受部44cによって軸受けされると共にその上側に位置する上端部32側が第2の軸受部46の貫通孔46aによって軸受けされている。
なお本実施形態の場合、指針軸3を軸受けするための一対の軸受部分であるハウジング4に設けた第1の軸受部44cと第2の軸受部46との間には、可動磁石式計器Mの組み付け工程時において、後述する指針軸装着工程から第2枠体装着工程までの間(各枠体41,42の組み付け前)に外部振動等によって各ギヤT1,T2の連結が外れない、つまり指針軸3が図2中、矢印X方向に傾かないように指針軸3を支持するための軸支持部47が形成されている。
この軸支持部47は、突起部44表面から指針軸3の軸方向に沿うように第2のギヤT2底面に向けて延びる壁部からなり、この場合、ロータ磁石1が配設されない側となる図2中、指針軸3の右方に位置している。なお、軸支持部47の指針軸3との対向面47aは、貫通孔部44bの内壁面よりも外側(右方)に設定されている(図3参照)。また、軸支持部47は、図4に示すように円形の指針軸3を取り巻く略円形洞部Sの内壁面の一部(図4中、点線Tと軸支持部47の対向面47aとで囲まれる領域)に樹脂材料を埋め込み、壁部からなる対向面47aを構成したものであるため、指針軸3を取り巻く略円形空洞部Sの形状は前記壁部の形成に伴い略「D」字状(Dカット形状)となって見える。
また、第2のギヤT2が配置されないロータ磁石1のラジアル方向外周に対応するハウジング4領域には、第1,第2の枠体41,42とで巻枠部48,49が形成され、この巻枠部48,49には一対のコイル5,6が巻装されている。
各コイル5,6は、例えばポリウレタン銅線からなり、ハウジング4の巻枠部48,49にそれぞれ巻かれることによって、第2のギヤT2が配置されないロータ磁石1のラジアル方向外周に位置しており、この際、各コイル5,6の巻回中心軸に沿ってロータ軸2側に延びる軸線は、ロータ軸2(ロータ磁石1)の軸心で交わり、このときの各巻回中心軸の交差角Fは、略135度に設定されている。
このように巻装された各コイル5,6の各末端部は、図1に示すように各端子8に導通接続され、これら端子8は丸棒状の導電性金属材からなり、巻枠部48,49の外方に位置して円柱状に延びる端子保持部401,402に圧入保持されている。この場合、各端子保持部401,402はハウジング4の第1の枠体41側に設けられている。
カバー7は、例えばパーマロイ等の金属製板材または合成樹脂材料からなり、底壁部71と、この底壁部71の外周よりロータ軸2の軸方向に沿って延びる周壁部72と、この周壁部72の底壁部71とは反対側に形成される開口73とを有しており、この開口73を通じてハウジング4の所要部、本実施形態では、ロータ磁石1の外周部に対応する第1の枠体41の底部及びその周囲のみを覆うように配設(装着)されている。
また底壁部71には、カバー7の中心に位置し、ハウジング4の突出部43に嵌入されることにより、ハウジング4に対するカバー7の位置を定める孔部73と、ハウジング4の突起部44が挿入されることにより、ハウジング4に対してカバー7を回り止めする回り止め用孔部74とが形成され、回り止め用孔部74の内径はハウジング4の突起部44の外径よりもやや大きく形成されている。
以上の各部によって可動磁石式計器Mが構成されている。次に、可動磁石式計器Mの組み付け例について説明する。まず、図示しない組付用治具上に第1の枠体41を固定する。次に、突出部43の貫通部43aにロータ軸2の下端部21を挿入することで、第1の枠体41の略中央底部にロータ軸2に固定されたロータ磁石1及び第1のギヤT1が埋設される(ロータ軸装着工程)。そして、ロータ磁石1を外部磁石によって所定位置に配設する。次に、第2のギヤT2の前記治具孔に第2のギヤT2の上方から前記位置決めピンを嵌め込み、この位置決めピンの嵌め込まれた指針軸3付き第2のギヤT2を第1の枠体41内に収納する。この際、前記位置決めピンによって第2のギヤT2が位置決めされているため両ギヤT1,T2が適正位置に噛み合うと同時に指針軸3の下端部31が第1の軸受部44cによって支持される(指針軸装着工程)。次に、第2のギヤT2から前記位置決めピンを取り除き、この位置決めピンの取り除かれた可動磁石式計器を第2枠体装着工程に搬送し各ギヤT1,T2を覆うように第2の枠体42を第1の枠体41上に装着する(第2枠体装着工程)。このとき、指針軸3の上端部32側が第2の軸受部46の貫通孔46を貫通すると共にロータ軸2の上端部22が受部45の貫通部45aを貫通し、これによりロータ軸2と指針軸3が各枠体41,42によって軸支され、これと同時に各枠体41,42(空洞部S)内に各ギヤT1,T2並びにロータ磁石1が収納される。以上により可動磁石式計器Mの組み付けが完了する。
ここで前述した可動磁石式計器Mの組み付け工程時において、特に前記位置決めピンを第2のギヤT2から取り除き、前記位置決めピンの取り除かれた可動磁石式計器を前記第2枠体装着工程に搬送し、第2の枠体42を装着するまでの間に外部振動等によって指針軸3が矢印X方向に傾いたとしても、指針軸3は両ギヤT1,T2の噛み合い状態を維持したまま軸支持部47と当接するよう構成されている。このため、両ギヤT1,T2の連結は前記位置決めピンが取り除かれてから第2の枠体42が装着されるまでの間に外れることがなく、これに伴い指針軸3を安定的に保持している。従って、指針軸3が軸支持部47によって矢印X方向に移動規制されているため、両ギヤT1,T2が連結されたまま、第2の枠体42を第1の枠体41上に装着することが可能となり、従来のように外部振動等によって両ギヤの噛み合いが外れた状態で第2の枠体(下側ハウジング)が第1の枠体(上側ハウジング)上に装着されることで、第2のギヤが第1のギヤに対して適正位置とは異なる位置で位置決め配設されることがなくなり、両ギヤT1,T2が適正位置に配設されるため、指針の動作特性を良好にすることが可能となる。
なお、第2の枠体42を第1の枠体41上に装着後は、再び指針軸3が通常位置に戻るようになっているため、軸支持部47と指針軸3とは接触しないようになっている。つまり、指針軸3は各軸受部44c,46だけで支持されるため、指針軸3とハウジング4との摩擦を増加させることなく、ロータ磁石1の回転により指針軸3をスムーズに回転させることができる。また、第1の枠体41に前記位置決めピンを貫通させるための孔を設けることなく、各ギヤT1,T2を適正位置に噛み合わせることができ、空洞部Sが完全な密閉状態となるため、外部からの異物等が空洞部S内に侵入するのを確実に防止できる。
また本実施形態では、空洞部Sの一部に壁部からなる軸支持部47を設け、指針軸3が軸支持部47側に傾いたときに各ギヤT1,T2の噛み合いが外れないように設定されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、指針軸3が軸支持部47側に傾いたときに両ギヤT1,T2の噛み合いが外れないように指針軸3を支持するものであれば軸支持部47の形状は任意であり、例えば図5に示すように空洞部Sの一部に略円形の隆起壁からなる軸支持部48を形成してもよい。
本発明の実施形態による可動磁石式計器の正面図である。 図1のA−A断面図である。 図2中、B部を拡大して示す要部断面図である。 図3中、矢印C方向から見たときの第1の枠体とロータ磁石の要部正面図である。 本発明の他の実施形態による軸支持部の変形例を示す図である。
符号の説明
1 ロータ磁石
2 ロータ軸(第1の軸)
3 指針軸(第2の軸)
4 ハウジング
5,6 コイル
7 カバー
8 端子
41 第1の枠体
42 第2の枠体
44c 第1の軸受部
46 第2の軸受部
47 軸支持部
S 空洞部
T 伝達部材
T1 第1のギヤ
T2 第2のギヤ

Claims (1)

  1. ロータ磁石及びこのロータ磁石と共に回転する第1のギヤを有する第1の軸と、
    前記第1のギヤに連結される第2のギヤを有する第2の軸と、
    通電により前記ロータ磁石に回転力を与える一対のコイルと、
    これら各コイルを支持するハウジングとを備え、
    前記ハウジングが前記第2の軸の一端側を軸受けする第1の軸受部を有する第1の枠体と、前記第2の軸の他端側を軸受けする第2の軸受部を有する第2の枠体とで構成され、
    前記第1の枠体に前記両枠体の組み付け前の状態において前記第1,第2のギヤの連結が外れないように前記第2の軸を支持する軸支持部を設け
    前記軸支持部の内壁面は、前記軸支持部を前記第2のギヤ側から正視した際に、略円形内壁面の一部を壁形状としたDカット形状の内壁面となっていることを特徴とする可動磁石式計器。
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