JPH097404A - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

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JPH097404A
JPH097404A JP17825695A JP17825695A JPH097404A JP H097404 A JPH097404 A JP H097404A JP 17825695 A JP17825695 A JP 17825695A JP 17825695 A JP17825695 A JP 17825695A JP H097404 A JPH097404 A JP H097404A
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康宏 大橋
Hiroshi Shida
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  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 灯具の外観上の見栄えが低下されず、しかも
部品点数が増加されることなくバルブで発生された熱か
ら灯具ボディを保護することを可能にする。 【構成】 灯具ボディ１内にリフレクタ５、バルブ６、
バルブ６から射出される光の範囲を制限するためのシェ
ード７を設け、シェード７はバルブ６から射出された光
のうち、眩惑光となる光を遮光する上部シェード部７１
と、灯具ボディの下面部に向けて射出される光を遮光す
る下部シェード部７２とを一体に有する。下部シェード
部７２によりバルブ６からの光を遮光して灯具ボディ１
の下面部に直接投射されることを防止し、灯具ボディ１
の下面部がバルブ６によって過熱されることを防止す
る。リフレクタ５の一部を灯具ボディ１の下面部に沿っ
て延設し、これが外部から見えることによる見栄えの低
下を解消する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は小型化を可能にした車両
用の灯具に関し、特に自動車のフォグランプン等のよう
に所要の配光特性を得るためのリフレクタ及びシェード
を設けた灯具に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車のフォグランプ等のように発光輝
度の高いバルブを光源とする灯具では、光源で発生した
熱から灯具ボディを保護する対策が必要となる。例え
ば、図７（ａ）は従来のフォグランプの断面構造を示し
ており、樹脂成形した灯具ボディ１０１の前面開口にレ
ンズ１０２を取着して灯室を画成し、この灯室の内部に
リフレクタ１０３とバルブ１０４を内装し、かつ所定の
配光特性を得るためのシェード１０５を設けている。そ
して、バルブ１０４で発生した熱が灯具ボディ１０１の
内面を過熱して灯具ボディを熱損傷することがないよう
に、リフレクタ１０３はその周縁に沿って周縁壁１０６
を灯具ボディ１０１の内面に沿って延長形成し、この周
縁壁１０６を遮熱板として利用する構成がとられてい
る。特に、小型化を目的とした灯具では、バルブ１０４
と灯具ボディ１０１との間隔寸法が短くなるために、バ
ルブで発生される熱の影響を受け易く、灯具ボディの遮
熱対策が特に要求される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リフレ
クタ１０３は配光特性を調整するために灯具ボディ１０
１に対してその角度位置を調整可能にする必要があるた
め、リフレクタ１０３と灯具ボディ１０１との間にはリ
フレクタが傾動可能な範囲の余裕として隙間を設ける必
要がある。このため、自動車のように通常の人間の目線
に対して下側に装備される灯具では、このリフレクタ１
０３の下側の周縁壁１０６の前縁部と灯具ボディ１０１
の隙間Ｓが灯具のレンズ１０２を透して外部に露見され
ることになり、この隙間Ｓの部分が暗く見え、灯具の外
観上の見栄えを低下させる原因となっている。
【０００４】
【発明の目的】本発明の目的は、外観上の見栄えが低下
されることなく、バルブで発生された熱から灯具ボディ
を保護することを可能にした車両用灯具を提供すること
にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、灯具ボディ内
に内装されるバルブを覆ってその照射される光の範囲を
制限するためのシェードを、バルブから射出された光の
うち眩惑光となる光を遮光する第１シェード部と、前記
バルブから射出された光のうち灯具ボディの下面部に向
けて射出される光を遮光する第２シェード部とを一体に
有する構成とする。
【０００６】また、灯具ボディ内に内装されるリフレク
タは、バルブからの射出された光を反射する反射鏡とし
ての背面部につながる周縁壁のうち、灯具ボディの下面
部に対向する下側の周縁壁を背面部の近傍位置にまで切
り欠かれた構成とすることが好ましい。さらに、灯具ボ
ディの少なくとも下面部の内面は、リフレクタの表面と
略同じ反射特性となるような反射処理が施されることが
好ましい。
【０００７】
【作用】シェードの第２シェード部によりバルブからの
光を遮光して灯具ボディの下面部に直接投射されること
を防止するため、灯具ボディの下面部がバルブによって
過熱されることが防止される。このため、灯具ボディの
下面部に沿ってリフレクタの周縁壁を延長する必要がな
く、レンズを通して外部から灯具ボディの下面部を見た
ときの見栄えを改善し、かつ組立工数を削減する。
【０００８】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図１は本発明を自動車のフォグランプに適用した
実施例の部分分解斜視図、図２はその一部を破断した正
面図、図３は図２のＡＡ線拡大断面図である。樹脂成形
された灯具ボディ１はその前面開口にレンズ２が取着さ
れ、かつこのレンズ２の周縁に設けたシール脚部２ａを
シール剤３によって灯具ボディの開口周縁溝１ａにおい
て封止することで、内部に灯室を画成する。この灯室を
構成する灯具ボディ１の内面はアルミニウム等の金属メ
ッキや金属塗装が施されており、特にその下面部には後
述するリフレクタの反射面と同様な反射面を構成すべ
く、表面処理４が施されている。そして、前記灯室内に
はリフレクタ５が配置され、かつこのリフレクタ５には
光源としてのバルブ６と、このバルブ６から射出される
光を規制するためのシェード７が設けられる。
【０００９】前記リフレクタ５は背面部５１が放物面鏡
として形成されており、この背面部５１の中央にソケッ
ト取付穴８が開設され、ここに前記バルブ６が挿通さ
れ、そのバルブ口金６ａがセットスプリング９のバネ力
によって取着される。また、前記リフレクタ５は、背面
部５１の周縁に沿って前方に向けて突出される周縁壁５
２を有しており、特に上部ないし両側部の周縁壁は灯具
ボディ１の前面開口に近い位置まで突出されているが、
下部の周縁壁はその前縁から背面側に向けて切欠き５３
が設けられており、結果としてその突出寸法は極めて短
いものとされ、その前縁は殆ど背面部５１の縁部に位置
されるように形成される。
【００１０】また、前記リフレクタ５は光軸調整可能な
構成とされており、背面部５１の一部のブラケット５４
に取着した球受座１０には灯具ボディ１に固定した球ピ
ン軸１１が嵌合され、これにより構成される球受部１２
を支点としてリフレクタ５は上下方向に傾動可能とされ
る。そして、この球受部１２の上方位置のリフレクタの
背面部５１の他部のブラケット５５には上下エイミング
ナット１３が固定され、前記灯具ボディ１に軸転可能に
支持した上下エイミング調整ネジ１４に螺合され、上下
エイミング調整部１５が構成される。したがって、前記
上下エイミング調整ネジ１４を軸転調整すれば、上下エ
イミングナット１３との螺合位置が変化され、リフレク
タ５を上下方向に傾動させ、前記リフレクタ５及びバル
ブ６の光軸位置を調整することができる。
【００１１】一方、前記バルブに対して取着されるシェ
ード７は、バルブ６で発光された光が直接レンズ２を透
して上方に射出されることを防止するためのものであ
り、図４にその拡大斜視図を示す。シェード７は耐熱性
のある材料、ここでは金属板を図５のように打抜き加工
した後、曲げ加工により形成しており、前記リフレクタ
５に取着されたときに前記バルブ６の上部を覆う第１の
シェード部としての上部シェード部７１と、前記バルブ
６の下側に沿って延設される第２のシェード部としての
下部シェード部７２とを備えている。前記上部シェード
部７１は先端部に垂下形成した前面部７３と、先端部寄
りの領域にバルブ６の略上側半分を覆うように中央部か
ら左右に向けて庇状に形成された庇部７４と、その基端
に開設されたねじ挿通穴７５が設けられる。また、下部
シェード部７２は前記前面部７３の中央から下方に延長
される連結部７６と、この連結部７６で連結されて前記
庇部７４に対向するようにバルブ６の下側に沿って中央
部から左右に向けて受け皿状に形成された底面部７７
と、その基端に設けた係止片部７８が一定に形成されて
いる。
【００１２】そして、前記上部シェード部７１の基端部
を、そのネジ挿通穴７５を利用してリフレクタ背面部５
ａのネジ穴５６にネジ１６により固定し、前記下部シェ
ード部７２の基端部の係止片部７８をリフレクタ背面部
５１に設けたスリット穴５７に挿入している。これによ
り、シェード７をバルブ６に対する特定の位置において
リフレクタ５に固定支持している。特に、シェード７を
上部シェード部７１と下部シェード部７２の各基端部に
おいてリフレクタ５に固定することで、自動車の振動や
衝撃によってもシェード７を安定した状態でリフレクタ
５に固定することが可能となる。
【００１３】したがって、前記シェード７がリフレクタ
５に固定支持されたときには、上部シェード部７１は、
前面部７３、庇部７４によってバルブ６の正面、上面、
両側面を上側から覆うため、バルブ６で発生された光が
正面、上面、両側面のそれぞれに向けて射出されること
はない。また、前記下部シェード部７２は、前記底面部
７７がバルブ６の下側面を覆うため、バルブ６で発生さ
れた光が下方に向けて射出されることはない。なお、下
部シェード部７２の底面部７７は少なくともバルブ６の
下側に沿って延設されればよく、例えば平板状に形成さ
れてもよい。
【００１４】このような構成のシェード７を用いること
により、図６に概略図を示すように、バルブ６から射出
された光のうち、前方正面の上寄りに向けられる光、上
方に向けられる光、左右両側及びその上方に向けられる
光はそれぞれ上部シェード部７１の前面部７３、庇部７
４により遮光される。また、バルブ６から射出された光
のうち、前方正面の下寄りに向けられる光は連結部７６
の両側の空隙部を通して射出され、さらにレンズ２を通
して自動車の前方の下部を照射する。さらに、バルブ６
から射出された光のうち、後方に向けられる光と、左右
両側に向けられる光はリフレクタ５に投射され、ここで
反射された後レンズ２を通して自動車の前方に照射され
る。
【００１５】これにより、バルブ６からの光が直接レン
ズ２を透して灯具の前方に上向きに射出される光が生じ
ることなく、自動車の前方を照射することが可能とな
り、自動車用灯具に要求される眩惑防止を満足した所定
の配光特性を得ることができる。また、このとき、上方
への光が遮光されるため、灯具ボディ１の上面部が過熱
されることが抑制される。この灯具ボディ１の上面部
は、リフレクタ５の上側の周縁壁によっても遮熱される
ため、バルブ６によって過熱された灯室内の空気が輻射
及び対流されることによって灯具ボディ１の上面部が特
に過熱され易くなることを回避することができる。
【００１６】一方、バルブ６から射出された光のうち、
真下に向けられる光は、下部シェード部７２の底面部７
７によって遮光されるため、灯具ボディ１の下面部に直
接光が投射されることが防止される。したがって、下部
シェード部７２の下側に位置されるリフレクタ５の周縁
壁が切欠き５３によって切り欠かれてこの領域に周壁が
存在していなくとも灯具ボディ１の下面部に光が直接に
投射されることはなく、下面部の過熱が防止され、灯具
ボディの熱による損傷が防止される。
【００１７】したがって、従来のリフレクタ、シェード
を有する灯具と全く同様に灯具を組み立てることで、灯
具ボディ１の下面部における過熱を防止し、灯具ボディ
の熱による損傷を防止することができる。これにより、
リフレクタ５の下側の周縁壁を遮熱板としてその前縁を
灯具ボディ１の前面開口の近くまで延長配置する必要は
なく、リフレクタ５と灯具ボディ１との間の間隙が原因
とされる灯具の見栄えの低下を防止する。また、この場
合、リフレクタ５の下側の周縁壁が背面側にまで切り欠
かれてその領域に灯具ボディ１の下面部の内面が露呈さ
れていても、灯具ボディ１の下面部の内面にはリフレク
タと同様の反射処理４が施されているため、リフレクタ
５と灯具ボディ１との境界が灯具の外部から露見される
ことは殆どなく、この点でも灯具の見栄えが低下される
ことはない。さらには、灯具ボディの下側部に別部材の
遮熱板を配設する必要もなく、部品点数や取付作業工程
が増大されることを防止する。
【００１８】なお、前記シェードは、上部シェード部と
下部シェード部とを前面部に設けた連結部において連結
しているが、正面下方の配光特性を重視する場合には、
連結部を前面部の両側２箇所に設けるように構成しても
よい。また、前記実施例では、自動車の振動や衝撃に対
してシェードを安定に保持するために下部支持片を設け
ているが、上部支持片のみでも十分な支持が得られる場
合には、下部支持片を省略してもよい。
【００１９】また、前記実施例は本発明をフォグランプ
に適用した例を示しているが、リフレクタ及びシェード
を有し、かつ灯具ボディをバルブの熱から保護すること
が必要とされる特に小型化を目的とした灯具であれば、
本発明を同様に適用することが可能である。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、灯具ボデ
ィ内に内装されるバルブから射出される光の範囲を制限
するためのシェードを、バルブから射出された光のうち
眩惑光となる光を遮光する第１シェード部と、灯具ボデ
ィの下面部に向けて射出される光を遮光する第２シェー
ド部とを一体に有しているので、第２シェード部により
バルブからの光が灯具ボディの下面部に直接投射される
ことを防止でき、灯具ボディの下面部がバルブによって
過熱されることが防止できる。これにより、灯具ボディ
の下面部に沿ってリフレクタの周縁壁を延長する必要が
なく、レンズを通して外部から灯具ボディの下面部を見
たときの見栄えを改善することができる。
【００２１】また、灯具ボディ内に内装されるリフレク
タは、バルブからの射出された光を反射する反射鏡とし
ての背面部につながる周縁壁のうち、灯具ボディの下面
部に対向する下側の周縁壁を背面部の近傍位置にまで切
り欠いているので、リフレクタの周縁壁の前縁が灯具ボ
ディの前面開口の近傍に位置されることがなく、この周
縁壁の前縁と灯具ボディの下面部との間の隙間が外部か
ら暗く見えることが防止でき、灯具の外観上の見栄えが
改善される。
【００２２】さらに、灯具ボディの少なくとも下面部の
内面は、リフレクタの表面と略同じ反射特性となるよう
に反射処理することにより、リフレクタの下側の周縁壁
を切り欠いた場合でも、この切り欠き部分に露呈される
灯具ボディの下面部の内面がリフレクタと同じ外観を呈
するため、リフレクタの切り欠き縁部が目立つことはな
く、灯具の見栄えが改善される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例の灯具の部分分解斜視図であ
る。
【図２】図１の灯具の一部を破断した正面図である。
【図３】図２のＡＡ線断面図である。
【図４】シェードの拡大斜視図である。
【図５】シェードの展開図である。
【図６】シェードによる遮光作用を説明するための概略
斜視図である。
【図７】従来の灯具の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
１ 灯具ボディ ２ レンズ ５ リフレクタ ６ バルブ ７ シェード ７１ 上部シェード部 ７２ 下部シェード部 ７３ 前面部 ７４ 庇部 ７６ 連結部 ７７ 底面部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 灯具ボディと、この灯具ボディ内に内装
    されるバルブと、このバルブから射出される光を反射し
    て灯具ボディから照射させるリフレクタと、前記バルブ
    を覆ってその照射される光の範囲を制限するシェードと
    を備える車両用灯具において、前記シェードはバルブか
    ら射出された光のうち眩惑光となる光を遮光する第１シ
    ェード部と、前記バルブから射出された光のうち灯具ボ
    ディの下面部に向けて射出される光を遮光する第２シェ
    ード部とを一体に有することを特徴とする車両用灯具。
  2. 【請求項２】 リフレクタは、バルブからの射出された
    光を反射する反射鏡としての背面部と、この背面部の周
    縁において灯具ボディの内面に沿って前方に延長される
    周縁壁とを備え、前記灯具ボディの下面部に対向する下
    側の周縁壁が前記背面部の近傍位置にまで切り欠かれて
    いる請求項１の車両用灯具。
  3. 【請求項３】 灯具ボディの少なくとも下面部の内面
    は、リフレクタの表面と略同じ反射特性となるような反
    射処理が施されてなる請求項２の車両用灯具。
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