JPH0973153A - ハロゲン化銀写真感光材料及びその製造方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料及びその製造方法

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JPH0973153A
JPH0973153A JP7260246A JP26024695A JPH0973153A JP H0973153 A JPH0973153 A JP H0973153A JP 7260246 A JP7260246 A JP 7260246A JP 26024695 A JP26024695 A JP 26024695A JP H0973153 A JPH0973153 A JP H0973153A
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JP
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silver halide
layer
styrene
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treatment
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JP7260246A
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English (en)
Inventor
Akihisa Nakajima
彰久 中島
Masato Takada
昌人 高田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高度に寸度安定性のあるシンジオタクチック
ポリスチレンに写真用支持体として満足し得る接着性能
を付与し、加えてこの接着性能を付与する加工を、塗布
ムラが出来ないよう仕上げる。 【構成】 主鎖の連鎖がラセモ連鎖であるスチレン系重
合体、又はそれを含む組成物から成る支持体を用いたハ
ロゲン化銀写真感光材料であって、該支持体とハロゲン
化銀感光層との間に少なくとも一層の疎水性ポリマー層
を有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高度に寸度安定性のあ
る支持体を用いたハロゲン化銀写真感光材料に関し、さ
らには塗布性能、接着性能に優れた支持体を用いたハロ
ゲン化銀写真感光材料及びその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料用支持体に
は、これまでに各種の合成樹脂が検討されている。写真
用支持体に要求される性能としては、光学的に透明であ
ることはもとより、親水性である写真乳剤層と接着しう
る加工が可能であること、寸度安定性があること、巻ぐ
せがつきにくいことなど多くの特性が要求される。
【0003】そこで一時的にではあるが、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート等が検討された時代もあった。こ
れらの樹脂は光学的特性に優れているものの、例えばポ
リスチレンは通常ランダム重合体で主鎖の連鎖に規則性
が無いために結晶化しない。その結果、親水性である写
真乳剤層と接着し易くするための加工(易接着加工)工
程の乾燥温度の熱履歴に耐えられず、平面性が損なわれ
るという問題があった。又、ポリカーボネートは、コス
トが高いという問題があった。
【0004】一方、現在広く用いられているセルロース
トリアセテート(TAC)、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)は写真用支持体として、これまで知られて
いる合成樹脂の中で優れた性能をもっている。一般的に
写真用支持体としては、感光材料が小径のコアに巻かれ
て用いられる場合には、現像処理により巻ぐせが解消す
るTACが用いられる。又、大径のコアに巻かれたり、
シートで用いられる感光材料の場合にはPETが用いら
れる。
【0005】ところで、近年画像情報量が増し単位面積
当たりの記録密度をこれまで以上に増すことを要求され
てきているが、一方ではこれまで以上に感光材料の寸度
安定性が要求されてきている。ハロゲン化銀写真感光材
料は最終的な画像保存のために用いられる場合もある
が、最終的な画像を形成するための中間材料として用い
られることも多い。この場合、印刷用感光材料等で良く
行われるごとく、何種類かの中間材料を順次焼き付け
る、あるいはフルカラー画像の場合には一旦イエロー、
マゼンタ、シアン、ブラックに色分解した画像を作り、
それを再び重ね合わせて作製する。寸度安定性がないと
その間に寸法ずれを起こすことにより明瞭な画像が得ら
れなかったり、色ずれが出るなどの悪影響を引き起こす
こととなる。
【0006】この寸法ずれは、ハロゲン化銀写真感光層
のバインダーが親水性高分子を主成分としているため
に、外界環境中の湿度により伸縮するためと、それを支
える支持体であるTAC、PETが疎水性であるとは言
え、分子中に親水性の部分を有する為に徐々にではある
が、環境の湿度変化の影響を受けるためである。これら
に対しては、防水層例えば、高結晶性のポリ塩化ビニリ
デン層を塗設する方法が提案され実用にも供されてい
る。
【0007】しかし、高結晶性のポリ塩化ビニリデン層
を支持体に設けた場合、下記の様な問題点がある。
【0008】長期間の保存により徐々に脱塩素化が進
みそのために画像が黄変する。
【0009】製膜時に端部を回収して再利用する際
に、同じく脱塩素化して支持体自身が、黄変してしま
う。
【0010】廃棄の際には、支持体を解重合する際
に、不純物として混入し再利用できない。焼却の際に、
塩素が発生する。
【0011】これらに対し、特開平3−131843号
で提案されている主鎖の主たる連鎖がラセモであるポリ
スチレン(いわゆるシンジオタクチックポリスチレン
(SPS))は、従来のポリスチレンの欠点であった熱
に対しての寸度安定性という問題を解決した画期的なフ
ィルムであった。ところが、結晶性が高いために、易接
着性処理などの表面加工が施しにくいという問題がある
ことがわかった。そのため開示されている方法だけで親
水性である写真乳剤層を接着させにくく、特に近年の迅
速処理に対しては、乳剤層のピックオフ等の問題が生じ
てしまう。
【0012】またこの支持体は、誘電損失が小さいため
に帯電すると電荷が逃げにくく、易接着処理を施す際に
帯電によると思われる塗布ムラが生じて、乾燥後最終的
に虹状のムラを発生し画像の外見を損うなどの問題を抱
えていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高度に寸度
安定性のあるシンジオタクチックポリスチレンに写真用
支持体として満足し得る接着性能を付与し、加えてこの
接着性能を付与する加工を、塗布ムラが出来ないよう仕
上げることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意検討し
た結果、下記何れかの構成を採ることにより本発明の目
的は達成されることがわかった。
【0015】〔1〕 主鎖の連鎖がラセモであるスチレ
ン系重合体又は該スチレン系重合体を含む組成物からな
る支持体上に、疎水性ポリマー層とハロゲン化銀感光層
を塗設したことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
料。
【0016】〔2〕 スチレン−ジエン系共重合体を含
む疎水性ポリマー層を担持することを特徴とする〔1〕
記載のハロゲン化銀写真感光材料。
【0017】〔3〕 主鎖の連鎖がラセモであるスチレ
ン系重合体又は該スチレン系重合体を含む組成物からな
る支持体に、コロナ放電、グロー放電、火炎処理又は紫
外線処理の加工を施した後、疎水性ポリマー層とハロゲ
ン化銀感光層を塗設することを特徴とするハロゲン化銀
写真感光材料の製造方法。
【0018】〔4〕 コロナ放電、グロー放電、火炎処
理又は紫外線処理の加工を施す前又は後に除電処理を行
うことを特徴とする〔3〕記載のハロゲン化銀写真感光
材料の製造方法。
【0019】〔5〕 疎水性ポリマー層を、主鎖の連鎖
がラセモであるスチレン系重合体又は該スチレン系重合
体を含む組成物からなる支持体が、製膜される工程中に
該支持体に疎水性ポリマー層を塗設し少なくとも一軸方
向に延伸した後熱固定し、その後ハロゲン化銀感光層を
塗設することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の
製造方法。
【0020】〔6〕 スチレン−ジエン系共重合体を含
む疎水性ポリマー層を支持体が製膜される工程中に、該
支持体に塗設することを特徴とする〔5〕記載のハロゲ
ン化銀写真感光材料の製造方法。
【0021】〔7〕 主鎖の連鎖がラセモであるスチレ
ン系重合体又は該スチレン系重合体を含む組成物からな
る支持体上に、(a)疎水性ポリマー層と、(b)親水
性コロイド層を、塗設した後、40℃以上100℃以下
の温度で熱処理し、ハロゲン化銀感光層を塗設すること
を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の製造方法。
【0022】〔8〕 主鎖の連鎖がラセモであるスチレ
ン系重合体又は該スチレン系重合体を含む組成物からな
る支持体上に、(a)スチレン−ジエン系共重合体を含
む疎水性ポリマー層と、(b)親水性コロイド層を、塗
設した後、40℃以上100℃以下の温度で熱処理する
ことを特徴とする〔7〕記載のハロゲン化銀写真感光材
料の製造方法。
【0023】
〔9〕 主鎖の連鎖がラセモであるスチレ
ン系重合体又は該スチレン系重合体を含む組成物からな
る支持体に、疎水性ポリマー層を塗設した後、且つハロ
ゲン化銀感光層を塗設する前に、100℃以上の温度で
前熱処理し、さらに、40℃以上100℃未満の温度で
後熱処理することを特徴とする〔5〕記載のハロゲン化
銀写真感光材料の製造方法。
【0024】〔10〕 疎水性ポリマー層がスチレン−
ジエン系共重合体を含む疎水性ポリマー層であることを
特徴とする
〔9〕記載のハロゲン化銀写真感光材料の製
造方法。
【0025】本発明において、主鎖の主たる連鎖がラセ
モであるスチレン系重合体又は、それを含む組成物と
は、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)又はS
PSを主成分とする立体規則性構造(タクチシチィー)
が主としてシンジオタクチック構造を有するものであ
り、スチレンの単独重合体であれば、特開昭62−11
7708号記載の方法で重合することが可能であり、ま
たその他の重合体については、特開平1−46912
号、同1−178505号等に記載された方法により重
合することにより得ることができる。
【0026】そのタクティシティーは同位体炭素によ
る、核磁気共鳴法(13C−NMR法)により定量され
る。13C−NMR法により測定されるタクティシティ
ーは、連続する複数個の構成単位の存在割合、例えば2
個の場合はダイアッド、3個の場合はトリアッド、5個
の場合はペンタッドによって示すことができる。
【0027】本発明でいう主としてシンジオタクチック
構造を有するスチレン系重合体は、ラセモダイアッドで
75モル%以上であることが好ましく、さらには85モ
ル%、特に95モル%であることが好ましい。上記ラセ
モダイアッドは下記構造が好ましい。
【0028】
【化1】
【0029】(式中、nは0〜5の整数を示し、Xはア
ルキル基、アルコキシ基、COOM、ハロゲン原子等が
挙げられる。ここでMはアルカリ金属やHなどの正の電
荷が1の元素を示す。) 特に、アルキルスチレンとスチレンの共重合体は、50
μm以上の膜厚を有するフィルムを得るためには、好ま
しい組み合わせである。
【0030】本発明のシンジオタクチック構造を有する
ポリスチレン系樹脂は、上記のような原料モノマーを重
合用の触媒として、特開平5−320448号、4頁〜
10頁に記載の(イ)(a)遷移金属化合物及び(b)
アルミノキサンを主成分とするもの、又は(ロ)(a)
遷移金属化合物及び(c)遷移金属化合物と反応してイ
オン性錯体を形成しうる化合物を主成分とするものを用
いて重合して製造することができる。
【0031】本発明フィルムに用いられるスチレン系重
合体を製造するには、まず、前記スチレン系単量体を十
分に精製してから上記触媒のいずれかの存在下に重合さ
せる。
【0032】通常は−50〜200℃、好ましくは30
〜100℃の温度において、1秒〜10時間、好ましく
は1分〜6時間程度重合が行われる。また、重合方法と
しては、スラリー重合法,溶液重合法,塊状重合法,気
相重合法など、いずれも用いることができるし、連続重
合,非連続重合のいずれであってもよい。ここで、溶液
重合にあっては、溶媒として、例えばベンゼン,トルエ
ン,キシレン,エチルベンゼンなどの芳香族炭化水素,
シクロペンタン,ヘキサン,ヘプタン,オクタンなどの
脂肪族炭化水素などを一種又は二種以上を組合わせて使
用することができる。この場合、単量体/溶媒(体積
比)は任意に選択することができる。分子量制御は例え
ば水素,温度,モノマー濃度などで行うことができる。
【0033】また、本発明の効果を損なわない程度に、
これらと共重合可能な他のモノマーを共重合することが
できる。
【0034】SPS(シンジオタクチックポリスチレ
ン)を製膜するに用いる重合体は、重量平均分子量が1
0,000以上、更に好ましくは30,000以上であ
る。重量平均分子量が10,000未満のものでは、強
度特性や耐熱性に優れたフィルムにならない場合があ
る。重量平均分子量の上限については、特に限定される
ものではないが、1,500,000以上では延伸張力
の増加に伴う破断の発生などが生じる可能性がある。
【0035】本発明のSPSフィルムの分子量は、製膜
される限りにおいては制限がないが、重量平均分子量
で、10000〜3000000であることが好まし
く、特には30000〜1500000のものが好まし
い。
【0036】また、この時の分子量分布(重量平均分子
量/数平均分子量)は、1.5〜8が好ましい。この分
子量分布については、異なる分子量のものを混合するこ
とにより調整することも可能である。更に本発明のシン
ジオタクチックポリスチレン系フィルムは、シンジオタ
クチックポリスチレン系ペレットを120〜180℃
で、1〜24時間、真空下或いは、常圧下で空気又は窒
素等の不活性気体雰囲気下で乾燥する。目的とする含有
水分率は、特に限定されないが加水分解による機械的強
度等の低下を防ぐ観点から、0.05%以下、好ましく
は0.01%以下、更に好ましくは0.005%以下が
良い。しかしながら目的を達成すれば、これらの方法に
特に限定されるものではない。
【0037】本発明のSPSフィルムとしては、SPS
単独であることが好ましいが、さらにSPSの50重量
%以下の他の成分を加えることはできる。主鎖がメソ連
鎖であるアイソタクチック構造を有するスチレン系重合
体(IPS)を混合することにより結晶化速度のコント
ロールが可能であり、より強固なフィルムとすることが
可能である。
【0038】支持体中には、本発明の目的を妨げない範
囲において、機能性付与のために無機微粒子、酸化防止
剤、UV吸収剤、帯電防止剤、染料、顔料、色素等を含
有させることが可能である。
【0039】製膜時に押し出す方法は、公知の方法が適
用出来るが、例えばTダイで押し出すことが好ましい。
シンジオタクチックポリスチレンペレットを280〜3
50℃で溶融、押出して、キャスティングロール上で静
電印加しながら冷却固化させて未延伸フィルムを作製す
る。
【0040】次にこの未延伸フィルムを2軸延伸し、2
軸配向させる。延伸方法としては、公知の方法、例え
ば、縦延伸及び横延伸を順に行う逐次2軸延伸法のほ
か、横延伸・縦延伸の逐次2軸延伸法、横・縦・縦延伸
法、縦・横・縦延伸法、縦・縦・横延伸法、または同時
2軸延伸法等を採用することができ、要求される機械的
強度や寸法安定性等の諸特性に応じて適宜選択すること
ができる。
【0041】一般に、連続生産では、長手方向とは上述
の縦延伸、幅方向とは上述した横延伸のことをいう。つ
まり、連続生産では、最初に長手方向に、次に幅手方向
に延伸を行う逐次2軸延伸方法が好ましく、この場合、
縦横の延伸倍率としては、2.5〜6倍で、縦延伸温度
は、ポリマーのガラス転移温度(Tg)に依存するが、
通常(Tg+10)℃〜(Tg+50)℃の温度範囲で
延伸する。シンジオタクチックポリスチレン系フィルム
の場合は、110〜150℃行うことが好ましい。幅手
方向の延伸温度としては、長手方向より若干高くして1
15〜160℃で行うことが好ましい。つぎに、この延
伸フィルムを熱処理する。この場合の熱処理温度として
は、用途に応じて適宜変更出来る。高い収縮率を要求さ
れる収縮包装用途には150℃以下、寸法安定性を要求
される写真、印刷、医用用途には、150〜270℃の
温度が採用される。
【0042】熱処理時間は、特に限定されないが通常1
秒から2分程度が採用される。
【0043】必要に応じて、縦熱弛緩、横熱弛緩処理等
を施してもよいことは言うまでもない。
【0044】この後にフィルムを、急冷して巻き取って
も良いが、Tg〜熱処理温度の間で0.1分〜1500
時間かけて徐冷し大きな径のコアに巻取り40℃〜Tg
間でさらに−0.01〜−20℃/分の間の平均冷却速
度で冷却すると、支持体に巻ぐせを付けにくくする効果
がある点で好ましい。もちろん40℃〜Tg間での熱処
理は、支持体を巻とってから乳剤塗布後製法品断裁まで
に0.1分〜1500時間恒温槽に入れて行うことが好
ましい。
【0045】上述の製膜法に加えて、易滑性、接着性、
帯電防止性能等の諸特性を付与するため、SPS支持体
の少なくとも片面に、前述の特性等を付与したSPS支
持体を積層した、SPS積層フィルムを作製することも
出来る。積層の方法は、樹脂が溶融された状態で層流で
積層した後、ダイより押し出すとか、冷却、固化したS
PS未延伸支持体又はSPS一軸延伸支持体に、溶融S
PSを押出ラミネートし、しかる後縦・横両方向に又
は、一軸延伸方向と直角方向に延伸、熱固定して得られ
る。SPS樹脂の押出条件、延伸温度、延伸倍率、熱固
定温度等は、SPS積層支持体の組み合わせによっては
若干異なるが、最適条件を選ぶよう微調整すれば良く、
大幅な変更にはならない。
【0046】2層以上の積層の場合、使用される樹脂
は、同種ポリマーの組み合わせ(共重合ポリマーの組み
合わせを含む)であっても良いし、異種ポリマーであっ
ても良いことは言うまでもない。
【0047】上述の製膜法は、その用途、目的に応じて
適宜変えられるもので、本発明はいかなる理由でも、こ
れらの方法に限定されるものではない。
【0048】このようにして得られたシンジオタクチッ
クポリスチレン系延伸フィルムの厚さは、用途に応じて
異なるが、極薄コンデンサー用の0.3μm厚さのも
の、通常コンデンサー用の6μm、12μm厚み、印刷
感材用の100μm、医用の185μm、電気絶縁材料
(スロットライナー等)用の250μm厚さと、多岐に
亘るが、上記製膜条件は、0.3〜500μmの厚さの
ものに有効である。
【0049】次に、本発明に用いられる下引層の疎水性
ポリマー層について説明する。
【0050】疎水性ポリマー層は下引第一層として用い
られ、本発明の下引用疎水性ポリマーとしては、ジエン
系のゴム状物質を用いることが好ましい。このようなゴ
ム状物質としては、一般にビニル単量体とジオレフィン
単量体の共重合体からなる。
【0051】本発明に於いて、共重合体を形成する一方
の単量体であるジオレフィン(ジエン)単量体とは、1
分子内に2個のエチレン結合をもつ単量体をいい、脂肪
族不飽和炭化水素でも環式構造をもつものでもよい。
【0052】具体的には、共役ジエンであるブタジエ
ン、イソプレン、クロプレン、非共役ジエンとして、
1,4−ペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、3−ビ
ニル−1,5−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエン、
3−メチル−1,5−ヘキサジエン、3,4−ジメチル
−1,5−ヘキサジエン、1,2−ジビニルシクロブタ
ン、1,6−ヘプタジエン、3,5−ジエチル−1,5
−ヘプタジエン、4−シクロヘキシル−1,6−ヘプタ
ジエン、3−(4−ペンテニル)−1−シクロペンテ
ン、1,7−オクタジエン、1,8−ノナジエン、1,
9−デカジエン、1,9−オクタデカジエン、1−シス
−9−シス−1,2−オクタデカトリエン、1,10−
ウンデカジエン、1,11−ドデカジエン、1,12−
トリデカジエン、1,13−テトラデカンジエン、1,
14−ペンタデカジエン、1,15−ヘキサデカジエ
ン、1,17−オクタデカジエン、1,21−ドコサジ
エン等を挙げることができる。
【0053】これらのジオレフィン単量体の内、特に共
役ジエンであるブタジエン、イソプレン、クロロプレン
が好ましく用いられ、とりわけ、ブタジエンが好ましく
用いられる。
【0054】本発明において、共重合体を形成する一方
の単量体である上記スチレンの誘導体としては、例え
ば、メチルスチレン、ジメチルスチレン、エチルスチレ
ン、ジエチルスチレン、イソプロピルスチレン、ブチル
スチレン、ヘキシルスチレン、シクロヘキシルスチレ
ン、デシルスチレン、ベンチルスチレン、クロルメチル
スチレン、トリフルオロメチルスチレン、エトキシメチ
ルスチレン、アセトキシメチルスチレン、メトキシスチ
レン、4−メトキシ−3−メチルスチレン、ジメトキシ
スチレン、クロルスチレン、ジクロルスチレン、トリク
ロルスチレン、テトラクロルスチレン、トリクロルスチ
レン、テトラクロルスチレン、ペンタクロルスチレン、
ブロムスチレン、ジブロムスチレン、ヨードスチレン、
フルオロスチレン、トリフルオルスチレン、2−ブロム
−4−トリフルオルメチルスチレン、4−フルオル−3
−トリフルオルメチルスチレン、ビニル安息香酸、ビニ
ル安息香酸メチルエステル等を挙げることができる。
【0055】本発明の共重合体中のジオレフィン単量体
の含有量は共重合体全体の10〜60重量%、特に15
〜40重量%であることが好ましい。
【0056】ビニル単量体としては、特に、スチレン類
が共重合体全体の70〜40重量%であることが好まし
い。
【0057】又、本発明に用いられる共重合体には第3
成分である分子内に2個以上のビニル基、アクリロイル
等、メタクリロイル基、アリル基を有する単量体を共重
合することができる。
【0058】これらとしては、ジビニルベンゼン、1,
5−ヘキサジエン−3−イン、ヘキサトリエン、ジビニ
ルエーテル、ジビニルスルホン、ジアリルフタレート、
ジアリルカルビノール、ジエチレングリコールジメタク
リレート、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、トリメチロールプロパンジメタクリレート等の通常
ビニル単量体の重合の際に添加されるいわゆる架橋剤を
挙げることができる。
【0059】本発明の共重合体のラテックスのゲル分率
が50〜95重量%であることが好ましい。
【0060】ここに、ゲルとは、共重合成分が3次元的
に重合した状態のものをいう。本発明の如き組成の共重
合体が3次元的に重合すると、その3次元重合の程度に
より、溶剤に対する溶解度が変化してくる。即ち3次元
重合の程度が進む程、溶解し難くなる。
【0061】従って、ゲルの3次元重合の程度はその溶
解度から判断される。勿論、溶解度は使用する溶剤によ
り異なるから溶剤毎に、ゲルの3次元重合の程度の定義
は異なってくるが、本発明に於いては、ゲルとは、3次
元的に共重合した状態であり、かつその3次元重合の程
度が、精製したテトラヒドロフランに20℃、48時間
浸漬しても溶解しない程度のものをいう。
【0062】市販されていて入手し易いという点で好ま
しい共重合体としては、スチレン−ブタジエン、スチレ
ン−イソプレン、スチレン−クロロプレン、メチルメタ
クリレート−ブタジエン、アクリロニトリル−ブタジエ
ン等を挙げることができる。この中でも、スチレン−ブ
タジエン系ラテックスが好ましい。
【0063】これらの重合方法としては、例えば、乳化
重合法、溶液重合法、塊状重合法、懸濁重合法、放射線
重合法等が挙げられる。
【0064】溶液重合では、溶媒中で適当な濃度の単量
体の混合物(通常、溶剤に対して40重量%以下、好ま
しくは10〜25重量%の混合物)を開始剤の存在下で
約10〜200℃、好ましくは30〜120℃の温度
で、約0.5〜48時間、好ましくは2〜20時間重合
を行うことで得られる。
【0065】開始剤としては、重合溶媒に可溶なものな
らばよく、例えば、過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブ
チロニトリル(AIBN)、過酸化ジ第3ブチル等の有
機溶媒系開始剤、過硫酸アンモニウム(APS)、過硫
酸カリウム、2,2′−アゾビス−(2−アミノプロパ
ン)−ハイドロクロライド等の水溶性開始剤、またこれ
らとFe2+塩や亜硫酸水素ナトリウム等の還元剤を組み
合わせたレドックス系重合開始剤等を挙げることができ
る。
【0066】溶媒としては、単量体の混合物を溶解する
ものであればよく、例えば、水、メタノール、エタノー
ル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジ
オキサン、もしくはこれらの2種以上の混合溶媒等を挙
げることができる。
【0067】重合終了後、得られる重合体は、成分の一
つであるジエン系単量体が自己架橋するためにゲル化し
ていて、あらゆる溶剤に不要となっている。
【0068】乳化重合法では、水を分散媒とし、水に対
して10〜50重量%のモノマーとモノマーに対して
0.05〜5重量%の重合開始剤、0.1〜20重量%
の分散剤を用い、約30〜100℃、好ましくは60〜
90℃で3〜8時間攪拌下重合させることによって得ら
れる。モノマーの濃度、開始剤量、反応温度、時間等は
幅広くかつ容易に変更できる。
【0069】開始剤としては、水溶性過酸化物(例えば
過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等)、水溶性アゾ
化合物(例えば2,2′−アゾビス−(2−アミノプロ
パン)−ハイドロクロライド等)またはこれらとFe2+
塩や亜硫酸水素ナトリウム等の還元剤を組み合わせたレ
ドックス系重合開始剤等を挙げることができる。
【0070】分散剤としてはアニオン性界面活性剤、ノ
ニオン性界面活性剤、水溶性ポリマー等が挙げられる。
【0071】疎水性ポリマーの平均粒径は、0.01〜
0.8μmが特に好ましく、0.005〜2.0μmの
ものであればいずれも好ましく使用することができる。
【0072】疎水性ポリマーは、有機溶剤中で重合され
る場合には、さらに水に分散させて減圧に引くことによ
り溶剤を水に置換することにより使用することができ
る。
【0073】下引第一層に用いる疎水性ポリマーは水性
分散液(ラテックス)とし、さらに必要により該水性分
散液中に架橋剤、界面活性剤、膨潤剤、マット剤、帯電
防止剤等を添加することが好ましい。架橋剤としては例
えば、米国特許3,325,287号、同3,288,
775号、同3,549,377号、ベルギー特許6,
602,226号等に記載のトリアジン系化合物、米国
特許3,291,624号、同3,232,764号、
フランス特許1,543,694号、英国特許1,27
0,578号に記載のジアルデヒド系化合物、米国特許
3,091,537号、特公昭49−26580号等に
記載のエポキシ系化合物、米国特許3,642,486
号等に記載のビニル系化合物、米国特許3,392,0
24号に記載のアジリジン系化合物、米国特許3,54
9,378号等に記載のエチレンイミン系化合物、及び
メチロール系化合物がある。これらの化合物のうち、ジ
クロロトリアジン誘導体が好ましい。
【0074】本発明の下引第一層の中には、塗布性を向
上させるために、水溶性ポリマーを含有させることが好
ましい。
【0075】水溶性ポリマーとしては、ヒドロキエチル
セルロース(HEC)、カルボキシメチルセルロース
(CMC)、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース(HPMC)、エチルヒドロキ
シエチルセルロース(EHEC)、疎水性を有するよう
変性したヒドロキシエチルセルロース(HMHEC)、
ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリエチレンオキシ
ド(PEO)、キサンタン、カチオン性ヒドロキシエチ
ルセルロース(CATHEC)、ヒドロキシプロピルグ
アー(HPグアー)、グアー、ポリビニルアルコール
(PVA)、ポリアクリルアミド、アルギン酸ナトリウ
ム、及びカーボポール(Carbopol;登録商標)
アクリルアミド増粘用組成物等がある。
【0076】本発明を実施する上で有用なカルボキシメ
チルセルロースナトリウム(CMC)は種々の原料から
得られる。例えばCMC−7LX(デラウェア州ウィル
ミントンのアクアロン社)であり、本品は通常、0.6
5〜0.80のカルボキシメチル置換度、及び水中5重
量%の濃度にて200〜1000mPa.sの範囲の水
溶液粘度を有する。市販又は実験用の他の種々のCMC
も使用できることは言うまでもない。本発明に使用する
ことのできるこれら他の種類のCMCは、広い分子量範
囲と種々のカルボキシメチル置換度を有する。
【0077】メチルセルロース(MC)、及びヒドロキ
シエチルセルロース(HEC)はアクアロン社(Aqu
alon Company)から市販されている。エチ
ルヒドロキシエチルセルロースはベロール・ノーベル
(Berol Nobel)から、そしてヒドロキシプ
ロピルメチルセルロースはアクアロン社とダウケミカル
社から市販されている。使用量は全固形分の10%以下
が好ましい。
【0078】本発明の第一下引層は、例えば本発明の組
成物を混合した塗布液(以下、本発明の塗布液とい
う。)を製膜されたSPSフィルム上に塗布し乾燥する
ことによって形成することができる。
【0079】この下引第一層の疎水性ポリマーの塗布量
としては、100〜1,000mg/m2であることが
好ましく、この下引層の乾燥温度は80〜200℃であ
ることが好ましく、下引層の乾燥温度は80〜140℃
であることがさらに好ましい。
【0080】また、この下引第一層はSPSフィルムを
形成する製膜工程の途中、つまり、結晶配向が完了する
前のフィルム上に塗布等の手段を用いて設け、次いで、
延伸、熱固定し、結晶配向を完了させて設けることが好
ましい。
【0081】ここで結晶配向が完了する前のフィルムと
は、該ポリマーを熱溶融してそのままフィルム状となし
た未延伸フィルム、また、最終延伸倍率までは延伸させ
ていない延伸フィルム、例えば、縦方向または横方向の
いずれか一方に延伸した一軸延伸フィルム、縦及び横軸
方向に延伸してはあるが、その延伸の程度が更に延伸す
ることにより配向結晶化を完了させることができる程度
である縦及び横方向の二方向に延伸した二軸延伸フィル
ムをいう。
【0082】結晶配向が完了する前のフィルムは、乾燥
され、延伸、熱固定等の工程に導かれる。例えば、塗布
液を塗布した2〜5倍の倍率で縦方向延伸したフィルム
は、ステンターに導かれて2〜5倍の倍率で横方向延伸
され、さらに熱固定される。横方向延伸する間に塗布液
は乾燥され、フィルム上に連続皮膜を形成する。尚、連
続皮膜を行う場合には、横方向の延伸を巾方向延伸とも
いい、又、縦方向の延伸は長手方向の延伸とも言う。
【0083】この塗布液の濃度は、通常20重量%以下
であり、好ましくは15重量%以下である。また、塗布
量は、フィルム1m2あたり塗布液重量で1〜20gさ
らには5〜15gが好ましい。
【0084】塗布方法としては、公知の種々の方法を用
いることができる。例えば、ロールコート法、グラビア
ロールコート法、スプレーコート法、エアーナイフコー
ト法、バーコード法、含浸法及びカーテンコート法等を
単独でもしくは組み合わせて使用することができる。
【0085】ところでSPSフィルムは、通常写真用支
持体として用いられるPET、TACに比べて、誘電損
失が小さいという特徴がある。このため一度帯電すると
自然には除電されにくいという性質を有することにな
る。
【0086】そのために下引塗布をする際にその電荷分
布にしたがって、液付きが変わって塗布ムラとなってし
まう傾向があり、下引液を塗布する前後に強制的に除電
することが望ましい。
【0087】本発明に好ましく用いられる除電方法とし
ては、搬送支持体の接触するロールをアースする方法、
超音波等により霧化した水を吹き付ける方法、もしくは
放射線を当てまわりの空気をイオン化して電荷を中和す
る方法、除電ブラシを用いる方法、高圧印加法、イオン
風をつくりそれを吹き付ける方法等がある。
【0088】また本発明の下引第一層を設層する際に
は、塗布直前に、以下のような表面処理がなされること
が好ましい。
【0089】これはSPSフィルムがきわめて疎水性の
表面を有するためである。この様な問題点を克服するた
めに、薬品処理、機械的処理、コロナ放電、火炎処理、
紫外線処理、高周波処理、グロー放電処理、活性プラズ
マ処理、レーザー処理、混酸処理、オゾン酸化処理、な
どの表面活性化処理をしたのち、下引層を設けこの上に
写真乳剤層を塗布する。この中で特にコロナ放電処理、
火炎処理、グロー放電処理、紫外線処理が好ましい。
【0090】これら好ましい表面処理のうち、コロナ放
電処理は、例えば、特公昭48−5043号、同47−
51905号、特開昭47−28067号、同49−8
3767号、同51−41770号、同51−1315
76号等に開示された方法により達成することができ
る。放電周波数は50〜5000kHz、好ましくは5
〜数100kHzが適当である。
【0091】被処理物の処理強度に関しては、濡れ性改
良の為に、0.001〜5kV・A・分/m2、好まし
くは0.01〜1kV・A・分/m2が適当である。電
極と誘電体ロールのギャップクリアランスは0.5〜
2.5mm、好ましくは1.0〜2.0mmが適当であ
る。
【0092】別の好ましい表面処理であるグロー放電処
理は、例えば米国特許3,057,792号、同3,0
57,795号、同3,179,482号、同3,28
8,638号、同3,309,299号、同3,42
4,735号、同3,462,335号、同3,47
5,307号、同3,761,299号、英国特許99
7,093号等を用いることができる。グロー放電処理
条件は、一般に圧力は0.005〜20Torr、好ま
しくは0.02〜2Torrが適当である。
【0093】放電は、真空タンク中で1対以上の空間を
置いて配置された金属板或いは金属棒間に高電圧を印加
することにより生じる。この電圧は、雰囲気気体の組
成、圧力により色々な値をとり得るものであるが、通常
上記圧力範囲内では、500〜5000Vの間で安定な
定常グロー放電が起こる。接着性を向上せしめるのに特
に好適な電圧範囲は、2000〜4000Vである。
【0094】又、放電周波数として、従来技術に見られ
るように、直流から数1000MHz、好ましくは50
〜20MHzが適当である。放電処理強度に関しては、
所望の接着性能が得られることから0.01〜5kV・
A・分/m2、好ましくは0.15〜1kV・A・分/
2が適当である。
【0095】グロー放電処理する際の放電雰囲気ガス組
成は、好ましくは水蒸気分圧が、10%以上100%以
下が好ましく、更に好ましくは40%以上90%以下で
ある。水蒸気以外のガスは酸素、窒素等からなる空気で
ある。このようなグロー放電の処理雰囲気中に水蒸気を
定量的に導入する方法は、グロー放電処理装置に取り付
けたサンプリングチューブからガスを4極子型質量分析
器(日本真空製MSQ−6150)に導き、組成を定量
しながら行うことで達成できる。
【0096】表面処理すべき支持体を予め加熱した状態
でグロー放電処理を行うと、短時間の処理で接着性が向
上し、また支持体の黄色化を大幅に減少させることがで
きる。予熱温度は50℃以上ガラス転移温度(もしくは
ガラス転移点Tg)以下が好ましく、70℃以上Tg以
下がより好ましく、90℃以上Tg以下がさらに好まし
い。真空中でポリマー表面温度を上げる具体的方法とし
ては、赤外線ヒータによる加熱、熱ロールに接触させる
ことによる加熱等がある。
【0097】グロー放電処理は、冷媒流路となる中間部
を持つ電極をフィルムの幅方向に複数対向させて設置
し、支持体を搬送しながら処理するのが好ましい。
【0098】グロー放電処理を施した支持体は、直ちに
特開平3−39106号記載の方法で冷却ロールを用い
て温度を下げることが好ましい。
【0099】紫外線照射処理は特公昭43−2603
号、同43−2604号、同45−3828号記載の処
理方法によって行われるのが好ましい。水銀灯は石英管
からなる高圧水銀灯で、紫外線の波長が180〜380
nmの間であるものが好ましい。紫外線照射は支持体の
延伸工程、熱固定時、熱固定後の何れでもよい。
【0100】紫外線照射の方法については、光源は被支
持体の表面温度が150℃前後にまで上昇することが支
持体性能上問題なければ、主波長が365nmの高圧水銀灯
ランプを使用することができる。低温処理が必要とされ
る場合には主波長が254nmの低圧水銀灯が好まし
い。またオゾンレスタイプの高圧水銀ランプ、及び低圧
水銀ランプを使用する事も可能である。
【0101】好ましい実施方法としては365nmを主
波長とする高圧水銀ランプで、照射光量20〜1000
0mJ/cm2がよく、より好ましくは50〜2000
mJ/cm2である。254nmを主波長とする低圧水
銀ランプの場合には、照射光量100〜10000mJ
/cm2がよく、より好ましくは300〜1500mJ
/cm2である。特公昭39−12838号、特開昭4
7−19824号、特開昭48−28067号、特開昭
52−42114号記載等の処理方法によって行うこと
ができる。
【0102】火炎処理は以下のように行われる。火炎処
理に用いるガスは天然ガス、液化プロパンガス、都市ガ
スのいずれでもかまわないが、空気との混合比が重要で
ある。なぜなら、火炎処理による表面処理の効果は活性
な酸素を含むプラズマによってもたらされると考えられ
るからであり、火炎の重要な性質であるプラズマの活性
(温度)と酸素がどれだけ多くあるかがポイントであ
る。このふたつを決めているのはガス/酸素比であり、
過不足なく反応する場合がエネルギー密度が最も高くな
りプラズマの活性が高くなる。具体的には、天然ガス/
空気の好ましい混合比は容積比で1/6〜1/10、好
ましくは1/7〜1/9である。また、液化プロパンガ
ス/空気の場合は1/14〜1/22、好ましくは1/
16〜1/19、都市ガス/空気の場合は1/2〜1/
8、好ましくは1/3から1/7である。
【0103】また、火炎処理量は1〜50kcal/m
2、より好ましくは3〜20kcal/m2の範囲で行う
とよい。またバーナーの内炎の先端と支持体の距離は3
〜7cm、より好ましくは4〜6cmにするとよい。バ
ーナーのノズル形状は、フリンバーナー社(米国)のリ
ボン式、ワイズ社(米国)の多穴式、エアロジェン(英
国)のリボン式、春日電機(日本)の千鳥型多穴式、小
池酸素(日本)の千鳥型多穴式が好ましい。火炎処理の
支持体を支えるバックアップロールは中空型ロールであ
り、冷却水を通して水冷し、常に20〜50℃の一定温
度で処理するのがよい。
【0104】本発明では、下引第1層の上に下引第2層
として、乳剤層の接着性のために親水性コロイド層を設
けることが好ましい。本発明に使用する親水性下引ポリ
マーとしては、水溶性ポリマー、セルロースエステルな
どが例示される。水溶性ポリマーとしては、ゼラチン、
ゼラチン誘導体、カゼイン、寒天、アルギン酸ソーダ、
でんぷん、ポリビニールアルコール、ポリアクリル酸共
重合体、無水マレイン酸共重合体などであり、セルロー
スエステルとしてはカルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロースなどである。
【0105】この中でも最も好ましいのはゼラチンであ
る。ゼラチンとしては、いわゆる石炭処理ゼラチン、酸
処理ゼラチン、酸素処理ゼラチン、ゼラチン誘導体及び
変性ゼラチン等当業界で一般に用いられているものはい
ずれも用いることができる。これらのゼラチンのうち、
最も好ましく用いられるのは石炭処理ゼラチン、酸処理
ゼラチンである。これらのゼラチンは、その作製工程に
おける種々の不純物、例えば0.01〜20000pp
mの金属類(Na,K,Li,Rb,Ca,Mg,B
a,Ce,Fe,Sn,Pb,Al,Si,Ti,A
u,Ag,Zu,Niなどの金属、及びそのイオンな
ど)、イオン(F、Cl、Br、I、硫酸イオン、硝酸
イオン、酢酸イオン、アンモニウムイオンなど)を含有
していてもよい。特に石炭処理ゼラチンにおいてはC
a,Mgイオンを含有するのは当業界では常識であり、
その含有量も10〜3000ppmと非常に幅広いが、
下引塗布性能上1000ppm以下が好ましく、更に好
ましくは500ppm以下である。
【0106】その他、下引液には、必要に応じて各種の
添加剤を含有させることができる。例えば界面活性剤、
帯電防止剤、アンチハレーション剤、着色用染料、顔
料、塗布助剤、カブリ防止剤等である。本発明の下引層
には公知の種々のゼラチン硬化剤を用いることができ
る。
【0107】ゼラチン硬化剤としてはクロム塩(クロム
明ばんなど)、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、グル
タールアルデヒドなど)、イソシアネート類、エピクロ
ルヒドリン樹脂、ポリアマイド-エピクロルヒドリン樹
脂(特公昭49−26580号、特開昭51−3619
号)、シアヌルクロリド系化合物(例えば、特開昭47
−6151号、同47−33380号、同54−254
11号、同56−130740号に記載の化合物)、ビ
ニルスルホンあるいはスルホニル系化合物(例えば、特
公昭47−24259号、同50−35807号、特開
昭49−24435号、同53−41221号、同59
−18944号に記載の化合物)、カルバモイルアンモ
ニウム塩系化合物(例えば、特公昭56−12853
号、同58−32699号、特開昭49−51945
号、同51−59625号、同61−9641号に記載
の化合物)、アミジニウム塩系化合物(例えば、特開昭
61−225148号に記載化合物)、カルボジイミド
系化合物(例えば、特開昭651−126125号、同
52−48311号に記載の化合物)、ピリジニウム塩
系化合物(例えば、特公昭58−50699号、特開昭
52−54427号、同57−44140号、同57−
46538号に記載の化合物)、その他ベルギー特許第
825,726号、米国特許第3,321,313号、
特開昭50−38540号、同52−93470号、同
56−43353号、同58−113929号に記載の
化合物などを挙げることができる。
【0108】本発明の下引層のいずれかの中には、画像
の透明性や粒状性を実質的に損なわない程度に無機また
は、有機の微粒子をマット剤として含有させることがで
きる。
【0109】無機の微粒子のマット剤としてはシリカ
(SiO2)、二酸化チタン(TiO2)、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウムなどを使用することができる。
【0110】有機の微粒子マット剤としては、ポリメチ
ルメタクリレート、セルロースアセテートプロピオネー
ト、ポリスチレン、米国特許4,142,894号に記
載されている処理液可溶性のもの、米国特許4,39
6,706号に記載されているポリマーなどを用いるこ
とができる。
【0111】これらの微粒子マット剤の平均粒径は0.
01〜10μmのものが好ましい。より好ましくは、
0.05〜5μmである。また、その含有量は0.5〜
600mg/m2が好ましく、更に好ましくは、1〜4
00mg/m2である。
【0112】このようにして得られた下引済フィルム
は、前記方法により順次設層されるがさらに以下のよう
な熱処理工程を通ることにより、より接着性が向上す
る。第1の熱処理の方法としては、下引層塗布後、乳剤
層塗布前までに40℃以上100℃以下の温度で0.1
分〜1500時間保温した状態にすることである。この
処理により接着性が向上する。
【0113】第2の方法としては熱処理は100℃以上
支持体の融点(DSCで求めた融解温度)未満の温度で
熱処理をした後、上記40℃以上100℃未満の温度で
再熱処理を行うとよい。
【0114】熱処理は、一定温度で実施してもよく(定
温前熱処理)、降温しながら実施してもよく(降温前熱
処理)、また昇温しながら実施してもよい(昇温前熱処
理)。
【0115】熱処理の時間は、0.1分以上1500時
間以下、さらに好ましくは1分以上100時間以下であ
る。
【0116】この熱処理の後、後熱処理を実施するが、
熱処理終了温度から後熱処理開始温度にまで急速冷却し
てもよく、100℃をまたいで徐々に後熱処理開始温度
にまで冷却してもよい。また一度室温に冷却した後、後
熱処理温度に上昇させてもよい。
【0117】後熱処理温度は40℃以上100℃未満、
より好ましくは50℃以上100℃未満で熱処理を行
う。
【0118】後熱処理はこの温度範囲内の一定温度で実
施してもよく、昇温あるいは冷却しながら熱処理しても
よい。なかでも好ましいのが、一定温度あるいは、冷却
しながらの熱処理である。冷却の平均冷却速度は−0.
04〜−20℃/時間、より好ましくは−0.1〜−5
℃/時間である。この熱処理時間は、2.5分以上15
00時間以下、さらに好ましくは10分以上200時間
以下である。
【0119】これらの前熱処理と後熱処理の方法の組み
合わせは幾つかあるが、100℃以上結晶化温度以下で
定温前熱処理をした後、100℃から80℃の温度範囲
まで冷却速度−0.1〜−5℃/時間で冷却しながら後
熱処理するのが好ましい。
【0120】ハロゲン化銀写真感光材料は、支持体の少
なくとも片面に少なくとも1層のハロゲン化銀感光層を
有している。該ハロゲン化銀感光層に用いられるハロゲ
ン化銀乳剤としては、通常の種々のハロゲン化銀乳剤を
任意に用いることができる。また、該乳剤は、常法によ
り化学増感することができ、増感色素を用いて所望の波
長域に光学増感することができる。
【0121】また、ハロゲン化銀乳剤には、カブリ防止
剤、硬膜剤、酸化防止剤を加えることができる。該乳剤
のバインダーとしては、ゼラチンを用いるのが有利であ
る。ここで用いることが出来るゼラチンは、前述の下引
第2層としてもちいる事の出来るゼラチンと同一であ
る。
【0122】ハロゲン化銀感光層は、硬膜剤を用いて膜
強度を高めることができるが、このような硬膜剤として
は、前述の下引第2層としてもちいる事の出来るゼラチ
ンと同一であり、単独もしくは組み合わせて使用するこ
とができる。また、可塑剤、水不溶性又は難溶性合成ポ
リマーの分散物(ラテックス)、カプラー、塗布助剤、
帯電防止剤、さらにはホルマリンスカベンジャー、蛍光
増白剤、マット剤、滑剤、画像安定剤、界面活性剤、色
カブリ防止剤、現像促進剤、現像遅延剤や漂白促進剤等
を含有させることもできる。
【0123】写真感光材料においては、上記ハロゲン化
銀感光層以外にも種々の親水性コロイド層を設けること
ができる。設けることができる親水性コロイド層として
は、保護層、フィルター層、バックコーティング層、ハ
レーション防止層、イラジェーション防止層、中間層等
が挙げられる。
【0124】本発明は一般用カラー感光材料、レントゲ
ン感光材料、印刷用感光材料撮影用感光材料、観賞用感
光材料等種々の写真感光材料に適用できる。
【0125】
【実施例】次に本発明を実施例によって、より具体的に
説明する。
【0126】〔1〕SPS重合例 重合例−1 特開平3−131843号の方法に従ってSPSのペレ
ットを作製した。
【0127】下記に重合例を記す。作業は全て無菌箱中
乾燥アルゴン雰囲気下で行った。
【0128】内容積500mlのガラス製容器に硫酸銅
5水塩(CuSO4・5H2O)17.8g(71mmo
l)精製ベンゼン200ml及びトリメチルアルミニウ
ム24mlを入れ、40℃で8時間撹拌した。
【0129】これを、アルゴン雰囲気中、No.3Aガ
ラスフィルターでロ過したのちロ液を空気にふれないよ
うにして凍結乾燥させた。
【0130】次にアルゴン雰囲気下で定圧にもどしたの
ち、生成物をとり出した。
【0131】これとトリイソブチルアルミニウム、ペン
タメチルシクロペンタジエニルチタントリメトキシド、
ペンタジエチルチタントリメトキシドを混合し、内容積
2lのステンレス製反応容器を入れオイルバスにより9
0℃に加熱した。
【0132】この中に十分に脱水精製したスチレンを1
lとパラメチルスチレン70mlを入れ、この温度中で
8時間重合反応をした。こののち、1lの塩化メチレン
を入れ、さらに撹拌しながらナトリウムメチラートのメ
タノール溶液を加えたのち無菌箱から取り出した。
【0133】これを20lのメタノール中に徐々に滴下
した後、No.3Aのガラスフィルターでロ過して3回
1lのメタノールで洗浄した後、150℃で12時間減
圧乾燥した。
【0134】このもの13C−NMRからみたシンジオタ
クチシティは85%、GPCで測定した重量平均分子量
は43万で、DSCの測定により得られた重合体のガラ
ス転移点は98℃であった。
【0135】重合例−2 重合例−1のスチレンのかわりに、十分に脱水精製した
スチレン930mlとα−メチルスチレン70mlを入
れ同様に重合した。この場合のDSCの測定により得ら
れた重合体のガラス転移点は97℃であった。
【0136】これをそれぞれ押出機でペレット化した
後、130℃でペレットを結晶化した。
【0137】〔2〕感光材料塗布液の作製 〔ハロゲン化銀乳剤塗布液Em−1の調製〕温度40
℃、pH3.0の硝酸酸性雰囲気下で、銀電位EAgを
1N・NaClで170mVに保持しながら下記溶液A
に溶液Bと溶液Cをコントロールダブルジェット法で11
分間混合した。
【0138】 溶液A ゼラチン 5.6g HO(CH2CH2O)n(CH2CH2CH2O)17(CH2CH2O)mH (但しn+m=6)の10%エタノール溶液 0.56ml 塩化ナトリウム 0.12ml 濃硝酸 0.43ml 蒸留水 445ml 溶液B 硝酸銀 60g 濃硝酸 0.208ml 蒸留水 85.2ml 溶液C ゼラチン 3g HO(CH2CH2O)n(CH2CH2CH2O)17(CH2CH2O)mH (但しn+m=6)の10%エタノール溶液 0.3ml 塩化ナトリウム 20.2g ソジウムヘキサクロロジウム(1%水溶液) 20ml 蒸留水 85.61ml 溶液D ゼラチン 1.4g HO(CH2CH2O)n(CH2CH2CH2O)17(CH2CH2O)mH (但しn+m=6)の10%エタノール溶液 0.14ml 蒸留水 48.8ml 得られたハロゲン化銀粒子の平均粒径は0.12μm
で、単分散度は8〜15%であった。このようにして調
製した乳剤に溶液Dを添加し、炭酸ナトリウムでpHを
6.0に調製し、ついで4−ヒドロキシ−6−メチル−
1,3,3a,7−テトラザインデンを200mgを加
えた。その後、各ハロゲン化銀乳剤を常法に従って水
洗、脱塩し、防腐剤として溶液Eを加えた。
【0139】 溶液E 2−メチル−5−クロロイソチアゾール−3−オン 15mg 純水 0.3ml 上記乳剤に安定剤として4−ヒドロキシ−6−メチル−
1,3,3a,7−テトラザインデン200mgと、ゼ
ラチン8.6gを加えた。
【0140】更に、下記塗布用添加剤を加え、塗布液の
総量が303mlになるよう純水で調整しハロゲン化銀
乳剤塗布液Em−1を調製した。
【0141】 サポニン33%(W/V)水溶液 2.2ml ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム20%(W/V)水溶液 2.2ml 1−デシル−2−(3−イソペンチル)サクシネート−2−スルホン酸 ナトリウム4%(W/V)水溶液 0.3ml ポリマーラテックス20%(W/V)エマルジョン液 31.8ml (平均粒径0.25μmのシクロヘキシルメタクリレート、イソノニルアクリ レート、グリシジルアクリレート(50/40/10モル比)をスチレン−イソ プレンスルホン酸のコポリマー中でラテックス重合したもの) ヒドラジン誘導体(A−1)2%(W/V)メタノール溶液 7.5ml アミン化合物(A−2)5%(W/V)水溶液 4ml クエン酸7%(W/V)水溶液 0.4ml 中性界面活性剤(A−3)2%(W/V)水溶液 26.5ml 2−メルカプトヒポキサンチン0.5%(W/V)アルカリ水溶液 4ml エチレンジアミン4酢酸ナトリウム5%(W/V)水溶液 10ml スピロビス(3,3−ジメチル−5,6−ジヒドロキシインダン)の5%(W /V)メタノール溶液 1.5ml ハイドロキノン20%(W/V)水溶液 2.5ml スチレンスルフォン酸とマレイン酸(75:25重量比)の水溶性コポリマー の4%(W/V)水溶液 4ml 2−メチル−5−クロロイソチアゾール−3−オン5%(W/V) メタノール溶液 0.1ml
【0142】
【化2】
【0143】〔保護層用塗布液P−1の調製〕下記添加
剤を添加混合し、総量が1414mlになるよう純水で
調整して保護層用塗布液P−1を調製した。
【0144】 ゼラチン12%(W/V)水溶液 250ml 1−デシル−2(3−イソペンチル)サクシネート−2−スルホン酸 ナトリウム4%(W/V)水溶液 50ml NaCl10%水溶液 22ml 不定型シリカ(平均粒径3.5μm) 2g 不定型シリカ(平均粒径6μm) 4g アニオン界面活性剤(A−4)0.08%(wt)メタノール溶液 70ml クエン酸7%(W/V)水溶液 5.1ml ジメゾンS2%(W/V)メタノール溶液 20ml 染料 下記(A−5)の2%(W/V)水溶液 700ml スチレンスルフォン酸とマレイン酸(75/25重量比)の水溶性コポリマー の4%(W/V) 水溶液 22.7ml 2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール0.1%(W/V) 水溶液 6ml 染料分散液Bu 250ml
【0145】
【化3】
【0146】〔染料分散液Buの調製〕下記染料(A−
6)を100mg/m2の塗布付き量になる量を、酢酸
エチル200mlに溶解した液とゼラチン30g、クエ
ン酸147mg、イソプロピルナフタレンスルフォン酸
400mg、及びフェノール3gを純水で250mlに
溶解した液を高速ホモジナイザーで分散後、減圧加温し
ながら酢酸エチルを除去。純水で250mlに仕上げ後
冷却セットして染料平均粒径0.2μmの染料分散液を
調製した。
【0147】
【化4】
【0148】〔バッキング層用塗布液BC1の調製〕下
記添加剤を添加混合後、総量が895mlになるよう純
水で調整してバッキング層塗布液BC1を調製した。
【0149】 ゼラチン 32.4g 純水 696ml 染料(A−7)の6%(W/V)水溶液 64ml 染料(A−8)の5%(W/V)水溶液 24ml サポニン33%(W/V)水溶液 6.6ml ポリマーラテックス20%(W/V)エマルジョン液 33.6ml (平均粒径0.10μmのシクロヘキシルメタクリレート、イソノニルアクリ レート、グリシジルアクリレート(40/50/10モル比)をスチレン−イソ プレンスルホン酸のコポリマー中で分散重合したもの) 酸化亜鉛の10%(W/V)の固体微粒子分散液 (平均粒径0.15μm) 10ml 固体微粒子(A−9)分散液(平均粒径0.1μm) 10ml クエン酸7%(W/V)水溶液 3.8ml ポリスチレンスルフォン酸ナトリウム4%(W/V)水溶液 23ml
【0150】
【化5】
【0151】〔バッキング保護膜層用塗布液BP1の調
製〕下記添加剤を添加混合後、総量が711mlになる
よう純水で調整してバッキング保護層用塗布液BP1を
調製した。
【0152】 ゼラチン 24.9g 純水 605ml メタクリル酸メチル(平均粒径7μ)の2%(W/V)分散液 72ml 1−デシル−2−(3−イソペンチル)サクシネート−2− ポリスルホン酸ナトリウム4%(W/V)水溶液 11ml グリオキザール4%(W/V)水溶液 4ml 〔バッキング層インライン添加用硬膜剤液BH1の調製〕 純水 27.22ml メタノール 1.5ml 硬膜剤 下記(A−10) 1.28ml NaCl 0.005g 上記添加剤を混合して保護層塗布液に塗布直前にインラ
インで混合添加する硬膜剤液BH1を30ml調製し
た。
【0153】
【化6】
【0154】〔ハロゲン化銀乳剤塗布液Em−2の調
製〕AgBrI乳剤(沃化銀含有率2.0モル%,10
0%双晶粒子よりなる平均粒径0.40μm、粒径分布
の広さが12%、平均アスペクト比が1.0〜1.5の
{100}面と{111}面の比が64:36の単分散
性コア/シェル型双晶乳剤)1モル当たり、以下のよう
な添加剤を含むハロゲン化銀乳剤塗布液を作製した。
【0155】 1,1−ジメチロール−1−ブロム−1−ニトロメタン 70mg t−ブチルカテコール 400mg ポリビニルピロリドン(分子量10,000) 1.0mg スチレン−無水マレイン酸共重合体 2.5g ニトロフェニル−トリフェニルホスホニウムクロリド 50mg 2−アニリノ−4,6−ジメルカプト−s−トリアジン 40mg 1,3−ジヒドロキシベンゼン−4−スルホン酸アンモニウム 4g 2−メルカプトベンツイミダゾール−5−スルホン酸 ナトリウム 1.5mg C49OCH2CH(OH)CH2N(CH2COOH)2 1g 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 15mg 〔保護層塗布液の調製〕保護層液に用いた添加剤を塗布
液1l当たりの量で示す。
【0156】 石灰処理イナートゼラチン 68g 酸処理ゼラチン 2g ソジウム−i−アミル−デシルスルホサクシネート 0.3g ポリメチルメタクリレート(面積平均粒径3.5μmのマット剤)1.1g 二酸化珪素(面積平均粒径1.2μmのマット剤) 0.5g CH2=CHSO2CH2OCH2SO2CH=CH2 500mg C49SO3K 20mg C1225CONH(CH2CH2O)5H 2.0g C817SO2N(C37)(CH2CH2O)15H 100mg 〔3〕下引加工液の作製 第1下引加工液A スチレン−ブタジエンラテックス (ニッポールLX432A日本ゼオン) 25重量部 メチルセルロース(10%) 10.0重量部 シリカ系マット剤(平均粒径3.0μm) 0.5重量部 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンソーダ 0.5重量部 純水 66重量部 第1下引加工液B スチレン−ブタジエンラテックス (ニッポールLX473B日本ゼオン) 25重量部 シリカ系マット剤(平均粒径5μm) 0.5重量部 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアゾンソーダ 0.5重量部 純水 24重量部 染料分散液 界面活性剤(TritonX200ユニオンカーバイ
ド)5重量部を水285重量部に溶解したものにクエン
酸1重量部、染料(A−11)12部を加え超音波分散
機で予備分散した。この溶液を遊星ボールミルに入れ、
酸化ジルコニウムのビーズ(直径0.5mm)1200
重量部を加え、4000rpmにて1時間分散した。得
られた固体分散染料の粒径は0.1μmであった。
【0157】 第2下引加工液C ゼラチン水溶液(10%) 80重量部 メチルセルロース(10%) 20重量部 C1225O(CH2CH2O)10SO3Na 4重量部 プロキセル 0.3重量部 硬膜剤(A−12) 0.5重量部 純水で1lに仕上げる 第2下引加工液D ゼラチン水溶液(10%) 140重量部 マット剤(3μmシリカ) 5重量部 アニオンノニオン界面活性剤(A−13) 21重量部 染料分散液 75重量部 純水で1lに仕上げる
【0158】
【化7】
【0159】〔4〕下引済支持体の作製 下引済支持体1の作製(実施例用) 重合例−1により得られたSPSのペレットを330℃
で熔解しキャスティングドラム上に静電印加しながらキ
ャストして厚さ1mmのシートを得た。得られたシート
を110℃で予熱したのちに赤外線ヒータで加熱しなが
ら縦方向に3.3倍、さらに130℃に予熱したのちに
横方向に3.3倍延伸し230℃で熱固定し、厚さ10
0μmのフィルムを得た。得られたフィルムの両面にコ
ロナ放電を施したのち、イオンブロア(RH−20型)
でイオン風により両表面を除電し、片面ずつ順番に第1
下引加工液Aを乾燥膜厚が1.0μmとなるように塗布
し160℃で乾燥した。
【0160】さらに片面ずつ第2下引加工液Cを乾燥膜
厚が0.2μmとなるように塗布し、140℃で乾燥し
た。
【0161】この下引済ベースに140℃の熱処理を2
分間行い、5分かけて75℃まで冷却し、75℃で10
分間搬送し巻き取った。この下引済ベースを3日間かけ
て室温に冷却した。
【0162】下引済支持体2の作製(比較例用) 特開平3−131843号に従い上記2層下引のかわり
に下記内容の親水性下引きを行った。
【0163】 ゼラチン水溶液(5wt%) 9重量部 純水 90重量部 ホルマリン水溶液(4wt%) 1重量部 を乾燥膜厚が0.7μmとなるように上記支持体1で得
られたフィルム上に塗布し100℃で乾燥した。
【0164】下引済支持体3の作製(実施例用) 下引済支持体1と同様に下引第1加工液を塗設したのち
下引第2加工液Dを塗布し140℃で乾燥した。熱処理
は、下引済支持体1と同様である。
【0165】下引済支持体4の作製(実施例用) 重合例−1で得られたシートを110℃で予熱したのち
縦方向に3.3倍延伸した。そののち両面をコロナ放電
した。ついで両面をイオンブロア(RH−20型)でイ
オン風により除電したのち、上記第1下引加工液Aをワ
イヤーバーコータにて二軸延伸後の塗布厚みが0.2μ
mになるように塗布し、130℃で横方向に3.3倍延
伸し230℃で熱固定した。
【0166】この上に下引第2加工液Cを両面に下引済
支持体1の方法で塗液乾燥熱処理した。
【0167】下引済支持体5の作製(実施例用) 下引済支持体1と同様に塗布を行ったが、コロナ放電の
かわりに水分圧75%0.15torrの雰囲気化でグ
ロー放電を行った。
【0168】〔5〕乳剤層の塗布 下引済支持体1,2,3,5にはスライドホッパーを用
いてEm−2を両面同時塗布した。
【0169】下引済支持体4には、片面にEm−1を、
片面にバッキング層を硬膜剤液BH−1をインライン添
加しながらスライドホッパーにて両面同時塗布した。
【0170】尚、いずれの場合も、保護膜層は乳剤層等
と同時塗布した。
【0171】〔6〕特性の評価 (下引層の塗布ムラの評価)下引済支持体を目視で評価
した。
【0172】1.塗布ムラがひどく、下引層が一部はが
れてしまう 2.塗布ムラがひどく、ところどころハジキがみられる 3.塗布ムラがあり、虹色のムラがはっきりとわかる 4.ななめからみるとやや虹色のムラがある 5.非画像部には、いかなるムラもみえない (接着性の評価) 生膜付き 現像処理前試料のハロゲン化銀乳剤層側に、セロファン
粘着テープを圧着し、急激に引き剥がしハロゲン化銀乳
剤層の剥離面積を求め、下記に示す評価基準にしたがっ
て評価した。
【0173】評価基準 1.接着力は非常に弱く、ハロゲン化銀乳剤層は完全に
剥離する。
【0174】2.剥離面積が50%以上、100%未満
である。
【0175】3.剥離面積が20%以上、50%未満で
ある。
【0176】4.接着力は強く、剥離面積は5%以上、
20%未満である。
【0177】5.接着力は非常に強く、剥離面積は5%
未満である。
【0178】評価4以上ならば実用上十分に膜付きが強
いとみなせる。
【0179】ウェット膜付き 純水に試料を漬し30秒後、試料のハロゲン化銀乳剤層
に、鋭利な針でポリスチレンフィルムにまで達する傷を
格子状につけ、該乳剤層が濡れたままの状態でゴム手袋
をつけた手で10秒間強くこする。この際に剥離したハ
ロゲン化銀乳剤層の面積を格子面積と比較し、剥離面積
を膜付きの場合と同様の評価基準にしたがって評価し
た。
【0180】結果は表1に示した。
【0181】
【表1】
【0182】本発明内のものは、表1中に実施例と記し
たが、いずれもきわめて優れた特性を示すことがわか
る。
【0183】これに対し、本発明外の比較例は、いずれ
の特性もきわめて不充分な特性を示す。
【0184】〔7〕乳剤層付き支持体6,7,8の作製 下記に記載した以外は〔2〕〜〔6〕と同様にして乳剤
付き支持体6〜8を作製し、特性評価を行った。
【0185】 第1下引加工液E スチレン−ブタジエンラテックス(日本合成ゴムNo.0545) 20重量部 ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ(1%) 2重量部 シリカ系マット剤(平均粒径3.0μm) 1重量部 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンソーダ 1重量部 純水 76重量部 第1下引加工液F アクリロニトリル−ブタジエンラテックス (日本合成ゴムNo.0910) 25重量部 ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ(1%) 2重量部 シリカ系マット剤(平均粒径3.0μm) 2重量部 2,6−ジエチレンイミンヘキサン 1重量部 純水 70重量部 第2下引加工液G ゼラチン水溶液(10%) 80重量部 メチルセルロース(10%) 20重量部 「化7」の化合物 4重量部 プロキセル 0.3重量部 結晶性酸化スズ 80重量部 シリカ系マット剤(平均粒径3.0μm) 5重量部
【0186】
【化8】
【0187】乳剤層付き支持体6の作製(実施例用) 重合例−2により得られたSPSのフィルムを320℃
で溶融押出しし、キャスティングドラム上に静電印加し
ながらキャストした。得られた厚さ約1mmのシートの
両面に順にコロナ放電を施した。得られたシートを11
0℃で予熱したのちに赤外ヒータで加熱しながら、縦方
向に3.3倍に延伸し、さらにテンター内で125℃で
横方向に3.3倍延伸し、230℃で熱固定した。得ら
れたフィルムを110℃でクリップの巾を縮めることに
より約3%緩和させた。得られた100μmのフィルム
片面にコロナ放電を施したのちに、フィルムの表面を水
蒸気により加湿し除電した。この上に、第1下引液Eを
乾燥膜厚が0.4μmとなるように塗布し130℃で乾
燥した。この上にさらにコロナ放電を施したのちに第2
下引加工液Gを乾燥膜厚が0.1μmとなるように塗布
し150℃で乾燥した。次いで反対面にさらに火炎処理
を施し第1下引加工液Fを乾燥膜厚が0.15μmとな
るように塗布し125℃で乾燥した。この上にさらに第
2下引加工液Bを乾燥後の膜厚が0.1μmとなるよう
に塗布し170℃で乾燥した。得られた下引済フィルム
を80℃まで約5分かけて徐冷しながら60cm径のコ
アに巻きとり50℃で3日間保温した。
【0188】この下引済支持体上に、最初に塗布した面
にバッキング層を硬膜剤BH−1をインライン添加しな
がら二番目に塗布した面には、Em−1をスライドホッ
パーを用いて両面に同時塗布した。尚、いずれの場合も
保護層は、乳剤層と同時塗布した。
【0189】乳剤層付き支持体7(比較例用) 支持体6と同様にして作製したSPSフィルム上に、コ
ロナ放電を施したのち、特開平3−131843号に従
い ゼラチン水溶液(5重量%) 9重量部 純水 90重量部 ホルマリン(4重量%) 1重量部 を乾燥膜厚が0.7μmとなるように塗布し100℃で
乾燥させ反対面も同じようにして、下引済支持体7(比
較例用)を作製した。
【0190】この上に、Em−1とバッキング層をそれ
ぞれ片面ずつ下引済支持体6と同様にスライドホッパー
で保護層と一緒に同面同時塗布した。
【0191】乳剤層付き支持体−8(実施例用) 重合例−2により得られたSPSフィルムを320℃で
溶融押出ししキャスティングドラム上に静電印加しなが
らキャストした。得られた厚さ約1mmのシートの両面
に順次コロナ放電を施した。このシートを110℃で予
熱したのちに赤外ヒータで加熱しながら縦方向に3.3
倍に延伸した。この両面に順次火炎処理を施し第1下引
加工液Fを乾燥膜厚が0.2μmとなるように両面に順
次塗布しテンター内で100℃で乾燥したのち、125
℃で横方向に3.3倍延伸し230℃で15秒間熱固定
した。得られたフィルムを160℃でクリップの巾を縮
めることにより巾手で約3%緩和した。得られたフィル
ムを110℃で外径60cmのステンレスのコアに巻き
取った。このステンレス製コアを1℃/分で70℃まで
冷却しこの温度で3日間保温した。
【0192】その後室温まで冷却したのちにコアの巻内
側に第2下引加工液Gを巻外側第2下引加工液Dをそれ
ぞれコロナ放電を施したのちに乾燥膜厚が0.1μmと
なるように塗布し65℃で乾燥させた。そして巻外側に
は、乳剤層としてEm−1を巻内側にはバッキング層を
硬膜剤BH−1をインライン添加しながら各々保護層と
共に両面同時塗布乾燥した。
【0193】得られた乳剤付き支持体6〜8を23℃,
55%で調湿したのちに乳剤層側BC層側それぞれの膜
付き評価を行った。さらに現像処理後の支持体の乳剤側
とBC側の膜付き評価も同時に行った。評価基準は前記
〔6〕に準じた。
【0194】
【表2】
【0195】本発明内の乳剤付き支持体6,8はいずれ
も優れた特性を有するが、本発明外の支持体7はいずれ
の特性もきわめて劣ることがわかる。
【0196】
【発明の効果】本発明により、高度に寸度安定性のある
シンジオタクチックポリスチレンに写真用支持体として
満足し得る接着性能を付与し、加えてこの接着性能を付
与する加工を、塗布ムラが出来ないよう仕上げることが
出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 1/93 G03C 1/93

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主鎖の連鎖がラセモであるスチレン系重
    合体又は該スチレン系重合体を含む組成物からなる支持
    体上に、疎水性ポリマー層とハロゲン化銀感光層を塗設
    したことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
  2. 【請求項2】 スチレン−ジエン系共重合体を含む疎水
    性ポリマー層を塗設することを特徴とする請求項1記載
    のハロゲン化銀写真感光材料。
  3. 【請求項3】 主鎖の連鎖がラセモであるスチレン系重
    合体又は該スチレン系重合体を含む組成物からなる支持
    体に、コロナ放電、グロー放電、火炎処理又は紫外線処
    理の加工を施した後、疎水性ポリマー層とハロゲン化銀
    感光層を塗設することを特徴とするハロゲン化銀写真感
    光材料の製造方法。
  4. 【請求項4】 コロナ放電、グロー放電、火炎処理又は
    紫外線処理の加工を施す前又は後に除電処理を行うこと
    を特徴とする請求項3記載のハロゲン化銀写真感光材料
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 主鎖の連鎖がラセモであるスチレン系重
    合体又は該スチレン系重合体を含む組成物からなる支持
    体が製膜される工程中に、該支持体に疎水性ポリマー層
    を塗設し少くとも一軸方向に延伸した後熱固定し、その
    後ハロゲン化銀感光層を塗設することを特徴とするハロ
    ゲン化銀写真感光材料の製造方法。
  6. 【請求項6】 スチレン−ジエン系共重合体を含む疎水
    性ポリマー層を、支持体が製膜される工程中に該支持体
    に塗設することを特徴とする請求項5記載のハロゲン化
    銀写真感光材料の製造方法。
  7. 【請求項7】 主鎖の連鎖がラセモであるスチレン系重
    合体又は該スチレン系重合体を含む組成物からなる支持
    体上に、(a)疎水性ポリマー層と、(b)親水性コロ
    イド層を、塗設した後、40℃以上100℃以下の温度
    で熱処理し、ハロゲン化銀感光層を塗設することを特徴
    とするハロゲン化銀写真感光材料の製造方法。
  8. 【請求項8】 主鎖の連鎖がラセモであるスチレン系重
    合体又は該スチレン系重合体を含む組成物からなる支持
    体上に、(a)スチレン−ジエン系共重合体を含む疎水
    性ポリマー層と、(b)親水性コロイド層を、塗設した
    後、40℃以上100℃以下の温度で熱処理することを
    特徴とする請求項7記載のハロゲン化銀写真感光材料の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 主鎖の連鎖がラセモであるスチレン系重
    合体又は該スチレン系重合体を含む組成物からなる支持
    体に、疎水性ポリマー層を塗設した後、且つハロゲン化
    銀感光層を塗設する前に、100℃以上の温度で前熱処
    理し、さらに、40℃以上100℃未満の温度で後熱処
    理することを特徴とする請求項5記載のハロゲン化銀写
    真感光材料の製造方法。
  10. 【請求項10】 疎水性ポリマー層がスチレン−ジエン
    系共重合体を含む疎水性ポリマー層であることを特徴と
    する請求項9記載のハロゲン化銀写真感光材料の製造方
    法。
JP7260246A 1994-10-06 1995-10-06 ハロゲン化銀写真感光材料及びその製造方法 Pending JPH0973153A (ja)

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JP7260246A JPH0973153A (ja) 1994-10-06 1995-10-06 ハロゲン化銀写真感光材料及びその製造方法

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JP24305594 1994-10-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002309019A (ja) * 2001-04-18 2002-10-23 Idemitsu Petrochem Co Ltd 成形品及び成形品の接着方法
JP2011121993A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Idemitsu Kosan Co Ltd シンジオタクチックポリスチレン系樹脂フィルム

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