JPH09133986A - Icプリント基板写真感光材料用支持体及びその製造方法 - Google Patents

Icプリント基板写真感光材料用支持体及びその製造方法

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JPH09133986A
JPH09133986A JP28991895A JP28991895A JPH09133986A JP H09133986 A JPH09133986 A JP H09133986A JP 28991895 A JP28991895 A JP 28991895A JP 28991895 A JP28991895 A JP 28991895A JP H09133986 A JPH09133986 A JP H09133986A
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Shigeru Shiozaki
茂 塩崎
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、優れた熱的、機械的、物理
的、化学的、光学的特性、寸法安定性を有した、異物の
少ないICプリント基板写真感光材料用支持体及びその
製造方法を提供することにある。 【解決手段】 シンジオタクチックポリスチレン系支持
体上に、少なくとも1層の感光層を有するICプリント
基板写真感光材料の該支持体の面積750cm2当た
り、大きさ40μm以上の異物が実質0個、大きさ40
μm未満10μm以上の異物が50個以下であることを
特徴とするICプリント基板写真感光材料用支持体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真感光材料用支
持体及びその製造方法に関するものであり、詳しくはI
Cプリント基板写真感光材料用支持体及びその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真感光材料は一般的に、トリアセチル
セルロース(以下、『TAC』と略称する)に代表され
る繊維素系ポリマーと、ポリエチレンテレフタレート
(以下『PET』と略称する)に代表されるポリエステ
ル系ポリマーからなるプラスチックフイルム支持体上
に、少なくとも1層の写真感光層を塗布することによっ
て製造されている。PETフイルムは、優れた機械的性
質、寸度安定性、及び高い生産性を持っている為TAC
に替わりうるものと考えられ、明室、スキャナー、ファ
クシミリ、ICプリント基板用等の白黒感材フイルムに
使用されている。しかし、PETフイルムは、現像処理
時の吸水等で、寸法安定性は不十分と考えられ、吸湿に
よる寸法変化の起こらない支持体の開発が求められてい
る。
【0003】ところで、シンジオタクチックポリスチレ
ン(以下『SPS』と略称する)支持体は、PET支持
体の有する、熱的、機械的、物理的、化学的、光学的特
性を併せ持ち、ことさら、光学的特性(光線透過率、ヘ
ーズ等)、寸法安定性に優れ、温度膨張係数はPETに
較べやや大きいが、吸湿膨張係数がPETに較べ大幅に
低く、高湿度下での寸法安定性に極めて優れている。従
って、SPS支持体は、上述の用途に有用に用いられ、
特に寸法安定性の要求されるハロゲン化銀写真感光材
料、ジアゾ感光材料、フォトクロミック感光材料、光導
電性材料、ICプリント基板用途に適している。
【0004】さて、今日の高度情報社会をハード面から
支えているのは集積回路(IC)である。ICが使われ
る理由は、高速性高信頼性低電力性低価格性
高機能性軽量・小型などの特徴のためといえる。とこ
ろで、写真感光材料、例えば、印刷感光材料、なかでも
ICプリント基板用途の場合は、とりわけ、高信頼性を
要求され、その一翼を担わされている。例えば、コンピ
ューター支援デザイン(CAD)の助けを借りて、回路
図を作製し、これを写真感光材料に等倍で、或いは縮小
して撮影し、現像、定着してネガを作製する。通常水銀
灯を光源に用い、このネガをマスクとして、レジストを
塗布した銅板(或いは銅箔)に、密着露光、或いは縮小
投影露光して、水銀灯から出る紫外線によって、レジス
トを化学変化させる。レジストにはネガ形とポジ形があ
り、前者は紫外線の当たった部分が次の現像工程でも溶
けずに残り、当たらなかった部分は現像液に溶けてしま
うタイプのものであり、ポジ形はこの逆のタイプのもの
である。何れにしろ、写真感光材料のネガをマスクとし
て、レジストを塗布した銅板(或いは銅箔)に、密着露
光、或いは縮小投影露光する場合、写真感光材料のネガ
の支持体に紫外線の透過を妨げる、ある特定の大きさ以
上の異物が存在すると、回路図の細線の断線或いはやせ
細りを起こし、使用に耐えなくなる。以上の様な観点か
ら、異物の少ない支持体の出現が待たれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、優れた熱的、機械的、物理的、化学的、光学的
特性、寸法安定性を有した、異物の少ないICプリント
基板写真感光材料用支持体及びその製造方法を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成された。
【0007】(1) シンジオタクチックポリスチレン
系支持体上に、少なくとも1層の感光層を有するICプ
リント基板写真感光材料の該支持体の面積750cm2
当たり、大きさ40μm以上の異物が実質0個、大きさ
40μm未満10μm以上の異物が50個以下であるこ
とを特徴とするICプリント基板写真感光材料用支持
体。
【0008】(2) 該支持体の支持体ポリマーを乾
燥、溶融、押出して製膜するにあたり、押出フィルター
として、絶対濾過径が9μm以下である不織布状焼結多
孔体フィルター及び金属粒子焼結多孔体フィルターを、
それぞれ単独又は組み合わせて使用することを特徴とす
る(1)に記載のICプリント基板写真感光材料用支持
体の製造方法。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】SPS系支持体上に、少なくとも1層の感
光層を有する写真感光材料で、該支持体中の一定面積当
たりに存在する異物の大きさ、数が、特定の範囲を満足
することを特徴とするICプリント基板写真感光材料用
支持体によって本発明の目的は達成された。
【0011】すなわち、異物の少ないSPS系支持体よ
りなる写真感光材料で、該SPS支持体の面積750c
2当たりに、大きさ40μm以上の異物が実質0個、
大きさ40μm未満10μm以上の異物が50個以下で
あることを特徴とする写真感光材料用支持体、及び該支
持体ポリマーを乾燥、溶融、押出して製膜するにあた
り、押出フィルターとして、絶対濾過径が9μm以下で
ある不織布状焼結多孔体フィルター及び金属粒子焼結多
孔体フィルターを、それぞれ単独又は組み合わせて使用
することを特徴とするICプリント基板写真感光材料用
支持体の製造法によって本発明は達成されたものであ
る。
【0012】SPS系支持体中に存在する異物には、ポ
リマー重合触媒、安定剤、不活性無機或いは有機化合物
添加剤等が原因となるもの、及び重合、製膜のプロセス
で外部より混入する塵埃、熱履歴をうけることにより発
生するポリマー劣化物、製膜プロセスで発生するポリマ
ーブロック、屑フイルムを回収することで混入する塵
埃、熱劣化物等を挙げることができる。これらの異物が
極力製膜フイルム内に入り込まないように、細心の注意
を払って重合、製膜プロセスを管理する等、工夫を加え
ているが、完全に防ぐまでには至っていない。本発明
は、上述の工夫に加えて、混入を防ぎ得なかった異物を
フィルターを強化し、除去、管理することで、ICプリ
ント基板写真感光材料用支持体を得ることができたもの
である。
【0013】SPS系支持体ポリマーを乾燥、溶融、押
出して製膜するにあたり、押出フィルターとして、絶対
濾過径が9μm以下である不織布状焼結多孔体フィルタ
ー及び、金属粒子焼結多孔体フィルターを、それぞれ単
独又は組み合わせて使用して、該SPS系支持体の面積
750cm2(25cm×30cm;四つ切り)当たり
の、大きさ40μm以上の異物が実質0個、大きさ40
μm未満10μm以上の異物が50個以下を満足する
と、ICプリント基板写真感光材料用支持体として、太
さ20μmのプリントサーキット細線の断線がなく、か
つ細線の10%以上のやせ細りによる電流値の低下もな
く、ICプリント基板として、歩留まりが極めて優れた
写真感光材料用支持体であることを知見し、本発明に到
達したものである。
【0014】ICプリント基板写真感光材料の太さ2
0μmのプリントサーキット細線の断線がなく、かつ細
線の10%以上のやせ細りによる電流値の低下がないこ
とと、SPS系支持体の面積750cm2(25cm
×30cm;四つ切り)当たりの、大きさ40μm以上
の異物が実質0個、大きさ40μm未満10μm以上の
異物が50個以下であることとの関係は必ずしも明確で
はないが、SPS系支持体中に含まれる異物の大きさ、
数が統計的にある数値以下であれば有効であることは容
易に理解される。
【0015】SPS系支持体の出発ポリマー中に含まれ
る異物は、溶融、押出時にフィルターで、ある大きさ以
上の異物は濾過、除去されるが、小さな異物は、なお補
集されずに通過する。フィルターで補集されなかった、
触媒残さ、塵埃、ポリマー劣化物等の異物は、支持体中
に残る。異物の形状は、必ずしも円状、塊状ではなく、
ポリマー劣化物等は、一部延伸の影響も受けて、板状、
棒状の物もあり、これらが、三次元的にランダムに支持
体中に位置しているため、マスクとして使用するネガ、
或いはポジの支持体が紫外線透過を妨げ、レジストを塗
布した銅板(銅箔)に形成される太さ20μmのプリン
トサーキット細線を、大きさ40μm以上の異物が横切
って断線、又は、細線の痩せ細りを引き起こすためであ
る。
【0016】SPS系支持体中に含まれる異物の大きさ
は、理論的には、太さ20μmのプリントサーキット細
線を断線するには、大きさ20μmの異物が存在すれば
可能であるが、前述のように、統計的にランダムに存在
しているので、経験的に、SPS系支持体の面積750
cm2当たりの、大きさ40μm以上の異物が実質0個
であれば良いことがわかっている。しかしながら、工業
的レベルでは、大きさ40μm以上の異物の混入を、完
全に防ぐことは難しく、避けられないので、実質的に0
個で有れば良い。従って、プリントサーキット細線の断
線、又は、細線の痩せ細りを防ぐには、SPS系支持体
の面積750cm2(25cm×30cm;四つ切り)
当たりの、大きさ40μm以上の異物が実質0個、大き
さ40μm未満10μm以上の異物が50個以下である
ことが必要である。大きさ10μm未満の異物は、計測
から省かれているが、プリントサーキット細線の痩せ細
りに無関係という訳ではなく、稀に細線の痩せ細りの原
因にはなるが、出現頻度が少なく、計測より外しても品
質管理上問題はない。
【0017】以下に、本発明を更に詳細に説明する。
【0018】まず本発明のシンジオタクチックポリスチ
レンについて記す。
【0019】本発明において、シンジオタクチックポリ
スチレン(SPS)を主成分とするフイルムとは、立体
規則性構造(タクティシティー)が主としてシンジオタ
クチック構造、即ち炭素−炭素結合から形成される主鎖
に対して側鎖であるフェニール基や置換フェニール基が
交互に反対方向に位置する立体構造を有するものであ
り、主鎖の主たる連鎖が、ラセモ連鎖であるスチレン系
重合体或いは、それを含む組成物であり、スチレンの単
独重合体であれば、特開昭62−117708号記載の
方法で重合することが可能であり、またその他の重合体
については、特開平1−46912号、同1−1785
05号等に記載された方法により重合することにより得
ることができる。
【0020】そのタクティシティーは同位体炭素によ
る、核磁気共鳴法(13C−NMR法)により定量され
る。13C−NMR法により測定されるタクティシティー
は、連続する複数個の構成単位の存在割合、例えば2個
の場合はダイアッド、3個の場合はトリアッド、5個の
場合はペンタッドによって示すことができるが、本発明
に言う主としてシンジオタクチック構造を有するスチレ
ン系重合体とは、通常ラセミダイアッドで75%以上、
好ましくは85%以上、若しくはラセミトリアッド60
%以上、好ましくは75%以上、若しくはラセミペンタ
ッド30%以上、好ましくは50%以上であることが好
ましい。
【0021】シンジオタクチックポリスチレン系組成物
を構成する重合体の具体的なモノマーとしては、スチレ
ン、メチルスチレン等のアルキルスチレン、クロロメチ
ルスチレン、クロロスチレン等のハロゲン化(アルキ
ル)スチレン、アルコキシスチレン、ビニル安息香酸エ
ステル等を主成分とする単独もしくは混合物である。
【0022】本発明のシンジオタクチック構造を有する
ポリスチレン系樹脂は、上記のような原料モノマーを重
合用の触媒として、特開平5−320448号、4頁〜
10頁に記載の(イ).(a)遷移金属化合物及び
(b)アルミノキサンを主成分とするもの、又は
(ロ).(a)遷移金属化合物及び(c)遷移金属化合
物と反応してイオン性錯体を形成しうる化合物を主成分
とするものを用いて重合して製造することができる。
【0023】本発明フイルムに用いられるスチレン系重
合体を製造するには、まず、前記スチレン系単量体を十
分に精製してから上記触媒の何れかの存在下に重合させ
る。この際、重合方法、重合条件(重合温度,重合時
間)、溶媒などは適宜選定すればよい。通常は−50〜
200℃、好ましくは30〜100℃の温度において、
1秒〜10時間、好ましくは1分〜6時間程度重合が行
われる。また、重合方法としては、スラリー重合法,溶
液重合法,塊状重合法,気相重合法など、何れも用いる
ことができるし、連続重合,非連続重合の何れであって
もよい。ここで、溶液重合法にあっては、溶媒として、
例えばベンゼン,トルエン,キシレン,エチルベンゼン
などの芳香族炭化水素,シクロペンタン,ヘキサン,ヘ
プタン,オクタンなどの脂肪族炭化水素などを一種又は
二種以上を組合わせて使用することができる。この場
合、単量体/溶媒(体積比)は任意に選択することがで
きる。また、重合体の分子量制御や組成制御は、通常用
いられている方法によって行えばよい。分子量制御は例
えば水素,温度,モノマー濃度などで行うことができ
る。
【0024】SPSポリマーの重合は、外部より異物の
混入を防ぐよう、十分注意して行われることが必要であ
る。使用されるスチレン系単量体、触媒、溶媒等の精
製、重合釜の洗浄等には、特に細心の注意を払う必要が
ある。
【0025】重合触媒として(イ).(a)遷移金属化
合物及び(b)アルミノキサンを主成分とするもの、又
は(ロ).(a)遷移金属化合物及び(c)遷移金属化
合物と反応してイオン性錯体を形成しうる化合物を主成
分とするものが使用されるが、上述の(イ),(ロ)は
何れも、Ti,Zr,Cr,V,Nb,Ta,及びAl
金属を含む。触媒量は微量で、大部分は溶解していて、
金属として析出してこないが、しばしば重合ポリマー中
に、或いは製膜プロセスで、ポリマー押出フィルター材
質の金属、例えば、ブロンズ等と一緒に異物として析出
してくることが確認されている。
【0026】バッチ式でポリマーを重合する場合は、溶
融ポリマーを押出し、ペレットにカットする場合は、外
部より異物(例えば、塵埃)の混入を徹底的に排除しな
ければならない。また、ポリマー重合中に発生が避けら
れない異物は、ペレットにカットするプロセスで、メッ
シュ或いは製膜フィルターよりは目の粗い金属粉焼結タ
イプのフィルター等で取り除く等の操作を実施しておい
たほうが良い。製膜プロセスで、ポリマー押出時、フィ
ルターで取り除くとの考えもあるが、完全に除けない場
合もあるので、製膜以前のプロセスで、極力除いておく
ことが好ましい。連続重合の場合も同様である。
【0027】本発明のSPSフイルムの分子量は、製膜
される限りにおいては制限がないが、重量平均分子量
で、10,000〜3,000,000であることが好
ましく、特には30,000〜1,500,000のも
のが好ましい。またこの時の分子量分布(重量平均分子
量/数平均分子量)は、1.5〜8が好ましい。この分
子量分布については、異なる分子量のものを混合するこ
とにより調整することも可能である。また、本発明の効
果を損なわない程度に、これらと共重合可能な他のモノ
マーを共重合することはかまわない。
【0028】本発明のSPSフイルムとしては、スチレ
ンから作られるSPS単独であることが好ましいが、さ
らにSPSを含むフイルムとして、SPSに、主鎖がメ
ソ連鎖であるアイソタクチック構造を有するスチレン系
重合体(IPS)を混合することにより結晶化速度のコ
ントロールが可能であり、より強固なフイルムとするこ
とが可能である。SPSとIPSとを混合する際には、
その比はお互いの立体規則性の高さに依存するが、3
0:70〜99:1好ましくは、50:50〜98:2
である。
【0029】支持体中には、本発明の目的を妨げない範
囲において、機能性付与のために無機微粒子、酸化防止
剤、UV吸収剤、帯電防止剤、染料、顔料、色素等を含
有させることが可能であるが、何れも本発明の目的に対
し、フイルム中の異物として作用するので、これらは、
入れないことが好ましい。
【0030】SPSを製膜するのに用いる重合体は、重
量平均分子量が10,000以上、更に好ましくは3
0,000以上である。重量平均分子量が10,000
未満のものでは、強度特性や耐熱性に優れたフイルムを
得ることができない。重量平均分子量の上限について
は、特に限定されるものではないが、1,500,00
0以上では延伸張力の増加に伴う破断の発生などが生じ
るため余り好ましくない。更に本発明のSPS系フイル
ムは、SPS系ペレットを120〜180℃で、1〜2
4時間、真空下或いは、常圧下で、空気又は窒素等の不
活性気体雰囲気下で乾燥する。目的とする含有水分率
は、特に限定されないが加水分解による機械的強度等の
低下を防ぐ観点から、0.05%以下、好ましくは0.
01%以下、更に好ましくは0.005%以下が良い。
しかしながら目的を達成すれば、これらの方法に特に限
定されるものではない。
【0031】製膜時に押し出す方法は、公知の方法が適
用出来るが、例えばTダイで押し出すことが好ましい。
SPSペレットを280〜350℃で溶融、押出して、
キャスティングロール上で静電印加しながら冷却固化さ
せて未延伸フイルムを作製する。押出時のポリマー溶融
のプロセスでも、熱によるポリマー劣化物の発生は避け
られない。ポリマー溶融のための加熱の他に、スクリュ
ーの高速回転で溶融ポリマーにずれ、せん断応力が働く
と、そのエネルギーの一部が熱エネルギーに転化してポ
リマーの温度が上昇し、熱劣化による分子量の低下や劣
化物の発生を招く。
【0032】乾燥、押出、製膜のプロセスでも、外部よ
り異物(例えば、塵埃)の混入を徹底的に排除しなけれ
ばならない。特に、発生したポリマーブロック屑、フイ
ルム屑の有効利用の観点から、回収利用すると、熱履歴
をうけ、ポリマー劣化物、外部異物の混入は避けられな
い。
【0033】上述の如く、外部異物の混入及び熱履歴を
受けるのを極力抑え、発生した異物は、目の細かいフィ
ルターを用いて、異物を除去することが好ましい。
【0034】本発明の特許請求範囲を満足するICプリ
ント基板写真感光材料用SPS系支持体を作製するに
は、金属繊維を不織布状に不規則に集合して、互いに繊
維の接触点を固着した連続気孔を有する多孔体シートフ
ィルター(不織布状焼結多孔体フィルター)で、例え
ば、ステンレス等の金属製の長繊維或いは単繊維を不規
則に集合して焼結した多孔質のシート状成形品が有用で
ある。或いはまた、例えば、球形或いは突起を有する異
形の金属粒子を、集合して焼結し、互いの接点を固着し
た連続気孔を有する多孔体シートフィルター(金属粒子
焼結多孔体フィルター)で、例えば、球形のブロンズ粒
子或いは異形のステンレス粒子を焼結した多孔質のシー
ト状成形品が有用である。上述のフィルター単独、或い
はこれら両者のフィルターを組み合わせて、かつ先に詳
述した、工夫を盛り込んで、本発明のSPS系支持体を
作製することができる。勿論、生産レベルでフィルター
圧上昇を防ぎ、フィルター寿命を延ばすことは、生産性
を上げる観点からも重要で、フィルターを2段に接続
し、前段のフィルターで大きな異物を濾過し、後段のフ
ィルターで小さな異物を濾過するといった工夫をするこ
とも可能である。
【0035】混入した異物を除いて本発明のSPS系支
持体を作製するには、フィルターの目開きが非常に重要
である。例えば、ステンレス鋼等の金属繊維の不織布状
焼結多孔体フィルター或いは金属粒子焼結多孔体フィル
ターを使用する場合は、絶対濾過径(JIS B 83
56に規定の方法)が9μm以下、好ましくは8μm以
下のものが良い。下限は、特に限定されないが、絶対濾
過径が余り小さくなりすぎると、フィルター寿命が短く
なるので、5μm程度が良い。勿論、異物の中には、ポ
リマー劣化物のように、フィルター通過後、延伸によっ
て大きさが延伸倍率相当に大きくなるものが有るが、以
下に述べる延伸範囲であれば、十分本発明を満足するI
Cプリント基板写真感光材料用SPS系支持体を作製す
ることが出来る。
【0036】次にこの未延伸フイルムを2軸延伸し、2
軸配向させる。延伸方法としては、公知の方法、例え
ば、縦延伸及び横延伸を順に行う逐次2軸延伸法のほ
か、横延伸・縦延伸の逐次2軸延伸法、横・縦・縦延伸
法、縦・横・縦延伸法、縦・縦・横延伸法、又は同時2
軸延伸法等を採用することができる。
【0037】一般に、最初に長手方向に、次に幅手方向
に延伸を行う逐次2軸延伸方法が好ましく、この場合、
縦横の延伸倍率としては、2.5〜5倍で、縦延伸温度
は、ポリマーのガラス転移温度(Tg)に依存するが、
通常(Tg+10)℃〜(Tg+50)℃の温度範囲で
延伸する。SPS系フイルムの場合は、110〜150
℃で延伸することが好ましい。幅手方向の延伸温度とし
ては、長手方向より若干高くして115〜160℃で行
うことが好ましい。
【0038】つぎに、この延伸フイルムを熱処理する。
この場合の熱処理温度としては、用途に応じて適宜変更
出来る。寸法安定性を要求される本発明のICプリント
基板写真感光材料用支持体の場合は、220〜270℃
の温度が採用される。熱処理時間は、特に限定されない
が通常3秒から100秒程度が採用される。必要に応じ
て、縦熱弛緩、横熱弛緩処理等を施してもよいことは言
うまでもない。
【0039】この後にフイルムを、急冷して巻き取って
も良いが、Tg〜熱処理温度の間で0.1分〜1500
時間かけて徐冷し,大きな径のコアに巻取り、40℃〜
Tg℃間でさらに−0.01〜−50℃/分の間の平均
冷却速度で冷却すると、支持体に巻ぐせを付けにくくす
る効果がある点で好ましい。もちろん40℃〜Tg℃間
での熱処理は、支持体を巻とってから乳剤塗布後までに
0.1〜1500時間恒温槽に入れて行ってもかまわな
い。
【0040】このような熱処理は、SPS支持体製膜
直後支持体の表面処理工程の後下引層塗布後乳剤
層塗布後実施することも可能である。熱処理による巻き
ぐせ改良方策は、Tg以上の温度にさらされるとその効
果を失うのでTg以上の温度にならないようにすること
が必要である。併せて、熱処理を実施することで、ブロ
ッキング現象が発生したり、乳剤層が劣化がしたりする
ことは写真感光材料としては致命的であり、熱処理温度
を極力低めに設定する等の手段を講じて、避けなければ
ならない。熱処理温度は、40℃以上Tg℃以下であ
る。SPS系支持体のTgは共重合成分の割合によって
は変化するが、本質的にSPSホモポリマー支持体と機
械的、物理的、化学的諸特性に有意の差を見いだせない
が、しかし若干の共重合成分を含むSPS系支持体のT
gは95〜100℃程度である。従って、SPS支持体
そのものに巻きぐせ軽減のための熱処理を実施する場合
の温度は、40℃以上Tg以下、言い替えれば95〜1
00℃以下が好ましい。下引処理後熱処理する場合は、
ブロッキング現象を避ける観点からも70℃以下40℃
以上が好ましい。乳剤塗布後に熱処理する場合は、65
℃以下40℃以上が好ましい。
【0041】上述の製膜法に加えて、易滑性、接着性、
帯電防止性能等の諸特性を付与するため、SPS支持体
の少なくとも片面に、前述の特性等を付与したSPS支
持体を積層した、SPS積層フイルムを作製することも
出来る。積層の方法は、樹脂が溶融された状態で層流で
積層した後、ダイより押し出すとか、冷却、固化したS
PS未延伸支持体又はSPS一軸延伸支持体に、溶融S
PSを押出ラミネートし、しかる後縦・横両方向に又
は、一軸延伸方向と直角方向に延伸、熱固定して得られ
る。SPS樹脂の押出温度、延伸温度、延伸倍率、熱固
定温度等は、SPS積層支持体の組み合わせによっては
若干異なるが、最適条件を選ぶよう微調整すれば良く、
大幅な変更にはならない。勿論、積層は2層以上の組み
合わせからなり、同種ポリマーの組み合わせ(共重合ポ
リマーの組み合わせを含む)であっても良いし、異種ポ
リマーの組み合わせであっても良いことは言うまでもな
い。
【0042】上記に加えて、易滑性、接着性、帯電防止
性能等の諸特性を付与するため、SPS支持体の少なく
とも片面に、表面塗布(塩化ビニリデン塗布によるガス
バリヤー性付与、インライン塗布による易滑性、易接着
性付与等)を行っても良い。すなわち、SPS未延伸フ
イルムに、又はSPS一軸延伸後に、或いは又SPS二
軸延伸後に、インラインコーティングすることによって
作製する事ができる。
【0043】上述の製膜法は、その用途、目的に応じて
適宜変えられるもので、本発明はいかなる理由でも、こ
れらの方法に限定されるものではない。
【0044】このようにして得られるSPS系延伸フイ
ルムの厚さは、ICプリント基板写真感光材料用途に使
用されるSPS系支持体(フイルム)厚みは特に限定さ
れないが、100μmを中心に、25〜250μm厚さ
のものに有用に使用される。
【0045】つぎにハロゲン化銀写真感光材料用親水性
コロイド層塗布前の支持体の下引処理に付いてのべる。
下引層を塗設する際には、薬品処理、機械的粗面化処
理、コロナ放電処理、火炎処理、紫外線処理、高周波処
理、グロー放電処理、活性プラズマ処理、レーザー処
理、混酸処理、オゾン酸化処理などの表面処理を施すこ
とが必須である。これらの処理により、SPS支持体表
面の水との接触角は65゜以下、好ましくは55゜以下
にする事が良い。この条件を満たせば、下引層塗布時の
濡れ性、接着性は共に良好である。
【0046】コロナ処理は、放電周波数は、50Hz〜
5000KHz、好ましくは5KHz〜数100KHz
が適当である。放電周波数が小さすぎると、安定な放電
が得られず、かつ被処理物にピンホールが生じ、好まし
くない。また周波数が高すぎると、インピーダンスマッ
チングのための特別な装置が必要となり、装置の価格が
高くなり、好ましくない。被処理物の処理強度は、SP
S支持体に対しては、5〜20Watt・分/m2、好
ましくは6〜15Watt・分/m2が適当である。装
置の種類(電極と誘電体ロールのギャップクリアラン
ス、放電形状、放電周波数、波形等)により処理強度は
厳密に規定されないので、支持体処理表面と水との接触
角が、上述の範囲、すなわち65゜以下、好ましくは5
5゜以下を満足すれば、これらの数値に限定されるもの
ではない。
【0047】紫外線処理は、石英管からなる高圧水銀
灯、低圧水銀灯で、180〜380nmのスペクトルを
有するものが好ましい。紫外線処理は、フイルム製膜工
程(延伸プロセス、熱固定時、熱固定後)で行うことが
好ましく、とりわけ延伸工程の後半、或いは熱固定時に
行うことが好ましい。紫外線照射の方法は、高圧水銀ラ
ンプ(365nmを主波長とするスペクトルを発生)で
あれば、照射光量100〜1500(mJ/m2)が良
い。低圧水銀ランプ(254nmを主波長とするスペク
トルを発生)の場合には、照射光量200〜1500
(mJ/m2)が良く、好ましくは、400〜1300
(mJ/m2)が良い。1300(mJ/m2)を越える
と、効果が飽和する。装置の種類により処理強度は厳密
に規定されないので、支持体処理表面と水との接触角
が、上記範囲を満足すれば、これらの処理強度に限定さ
れるものではない。
【0048】下引層に付いては、当業界で用いられてい
るものなら何れを用いても構わない。また下引層は、単
層でも構わないが、より機能性を求め、接着力を高める
ためには、重層であることが望ましい。以下に下引の重
層法について説明する。重層法においては、下引第1層
は、支持体に良く接着することが好ましく、素材として
は、メタクリル酸、アクリル酸、等の不飽和カルボン酸
もしくはそのエステル、スチレン、塩化ビニリデン、塩
化ビニル、等の単量体から得られる重合体もしくは、共
重合体、水分散系のポリエステル、ポリウレタン、ポリ
エチレンイミン、エポキシ樹脂などが挙げられる。この
中で好ましいものは、水分散性ポリエステルとスチレン
系重合体を構成要素とする共重合体である。
【0049】下引処理は、前記フイルム製膜後に行って
も構わないが、下引組成物が延伸可能であるならば、製
膜途中である縦延伸の前、縦延伸と横延伸の間、横延伸
後熱処理の前など任意の場所で行うことが可能である。
延伸ができない場合例えば、親水性基を有するポリマー
を用いるには、親水性高分子間での相互作用が強く、延
伸できないことがあるが、スチーム下で延伸したり、延
伸助剤としてポリグリセリンなどを添加することにより
延伸が可能となる。
【0050】下引第2層は、写真乳剤層と良く接着する
親水性樹脂層であることが好ましい。親水性樹脂層を構
成するバインダーとして、ゼラチン、ゼラチン誘導体、
ガゼイン、寒天、アルギン酸ソーダ、でんぷん、ポリビ
ニルアルコール、ポリアクリル酸共重合体、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の水
溶性ポリマー類、ポリスチレンスルホン酸ソーダ共重合
体と疎水性ラテックスの組み合わせなどが挙げられる
が、ゼラチンが好ましい。
【0051】これら下引2層中には、硬膜剤を用いて膜
強度を高めることが好ましい。
【0052】この下引第2層には、滑り剤として2酸化
珪素、2酸化チタン等の無機微粒子や、ポリメタクリル
酸メチル等の有機系マット材(1〜10μm)を含有す
ることが好ましい。これ以外にも必要に応じて、各種の
添加剤例えば、帯電防止剤、ハレーション防止剤、着色
用染料、顔料、塗布助剤を含有することができる。
【0053】この中でも帯電防止剤を含有させることが
好ましい。好ましい帯電防止剤としては、非感光性の導
電体及び/もしくは半導体微粒子を挙げられる。
【0054】下引層組成物の塗布液濃度は、通常20重
量%以下であり、好ましくは15重量%以下である。塗
布量は、フイルム1m2あたり塗布液重量で1〜30g
さらには5〜20gであることが好ましい。
【0055】塗布方法としては、公知の種々の方法が適
用できる。例えば、ロールコート法、グラビアロールコ
ート法、スプレーコート法、エアーナイフコート法、バ
ーコート法、含浸法及びカーテンコート法等を、単独も
しくは組み合わせて、適用することができる。
【0056】次に本発明に係る写真感光材料の処理につ
いて記載する。本発明によるハロゲン化銀写真感光材料
は、露光後、現像、定着、水洗(又は安定化浴)及び乾
燥の少なくとも4プロセスを持つ自動現像機で写真処理
されることが好ましい。
【0057】本発明に用いられる現像液は、公知の現像
主薬を用いることができる。具体的には、ジヒドロキシ
ベンゼン類、3−ピラゾリドン類、アスコルビン酸類や
金属錯塩を、単独或いは組み合わせて用いることができ
る。その中でも、アスコルビン酸及びその誘導体を含有
する現像液を用いることが好ましい。現像液には、アル
カリ剤及びpH緩衝剤が添加されることが好ましい。
【0058】定着液としては、一般に用いられる組成の
ものを用いることができる。定着液は一般に通常pHは
3〜8である。定着剤としては、チオ硫酸ナトリウム、
チオ硫酸カリウム、チオ硫酸アンモニウム等のチオ硫酸
塩、チオシアン酸ナトリウム、チオシアン酸カリウム、
チオシアン酸アンモニウム等のチオシアン酸塩の他、可
溶性安定銀錯塩を生成し得る有機硫黄化合物で定着剤と
して知られているものを用いることができる。定着液に
は、硬膜剤として作用する水溶性アルミニウム塩、硫酸
アルミニウム、カリ明礬、アルデヒド化合物などを加え
ることができる。定着液には、所望により、保恒剤、p
H緩衡剤、pH調整剤、硬水軟化能のあるキレート剤等
の化合物を含むことができる。
【0059】定着処理後、水洗及び/又は安定化浴で処
理される。その中でも安定化浴中には防バイ剤が含まれ
ることが好ましい。
【0060】現像、定着、水洗及び/又は安定化浴の温
度は10〜45℃の間であることが好ましく、それぞれ
が別々に温度調整されていてもよい。
【0061】現像時間短縮の要望から自動現像機を用い
て処理する時にフイルム先端が自動現像機に挿入されて
から乾燥ゾーンより出て来るまでの全処理時間(Dry
to Dry)が60秒以下10秒以上であることが
好ましい。
【0062】ハロゲン化銀乳剤中のハロゲン化銀のハロ
ゲン組成は特に制限はないが、補充量を少なくして処理
する場合や迅速処理を行う場合は、塩化銀、60モル%
以上の塩化銀を含む塩臭化銀、60モル%以上の塩化銀
を含む塩沃臭化銀の組成からなるハロゲン化銀乳剤を用
いるのが好ましい。
【0063】ハロゲン化銀の平均粒子サイズは1.2μ
m以下であることが好ましく、特に0.8〜0.1μm
が好ましい。平均粒径とは、写真科学の分野の専門家に
は常用されており、容易に理解される用語である。粒径
とは、粒子が球状又は球に近似できる粒子の場合には粒
子直径を意味する。粒子が立方体である場合には球に換
算し、その球の直径を粒径とする。平均粒径を求める方
法の詳細については、ミース,ジェームス:ザ・セオリ
ー・オブ・ザ・フォトグラフィックプロセス(C.E.
Mees&T.H.James著:The theor
y of the photographic pro
cess),第3版,36〜43頁(1966年(マク
ミラン「Mcmillan」社刊))を参照すればよ
い。
【0064】ハロゲン化銀粒子の形状には制限はなく、
平板状、球状、立方体状、14面体状、正八面体状その
他何れの形状でもよい。又、粒子サイズ分布は狭い方が
好ましく、特に平均粒子サイズの±40%の粒子サイズ
域内に全粒子数の90%、望ましくは95%が入るよう
な、いわゆる単分散乳剤が好ましい。
【0065】ハロゲン化銀乳剤及びその調製方法につい
ては、詳しくはリサーチ・ディスクロージャー(Res
earch Disclosure)176号1764
3,22〜23頁(1978年12月)に記載もしくは
引用された文献に記載されている。
【0066】ハロゲン化銀乳剤は化学増感されても、さ
れなくともよい。
【0067】本発明に係る感光材料には、感光材料の製
造工程、保存中或いは写真処理中のカブリを防止し、或
いは写真性能を安定化させる目的で、種々の化合物を含
有させることができる。
【0068】写真乳剤の結合剤又は、保護コロイドとし
ては、ゼラチンを用いるのが有利であるが、それ以外の
親水性コロイドも用いることができる。
【0069】ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンの他、
酸処理ゼラチンを用いてもよく、ゼラチン加水分解物、
ゼラチン酵素分解物も用いることができる。
【0070】写真乳剤及び非感光性の親水性コロイド層
には、無機又は有機の硬膜剤が、ゼラチン等の親水性コ
ロイドの架橋剤として添加される。これらの硬膜剤はリ
サーチ・ディスクロージャー(Research Di
sclosure)176巻17643(1978年1
2月発行)第26頁のA〜C項に記載されている。
【0071】感光材料には、その他の種々の添加剤が用
いられる。例えば、減感剤、可塑剤、滑り剤、現像促進
剤、オイルなどが挙げられる。
【0072】前述の添加剤及びその他の公知の添加剤に
ついては、例えばリサーチ・ディスクロージャーNo.
17643(1978年12月)、同No.18716
(1979年11月)及び同No.308119(19
89年12月)に記載された化合物が挙げられる。
【0073】本発明の写真感光材料用支持体は、ICプ
リント基板写真感光材料用支持体としての用途に有用に
用いることができる。
【0074】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0075】実施例1〜3、比較例1〜2 (1)SPSの重合 特開平3−131843号に準じてSPSペレットを作
製した。触媒の調製から重合反応までは、全て乾燥アル
ゴン気流下で行った。内容積500mlのガラス性容器
に硫酸銅5水塩(CuSO4・5H2O)17.8g(7
1mmol)、精製ベンゼン200ml及びトリメチル
アルミニウム24mlをいれ、40℃で8時間撹拌して
触媒の調製を行った。これをアルゴン気流下No.3ガ
ラスフィルターで濾過して、濾液を凍結乾燥させた。こ
れを取り出し、2lのステンレス製容器にいれ、この中
にさらにトリブチルアルミニウム、ペンタシクロペンタ
ジエチルチタンメトキシドを混合し90℃に加熱した。
この中に、精製したスチレン及び4−メチールスチレン
をそれぞれ1l及び75ml入れ、この温度中で8時間
重合反応を続けた。この後室温まで冷却し、1lの塩化
メチレンを入れ、さらに撹拌しながらナトリウムメチラ
ートのメタノール溶液を加えて触媒を失活させた。内容
物を20lのメタノール中に徐々に滴下して、更にガラ
スフィルターで濾過して3回メタノールで洗浄した後、
乾燥させた。1,2,4−トリクロルベンゼンを溶媒と
して、135℃で標準ポリスチレンで検量したGPCの
測定結果から求めたこの重合体の重量平均分子量は28
0,000であった。またこの重合体の融点は、245
℃で13C−NMRの測定からも得られた重合体は、シン
ジオタクチック構造を有することを確認した。
【0076】これを押出機でペレット化した。
【0077】(2)SPSフイルムの製膜 得られたSPSポリマーペレットを、150℃で3時
間、窒素雰囲気下で乾燥し、実施例1、及び2は、それ
ぞれ絶対濾過径が9μm、及び8μmのステンレス製金
属繊維の不織布状焼結多孔体フィルターを用いて、実施
例3は、絶対濾過径が9μmのブロンズ製金属粒子焼結
多孔体フィルターを用いて、比較例1、及び比較例2
は、それぞれ絶対濾過径が10μmのステンレス製金属
繊維の不織布状焼結多孔体フィルター、及びブロンズ製
金属粒子焼結多孔体フィルターを用いて、330℃で、
Tダイからフイルム状に溶融押出しを行い、シートを静
電印加法により40℃の冷却ドラム上で急冷固化して、
未延伸フイルムを作製した。実施例1〜3、比較例1〜
2には、それぞれの実施例、比較例の未延伸フイルムを
粉砕し、上述の温度で乾燥して、30%回収ポリマーと
して混入してある。得られた未延伸フイルムを、縦方向
に130℃で3.0倍、引き続き横方向に135℃で
3.1倍の延伸倍率で逐次二軸延伸し、熱固定温度25
5℃で10秒間熱固定し、巻き取って、厚さ100μm
のSPS系支持体フイルムを得た。このSPS系支持体
フイルムの異物の数を表1に示す。
【0078】なお、ICプリント基板写真感光材料用S
PS支持体の異物の測定法、及び支持体製膜フィルター
の絶対濾過径について説明する。
【0079】(1)SPS系支持体の異物測定法 大きさ25cm×30cm(四つ切り、面積750cm
2)のSPS系支持体を、顕微鏡下、倍率100倍で丹
念に支持体を走査し、存在する異物をマークし、異物の
透明部分及びボイド部分を除いた、不透明部分(黒色、
茶色、褐色等に着色した部分)の最大長をもって異物の
大きさとする。
【0080】(2)絶対濾過径 JIS B 8356に規定の方法で測定した、フィル
ターメディアを通過するガラスビーズの最大粒径で表
す。
【0081】上記で得られたSPS系支持体フイルムの
両表面を、コロナ処理放電圧(Watt・分/m2)で
連続的にコロナ放電処理した。
【0082】(SPSフイルムの下塗)上記SPSフイ
ルムの上に、スチレン−グリシジルアクリレート及び酸
化スズ微粒子を含む帯電防止加工を施した下塗層を形成
した。
【0083】(ハロゲン化銀乳剤Aの調製)同時混合法
を用いて塩化銀70モル%、残りは臭化銀からなる平均
厚み0.05μm、平均直径0.15μmの塩臭化銀コ
ア粒子を調製した。コア粒子混合時にK3RuCl6を銀
1モルあたり8×10-8モル添加した。このコア粒子
に、同時混合法を用いてシェルを付けた。その際K2
rCl6を銀1モルあたり3×10-7モル添加した。得
られた乳剤は平均厚み0.10μm、平均直径0.25
μmのコア/シェル型単分散(変動係数10%)の(1
00)面を主平面として有する塩沃臭化銀(塩化銀90
モル%、沃臭化銀0.2モル%、残りは臭化銀からな
る)平板粒子の乳剤であった。ついで特開平2−280
139号に記載の変性ゼラチン(ゼラチン中のアミノ基
をフェニルカルバミルで置換したもので例えば特開平2
−280139号287(3)頁の例示化合物G−8)
を使い脱塩した。脱塩後のEAgは50℃で190mv
であった。
【0084】得られた乳剤に4−ヒドロキシ−6−メチ
ル−1,3,3a7−テトラザインデンを銀1モルあた
り1×10-3モル添加し更に臭化カリウム及びクエン酸
を添加してpH5.6、EAg123mvに調整して、
塩化金酸を2×10-5モル添加した後に無機硫黄を3×
10-6モル添加して温度60℃で最高感度がでるまで化
学熟成を行った。熟成終了後4−ヒドロキシ−6−メチ
ル−1,3,3a7−テトラザインデンを銀1モルあた
り2×10-3モル、1−フェニル−5−メルカプトテト
ラゾールを3×10-4モル及びゼラチンを添加した。
【0085】(ハロゲン化銀乳剤Bの調製)同時混合法
を用いて塩化銀60モル%、沃化銀2.5モル%、残り
は臭化銀からなる平均厚み0.05μm、平均直径0.
15μmの塩沃臭化銀コア粒子を調製した。コア粒子混
合時にK3Rh(H2O)Br5を銀1モルあたり2×1
-8モル添加した。このコア粒子に、同時混合法を用い
てシェルを付けた。その際K2IrCl6を銀1モルあた
り3×10-7モル添加した。得られた乳剤は平均厚み
0.10μm、平均直径0.42μmのコア/シェル型
単分散(変動係数10%)の塩沃臭化銀(塩化銀90モ
ル%、沃臭化銀0.5モル%、残りは臭化銀からなる)
平板粒子の乳剤であった。ついで特開平2−28013
9号に記載の変性ゼラチン(ゼラチン中のアミノ基をフ
ェニルカルバミルで置換したもので例えば特開平2−2
80139号287(3)頁の例示化合物G−8)を使
い脱塩した。脱塩後のEAgは50℃で180mvであ
った。
【0086】得られた乳剤に4−ヒドロキシ−6−メチ
ル−1,3,3a7−テトラザインデンを銀1モルあた
り1×10-3モル添加し更に臭化カリウム及びクエン酸
を添加してpH5.6、EAg123mvに調整して、
塩化金酸を2×10-5モル添加した後にN,N,N′−
トリメチル−N′−ヘプタフルオロセレノ尿素を3×1
-5モル添加して温度60℃で最高感度がでるまで化学
熟成を行った。熟成終了後4−ヒドロキシ−6−メチル
−1,3,3a7−テトラザインデンを銀1モルあたり
2×10-3モル、1−フェニル−5−メルカプトテトラ
ゾールを3×10-4モル及びゼラチンを添加した。
【0087】(ICプリント基板写真感光材料の調製)
上記の支持体の一方の下塗層上に、下記の処方1のゼラ
チン下塗層をゼラチン量が0.5g/m2になるよう
に、その上に処方2のハロゲン化銀乳剤層1を銀量1.
5g/m2、ゼラチン量が0.5g/m2になるように、
さらにその上層に中間保護層として下記処方3の塗布液
をゼラチン量が0.3g/m2になるように、さらにそ
の上層に処方4のハロゲン化銀乳剤層2を銀量1.4g
/m2、ゼラチン量が0.4g/m2になるように、さら
に下記処方5の塗布液をゼラチン量が0.6g/m2
なるよう同時重層塗布した。また反対側の下塗層上には
下記処方6のバッキング層をゼラチン量が0.6g/m
2になるように、その上に下記処方7の疎水性ポリマー
層を、さらにその上に下記処方8のバッキング保護層を
ゼラチン量が0.4g/m2になるように乳剤層側と同
時重層塗布することで試料を得た。
【0088】 処方1(ゼラチン下塗層組成) ゼラチン 0.5g/m2 染料AD−1の固体分散微粒子(平均粒径0.1μm) 25mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 10mg/m2 S−1(ソジウム−イソ−アミル−n−デシルスルホサクシネート) 0.4mg/m2 処方2(ハロゲン化銀乳剤層1組成) ハロゲン化銀乳剤A 銀量1.5g/m2になるように 染料AD−8の固体分散微粒子(平均粒径0.1μm) 20mg/m2 シクロデキストリン(親水性ポリマー) 0.5g/m2 増感色素d−1 5mg/m2 増感色素d−2 5mg/m2 ヒドラジン誘導体H−7 20mg/m2 レドックス化合物:RE−1 20mg/m2 化合物e 100mg/m2 ラテックスポリマーf 0.5g/m2 硬膜剤g 5mg/m2 S−1 0.7mg/m2 2−メルカプト−6−ヒドロキシプリン 5mg/m2 EDTA 30mg/m2 コロイダルシリカ(平均粒径0.05μm) 10mg/m2 処方3(中間層組成) ゼラチン 0.3g/m2 S−1 2mg/m2 処方4(ハロゲン化銀乳剤層2組成) ハロゲン化銀乳剤B 銀量1.4g/m2になるように 増感色素d−1 3mg/m2 増感色素d−2 3mg/m2 ヒドラジン誘導体H−20 20mg/m2 造核促進剤:例示化合物Na−3 40mg/m2 レドックス化合物:RE−2 20mg/m2 2−メルカプト−6−ヒドロキシプリン 5mg/m2 EDTA 20mg/m2 ラテックスポリマーf 0.5g/m2 S−1 1.7mg/m2 処方5(乳剤保護層組成) ゼラチン 0.6g/m2 染料AD−5の固体分散体(平均粒径0.1μm) 40mg/m2 S−1 12mg/m2 マット剤:平均粒径3.5μmの単分散シリカ 25mg/m2 造核促進剤:例示化合物Na−3 40mg/m2 1,3−ビニルスルホニル−2−プロパノール 40mg/m2 界面活性剤h 1mg/m2 コロイダルシリカ(平均粒径0.05μm) 10mg/m2 硬膜剤:K−1 30mg/m2 処方6(バッキング層組成) ゼラチン 0.6g/m2 S−1 5mg/m2 ラテックスポリマーf 0.3g/m2 コロイダルシリカ(平均粒径0.05μm) 70mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 20mg/m2 化合物i 100mg/m2 処方7(疎水性ポリマー層組成) ラテックス(メチルメタクリレート:アクリル酸=97:3) 1.0g/m 硬膜剤g 6mg/m2 処方8(バッキング保護層) ゼラチン 0.4g/m2 マット剤:平均粒径5μmの単分散ポリメチルメタクリレート 50mg/m2 ソジウム−ジ−(2−エチルヘキシル)−スルホサクシネート 10mg/m2 界面活性剤h 1mg/m2 染料k 20mg/m2 H−(OCH2CH268−OH 50mg/m2 硬膜剤:K−1 20mg/m
【0089】
【化1】
【0090】
【化2】
【0091】
【化3】
【0092】
【化4】
【0093】得られた写真感光材料試料を使用して、コ
ンピュータ支援デザインの助けを借りて作製された回路
図を、写真感光材料に1/4倍に縮小撮影(露光)して
から、スタート時は自動現像機のタンクに下記の現像液
の使用液、下記組成の定着液の使用液及びリンス液を入
れて、迅速処理用自動現像機(GR−26SR コニカ
(株)製)の乾燥部を60℃に加熱したヒートローラー
方式に改造し、搬送速度を変えて迅速処理ができるよう
改良したものを用いて下記処理条件で処理して(なお、
感光材料1mあたり現像液の使用液を150ml、定
着液の使用液を180ml及びリンス液を250mlず
つ補充しながら)現像、定着してネガを作製した。
【0094】 (処理条件) 現像 35℃ 14秒 定着 33℃ 9秒 リンス 33℃ 8秒 スクイズ 2.5秒 乾燥 9.5秒 計 43秒 (現像液組成) ジエチレントリアミン5酢酸(40%水溶液) 3.63g 亜硫酸ナトリウム 16g KBr 7g 炭酸カリウム 0.9モル S−36 0.1g A−18 25g ジメゾンS 1.5g H−2−3 0.05モル ベンゾトリアゾール 0.21g 1−フェニルー5−メルカプトテトラゾール 0.025g
【0095】
【化5】
【0096】水と水酸化カリウム又は硫酸を加えて、使
用時にpH4.9になるようpH調整し、全体が500
mlになるように仕上げた。なお、使用時は水500m
lを加えて1リットルの現像液の使用液にした。
【0097】 (定着液組成) チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 200ml 亜硫酸ナトリウム 22g ほう酸 9.8g 酢酸ナトリウム・3水和物 34g 酢酸(90%水溶液) 14.5g 酒石酸 3.0g 硫酸アルミニウム(27%水溶液) 25ml 使用液のpHは4.9であった。
【0098】水と硫酸を加えて500mlに仕上げ、使
用時にpH4.9になるようpH調整した。なお、使用
時は水500mlを加えて1リットルの定着液の使用液
にした。
【0099】 (リンス液) EDTA・2Na 40g KOH 20g K2CO3 12g 亜硫酸カリウム 110g サンバッグ−P(三愛石油) 20g 上記で作製したネガをマスクとして、水銀灯を光源に用
い、天然ゴムを原料とした環状ゴム系フォトレジストで
あるネガレジストを塗布した銅板に、等倍で密着露光し
て、水銀灯から出る波長365nmの紫外線を用いて、
ネガ形レジストを化学変化させて、IC(集積回路)プ
リント基板を作製した。全数検査を実施して、IC(集
積回路)の20μm太さの細線に、断線が1個でもあれ
ば使用不可であり、廃棄処分とした。総合評価として
は、使用可、使用不可で表した。
【0100】以上の結果を表1に示す。
【0101】
【表1】
【0102】表1から明らかなように、実施例1〜3
(本発明)、比較例1〜2より、シンジオタクチックポ
リスチレン系支持体面積750cm2当たりに、大きさ
40μm以上の異物が0個、大きさ40μm未満10μ
m以上の異物が50個以下であれば、SPS系支持体使
用のネガをマスクとして、レジストを塗布した銅板に密
着露光して、IC(集積回路)プリント基板を作製した
時、IC(集積回路)の20μm太さの細線に、断線が
1個も発生せず、問題なく使用可能であった。
【0103】比較例1〜2のIC(集積回路)を全数検
査し、20μm太さの細線を断線している個所より、S
PS系支持体使用のネガの個所を特定したところ、すべ
てがSPS系支持体中の異物に起因していることが確認
された。更に異物について詳細解析したところ、以下の
ことが明かとなった。
【0104】比較例1: 異物1;SPS系支持体中に存在し、茶褐色に着色して
いる紐状異物の最大長が80μmであった。EDS(E
nergy Dispersive X−raySpe
ctrometry)、WDS(Wavelength
Dispersive X−ray Spectro
metry)、FT−IR(Fourier Tran
sform Infrared Spectromet
ry)等の手段を使用して解析した結果、ポリマー劣化
物であった。
【0105】異物2;SPS系支持体中に存在し、黒褐
色に着色している塊状異物の最大長が85μmであっ
た。EDSの手段を使用して解析した結果、金属チタン
(Ti)であり、残留触媒であった。
【0106】比較例2; 異物1;SPS系支持体中に存在し、茶褐色に着色して
いる紐状異物の最大長が150μmであった。EDS、
WDS、FT−IR等の手段を使用して解析した結果、
ポリマー劣化物であった。
【0107】異物2;SPS系支持体中に存在し、茶褐
色に着色している紐状異物の最大長が120μmであっ
た。EDS、WDS、FT−IR等の手段を使用して解
析した結果、ポリマー劣化物であった。
【0108】異物3;SPS系支持体中に存在し、黒褐
色に着色している塊状異物の最大長が50μmであっ
た。EDS等の手段を使用して解析した結果、金属アル
ミニウーム(Al)であり、残留触媒であった。
【0109】以上の結果から、本発明の写真感光材料用
SPS系支持体は、面積750cm2当たりに、大きさ
40μm以上の異物が0個、大きさ40μm未満10μ
m以上の異物が50個以下であれば、IC(集積回路)
プリント基板写真感光材料用支持体として有用であるこ
とが理解される。
【0110】また、該支持体ポリマーを溶融、押出し、
製膜するにあたり、押出フィルターとして、絶対濾過径
が9μm以下である不織布状焼結多孔体フィルター及
び、金属粒子焼結多孔体フィルターを使用すれば、IC
(集積回路)プリント基板写真感光材料用支持体として
有用であることが理解される。
【0111】
【発明の効果】本発明により、優れた熱的、機械的、物
理的、化学的、光学的特性、寸法安定性を有した、異物
の少ないICプリント基板写真感光材料用支持体及びそ
の製造方法を提供することができた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シンジオタクチックポリスチレン系支持
    体上に、少なくとも1層の感光層を有するICプリント
    基板写真感光材料の該支持体の面積750cm2当た
    り、大きさ40μm以上の異物が実質0個、大きさ40
    μm未満10μm以上の異物が50個以下であることを
    特徴とするICプリント基板写真感光材料用支持体。
  2. 【請求項2】 該支持体の支持体ポリマーを乾燥、溶
    融、押出して製膜するにあたり、押出フィルターとし
    て、絶対濾過径が9μm以下である不織布状焼結多孔体
    フィルター及び金属粒子焼結多孔体フィルターを、それ
    ぞれ単独又は組み合わせて使用することを特徴とする請
    求項1に記載のICプリント基板写真感光材料用支持体
    の製造方法。
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