JPH0973121A - カメラのフィルム給送装置 - Google Patents

カメラのフィルム給送装置

Info

Publication number
JPH0973121A
JPH0973121A JP7227728A JP22772895A JPH0973121A JP H0973121 A JPH0973121 A JP H0973121A JP 7227728 A JP7227728 A JP 7227728A JP 22772895 A JP22772895 A JP 22772895A JP H0973121 A JPH0973121 A JP H0973121A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
cartridge
photo sensor
thrust
threshold value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7227728A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Nakamura
敏行 中村
Kiwa Iida
喜和 飯田
Akihiro Yoshizawa
昭弘 義澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP7227728A priority Critical patent/JPH0973121A/ja
Publication of JPH0973121A publication Critical patent/JPH0973121A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラストエラーが発生したフィルムカートリ
ッジをカメラから取り出し可能な状態にする。 【解決手段】 フィルムカートリッジからフィルムを送
り出して第1駒を所定の撮影位置まで巻上げるスラスト
動作に失敗した時に、フィルムを巻き戻してスラスト動
作をやり直すカメラのフィルム給送装置に、フィルムカ
ートリッジに設けられた遮光用ドアを開閉する開閉手段
7,M2と、所定回数スラスト動作に失敗した場合に、
フィルムカートリッジにフィルムが巻き戻されてから開
閉手段7,M2により遮光用ドアを閉じる制御手段1と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベロの出ていない
フィルムカートリッジを用いるカメラのフィルム給送装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、一般に広く用いられているフィル
ムカートリッジは、未撮影時にはフィルムのリーダー部
がカートリッジから出た状態、いわゆるベロ出し状態に
なっている。このような現在のベロ出しフィルムカート
リッジに代り、ベロの出ていないフィルムカートリッ
ジ、すなわちフィルムを完全にカートリッジ内に収納す
るようにしたフィルムカートリッジが提案されている
(例えば、特開平5−313234号公報参照)。この
種のベロの出ていないドロップインローディング式のフ
ィルムカートリッジでは、現在のベロの出ているフィル
ムカートリッジに対し、次のような特徴がある。 (1) カートリッジ単体で取り扱う時は必ずフィルム
が完全にカートリッジ内に収納され、ベロが出ていな
い。 (2) 駒数などのフィルムに関する情報と、フィルム
の未露光、途中まで露光、露光済み、現像済みなどを表
示するためのデータディスクが設けられる。 (3) 撮影駒に対してパーフォレーションの個数と位
置が規定されている。 (4) フィルムの出入口にはフィルムの露光を防止す
るための遮光用ドア(以下、ライトロックドアまたはL
Lドアと呼ぶ)が設けられる。 なお、この明細書では、ベロの出ていないフィルムカー
トリッジをベロなしフィルムカートリッジと呼ぶ。
【0003】ところで、上述したベロなしフィルムカー
トリッジからフィルムを送り出して第1駒を所定の撮影
位置まで給送するスラスト動作時に、バッテリーの電圧
低下や、フィルムまたはフィルムカートリッジに不良が
あるとフィルムが送り出されず、フィルム給送用モータ
が発熱したり、バッテリーの電力を無駄に消費するおそ
れがある。そこで、スラスト動作に失敗した時はフィル
ムを巻き戻してスラスト動作を繰り返し、所定回数スラ
スト動作に失敗した場合にはフィルムをカートリッジに
巻き戻してスラストエラーを警告するようにしたカメラ
のフィルム給送装置が知られている(例えば、特開平5
−165087号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のカメラのフィルム給送装置では、スラストエラ
ーの警告を見てスラスト動作に失敗したことを認識した
使用者が、カメラからフィルムカートリッジを取り出す
と、LLドアが開いたままになっているのでフィルムが
露光するおそれがある。
【0005】本発明の目的は、スラストエラーが発生し
たフィルムカートリッジをカメラから取り出し可能な状
態にするカメラのフィルム給送装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、フィルムカートリッジからフィルムを送
り出して第1駒を所定の撮影位置まで巻上げるスラスト
動作に失敗した時に、フィルムを巻き戻して前記スラス
ト動作をやり直すカメラのフィルム給送装置に適用さ
れ、前記フィルムカートリッジに設けられた遮光用ドア
を開閉する開閉手段と、所定回数前記スラスト動作に失
敗した場合に、前記フィルムカートリッジにフィルムが
巻き戻されてから前記開閉手段により前記遮光用ドアを
閉じる制御手段とを備える。所定回数スラスト動作に失
敗した場合には、フィルムカートリッジにフィルムが巻
き戻されてからフィルムカートリッジの遮光用ドアを閉
じる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は一実施形態の構成を示すブ
ロック図である。CPU1はRAM、ROM、カウン
タ、タイマ、A/Dコンバータなどの周辺部品を備えた
ワンチップマイクロコンピュータであり、図4〜図8に
示す制御プログラムを実行してフィルム給送とシーケン
ス制御を行なうとともに、各種演算を行なう。このCP
U1にはフォトセンサ2,3、カートリッジ蓋スイッチ
4、モータ駆動回路5,7、LCD6が接続される。フ
ォトセンサ2,3はそれぞれ、フィルムのパーフォレー
ションを光学的に検出するための投受光器を有するフォ
トリフレクタであり、フィルムのパーフォレーションに
対向する位置に配置される。フォトセンサ2と3に対向
するフィルムレール面には反射板が張り付けられてい
る。フォトセンサ2,3とレール面との間にフィルムが
ある場合には、投光器からの光がフィルムで遮られて反
射されず、受光器へ入射しない。フォトセンサ2,3と
レール面との間にフィルムがない場合(パーフォレーシ
ョンの穴位置の場合も含む)には、投光器からの光が反
射板で反射されて受光器へ入射する。フォトセンサ2,
3の出力はアナログ電圧であり、受光量が大きいほど出
力電圧が高くなる。カートリッジ蓋スイッチ4はカート
リッジ室の蓋を開放した時に閉路し、蓋を閉じた時に開
路する。モータ駆動回路5は、CPU1からの駆動指令
にしたがってフィルム給送用モータM1の正転、逆転、
制動を行なう。モータM1の回転は不図示の給送機構を
介してカートリッジのフィルムスプールとカメラの巻き
上げスプールへ伝達され、上述したフィルムのスラス
ト、巻き上げ、巻き戻しを行なう。なお、モータM1の
正転方向がフィルムのスラストおよび巻き上げ方向に対
応し、逆転方向がフィルムの巻き戻し方向に対応する。
また、フィルムの給送停止時にはモータM1の両端をシ
ョートして制動をかける。LCD6は、フィルムカウン
タやスラストエラーなどの各種情報を表示するための液
晶表示器である。モータ駆動回路7は、CPU1からの
駆動指令にしたがってLLドア開閉用モータM2の正
転、逆転を行なう。モータM2の回転は不図示の開閉機
構を介してフィルムカートリッジのLLドアへ伝達さ
れ、LLドアの開閉を行なう。なお、この実施形態では
カートリッジのLLドアを開閉するためにモータM2を
用いる例を示すが、LLドアの開閉にはモータ以外のソ
レノイドなどの各種アクチュエータを用いることができ
る。
【0008】図2はこの実施形態で用いるフィルムカー
トリッジとフィルムを示す。この実施形態では上述した
ベロなしフィルムカートリッジ8を用いる。カートリッ
ジ8がカメラのカートリッジ室に装填されると、スプー
ル軸8aが上述した給送機構に連結され、フィルム給送
用モータM1によりフィルム11のスラストおよび巻き
戻しが行なわれる。モータM1が正転するとスプール軸
8aが図示FW方向に回転し、フィルム11がカートリ
ッジ8から送り出される。また、モータM1を逆転する
とスプール軸8aも逆転し、フィルム11がカートリッ
ジ8へ巻き戻される。また、フィルム11の出入口に
は、フィルムの露光を防止するためのLLドア8bが設
けられる。カートリッジ8がカメラのカートリッジ室に
装填されると、LLドア8bの駆動軸8cが上述した開
閉機構に連結され、LLドア開閉用モータM2によりL
Lドア8bの開閉が行なわれる。モータM2を正転する
と駆動軸8cが図示S方向に回転し、LLドア8bが閉
じられる。また、モータM2を逆転すると駆動軸8cも
逆転し、LLドア8bが開放される。さらに、このフィ
ルムカートリッジ8にはフィルム11の総駒数などの情
報を記録したデータディスク(不図示)が設けられてい
る。データディスク上には各種情報が白黒のバーコード
で記録されており、フィルム11の給送にともなってデ
ータディスクが回転する時にフォトリフレクタなどのセ
ンサの出力信号の反転間隔時間を読み出し、情報を再生
する。このデータディスクの停止位置はフィルム11の
使用状態によって決められており、未露光、露光済み、
途中まで露光、現像済みなどの使用状態に応じた停止位
置に設定される。したがって、フィルムカートリッジ8
をカメラに装填してデータディスクを最初に回転させた
時に、センサの出力信号に基づいてフィルム11の使用
状態を検出することができる。また、データディスクや
スプールと一体で回転する部材によってデータディスク
の停止位置を視認できるようになっており、フィルムの
使用状態を知ることができる。フィルム11の片側には
各撮影駒の前端と後端に2個ずつパーフォレーションが
形成されており、それらの位置関係が規定されている。
なお、第1撮影駒B1のパーフォレーションB1aのリ
ーダー側にはパーフォレーション12が余分に形成され
ている。また、フィルム11のリーダー部13には切り
欠き14が形成されている。フォトセンサ2,3によっ
てフィルム11上のパーフォレーション12,B1a,
B1b,B2a,・・を検出し、検出結果に基づいてフ
ィルムのスラスト、1駒巻き上げ、巻き戻しを行う。
【0009】図3は、フォトセンサ2およびフォトセン
サ3とフィルム11との位置関係を示す。図はフィルム
11上の駒B7がカメラの所定の撮影位置に設定された
状態を示し、左側がフィルム巻き上げ方向である。フィ
ルムカートリッジ8は右側にあり、フィルム11のリー
ダー部13は左側にある。フォトセンサ2はカートリッ
ジ8側に配置され、フォトセンサ3はカメラの巻上げス
プール側に配置される。したがって、フィルム11の巻
き上げ時には同一のパーフォレーションをフォトセンサ
2がフォトセンサ3よりも先に検出する。この実施形態
では、各撮影駒のリーダー側のパーフォレーションを第
1パーフォレーション、カートリッジ8側のパーフォレ
ーションを第2パーフォレーションと呼ぶ。また、各撮
影駒の第2パーフォレーションのリーダー側のエッジを
第1エッジ、カートリッジ8側のエッジを第2エッジと
呼び、次の撮影駒の第1パーフォレーションのリーダー
側のエッジを第3エッジ、カートリッジ8側のエッジを
第4エッジと呼ぶ。図3に示す例では、撮影駒B7のリ
ーダー側のパーフォレーションB7aが第1パーフォレ
ーションであり、カートリッジ8側のパーフォレーショ
ンB7bが第2パーフォレーションである。フォトセン
サ3の位置は、撮影駒の第1パーフォレーションの第4
エッジがフォトセンサ3の位置に達した時に、その撮影
駒が所定の撮影位置に設定されるように決定する。図3
の例では、撮影駒B7がカメラの所定の撮影位置に設定
されており、この時、撮影駒B7の第1パーフォレーシ
ョンB7aの第4エッジがフォトセンサ3の位置にあ
る。また、フォトセンサ2の位置は、フォトセンサ3と
フォトセンサ2との間の距離がフィルム11の先端から
切り欠き14までの距離よりも長くなるように決定す
る。
【0010】図4〜図8はフィルム給送制御を示すフロ
ーチャートである。これらのフローチャートにより、一
実施形態の動作を説明する。ステップ201において、
フィルムカートリッジ8がカートリッジ室に装填される
まで待機する。フィルムカートリッジ8が装填されてス
イッチ3によりカートリッジ室蓋の閉じが検出されると
ステップ202へ進み、モータ駆動回路7を制御してモ
ータM2によりカートリッジ8のLLドア8bを開放す
る。続くステップ203で、モータ駆動回路5を制御し
てモータM1を回転させ、データディスクを回転してデ
ータディスク上のデータを読み出す。この時、データデ
ィスクを正転方向に回転させるとフィルム11がカート
リッジ8から送り出されるので、データディスクを逆転
方向に回転させる。読み出したデータに基づいてフィル
ムの使用状態を検出し、未露光フィルムであればデータ
ディスクから読み出した総駒数などのフィルムに関する
情報をCPU1のRAMに記憶する。その後、ステップ
204でスラストエラー発生回数をカウントするための
カウンタをクリアする。
【0011】次にステップ205へ進み、図5、図6に
示すスラスト処理ルーチンを実行する。このスラスト処
理については後述する。スラスト処理では、フィルムの
第1駒が撮影位置まで給送されて正常にスラスト動作が
終了する場合と、スラスト中に何らかの異常(この明細
書ではスラストエラーと呼ぶ)が発生したためにスラス
ト動作を中止する場合とがある。ステップ206で、ス
ラスト処理中にスラストエラーが発生したか否かを判別
し、スラストエラーが発生した場合はステップ207へ
進み、正常にスラスト動作が完了した時は処理を終了す
る。正常にスラスト動作が終了した時は、第1駒が所定
の撮影位置に設定されて撮影準備が完了しており、レリ
ーズ操作により撮影が行なわれる。
【0012】スラストエラーが発生した時は、フィルム
が途中まで送り出された状態で停止していることがある
ので、ステップ207で図7に示す巻き戻し処理ルーチ
ンを実行し、フィルムをカートリッジ8に巻き戻す。こ
の巻き戻し処理については後述する。巻き戻しが完了し
たら、ステップ208でエラー回数カウンタをインクリ
メントし、続くステップ209でエラー回数カウンタの
カウント値が3か否か、すなわちスラストエラーが3回
発生したか否かを判別する。スラストエラーは軽微な原
因で発生することが考えられるので、スラストエラーが
発生した時はその後2回までスラスト動作をやり直し、
3回目にスラストエラーが発生したらフィルムカートリ
ッジ8あるいはカメラに重大な問題があるとして撮影を
断念する。2回のやり直しでスラスト動作がうまくいけ
ば、そのフィルムの撮影を行なう。スラストエラーが3
回発生した時は、ステップ210で駆動回路7を制御し
てモータM2によりLLドア8bを閉じる。LLドア8
bを閉じて遮光することにより、使用者が不用意にカー
トリッジ8をカメラから取り出してもフィルムが露光さ
れることはない。続くステップ211でカートリッジ室
蓋が開けられるまで待機し、スイッチ4によりカートリ
ッジ室蓋の開放が確認されたら処理を終了する。その
後、使用者はカートリッジ8をカメラから取り出す。
【0013】次に、図5、図6によりスラスト処理を説
明する。スラスト処理では、カートリッジ8のLLドア
8bを開放してスプール軸8aを正転方向に回転させ、
フィルム11をカートリッジ8から送り出す。そして、
フィルムのリーダー部13がカメラの巻き上げスプール
に巻きついて第1駒が撮影位置に達するまで巻上げる。
したがって、スラスト処理は、ベロだしフィルムで従来
から行われていた空送り処理に相当する。また、スラス
ト処理と並行して、フォトセンサ2とフォトセンサ3の
出力信号レベルを判定するためのしきい値を設定する。
フィルム面の反射量はフィルムの乳剤の違いなどにより
フィルムごとに異なることがあり、フォトセンサ2,3
の出力信号レベルにはばらつきがある。そこで、レール
面の反射量とフィルム面の反射量とを測定し、両者に基
づいてしきい値を決定する。フィルム面の反射量をフォ
トセンサにより測定するにはフィルムをフォトセンサの
位置まで給送しなければならないので、スラスト開始時
には仮のしきい値を設定する。そしてスラストを開始
し、仮のしきい値とフォトセンサの出力信号とを比較し
てフィルムがフォトセンサの位置まで給送されたことを
検出し、フィルム面の反射量を測定する。そして、フィ
ルム面の反射量とレール面の反射量とに基づいてしきい
値を演算し、仮のしきい値に代えて演算されたしきい値
を本しきい値として設定する。なお、スラスト時に、モ
ータに通電しているにも関わらず、所定時間以上(この
実施形態では8秒とする)フォトセンサから入力する信
号が反転せず、つまりフォトセンサによりパーフォレー
ションエッジが検出されない場合はフィルムが給送され
ていないと判断し、スラストエラーとする。
【0014】図5はスラスト開始からフォトセンサ2,
3のしきい値を設定するまでの処理を示し、図6はそれ
に続いてフィルムの第1駒を撮影位置まで給送する処理
を示す。スラスト処理を開始した時点ではモータM1は
停止しており、フィルム11はカートリッジ8内にあ
る。ステップ301で、フォトセンサ3の出力信号レベ
ルを判定するために仮のしきい値を設定する。この仮の
しきい値は、フィルム11の先端がフォトセンサ3の検
出位置に到達したことを検出するためのものである。ス
テップ302でフォトセンサ2,3に電源を投入し、続
くステップ303で電源投入後にフォトセンサ2,3が
安定するまで0.005秒間待機する。次にステップ3
04で、フォトセンサ2,3によりレール面の反射量を
測定してRAMに記憶する。ステップ305でモータ駆
動回路5を制御してモータM1を正転起動し、フィルム
のスラストを開始する。ステップ306で、スラストエ
ラー検出タイマに8秒を設定してスタートする。そし
て、ステップ307でタイマにより8秒が経過したか否
かを判別し、経過したらステップ409へ進み、そうで
なければステップ308へ進む。
【0015】ステップ308では、フォトセンサ3の出
力信号を仮のしきい値と比較し、出力信号レベルが仮し
きい値より高い時はフォトセンサ3がレール面に対向し
ている、つまり、フィルム11はまだフォトセンサ3の
位置まで給送されていないと判断してS307へ戻る。
一方、フォトセンサ3の出力信号レベルが仮しきい値よ
り低い時は、フォトセンサ3がフィルム面に対向してお
り、フォトセンサ3がフィルムの先端を検出したと判断
する。CPU1がステップ307,308を繰り返す処
理速度はフィルムの移動速度に対して充分に速いため、
ステップ308におけるフォトセンサ3の出力信号の読
み込みは連続的に繰り返されていると見なせ、フィルム
11の先端がフォトセンサ3の位置に達したら直ちにそ
れを検出できる。
【0016】フォトセンサ3でフィルム11の先端を検
出したら、ステップ309でフォトセンサ2によりフィ
ルム面の反射量を測定する。フォトセンサ3の位置にフ
ィルム11の先端が到達したということは、図2および
図3により説明したフィルム11とフォトセンサ2,3
の位置関係から、フィルム11の先端および切り欠き1
4がフォトセンサ2の位置をすでに通過しており、フォ
トセンサ2がフィルム面と対向していることになる。し
たがって、ステップ309で測定したフォトセンサ2の
出力信号はフィルム面の反射量である。ステップ310
において、ステップ304で測定したレール面の反射量
とステップ309で測定したフィルム面の反射量とに基
づいて、フォトセンサ2の本しきい値を設定する。この
本しきい値には、レール面の反射量に相当する出力信号
レベルとフィルム面の反射量に相当する出力信号レベル
との間の値を設定すればよい。種々の算出方法が考えら
れるが、両出力信号レベルに重み付けをして適正なしき
い値を計算する。設定された本しきい値をCPU1のR
AMに記憶し、次にフィルムを装填してスラスト処理を
実行するまでこの本しきい値を用いる。以上でフォトセ
ンサ2の本しきい値の設定処理を終了する。なお、フォ
トセンサ2の本しきい値の設定処理中にもフィルム11
の巻き上げが行なわれているが、CPU1の処理速度は
充分に速いので本しきい値の設定処理は数ミリ秒以内で
完了し、次のパーフォレーションを読み飛ばしてしまう
ような危険はない。また、フォトセンサ2は、この時点
で本しきい値を設定してパーフォレーションの検出を開
始するので、フィルム送り出し前のステップ301で本
しきい値を設定する必要がない。
【0017】フォトセンサ2の本しきい値の設定処理が
完了したらステップ311へ進み、スラストエラー検出
用タイマに8秒を設定して再スタートする。その後ステ
ップ312,313のループを回る。ステップ312
で、スラストエラー検出用タイマがタイムアップした時
はスラストエラーと判断し、ステップ409へ進む。ス
テップ313で、フォトセンサ2の出力信号を測定して
ステップ310で設定した本しきい値と比較する。出力
信号レベルが本しきい値より低い時は、フォトセンサ2
がフィルム面と対向しているので、フォトセンサ2の位
置にパーフォレーションが達していないと判断してステ
ップ312へ戻る。一方、出力信号レベルが本しきい値
より高い時は、フォトセンサ2がレール面に対向してい
るので、フォトセンサ2の位置に図2に示すパーフォレ
ーション12のリーダー側の第1エッジが到達したとい
える。フィルム11には、図2に示すようにリーダー部
13に切り欠き14が存在する。フォトセンサ2,3は
1点鎖線で示すパーフォレーションの位置をトレースす
るため、切り欠き14もフォトセンサ2,3の位置を通
過する。S308でフォトセンサ3によりフィルム11
の先端を検出した直後にフォトセンサ3の出力信号を測
定すると、処理タイミングによっては切り欠き14がフ
ォトセンサ3の位置にある時の出力信号を測定すること
がある。しかし、フォトセンサ2でパーフォレーション
12の第1エッジを検出した時には、切り欠き14がす
でにフォトセンサ3の位置を通過しており、ステップ3
14でフォトセンサ3の出力信号を読み込めば確実にフ
ィルム面の反射量を測定できる。
【0018】ステップ315において、ステップ314
で測定したフィルム面の反射量とステップ304で測定
したレール面の反射量とに基づいて、フォトセンサ3の
本しきい値を設定する。この本しきい値の算出は、上述
したフォトセンサ2の本しきい値の算出方法と同じ方法
で行う。以上で、フォトセンサ3の本しきい値の設定処
理を終了する。フォトセンサ2の場合と同様に、フォト
センサ3の本しきい値の設定処理中にもフィルムの巻き
上げが行なわれているが、CPU1の処理速度が速いの
で次のパーフォレーションを読み飛ばす危険はない。
【0019】ステップ400で、スラストエラー検出用
タイマに8秒を設定して再スタートする。その後、ステ
ップ401,402のループを回る。ステップ401
で、スラストエラー検出用タイマがタイムアップした時
はスラストエラーと判断し、ステップ409へ進む。ス
テップ402では、フォトセンサ3の出力信号を読み込
んで本しきい値と比較する。出力信号レベルが本しきい
値より低い時は、フォトセンサ3はフィルム面と対向し
ている。逆に出力信号レベルが本しきい値より高い時
は、フォトセンサ3がレール面と対向しており、フォト
センサ3の位置にパーフォレーションがある。ステップ
402における判定結果は次回の判定まで記憶してお
き、判定時に今回の判定結果が前回の判定結果から変化
しているか否かを判断する。前回と今回の判定結果が同
一であれば、エッジを検出していないと判断してステッ
プ401へ戻る。今回の判定結果が前回の判定結果から
変化していれば、フォトセンサ3でパーフォレーション
エッジを検出したと判断し、ステップ403へ進む。ス
テップ403ではエッジ数をカウントし、今回のエッジ
が第2パーフォレーションの第4エッジか否かを判別す
る。第4エッジでなければステップ400へ戻り、スラ
ストエラー検出用タイマに8秒を設定して再スタートし
た後、上述したようにステップ401,402のループ
を回る。
【0020】フォトセンサ3で第4エッジを検出した時
は、ステップ404でモータMを停止する。その後、ス
テップ405で所定時間(0.005秒程度)モータM
1を逆転して逆通電ブレーキをかけ、さらにステップ4
06で所定時間(0.08秒程度)モータM1をショー
トしてショートブレーキをかける。そしてステップ40
7でフォトセンサ2,3の電源をオフする。これによ
り、フィルム11の巻き上げは完全に停止する。この時
点で第1駒B1が所定の撮影位置に対向している。次に
ステップ408で、LCD6のフィルムカウンタにフィ
ルムの総駒数を表示する。総駒数はステップ203でデ
ータディスクから読み出したバーコードデータに従って
設定する。一方、スラストエラーを検出した時はステッ
プ409へ進み、スラストエラー検出フラグをセットす
る。このフラグはスラスト処理中にスラストエラーを検
出したことを示す識別フラグで、ステップ206におけ
る判別はこのフラグに基づいて行う。ステップ409で
フラグをセットしたら、正常に巻上げを完了した場合と
同様にステップ404から408までの処理でモータを
停止し、フォトセンサ2,3の電源をオフした後、ステ
ップ410からステップ206へ戻る。なお、スラスト
エラーが発生した場合には、ステップ408でスラスト
エラーの発生を警告するためにLCD2のフィルムカウ
ンタに「E」を表示する。
【0021】図7により、巻き戻し処理を説明する。こ
の実施形態では、巻戻し時のフィルム移動の検出にフォ
トセンサ2を用いる。もちろんフォトセンサ3を用いて
もよいが、フォトセンサ2の方がフォトセンサ3よりも
カートリッジ8に近いので、フィルム11がカートリッ
ジ8に巻き戻されたことを確実に検出できる。ステップ
701でフォトセンサ2に電源の供給を開始した後、ス
テップ702で5ミリ秒間待機する。これは、スラスト
時と同様にセンサの安定時間を確保するためである。ス
テップ703でモータM1の逆転を開始し、続くステッ
プ704で巻戻し完了検出用タイマに所定時間(ここで
は8秒とする)を設定してスタートする。その後、ステ
ップ705,706のループを回る。ステップ705で
はタイマがタイムアップしたか否かを判別し、タイムア
ップしたらステップ707へ進み、そうでなければステ
ップ706へ進む。ステップ706ではフォトセンサ2
の出力信号を読み込む。信号の読込み方法はスラスト処
理におけるステップ313と同じ方法を用いる。ステッ
プ706でフォトセンサ2によりエッジを検出したらス
テップ704へ戻り、巻戻し完了検出用タイマに8秒を
設定して再スタートする。そしてふたたびステップ70
5,706の処理を行なう。
【0022】巻き戻しが進み、フィルム11のリーダ部
13がカートリッジ8に巻き戻されると、フォトセンサ
2でエッジが検出されなくなる。8秒間、エッジが検出
されないと巻戻し完了検出用タイマがタイムアップし、
ステップ705からステップ707へ進む。ステップ7
07ではモータM1を停止する。その後、ステップ70
8で所定時間(0.005秒程度)モータM1を正転駆
動して逆通電ブレーキをかけ、続くステップ709で所
定時間(0.08秒程度)モータM1をショートしてシ
ョートブレーキをかける。この時、不図示のセンサによ
りデータディスクが未露光位置に来たことを検出し、そ
の位置でモータM1を停止する。これにより、カートリ
ッジ蓋を開けてフィルムを取り出す時にデータディスク
は未露光位置に停止している。ステップ710でフォト
センサ2への電源の供給を停止する。
【0023】上述した実施形態では、フォトセンサ2,
3の出力信号の反転によるエッジ検出を1回の判定で行
う例を示したが、従来から行われている信号中のノイズ
を除去する方法で、図8に示すように、フォトセンサ
2,3の出力信号を2回以上読み込んで判定するように
してもよい。すなわち、図7のステップ706でフォト
センサ2のエッジを検出しているが、ステップ706を
図8に示す処理に置き換えると、チャタキラーのための
2度読み処理が実現できる。ステップ705からを介
してステップ600へ進み、フォトセンサ2の出力信号
が反転してエッジが検出されたか否かを判別する。エッ
ジが検出されなかったらを介してステップ705へ戻
る。一方、エッジが検出されたらステップ601で1ミ
リ秒待機し、1ミリ秒後にステップ602へ進み、再度
フォトセンサ2の出力信号が反転してエッジが検出され
たか否かを判別する。フォトセンサ2でエッジが検出さ
れたらを介してステップ704へ戻り、エッジが検出
されなかったらを介してステップ705へ戻る。な
お、図7のステップ706以外のフォトセンサ2、フォ
トセンサ3によるエッジ検出に対しても図8に示す方法
で2度読み処理を実現できる。
【0024】なお、上述した実施形態では、フォトセン
サ2とフォトセンサ3の2個のセンサを用いてパーフォ
レーションの検出を行う例を示したが、フォトセンサ3
だけでパーフォレーションを検出するようにしてもよ
い。この場合には、スラスト動作において、フィルムの
先端を検出してから所定時間(0.5秒程度)経過して
からフォトセンサ3の出力信号を読み込むようにすれ
ば、フィルム面の反射量を読み込むことができる。ま
た、レール面反射量とフィルム面反射量とに基づいて本
しきい値を演算する方法は上述した実施形態に限定され
ない。フォトセンサは反射型フォトリフレクタに限定さ
れず、透過型のフォトインタラプタを使用してもよい。
さらにまた、上述した実施形態における各種タイマの設
定時間は上記実施形態に限定されない。上述した実施形
態ではレール面に反射板を張り付けてレール面反射量を
フィルム面反射量よりも高くした場合について説明した
が、レール面を非反射面としてフィルム面の反射量を高
くしてもよい。
【0025】以上の一実施形態の構成において、駆動回
路7およびモータM2が開閉手段を、CPU1が制御手
段をそれぞれ構成する。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、所
定回数スラスト動作に失敗した場合には、フィルムカー
トリッジにフィルムが巻き戻されてからフィルムカート
リッジの遮光用ドアを閉じるようにしたので、スラスト
エラーが発生した時に、使用者が不用意にカメラからフ
ィルムカートリッジを取り出してもフィルムが露光され
ることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の構成を示す図。
【図2】一実施形態で用いるフィルムカートリッジとフ
ィルムを示す図。
【図3】フォトセンサとフィルムとの位置関係を示す
図。
【図4】フィルム給送制御を示すフローチャート。
【図5】スラスト処理ルーチンを示すフローチャート。
【図6】図5に続く、スラスト処理ルーチンを示すフロ
ーチャート。
【図7】巻き戻し処理ルーチンを示すフローチャート。
【図8】フォトセンサのエッジ検出方法の変形例を示す
フローチャート。
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ(CPU) 2 フォトセンサ 3 フォトセンサ 4 カートリッジ室蓋スイッチ 5,7 駆動回路 6 LCD 8 カートリッジ 8a スプール軸 8b ライトロックドア(LLドア) 8c 駆動軸 M1,M2 モータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムカートリッジからフィルムを送
    り出して第1駒を所定の撮影位置まで巻上げるスラスト
    動作に失敗した時に、フィルムを巻き戻して前記スラス
    ト動作をやり直すカメラのフィルム給送装置において、 前記フィルムカートリッジに設けられた遮光用ドアを開
    閉する開閉手段と、 所定回数前記スラスト動作に失敗した場合に、前記フィ
    ルムカートリッジにフィルムが巻き戻されてから前記開
    閉手段により前記遮光用ドアを閉じる制御手段とを備え
    ることを特徴とするカメラのフィルム給送装置。
JP7227728A 1995-09-05 1995-09-05 カメラのフィルム給送装置 Pending JPH0973121A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7227728A JPH0973121A (ja) 1995-09-05 1995-09-05 カメラのフィルム給送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7227728A JPH0973121A (ja) 1995-09-05 1995-09-05 カメラのフィルム給送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0973121A true JPH0973121A (ja) 1997-03-18

Family

ID=16865433

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7227728A Pending JPH0973121A (ja) 1995-09-05 1995-09-05 カメラのフィルム給送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0973121A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2842614B2 (ja) カメラのデータ写し込み装置
US6072958A (en) Camera having a shutter instrumentation device which detects the travel of the shutter
JPH0973121A (ja) カメラのフィルム給送装置
US5655162A (en) Film feeding device of a camera
JP2810555B2 (ja) カメラ及びフィルム送り装置
US6371666B1 (en) Camera having a safety lock mechanism
JP3143981B2 (ja) カメラ及びフィルム送り装置
US6130996A (en) Apparatus capable of using a film cartridge containing a lead portion of a film which is fed out by the film thrusting operation
US6266488B1 (en) Camera and film cartridge display setting apparatus
JP2879751B2 (ja) カメラ及びカートリッジ指標設定装置
JP2878864B2 (ja) カメラ及びカートリッジ指標設定装置
JPH0950073A (ja) カメラのフィルム給送装置
JPH09113976A (ja) カメラのフィルム給送装置
JP3157255B2 (ja) カメラのフィルム給送装置
JP2627166B2 (ja) フィルムオートロードカメラ
JPH0561089A (ja) フイルム給送制御装置
JP3216429B2 (ja) フィルムの露光/未露光判別システム
JPH11218816A (ja) カメラ
JPH063738A (ja) 写真フイルム給送制御装置
JPH0720545A (ja) カメラのフィルム給送制御装置
JPH09105988A (ja) フイルム給送制御装置
JPH08190142A (ja) カメラ
JPH11102011A (ja) カメラ
JPH05249549A (ja) カメラ
JPH10232435A (ja) カメラ