JPH08190142A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH08190142A
JPH08190142A JP341295A JP341295A JPH08190142A JP H08190142 A JPH08190142 A JP H08190142A JP 341295 A JP341295 A JP 341295A JP 341295 A JP341295 A JP 341295A JP H08190142 A JPH08190142 A JP H08190142A
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film
information
rewinding
camera
cartridge
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JP341295A
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English (en)
Inventor
Isao Nakazawa
功 中沢
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はパーフォレーションのピッチが一定
でなく且つピッチが荒いフィルムを使用する場合にも正
確な巻き戻し完了検出を行うことができるカメラを提供
する。 【構成】 本発明のカメラでは、フィルムカートリッジ
に装備されているバーコード円盤33a(図1(a)上
のバーコード(2)をフォトリフレクタで読み取った信
号(3)からフィルム巻き戻し完了を検出する。例え
ば、特定のバーコードが該フォトリフレクタの前を通過
する時間t1 が所定時間よりも短くなったことを検出す
ることにより(フィルム巻き戻し完了時点ではフィルム
カートリッジ内のフィルム供給スプールの回転が速くな
るため)、フィルム巻き戻し完了を検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルムに関する記号
化情報が記録されている回転部材を備えたフィルムカー
トリッジを使用するカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】フィルムに関する情報を、フィルムの給
送と一体的に動く部材に磁気情報として記録し、フィル
ムの給送に伴って、この情報を読み取るようにしたカメ
ラが特開昭55−22799にて提案されている。ま
た、米国特許第5,023,642号では、フィルムカ
ートリッジ内の円盤にバーコードにてフィルムに関する
情報を記録したものが提案されており、バーコードをフ
ォトリフレクタ等の光学的手段により読取るように構成
されている。
【0003】また、上記提案の他に、所定量のフィルム
給送が完了する前にフィルム給送が停止してしまうとい
ったフィルム給送の異常を検出する手段としては、以下
のものが従来より考えられている。
【0004】フィルムのパーフォレーションを光学的
に検出する手段を設け、フィルム給送中に、前記検出手
段によるパーフォレーション信号が所定時間発生しない
ことを検出してフィルム給送を停止する。
【0005】フィルムに圧接し、フィルム給送に伴っ
て回転するローラーを用い、前記ローラーに連動して回
転するパルス板の信号パターンを光学的に検出し、前記
検出手段によるパルス信号が所定時間発生しないことを
検出して、フィルム給送を停止する。
【0006】フィルムのパーフォレーションに噛み合
う歯を有し、フィルム給送に伴って回転するスプロケッ
トを用い、前記スプロケットに連動して回転するパルス
板の信号パターンを光学的に検出し、前記検出手段によ
るパルス信号が所定時間発生しないことを検出して、フ
ィルム給送を停止する。
【0007】また、フィルムの巻戻し完了検知に関して
も同様に前述のそれぞれのタイプの検知信号が所定時間
発生しないことを巻戻し完了と判定していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、次のような欠点があった。
【0009】従来例の場合、フィルムのパーフォレー
ションピッチが荒く、フィルム巻戻し完了を検出するた
めに設定するタイマーの時間が長いため、巻戻し完了検
出が遅れてしまい、長い間カラ回りをして品位が悪い印
象を与えたりエネルギーのムダ使いであるという様な欠
点がある。特に図3に示したようなパーフォレーション
27bを持つフィルム27に対しては従来の135mm
フォーマットのフィルムよりも格段に長いタイマーを設
定する必要が生じる。即ち、図3に示すタイプのフィル
ム27は、フィルム先端から撮影1駒目までのフィルム
リーダー部27dにはパーフォレーションを持たず、撮
影画面27aの左右両端にのみ計2ケのパーフォレーシ
ョン27bを有している。この様なフィルム27に対す
る巻戻し完了検知を考えると、従来の135mmフォー
マットのフィルムの1画面8パーフォレーションに比べ
パーフォレーション間隔が大きいので従来より格段に長
いタイマーを設定しなければならず、上述の欠点を更に
助長することになる。
【0010】従来例の場合、パルス板のピッチを自由
に設定できるため、タイマーの時間を短くし、フィルム
給送の異常をすぐに検出できるが、ローラーの圧接力が
小さい場合は、フィルムとローラーとの間にすべりが発
生し、上記の検出手段に誤動作が起こる可能性があっ
た。また、ローラーの圧接力が大きい場合は、すべりは
発生しにくくなるが、圧接力がフィルム給送の負荷にプ
ラスされるため、より出力の大きい給送用モータを使用
しなければならなくなる。
【0011】従来例の場合、上記と同様に、パルス
板のピッチを自由に設定し、タイマーの時間を短くする
ことができるが、アプロケットは大きなスペースを必要
とするため、カメラが大きくなってしまうという欠点が
あった。
【0012】
【発明の目的】本発明の目的は、前述の従来技術におけ
る諸問題を解決できる、改善されたカメラを提供するこ
とであり、更に詳細には、フィルムの巻き戻し完了を確
実且つ迅速に検出することができるとともにフィルムの
給送負荷を小さくすることのできるカメラを提供するこ
とである。以下には、本発明の目的を請求項毎に記載す
る。
【0013】請求項1の発明の目的は、「フィルムに関
する情報が記録されるとともに該フィルムの巻き出し及
び巻き戻しに連動して回転する回転部材を備えたフィル
ムカートリッジを使用するように構成され、且つ該フィ
ルムの給送量検出手段を有しているカメラにおいて、該
回転部材の回転に伴って該回転部材上の該情報を読み出
す情報読み出し手段と、該情報読み出し手段によって該
回転部材から読み出された情報に基づいて該フィルムカ
ートリッジへのフィルム巻き戻しの完了を検知するフィ
ルム巻き戻し完了検知手段と、を有していることを特徴
とするカメラ」を提供することである。
【0014】請求項2の発明の目的は、「請求項1の構
成を有するカメラにおいて、該フィルム巻き戻し完了検
知手段は、該情報読み出し手段が該回転部材上に記録さ
れている所定区間の情報の読み出しに要する所要時間を
計測する情報読み出し時間タイマーと、該情報読み出し
時間タイマーによって計測された時間が短くなったこと
を検出してフィルム巻き戻し完了と判定する判定手段
と、有していることを特徴とするカメラ」を提供するこ
とである。
【0015】請求項3の発明の目的は、「請求項1の構
成を有するカメラにおいて、該フィルム巻き戻し完了検
知手段は、該フィルム給送量検出手段の出力と該情報読
み出し手段により該回転部材から読み出された情報とに
基づいてフィルム巻き戻し完了検知を行うように構成さ
れていることを特徴とするカメラ」を提供することであ
る。
【0016】請求項4の発明の目的は、「請求項1の構
成を有するカメラにおいて、該フィルム巻き戻し完了検
知手段が、該フィルムのパーフォレーション間の長さの
移動に要する時間を計測する給送時間タイマーと、該情
報読み出し手段が該回転部材上に記録されている所定区
間の情報の読み出しに要する所要時間を計測する情報読
み出し時間タイマーと、該給送時間タイマーによる計測
時間が所定時間よりも長くなり且つ該情報読み出し時間
タイマーにより計測された時間が短くなったことを検出
してフィルム巻き戻し完了と判定する判定手段と、を有
していることを特徴とするカメラ」を提供することであ
る。
【0017】請求項5の発明の目的は、「フィルムのパ
ーフォレーションに応じて出力を生じるフィルム給送量
検出手段を有し、フィルムに関する情報が記録されると
ともに該フィルムの巻き出し及び巻き戻しに連動して回
転する回転部材を備えたフィルムカートリッジを使用す
るように構成されているカメラにおいて、該回転部材の
回転に伴って該回転部材上の該情報を読み出す情報読み
出し手段と、該情報読み出し手段によって該回転部材か
ら読み出された情報に基づいて該フィルムカートリッジ
へのフィルム巻き戻しの完了を検知するフィルム巻き戻
し完了検知手段と、を有しており、該フィルム巻き戻し
完了検知手段は、該フィルムのパーフォレーション間の
長さの移動に要する時間を計測する給送時間タイマー
と、該給送時間タイマーの動作時間よりも長い間該給送
量検出手段がパーフォレーションなしの状態を続け且つ
該情報読み出し手段から出力が生じた後に該給送量検出
手段からパーフォレーションありの信号が発生した時に
はフィルム巻き戻し完了と判定する判定手段と、を有し
ていることを特徴とするカメラ」を提供することであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段及び作用】前記課題を解決
するために請求項1の発明は、「フィルムに関する情報
が記録されるとともに該フィルムの巻き出し及び巻き戻
しに連動して回転する回転部材を備えたフィルムカート
リッジを使用するように構成され、且つ該フィルムの給
送量検出手段を有しているカメラにおいて、該回転部材
の回転に伴って該回転部材上の該情報を読み出す情報読
み出し手段と、該情報読み出し手段によって該回転部材
から読み出された情報に基づいて該フィルムカートリッ
ジへのフィルム巻き戻しの完了を検知するフィルム巻き
戻し完了検知手段と、を有していることを特徴とするカ
メラ」を提供する。
【0019】本発明によれば、該回転部材に記録されて
いる情報に基づいてフィルム巻き戻し完了を検知するよ
うにしたので、フィルムのパーフォレーションのピッチ
に関係なくフィルム巻き戻し完了検知を遅れることなく
行うことができる。
【0020】また、フィルムのパーフォレーションのピ
ッチが大きくてもフィルム巻き戻し完了を検出するまで
のタイムラグを小さくできるので迅速にフィルム巻き戻
し完了を検知でき、従来のカメラのようにフィルム巻き
戻し機構の空回りを長くさせることがないため、フィル
ム給送モータの無駄運転を防止でき、省エネルギーのカ
メラを実現できる。
【0021】更に、本発明によれば、スプロケットを必
要としないカメラを実現でき、従って、従来よりも小型
のカメラを提供できる。
【0022】前記課題を解決するために請求項2の発明
は、「請求項1の構成を有するカメラにおいて、該フィ
ルム巻き戻し完了検知手段が、該情報読み出し手段が該
回転部材上に記録されている所定区間の情報の読み出し
に要する所要時間を計測する情報読み出し時間タイマー
と、該情報読み出し時間タイマーによって計測された時
間が短くなったことを検出してフィルム巻き戻し完了と
判定する判定手段と、を有していることを特徴とするカ
メラ」を提供する。
【0023】本発明によれば、該回転部材に記録されて
いる情報に基づいてフィルム巻き戻し完了を検知するよ
うにしたので、フィルムのパーフォレーションのピッチ
に関係なくフィルム巻き戻し完了検知を迅速に行うこと
ができる。
【0024】前記課題を解決するために請求項3の発明
は、「請求項1の構成を有するカメラにおいて、該フィ
ルム巻き戻し完了検知手段が、該フィルム給送量検知手
段の出力と該情報読み出し手段により該回転部材から読
み出された情報とに基づいてフィルム巻き戻し完了検知
を行うように構成されていることを特徴とするカメラ」
を提供する。
【0025】本発明によれば、フィルム巻き戻し完了の
検知を、該回転部材から読み出した情報と該フィルム給
送量検出手段の出力とに基づいて行うようにしたので、
更に精度の高い検知を行うことができる。
【0026】前記課題を解決するために請求項4の発明
は、「請求項1の構成を有するカメラにおいて、該フィ
ルム巻き戻し完了検知手段が、該フィルムのパーフォレ
ーション間の長さの移動に要する時間を計測する給送時
間タイマーと、該情報読み出し手段が該回転部材上に記
録されている所定区間の情報の読み出しに要する所要時
間を計測する情報読み出し時間タイマーと、該給送時間
タイマーによる計測時間が所定時間よりも長くなり且つ
該情報読み出し時間タイマーにより計測された時間が短
くなったことを検出してフィルム巻き戻し完了と判定す
る判定手段と、を有していることを特徴とするカメラ」
を提供する。
【0027】本発明によれば、フィルム巻き戻し完了の
検知を、該回転部材から読み出した情報と該フィルム給
送量検出手段の出力とに基づいて行うようにしたので更
に精度の高い検知を行うことができる。また、本発明に
よれば、フィルムリーダー部を検知することによりフィ
ルム巻き戻し完了を検知しているので精度の高い巻き戻
し検知を行うことができる。
【0028】前記課題を解決するために請求項5の発明
は、「フィルムのパーフォレーションに応じて出力を生
じるフィルム給送量検出手段を有し、フィルムに関する
情報が記録されるとともに該フィルムの巻き出し及び巻
き戻しに連動して回転する回転部材を備えたフィルムカ
ートリッジを使用するように構成されているカメラにお
いて、該回転部材の回転に伴って該回転部材上の該情報
を読み出す情報読み出し手段と、該情報読み出し手段に
よって該回転部材から読み出された情報に基づいて該フ
ィルムカートリッジへのフィルム巻き戻しの完了を検知
するフィルム巻き戻し完了検知手段と、を有しており、
該フィルム巻き戻し完了検知手段が、該フィルムのパー
フォレーション間の長さの移動に要する時間を計測する
給送時間タイマーと、該給送時間タイマーの動作時間よ
りも長い間該給送量検出手段がパーフォレーションなし
の状態を続け且つ該情報読み出し手段から出力が生じた
後に該給送量検出手段からパーフォレーションありの信
号が発生した時にはフィルム巻き戻し完了と判定する判
定手段と、を有していることを特徴とするカメラ」を提
供する。
【0029】本発明によれば、フィルム巻き戻し完了の
検知を、該回転部材から読み出した情報と該フィルム給
送量検出手段の出力とに基づいて行うようにしたので、
更に精度の高い検知を行うことができる。また、本発明
によれば、フィルム給送の異常をも検知することができ
る。
【0030】
【実施例】以下に図を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0031】《実施例1》図1〜図10を参照して本発
明の第1の実施例を説明する。
【0032】本発明のカメラに使用されるフィルム及び
フィルムカートリッジとしては、例えば米国特許第48
34306号明細書に開示されているものが挙げられる 以下には本実施例のカメラの説明に入る前に、前記米国
特許明細書に開示されているフィルム及びフィルムカー
トリッジの構造について図3〜図5を参照しつつ説明す
る。
【0033】図4は該フィルムカートリッジ33の斜視
図であり、該カートリッジ33はスラスト式と称され、
該カートリッジ内のフィルム供給スプール33bの回転
によりフィルムを該カートリッジ内から押し出していく
ように動作する。33aは該供給スプール33bと一体
的に回転するバーコード円盤であり、図1(1)に示す
ように該円盤33aの表面にはフィルムに関する情報
(例えば、ISO感度、フィルム駒数、フィルム種類等
の情報)が図1(2)に示すバーコードにより記録表示
されている。バーコード円盤33a上のバーコードはフ
ォトリフレクタ49により読み取られ、読み取られた情
報は後述のバーコード読み出し回路内の波形整形回路等
により処理されて図1(3)のごとき矩形波パルスとな
った後に該カメラ内のマイクロコンピュータ等から成る
制御回路内の情報解析手段により解読される。
【0034】図3は該カートリッジ33に収納されてい
るフィルム27の先端部分の平面図であり、該フィルム
には、各駒の撮影画面27aの上縁の両側に位置検出及
び給送量検出用のパーフォレーション27bが設けら
れ、各駒の撮影画面の下縁の下側には磁気記憶部27c
が設けられている。そして、該フィルムのリーダー部2
7dには従来のフィルムのリーダー部のごとき切り欠き
がなく、該リーダー部27dにも磁気記憶部が設けられ
ている。該パーフォレーション27bはカメラ内のスプ
ロケットに噛み合うものではないため、該フィルム27
及びフィルムカートリッジ33を使用する本発明のカメ
ラには従来のフィルム給送用スプロケットは装備されて
いない。
【0035】なお、本発明のカメラには該パーフォレー
ション27bを検出するための不図示のフォトインタラ
プタのごとき光電式検出器が設けられ、該光電式検出器
の出力信号の整形回路を含むフィルム給送検出回路が設
けられている。
【0036】図5はカートリッジが装填されている状態
の本実施例のカメラのカートリッジ室22部分の縦断面
図である。33cと33dは押え部材である。49はフ
ォトリフレクタで、バーコード円盤33aが回転する
際、それに書かれた情報を光学的に読み出すためのもの
であり、カートリッジ室22の内壁に取り付けられてい
る。50はフレキシブルプリント基板で、フォトリフレ
クタ49が実装され、このフォトリフレクタ49を駆動
する信号とフォトリフレクタ49による読み出し信号を
不図示の制御回路との間でやり取りをするためのもので
ある。51はカートリッジ蓋で、ピン51aによりカメ
ラ本体に回動自在に取り付けられている。52は弾性部
材から成るカートリッジ押付部材で、カートリッジ蓋5
1に固着され、カートリッジ蓋51が、図5のように閉
じられている場合はカートリッジ33を上方に押し付け
て位置決めを行うものである。53はカートリッジ蓋開
閉スイッチで、接片53aと53bが導通となることで
カートリッジ蓋51が閉じられていることを検知する。
カートリッジ蓋が閉じられていると51c部が接片53
aと当接可能で、カートリッジ蓋51が閉じられている
と51c部が接片53aと当接して接片53bとの接触
をさせる。また、カートリッジ蓋51が開いている時は
接片53aと53bは接触していない。54はカートリ
ッジ蓋開閉レバーで、不図示の本体のダボ55,56と
長穴54a,54bで摺動可能に嵌合している。54c
部は手動操作部である。57はスプリングで、一端はカ
メラ本体に、他端はカートリッジ蓋開閉レバー54に、
それぞれ取り付けられ、矢印と逆方向にカートリッジ蓋
開閉レバー54を付勢している。58は不図示のカメラ
本体に設けられたストッパーで、カートリッジ蓋開閉レ
バー54の左方向の位置規制をしている。また、爪部5
4eと51bは係合可能であり、図5の状態では互いに
係合してカートリッジ蓋51を閉じ位置に保持してい
る。
【0037】なお、20はカートリッジ33のフィルム
供給スプール33bに係合及び離脱可能な公知のフォー
ク、19はフォーク20と一体のフォークギヤである。
【0038】図2は本発明のカメラの電気的構成の要部
を示す概略図である。
【0039】同図において、61は該カメラ全体の動作
を制御するマイクロコンピュータ等から成る制御回路、
62は測光及び測距とそれぞれの結果に応じて露出制御
(AE)と合焦制御(AF)とを行う公知のAE及びA
F制御回路、63は前述のフィルム給送用モータ1を制
御してフィルム給送制御を行うフィルム給送制御回路、
64は前述のフォトリフレクタ49を含むバーコード読
み出し回路、65はフィルム27のパーフォレーション
27bを検出するための不図示のフォトインタラプタ等
の光電検出器を含むフィルム給送検出回路、53は図5
にも示されている前記カートリッジ室22の蓋が閉じた
ことに連動してオンとなる蓋閉じ検知スイッチ、66は
不図示のシャッターレリーズボタンの押し込み操作に連
動してオンとなるレリーズスイッチ、67は該カートリ
ッジ33がカメラのカートリッジ室22に装填されるこ
とに応じてオンとなるカートリッジ装填検出スイッチ、
である。
【0040】なお、制御回路61は後述のタイマー回路
を内蔵しており、また、特許請求の範囲に記載されたフ
ィルム巻き戻し完了検知手段としての構成と機能とを有
している。
【0041】次に図6〜図8を参照して本実施例のカメ
ラのフィルム給送機構について説明する。
【0042】図6は本発明のカメラのフィルム給送機構
の斜視図であり、図7は図6におけるフィルム巻き上げ
時のギヤ列平面図であり、図8は図6におけるフィルム
巻き戻し時のギヤ列平面図である。
【0043】図6〜図8において、1はフィルム駆動用
モータであり、フィルム巻上げ時には正転(図7矢印B
方向)し、フィルム巻き戻し時には逆点(図8矢印C方
向)する。2は前記モータ1の回転軸に固着されるピニ
オンギヤである。3は第1の太陽ギヤで、前記ピニオン
ギヤ2と噛み合っている。4は第1の遊星ギヤで、前記
第1の太陽ギヤ3と噛み合っている。5は前記第1の太
陽ギヤ3と第1の遊星ギヤ4を連結し、第1の遊星ギヤ
4との間に摩擦力を発生させながら該第1の遊星ギヤ4
を回転可能に保持し、第1の太陽ギヤ3が回転すること
により第1の遊星ギヤ4を該第1の太陽ギヤ3を回転中
心としてそのまわりを公転するようにした第1の連結レ
バーである。前記第1の太陽ギヤ3と第1の遊星ギヤ4
と第1の連結レバー5により、公知の遊星ギヤ機構を構
成している。6は前記フィルム駆動用モータ1が正転時
のみ第1の遊星ギヤ4と噛み合うスプールギヤである。
7は前記スプールギヤ6に固着され、一体的に動くフィ
ルム巻き取りスプールである。
【0044】8は前記第1の太陽ギヤ3と常に噛み合う
第1のアイドラギヤ、9は大歯車部9aと小歯車部9b
を持ち、大歯車部9aが前記第1のアイドラギヤ8と噛
み合う第1の二段ギヤ、10は前記第1の二段ギヤ9の
小歯車部9bと噛み合う第2のアイドラギヤ、11は前
記第2のアイドラギヤ10と噛み合う第3のアイドラギ
ヤ、12は前記第3のアイドラギヤ11と噛み合う第2
の太陽ギヤ、13は前記第2の太陽ギヤ12と噛み合う
第2の遊星ギヤである。14は第3の遊星ギヤで、前記
第2の遊星ギヤ13と同様、第2の太陽ギヤと噛み合っ
ている。15は前記第2の太陽ギヤ12と第2の遊星ギ
ヤ13及び第3の遊星ギヤ14を腕部15a,15bで
それぞれ連結し、各遊星ギヤを摩擦力を発生させながら
回転可能に保持し、第2の太陽ギヤ12の回転により第
2の遊星ギヤ13及び第3の遊星ギヤ14が該第2の太
陽ギヤ12を回転中心としてそのまわりを公転するよう
にした第2の連結レバーである。前記第2の太陽ギヤ3
12と第2、3の遊星ギヤ13、14と第2の連結レバ
ー15により、公知の遊星ギヤ機構を構成している。
【0045】16は第4のアイドラギヤで、フィルム駆
動用モータ1の正転時は第2の連結レバー15の第2の
太陽ギヤ12を中心とした左方向の回転により、第2の
遊星ギヤ13と噛み合い、第3の遊星ギヤ14とは噛み
合わず、モータ1の逆転時は第2の連結レバー15の右
方向の回転により第3の遊星ギヤと噛み合い、第2の遊
星ギヤ13とは噛み合わないギヤである。17は大歯車
部17aと小歯車部17bを持ち、大歯車17aが第4
のアイドラ16と噛み合う第2の二段ギヤ、18は大歯
車部18aと小歯車部18bとを持ち、大歯車部18a
が前記第2の二段ギヤ17の小歯車17bと噛み合う第
3の二段ギヤ、19は前記第3の二段ギヤ18の小歯車
部18bと噛み合うフォークギヤ、20は前記フォーク
ギヤ19と一体的に回転するフォークで、これにより後
述のフィルムカートリッジ33(図5参照)内の供給ス
プール33bを回転させ、フィルム27の上記カートリ
ッジ33内よりの押し出し及び巻き込みを行う。
【0046】以上の構成において、カートリッジ33が
カートリッジ室22に装填された後、図7に示すよう
に、フィルム駆動用モータ1(ピニオンギヤ2)が矢印
方向に回転させられると(正転させられると)、第1の
太陽ギヤ3は時計方向に回転し、これに伴って第1の連
結レバー5の作用により、第1の遊星ギヤ4は上記第1
の太陽ギヤ3を回転中心とし、時計方向に公転し、やが
てスプールギヤ6と噛み合い、前記フィルム駆動用モー
タ1の駆動力がスプールギヤ6に伝わり、フィルム巻き
取りスプール7は時計方向に回転するようになる。
【0047】また、上記第1の太陽ギヤ3に噛み合うも
う一つの歯車であるアイドラギヤ8を介して、その駆動
力は第1の二段ギヤ9、第2のアイドラギヤ10、第3
のアイドラギヤ11を介して第2の太陽ギヤ12へと伝
えられる。よって、第2の太陽ギヤは反時計方向に回転
するため、第2の連結レバー15の作用により、第2の
遊星ギヤ13、第3の遊星ギヤ14は第2の太陽ギヤ1
2を回転中心として反時計方向に公転し、やがて、第2
の遊星ギヤ13が第4のアイドラギヤ16と噛み合うよ
うになる。これにより、フィルム駆動用モータ1のB方
向の駆動力は、第4のアイドラギヤ16に反時計方向の
駆動力として伝わり、さらに、第2の二段ギヤ17、第
3の二段ギヤ18を介してフォークギヤ19に伝わり、
フォーク20は時計方向に回転するようになる。ここ
で、ギヤ列のギヤ比は次のように構成されている。フィ
ルム巻き取りスプール7の周速度をV1 、フォーク20
によりカートリッジ33から押出されるフィルム27の
速度をV2 とすると、V1 >V2 関係にある。上記フォ
ーク20の時計方向の回転によりカートリッジ33から
フィルム27が押出されていくと、フィルム先端がカメ
ラ本体と不図示の圧板との間に入り込んでいき、やが
て、フィルムスプール7に巻付けられる。その後は、モ
ータ1によるフィルムスプール7の回転のみでフィルム
27の巻上動作が行われるが、それは以下の理由によ
る。V1 >V2 関係により、フィルムスプール7にフィ
ルム27が巻き付くと、フィルムスプール7はフィルム
27を介して、フォークギヤ19、第3の二段ギヤ1
8、第2の二段ギヤ17、第4のアイドラギヤ16の順
で伝わり、第2の遊星ギヤ13の時計方向の回転速度よ
りも第4のアイドラギヤ16の反時計方向の回転速度の
方が速くなるが、この際、第4のアイドラギヤ16が第
2の遊星ギヤ13を跳ね飛ばし、第2の遊星ギヤ13と
第4のアイドラギヤ16との噛み合いが一瞬解かれ、そ
の速度差は吸収されるように達成されているからであ
る。よって、フィルム27はフィルムスプール7に巻き
付くと、それまでのV2 のスピードからV1 のスピード
(V1 >V2 )へ、スピードが変化する。なお、フィル
ム27をフィルムスプール7へ巻付ける方法としては、
公知の手段(フィルム巻き取りスプール7に設けられた
爪によって、フィルム27のパーフォレーションを引っ
掛ける。或は、カメラ本体に設けられたフィルム27を
フィルム巻き取りスプール7に押し付ける手段等)によ
り行われる。
【0048】その後、第1駒目の頭出し及び撮影、次駒
へのフィルム巻き上げ等が行われる。
【0049】次に、フィルム巻き戻し時の動作について
説明する。
【0050】図8において、フィルム駆動用モータ1を
矢印Cの方向に回転させると、第1の連結レバー5と第
1の遊星ギヤ4は第1の太陽ギヤ3を回転中心として反
時計方向に、前記第1の連結レバー5の端部5aがスト
ッパ28に当接するまで公転する。よって、第1の遊星
ギヤ4とスプールギヤ6との噛み合いが解かれる。
【0051】また、この際第2の太陽ギヤ12は時計方
向に回転し、これにより第2の遊星ギヤ13、第3の遊
星ギヤ14は第2連結レバー15の作用により該第2の
太陽ギヤ12を公転中心として時計方向に公転し、第4
のアイドラギヤ16と第2の遊星ギヤ13の噛み合いは
解かれ、代りに第4のアイドラギヤ16と第3の遊星ギ
ヤ14が噛み合う。したがって、フォークギヤ19は反
時計方向に回転し、フォーク20によりカートリッジ3
3内の供給スプール33bが逆回転し、フィルム27が
該カートリッジ33内に巻き込まれていく。
【0052】図9は本発明の第1の実施例のカメラの制
御回路の動作を示すフローチャートであり、このフロー
チャートによりカメラの動作説明をする。
【0053】ステップ101(以下S101という)で
は、カメラにカートリッジ33を装填し、カートリッジ
蓋を閉じることにより、スイッチ53と65が共にON
し、カメラにカートリッジが装填されたことを判別し、
S102へ進む。S102ではフィルム給送制御回路6
3に巻上げ開始信号を送り、フィルム給送制御回路63
は、フィルム駆動用モータ1へ電源を供給し、これを駆
動する。この時、フィルム駆動用モータ1が図7に示す
ように矢印B方向に回転し、前述したようなギヤ列を介
してフィルム27のフィルムカートリッジ33よりの押
出しが開始される。S103ではバーコード読み出し回
路64を駆動し、フォトリフレクタ49により、バーコ
ード円盤33aに書かれたフィルムに関する情報の読み
出しを行う。また、ここで、タイマにより計測して読み
出した信号の所定区間の所要時間が所定時間以上要した
ことを検出した場合は、フィルム給送に異常が発生した
と判断し、フィルム駆動用モータ1への通電を停止させ
るが、詳細については後述する。S104では公知の手
段、例えばフィルム27のパーフォレーション27bを
不図示のフォトインタラプタでカウントすることにより
フィルム給送量を算出する。又はモータの駆動時間によ
りフィルム給送量を算出する等によりアパーチャ部分に
1駒目が来たかどうかを判別し、1駒目がこのアパーチ
ャ部分に達するまでフィルム給送を続ける。1駒目がア
パーチャ部分に達したことを判別すると、S105へ進
む。達していない場合はS103へ戻る。S105で
は、フィルム給送制御回路63を介してフィルム駆動モ
ータ1の駆動を止め、フィルムのAL(オートローディ
ング)を停止する。S106では、レリーズボタン(不
図示)が押され、スイッチ66がオンしたか否かを判別
する。肯定されればステップ107へ進み、AF・AE
制御回路62により、被写体の明るさを測定し、又、被
写体までの距離情報を算出し、不図示の撮影レンズの合
焦動作及びシャッターを制御し、フィルムへの露出動作
等の撮影動作を行う(S107)。次に、レリーズ回数
やフィルムの給送量等とS103で読み出したフィルム
の駒数との比較を行ない、残り駒があるかどうかの判定
を行なう(S108)。残り駒がある場合はS109
へ、残り駒がない場合は、S113へ進む。S109で
は、フィルム給送制御回路63を駆動し、次駒への巻上
げを開始する。S110では、S103と同じ動作を行
なう。S111,S104と同じ方法により、フィルム
の1駒巻上げがなされたことを判別すると、S112へ
進み、否定されればS110へ戻る。S112では、フ
ィルム給送制御回路63を介してフィルム駆動モータ1
の駆動を止め、フィルムの巻上げを停止し、その後、S
106へ戻る。フィルムの巻き戻し(フィルムカートリ
ッジ33への巻き込み)を開始するため、フィルム給送
制御回路63を介してフィルム駆動用モータ1をフィル
ム巻き戻し方向に駆動する(S113)。S114では
バーコード読み出し回路64を駆動し、フォトリフレク
タ49により、バーコード円盤33aに書かれたフィル
ムに関する情報の読み出しを行う。ここで該情報を用い
てフィルムの巻戻し完了を行うのであるが、詳細につい
ては後述する。
【0054】又、S115ではS104と同じ方法によ
りフィルムがカートリッジ内に巻き込まれたことを検出
するとS116へ進み、検出できない場合はS114へ
戻る。そして、フィルム給送制御回路63を介してフィ
ルム駆動用モータ1の駆動を止めた後、カメラ全体の動
作を停止させる(S116)。
【0055】図10は図9におけるS103及びS11
0の詳細を示すフローチャートであり、以下にその動作
を説明する。
【0056】バーコード円盤33aのバーコードをフォ
トリフレクタ49によって読み取ると、フォトリフレク
タ49からは図1(3)のような信号が制御回路61へ
入力される(S201)。制御回路61は該入力信号が
図中Aで示す位置のような「立上り」であるかどうかを
判定し、「立上り」であれば、ステップ202へ進む。
次に、制御回路61に内蔵されているタイマT1 及びT
2 をリセットする(S202)。そして、タイマT1
スタートさせる(S203)。S204ではフォトリフ
レクタ49からの出力信号が図1(3)にBで示す位置
のような「立下り」であるかどうかを判定し、「立下
り」であればステップ205へ進む。そして、タイマT
1 をストップさせる(S205)。ここでタイマT1
作動時間をt1 とする。次に、タイマT2 をスタートさ
せる(S206)。S207ではフォトリフレクタ49
からの入力信号がCで示す位置のような「立上り」であ
るかどうかを判定し、「立上り」であればステップ20
8へ進み、タイマT2 をストップさせる(S208)。
ここで、タイマT2 の作動時間をt2 とする。さらに、
S209では、タイマT1 の作動時間t1 が所定の時間
tよりも小さいかどうかを判定し、t1 <tの場合はS
210へ進み、t1 ≧tの場合はS211へ進む。ここ
で所定時間tは正常なフィルム給送時に最も幅の広いバ
ーコードをフォトリフレクタ49で読み取るのに要する
時間(立上りから立下りまでを検出するために要する時
間)よりも少し長い時間である。S210では、タイマ
1 の作動時間t1 とタイマT2 の作動時間t2 とを比
較することによりバーコードをもとの数値、文字等に変
換する。ステップ209において、t1 ≧tと判定され
た場合、すなわち、フィルム給送に異常が発生した場合
にはフィルム給送制御装置63を介してフィルム駆動用
モータ1の駆動を止め(S211)、S212へ進む。
そして、フィルムの給送に異常が発生したことを、公知
の警告手段(LCD、LED、音等)により警告する
(S212)。
【0057】本実施例では、最も幅の広いバーコードに
着目した制御を行っているが、該方式に限るものではな
く、最も幅の狭いバーコードに着目しても良いし、総て
を含む複数のパターンを記憶してより高精度な検出を行
うことも可能である。
【0058】次に図11にS114の詳細を表わすフロ
ーチャートを示し、以下に説明する。
【0059】バーコード円盤33aのバーコードをフォ
トリフレクタ49によって読み取ると、フォトリフレク
タ49からは図1(3)のような信号が制御回路61へ
入力される(S301)。制御回路61は該入力信号が
図中Aで示す位置のような「立上り」であるかどうかを
判定し、「立上り」であれば、ステップ302へ進む。
次に、制御回路61に内蔵されているタイマT3 をリセ
ットする(S302)。そして、タイマT3 をスタート
させる(S303)。S304では、フォトリフレクタ
49からの入力信号が図1(3)にBで示す位置のよう
な「立下り」であるかどうかを判定し、「立下り」であ
ればステップ305へ進む。そして、タイマT3 をスト
ップさせる(S305)。S306では前回検出した作
動時間t3 と今回の作動時間T3 を比較し、t3 が所定
値以上短いか否かを判定し(実施例では1.5倍以上か
否か)、短い場合にはフィルム巻戻し完了と判断してS
116へ進み、否の場合にはS307へ進む。S307
ではT3 も新たなt3 としてS301へ戻る。ここで、
S306にて所定値以上前回の時間よりも短いか否かを
判定しているのは、フィルムの巻戻しが完了するとその
負荷が急激に減少してスプールの回転速度が早くなるこ
とによりフィルムの巻戻し完了を検知しようとしている
ものである。
【0060】なお、フィルムカートリッジ内のフィルム
給送スプールと一体的に回転しフィルムに関する情報が
書かれたものとしては、特にバーコードで書かれたもの
に限定するものではなく、例えば、磁気記録がされた円
盤等の回転体を用い、磁気ヘッドを摺動させて情報を読
み出すものとしても本発明を適用できる。
【0061】《実施例2》図12は本発明の第2の実施
例のカメラの動作を示すフローチャートである。本実施
例が第1の実施例である図9と異なるのはS120の判
定が加わった点であり、第1の実施例と同じ動作を行な
うステップには同じ番号を付し、簡単のためここでの説
明は省略する。
【0062】S120のステップは前記給送検出回路6
5により検出されたパーフォレーション間の時間が所定
値以上か否かを検出しており、該所定値は通常のフィル
ム巻戻しでのパーフォレーション間に要する時間よりも
長く設定してある。従って、該ステップにてYesと判
定されたということは、パーフォレーションがこないこ
とを意味しており、図3に示すフィルムリーダー部27
dの領域にある事を示している。本実施例では、この条
件をも判定基準に加える事によりより誤検知の少ない正
確な判定を行うようにしたものである。
【0063】その他のステップについては、第1の実施
例と同様である。
【0064】《実施例3》図13は本発明の第3の実施
例のカメラの動作を示すフローチャートである。本実施
例ではステップS300,S301,S302を用いて
巻戻し完了検知を行っている。
【0065】即ち、S300では前記第2実施例のS1
20と同様に前記給送検出回路65により検出されたパ
ーフォレーション間の時間が所定値以上か否かを判別し
ており、Yes判定ではフィルムリーダー部の領域にあ
ることを示している。又、S301ではバーコード読み
出し回路64にて検出されるバーコード信号が出力され
ているか否かの判定を行っており、信号がある場合は正
常にフィルムが巻戻されていることを示し、信号が得ら
れない場合はフィルムが正常に巻戻されていない(例え
ばフィルムが途中で突張った場合など)と判定できるの
でその場合はステップS211へと進み、カメラを停止
して故障を知らせる。バーコード信号が得られてフィル
ムが正常に巻戻されている場合はS302へ進み、パー
フォ信号(パーフォレーション検出信号)の有無を確認
し、パーフォ信号が有れば巻戻し完了と判断しモータを
停止して巻戻しを終了し、パーフォ信号が得られない場
合はS301へ戻る。このS302のステップは、図3
に示すパーフォレーションの無いフィルムリーダー部2
7dが終了し、フィルムが無くなった状態を検出してい
る。
【0066】<発明と実施例との対応>請求項に記載の
「フィルム巻き戻し完了検知手段」は実施例の「制御回
路61」に内蔵されている構成であり、該検知手段の機
能は各実施例のフローチャート(図10のステップ20
1〜210、図11のステップ301〜307、図12
のステップ120〜114、図13のステップ300〜
302)に示されているものである。
【0067】請求項2及び4の「情報読み出し時間タイ
マー」は、実施例の「制御回路61に内蔵されているタ
イマー」であって、図9及び図10のフローチャートに
示されている。
【0068】請求項4の「給送時間タイマー」は実施例
の「制御回路61」に内蔵されているタイマーである。
【0069】請求項各項の「判定手段」は実施例の「制
御回路」に内蔵されている機能である。
【0070】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、該回転部材に
記録されている情報に基づいてフィルム巻き戻し完了を
検知するようにしたので、フィルムのパーフォレーショ
ンのピッチに関係なくフィルム巻き戻し完了検知を遅れ
ることなく行うことができる。また、フィルムのパーフ
ォレーションのピッチが大きくてもフィルム巻き戻し完
了を検出するまでのタイムラグを小さくできるので迅速
にフィルム巻き戻し完了を検知でき、従来のカメラのよ
うにフィルム巻き戻し機構の空回りを長くさせることが
ないため、フィルム給送モータの無駄運転を防止でき、
省エネルギーのカメラを実現できる。
【0071】請求項2の発明によれば、該回転部材に記
録されている情報に基づいてフィルム巻き戻し完了を検
知するようにしたので、フィルムのパーフォレーション
のピッチに関係なくフィルム巻き戻し完了検知を遅れる
ことなく行うことができる。請求項3の発明によれば、
フィルム巻き戻し完了の検知を、該回転部材から読み出
した情報と該フィルム給送量検出手段の出力とに基づい
て行うようにしたので、更に精度の高い検知を行うこと
ができる。
【0072】請求項4の発明によれば、フィルム巻き戻
し完了の検知を、該回転部材から読み出した情報と該フ
ィルム給送量検出手段の出力とに基づいて行うようにし
たので、更に精度の高い検知を行うことができる。ま
た、本発明によれば、フィルムリーダー部を検知するこ
とによりフィルム巻き戻し完了を検知しているので精度
の高い巻き戻し検知を行うことができる。
【0073】請求項5の発明によれば、フィルム巻き戻
し完了の検知を、該回転部材から読み出した情報と該フ
ィルム給送量検出手段の出力とに基づいて行うようにし
たので、更に精度の高い検知を行うことができる。ま
た、本発明によれば、フィルム給送の異常をも検知する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラで使用するフィルムカートリッ
ジに装備されているバーコード円盤33aの平面図
(1)と、該バーコード(2)と、該バーコード(2)
をフォトリフレクタで読み出した信号(3)と、を示し
た図。
【図2】本発明のカメラの要部の電気的構成を示す概略
図。
【図3】前記フィルムカートリッジに収納されているフ
ィルム27の先端部分を示す平面図。
【図4】前記フィルムカートリッジの斜視図。
【図5】前記フィルムカートリッジをカメラのカートリ
ッジ室に収容した状態の縦断面図。
【図6】本発明のカメラのフィルム給送機構の斜視図。
【図7】該フィルム給送機構がフィルム巻上げ動作をし
ている状態の平面図。
【図8】該フィルム給送機構がフィルム巻き戻し動作を
している状態の平面図。
【図9】本発明の第1実施例のカメラにおける制御動作
のフローチャート。
【図10】図9及び図12(第2実施例)並びに図13
(第3実施例)のS109の内容を示すフローチャー
ト。
【図11】図9及び図12(第2実施例)並びに図13
(第3実施例)のS114の内容を示すフローチャー
ト。
【図12】本発明の第2実施例のカメラにおける制御動
作のフローチャート。
【図13】本発明の第3実施例のカメラにおける制御動
作のフローチャート。
【符号の説明】
1…フィルム給送用モータ 3,12…太陽ギ
ヤ 4,13…遊星ギヤ 5,15…連結レ
バー 7…フィルム巻上げスプール 19…フォークギ
ヤ 20…フォーク 27…フィルム 27a…撮影画面 27b…パーフォ
レーション 27c…磁気記録部 27d…フィルム
リーダー部 22…フィルムカートリッジ室 33…フィルムカ
ートリッジ 33a…バーコード円盤 33b…フィルム
供給スプール 49…フォトリフレクタ 51…カートリッ
ジ蓋 53…カートリッジ室蓋閉じスイッチ 54…カートリッジ蓋開閉レバー 61…制御回路 62…AE,AF制御回路 63…フィルム給
送制御回路 64…バーコード読み出し回路 65…フィルム給
送検出回路 66…レリーズスイッチ 67…カートリッ
ジ装填検出スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムに関する情報が記録されるとと
    もに該フィルムの巻き出し及び巻き戻しに連動して回転
    する回転部材を備えたフィルムカートリッジを使用する
    ように構成され、且つ該フィルムの給送量検出手段を有
    しているカメラにおいて、 該回転部材の回転に伴って該回転部材上の該情報を読み
    出す情報読み出し手段と、該情報読み出し手段によって
    該回転部材から読み出された情報に基づいて該フィルム
    カートリッジへのフィルム巻き戻しの完了を検知するフ
    ィルム巻き戻し完了検知手段と、を有していることを特
    徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 該フィルム巻き戻し完了検知手段は、該
    情報読み出し手段が該回転部材上に記録されている所定
    区間の情報の読み出しに要する所要時間を計測する情報
    読み出し時間タイマーと、該情報読み出し時間タイマー
    によって計測された時間が短くなったことを検出してフ
    ィルム巻き戻し完了と判定する判定手段と、有している
    ことを特徴とする請求項1のカメラ。
  3. 【請求項3】 該フィルム巻き戻し完了検知手段は、該
    フィルム給送量検出手段の出力と該情報読み出し手段に
    より該回転部材から読み出された情報とに基づいてフィ
    ルム巻き戻し完了検知を行うように構成されていること
    を特徴とする請求項1のカメラ。
  4. 【請求項4】 該フィルム巻き戻し完了検知手段は、該
    フィルムのパーフォレーション間の長さの移動に要する
    時間を計測する給送時間タイマーと、該情報読み出し手
    段が該回転部材上に記録されている所定区間の情報の読
    み出しに要する所要時間を計測する情報読み出し時間タ
    イマーと、該給送時間タイマーによる計測時間が所定時
    間よりも長くなり且つ該情報読み出し時間タイマーによ
    り計測された時間が短くなったことを検出してフィルム
    巻き戻し完了と判定する判定手段と、を有していること
    を特徴とする請求項1のカメラ。
  5. 【請求項5】 フィルムのパーフォレーションに応じて
    出力を生じるフィルム給送量検出手段を有し、フィルム
    に関する情報が記録されるとともに該フィルムの巻き出
    し及び巻き戻しに連動して回転する回転部材を備えたフ
    ィルムカートリッジを使用するように構成されているカ
    メラにおいて、 該回転部材の回転に伴って該回転部材上の該情報を読み
    出す情報読み出し手段と、該情報読み出し手段によって
    該回転部材から読み出された情報に基づいて該フィルム
    カートリッジへのフィルム巻き戻しの完了を検知するフ
    ィルム巻き戻し完了検知手段と、を有しており、 該フィルム巻き戻し完了検知手段は、該フィルムのパー
    フォレーション間の長さの移動に要する時間を計測する
    給送時間タイマーと、該給送時間タイマーの動作時間よ
    りも長い間該給送量検出手段がパーフォレーションなし
    の状態を続け且つ該情報読み出し手段から出力が生じた
    後に該給送量検出手段からパーフォレーションありの信
    号が発生した時にはフィルム巻き戻し完了と判定する判
    定手段と、を有していることを特徴とするカメラ。
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