JPH0972147A - 蝶 番 - Google Patents

蝶 番

Info

Publication number
JPH0972147A
JPH0972147A JP7230385A JP23038595A JPH0972147A JP H0972147 A JPH0972147 A JP H0972147A JP 7230385 A JP7230385 A JP 7230385A JP 23038595 A JP23038595 A JP 23038595A JP H0972147 A JPH0972147 A JP H0972147A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washer
elongated groove
mounting member
hinge
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7230385A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2908731B2 (ja
Inventor
Yutaka Kaneko
金子  豊
Hiroshi Iwashita
弘志 岩下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAKAHASHI KANAMONO KK
Isokawa Industry Co Ltd
Original Assignee
TAKAHASHI KANAMONO KK
Isokawa Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAKAHASHI KANAMONO KK, Isokawa Industry Co Ltd filed Critical TAKAHASHI KANAMONO KK
Priority to JP7230385A priority Critical patent/JP2908731B2/ja
Publication of JPH0972147A publication Critical patent/JPH0972147A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2908731B2 publication Critical patent/JP2908731B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Hinges (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】取付部材の固定部材からの離脱を確実に防止す
る。 【解決手段】リンク部材1を介して回動可能に連結され
フレーム型取付部材3と被取付部Bに固定された座金
部材とが固定ネジ7で螺着取付けされ、フレーム型取付
部材3の固定ネジ7の挿通孔31が座金6に対してフレ
ーム型取付部材3をスライド可能にする長孔形に形成さ
れるとともに、フレーム型取付部材3には座金6に突当
り座金6に対してフレーム型取付部材3を起伏させる調
整ネジ8が螺合されてなる。座金6の左右調整ネジ8が
突当たる部分にフレーム型取付部材3のスライド方向に
延びた細長溝10を開口し、左右調整ネジ8の座金6へ
の突当り端81に細長溝10に挿入される細軸部20を
突出して設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具における扉の
開閉支持部等に装備される蝶番に係り、詳しくは扉の脱
落防止に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、蝶番としては、例えば、図8,図
9に示すものが知られている。
【0003】この従来の蝶番は、家具の扉の開閉支持部
に装備されるスライド蝶番と称されるもので、リンク部
材であるリンクプレート1を介してカップ型の取付部材
2とフレーム型の取付部材3とが回動可能に連結されて
いる。カップ型の取付部材2は、被取付部である扉Aに
ネジ4等で固定されている。フレーム型の取付部材3
は、被取付部である家具本体の側板Bにネジ5で固定さ
れた座金部材としての座金6に対して固定ネジ7で螺着
取付けされている。
【0004】フレーム型の取付部材3に開口されている
固定ネジ7の挿通孔31は、固定ネジ7を座金6に螺合
させておいてフレーム型の取付部材3を組付けることが
できるように、固定ネジ7の頭部71が通過可能な広幅
部311が設けられ、座金6に対してフレーム型の取付
部材3を前後方向へスライド可能にするために、固定ネ
ジ7の軸部72が移動可能な長孔形の狭幅部312が設
けられている。従って、座金6に対してフレーム型の取
付部材3を前後方向へスライドさせ、フレーム型の取付
部材3の螺着取付けされる前後位置を調整することによ
り、扉Aの前後位置を調整することができる。
【0005】また、フレーム型の取付部材3には、先端
が座金6に突当てられる左右調整ネジ8が螺合されてい
る。従って、左右調整ネジ8を回動させて座金6に対し
てフレーム型の取付部材3を起伏させることにより、扉
Aの左右位置を調整することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この種の蝶番では、固
定ネジ7が緩んだ場合に、固定ネジ7の挿通孔31の広
幅部311,狭幅部312の形状により、フレーム型の
取付部材3が前後スライドして座金6から離脱するおそ
れがある。そして、このフレーム型の取付部材3の離脱
は、扉Aの脱落を引き起こすことになる。このため、座
金6に設けた滑止溝61にフレーム型の取付部材3に設
けた鋸歯32を係合させたり、フレーム型の取付部材3
に設けた滑止溝33に固定ネジ7の頭部71を圧接させ
たりして、フレーム型の取付部材3の不測のスライドを
防止している。
【0007】然しながら、従来の蝶番のスライド防止構
造では、衝撃が掛かった場合等に、フレーム型の取付部
材3の座金6からの離脱を完全に阻止することができな
いという問題点がある。
【0008】本発明は、このような問題点を考慮してな
されたもので、取付部材の座金からの離脱を確実に防止
することのできる蝶番を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、本発明に係る蝶番は、次のような手段を採用す
る。
【0010】即ち、請求項1に記載のように、扉に固定
されリンク部材を介して回動可能に連結された取付部材
と本体側板に固定された固定部材とが固定ネジで螺着取
付けされ、取付部材と固定部材のいずれかに設けた固定
ネジの挿通孔が前後調整可能な長孔形に形成されるとと
もに、取付部材と固定部材とには左右調整ネジが螺合さ
れてなる蝶番において、左右調整ネジが突当たる部分の
取付部材または固定部材には前後方向に延びた細長溝を
開口し、左右調整ネジの突当り端には細長溝に挿入され
る細軸部を突出して設けたことを特徴とする。この細軸
部は、細長溝の端部に係止して、取付部材のスライド域
の限界を構成する。
【0011】また、請求項2に記載のように、請求項1
の蝶番において、細長溝は切欠き形成されていることを
特徴とする。この細長溝は、貫通孔形になる。
【0012】また、請求項3に記載のように、請求項2
の蝶番において、細長溝は幅の狭い狭幅部のスライド始
端側に幅の広い広幅部が形成され、細軸部は先端に細長
溝の広幅部への通過が許容され同狭幅部への通過が阻止
される抜止ストッパが設けられていることを特徴とす
る。この抜止ストッパは、細軸部の細長溝からの抜けを
阻止する。
【0013】また、請求項4に記載のように、請求項1
の蝶番において、細長溝は凹形に絞り形成されているこ
とを特徴とする。この細長溝は、陥入穴形になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る蝶番の実施の
形態を図1〜図7に基いて説明する。
【0015】図1〜図3は、本発明に係る蝶番の実施の
形態(1)を示すものである。
【0016】この実施の形態では、前述の従来例と同様
に家具の扉の開閉支持部に装備されるものを示してあ
り、従来例の座金6と左右調整ネジ8とに改良を加えた
構成としてある。
【0017】この実施の形態の座金6は、左右調整ネジ
8の先端が突当たる部分にフレーム型の取付部材3の前
後スライド方向に延びた細長溝10が開口されている。
この細長溝10は、座金6に切欠き形成された貫通孔形
であるため、既存の製品に対して簡単な加工工作で形成
することができる。
【0018】この実施の形態の左右調整ネジ8は、座金
6への突当り端である先端81に軸部82よりも細い細
軸部20を突出して設けてある。この細軸部20は、新
規に左右調整ネジ8と一体に形成することもできるし、
既存の左右調整ネジ8に溶接等で固定することもでき
る。なお、この細軸部20は、細長溝10に挿通可能な
径になっている。
【0019】このように構成された実施の形態では、左
右調整ネジ8の細軸部20以外の先端81の座金6への
突当りが確保されているため、従来と同様に、左右調整
ネジ8による扉Aの左右位置の調整が可能である。
【0020】また、座金6にフレーム型の取付部材3が
取付けられた状態では、細軸部20が細長溝10に挿通
されている。従って、フレーム型の取付部材3が不測に
スライドした場合には、細軸部20が細長溝10の内部
をスライドするが、細軸部20が細長溝10のスライド
終端101に当接することによりフレーム型の取付部材
3のスライドを阻止することになる。なお、細長溝10
のスライド終端101,スライド始端102の長さa
は、固定ネジ7の挿通孔31のスライド調整域に対応さ
せるのが好ましい。ただし、細軸部20が細長溝10の
スライド終端101に当接した位置が、固定ネジ7の軸
中心が挿通孔31の広幅部311の中心よりもずれてい
る位置になるように設定すると、挿通孔31の広幅部3
11が固定ネジ7の頭部71から抜出すのを防止するこ
とができ、扉Aの脱落を完全に防止することができる。
【0021】この実施の形態(1)によれば、細長溝を
簡単な切欠き工作で形成するため、安価,容易に製造す
ることができる効果がある。
【0022】図4,図5は、本発明に係る蝶番の実施の
形態(2)を示すものである。
【0023】この実施の形態では、前述の実施の形態
(1)の細長溝10,細軸部20をさらに変形した構成
にしてある。
【0024】この実施の形態の細長溝10は、前述の実
施の形態(1)の細長溝10の形状である幅の狭い狭幅
部10のスライド始端側101に幅の広い広幅部100
が形成されている。このこの細長溝10(狭幅部10,
広幅部100)についても、座金6に切欠き形成された
貫通孔形であるため、既存の製品に対して簡単な加工工
作で形成することができる。
【0025】この実施の形態の細軸部20は、先端に細
長溝10の広幅部100への通過が許容されるものの狭
幅部10への通過が阻止されるフランジ形の抜止ストッ
パ200が設けられている。この細軸部20(抜止スト
ッパ200)についても、新規に左右調整ネジ8と一体
に形成することもできるし、既存の左右調整ネジ8に溶
接等で固定することもできる。
【0026】このように構成された実施の形態では、前
述の実施の形態(1)と同様の作用,効果が奏される。
ただし、細軸部20が細長溝10のスライド終端101
に当接した状態では、抜止ストッパ200の細長溝10
(狭幅部10)の通過が阻止されて細軸部20が抜止め
される。従って、必ずしも、前述の実施の形態(1)の
ように、細軸部20が細長溝10のスライド終端101
に当接した位置が、固定ネジ7の軸中心が挿通孔31の
広幅部311の中心よりもずれている位置になるように
設定する必要はない。
【0027】この実施の形態(2)によれば、細長溝か
ら細軸部が抜止めされるため、取付部材の座金からの離
脱をより確実に防止することができる効果がある。
【0028】図6,図7は、本発明に係る蝶番の実施の
形態(3)を示すものである。
【0029】この実施の形態では、前述の実施の形態
(1)の細長溝10をさらに変形した構成にしてある。
【0030】この実施の形態の細長溝10は、貫通孔形
ではなく凹形に絞り形成されている。この凹形に絞り形
成は、例えば、絞りプレスによって簡単に工作すること
ができる。また、細長溝が座金をビード加工したような
格好となるため、細長溝周りを含め座金全体の強度が高
められる効果がある。
【0031】このように構成された実施の形態では、前
述の実施の形態(1)と同様の作用,効果が奏される。
ただし、細長溝10が強度低下を伴う貫通孔形ではなく
凹形に絞り形成されているため、細長溝10を設けたこ
とにより細長溝10周りを含めた座金6全体の強度低下
が生じることがない。むしろ、細長溝10の凹形の絞り
形成が座金6に対してビード加工したような格好となる
ため、細長溝10周りを含めた座金6全体の強度が高め
られる。
【0032】以上、図示した実施の形態のほかに、座金
6に座金部材として中間部材を積層し、この中間部材に
細長溝10を設けても同等な機能を発揮できるものであ
る。また、細長溝10をフレーム型の取付部材3に設け
るとともに座金部材に設けた左右調整ネジ8の突当り端
81を細長溝10に挿入する構造に置換することも可能
である。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明に係る蝶番は、固定
ネジが緩んでも細長溝,細軸部の当接により取付部材の
抜けを阻止することができるため、取付部材の座金部材
からの離脱を確実に防止することができる効果がある。
【0034】さらに、一部部材である座金への細長溝と
左右調整ネジの先端との改造のみで構成されているた
め、既存品について簡単に改造実施することができる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蝶番の実施の形態(1)を示す家
具の扉の開閉支持部への装備状態の断面図である。
【図2】図1の要部の斜視図である。
【図3】図2の要部の動作を示す拡大断面図である。
【図4】本発明に係る蝶番の実施の形態(2)を示す要
部の斜視図である。
【図5】図4の要部の拡大断面図である。
【図6】本発明に係る蝶番の実施の形態(3)を示す要
部の斜視図である。
【図7】図6の要部の拡大断面図である。
【図8】従来例を示す家具の扉の開閉支持部への装備状
態の断面図である。
【図9】図8の要部の斜視図である。
【符号の説明】
1 リンクプレート(リンク部材) 2 取付部材(カップ型) 3 取付部材(フレーム型) 31 挿通孔 6 座金 7 固定ネジ 8 左右調整ネジ 81 先端(突当り端) 10 細長溝(狭幅部) 100 広幅部 101 スライド終端 102 スライド始端 20 細軸部 200 抜止ストッパ A 扉 B 家具本体の側板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年10月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 蝶番
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具における扉の
開閉支持部等に装備される蝶番に係り、詳しくは扉の脱
落防止に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、蝶番としては、例えば、図6,図
に示すものが知られている。
【0003】この従来の蝶番は、家具の扉の開閉支持部
に装備されるスライド蝶番と称されるもので、リンク部
材であるリンクプレート1を介してカップ型の取付部材
2とフレーム型の取付部材3とが回動可能に連結されて
いる。カップ型の取付部材2は、被取付部である扉Aに
ネジ4等で固定されている。フレーム型の取付部材3
は、被取付部である家具本体の側板Bにネジ5で固定さ
れた固定部材としての座金6に対して固定ネジ7で螺着
取付けされている。
【0004】フレーム型の取付部材3に開口されている
固定ネジ7の挿通孔31は、固定ネジ7を座金6に螺合
させておいてフレーム型の取付部材3を組付けることが
できるように、固定ネジ7の頭部71が通過可能な広幅
部311が設けられ、座金6に対してフレーム型の取付
部材3を前後方向へスライド可能にするために、固定ネ
ジ7の軸部72が移動可能な長孔形の狭幅部312が設
けられている。従って、座金6に対してフレーム型の取
付部材3を前後方向へスライドさせ、フレーム型の取付
部材3の螺着取付けされる前後位置を調整することによ
り、扉Aの前後位置を調整することができる。
【0005】また、フレーム型の取付部材3には、先端
が座金6に突当てられる左右調整ネジ8が螺合されてい
る。従って、左右調整ネジ8を回動させて座金6に対し
てフレーム型の取付部材3を起伏させることにより、扉
Aの左右位置を調整することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この種の蝶番では、固
定ネジ7が緩んだ場合に、固定ネジ7の挿通孔31の広
幅部311,狭幅部312の形状により、フレーム型の
取付部材3が前後スライドして座金6から離脱するおそ
れがある。そして、このフレーム型の取付部材3の離脱
は、扉Aの脱落を引き起こすことになる。このため、座
金6に設けた滑止溝61にフレーム型の取付部材3に設
けた鋸歯32を係合させたり、フレーム型の取付部材3
に設けた滑止溝33に固定ネジ7の頭部71を圧接させ
たりして、フレーム型の取付部材3の不測のスライドを
防止している。
【0007】然しながら、従来の蝶番のスライド防止構
造では、衝撃が掛かった場合等に、フレーム型の取付部
材3の座金6からの離脱を完全に阻止することができな
いという問題点がある。
【0008】本発明は、このような問題点を考慮してな
されたもので、取付部材の固定部材からの離脱を確実に
防止することのできる蝶番を提供することを課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、本発明に係る蝶番は、次のような手段を採用す
る。
【0010】即ち、請求項1に記載のように、リンク部
材を介して回動可能に連結されたフレーム型取付部材と
本体側板に固定された固定部材とが固定ネジで螺着取付
けされ、フレーム型取付部材と固定部材のいずれかに設
けた固定ネジの挿通孔が前後調整可能な長孔形に形成さ
れるとともに、フレーム型取付部材と固定部材とには左
右調整ネジが螺合されてなる蝶番において、左右調整ネ
ジが突当たる部分のフレーム型取付部材または固定部材
には前後方向に延びた細長溝を開口し、左右調整ネジの
突当り端には細長溝に挿入される細軸部を突出して設け
たことを特徴とする。この細軸部は、細長溝の端部に係
止して、フレーム型取付部材のスライド域の限界を構成
する。
【0011】また、請求項2に記載のように、請求項1
の蝶番において、細長溝は切欠き形成されていることを
特徴とする。この細長溝は、貫通孔形になる。
【0012】また、請求項3に記載のように、請求項1
の蝶番において、細長溝は凹形に絞り形成されているこ
とを特徴とする。この細長溝は、陥入穴形になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る蝶番の実施の
形態を図1〜図5に基いて説明する。
【0014】図1〜図3は、本発明に係る蝶番の実施の
形態(1)を示すものである。
【0015】この実施の形態では、前述の従来例と同様
に家具の扉の開閉支持部に装備されるものを示してあ
り、従来例の座金6と左右調整ネジ8とに改良を加えた
構成としてある。
【0016】この実施の形態の座金6は、左右調整ネジ
8の先端が突当たる部分にフレーム型の取付部材3の前
後スライド方向に延びた細長溝10が開口されている。
この細長溝10は、座金6に切欠き形成された貫通孔形
であるため、既存の製品に対して簡単な加工工作で形成
することができる。
【0017】この実施の形態の左右調整ネジ8は、座金
6への突当り端である先端81に軸部82よりも細い細
軸部20を突出して設けてある。この細軸部20は、新
規に左右調整ネジ8と一体に形成することもできるし、
既存の左右調整ネジ8に溶接等で固定することもでき
る。なお、この細軸部20は、細長溝10に挿通可能な
径になっている。
【0018】このように構成された実施の形態では、左
右調整ネジ8の細軸部20以外の先端81の座金6への
突当りが確保されているため、従来と同様に、左右調整
ネジ8による扉Aの左右位置の調整が可能である。
【0019】また、座金6にフレーム型の取付部材3が
取付けられた状態では、細軸部20が細長溝10に挿通
されている。従って、フレーム型の取付部材3が不測に
スライドした場合には、細軸部20が細長溝10の内部
をスライドするが、細軸部20が細長溝10のスライド
終端101に当接することによりフレーム型の取付部材
3のスライドを阻止することになる。なお、細長溝10
のスライド終端101,スライド始端102の長さa
は、固定ネジ7の挿通孔31のスライド調整域に対応さ
せるのが好ましい。ただし、細軸部20が細長溝10の
スライド終端101に当接した位置が、固定ネジ7の軸
中心が挿通孔31の広幅部311の中心よりもずれてい
る位置になるように設定すると、挿通孔31の広幅部3
11が固定ネジ7の頭部71から抜出すのを防止するこ
とができ、扉Aの脱落を完全に防止することができる。
【0020】この実施の形態(1)によれば、細長溝を
簡単な切欠き工作で形成するため、安価,容易に製造す
ることができる効果がある。
【0021】図4,図5は、本発明に係る蝶番の実施の
形態()を示すものである。
【0022】この実施の形態では、前述の実施の形態
(1)の細長溝10をさらに変形した構成にしてある。
【0023】この実施の形態の細長溝10は、貫通孔形
ではなく凹形に絞り形成されている。この凹形に絞り形
成は、例えば、絞りプレスによって簡単に工作すること
ができる。また、細長溝が座金をビード加工したような
格好となるため、細長溝周りを含め座金全体の強度が高
められる効果がある。
【0024】このように構成された実施の形態では、前
述の実施の形態(1)と同様の作用,効果が奏される。
ただし、細長溝10が強度低下を伴う貫通孔形ではなく
凹形に絞り形成されているため、細長溝10を設けたこ
とにより細長溝10周りを含めた座金6全体の強度低下
が生じることがない。むしろ、細長溝10の凹形の絞り
形成が座金6に対してビード加工したような格好となる
ため、細長溝10周りを含めた座金6全体の強度が高め
られる。
【0025】以上、図示した実施の形態のほかに、座金
6に固定部材として中間部材を積層し、この中間部材に
細長溝10を設けても同等な機能を発揮できるものであ
る。また、細長溝10をフレーム型の取付部材3に設け
るとともに固定部材に設けた左右調整ネジ8の突当り端
81を細長溝10に挿入する構造に置換することも可能
である。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明に係る蝶番は、固定
ネジが緩んでも細長溝,細軸部の当接により取付部材の
抜けを阻止することができるため、取付部材の固定部材
からの離脱を確実に防止することができる効果がある。
【0027】さらに、一部部材である座金への細長溝と
左右調整ネジの先端との改造のみで構成されているた
め、既存品について簡単に改造実施することができる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蝶番の実施の形態(1)を示す家
具の扉の開閉支持部への装備状態の断面図である。
【図2】図1の要部の斜視図である。
【図3】図2の要部の動作を示す拡大断面図である。
【図4】本発明に係る蝶番の実施の形態(2)を示す要
部の斜視図である。
【図5】図4の要部の拡大断面図である。
【図6】従来例を示す家具の扉の開閉支持部への装備状
態の断面図である。
【図7】図6の要部の斜視図である。
【符号の説明】 1 リンクプレート(リンク部材) 2 取付部材(カップ型) 3 取付部材(フレーム型) 31 挿通孔 6 座金 7 固定ネジ 8 左右調整ネジ 81 先端(突当り端) 10 細長溝(狭幅部) 101 スライド終端 102 スライド始端 20 細軸部 A 扉 B 家具本体の側板 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年10月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【図5】
【図1】
【図2】
【図4】
【図6】
【図7】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉に固定されリンク部材を介して回動可
    能に連結された取付部材と本体側板に固定された固定部
    材とが固定ネジで螺着取付けされ、取付部材と固定部材
    のいずれかに設けた固定ネジの挿通孔が前後調整可能な
    長孔形に形成されるとともに、取付部材と固定部材とに
    は左右調整ネジが螺合されてなる蝶番において、 左右調整ネジが突当たる部分の取付部材または固定部材
    には前後方向に延びた細長溝を開口し、左右調整ネジの
    突当り端には細長溝に挿入される細軸部を突出して設け
    たことを特徴とする蝶番。
  2. 【請求項2】 請求項1の蝶番において、細長溝は切欠
    き形成されていることを特徴とする蝶番。
  3. 【請求項3】 請求項2の蝶番において、細長溝は幅の
    狭い狭幅部のスライド始端側に幅の広い広幅部が連通さ
    れ、細軸部は先端に細長溝の広幅部への通過が許容され
    同狭幅部への通過が阻止される抜止ストッパが設けられ
    ていることを特徴とする蝶番。
  4. 【請求項4】 請求項1の蝶番において、細長溝は凹形
    に絞り形成されていることを特徴とする蝶番。
JP7230385A 1995-09-07 1995-09-07 蝶 番 Expired - Fee Related JP2908731B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7230385A JP2908731B2 (ja) 1995-09-07 1995-09-07 蝶 番

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7230385A JP2908731B2 (ja) 1995-09-07 1995-09-07 蝶 番

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0972147A true JPH0972147A (ja) 1997-03-18
JP2908731B2 JP2908731B2 (ja) 1999-06-21

Family

ID=16907051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7230385A Expired - Fee Related JP2908731B2 (ja) 1995-09-07 1995-09-07 蝶 番

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2908731B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009523937A (ja) * 2006-10-04 2009-06-25 アルトゥーロ サリーチェ エス.ピー.アー 2板式折畳み扉用の持上げ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009523937A (ja) * 2006-10-04 2009-06-25 アルトゥーロ サリーチェ エス.ピー.アー 2板式折畳み扉用の持上げ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2908731B2 (ja) 1999-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000206467A (ja) ブラケットに対するテンプルの回動機構及びその眼鏡
JPS626084A (ja) 摩擦ピボツトジヨイント
US6193224B1 (en) Swing drive mechanism for child's swing
JPH1133978A (ja) 截断機
KR100455706B1 (ko) 슬라이드 파스너용 슬라이더의 손잡이
JP2001262920A (ja) 蝶 番
US6033030A (en) Angular limiter spacer for seat belt D-ring
US5163746A (en) Assembly for headlamp adjustment
JPH0972147A (ja) 蝶 番
US3841741A (en) Eyeglass frame
US4232892A (en) Outside door handle assembly for vehicles
GB2288434A (en) Anti-rubbing block for a friction stay
JP3190286B2 (ja) ヒンジ
JP2521699Y2 (ja) ドア用蝶番
US20020163618A1 (en) Eyewireless spectacles
EP1034952B1 (fr) Procédé pour assembler un bloc de chauffage et/ou climatisation et une planche de bord, et ensemble
JPH0559864A (ja) ヒンジ構造
JPS5919129Y2 (ja) 段付きシヤフトとブラケツトのヒンジ構造
JP2601494Y2 (ja) ネジ固定型ホルダー
JPS6343162Y2 (ja)
JPH0810084A (ja) 椅 子
JPS5856622Y2 (ja) ポケツトナイフのはさみ
JP3003972U (ja) 眼鏡フレーム
JP2003003696A (ja) 車両用ドアハンドル装置
JP2000329116A (ja) 連結具

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110402

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140402

Year of fee payment: 15

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees