JPH0971801A - 流動性に優れ見掛け密度の安定な粉末冶金用鉄基粉末混合物及びその製造方法 - Google Patents

流動性に優れ見掛け密度の安定な粉末冶金用鉄基粉末混合物及びその製造方法

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JPH0971801A
JPH0971801A JP7265793A JP26579395A JPH0971801A JP H0971801 A JPH0971801 A JP H0971801A JP 7265793 A JP7265793 A JP 7265793A JP 26579395 A JP26579395 A JP 26579395A JP H0971801 A JPH0971801 A JP H0971801A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】潤滑剤、黒鉛粉、銅粉等の添加物の偏析および
発塵(ダスト)の発生が少なく、流動性の経時変化が少
なく、見掛け密度の変動が極めて小さい粉末冶金用鉄基
粉末混合物を提供する。 【解決手段】鉄基粉末に常温で液体の脂肪酸を加えて1
次混合し、合金用粉末と金属石鹸とを加えて2次混合
し、2次混合中又は2次混合後に昇温して脂肪酸と金属
石鹸の共溶融物を生成させ、次いで3次混合しながら冷
却して前記共溶融物を冷却固着させ、共溶融物の結合力
により鉄基粉末粒子の表面に合金用粉末を固着させ、冷
却時に金属石鹸又はワックスと、0.01〜0.1重量
%の帯電防止剤を加えて4次混合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潤滑剤、黒鉛粉、
銅粉等の添加物の偏析および発塵(ダスト)の発生が少
なく、製造後の流動性の経時変化が少なく、流動性に優
れ、とりわけ見掛け密度の変動が極めて小さい粉末冶金
用鉄基粉末混合物およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】粉末冶金用鉄基粉末混合物は、鉄粉に銅
粉、黒鉛粉、燐化鉄粉などの合金粉末と、さらに必要に
応じて切削性改善用粉末に加えて、ステアリン酸亜鉛、
ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸鉛などの潤滑
剤を混合して製造するのが一般的である。このような潤
滑剤は金属粉末との混合性や焼結時の逸散性などから選
択されている。
【0003】しかし、このような混合方法は以下のよう
な欠点を持っている。先ず、混合法の大きな欠点は原料
混合物が偏析を生ずることである。偏析について述べる
と、粉末混合物は大きさ、形状および密度の異なる粉末
を含んでいるため、混合後の輸送、ホッパへの装入、払
い出し、または成形処理などの際に、容易に偏析が生じ
てしまう。例えば、鉄基粉末と黒鉛粉との混合物は、ト
ラック輸送中の振動によって、輸送容器内において偏析
が起こり、黒鉛粉が浮かび上がることは良く知られてい
る。また、ホッパに装入された黒鉛はホッパ内偏析のた
め、ホッパより排出する際、排出の初期、中期、終期で
それぞれ黒鉛粉の濃度が異なることも知られている。
【0004】これらの偏析によって製品は組成にばらつ
きを生じ、寸法変化および強度のばらつきが大きくなっ
て、不良品の原因となる。また、黒鉛粉などはいずれも
微粉末であるため、混合物の比表面積を増大させ、その
結果、流動性が低下する。このような流動性の低下は、
成形用金型への充填速度を低下させるため、圧粉体の生
産速度を低下させてしまうという欠点もある。
【0005】このような粉末混合物の偏析を防止する技
術として特開昭56−136901号公報や特開昭58
−28321号公報に開示されたような結合剤を用いる
技術があるが、粉末混合物の偏析を充分に改善するよう
に結合剤の添加量を増加させると、粉末混合物の流動性
が低下する問題点がある。また本発明者らは先に特開平
1−165701号公報、特開平2−47201号公報
において、金属石鹸又はワックスとオイルとの共溶融物
を結合剤として用いる方法を提案した。これらは粉末混
合物の偏析と発塵を格段に低減することができると共
に、流動性を改善することができるものである。しか
し、これらの方法では上述の偏析を防止する手段に起因
して、粉末混合物の流動性が経時的に変化する問題があ
った。そこで、さらに本発明者らは特開平2−5760
2号公報において提案したような、高融点のオイルと金
属石鹸の共溶融物を結合剤に用いる方法を開発した。そ
の技術は、共溶融物の経時変化が少なく、粉末混合物の
流動性の経時的な変化が低減されるものである。しか
し、その技術では常温では固体の高融点の飽和脂肪酸と
金属石鹸とを鉄基粉末と混合するので、粉末混合物の見
掛け密度が変化するという別の問題があった。
【0006】この問題を解決するため本発明者らは特開
平3−162502号公報にて、鉄基粉末表面を脂肪酸
で被覆した後、鉄基粉末表面に添加物を脂肪酸と金属石
鹸との共溶融物で付着させ、さらにその外表面に金属石
鹸を添加するという方法を提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらの方法において
偏析、発塵および流動性の問題はかなり解決したが、流
動性に優れ、見掛け密度の変動、とりわけ外気温度およ
び湿度に対する変動の問題に関してはいまだ不十分であ
った。すなわち、外気温度が15℃と35℃とでは見掛
け密度の差は0.1g/cm3 以上となるので、成形
時、金型内への鉄粉の充填量が一定にならないため焼結
体重量のばらつきとなり、ひいては焼結体の特性変動の
原因となるため、これの解決が課題となっていた。
【0008】本発明はこの課題を解決することを目的と
するものである。本発明者らはこの課題解決のため鋭意
検討を重ねた結果、鉄基粉末混合物の見掛け密度が鉄粉
と潤滑剤の間の接触電位による静電気力に支配されると
の知見を得た。この知見に基づきさらに検討を加え、鉄
基粉末混合物に帯電防止剤を添加すことにより温度、湿
度が変わっても帯電量が一定となり、流動性が向上し、
ホッパからの流出が円滑となり、見掛け密度の変動が小
さくなることを発見し、本発明を完成するに到ったもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、基本
的には0.001〜0.1重量%の帯電防止剤を含むこ
とを特徴とする流動性に優れ見掛け密度の安定な粉末冶
金用鉄基粉末混合物であって、実質的には鉄基粉末に合
金粉末、潤滑剤を混合してなる粉末冶金用鉄基粉末混合
物において、さらに0.001〜0.1重量%の帯電防
止剤を含むことを特徴とする流動性に優れ見掛け密度の
安定な粉末冶金用鉄基粉末混合物である。
【0010】これら本発明の粉末冶金用鉄基粉末混合物
の製造方法として以下を提案する。すなわち、鉄基粉末
に常温で液体の脂肪酸を加えて1次混合し、次いで少な
くとも1種以上の合金用粉末と金属石鹸とを加えて2次
混合し、2次混合工程中又は2次混合後に昇温して脂肪
酸と金属石鹸の共溶融物を生成させ、次いで3次混合し
ながら冷却して前記共溶融物を冷却固着させ、共溶融物
の結合力により鉄基粉末粒子の表面に合金用粉末を固着
させ、さらに冷却時に金属石鹸又はワックスと、0.0
01〜0.1重量%の帯電防止剤を加えて4次混合する
ことを特徴とする見掛け密度の安定な粉末冶金用鉄基粉
末混合物の製造方法である。
【0011】この方法において、前記金属石鹸又はワッ
クスと、0.001〜0.1重量%の帯電防止剤を加え
て4次混合することに代えて、金属石鹸又はワックスを
加えて4次混合後、0.001〜0.1重量%の帯電防
止剤を加えて5次混合することとしてもよく、また、前
記方法において、4次混合の前に帯電防止剤を加えるの
ではなく、あらかじめ鉄基粉末表面に0.001〜0.
1重量%の帯電防止剤を付着させた鉄基粉末を用いても
よい。
【0012】また、本発明の粉末冶金用鉄基粉末混合物
の他の製造方法として、鉄基粉末に、少なくとも1種以
上の合金用粉末と融点の異なる2種以上のワックスを加
えて1次混合し、1次混合工程中又は1次混合後に昇温
してワックスの部分溶融物を生成させ、次いで2次混合
しながら冷却し、前記部分溶融物を冷却固着させ、部分
溶融物の結合力により鉄基粉末粒子の表面に合金用粉末
を固着させ、さらに冷却時に金属石鹸又はワックスと、
0.001〜0.1重量%の帯電防止剤を加えて3次混
合することを特徴とする見掛け密度の安定な粉末冶金用
鉄基粉末混合物の製造方法を提案する。この方法におい
て、3次混合の前に帯電防止剤を加えるのではなく、あ
らかじめ鉄基粉末表面に0.001〜0.1重量%の帯
電防止剤を付着させた鉄基粉末を用いてもよく、また、
前記方法において、前記金属石鹸又はワックスと、0.
001〜0.1重量%の帯電防止剤を加えて3次混合す
るに代えて、金属石鹸又はワックスを加えて3次混合
後、0.001〜0.1重量%の帯電防止剤を加えて4
次混合することとしてもよい。
【0013】また、鉄粉としては実質的な純鉄粉、プレ
アロイ合金粉、部分合金化粉(拡散付着粉)のいずれも
適用可能である。これら本発明の粉末冶金用鉄基粉末混
合物およびその製造方法において使用する帯電防止剤と
しては、アルキル基の炭素数が10〜20であるアルキ
ルジメチルアミンオキサイド、アルキルジメチルアミノ
酢酸ベタイン、アルキルカルボキシメチル−N−ヒドロ
キシエチルイミダソリニウムベタイン、アルキルアミド
プロピルベタインから選ばれる1種、HLB(親水性親
油性バランス)が1〜10のソルビタン脂肪酸エステ
ル、HLBが9〜15のポリエキシエチレンソルビタン
モノ脂肪酸エステル、HLBが9〜15のポリエキシエ
チレンアルキルエーテル、HLBが5〜15のポリエキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル、アルキル基の炭
素数が10〜20のアルキルアルカノールアミドないし
アルキル基の炭素数が10〜20のポリオキシエチレン
アルキルアミンが好適である。特にアルキル基の炭素数
が10〜20のアルキルカルボキシルメチル−N−ヒド
ロキシエチルイミダソリニウムベタイン、HLB9〜1
5のポリオキシエチレンアルキルエーテル及びアルキル
基の炭素液が10〜20のポリオキシエチレンアルキル
アミンが一層好適である。具体的な化合物例の一部を実
施例において述べる。
【0014】
【発明の実施の形態】前述のように、流動性(ホッパか
らの流出性)及び鉄基混合粉末の見掛け密度は外気温度
および湿度の変化に対応して変動し、成形時、金型内へ
の鉄粉の充填量が一定にならないため焼結体重量のばら
つきとなり、ひいては焼結体の特性変動の原因となると
いう問題を有していた。鉄基粉末混合物における見掛け
密度の変動は、鉄粉と潤滑剤の間の接触電位による静電
気力に支配されることを知見した結果、鉄基粉末混合物
に帯電防止剤を添加することにより、流動性が向上し鉄
基粉末の帯電量一定とすることで温度、湿度が変わって
も見掛け密度の変動を小さくし得ることを発見したこと
も前述のとおりである。
【0015】帯電防止剤の作用については未だ不明確な
ことが多いが、以下のように考えられる。すなわち、帯
電防止剤は、鉄基粉末表面に吸着すると、温度、湿度が
変動しても、鉄基粉末の表面に吸着された帯電防止剤が
ほぼ一定の水分量を吸着するため帯電量が小さくなり、
ほぼ一定に保たれる。また、この吸着水分による静電気
力、分子間力の低下により流動性も向上する。
【0016】これらの帯電防止効果を有する帯電防止剤
として使用できるものは前述の通り各種あるが、基本的
に鉄基粉末の帯電を押えるものであればよい。しかしな
がら帯電を押えて見掛け密度の変動を小さくするには
0.001重量%以上の添加が必要であり、0.001
重量%未満であると効果を発揮しない。また、添加量が
0.1重量%を超えてもその帯電防止効果は増加せず、
むしろ粉末混合物の流動性を低下させるので好ましくな
い。したがって、帯電防止剤の添加量は0.001〜
0.1重量%とすべきである。
【0017】帯電防止剤を含む見掛け密度が安定した鉄
基粉末混合物において、鉄基粉末と合金粉末や銅粉を固
着する有機物(いわゆる潤滑剤)としては脂肪酸と金属
石鹸との共溶融物または融点の異なる2種以上のワック
スの部分溶融物であることが好ましい。本発明者らが特
願平3−162502号公報で開示した脂肪酸と金属石
鹸との共溶融物を用いる方法は、共溶融状態において融
体が毛細管現象により添加物粒全体をコーティングし、
鉄基粉末に強固に付着させるので最適である。融点の異
なる2種以上のワックスの部分溶融物も同様な理由によ
り好ましい。すなわち、具体的な製造方法として、鉄基
粉末に常温で液体の脂肪酸を加えて1次混合し、次いで
少なくとも1種以上の合金用粉末と金属石鹸とを加えて
2次混合し、該2次混合工程中又は2次混合後に昇温し
て脂肪酸と金属石鹸の共溶融物を生成させ、次いで3次
混合しながら冷却して前記共溶融物を冷却固着させ、該
共溶融物の結合力により鉄基粉末粒子の表面に合金用粉
末を固着させ、さらに冷却時に金属石鹸又はワックス
と、0.001〜0.1重量%の帯電防止剤を加えて4
次混合する方法が好ましい。
【0018】なお、この方法において、前記金属石鹸又
はワックスと、0.001〜0.1重量%の帯電防止剤
を加えて4次混合することに代えて、金属石鹸又はワッ
クスを加えて4次混合後、0.001〜0.1重量%の
帯電防止剤を加えて5次混合することとしてもよく、ま
た、前記4次混合の前に帯電防止剤を加えるのではな
く、あらかじめ鉄基粉末表面に0.001〜0.1重量
%の帯電防止剤を付着させた鉄基粉末を用いても同様な
効果が得られる。
【0019】また、鉄基粉末に、少なくとも1種以上の
合金用粉末との融点の異なる2種以上のワックスを加え
て1次混合し、該1次混合工程中又は1次混合後に昇温
してワックスの部分溶融物を生成させ、ついで2次混合
しながら冷却し、前記部分溶融物を冷却固着させ、該部
分溶融物の結合力により鉄基粉末粒子の表面に合金用粉
末を固着させ、さらに冷却時に金属石鹸又はワックス
と、0.001〜0.1重量%の帯電防止剤を加えて3
次混合する方法も可能である。この方法において、3次
混合の前に帯電防止剤を加えるのではなく、あらかじめ
鉄基粉末表面に0.001〜0.1重量%の帯電防止剤
を付着させた鉄基粉末を用いてもよいのは前述と同様で
ある。前記金属石鹸又はワックスと、0.001〜0.
1重量%の帯電防止剤を加えて3次混合するに代えて、
金属石鹸又はワックスを加えて3次混合後、0.001
〜0.1重量%の帯電防止剤を加えて4次混合すること
としてもよい。
【0020】また鉄基粉末に予め帯電防止剤を付着させ
たのち潤滑剤、1種以上の合金粉末とVブレンダーなど
で単純混合してもよい。あるいは鉄基粉末に帯電防止
材、潤滑剤、1種以上の合金粉末をVブレンダーなどで
単純混合してもよい。
【0021】
【実施例】
実施例1 表1〜3に示す帯電防止剤を平均粒径が78μmの粉末
冶金用鉄粉にスプレー噴霧し3分間均一混合後、さらに
平均粒径が23μmの天然黒鉛1重量%、ステアリン酸
亜鉛0.75重量%、平均粒径25μmの銅粉を2重量
%添加混合後Vブレンダーで15分混合した。これを混
合方法1とする。
【0022】平均粒径が78μmの粉末冶金用鉄粉にオ
レイン酸を0.3%をスプレー噴霧し3分間均一混合し
た(1次混合)。その後平均粒径が23μmの天然黒鉛
1重量%、ステアリン酸亜鉛0.4重量%、平均粒径2
5μmの銅粉を重量%添加混合後、十分に混合後、11
0℃で混合加熱し(2次混合)、さらに混合しながら8
5℃以下に冷却して鉄粉粒子に黒鉛粉と銅分をオレイン
酸とステアリン酸亜鉛の共溶融物結合材によって固着し
た粉末混合物を製造した(3次混合)。さらにステアリ
ン酸亜鉛0.3重量%と表1に示す帯電防止剤を添加し
均一に混合後加熱混合機から排出した(4次混合)。こ
れを混合方法2とする。
【0023】表1〜3に示す帯電防止剤を平均粒径が7
8μmの粉末冶金用鉄粉にスプレー噴霧し3分間均一混
合後さらにオレイン酸を0.3%をスプレー噴霧し3分
間均一混合した(1次混合)。その後平均粒径が23μ
mの天然黒鉛1重量%、ステアリン酸亜鉛0.4重量
%、平均粒径25μmの銅粉を2重量%添加混合後、十
分混合後、110℃で混合加熱し(3次混合)、さらに
混合しながら85℃以下に冷却して鉄粉粒子に黒鉛粉と
銅粉をオレイン酸とステアリン酸亜鉛の共溶融物結合材
によって固着した粉末混合物を製造した(3次混合)。
さらにステアリン酸亜鉛0.3重量%添加し均一に混合
後加熱混合機から排出した(4次混合)。これを混合方
法3とする。
【0024】平均粒径が78μmの粉末冶金用鉄粉に平
均粒径が23μmの天然黒鉛粉1重量%、ステアリン酸
アミドとエチレンビスステアリン酸アミドの混合物0.
4重量%、平均粒径25μmの電解銅粉を2重量%添加
混合後、十分混合後110℃で混合加熱し(1次混
合)、さらに混合しながら85℃以下に冷却して鉄粉粒
子に黒鉛粉と銅粉を各々ステアリン酸アミドとエチレン
ビスステアリン酸アミドの共溶融物結合材によって固着
した粉末混合物を製造した(2次混合)。さらにエチレ
ンビスステアリン酸アミド0.3重量%とステアリン酸
亜鉛0.1重量%と表1〜3に示す帯電防止剤を添加し
均一に混合後加熱混合機から排出した(3次混合)。こ
れを混合方法4とする。
【0025】表1〜3に示す帯電防止剤を平均粒径が7
8μmの粉末冶金用鉄粉にスプレー噴霧し3分間均一混
合後、平均粒径が23μmの天然黒鉛粉1重量%、ステ
アリン酸アミドとエチレンビスステアリン酸アミドの混
合物0.4重量%、平均粒径25μmの電解銅粉を2重
量%添加混合後、十分混合後110℃で混合加熱し(1
次混合)、さらに混合しながら85℃以下に冷却して鉄
粉粒子に黒鉛粉と銅粉を各々ステアリン酸アミドとエチ
レンビスステアリン酸アミドの共溶融物結合材によって
固着した粉末混合物を製造した(2次混合)。さらにエ
チレンビスステアリン酸アミド0.3重量%とステアリ
ン酸亜鉛0.1重量%を添加し均一に混合後加熱混合機
から排出した(3次混合)。これを混合方法5とする。
【0026】得られた混合粉100gを相対湿度50%
のもと15℃、35℃の各条件で8時間保管後、25℃
相対湿度50%の条件で素早く見掛け密度および流動度
を測定した。見掛け密度の温度に対する変化率を、35
℃での見掛け密度と15℃での見掛け密度との差で示
し、見掛け密度の安定性の指標とした。実施例1〜実施
例11に示すように帯電防止剤0.001〜0.1重量
%を混合方法1乃至混合方法5により添加すれば見掛け
密度安定性すなわち35℃での見掛け密度と15℃での
見掛け密度との差が0.04Mg/m3 以下と安定化す
ることがわかる。比較例1〜比較例3は帯電防止剤を添
加しない例であるが見掛け密度安定性すなわち35℃で
の見掛け密度と15℃での見掛け密度との差は0.1M
g/m3 を超え、本実施例の2.5倍から3倍程度に見
掛け密度が変化する。比較例4〜比較例6では、帯電防
止剤の添加量が少ない場合であり見掛け密度の安定性に
劣り、また比較例7〜比較例9のように帯電防止剤が
0.1重量%を超えると流動度が低下する。なお参考例
10〜参考例23に示すように帯電防止剤のアルキル基
の炭素数あるいはHLBによっては、見掛け密度安定性
の改善効果が小さく、流動性の低下が目立つものや、見
掛け密度の安定性に効果の少ないものがあり、帯電防止
剤の選択に注意が必要である。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】実施例2 平均粒径が78μmの粉末冶金用鉄粉に平均粒径が23
μmの天然黒鉛粉1重量%、ステアリン酸アミドとエチ
レンビスステアリン酸アミドの混合物0.4重量%、平
均粒径25μmの電解銅粉を2重量%添加混合後、十分
混合後110℃で混合加熱し(1次混合)、さらに混合
しながら85℃以下に冷却して鉄粉粒子に黒鉛粉と銅粉
を各々ステアリン酸アミドとエチレンビスステアリン酸
アミドの部分溶融物結合材によって固着した粉末混合物
を製造した(2次混合)。さらにエチレンビスステアリ
ン酸アミド0.3重量%とステアリン酸亜鉛0.1重量
%と表4に示す帯電防止剤を添加し均一に混合後、加熱
混合機から排出した(3次混合)。これを混合方法Aと
する。
【0031】表4に示す帯電防止材を平均粒径が78μ
mの粉末冶金用鉄粉にスプレー噴霧し3分間均一混合
後、平均粒径が23μmの天然黒鉛粉1重量%、ステア
リン酸アミドとエチレンビスステアリン酸アミドの混合
物0.4重量%、平均粒径25μmの電解を2重量%添
加混合後、十分混合後110℃で混合加熱し(1次混
合)、さらに混合しながら85℃以下に冷却して鉄粉粒
子に黒鉛粉とを各々ステアリン酸アミドとエチレンビス
ステアリン酸アミドの部分溶融物結合材によって固着し
た粉末混合物を製造した(2次混合)。さらにエチレン
ビスステアリン酸アミド0.3重量%とステアリン酸亜
鉛0.1重量%を添加し均一に混合後、加熱混合機から
排出した(3次混合)。これを混合方法Bとする。
【0032】平均粒径が78μmの粉末冶金用鉄粉に平
均粒径が23μmの天然黒鉛粉1重量%、ステアリン酸
アミドとエチレンビスステアリン酸アミドの混合物0.
4重量%、平均粒径25μmの電解を2重量%に添加混
合後、十分混合後110℃で混合加熱し(1次混合)、
さらに混合しながら85℃以下に冷却して鉄粉粒子に黒
鉛粉とを各々ステアリン酸アミドとエチレンビスステア
リン酸アミドの共融物結合材によって固着した粉末混合
物を製造した(2次混合)。さらにエチレンビスステア
リン酸アミド0.3重量%とステアリン酸亜鉛0.1重
量%添加し、均一に混合後、加熱混合機から排出した
(3次混合)。排出後さらに表4に示す帯電防止剤を添
加し混合した(4次混合)。これを混合方法Cとする。
【0033】ホッパ流出性(流動性)は、内径100m
m、高さ200mmの容器に混合粉末を1kg装入し、
容器中央に設けた直径2mmのオリフィスから混合物を
流出させた。流出しない場合は容器の上部を直径3m
m、長さ50mmの丸棒にて加振し、流出する間での加
振回数をホッパ叩き回数と称し、ホッパ流出性(流動
性)の指標とした。
【0034】表4に示すように、帯電防止剤を0.00
1〜0.1重量%を、混合方法A、B、Cのいずれの方
法で添加しても、ホッパ叩き回数は1回以下であった。
帯電防止剤を用いない場合のホッパ叩き回数は6回であ
り、ホッパ流出性の格段の改善が達成された。また比較
例に示すように帯電防止剤の添加量が0.1重量%を越
えた場合、あるいは0.01重量%未満ではホッパ流出
性が劣化する。
【0035】
【表4】
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、添加物の偏析および発
塵(ダスト)の発生が少なく、流動性の経時変化が少な
く、見掛け密度の変動が極めて小さい粉末冶金用鉄基粉
末混合物を得ることができる。とくに、見掛け密度の変
動、とりわけ外気温度および湿度に対する変動の問題に
関して、外気温度が15℃と35℃とでは見掛け密度の
差は0.1Mg/m3 以上であったものを0.04Mg
/m3 とすることができ、成形時、金型内への鉄粉の充
填量を均一化し、焼結体重量のばらつきをなくしは焼結
体の特性変動を防止することができるようになった。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.001〜0.1重量%の帯電防止剤
    を含むことを特徴とする流動性に優れ見掛け密度の安定
    な粉末冶金用鉄基粉末混合物。
  2. 【請求項2】 鉄基粉末に合金粉末、潤滑剤を混合して
    なる粉末冶金用鉄基粉末混合物において、さらに0.0
    01〜0.1重量%の帯電防止剤を含むことを特徴とす
    る流動性に優れ見掛け密度の安定な粉末冶金用鉄基粉末
    混合物。
  3. 【請求項3】 鉄基粉末に常温で液体の脂肪酸を加えて
    1次混合し、次いで少なくとも1種以上の合金用粉末と
    金属石鹸とを加えて2次混合し、該2次混合工程中又は
    2次混合後に昇温して脂肪酸と金属石鹸の共溶融物を生
    成させ、次いで3次混合しながら冷却して前記共溶融物
    を冷却固着させ、該共溶融物の結合力により鉄基粉末粒
    子の表面に合金用粉末を固着させ、さらに冷却時に金属
    石鹸又はワックスと、0.001〜0.1重量%の帯電
    防止剤を加えて4次混合することを特徴とする流動性に
    優れ見掛け密度の安定な粉末冶金用鉄基粉末混合物の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の方法において、前記金属
    石鹸又はワックスと、0.001〜0.1重量%の帯電
    防止剤を加えて4次混合することに代えて、金属石鹸又
    はワックスを加えて4次混合後、0.001〜0.1重
    量%の帯電防止剤を加えて5次混合することを特徴とす
    る流動性に優れ見掛け密度の安定な粉末冶金用鉄基粉末
    混合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の方法において、前記4次
    混合前に帯電防止剤を加えることに代えて、予め鉄基粉
    末表面に0.001〜0.1重量%の帯電防止剤を付着
    させた後、該鉄基粉末に常温で液体の脂肪酸を加えて1
    次混合することを特徴とする請求項3記載の流動性に優
    れ見掛け密度の安定な粉末冶金用鉄基粉末混合物の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 鉄基粉末に、少なくとも1種以上の合金
    用粉末と融点の異なる2種以上のワックスを加えて1次
    混合し、該1次混合工程中又は1次混合後に昇温してワ
    ックスの部分溶融物を生成させ、次いで2次混合しなが
    ら冷却し、前記部分溶融物を冷却固着させ、該部分溶融
    物の結合力により鉄基粉末粒子の表面に合金用粉末を固
    着させ、さらに冷却時に金属石鹸又はワックスと、0.
    001〜0.1重量%の帯電防止剤を加えて3次混合す
    ることを特徴とする流動性に優れ見掛け密度の安定な粉
    末冶金用鉄基粉末混合物の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の方法において、前記金属
    石鹸又はワックスと、0.001〜0.1重量%の帯電
    防止剤を加えて3次混合することに代えて、金属石鹸又
    はワックスを加えて3次混合後、0.001〜0.1重
    量%の帯電防止剤を加えて4次混合することを特徴とす
    る流動性に優れ見掛け密度の安定な粉末冶金用鉄基粉末
    混合物の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の方法において、前記3次
    混合前に帯電防止剤を加えることに代えて、予め鉄基粉
    末表面に0.001〜0.1重量%の帯電防止剤を付着
    させた後、該鉄基粉末に、少なくとも1種以上の合金用
    粉末と融点の異なる2種以上のワックスを加えて1次混
    合することを特徴とする流動性に優れ見掛け密度の安定
    な粉末冶金用鉄基粉末混合物の製造方法。
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