JPH0971527A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JPH0971527A
JPH0971527A JP8056004A JP5600496A JPH0971527A JP H0971527 A JPH0971527 A JP H0971527A JP 8056004 A JP8056004 A JP 8056004A JP 5600496 A JP5600496 A JP 5600496A JP H0971527 A JPH0971527 A JP H0971527A
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ethyl
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知子 貞広
Toshio Kamisaka
敏雄 上坂
Seiji Yamazaki
誠司 山▲崎▼
Yuzo Kawada
裕三 川田
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)一般式(1)又は(2); 【化1】 〔式(1)中、A及びBはC2〜C8のアルキレン基を示
し、Dは結合手、−CO−又は置換基を有していてもよ
いC1〜C6のアルキレン基を示し、EはH、低級アルキ
ル基等を示し、mは1〜6の数を示し、nは0〜6の数
を示し、R1 はH、低級アルキル基又は-(AO)m-(BO)n-D
-Eを示す。ただし、R1 がメチル基の場合、-(AO)m-(B
O)n-D-Eはヒドロキシエチル基ではない。式(2)中、
lは1〜10の数を示し、GはH、ヒドロキシル基等を
示し、R1 は上記と同じ意味を示す〕で表わされるグア
ニジン誘導体又はその酸付加塩、及び(B)植物抽出物
を含有する皮膚外用剤。 【効果】 皮膚の角質層に対する保湿柔軟作用に優れて
いると共に、経時的な変色を起こさない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚の角質層に対
する保湿柔軟作用に優れ、かつ経時的に変色することが
ない皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、各種植物抽出物は、皮膚保
護、保湿、細胞賦活などの目的で各種化粧料などに配合
されている。また、角質層に水分を付与する保湿剤とし
てアミノ酸が皮膚外用剤に配合されている。しかし、各
種植物抽出物とアミノ酸とを併用した場合、経日保存中
や露光下で褐変するという問題があった。
【0003】そこで、皮膚外用剤の褐変を防止するため
に、システイン(特開昭57−198066号公報)や
亜硫酸水素ナトリウム(特開昭63−174910号公
報)を配合した皮膚外用剤が提案されている。しかしな
がら、これらの皮膚外用剤に効力を奏すべく多量のシス
テインや亜硫酸水素ナトリウムを配合すると、皮膚外用
剤として不適当な臭気を生じるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、皮膚の角質層に優れた保湿柔軟効果を与えると共
に、経日保存中において褐変などの外観の変化を生じな
い皮膚外用剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような実情におい
て、本発明者らは鋭意研究を行った結果、植物抽出物
と、特定のグアニジン誘導体又はその酸付加塩とを組み
合わせて配合した皮膚外用剤が、皮膚に対して優れた保
湿効果を有し、かつ経日保存時にも外観が変化しないこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、次の成分(A)及び
(B): (A)一般式(1)又は(2);
【0007】
【化2】
【0008】[式(1)中、A及びBは同一又は異なっ
ていてもよい炭素数2〜8のアルキレン基を示し、Dは
結合手、−CO−又は置換基を有していていもよい炭素
数1〜6のアルキレン基を示し、Eは水素原子、低級ア
ルキル基、アラルキル基又は置換基を有していていもよ
いアリール基を示し、mは1〜6の数を示し、nは0〜
6の数を示し、R1 は水素原子、低級アルキル基又は−
(AO)m−(BO)n−D−Eを示す。ただし、R1
メチル基の場合、−(AO)m−(BO)n−D−Eはヒ
ドロキシエチル基ではない。式(2)中、lは1〜10
の数を示し、Gは水素原子、ヒドロキシル基、カルボキ
シル基、スルホン酸基又はリン酸基を示し、R1 は前記
と同じ意味を示す]で表されるグアニジン誘導体又はそ
の酸付加塩、 (B)植物抽出物 を含有する皮膚外用剤を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる成分(A)の
グアニジン誘導体又はその酸付加塩は、前記一般式
(1)又は(2)で表されるものである。一般式(1)
中、A及びBで示される炭素数2〜8のアルキレン基と
しては、直鎖及び分岐鎖のいずれでもよく、例えば、エ
チレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタ
メチレン基、ヘキサメチレン基、プロピレン基を挙げる
ことができ、これらのなかでも炭素数2〜6、特に炭素
数2〜4のものが好ましく、具体的にはエチレン基、ト
リメチレン基、プロピレン基が好ましい。
【0010】Dで示される炭素数1〜6のアルキレン基
としては、直鎖又は分岐鎖のいずれでもよく、例えばメ
チレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレ
ン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、プロピレ
ン基を挙げることができる。
【0011】E又はR1 で示される低級アルキル基とし
ては、例えば炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖のアルキル
基が挙げられ、具体的にはメチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブ
チル基、tert−ブチル基、ペンチル基等を挙げるこ
とができ、これらのなかでもメチル基が好ましい。Eで
示されるアラルキル基としては、例えばベンジル基、フ
ェネチル基、ナフチルメチル基等の炭素数7〜12のも
のを挙げることができる。Eで示されるアリール基とし
ては、例えばフェニル基、ナフチル基を挙げることがで
き、それらの置換基としては、メチル基のような低級ア
ルキル基で置換されていてもよいアミノ基;ニトロ基;
シアノ基;ヒドロキシル基;低級アルキル基、ハロゲン
化低級アルキル基又はアラルキル基でエステル型となっ
ていてもよいカルボン酸残基;カルバモイル基;フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子;メチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基等の低級アルキ
ル基;メトキシ基、エトキシ基等の低級アルコキシル基
等を挙げることができる。
【0012】mは1〜6の数を示すが、1〜4の数が好
ましい。nは0〜6の数を示すが、0〜4が好ましい。
【0013】一般式(2)中、R1 の意味は上記と同じ
である。lは1〜10の数を示すが、1〜5の数が好ま
しい。また、Gとしてはヒドロキシル基、カルボキシル
基、リン酸基が好ましい。
【0014】このような一般式(1)又は(2)で表さ
れるグアニジン誘導体としては、例えば2−ヒドロキシ
エチルグアニジン、3−ヒドロキシプロピルグアニジ
ン、2−ヒドロキシプロピルグアニジン、4−ヒドロキ
シブチルグアニジン、5−ヒドロキシペンチルグアニジ
ン、6−ヒドロキシヘキシルグアニジン、2−(2−ヒ
ドロキシエトキシ)エチルグアニジン、2−[2−(2
−ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチルグアニジン、
1−(3−ヒドロキシプロピル)−1−メチルグアニジ
ン、1−(2−ヒドロキシプロピル)−1−メチルグア
ニジン、1−(4−ヒドロキシブチル)−1−メチルグ
アニジン、1−(5−ヒドロキシペンチル)−1−メチ
ルグアニジン、1−(6−ヒドロキシヘキシル)−1−
メチルグアニジン、1−[2−(2−ヒドロキシエトキ
シ)エチル]−1−メチルグアニジン、1−[2−(2
−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル]−1
−メチルグアニジン、1,1−ビス(2−ヒドロキシエ
チル)グアニジン、1,1−ビス(3−ヒドロキシプロ
ピル)グアニジン、1,1−ビス(2−ヒドロキシプロ
ピル)グアニジン、1,1−ビス(4−ヒドロキシブチ
ル)グアニジン、1,1−ビス(5−ヒドロキシペンチ
ル)グアニジン、1,1−ビス(6−ヒドロキシヘキシ
ル)グアニジン、1,1−ビス[2−(2−ヒドロキシ
エトキシ)エチル]グアニジン、1,1−ビス[2−
(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル]
グアニジン、(2−メトキシエチル)グアニジン、(2
−エトキシエチル)グアニジン、(3−メトキシプロピ
ル)グアニジン、(2−メトキシプロピル)グアニジ
ン、(4−メトキシブチル)グアニジン、(5−メトキ
シペンチル)グアニジン、2−(2−メトキシエトキ
シ)エチルグアニジン、[2−(2−(2−メトキシエ
トキシ)エトキシ)エチル]グアニジン、1,1−ビス
(2−メトキシエチル)グアニジン、1,1−ビス(2
−エトキシエチル)グアニジン、1,1−ビス(3−メ
トキシプロピル)グアニジン、1,1−ビス(2−メト
キシプロピル)グアニジン、1,1−ビス(4−メトキ
シブチル)グアニジン、1,1−ビス(5−メトキシペ
ンチル)グアニジン、1,1−ビス(6−メトキシヘキ
シル)グアニジン、1,1−ビス[2−(2−メトキシ
エトキシ)エチル]グアニジン、1,1−ビス[2−
(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エチル]グ
アニジン、1−(2−メトキシエチル)−1−メチルグ
アニジン、1−(2−エトキシエチル)−1−メチルグ
アニジン、1−(3−メトキシプロピル)−1−メチル
グアニジン、1−(2−メトキシプロピル)−1−メチ
ルグアニジン、1−(4−メトキシブチル)−1−メチ
ルグアニジン、1−(5−メトキシペンチル)−1−メ
チルグアニジン、1−(6−メトキシヘキシル)−1−
メチルグアニジン、1−[2−(2−メトキシエトキ
シ)エチル−1−メチルグアニジン、1−[2−(2−
(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エチル]−1−メ
チルグアニジン、酢酸2−グアニジノエチル、酢酸3−
グアニジノプロピル、酢酸2−グアニジノ−2−プロピ
ル、酢酸4−グアニジノ−1−ブチル、酢酸5−グアニ
ジノ−1−ペンチル、酢酸6−グアニジノ−1−ヘキシ
ル、酢酸2−(2−グアニジノエトキシ)エチル、酢酸
2−[2−(2−グアニジノエトキシ)エトキシ]エチ
ル、酢酸2−(1−メチルグアニジノ)エチル、酢酸3
−(1−メチルグアニジノ)プロピル、酢酸2−(1−
メチルグアニジノ)−1−メチルエチル、酢酸4−(1
−メチルグアニジノ)ブチル、酢酸5−(1−メチルグ
アニジノ)ペンチル、酢酸6−(1−メチルグアニジ
ノ)ヘキシル、酢酸2−[2−(1−メチルグアニジ
ノ)エトキシ]エチル、酢酸2−[2−(2−(1−メ
チルグアニジノ)エトキシ)エトキシ]エチル、安息香
酸2−グアニジノエチル、安息香酸3−グアニジノプロ
ピル、安息香酸2−グアニジノ−2−プロピル、安息香
酸4−グアニジノ−1−ブチル、安息香酸5−グアニジ
ノ−1−ペンチル、安息香酸6−グアニジノ−1−ヘキ
シル、安息香酸2−(2−グアニジノエトキシ)エチ
ル、安息香酸2−[2−(2−グアニジノエトキシ)エ
トキシ]エチル、安息香酸2−(1−メチルグアニジ
ノ)エチル、安息香酸3−(1−メチルグアニジノ)プ
ロピル、安息香酸2−(1−メチルグアニジノ)−1−
メチルエチル、安息香酸4−(1−メチルグアニジノ)
ブチル、安息香酸5−(1−メチルグアニジノ)ペンチ
ル、安息香酸6−(1−メチルグアニジノ)ヘキシル、
安息香酸2−[2−(1−メチルグアニジノ)エトキ
シ]エチル、安息香酸2−[2−(2−(1−メチルグ
アニジノ)エトキシ)エトキシ]エチル、サリチル酸2
−グアニジノエチル、サリチル酸3−グアニジノプロピ
ル、サリチル酸2−グアニジノ−2−プロピル、サリチ
ル酸4−グアニジノ−1−ブチル、サリチル酸5−グア
ニジノ−1−ペンチル、サリチル酸6−グアニジノ−1
−ヘキシル、サリチル酸2−(2−グアニジノエトキ
シ)エチル、サリチル酸2−[2−(2−グアニジノエ
トキシ)エトキシ]エチル、サリチル酸2−(1−メチ
ルグアニジノ)エチル、サリチル酸3−(1−メチルグ
アニジノ)プロピル、サリチル酸2−(1−メチルグア
ニジノ)−1−メチルエチル、サリチル酸4−(1−メ
チルグアニジノ)ブチル、サリチル酸5−(1−メチル
グアニジノ)ペンチル、サリチル酸6−(1−メチルグ
アニジノ)ヘキシル、サリチル酸2−[2−(1−メチ
ルグアニジノ)エトキシ]エチル、サリチル酸2−[2
−(2−(1−メチルグアニジノ)エトキシ)エトキ
シ]エチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸2−グアニ
ジノエチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸3−グアニ
ジノプロピル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸2−グア
ニジノ−2−プロピル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸
4−グアニジノ−1−ブチル、m又はp−ヒドロキシ安
息香酸5−グアニジノ−1−ペンチル、m又はp−ヒド
ロキシ安息香酸6−グアニジノ−1−ヘキシル、m又は
p−ヒドロキシ安息香酸2−(2−グアニジノエトキ
シ)エチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸2−[2−
(2−グアニジノエトキシ)エトキシ]エチル、m又は
p−ヒドロキシ安息香酸2−(1−メチルグアニジノ)
エチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸3−(1−メチ
ルグアニジノ)プロピル、m又はp−ヒドロキシ安息香
酸2−(1−メチルグアニジノ)−1−メチルエチル、
m又はp−ヒドロキシ安息香酸4−(1−メチルグアニ
ジノ)ブチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸5−(1
−メチルグアニジノ)ペンチル、m又はp−ヒドロキシ
安息香酸6−(1−メチルグアニジノ)ヘキシル、m又
はp−ヒドロキシ安息香酸2−[2−(1−メチルグア
ニジノ)エトキシ]エチル、m又はp−ヒドロキシ安息
香酸2−[2−(2−(1−メチルグアニジノ)エトキ
シ)エトキシ]エチル、3−グアニジノプロピオン酸、
リン酸二水素2−グアニジノエチル等を挙げることがで
きる。
【0015】これらのグアニジン誘導体のうち、特に2
−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルグアニジン、5−
ヒドロキシペンチルグアニジン、3−グアニジノプロピ
オン酸、リン酸二水素2−グアニジノエチルが好まし
い。
【0016】また、グアニジン誘導体の酸付加塩を形成
するための酸としては、有機酸又は無機酸のいずれでも
良く、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪
酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、
デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸、イソクロトン酸、フェニル酢酸、ケイ皮酸、安息香
酸、ソルビン酸、ニコチン酸、ウロカニン酸、ピロリド
ンカルボン酸等のモノカルボン酸;シュウ酸、マロン
酸、コハク酸、グルタミン酸、アジピン酸、ピメリン
酸、コルク酸、アゼライン酸、セバシン酸、マレイン
酸、フマル酸、フタル酸、テレフタル酸等のジカルボン
酸;グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン
酸、o、m又はp−ヒドロキシ安息香酸等のヒドロキシ
酸;グリシン、アラニン、β−アラニン、バリン、ロイ
シン、フェニルアラニン、チロシン、セリン、トレオニ
ン、メチオニン、システイン、シスチン、プロリン、ヒ
ドロキシプロリン、ピペコリン酸、トリプトファン、ア
スパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミ
ン、リジン、ヒスチジン、オルニチン、アルギニン、ア
ミノ安息香酸等のアミノ酸;メタンスルホン酸、トリフ
ルオロメタンスルホン酸等の低級アルキルスルホン酸;
ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等のアリ
ールスルホン酸;フッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸、ヨ
ウ化水素酸等のハロゲン化水素酸;過塩素酸、硫酸、硝
酸、リン酸、炭酸等の無機酸を挙げることができる。
【0017】これらのうち式(1)で表されるグアニジ
ン誘導体又はその酸付加塩は新規化合物であるが、例え
ば次の反応式に従って、アミン誘導体(3)にグアニジ
ル化試薬を反応させることにより製造することができ
る。
【0018】
【化3】
【0019】(式中、A、B、D、E、m、n及びR1
の意味は前記と同じである)
【0020】原料であるアミン誘導体(3)の具体例と
しては、2−(2−アミノエトキシ)エタノール、2−
(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)エタノール、
1−アミノ−2−プロパノール、2−(2−N−メチル
アミノエトキシ)エタノール、2−(2−(2−N−メ
チルアミノエトキシ)エトキシ)エタノール、1−N−
メチルアミノ−2−プロパノール、N,N−ビス−(2
−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル)アミン、N,N
−ビス−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エト
キシ)エチル)アミン、N,N−ジ−(2−ヒドロキシ
プロピル)アミン、3−N−メチルアミノ−1−プロパ
ノール、4−N−メチルアミノ−1−ブタノール、5−
N−メチルアミノ−1−ペンタノール、6−N−メチル
アミノ−1−ヘキサノール、ジ−3−プロパノールアミ
ン、ジ−4−ブタノールアミン、ジ−5−ペンタノール
アミン、ジ−6−ヘキサノールアミン、2−(2−メト
キシエトキシ)エチルアミン、2−〔2−(2−メトキ
シエトキシ)エトキシ〕エチルアミン、2−メトキシ−
1−プロピルアミン、N−メチル−2−(2−メトキシ
エトキシ)エチルアミン、N−メチル−2−〔2−(2
−メトキシエトキシ)エトキシ〕エチルアミン、N−メ
チル−2−メトキシプロピルアミン、N,N−ビス−
〔2−(2−メトキシエトキシ)エチル〕アミン、N,
N−ビス−〔2−(2−(2−メトキシエトキシ)エト
キシ)エチル〕アミン、N,N−ジ−2−メトキシプロ
ピルアミン、N−メチル−3−メトキシプロピルアミ
ン、N−メチル−4−メトキシブチルアミン、N−メチ
ル−5−メトキシペンチルアミン、N−メチル−6−メ
トキシヘキシルアミン、N,N−ジ−3−メトキシプロ
ピルアミン、N,N−ジ−4−メトキシブチルアミン、
N,N−ジ−5−メトキシペンチルアミン、N,N−ジ
−6−メトキシヘキシルアミン等が挙げられる。
【0021】これらのグアニジン誘導体又はその酸付加
塩は1種又は2種以上を組み合わせて用いることがで
き、本発明の皮膚外用剤中に0.001〜50重量%、
好ましくは0.001〜30重量%、更に好ましくは
0.01〜20重量%配合される。
【0022】本発明で用いられる成分(B)の植物抽出
物としては、例えばアカネ、アシタバ、アズキ、アボガ
ド、アマチャ、アマチャヅル、アルテカ、アルニカ、ア
ーモンド、アロエ、アンズ、イラクサ、イリス、インチ
ンコウ、ウイキョウ、ウコン、エイジツ、延命草、オウ
ゴン、オウバク、オウレン、オオムギ、オクラ、オトギ
リソウ、オドリコソウ、オノニス、オランダカラシ、カ
ッコウ、甘遂、柿、栗、カッコン、カノコソウ、カバノ
キ、ガマ、カミツレ、カヤツリソウ、カモミラ、カラス
ムギ、カンゾウ、キイチゴ、キウイ、キューカンバー、
キョウニン、ククイナッツ、クチナシ、クマザサ、クル
ミ、ケイヒ、クワ、グンジョウ、ゲンチアナ、ゲンノシ
ョウコ、ゴボウ、ゴマ、小麦、コメ、サザンカ、サフラ
ン、キクカ、コンフリー、ショウヤク、ショウガ、サン
ザシ、サンショウ、シイタケ、ジオウ、シコン、シソ、
シナノキ、シモツケソウ、シャクヤク、ショウキョウ、
ショウブ、シラカバ、スイカヅラ、スギナ、ステビア、
セイヨウカラシナ、セイヨウキズタ、セイヨウサンザ
シ、セイヨウニワトコ、セイヨウネズ、セイヨウノコギ
リソウ、セイヨウハッカ、セージ、ゼニアオイ、センキ
ュウ、ソウジュツ、センガクソウ、千金子、センブリ、
ダイズ、ダイソウ、タイム、チャ、チョウジ、チンピ、
月見草、ツバキ、ツボクサ、テウチグルミ、トウキ、ト
ウキンセンカ、トウニン、トウヒ、トウモロコシ、ドク
ダミ、トマト、ニンジン、ニンニク、ノバラ、バクガ、
パセリ、ハダカムギ、ハトムギ、ハッカ、パハイヤ、ハ
マメリス、バラ、ヒノキ、ヒマワリ、ビワ、フキ、タン
ポポ、ブドウ、プラセンタ、ヘーゼルナッツ、ヘチマ、
ベニバナ、ボダイジュ、ボタン、ホップ、マカデミアナ
ッツ、マツ、マロニエ、メリッサ、メリロート、モモ、
モモ葉、モヤシ、ヤグルマギク、ヤシ、ユーカリ、ユキ
ノシタ、ユリ、ヨクイニン、ヨモギ、ライムギ、ラッカ
セイ、ラベンダー、リンゴ、レイシ、レタス、レモン、
連銭草、レンゲソウ、ローズマリー、ローマカミツレ、
キンミズヒキ、キササゲ、アスナロ、ホルトソウ、ヒキ
オコシ、キジツ、センキシ、ハコベ、浮き草、カワラヨ
モギ、イチョウ、キキョウ、キク、クマザサ、ムクロ
ジ、レンギョウ等の植物から得られるものが挙げられ
る。
【0023】本発明においては、これらのうち、特にハ
マメリス、ボタン、キンミズヒキ、キササゲ、アスナ
ロ、ホルトソウ、ヒキオコシ及びキジツの抽出物が好ま
しい。
【0024】抽出物は、各植物の全草又はその葉、樹
皮、根、枝、実、花等の1又は2以上の箇所(以下「原
体」と称する)を乾燥し又は乾燥することなく粉砕した
後、常温又は加温下に、溶剤により抽出するか又はソッ
クスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出することによ
り得ることができる。ここで、使用される溶剤は特に限
定されず、例えば、水、メチルアルコール、エチルアル
コール等の1級アルコール、プロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール等の液状多価アルコール、
酢酸エチルエステル等の低級アルキルエステル、ベンゼ
ン、ヘキサン等の炭化水素、エチルエーテル、アセトン
等の公知の溶媒が挙げられ、これら溶媒は、1種又は2
種以上を組合わせて使用することができる。
【0025】原体からの好ましい抽出方法の具体例とし
ては、乾燥粉砕物100グラムに50v/v%エタノー
ル1000mlを加え、室温で時々攪拌しながら3日間抽
出を行う。得られた抽出液を濾過し、濾液を5℃で3日
間静置したのち再度濾過して、上澄みを得る。以上のよ
うな条件で得られた植物抽出物は、抽出された溶液のま
ま用いても良いが、更に必要により濃縮、濾過、乾燥等
の処理をしたものを用いることができる。
【0026】成分(B)の植物抽出物は1種又2種以上
を組合わせて用いることができ、その配合量は特に制限
されないが、乾燥固型分に換算して、全組成中に0.0
001〜20重量%配合するのが好ましく、特に0.0
001〜10重量%、更に0.0001〜5重量%配合
するのが好ましい。
【0027】本発明の皮膚外用剤には、更にL−アルギ
ニンを配合することができ、という効果が得られ好まし
い。L−アルギニンの配合量は特に制限されるものでは
ないが、使用感、効果感などの観点から、全組成中に
0.0001〜10重量%、特に0.001〜5重量%
配合するのが好ましい。
【0028】本発明の皮膚外用剤には、上記必須成分の
他、必要に応じて本発明の効果を阻害しない質的、量的
範囲内で、水、油剤、ワックス、シリコーン、界面活性
剤、低級アルコール、多価アルコール、水溶性高分子増
粘剤、pH調整剤、香料、酸化防止剤、キレート剤、色
素、顔料、防腐防止剤、薬効成分、紫外線吸収剤、通常
医薬品、化粧品に用いられている酸化マグネシウム、亜
鉛華等の無機物あるいはポリエチレン樹脂、ナイロン樹
脂等の有機物の粉末、あるいはメチルポリシロキサン、
ポリメチルシルセスキオキサン等の粉体などの成分を配
合することができる。
【0029】これらの任意成分のうち、油剤としては、
例えばパルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチ
ル、ミリスチン酸イソプロピル、フタル酸ジエチル、乳
酸ミリスチル、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン
酸セチル、乳酸セチル、1−イソステアロイル−3−ミ
リストイルグリセロール、コレステリルイソステアレー
ト、2−エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸−2−
エチルヘキシル、ミリスチン酸−2−オクトドデシル、
ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、オ
レイン酸−2−オクチルドデシル、トリイソステアリン
酸グリセロール、ジ−パラメトキシケイ皮酸−モノ−2
−エチルヘキサン酸グリセリル等のエステル類;2−ヘ
キシルデカノール、オレイルアルコール、2−オクチル
ドデカノール、バチルアルコール、セタノール、ステア
リルアルコール等の高級アルコール類;スクワラン、流
動パラフィン、ワセリン、固形パラフィン等の炭化水素
化合物;ユーカリ油、ハッカ油、オリーブ油、ツバキ
油、マカデミアナッツ油、ホホバ油、アボガド油、ラノ
リン、牛脂、豚脂、卵黄脂等の油脂類;ベンジルアルコ
ール、フェニルエチルアルコール、コレステロール、パ
ルミチン酸デキストリン、d−δ−トコフェロールなど
が挙げられる。
【0030】シリコーンとしては、例えば低重合度鎖状
ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、環状オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメ
チルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。
【0031】また、界面活性剤としては、例えばポリオ
キシエチレン(以下POEと略記)硬化ヒマシ油、PO
E脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、
POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビトール
脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ油アルキル硫酸エス
テル、POEアルキル硫酸エステル、ポリグリセリン脂
肪酸エステル、アルキルリン酸エステル、POEアルキ
ルリン酸エステル、脂肪酸アルカリ金属塩、ソルビタン
脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、アルキル
ポリグルコシド、ポリエチレングリコール脂肪酸エステ
ル、α−モノイソステアリルグリセリルエーテル、ステ
アロイルメチルタウリンナトリウム、POEラウリルエ
ーテルリン酸ナトリウム、エーテル変性シリコーン等が
挙げられる。
【0032】多価アルコールとしては、例えばエチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、炭素数がそれ以上のポリエチレングリコール
類;プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
炭素数がそれ以上のプロピレングリコール類;1,3−
ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール等の
ブチレングリコール類;グリセリン、ジグリセリン、炭
素数がそれ以上のポリグリセリン類;ソルビトール、マ
ンニトール、キシリトール、マルチトール等の糖アルコ
ール類;グリセリン類のエチレンオキシド(以下EOと
略記);プロピレンオキシド(以下POと略記)付加
物;糖アルコール類のEO又はPO付加物;ガラクトー
ス、フルクトース等の単糖類とそのEO又はPO付加
物;マルトース、ガラクトース等の多糖類のEO又はP
O付加物;ポリオキシエチレンメチルグルコシド(EO
10以上)等のポリオキシエチレンアルキルグルコシド
などが挙げられる。
【0033】pH調整剤としては、例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等の金属水酸化
物;トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、
ジイソプロパノールアミン、尿素、ε−アミノカプロン
酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、リン酸水素ナト
リウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸、乳酸、コハク
酸、酒石酸等の有機酸類;グリシンベタイン、リジンベ
タイン等のベタイン類などが挙げられる。本発明の皮膚
外用剤のpHは4〜10の領域とするのが好ましい。
【0034】本発明の皮膚外用剤は、上記必須成分と必
要に応じて任意成分を用い、常法に従って調製すること
ができ、液状、ローション状、エッセンス、クリーム
等、様々な剤型とすることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明の皮膚外用剤は、皮膚の角質層に
対する保湿柔軟作用に優れていると共に、経時的な変色
を起こさないものである。
【0036】
【実施例】次に実施例を挙げて説明するが、本発明はこ
れらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例
において、グアニジン誘導体又はその酸付加塩として
は、一般式(1)又は(2)における各記号が次のもの
である下記表1に示すものを使用した。また植物抽出物
としては、製造例2〜9で調製したものを使用し、配合
量は乾燥固形分換算で示した。
【0037】
【表1】
【0038】製造例1 2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルグアニジン(化
合物1)の製造法:蒸留水1.2リットル、2−(2−
アミノエトキシ)エタノール150g(1.43mol)
の入った2口のなすフラスコに、室温下S−Me イソ
チオ尿素(硫酸塩)248g(0.891mol)、水酸
化バリウム(8水和物)281g(0.891mol)を
加え、そのまま2日間攪拌を続けた。その後、生じた硫
酸バリウムを濾過により除いた。濾液を約1/20に濃
縮後、二酸化炭素を過剰量吹き込み、エタノールを加え
て結晶化させ、粗生成物約120gを得た。粗結晶を蒸
留水120mlから再結晶し、標記化合物を1/2・炭酸
塩として73g(白色結晶、0.41mol、収率29
%)得た。
【0039】製造例2 ハマメリス抽出物の製造法:ハマメリスの乾燥粉砕物1
00gに50v/v%エタノール1000mlを加え、室
温で時々攪拌しながら3日間抽出を行った。得られた抽
出液を濾過し、濾液を5℃で3日間静置したのち再度濾
過して、上澄みを得、ハマメリス抽出物を得た。
【0040】製造例3 ボタン抽出物の製造法:製造例2において、ハマメリス
の乾燥粉砕物の代わりにボタンの乾燥粉砕物を用いた以
外は製造例2と同様にして、ボタン抽出物を製造した。
【0041】製造例4 キンミズヒキ抽出物の製造法:製造例2において、ハマ
メリスの乾燥粉砕物の代わりにキンミズヒキ全草の乾燥
粉砕物を用いた以外は製造例2と同様にして、キンミズ
ヒキ抽出物を製造した。
【0042】製造例5 キササゲ抽出物の製造法:製造例2において、ハマメリ
スの乾燥粉砕物の代わりにキササゲの果実の乾燥粉砕物
を用いた以外は製造例2と同様にして、キササゲ抽出物
を製造した。
【0043】製造例6 アスナロ抽出物の製造法:製造例2において、ハマメリ
スの乾燥粉砕物の代わりにアスナロの葉皮根の乾燥粉砕
物を用いた以外は製造例2と同様にして、アスナロ抽出
物を製造した。
【0044】製造例7 ホルトソウ抽出物の製造法:製造例2において、ハマメ
リスの乾燥粉砕物の代わりにホルトソウの種子又は全草
の乾燥粉砕物を用いた以外は製造例2と同様にして、ホ
ルトソウ抽出物を製造した。
【0045】製造例8 ヒキオコシ抽出物の製造法:製造例2において、ハマメ
リスの乾燥粉砕物の代わりにヒキオコシの全草の乾燥粉
砕物を用いた以外は製造例2と同様にして、ヒキオコシ
抽出物を製造した。
【0046】製造例9 キジツ抽出物の製造法:製造例2において、ハマメリス
の乾燥粉砕物の代わりにキジツの乾燥粉砕物を用いた以
外は製造例2と同様にして、キジツ抽出物を製造した。
【0047】実施例1 表2及び表3に示す組成の保湿化粧水を製造し、角質層
に対する柔軟化効果及び80℃で3日間保存したときの
外観について、専門パネラーにより評価した。結果を表
2及び表3に示す。
【0048】(製法)精製水以外の成分を混合し、これ
を精製水に加えて溶解し、化粧水を得た。
【0049】(評価方法) (1)柔軟化効果:30×5mmの角質層片を各化粧料に
3時間浸漬し、乾燥した後、一定湿度雰囲気中に放置し
たのち、動的粘弾性装置(レオロジ社製)を用いてta
nδを測定した。なお、結果は比較品1をtanδ=1
とした場合の相対値として示した。
【0050】(2)外観評価基準: ○:変化なし。 ×:変色した。
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】表2及び表3から明らかなように、本発明
の保湿化粧水はいずれも、保湿柔軟効果に優れていると
共に、外観的に変化を生じさせないものであった。
【0054】実施例2 表4及び表5に示す組成の保湿化粧水を実施例1と同様
にして製造し、柔軟化効果及び外観を実施例1と同様に
して評価した。結果を表4及び表5に示す。なお、柔軟
化効果の結果は、比較品6をtanδ=1とした場合の
相対値として示した。
【0055】
【表4】
【0056】
【表5】
【0057】表4及び表5から明らかなように、本発明
の保湿化粧水はいずれも、保湿柔軟効果に優れていると
共に、外観的に変化を生じさせないものであった。
【0058】実施例3〜10に示す各組成の皮膚外用剤
を各製法により製造した。
【0059】実施例3 保湿ローション:
【表6】 (成分) (重量%) 1)ハマメリス抽出物(製造例2) 0.20 2)エタノール 6.00 3)化合物1 2.00 4)尿素 2.50 5)ε−アミノカプロン酸 0.83 6)コハク酸 1.50 7)グリセリン 3.00 8)パラオキシ安息香酸メチル 0.20 9)精製水 バランス
【0060】(製法)精製水に、1)、3)〜7)を加
えて溶解させる(水部)。2)に8)を溶解させる(ア
ルコール部)。水部にアルコール部を加え、保湿ローシ
ョンを得た。
【0061】実施例4 保湿エッセンス:
【表7】 (成分) (重量%) 1)酸性多糖類*1 0.20 2)キサンタンガム 0.50 3)エタノール 6.40 4)化合物2 2.00 5)化合物3 2.00 6)尿素 2.50 7)ε−アミノカプロン酸 0.83 8)コハク酸 1.50 9)グリセリン 12.00 10)ジプロピレングリコール 3.00 11)パラオキシ安息香酸メチル 0.20 12)ポリオキシエチレンイソセチルエーテル(20E.O.) 0.30 13)ハマメリス抽出物(製造例2) 0.20 14)ボタン抽出物(製造例3) 0.20 15)精製水 バランス *1:特開昭64−10997号公報の実施例1に準じて製造したチューベ ロースのカルス由来の酸性ヘテロ多糖類を用いた。
【0062】(製法)精製水に2)を加えて溶解させ、
加熱溶解後、室温まで冷却する(水部)。3)に9)〜
12)を加えて溶解させる(アルコール部)。水部に
4)〜8)を加え、次にアルコール部を加えた後、
1)、13)及び14)を加え、保湿エッセンスを得
た。
【0063】実施例5 保湿クリーム:
【表8】 (成分) (重量%) 1)ワセリン 8.0 2)ラノリン 2.0 3)スクワレン 20.0 4)セタノール 5.0 5)モノステアリン酸グリセリン 2.0 6)ポリオキシエチレンモノラウリン酸ソルビタン(20E.O.) 2.0 7)パラオキシ安息香酸エチル 0.2 8)化合物1 0.8 9)化合物4 0.5 10)コハク酸 0.6 11)リン酸−水素ナトリウム 0.86 12)グリセリン 5.0 13)1,3−ブチレングリコール 5.0 14)ハマメリス抽出物(製造例2) 0.2 15)ボタン抽出物(製造例3) 0.2 16)香料 適量 17)精製水 バランス
【0064】(製法)1)〜7)を80℃に保つ(油
相)。8)〜15)を17)に溶解したものに、攪拌し
ながら油相を加えた後、16)を加える。ホモミキサー
処理後、急冷して保湿クリームを得た。
【0065】実施例6 保湿ローション:
【表9】 (成分) (重量%) 1)キササゲ抽出物(製造例5) 0.20 2)エタノール 6.00 3)化合物1 2.00 4)尿素 2.50 5)ε−アミノカプロン酸 0.83 6)コハク酸 1.50 7)グリセリン 3.00 8)L−アルギニン 1.00 9)パラオキシ安息香酸メチル 0.20 10)精製水 バランス
【0066】(製法)精製水に、1)、3)〜8)を加
えて溶解させる(水部)。2)に9)を溶解させる(ア
ルコール部)。水部にアルコール部を加え、保湿ローシ
ョンを得た。
【0067】実施例7 保湿エッセンス:
【表10】 (成分) (重量%) 1)酸性多糖類*1 0.20 2)キサンタンガム 0.50 3)エタノール 6.40 4)化合物2 2.00 5)化合物3 2.00 6)尿素 2.50 7)ε−アミノカプロン酸 0.83 8)コハク酸 1.50 9)グリセリン 12.00 10)ジプロピレングリコール 3.00 11)パラオキシ安息香酸メチル 0.20 12)ポリオキシエチレンイソセチルエーテル(20E.O.) 0.30 13)アスナロ抽出物(製造例6) 0.20 14)キンミズヒキ抽出物(製造例4) 0.20 15)精製水 バランス
【0068】(製法)精製水に2)を加えて溶解させ、
加熱溶解後、室温まで冷却する(水部)。3)に9)〜
12)を加えて溶解させる(アルコール部)。水部に
4)〜8)を加え、次にアルコール部を加えた後、
1)、13)及び14)を加え、保湿エッセンスを得
た。
【0069】実施例8 保湿クリーム:
【表11】 (成分) (重量%) 1)ワセリン 8.0 2)ラノリン 2.0 3)スクワレン 20.0 4)セタノール 5.0 5)モノステアリン酸グリセリン 2.0 6)ポリオキシエチレンモノラウリン酸 ソルビタン(20E.O.) 2.0 7)パラオキシ安息香酸エチル 0.2 8)化合物1 0.8 9)化合物4 0.5 10)コハク酸 0.6 11)リン酸一水素ナトリウム 0.86 12)グリセリン 5.0 13)1,3−ブチレングリコール 5.0 14)ホルトソウ抽出物(製造例7) 0.2 15)キジツ抽出物(製造例9) 0.2 16)香料 適量 17)精製水 バランス
【0070】(製法)1)〜7)を80℃に保つ(油
相)。8)〜15)を17)に溶解したものに攪拌しな
がら油相を加えた後、16)を加える。ホモミキサー処
理後、急冷して保湿クリームを得た。
【0071】実施例9 保湿化粧水:
【表12】 (成分) (重量%) 1)ピログルタミン酸イソステアリン酸ポリオキシ エチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 1.25 2)グリセリン 4.0 3)パラオキシ安息香酸メチル 0.20 4)精製水 40 5)イソノナン酸イソトリデシル 0.5 6)コハク酸 0.6 7)リン酸一水素ナトリウム 0.4 8)1,3−ブチレングリコール 4.0 9)ポリオキシエチレングリコール 3.0 10)化合物1 1.0 11)酸性多糖類*1 1.0 12)アスナロ抽出物(製造例6) 1.0 13)精製水 バランス
【0072】(製法)1)、2)及び5)を混合して8
0℃に保ち、これに、3)を4)に80℃で溶解したも
のを攪拌しながら加える。冷却後、6)〜11)を1
2)に溶解させたものを加え、保湿化粧水を得た。
【0073】実施例10 保湿乳液:
【表13】 (成分) (重量%) 1)化合物2 1.0 2)セチルアルコール 1.0 3)ワセリン 2.0 4)スクワラン 5.0 5)パラオキシ安息香酸メチル 0.20 6)ジメチルポリシロキサン(6cxst) 2.0 7)1,3−ブチレングリコール 4.0 8)ポリオキシエチレン(20)モノオレイン酸ソルビタン 0.5 9)モノステアリン酸ソルビタン 0.3 10)酸性多糖類*1 1.0 11)L−アルギニン 1.0 12)グリセリン 4.0 13)コハク酸 0.6 14)リン酸一水素ナトリウム 0.9 15)ヒキオコシ抽出物(製造例8) 1.0 16)精製水 バランス
【0074】(製法)2)〜9)を混合して80℃に保
つ(油相)。1)及び10)〜14)を15)に溶解し
たものを、攪拌しながら油相に加えた後、ホモミキサー
処理を行う。次いでこれを冷却して、保湿乳液を得た。
【0075】実施例3〜10で得られた皮膚外用剤は、
いずれも保湿柔軟効果に優れ、しかも褐変などの外観変
化の生じないものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 35/78 A61K 35/78 J C (72)発明者 川田 裕三 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B): (A)一般式(1)又は(2); 【化1】 [式(1)中、A及びBは同一又は異なっていてもよい
    炭素数2〜8のアルキレン基を示し、Dは結合手、−C
    O−又は置換基を有していていもよい炭素数1〜6のア
    ルキレン基を示し、Eは水素原子、低級アルキル基、ア
    ラルキル基又は置換基を有していていもよいアリール基
    を示し、mは1〜6の数を示し、nは0〜6の数を示
    し、R1 は水素原子、低級アルキル基又は−(AO)m
    −(BO)n−D−Eを示す。ただし、R1 がメチル基
    の場合、−(AO)m−(BO)n−D−Eはヒドロキシ
    エチル基ではない。式(2)中、lは1〜10の数を示
    し、Gは水素原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、
    スルホン酸基又はリン酸基を示し、R1 は上記と同じ意
    味を示す]で表されるグアニジン誘導体又はその酸付加
    塩、 (B)植物抽出物 を含有する皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】 成分(A)を0.001〜50重量%及
    び成分(B)を乾燥固形分換算で0.0001〜20重
    量%含有する請求項1記載の皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 成分(B)が、ハマメリス、ボタン、キ
    ンミズヒキ、キササゲ、アスナロ、ホルトソウ、ヒキオ
    コシ及びキジツから選ばれる植物の抽出物である請求項
    1又は2記載の皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】 更に、L−アルギニンを0.0001〜
    10重量%含有する請求項1〜3のいずれか1項記載の
    皮膚外用剤。
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