JP3745439B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚の角質層に対する保湿柔軟作用に優れ、かつ経時的に変色することがない皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、各種植物抽出物は、皮膚保護、保湿、細胞賦活などの目的で各種化粧料などに配合されている。また、角質層に水分を付与する保湿剤としてアミノ酸が皮膚外用剤に配合されている。しかし、各種植物抽出物とアミノ酸とを併用した場合、経日保存中や露光下で褐変するという問題があった。
【0003】
そこで、皮膚外用剤の褐変を防止するために、システイン(特開昭57−198066号公報)や亜硫酸水素ナトリウム(特開昭63−174910号公報)を配合した皮膚外用剤が提案されている。しかしながら、これらの皮膚外用剤に効力を奏すべく多量のシステインや亜硫酸水素ナトリウムを配合すると、皮膚外用剤として不適当な臭気を生じるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、皮膚の角質層に優れた保湿柔軟効果を与えると共に、経日保存中において褐変などの外観の変化を生じない皮膚外用剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような実情において、本発明者らは鋭意研究を行った結果、植物抽出物と、特定のグアニジン誘導体又はその酸付加塩とを組み合わせて配合した皮膚外用剤が、皮膚に対して優れた保湿効果を有し、かつ経日保存時にも外観が変化しないことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)一般式(1)又は(2);
【0007】
【化2】
【0008】
[式(1)中、A及びBは同一又は異なっていてもよい炭素数2〜8のアルキレン基を示し、Dは結合手、−CO−又は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキレン基を示し、Eは水素原子、炭素数1〜5の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、アラルキル基又は置換基を有していてもよいアリール基を示し、mは1〜6の数を示し、nは0〜6の数を示し、R1 は水素原子又は炭素数1〜5の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基を示す。式(2)中、lは1〜10の数を示し、Gは水素原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、スルホン酸基又はリン酸基を示し、R1 は前記と同じ意味を示す]
で表されるグアニジン誘導体又はその酸付加塩、
(B)ハマメリス、ボタン、キンミズヒキ、キササゲ、アスナロ、ホルトソウ、ヒキオコシ及びキジツから選ばれる植物の抽出物
を含有する皮膚外用剤を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明で用いられる成分(A)のグアニジン誘導体又はその酸付加塩は、前記一般式(1)又は(2)で表されるものである。一般式(1)中、A及びBで示される炭素数2〜8のアルキレン基としては、直鎖及び分岐鎖のいずれでもよく、例えば、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、プロピレン基を挙げることができ、これらのなかでも炭素数2〜6、特に炭素数2〜4のものが好ましく、具体的にはエチレン基、トリメチレン基、プロピレン基が好ましい。
【0010】
Dで示される炭素数1〜6のアルキレン基としては、直鎖又は分岐鎖のいずれでもよく、例えばメチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、プロピレン基を挙げることができる。
【0011】
E又はR1 で示される低級アルキル基としては、例えば炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が挙げられ、具体的にはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基等を挙げることができ、これらのなかでもメチル基が好ましい。
Eで示されるアラルキル基としては、例えばベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基等の炭素数7〜12のものを挙げることができる。
Eで示されるアリール基としては、例えばフェニル基、ナフチル基を挙げることができ、それらの置換基としては、メチル基のような低級アルキル基で置換されていてもよいアミノ基;ニトロ基;シアノ基;ヒドロキシル基;低級アルキル基、ハロゲン化低級アルキル基又はアラルキル基でエステル型となっていてもよいカルボン酸残基;カルバモイル基;フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子;メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等の低級アルキル基;メトキシ基、エトキシ基等の低級アルコキシル基等を挙げることができる。
【0012】
mは1〜6の数を示すが、1〜4の数が好ましい。nは0〜6の数を示すが、0〜4が好ましい。
【0013】
一般式(2)中、R1 の意味は上記と同じである。lは1〜10の数を示すが、1〜5の数が好ましい。また、Gとしてはヒドロキシル基、カルボキシル基、リン酸基が好ましい。
【0014】
このような一般式(1)又は(2)で表されるグアニジン誘導体としては、例えば2−ヒドロキシエチルグアニジン、3−ヒドロキシプロピルグアニジン、2−ヒドロキシプロピルグアニジン、4−ヒドロキシブチルグアニジン、5−ヒドロキシペンチルグアニジン、6−ヒドロキシヘキシルグアニジン、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルグアニジン、2−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチルグアニジン、1−(3−ヒドロキシプロピル)−1−メチルグアニジン、1−(2−ヒドロキシプロピル)−1−メチルグアニジン、1−(4−ヒドロキシブチル)−1−メチルグアニジン、1−(5−ヒドロキシペンチル)−1−メチルグアニジン、1−(6−ヒドロキシヘキシル)−1−メチルグアニジン、1−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]−1−メチルグアニジン、1−[2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル]−1−メチルグアニジン、1,1−ビス(2−ヒドロキシエチル)グアニジン、1,1−ビス(3−ヒドロキシプロピル)グアニジン、1,1−ビス(2−ヒドロキシプロピル)グアニジン、1,1−ビス(4−ヒドロキシブチル)グアニジン、1,1−ビス(5−ヒドロキシペンチル)グアニジン、1,1−ビス(6−ヒドロキシヘキシル)グアニジン、1,1−ビス[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]グアニジン、1,1−ビス[2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル]グアニジン、(2−メトキシエチル)グアニジン、(2−エトキシエチル)グアニジン、(3−メトキシプロピル)グアニジン、(2−メトキシプロピル)グアニジン、(4−メトキシブチル)グアニジン、(5−メトキシペンチル)グアニジン、2−(2−メトキシエトキシ)エチルグアニジン、[2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エチル]グアニジン、1,1−ビス(2−メトキシエチル)グアニジン、1,1−ビス(2−エトキシエチル)グアニジン、1,1−ビス(3−メトキシプロピル)グアニジン、1,1−ビス(2−メトキシプロピル)グアニジン、1,1−ビス(4−メトキシブチル)グアニジン、1,1−ビス(5−メトキシペンチル)グアニジン、1,1−ビス(6−メトキシヘキシル)グアニジン、1,1−ビス[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]グアニジン、1,1−ビス[2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エチル]グアニジン、1−(2−メトキシエチル)−1−メチルグアニジン、1−(2−エトキシエチル)−1−メチルグアニジン、1−(3−メトキシプロピル)−1−メチルグアニジン、1−(2−メトキシプロピル)−1−メチルグアニジン、1−(4−メトキシブチル)−1−メチルグアニジン、1−(5−メトキシペンチル)−1−メチルグアニジン、1−(6−メトキシヘキシル)−1−メチルグアニジン、1−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル−1−メチルグアニジン、1−[2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エチル]−1−メチルグアニジン、酢酸2−グアニジノエチル、酢酸3−グアニジノプロピル、酢酸2−グアニジノ−2−プロピル、酢酸4−グアニジノ−1−ブチル、酢酸5−グアニジノ−1−ペンチル、酢酸6−グアニジノ−1−ヘキシル、酢酸2−(2−グアニジノエトキシ)エチル、酢酸2−[2−(2−グアニジノエトキシ)エトキシ]エチル、酢酸2−(1−メチルグアニジノ)エチル、酢酸3−(1−メチルグアニジノ)プロピル、酢酸2−(1−メチルグアニジノ)−1−メチルエチル、酢酸4−(1−メチルグアニジノ)ブチル、酢酸5−(1−メチルグアニジノ)ペンチル、酢酸6−(1−メチルグアニジノ)ヘキシル、酢酸2−[2−(1−メチルグアニジノ)エトキシ]エチル、酢酸2−[2−(2−(1−メチルグアニジノ)エトキシ)エトキシ]エチル、安息香酸2−グアニジノエチル、安息香酸3−グアニジノプロピル、安息香酸2−グアニジノ−2−プロピル、安息香酸4−グアニジノ−1−ブチル、安息香酸5−グアニジノ−1−ペンチル、安息香酸6−グアニジノ−1−ヘキシル、安息香酸2−(2−グアニジノエトキシ)エチル、安息香酸2−[2−(2−グアニジノエトキシ)エトキシ]エチル、安息香酸2−(1−メチルグアニジノ)エチル、安息香酸3−(1−メチルグアニジノ)プロピル、安息香酸2−(1−メチルグアニジノ)−1−メチルエチル、安息香酸4−(1−メチルグアニジノ)ブチル、安息香酸5−(1−メチルグアニジノ)ペンチル、安息香酸6−(1−メチルグアニジノ)ヘキシル、安息香酸2−[2−(1−メチルグアニジノ)エトキシ]エチル、安息香酸2−[2−(2−(1−メチルグアニジノ)エトキシ)エトキシ]エチル、サリチル酸2−グアニジノエチル、サリチル酸3−グアニジノプロピル、サリチル酸2−グアニジノ−2−プロピル、サリチル酸4−グアニジノ−1−ブチル、サリチル酸5−グアニジノ−1−ペンチル、サリチル酸6−グアニジノ−1−ヘキシル、サリチル酸2−(2−グアニジノエトキシ)エチル、サリチル酸2−[2−(2−グアニジノエトキシ)エトキシ]エチル、サリチル酸2−(1−メチルグアニジノ)エチル、サリチル酸3−(1−メチルグアニジノ)プロピル、サリチル酸2−(1−メチルグアニジノ)−1−メチルエチル、サリチル酸4−(1−メチルグアニジノ)ブチル、サリチル酸5−(1−メチルグアニジノ)ペンチル、サリチル酸6−(1−メチルグアニジノ)ヘキシル、サリチル酸2−[2−(1−メチルグアニジノ)エトキシ]エチル、サリチル酸2−[2−(2−(1−メチルグアニジノ)エトキシ)エトキシ]エチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸2−グアニジノエチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸3−グアニジノプロピル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸2−グアニジノ−2−プロピル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸4−グアニジノ−1−ブチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸5−グアニジノ−1−ペンチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸6−グアニジノ−1−ヘキシル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸2−(2−グアニジノエトキシ)エチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸2−[2−(2−グアニジノエトキシ)エトキシ]エチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸2−(1−メチルグアニジノ)エチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸3−(1−メチルグアニジノ)プロピル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸2−(1−メチルグアニジノ)−1−メチルエチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸4−(1−メチルグアニジノ)ブチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸5−(1−メチルグアニジノ)ペンチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸6−(1−メチルグアニジノ)ヘキシル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸2−[2−(1−メチルグアニジノ)エトキシ]エチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸2−[2−(2−(1−メチルグアニジノ)エトキシ)エトキシ]エチル、3−グアニジノプロピオン酸、リン酸二水素2−グアニジノエチル等を挙げることができる。
【0015】
これらのグアニジン誘導体のうち、特に2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルグアニジン、5−ヒドロキシペンチルグアニジン、3−グアニジノプロピオン酸、リン酸二水素2−グアニジノエチルが好ましい。
【0016】
また、グアニジン誘導体の酸付加塩を形成するための酸としては、有機酸又は無機酸のいずれでも良く、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、フェニル酢酸、ケイ皮酸、安息香酸、ソルビン酸、ニコチン酸、ウロカニン酸、ピロリドンカルボン酸等のモノカルボン酸;シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタミン酸、アジピン酸、ピメリン酸、コルク酸、アゼライン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、テレフタル酸等のジカルボン酸;グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、o、m又はp−ヒドロキシ安息香酸等のヒドロキシ酸;グリシン、アラニン、β−アラニン、バリン、ロイシン、フェニルアラニン、チロシン、セリン、トレオニン、メチオニン、システイン、シスチン、プロリン、ヒドロキシプロリン、ピペコリン酸、トリプトファン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、リジン、ヒスチジン、オルニチン、アルギニン、アミノ安息香酸等のアミノ酸;メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等の低級アルキルスルホン酸;ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等のアリールスルホン酸;フッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸等のハロゲン化水素酸;過塩素酸、硫酸、硝酸、リン酸、炭酸等の無機酸を挙げることができる。
【0017】
これらのうち式(1)で表されるグアニジン誘導体又はその酸付加塩は新規化合物であるが、例えば次の反応式に従って、アミン誘導体(3)にグアニジル化試薬を反応させることにより製造することができる。
【0018】
【化3】
【0019】
(式中、A、B、D、E、m、n及びR1 の意味は前記と同じである)
【0020】
原料であるアミン誘導体(3)の具体例としては、2−(2−アミノエトキシ)エタノール、2−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)エタノール、1−アミノ−2−プロパノール、2−(2−N−メチルアミノエトキシ)エタノール、2−(2−(2−N−メチルアミノエトキシ)エトキシ)エタノール、1−N−メチルアミノ−2−プロパノール、N,N−ビス−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル)アミン、N,N−ビス−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル)アミン、N,N−ジ−(2−ヒドロキシプロピル)アミン、3−N−メチルアミノ−1−プロパノール、4−N−メチルアミノ−1−ブタノール、5−N−メチルアミノ−1−ペンタノール、6−N−メチルアミノ−1−ヘキサノール、ジ−3−プロパノールアミン、ジ−4−ブタノールアミン、ジ−5−ペンタノールアミン、ジ−6−ヘキサノールアミン、2−(2−メトキシエトキシ)エチルアミン、2−〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕エチルアミン、2−メトキシ−1−プロピルアミン、N−メチル−2−(2−メトキシエトキシ)エチルアミン、N−メチル−2−〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕エチルアミン、N−メチル−2−メトキシプロピルアミン、N,N−ビス−〔2−(2−メトキシエトキシ)エチル〕アミン、N,N−ビス−〔2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エチル〕アミン、N,N−ジ−2−メトキシプロピルアミン、N−メチル−3−メトキシプロピルアミン、N−メチル−4−メトキシブチルアミン、N−メチル−5−メトキシペンチルアミン、N−メチル−6−メトキシヘキシルアミン、N,N−ジ−3−メトキシプロピルアミン、N,N−ジ−4−メトキシブチルアミン、N,N−ジ−5−メトキシペンチルアミン、N,N−ジ−6−メトキシヘキシルアミン等が挙げられる。
【0021】
これらのグアニジン誘導体又はその酸付加塩は1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、本発明の皮膚外用剤中に0.001〜50重量%、好ましくは0.001〜30重量%、更に好ましくは0.01〜20重量%配合される。
【0022】
本発明で用いられる成分(B)の植物抽出物としては、例えばアカネ、アシタバ、アズキ、アボガド、アマチャ、アマチャヅル、アルテカ、アルニカ、アーモンド、アロエ、アンズ、イラクサ、イリス、インチンコウ、ウイキョウ、ウコン、エイジツ、延命草、オウゴン、オウバク、オウレン、オオムギ、オクラ、オトギリソウ、オドリコソウ、オノニス、オランダカラシ、カッコウ、甘遂、柿、栗、カッコン、カノコソウ、カバノキ、ガマ、カミツレ、カヤツリソウ、カモミラ、カラスムギ、カンゾウ、キイチゴ、キウイ、キューカンバー、キョウニン、ククイナッツ、クチナシ、クマザサ、クルミ、ケイヒ、クワ、グンジョウ、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、ゴボウ、ゴマ、小麦、コメ、サザンカ、サフラン、キクカ、コンフリー、ショウヤク、ショウガ、サンザシ、サンショウ、シイタケ、ジオウ、シコン、シソ、シナノキ、シモツケソウ、シャクヤク、ショウキョウ、ショウブ、シラカバ、スイカヅラ、スギナ、ステビア、セイヨウカラシナ、セイヨウキズタ、セイヨウサンザシ、セイヨウニワトコ、セイヨウネズ、セイヨウノコギリソウ、セイヨウハッカ、セージ、ゼニアオイ、センキュウ、ソウジュツ、センガクソウ、千金子、センブリ、ダイズ、ダイソウ、タイム、チャ、チョウジ、チンピ、月見草、ツバキ、ツボクサ、テウチグルミ、トウキ、トウキンセンカ、トウニン、トウヒ、トウモロコシ、ドクダミ、トマト、ニンジン、ニンニク、ノバラ、バクガ、パセリ、ハダカムギ、ハトムギ、ハッカ、パハイヤ、ハマメリス、バラ、ヒノキ、ヒマワリ、ビワ、フキ、タンポポ、ブドウ、プラセンタ、ヘーゼルナッツ、ヘチマ、ベニバナ、ボダイジュ、ボタン、ホップ、マカデミアナッツ、マツ、マロニエ、メリッサ、メリロート、モモ、モモ葉、モヤシ、ヤグルマギク、ヤシ、ユーカリ、ユキノシタ、ユリ、ヨクイニン、ヨモギ、ライムギ、ラッカセイ、ラベンダー、リンゴ、レイシ、レタス、レモン、連銭草、レンゲソウ、ローズマリー、ローマカミツレ、キンミズヒキ、キササゲ、アスナロ、ホルトソウ、ヒキオコシ、キジツ、センキシ、ハコベ、浮き草、カワラヨモギ、イチョウ、キキョウ、キク、クマザサ、ムクロジ、レンギョウ等の植物から得られるものが挙げられる。
【0023】
本発明においては、これらのうち、特にハマメリス、ボタン、キンミズヒキ、キササゲ、アスナロ、ホルトソウ、ヒキオコシ及びキジツの抽出物が好ましい。
【0024】
抽出物は、各植物の全草又はその葉、樹皮、根、枝、実、花等の1又は2以上の箇所(以下「原体」と称する)を乾燥し又は乾燥することなく粉砕した後、常温又は加温下に、溶剤により抽出するか又はソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出することにより得ることができる。
ここで、使用される溶剤は特に限定されず、例えば、水、メチルアルコール、エチルアルコール等の1級アルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の液状多価アルコール、酢酸エチルエステル等の低級アルキルエステル、ベンゼン、ヘキサン等の炭化水素、エチルエーテル、アセトン等の公知の溶媒が挙げられ、これら溶媒は、1種又は2種以上を組合わせて使用することができる。
【0025】
原体からの好ましい抽出方法の具体例としては、乾燥粉砕物100グラムに50v/v%エタノール1000mlを加え、室温で時々攪拌しながら3日間抽出を行う。得られた抽出液を濾過し、濾液を5℃で3日間静置したのち再度濾過して、上澄みを得る。以上のような条件で得られた植物抽出物は、抽出された溶液のまま用いても良いが、更に必要により濃縮、濾過、乾燥等の処理をしたものを用いることができる。
【0026】
成分(B)の植物抽出物は1種又2種以上を組合わせて用いることができ、その配合量は特に制限されないが、乾燥固型分に換算して、全組成中に0.0001〜20重量%配合するのが好ましく、特に0.0001〜10重量%、更に0.0001〜5重量%配合するのが好ましい。
【0027】
本発明の皮膚外用剤には、更にL−アルギニンを配合することができる。L−アルギニンの配合量は特に制限されるものではないが、使用感、効果感などの観点から、全組成中に0.0001〜10重量%、特に0.001〜5重量%配合するのが好ましい。
【0028】
本発明の皮膚外用剤には、上記必須成分の他、必要に応じて本発明の効果を阻害しない質的、量的範囲内で、水、油剤、ワックス、シリコーン、界面活性剤、低級アルコール、多価アルコール、水溶性高分子増粘剤、pH調整剤、香料、酸化防止剤、キレート剤、色素、顔料、防腐防止剤、薬効成分、紫外線吸収剤、通常医薬品、化粧品に用いられている酸化マグネシウム、亜鉛華等の無機物あるいはポリエチレン樹脂、ナイロン樹脂等の有機物の粉末、あるいはメチルポリシロキサン、ポリメチルシルセスキオキサン等の粉体などの成分を配合することができる。
【0029】
これらの任意成分のうち、油剤としては、例えばパルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、フタル酸ジエチル、乳酸ミリスチル、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸セチル、乳酸セチル、1−イソステアロイル−3−ミリストイルグリセロール、コレステリルイソステアレート、2−エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸−2−オクトドデシル、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、オレイン酸−2−オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グリセロール、ジ−パラメトキシケイ皮酸−モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル等のエステル類;2−ヘキシルデカノール、オレイルアルコール、2−オクチルドデカノール、バチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール等の高級アルコール類;スクワラン、流動パラフィン、ワセリン、固形パラフィン等の炭化水素化合物;ユーカリ油、ハッカ油、オリーブ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ホホバ油、アボガド油、ラノリン、牛脂、豚脂、卵黄脂等の油脂類;ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、コレステロール、パルミチン酸デキストリン、d−δ−トコフェロールなどが挙げられる。
【0030】
シリコーンとしては、例えば低重合度鎖状ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。
【0031】
また、界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレン(以下POEと略記)硬化ヒマシ油、POE脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビトール脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ油アルキル硫酸エステル、POEアルキル硫酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アルキルリン酸エステル、POEアルキルリン酸エステル、脂肪酸アルカリ金属塩、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、α−モノイソステアリルグリセリルエーテル、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、POEラウリルエーテルリン酸ナトリウム、エーテル変性シリコーン等が挙げられる。
【0032】
多価アルコールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、炭素数がそれ以上のポリエチレングリコール類;プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、炭素数がそれ以上のプロピレングリコール類;1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール等のブチレングリコール類;グリセリン、ジグリセリン、炭素数がそれ以上のポリグリセリン類;ソルビトール、マンニトール、キシリトール、マルチトール等の糖アルコール類;グリセリン類のエチレンオキシド(以下EOと略記);プロピレンオキシド(以下POと略記)付加物;糖アルコール類のEO又はPO付加物;ガラクトース、フルクトース等の単糖類とそのEO又はPO付加物;マルトース、ガラクトース等の多糖類のEO又はPO付加物;ポリオキシエチレンメチルグルコシド(EO10以上)等のポリオキシエチレンアルキルグルコシドなどが挙げられる。
【0033】
pH調整剤としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等の金属水酸化物;トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、尿素、ε−アミノカプロン酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸、乳酸、コハク酸、酒石酸等の有機酸類;グリシンベタイン、リジンベタイン等のベタイン類などが挙げられる。
本発明の皮膚外用剤のpHは4〜10の領域とするのが好ましい。
【0034】
本発明の皮膚外用剤は、上記必須成分と必要に応じて任意成分を用い、常法に従って調製することができ、液状、ローション状、エッセンス、クリーム等、様々な剤型とすることができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明の皮膚外用剤は、皮膚の角質層に対する保湿柔軟作用に優れていると共に、経時的な変色を起こさないものである。
【0036】
【実施例】
次に実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、実施例において、グアニジン誘導体又はその酸付加塩としては、一般式(1)又は(2)における各記号が次のものである下記表1に示すものを使用した。また植物抽出物としては、製造例2〜9で調製したものを使用し、配合量は乾燥固形分換算で示した。
【0037】
【表1】
【0038】
製造例1
2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルグアニジン(化合物1)の製造法:
蒸留水1.2リットル、2−(2−アミノエトキシ)エタノール150g(1.43mol)の入った2口のなすフラスコに、室温下S−Me イソチオ尿素(硫酸塩)248g(0.891mol)、水酸化バリウム(8水和物)281g(0.891mol)を加え、そのまま2日間攪拌を続けた。その後、生じた硫酸バリウムを濾過により除いた。濾液を約1/20に濃縮後、二酸化炭素を過剰量吹き込み、エタノールを加えて結晶化させ、粗生成物約120gを得た。粗結晶を蒸留水120mlから再結晶し、標記化合物を1/2・炭酸塩として73g(白色結晶、0.41mol、収率29%)得た。
【0039】
製造例2
ハマメリス抽出物の製造法:
ハマメリスの乾燥粉砕物100gに50v/v%エタノール1000mlを加え、室温で時々攪拌しながら3日間抽出を行った。得られた抽出液を濾過し、濾液を5℃で3日間静置したのち再度濾過して、上澄みを得、ハマメリス抽出物を得た。
【0040】
製造例3
ボタン抽出物の製造法:
製造例2において、ハマメリスの乾燥粉砕物の代わりにボタンの乾燥粉砕物を用いた以外は製造例2と同様にして、ボタン抽出物を製造した。
【0041】
製造例4
キンミズヒキ抽出物の製造法:
製造例2において、ハマメリスの乾燥粉砕物の代わりにキンミズヒキ全草の乾燥粉砕物を用いた以外は製造例2と同様にして、キンミズヒキ抽出物を製造した。
【0042】
製造例5
キササゲ抽出物の製造法:
製造例2において、ハマメリスの乾燥粉砕物の代わりにキササゲの果実の乾燥粉砕物を用いた以外は製造例2と同様にして、キササゲ抽出物を製造した。
【0043】
製造例6
アスナロ抽出物の製造法:
製造例2において、ハマメリスの乾燥粉砕物の代わりにアスナロの葉皮根の乾燥粉砕物を用いた以外は製造例2と同様にして、アスナロ抽出物を製造した。
【0044】
製造例7
ホルトソウ抽出物の製造法:
製造例2において、ハマメリスの乾燥粉砕物の代わりにホルトソウの種子又は全草の乾燥粉砕物を用いた以外は製造例2と同様にして、ホルトソウ抽出物を製造した。
【0045】
製造例8
ヒキオコシ抽出物の製造法:
製造例2において、ハマメリスの乾燥粉砕物の代わりにヒキオコシの全草の乾燥粉砕物を用いた以外は製造例2と同様にして、ヒキオコシ抽出物を製造した。
【0046】
製造例9
キジツ抽出物の製造法:
製造例2において、ハマメリスの乾燥粉砕物の代わりにキジツの乾燥粉砕物を用いた以外は製造例2と同様にして、キジツ抽出物を製造した。
【0047】
実施例1
表2及び表3に示す組成の保湿化粧水を製造し、角質層に対する柔軟化効果及び80℃で3日間保存したときの外観について、専門パネラーにより評価した。結果を表2及び表3に示す。
【0048】
(製法)
精製水以外の成分を混合し、これを精製水に加えて溶解し、化粧水を得た。
【0049】
(評価方法)
(1)柔軟化効果:
30×5mmの角質層片を各化粧料に3時間浸漬し、乾燥した後、一定湿度雰囲気中に放置したのち、動的粘弾性装置(レオロジ社製)を用いてtanδを測定した。なお、結果は比較品1をtanδ=1とした場合の相対値として示した。
【0050】
(2)外観評価基準:
○:変化なし。
×:変色した。
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
表2及び表3から明らかなように、本発明の保湿化粧水はいずれも、保湿柔軟効果に優れていると共に、外観的に変化を生じさせないものであった。
【0054】
実施例2
表4及び表5に示す組成の保湿化粧水を実施例1と同様にして製造し、柔軟化効果及び外観を実施例1と同様にして評価した。結果を表4及び表5に示す。なお、柔軟化効果の結果は、比較品6をtanδ=1とした場合の相対値として示した。
【0055】
【表4】
【0056】
【表5】
【0057】
表4及び表5から明らかなように、本発明の保湿化粧水はいずれも、保湿柔軟効果に優れていると共に、外観的に変化を生じさせないものであった。
【0058】
実施例3〜10に示す各組成の皮膚外用剤を各製法により製造した。
【0059】
実施例3 保湿ローション:
【表6】
(成分) (重量%)
1)ハマメリス抽出物(製造例2) 0.20
2)エタノール 6.00
3)化合物1 2.00
4)尿素 2.50
5)ε−アミノカプロン酸 0.83
6)コハク酸 1.50
7)グリセリン 3.00
8)パラオキシ安息香酸メチル 0.20
9)精製水 バランス
【0060】
(製法)
精製水に、1)、3)〜7)を加えて溶解させる(水部)。2)に8)を溶解させる(アルコール部)。水部にアルコール部を加え、保湿ローションを得た。
【0061】
実施例4 保湿エッセンス:
【表7】
(成分) (重量%)
1)酸性多糖類*1 0.20
2)キサンタンガム 0.50
3)エタノール 6.40
4)化合物2 2.00
5)化合物3 2.00
6)尿素 2.50
7)ε−アミノカプロン酸 0.83
8)コハク酸 1.50
9)グリセリン 12.00
10)ジプロピレングリコール 3.00
11)パラオキシ安息香酸メチル 0.20
12)ポリオキシエチレンイソセチルエーテル(20E.O.) 0.30
13)ハマメリス抽出物(製造例2) 0.20
14)ボタン抽出物(製造例3) 0.20
15)精製水 バランス
*1:特開昭64−10997号公報の実施例1に準じて製造したチューベロースのカルス由来の酸性ヘテロ多糖類を用いた。
【0062】
(製法)
精製水に2)を加えて溶解させ、加熱溶解後、室温まで冷却する(水部)。3)に9)〜12)を加えて溶解させる(アルコール部)。水部に4)〜8)を加え、次にアルコール部を加えた後、1)、13)及び14)を加え、保湿エッセンスを得た。
【0063】
実施例5 保湿クリーム:
【表8】
(成分) (重量%)
1)ワセリン 8.0
2)ラノリン 2.0
3)スクワレン 20.0
4)セタノール 5.0
5)モノステアリン酸グリセリン 2.0
6)ポリオキシエチレンモノラウリン酸ソルビタン(20E.O.) 2.0
7)パラオキシ安息香酸エチル 0.2
8)化合物1 0.8
9)化合物4 0.5
10)コハク酸 0.6
11)リン酸−水素ナトリウム 0.86
12)グリセリン 5.0
13)1,3−ブチレングリコール 5.0
14)ハマメリス抽出物(製造例2) 0.2
15)ボタン抽出物(製造例3) 0.2
16)香料 適量
17)精製水 バランス
【0064】
(製法)
1)〜7)を80℃に保つ(油相)。8)〜15)を17)に溶解したものに、攪拌しながら油相を加えた後、16)を加える。ホモミキサー処理後、急冷して保湿クリームを得た。
【0065】
実施例6 保湿ローション:
【表9】
(成分) (重量%)
1)キササゲ抽出物(製造例5) 0.20
2)エタノール 6.00
3)化合物1 2.00
4)尿素 2.50
5)ε−アミノカプロン酸 0.83
6)コハク酸 1.50
7)グリセリン 3.00
8)L−アルギニン 1.00
9)パラオキシ安息香酸メチル 0.20
10)精製水 バランス
【0066】
(製法)
精製水に、1)、3)〜8)を加えて溶解させる(水部)。2)に9)を溶解させる(アルコール部)。水部にアルコール部を加え、保湿ローションを得た。
【0067】
実施例7 保湿エッセンス:
【表10】
(成分) (重量%)
1)酸性多糖類*1 0.20
2)キサンタンガム 0.50
3)エタノール 6.40
4)化合物2 2.00
5)化合物3 2.00
6)尿素 2.50
7)ε−アミノカプロン酸 0.83
8)コハク酸 1.50
9)グリセリン 12.00
10)ジプロピレングリコール 3.00
11)パラオキシ安息香酸メチル 0.20
12)ポリオキシエチレンイソセチルエーテル(20E.O.) 0.30
13)アスナロ抽出物(製造例6) 0.20
14)キンミズヒキ抽出物(製造例4) 0.20
15)精製水 バランス
【0068】
(製法)
精製水に2)を加えて溶解させ、加熱溶解後、室温まで冷却する(水部)。3)に9)〜12)を加えて溶解させる(アルコール部)。水部に4)〜8)を加え、次にアルコール部を加えた後、1)、13)及び14)を加え、保湿エッセンスを得た。
【0069】
実施例8 保湿クリーム:
【表11】
【0070】
(製法)
1)〜7)を80℃に保つ(油相)。8)〜15)を17)に溶解したものに攪拌しながら油相を加えた後、16)を加える。ホモミキサー処理後、急冷して保湿クリームを得た。
【0071】
実施例9 保湿化粧水:
【表12】
【0072】
(製法)
1)、2)及び5)を混合して80℃に保ち、これに、3)を4)に80℃で溶解したものを攪拌しながら加える。冷却後、6)〜11)を12)に溶解させたものを加え、保湿化粧水を得た。
【0073】
実施例10 保湿乳液:
【表13】
(成分) (重量%)
1)化合物2 1.0
2)セチルアルコール 1.0
3)ワセリン 2.0
4)スクワラン 5.0
5)パラオキシ安息香酸メチル 0.20
6)ジメチルポリシロキサン(6cxst) 2.0
7)1,3−ブチレングリコール 4.0
8)ポリオキシエチレン(20)モノオレイン酸ソルビタン 0.5
9)モノステアリン酸ソルビタン 0.3
10)酸性多糖類*1 1.0
11)L−アルギニン 1.0
12)グリセリン 4.0
13)コハク酸 0.6
14)リン酸一水素ナトリウム 0.9
15)ヒキオコシ抽出物(製造例8) 1.0
16)精製水 バランス
【0074】
(製法)
2)〜9)を混合して80℃に保つ(油相)。1)及び10)〜14)を15)に溶解したものを、攪拌しながら油相に加えた後、ホモミキサー処理を行う。次いでこれを冷却して、保湿乳液を得た。
【0075】
実施例3〜10で得られた皮膚外用剤は、いずれも保湿柔軟効果に優れ、しかも褐変などの外観変化の生じないものであった。
Claims (3)
- 次の成分(A)及び(B):
(A)一般式(1)又は(2);
で表されるグアニジン誘導体又はその酸付加塩、
(B)ハマメリス、ボタン、キンミズヒキ、キササゲ、アスナロ、ホルトソウ、ヒキオコシ及びキジツから選ばれる植物の抽出物
を含有する皮膚外用剤。 - 成分(A)を0.001〜50重量%及び成分(B)を乾燥固形分換算で0.0001〜20重量%含有する請求項1記載の皮膚外用剤。
- 更に、L−アルギニンを0.0001〜10重量%含有する請求項1又は2記載の皮膚外用剤。
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