JPH0970710A - 管状加工物の内面切削具 - Google Patents
管状加工物の内面切削具Info
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- JPH0970710A JPH0970710A JP22614695A JP22614695A JPH0970710A JP H0970710 A JPH0970710 A JP H0970710A JP 22614695 A JP22614695 A JP 22614695A JP 22614695 A JP22614695 A JP 22614695A JP H0970710 A JPH0970710 A JP H0970710A
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- tubular
- cutting tool
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 管状加工物自体の軸芯にそってスムーズな内
面切削加工が容易にでき、しかも、前記切削加工面の面
精度の向上、及び、切削した内径寸法の均一化を図るこ
とができるようにする。 【解決手段】 管状加工物２の軸芯周りに回転して管状
加工物２の内周面Ｎを切削する切削加工部３と、管状加
工物２の内周面Ｎに接当しながら切削加工部３を管状加
工物２の長手方向に案内するガイド部４とを備えた切削
具本体１Ａの管状加工物２内における軸芯に沿った移動
方向の前端部に、切削加工部３に軸芯周りの回転駆動力
を作用させると共に切削具本体１Ａを管状加工物２の内
空部の一端部側から他端部側に移動操作自在な駆動軸部
１Ｂを配置すると共に、切削具本体１Ａの後端部に、ガ
イド部４を配置し、ガイド部３より移動方向の前方側に
切削加工部３を配置してある。
面切削加工が容易にでき、しかも、前記切削加工面の面
精度の向上、及び、切削した内径寸法の均一化を図るこ
とができるようにする。 【解決手段】 管状加工物２の軸芯周りに回転して管状
加工物２の内周面Ｎを切削する切削加工部３と、管状加
工物２の内周面Ｎに接当しながら切削加工部３を管状加
工物２の長手方向に案内するガイド部４とを備えた切削
具本体１Ａの管状加工物２内における軸芯に沿った移動
方向の前端部に、切削加工部３に軸芯周りの回転駆動力
を作用させると共に切削具本体１Ａを管状加工物２の内
空部の一端部側から他端部側に移動操作自在な駆動軸部
１Ｂを配置すると共に、切削具本体１Ａの後端部に、ガ
イド部４を配置し、ガイド部３より移動方向の前方側に
切削加工部３を配置してある。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば鋳造管等の
内面を定径に切削加工するために使用されるものであ
り、切削加工部を加工物に対して回転させて管状加工物
の内面の切削を行うのに使用する管状加工物の内面切削
具に関し、さらに詳しくは、管状加工物の軸芯周りに回
転して前記管状加工物の内周面を切削する切削加工部
と、前記管状加工物の内周面に接当しながら前記切削加
工部を前記管状加工物の長手方向に案内するガイド部と
を備えた切削具本体を設け、前記切削加工部に前記軸芯
周りの回転駆動力を作用させると共に、前記切削具本体
を、前記管状加工物の内空部の一端部側から他端部側に
移動操作自在な駆動軸部を、前記切削具本体に連結して
ある管状加工物の内面切削具に関する。
内面を定径に切削加工するために使用されるものであ
り、切削加工部を加工物に対して回転させて管状加工物
の内面の切削を行うのに使用する管状加工物の内面切削
具に関し、さらに詳しくは、管状加工物の軸芯周りに回
転して前記管状加工物の内周面を切削する切削加工部
と、前記管状加工物の内周面に接当しながら前記切削加
工部を前記管状加工物の長手方向に案内するガイド部と
を備えた切削具本体を設け、前記切削加工部に前記軸芯
周りの回転駆動力を作用させると共に、前記切削具本体
を、前記管状加工物の内空部の一端部側から他端部側に
移動操作自在な駆動軸部を、前記切削具本体に連結して
ある管状加工物の内面切削具に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の管状加工物の内面切削具
としては、図４に示すように、前記切削具本体２０の前
記軸芯に沿った移動方向の後端部に、前記駆動軸部２１
を配置すると共に、前記切削具本体２０に設けた前記切
削加工部２２より前記移動方向の前方側に前記ガイド部
２３を配置してあるものがあり、前記駆動軸部２１によ
って前記切削具本体２０を回転駆動させながら前記管状
加工物２内を押し進めて、管状加工物２の内面を切削す
るものであった。
としては、図４に示すように、前記切削具本体２０の前
記軸芯に沿った移動方向の後端部に、前記駆動軸部２１
を配置すると共に、前記切削具本体２０に設けた前記切
削加工部２２より前記移動方向の前方側に前記ガイド部
２３を配置してあるものがあり、前記駆動軸部２１によ
って前記切削具本体２０を回転駆動させながら前記管状
加工物２内を押し進めて、管状加工物２の内面を切削す
るものであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の管状加
工物の内面切削具によれば、前記駆動軸部２１によって
前記切削具本体２０を回転駆動させながら前記管状加工
物２内を押し進めて切削する訳であるが、前記駆動軸部
２１の基端部から押し込み力を作用させるのに伴って、
図４の二点鎖線で示すように、前記駆動軸部２１が径方
向に撓む危険性があり、その結果、前記管状加工物内に
おける切削加工部の位置が、ガイド部２３を支点として
偏芯するという問題点がある。前記切削加工部の位置が
偏芯すれば、切削加工された管状加工物の内周面の面精
度が低下し、且つ、内径寸法に不揃いが生じることにな
る。
工物の内面切削具によれば、前記駆動軸部２１によって
前記切削具本体２０を回転駆動させながら前記管状加工
物２内を押し進めて切削する訳であるが、前記駆動軸部
２１の基端部から押し込み力を作用させるのに伴って、
図４の二点鎖線で示すように、前記駆動軸部２１が径方
向に撓む危険性があり、その結果、前記管状加工物内に
おける切削加工部の位置が、ガイド部２３を支点として
偏芯するという問題点がある。前記切削加工部の位置が
偏芯すれば、切削加工された管状加工物の内周面の面精
度が低下し、且つ、内径寸法に不揃いが生じることにな
る。
【０００４】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、管状加工物自体の軸芯にそってスムーズな内面切
削加工が容易にでき、しかも、前記切削加工面の面精度
の向上、及び、切削した内径寸法の均一化を図ることが
できる管状加工物の内面切削具を提供するところにあ
る。
消し、管状加工物自体の軸芯にそってスムーズな内面切
削加工が容易にでき、しかも、前記切削加工面の面精度
の向上、及び、切削した内径寸法の均一化を図ることが
できる管状加工物の内面切削具を提供するところにあ
る。
【０００５】
〔構成〕請求項１に係わる本発明の特徴構成は、管状加
工物の軸芯周りに回転して前記管状加工物の内周面を切
削する切削加工部と、前記管状加工物の内周面に接当し
ながら前記切削加工部を前記管状加工物の長手方向に案
内するガイド部とを備えた切削具本体の前記管状加工物
内における前記軸芯に沿った移動方向の前端部に、前記
切削加工部に前記軸芯周りの回転駆動力を作用させると
共に前記切削具本体を前記管状加工物の内空部の一端部
側から他端部側に移動操作自在な駆動軸部を配置すると
共に、前記切削具本体の後端部に、前記ガイド部を配置
し、前記ガイド部より前記移動方向の前方側に前記切削
加工部を配置してあるところにある。
工物の軸芯周りに回転して前記管状加工物の内周面を切
削する切削加工部と、前記管状加工物の内周面に接当し
ながら前記切削加工部を前記管状加工物の長手方向に案
内するガイド部とを備えた切削具本体の前記管状加工物
内における前記軸芯に沿った移動方向の前端部に、前記
切削加工部に前記軸芯周りの回転駆動力を作用させると
共に前記切削具本体を前記管状加工物の内空部の一端部
側から他端部側に移動操作自在な駆動軸部を配置すると
共に、前記切削具本体の後端部に、前記ガイド部を配置
し、前記ガイド部より前記移動方向の前方側に前記切削
加工部を配置してあるところにある。
【０００６】請求項２に係わる本発明の特徴構成は、前
記管状加工物の内周面を一次切削自在な一次切削部と、
前記一次切削部の前記移動方向での後方側で、前記一次
切削部によって切削された前記内周面を仕上げ切削自在
な仕上切削部とを設けて前記切削加工部を構成し、前記
管状加工物内の切削箇所へ供給された切削油を、前記切
削具本体の後方側へ排出自在な排出路を、前記一次切削
部と前記仕上切削部との間から前記ガイド部の内空部に
かけて形成し、前記仕上切削部による切削駆動によって
発生する切削滓を、前記排出路に誘導する誘導手段を設
けてあるところにある。
記管状加工物の内周面を一次切削自在な一次切削部と、
前記一次切削部の前記移動方向での後方側で、前記一次
切削部によって切削された前記内周面を仕上げ切削自在
な仕上切削部とを設けて前記切削加工部を構成し、前記
管状加工物内の切削箇所へ供給された切削油を、前記切
削具本体の後方側へ排出自在な排出路を、前記一次切削
部と前記仕上切削部との間から前記ガイド部の内空部に
かけて形成し、前記仕上切削部による切削駆動によって
発生する切削滓を、前記排出路に誘導する誘導手段を設
けてあるところにある。
【０００７】〔作用及び効果〕請求項１に係わる本発明
の特徴構成によれば、前記切削具本体の前記移動方向の
前端部に、前記駆動軸部を配置すると共に、前記切削具
本体の後端部に、前記ガイド部を配置し、前記ガイド部
より前記移動方向の前方側に前記切削加工部を配置して
あるから、管状加工物の内周面切削するのに、前記駆動
軸部によって切削加工部を回転駆動させながら引っ張る
ことによって切削具本体を移動させることが可能とな
る。従って、従来のように駆動軸部に軸方向の圧縮力が
作用して撓むということがなく、切削加工部が管状加工
物の軸芯に対して偏芯することを防止できる。また、前
記ガイド部は、前記切削加工部によって切削加工された
加工面に接当しながら前記切削加工部をガイドするか
ら、より面精度の高い切削加工が可能となる。そして、
駆動軸部は、切削具本体の移動操作に伴って径方向に撓
む心配がないから、小径に形成することができ、小径の
管状加工物の内周面切削加工にも、適応させることが可
能となる。
の特徴構成によれば、前記切削具本体の前記移動方向の
前端部に、前記駆動軸部を配置すると共に、前記切削具
本体の後端部に、前記ガイド部を配置し、前記ガイド部
より前記移動方向の前方側に前記切削加工部を配置して
あるから、管状加工物の内周面切削するのに、前記駆動
軸部によって切削加工部を回転駆動させながら引っ張る
ことによって切削具本体を移動させることが可能とな
る。従って、従来のように駆動軸部に軸方向の圧縮力が
作用して撓むということがなく、切削加工部が管状加工
物の軸芯に対して偏芯することを防止できる。また、前
記ガイド部は、前記切削加工部によって切削加工された
加工面に接当しながら前記切削加工部をガイドするか
ら、より面精度の高い切削加工が可能となる。そして、
駆動軸部は、切削具本体の移動操作に伴って径方向に撓
む心配がないから、小径に形成することができ、小径の
管状加工物の内周面切削加工にも、適応させることが可
能となる。
【０００８】請求項２に係わる本発明の特徴構成によれ
ば、前記一次切削部と、前記仕上切削部とを設けて前記
切削加工部を構成してあるから、管状加工物の内周面
を、より、面精度よく且つ良好な仕上がり状態に切削す
ることが可能となる。そして、前記排出路を、前記一次
切削部と前記仕上切削部との間から前記ガイド部の内空
部にかけて形成してあるから、それぞれの切削部による
切削によって発生した切削滓を切削油と共に、前記排出
路を通して、前記管状加工物内における切削具本体の移
動方向の反対方向側へスムースに排出でき、効率の良い
内周面切削加工の実施が可能となり、且つ、前記ガイド
部の内空部を有効利用していることによって、切削具本
体をコンパクトにすることが可能となる。また、前記仕
上切削部による切削駆動によって発生する切削滓を、前
記排出路に誘導する誘導手段を設けてあるから、仕上切
削部からの切削滓は、前記誘導手段によって前記排出路
に排出できると共に、前記誘導手段による誘導流によっ
て、一次切削部による切削によって発生した荒い切削滓
が、前記仕上切削部による切削箇所に侵入し難くするこ
とができ、例えば、前記荒い切削滓によって仕上げ面を
傷つけたり面精度を低下させたりするのを防止すること
ができ、切削面の滑らかさをより向上させることが可能
となる。
ば、前記一次切削部と、前記仕上切削部とを設けて前記
切削加工部を構成してあるから、管状加工物の内周面
を、より、面精度よく且つ良好な仕上がり状態に切削す
ることが可能となる。そして、前記排出路を、前記一次
切削部と前記仕上切削部との間から前記ガイド部の内空
部にかけて形成してあるから、それぞれの切削部による
切削によって発生した切削滓を切削油と共に、前記排出
路を通して、前記管状加工物内における切削具本体の移
動方向の反対方向側へスムースに排出でき、効率の良い
内周面切削加工の実施が可能となり、且つ、前記ガイド
部の内空部を有効利用していることによって、切削具本
体をコンパクトにすることが可能となる。また、前記仕
上切削部による切削駆動によって発生する切削滓を、前
記排出路に誘導する誘導手段を設けてあるから、仕上切
削部からの切削滓は、前記誘導手段によって前記排出路
に排出できると共に、前記誘導手段による誘導流によっ
て、一次切削部による切削によって発生した荒い切削滓
が、前記仕上切削部による切削箇所に侵入し難くするこ
とができ、例えば、前記荒い切削滓によって仕上げ面を
傷つけたり面精度を低下させたりするのを防止すること
ができ、切削面の滑らかさをより向上させることが可能
となる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【００１０】図１に、本願の内面切削具１を使用して遠
心鋳造管（管状加工物の一例）２の内面を定径に切削加
工している状態を示してあり、内面切削具１は、遠心鋳
造管２に対して軸芯周りに回転駆動させた状態で、図の
右から左に向かって移動（以後、この方向を、単に、移
動方向という）し、ほぼ中央に位置する切削加工部３に
おいて切削加工が進められているのである。遠心鋳造管
２は、遠心鋳造法によって形成してある関係上、その内
周面Ｎは、かなりの凹凸があると共に、内径の不揃いが
あり、この凹凸や不揃いをなくすために、当該内面切削
具１による切削加工を実施するのである。図中の切削加
工部３の左側が遠心鋳造管２の未加工部２ａ、右側が加
工済み部２ｂである。
心鋳造管（管状加工物の一例）２の内面を定径に切削加
工している状態を示してあり、内面切削具１は、遠心鋳
造管２に対して軸芯周りに回転駆動させた状態で、図の
右から左に向かって移動（以後、この方向を、単に、移
動方向という）し、ほぼ中央に位置する切削加工部３に
おいて切削加工が進められているのである。遠心鋳造管
２は、遠心鋳造法によって形成してある関係上、その内
周面Ｎは、かなりの凹凸があると共に、内径の不揃いが
あり、この凹凸や不揃いをなくすために、当該内面切削
具１による切削加工を実施するのである。図中の切削加
工部３の左側が遠心鋳造管２の未加工部２ａ、右側が加
工済み部２ｂである。
【００１１】前記内面切削具１は、前記遠心鋳造管２の
軸芯周りに回転して遠心鋳造管２の内周面Ｎを切削する
切削加工部３と、遠心鋳造管２の内周面Ｎに接当しなが
ら前記切削加工部３を遠心鋳造管２の長手方向に案内す
るガイド部４と、前記切削加工部３とガイド部４とを取
り付ける基体５とを備えた切削具本体１Ａを設け、前記
切削加工部３に軸芯周りの回転駆動力を作用させると共
に、前記切削具本体１Ａを、遠心鋳造管２の内空部の右
側から左側に、即ち、前記移動方向に引っ張り移動操作
自在な駆動軸部１Ｂを、前記基体５に連結して構成して
ある。そして、前記駆動軸部１Ｂ、及び、切削加工部
３、及び、ガイド部４は、前記移動方向の前方から後方
にかけて、順次、配置してある。
軸芯周りに回転して遠心鋳造管２の内周面Ｎを切削する
切削加工部３と、遠心鋳造管２の内周面Ｎに接当しなが
ら前記切削加工部３を遠心鋳造管２の長手方向に案内す
るガイド部４と、前記切削加工部３とガイド部４とを取
り付ける基体５とを備えた切削具本体１Ａを設け、前記
切削加工部３に軸芯周りの回転駆動力を作用させると共
に、前記切削具本体１Ａを、遠心鋳造管２の内空部の右
側から左側に、即ち、前記移動方向に引っ張り移動操作
自在な駆動軸部１Ｂを、前記基体５に連結して構成して
ある。そして、前記駆動軸部１Ｂ、及び、切削加工部
３、及び、ガイド部４は、前記移動方向の前方から後方
にかけて、順次、配置してある。
【００１２】また、前記切削加工部３は、遠心鋳造管２
の内周面Ｎを一次切削自在な一次切削部６と、その一次
切削部６の前記移動方向での後方側で、一次切削部６に
よって切削された前記内周面Ｎを仕上げ切削自在な仕上
切削部７とを設けて構成してある。そして、遠心鋳造管
２内の切削箇所へ供給された切削油Ｓを、前記切削具本
体１Ａの後方側（図における右側）へ排出自在な排出路
Ｈを、前記基体５に形成してある。詳しくは、この排出
路Ｈは、一端側の開口を、前記一次切削部６と前記仕上
切削部７との間に設けてあり、他端側は、前記ガイド部
４の内空部を経由して基体５の前記移動方向後端面に開
口させてある。また、前記仕上切削部７による切削駆動
によって発生する切削滓Ｋ１を、前記排出路Ｈに誘導す
る誘導手段Ｙを、前記仕上切削部７に設けてある。前記
一次切削部６は、図２に示すように、前記基体５の周方
向に均等に３ケの切削チップ８を取り付けて構成してあ
る。それぞれの切削チップ８に対してその回動側には前
記排出路Ｈに連通する排出孔９が設けてあり、この排出
孔９を通して前記一次切削部５で切削された切削滓Ｋ２
が、切削油Ｓと共に前記排出路Ｈに流入する。また、切
削チップ８はその背面を基体５で支持されると共に、切
削チップ背面方向で基体５が管の内周面Ｎと接する位置
にガイドパット１０が備えられている。前記切削チップ
８とガイドパット１０の端面は、遠心鋳造管２の一次切
削所定加工径ｄ１となるように構成してある。前記仕上
切削部７は、図３に示すように、螺旋状に形成した六条
の切削刃７ａを設けて構成してあり、この切削刃７ａ
は、切削した遠心鋳造管２の内径が、仕上切削所定加工
径ｄ２（一次切削所定加工径ｄ１より大）となるように
寸法設定してある。また、隣接する前記切削刃７ａ間に
形成される溝７ｂは、前記排出路Ｈに連通しており、前
記切削刃７ａによる切削に伴って発生した切削滓Ｋ１
を、前記排出路Ｈに排出することができるように構成し
てある。具体的には、螺旋状の切削刃７ａが、切削具本
体１Ａの軸芯周りに回転することにより、前記切削滓Ｋ
１は、溝７ｂ内周面から前記移動方向への分力を受ける
ことになり、前記排水路Ｈ側に送られる。この溝７ｂに
よって、前記誘導手段Ｙが構成される。
の内周面Ｎを一次切削自在な一次切削部６と、その一次
切削部６の前記移動方向での後方側で、一次切削部６に
よって切削された前記内周面Ｎを仕上げ切削自在な仕上
切削部７とを設けて構成してある。そして、遠心鋳造管
２内の切削箇所へ供給された切削油Ｓを、前記切削具本
体１Ａの後方側（図における右側）へ排出自在な排出路
Ｈを、前記基体５に形成してある。詳しくは、この排出
路Ｈは、一端側の開口を、前記一次切削部６と前記仕上
切削部７との間に設けてあり、他端側は、前記ガイド部
４の内空部を経由して基体５の前記移動方向後端面に開
口させてある。また、前記仕上切削部７による切削駆動
によって発生する切削滓Ｋ１を、前記排出路Ｈに誘導す
る誘導手段Ｙを、前記仕上切削部７に設けてある。前記
一次切削部６は、図２に示すように、前記基体５の周方
向に均等に３ケの切削チップ８を取り付けて構成してあ
る。それぞれの切削チップ８に対してその回動側には前
記排出路Ｈに連通する排出孔９が設けてあり、この排出
孔９を通して前記一次切削部５で切削された切削滓Ｋ２
が、切削油Ｓと共に前記排出路Ｈに流入する。また、切
削チップ８はその背面を基体５で支持されると共に、切
削チップ背面方向で基体５が管の内周面Ｎと接する位置
にガイドパット１０が備えられている。前記切削チップ
８とガイドパット１０の端面は、遠心鋳造管２の一次切
削所定加工径ｄ１となるように構成してある。前記仕上
切削部７は、図３に示すように、螺旋状に形成した六条
の切削刃７ａを設けて構成してあり、この切削刃７ａ
は、切削した遠心鋳造管２の内径が、仕上切削所定加工
径ｄ２（一次切削所定加工径ｄ１より大）となるように
寸法設定してある。また、隣接する前記切削刃７ａ間に
形成される溝７ｂは、前記排出路Ｈに連通しており、前
記切削刃７ａによる切削に伴って発生した切削滓Ｋ１
を、前記排出路Ｈに排出することができるように構成し
てある。具体的には、螺旋状の切削刃７ａが、切削具本
体１Ａの軸芯周りに回転することにより、前記切削滓Ｋ
１は、溝７ｂ内周面から前記移動方向への分力を受ける
ことになり、前記排水路Ｈ側に送られる。この溝７ｂに
よって、前記誘導手段Ｙが構成される。
【００１３】前記ガイド部４は、図１に示すように、前
記基体５の前記移動方向後端部の拡径部５ａに外嵌させ
てあるリング状のパッキンによって構成してある。この
ガイド部４は、前記加工済み部２ｂの内周面に接当する
ことによって、切削具本体１Ａの位置を、遠心鋳造管２
の軸芯に合う状態に維持することができ、且つ、前記仕
上切削部７からの切削滓Ｋ１が、前記拡径部５ａと遠心
鋳造管２の内周面Ｎとの隙間から漏れないようにするこ
とができる。
記基体５の前記移動方向後端部の拡径部５ａに外嵌させ
てあるリング状のパッキンによって構成してある。この
ガイド部４は、前記加工済み部２ｂの内周面に接当する
ことによって、切削具本体１Ａの位置を、遠心鋳造管２
の軸芯に合う状態に維持することができ、且つ、前記仕
上切削部７からの切削滓Ｋ１が、前記拡径部５ａと遠心
鋳造管２の内周面Ｎとの隙間から漏れないようにするこ
とができる。
【００１４】前記駆動軸部１Ｂは、一端部は、前記基体
５に一体的に連結してあり、他端部は、図には示さない
が、駆動軸部１Ｂを軸芯周りに回転駆動自在で、且つ、
前記移動方向に沿って引っ張り移動自在に形成されたな
回転駆動装置に連結してある。従って、回転駆動装置の
回転駆動力を、駆動軸部１Ｂを介して前記切削具本体１
Ａに伝達しながら、前記移動方向に沿って移動させて、
遠心鋳造管２の内周面切削を実施することができる。
５に一体的に連結してあり、他端部は、図には示さない
が、駆動軸部１Ｂを軸芯周りに回転駆動自在で、且つ、
前記移動方向に沿って引っ張り移動自在に形成されたな
回転駆動装置に連結してある。従って、回転駆動装置の
回転駆動力を、駆動軸部１Ｂを介して前記切削具本体１
Ａに伝達しながら、前記移動方向に沿って移動させて、
遠心鋳造管２の内周面切削を実施することができる。
【００１５】〔別実施形態〕前記管状加工物は、先の実
施形態で説明した円筒形状の遠心鋳造管に限るものでは
なく、例えば、楕円筒形状や、拡筒形状の管であっても
よく、材質も、金属や樹脂等、種々のものを採用するこ
とが可能である。
施形態で説明した円筒形状の遠心鋳造管に限るものでは
なく、例えば、楕円筒形状や、拡筒形状の管であっても
よく、材質も、金属や樹脂等、種々のものを採用するこ
とが可能である。
【００１６】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図１】内面切削具を示す側面視断面図
【図２】図１中のII−II破断線による断面図
【図３】図１中のIII−III破断線による断面図
【図４】従来の内面切削具を示す側面視断面図
１Ａ 切削具本体 １Ｂ 駆動軸部 ２ 管状加工物 ３ 切削加工部 ４ ガイド部 ６ 一次切削部 ７ 仕上切削部 Ｈ 排出路 Ｋ１ 切削滓 Ｎ 内周面 Ｓ 切削油 Ｙ 誘導手段
Claims (2)
- 【請求項１】 管状加工物（２）の軸芯周りに回転して
前記管状加工物（２）の内周面（Ｎ）を切削する切削加
工部（３）と、前記管状加工物（２）の内周面（Ｎ）に
接当しながら前記切削加工部（３）を前記管状加工物
（２）の長手方向に案内するガイド部（４）とを備えた
切削具本体（１Ａ）を設け、前記切削加工部（３）に前
記軸芯周りの回転駆動力を作用させると共に、前記切削
具本体（１Ａ）を、前記管状加工物（２）の内空部の一
端部側から他端部側に移動操作自在な駆動軸部（１Ｂ）
を、前記切削具本体（１Ａ）に連結してある管状加工物
の内面切削具であって、 前記管状加工物（２）内における前記切削具本体（１
Ａ）の前記軸芯に沿った移動方向の前端部に、前記駆動
軸部（１Ｂ）を配置すると共に、前記切削具本体（１
Ａ）の後端部に、前記ガイド部（４）を配置し、前記ガ
イド部（４）より前記移動方向の前方側に前記切削加工
部（３）を配置してある管状加工物の内面切削具。 - 【請求項２】 前記管状加工物（２）の内周面（Ｎ）を
一次切削自在な一次切削部（６）と、前記一次切削部
（６）の前記移動方向での後方側で、前記一次切削部
（６）によって切削された前記内周面（Ｎ）を仕上げ切
削自在な仕上切削部（７）とを設けて前記切削加工部
（３）を構成し、前記管状加工物（２）内の切削箇所へ
供給された切削油（Ｓ）を、前記切削具本体（１Ａ）の
後方側へ排出自在な排出路（Ｈ）を、前記一次切削部
（６）と前記仕上切削部（７）との間から前記ガイド部
（４）の内空部にかけて形成し、前記仕上切削部（７）
による切削駆動によって発生する切削滓（Ｋ１）を、前
記排出路（Ｈ）に誘導する誘導手段（Ｙ）を設けてある
請求項１に記載の管状加工物の内面切削具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22614695A JPH0970710A (ja) | 1995-09-04 | 1995-09-04 | 管状加工物の内面切削具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22614695A JPH0970710A (ja) | 1995-09-04 | 1995-09-04 | 管状加工物の内面切削具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0970710A true JPH0970710A (ja) | 1997-03-18 |
Family
ID=16840586
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22614695A Pending JPH0970710A (ja) | 1995-09-04 | 1995-09-04 | 管状加工物の内面切削具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0970710A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019536640A (ja) * | 2016-10-26 | 2019-12-19 | シュミット ウント クレメンス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニーコマンディートゲゼルシャフトＳｃｈｍｉｄｔ ＋ Ｃｌｅｍｅｎｓ ＧｍｂＨ ＋ Ｃｏ． ＫＧ | 深孔穿孔法、深孔穿孔機用工具、深孔穿孔機および遠心鋳造管 |
-
1995
- 1995-09-04 JP JP22614695A patent/JPH0970710A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019536640A (ja) * | 2016-10-26 | 2019-12-19 | シュミット ウント クレメンス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニーコマンディートゲゼルシャフトＳｃｈｍｉｄｔ ＋ Ｃｌｅｍｅｎｓ ＧｍｂＨ ＋ Ｃｏ． ＫＧ | 深孔穿孔法、深孔穿孔機用工具、深孔穿孔機および遠心鋳造管 |
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