JPH0968638A - 光学機器 - Google Patents

光学機器

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JPH0968638A
JPH0968638A JP24871295A JP24871295A JPH0968638A JP H0968638 A JPH0968638 A JP H0968638A JP 24871295 A JP24871295 A JP 24871295A JP 24871295 A JP24871295 A JP 24871295A JP H0968638 A JPH0968638 A JP H0968638A
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JP
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temperature
humidity
lens group
lens
detecting means
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JP24871295A
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Shigeru Ogino
滋 荻野
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境変化があってもピントズレを補正し、良
好なる光学性能が得られる光学機器を得ること。 【解決手段】 移動レンズ群を含む複数のレンズ群を有
する光学系により結像面上に物体像を形成する光学機器
において、該移動レンズ群を駆動するレンズ駆動手段、
該レンズ駆動手段を制御する制御手段、該移動レンズ群
を駆動する為の制御情報を記憶する記憶手段、そして該
光学系の所定のレンズ群毎に温度検出手段又は/及び湿
度検出手段を設け、該制御手段は該制御情報と該温度情
報又は/及び湿度情報とに基づいて該レンズ駆動手段を
制御して温度変化又は/及び湿度変化に伴う該光学系の
結像面位置の変動を補正していること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラ,銀
塩カメラ,電子スチルカメラ等の光学機器に関し、特に
フォーカスや変倍の際に光軸上移動する移動レンズ群を
有する光学系(撮影光学系)、例えば単一焦点距離の撮
影レンズやズームレンズ等の光学系において環境変化が
あったときのピントズレを該移動レンズによって補正す
るようにした光学機器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラ等の光学機器においては、
撮影光学系の小型化及び固体撮像素子のイメ−ジサイズ
の小径化が急速に進んでいる。又撮影光学系を構成する
光学材料としてプラスチック材料が多く用いられてい
る。プラスチック材料を用いるとレンズが金型により容
易に成形でき、又その形状の任意性も大きく、又ガラス
材料に対してコストメリットが大きいなどの特長があ
る。この為プラスチック材料より成るレンズがファイン
ダ系や、赤外線アクティブオートフォーカスユニットそ
して撮影光学系の一部等に多く使用されている。
【0003】プラスチック材料は、無機ガラス材料に比
べて環境変化に対する物理的性質の変化が大きい。例え
ば、線膨張係数が大きくプラスチック材料のPMMAで
は代表値で67.9×10-6/℃なのに対して、無機ガ
ラスのLaK 14(OHARA製)では、57×10
-7/℃と1桁小さい。又温度変化に対する屈折率の変化
についてもPMMAでは、代表値で1.0〜1.2×1
-4/℃なのに対して、上記LaK 14では、D線で
3.9〜4.4×10-6/℃と2桁小さい。
【0004】このようにプラスチック材料は、無機ガラ
ス材料に比べて、温度変化に対して光学的諸定数(屈折
率や形状等)の変化が大きい。例えばプラスチック材料
より成るレンズ、所謂プラスチックレンズは、温度変化
に対して焦点距離が無機ガラス材料より成るレンズに比
べて大きく変化する。
【0005】又、プラスチック材料は無機ガラス材料に
比べて吸水率が大きい。この為プラスチックレンズの光
学的諸定数は温度変化に同様に湿度変化に対しても無機
ガラス材料より成るレンズに比べて大きく変化する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】光学系の一部にプラス
チックレンズを用いると前述のような効果が得られる。
しかしながらその反面、環境変化、特に温度変化や湿度
変化があると無機ガラス材料より成るレンズを用いた場
合に比べて焦点距離等の光学的性質が大きく変化してく
るという問題点が生じてくる。
【0007】最近の光学機器は、撮影光学系の小型化や
固体撮像素子の小型化そして各要素の高密度化を図って
小型化されている。この為光学機器に用いている光学系
の結像面の予定結像面に対する温度変化や湿度変化等に
よるズレの影響が大きくなるという問題がある。従って
このような環境変化による結像位置のズレをいかに効果
的に補正するかが大きな問題点となっている。
【0008】また撮影レンズ(撮影光学系)の近傍に発
熱体が配置されている場合、環境温度と発熱体温度との
間で差が生じる。このため撮影レンズを構成する複数の
レンズ群の温度及び湿度の状態が異なる場合がある。各
レンズ群の温度及び湿度については、発熱体の位置及び
その数、又は発熱体の温度及び環境温度等によって変化
する。また、これらの条件が同じでも、例えば発熱体に
通電された直後と、発熱体の温度が定常状態となるに十
分の時間を経た後では、各レンズ群の温度差及び湿度差
も異なってくる。このため各レンズ群の温度及び湿度変
化による予定結像面のずれを補正する為には、各レンズ
群の温度及び湿度を同一のものとして補正するだけでは
不十分であり、各レンズ群の温度及び湿度分布を把握す
る必要がある。
【0009】本発明は、フォーカスや変倍の為に光軸上
移動する移動レンズ群を有する光学系(撮影レンズ)を
用いたとき環境変化があったとき、及び撮影レンズが発
熱体等を有することで撮影レンズを構成する複数のレン
ズ群に温度差や湿度差があっても温度変化や湿度変化等
の環境変化に応じて該移動レンズ群の移動軌跡をその都
度適切に設定することにより結像面のズレを補正し、高
い光学性能を維持することのできるビデオカメラや銀塩
カメラそして電子スチルカメラ等に好適な光学機器の提
供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の光学機器は、
(1−1)移動レンズ群を含む複数のレンズ群を有する
光学系により結像面上に物体像を形成する光学機器にお
いて、該移動レンズ群を駆動するレンズ駆動手段、該レ
ンズ駆動手段を制御する制御手段、該移動レンズ群を駆
動する為の制御情報を記憶する記憶手段、そして該光学
系の所定のレンズ群毎に温度検出手段又は/及び湿度検
出手段を設け、該温度検出手段又は/及び湿度検出手段
により該所定のレンズ群毎の温度情報又は/及び湿度情
報を検出しており、該制御情報は所定の基準温度又は/
及び基準湿度における該移動レンズ群の位置データと該
所定のレンズ群の同数の温度係数データ又は/及び湿度
係数データを含んでおり、該制御手段は該制御情報と該
温度情報又は/及び湿度情報とに基づいて該レンズ駆動
手段を制御して温度変化又は/及び湿度変化に伴う該光
学系の結像面位置の変動を補正していることを特徴とし
ている。
【0011】特に、(1−1−1)前記光学系はリアフ
ォ−カスタイプのズ−ムレンズであること、(1−1−
2)前記複数のレンズ群は少なくとも一部にプラスチッ
クレンズを有すること、(1−1−3)前記制御情報は
前記所定の基準温度又は/及び基準湿度における前記移
動レンズ群の焦点距離データ及び横倍率データを含んで
いること、(1−1−4)前記制御手段は前記制御情報
と前記温度検出手段により検出された検出温度データ又
は/及び前記湿度検出手段により検出された検出湿度デ
ータに基づいて該移動レンズ群の温度補正位置データ又
は/及び湿度補正位置データを算出して該レンズ駆動手
段を制御していること、(1−1−5)前記温度補正位
置データは前記温度検出手段から検出された温度データ
と前記基準温度との差分値の関数として定義されるこ
と、(1−1−6)前記湿度補正位置データは前記湿度
検出手段から検出された湿度データと前記基準湿度との
差分値の関数として定義されること、(1−1−7)前
記温度補正位置データは前記温度検出手段から検出され
た温度データと前記基準温度との差分値に各々温度補正
係数を掛け合わせた結果の和に前記基準温度における前
記移動レンズ群の位置データを足し合わせたもので定義
されること、(1−1−8)前記温度補正位置データは
前記温度検出手段から検出された温度データと前記基準
温度との差分値に各々温度補正係数を掛け合わせた結果
の和を、該差分値と前記制御情報とから算出される係数
で除した結果に、該基準温度における該移動レンズ群の
位置データを足し合わせたもので定義されること、(1
−1−9)前記温度補正係数は変倍の為の移動レンズ群
の位置の関数として定義されること、(1−1−10)
前記湿度補正位置データは前記湿度検出手段から検出さ
れた湿度データと前記基準湿度との差分値に各々湿度補
正係数を掛け合わせた結果の和に該基準湿度における前
記移動レンズ群の位置データを足し合わせたもので定義
されること、(1−1−11)前記湿度補正位置データ
は前記湿度検出手段から検出された湿度データと前記基
準湿度との差分値に各々湿度補正係数を掛け合わせた結
果の和を、該差分値と前記制御情報とから算出される係
数で除した結果に、該基準湿度における該移動レンズ群
の位置データを足し合わせたもので定義されること、
(1−1−12)前記湿度補正係数は変倍の為の移動レ
ンズ群の位置の関数として定義されること、(1−1−
13)前記移動レンズ群の位置データはフォーカスの為
の該移動レンズ群の位置データであること、(1−1−
14)前記温度情報検出手段は感温抵抗を使用したセン
サを少なくとも1個有すること、(1−1−15)前記
温度情報検出手段はサーミスタを使用したセンサを少な
くとも1個有すること、(1−1−16)前記湿度情報
検出手段は静電容量式のセンサを少なくとも1個有する
こと、(1−1−17)前記湿度情報検出手段はサーミ
スタを使用したセンサを少なくとも1個有すること等を
特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態1の要部
ブロック図である。図中1は光学系(撮影光学系)であ
り、4つのレンズ群より成る、所謂4群構成のリアフォ
−カスズ−ムレンズ(以下「RFZ」レンズと称する)
より成っている。
【0013】RFZレンズ1は固定レンズ群である第1
のレンズ群(以下「前玉」と称する)101、移動レン
ズ群である変倍機能を有する第2のレンズ群(以下「バ
リエータ」と称する)102、固定レンズ群である第3
のレンズ群(以下「アフォーカル」と称する)103、
そして移動レンズ群であるフォ−カスと変倍に伴う像面
変動を補正するコンペンセータとしての機能を有する第
4のレンズ群(以下「RR」と称する)104より成っ
ている。
【0014】実際には上記レンズ群は複数枚のレンズで
構成されていて、例えば本実施形態においては、前玉1
01は3枚,バリエータ102は3枚,アフォーカル1
03は1枚,RR104は2枚の、4群9枚のレンズ構
成より成っている。
【0015】本実施形態においては、各レンズ群の少な
くとも1つのレンズ群にプラスチック材より成るプラス
チックレンズを使用している。該プラスチックレンズの
材料としては、アクリル系,ポリオレフィン系,ポリカ
ーボネート等が適用可能である。
【0016】本実施形態ではプラスチックレンズをレン
ズ群中のどこに用いるかは特に限定されるものではな
く、又各レンズ群中に全く使用しない場合もある。
【0017】102aは、バリエータ102を保持する
ための部材(以下「V移動環」と称する)、104aは
RR104を保持するための部材(以下「RR移動環」
と称する)であり、PC(ポリカーボネート)を使用し
て金型による成形、又は切削加工により製作している。
【0018】尚本発明においては、特に上記材料、及び
製作方法を限定するものではなく、上記以外でも例え
ば、アルミニウムやチタン等の金属材料をダイカストに
より成形したものや、ダイカスト成形した後に2次加工
によって製作したもの、又はブロックから直接切削加工
したものでも良い。
【0019】2は上記レンズ群を保持するための部材
(以下「鏡筒」と称する)であり、PC(ポリカーボネ
ート)を使用して金型による成形、又は切削加工により
製作している。
【0020】本発明においては特に上記材料及び製作方
法を限定するものではなく、上記以外には、例えばアル
ミニウムやチタン等の金属材料をダイカストにより成形
したものや、ダイカスト成形した後に2次加工によって
製作したもの、又はブロックから直接切削加工したもの
でも良い。又、鏡筒2はいくつかの部材に分けて形成し
ても良く、本発明においては特に限定するものでない。
例えば、RFZレンズ1の光軸105に対して、筒状も
しくは箱形の鏡筒2を光軸105に対して平行に分けた
2部材から形成しても良く、又光軸105に対して垂直
に2部材に分けた2部材から形成しても良く、又各々2
部材だけでなく数部材から形成しても良い。
【0021】又本実施形態においては、前玉101及び
アフォーカル103は、保持部材101a,103aに
各々固定した後、鏡筒2に固定する構成としているが、
鏡筒2に直接固定しても良く、特に限定するものではな
い。
【0022】3はCCD等の光電変換素子18に入射す
る光量を調節するための絞り部材であり、iGメータ又
はSTEPモータ等の駆動手段7により絞り部材3内の
絞り羽3aを光軸105に略垂直に駆動することによっ
て絞り部材3の開口部3bの面積を可変としている。9
は絞りエンコーダであり、iGメータの回転角度を検出
している。
【0023】光量調節は絞り制御回路20と駆動回路1
6によって光電変換素子18に入射する光量が一定にな
るように絞り部材3の絞り羽3aを駆動手段7によって
駆動することで開口部3bの面積を制御して行ってい
る。22は絞りエンコーダ9からの信号を検出する検出
回路である。
【0024】本実施形態では機械式の絞り部材3と駆動
手段7及びエンコーダ9より絞りユニットとを構成して
いるが、これに限定するものではなく電気化学作用によ
り光の吸収を制御するエレクトロクロミー機能等を有す
る物性絞りであっても良い。
【0025】4は光電変換素子18の前に置かれたフィ
ルタユニットであり、水晶等の光学的ローパスフィルタ
4a、赤外線遮断フィルタ4b等を有している。
【0026】本実施形態において各フィルター4a,4
bは光電変換素子18の直前に一体的に配置されている
が、各々別体で配置しても良く、又RFZレンズ1の各
フィルタの機能を発揮できる任意の位置に配置しても良
い。
【0027】5,6は各々移動レンズ群102,104
を駆動するためのステップモータ等の駆動手段(レンズ
駆動手段)である。5a,6aは表面に所定のピッチで
ネジが切られているリードスクリューネジである。10
2b,104bは各々V移動環102a,RR移動環1
04aと同一部材として形成するか、又は別部材として
V移動環102a及びRR移動環104aへ接着等で一
体に形成したラックである。該ラック102b,104
bはリードスクリューネジ5a,5bとかみ合っており
ステップモータ5,6が正逆転することによって、V移
動環102a,RR移動環104aが光軸105に平行
に移動する。
【0028】8a,10aは各々フォトインタラプタで
あり、8b,10bは各々遮光板であり、それぞれV移
動環102a,RR移動環104aと同一部材として形
成するか、又は別部材としてV移動環102a,RR移
動環104aに接着等で一体に形成している。該遮光板
8b,10bが、V移動環102a,RR移動環104
aの移動によってフォトインタラプタ8a,10aの位
置に来ることで、フォトインタラプタ8a,10aから
の信号が変化し、この変化を検出することでバリエータ
102及びRR104の基準位置(以下「レンズ初期リ
セット位置」と称する。)を決定している。
【0029】本実施形態においては、該レンズ初期リセ
ット位置に対して前記ステップモータを駆動する為の駆
動パルス数をカウントすることで各レンズの初期リセッ
ト位置からの相対位置情報を検出している。
【0030】尚フォトインタラプタ8a(10a)と遮
光板8b(10b)はレンズ初期位置検出手段の一要素
を構成している。21,23は、フォトインタラプタ8
a,10aからの信号を検出する検出回路である。
【0031】本実施形態においてはレンズ初期位置検出
手段としてフォトインタラプタ8a,10aと遮光板8
b,10bの組み合わせを採用しているが、例えばホー
ル素子とマグネットの組み合わせや、PSDとiRED
の組み合わせ等を用いても良い。
【0032】又本実施形態においてはステップモータと
レンズ初期リセット位置検出手段の組み合わせを採用し
たが、ボイスコイルモータ,DCモータ等と磁気抵抗効
果素子,又はホール素子とマグネット等の組み合わせに
よるレンズ位置検出手段との組み合わせでも良く、特に
限定するものではない。
【0033】15,17はレンズ駆動手段としてのST
EPモータ5,6を駆動するための駆動回路である。
【0034】12及び26,27,28はサーミスタ、
感温抵抗等の温度検出手段であり、検出手段24,2
9,30,31によって温度出力信号をマイコン等の制
御回路13へ出力する。
【0035】本実施形態においては、前玉101、バリ
エータ102、アフォーカル103、RR104にそれ
ぞれ少なくとも1枚のプラスチックレンズを有している
ため、精度良く温度変化による結像面のずれを補正する
為には各レンズ群の温度情報が必要であり、各レンズ群
の温度を検出する為に4つの検出手段を設けたが、結像
面の補正精度に関係のない、例えばプラスチックレンズ
を使用していない等のレンズ群があれば、そのレンズ群
の温度を検出する為の検出手段は省いても良い。
【0036】19は光電変換素子18からの出力信号を
処理して画像信号として出力するカメラプロセス回路で
ある。14はバリエータ102及びRR104の駆動情
報が格納されるROM等の記憶手段である。
【0037】図1においては制御回路13とROM14
は別のブロックとして表現されているが、マイクロプロ
セッサ内に制御回路13とROM14が組み込まれてい
ても良い。
【0038】11はズームスイッチであり、広角側(以
下「WIDE」と称する)へズーミングするときにはズ
ームスイッチ11aを、望遠側(以下「TELE」と称
する)へズーミングするときにはズームスイッチ11b
を、押すことによってズーミング動作を行っている。す
なわちバリエータ102とRR104を制御回路13か
らの駆動信号によって駆動してズーミングを行ってい
る。25は電源である。
【0039】RFZレンズ1においては被写体距離毎に
バリエータ102の光軸上のレンズ停止位置、即ちズー
ム位置に対してRR104の光軸上の停止位置が決まっ
ている。
【0040】図2に被写体距離ごとにバリエータ102
とRR104の光軸上の停止位置をプロットしたもの
(以下「カム軌跡」と称する)を示す。
【0041】図2において、例えば被写体距離が無限遠
のとき、バリエータ102がWIDEからTELEへ光
軸上、移動するとRRレンズ104は曲線Y∞(Y2)
の如く、光軸上物体側へ凸状の軌跡を有しつつ移動す
る。
【0042】このように本実施形態では、WIDEから
TELE、又はTELEからWIDEへズーミングする
ときには、被写体距離に応じて上記カム軌跡をトレース
するように、メモリに記憶しているカム軌跡に基づいて
バリエータ102の移動に応じてRR104を駆動制御
して、これによりピントズレのない良好な画像を得てい
る。
【0043】本実施形態においては各レンズ群の少なく
とも1枚のレンズにプラスチックレンズを使用してい
る。このためプラスチックレンズの周囲に温度変化が生
じると前述したようにプラスチックレンズの形状の変化
や屈折率の温度係数が無機ガラスに比べて大きいためそ
の焦点距離の変化も大きくなる。また発熱体として光電
変換素子18を有している為に光電変換素子18の発熱
状態によって各レンズ群の温度状態に差が生ずる。また
カメラプロセス回路19等の基板にレンズが近接して配
置される場合には、該基板上のICによる発熱状態によ
っても各レンズ群の温度状態に差が生ずる。このため本
実施形態においては、この各レンズ群に生じた温度差を
把握する為に、前玉101、バリエータ102、アフォ
ーカル103及びRR104の各レンズ群の近傍、即ち
各レンズ群の温度状態が把握できる位置に各々少なくと
も1つの温度検出手段12,26,27,28を配置し
ている。
【0044】基準温度T0(本実施形態では20℃に設
定してあるが、特に限定するものでない)に対して各レ
ンズ群に温度差が生じると、各レンズ群の焦点距離が変
化してRFZレンズ1のトータルの焦点距離も変化して
くる。その結果、基準温度T0の結像面に対して結像面
位置がずれる。即ちピントずれが発生する。従ってズー
ミングする場合に基準温度T0に対してレンズ群に温度
変化が生じたときには、上記温度変化によって発生した
結像面位置のずれを補正するように、移動レンズ群がト
レースする上記カム形状を補正する必要がある。
【0045】図3に基準温度T0に対して温度が各レン
ズ群とも(T0+30)℃の時と、(T0−30)℃の
時の被写体距離が無限の時のカム軌跡を示す。
【0046】各レンズ群に温度変化があったとき結像面
のずれΔSを近似的に以下の式において表すことができ
る。
【0047】 ΔS=A1×ΔT1+A2×ΔT2+A3×ΔT3+A4×ΔT4 ・・・・・・・(1) 但し、A1は定数であり、前玉101の温度係数(温度
補正係数) A2は定数であり、バリエータ102の温度係数(温度
補正係数) A3は定数であり、アフォーカル103の温度係数(温
度補正係数) A4は定数であり、RR104の温度係数(温度補正係
数) ΔT1は前玉101の基準温度T0からの温度差分値
(差分値) ΔT2はバリエータ102の基準温度T0からの温度差
分値(差分値) ΔT3はアフォーカル103の基準温度T0からの温度
差分値(差分値) ΔT4はRR104の基準温度T0からの温度差分値
(差分値) 従って、各レンズ群の温度が検出できれば、式(1) によ
って結像面のずれ量を演算によって求めることができ
る。A1,A2,A3,A4はレンズ固有の定数(温度
補正係数)であり、基準温度T0の時の各レンズ群の焦
点距離、各レンズ群の横倍率、レンズ形状データとレン
ズ材料の線膨張係数、レンズ保持部材の線膨張係数、レ
ンズの屈折率温度係数とから近似的に求めることができ
る。
【0048】本実施形態においては、前述したように4
群構成のRFZレンズ1の各レンズ群に少なくとも1枚
のプラスチックレンズを使用しているため4つの温度検
出手段と温度係数(温度補正係数)を有したが、温度を
検出する必要のないレンズ群がある場合は4つでなくと
も良く、温度情報が必要なレンズ群の数と少なくとも同
数の温度検出手段と同数の温度係数を有すれば良い。
【0049】本実施形態においては、RR101の光軸
と平行方向への所定の量繰り出すことで式(1) によって
求めた結像面からのずれ量を補正する。具体的には、Δ
Sを所定の係数Bで割ることで求めることができる。即
ち、RR繰り出し補正量(温度補正値)をΔPRRとす
ると、以下の式で求めることができる。
【0050】 ΔPRR=ΔS÷B ・・・・・・・(2) 但し、Bはレンズ固有の係数であり、上記ΔT1,ΔT
2,ΔT3,ΔT4の関数として表すことができ、基準
温度T0の時の各レンズ群の焦点距離、各レンズ群の横
倍率、レンズ形状データとレンズ材料の線膨張係数、レ
ンズ保持部材の線膨張係数、レンズの屈折率温度係数と
から近似的に求めることができる。但し、上記Bの温度
変化による変化量が結像面の要求補正精度に対して無視
できる場合は所定の定数としても良い。
【0051】本実施形態においては、バリエータ102
の可動範囲を所定幅で分割し、バリエータ102の該分
割領域毎に、各被写体距離毎のRR104の基準温度T
0における代表位置データ(位置データ)PRRと、R
FZレンズ1の各レンズ群が基準温度T0から変化した
ときに各被写体距離毎のRR104の位置を補正する為
の数値データを予めROM14に格納してある。該数値
データは、上記分割領域毎の各被写体距離毎の上記各レ
ンズ群の温度係数A1,A2,A3,A4と、基準温度
におけるRR104の焦点距離FRRと横倍率BRRで
ある。
【0052】但し、本発明においてはこれに限定するも
のでない。例えば、バリエータ102の位置データPV
についても所定幅で分割しなくとも良く、その場合は上
記被写体距離毎のRR104の代表位置データPRRと
温度係数A1,A2,A3,A4はバリエータ102の
位置データPVの関数として定義しても良い。
【0053】本発明においては、感温抵抗12,26,
27,28及び検出回路24,29,30,31にて得
られた温度情報データT1,T2,T3,T4が前記基
準温度T0に対して温度差ΔT1,ΔT2,ΔT3,Δ
T4を生じたとき、RR104の温度補正データ(温度
補正位置データ)PRRTを式(1) と式(2) とからΔP
RRを求め、以下の式にて算出する。
【0054】 PRRT=PRR+ΔPRR ・・・・・・・(3) 以下、本実施形態の動作について図4,図5に示すフロ
ーチャートによって説明する。
【0055】初めに電源25が投入される。次にフォト
インタラプタ8a,10aからの信号を各検出回路2
1,23を通して読み込む。次に制御回路13にて、各
々読み込んだ信号に応じた方向、即ち本実施形態におい
ては検出回路21,23からの信号が、highのとき
はlowとなる方向へ、lowのときはhighとなる
方向へバリエータ102とRR104を各々駆動し、各
フォトインタラプタ8a,10aからの信号が変化する
までバリエータ102とRR104を駆動する。
【0056】各フォトインタラプタ8a,10aの信号
の変化した位置を各レンズバリエータ102,RR10
4のそれぞれ初期リセット位置とする。即ち、上記信号
の変化した位置でバリエータ102とRR104を停止
させて、制御回路内13のバリエータ102、RR10
4の各カウンタをクリアする。該カウンタは、バリエー
タ102,RR104の駆動パルスをカウントするもの
であり、これによってバリエータ102及びRR104
の初期リセット位置からの相対的な現在位置を検出して
いる。
【0057】次に図5においてズーミング時の温度補正
動作について説明する。
【0058】ズームスイッチ11が押されているかチェ
ックする。ズームスイッチ11aが押されている時はW
IDE方向へズーミング行われ、ズームスイッチ11b
が押されている時は、TELE方向へズーミングが行わ
れる。押されていない場合については、ズーミング動作
しない。
【0059】以下、TELE方向にズーミングされる場
合についてのみ説明するが、WIDE方向でも全く同様
のルーチンなので省略する。
【0060】カウンタよりバリエータ102の位置PV
を読み出して前記バリエータ102のどの分割領域にい
るかサーチして現在のバリエータ102のいる領域PV
Vを決める。同様にしてカウンタよりRR104の位置
PRRを読み出す。
【0061】次に、各レンズ群の近傍に配置した温度検
出手段としての感温抵抗12,26,27,28から検
出回路24,29,30,31を通して各レンズ群の温
度T1,T2,T3,T4を検出し、制御回路13へ入
力する。以下、電源が投入されてからt秒後の検出温度
T1(t),T2(t),T3(t),T4(t)とす
る。本実施形態においては、制御回路13はマイクロプ
ロセッサ(以下“マイコン”と称する)であり、マイコ
ンのサンプリング周波数に応じてマイコン内に検出温度
をデータとして取り込むので、上記T1(t),T2
(t),T3(t),T4(t)を、電源投入時からの
所定時間毎の検出温度データの取り込み回数をk回とし
てT1(k),T2(k),T3(k),T4(k)と
表すことにする。本実施形態においては、検出温度デー
タ列が時間の関数となっているのが本質であり、表現の
仕方を特に限定するものではない。
【0062】次に、検出した各レンズ群の温度T1
(k),T2(k),T3(k),T4(k)と基準温
度T0とを比較してその差分(差分値)をとる。即ち以
下の式の演算を行う。
【0063】 ΔT1=T1(k)−T0 ・・・・・・・(4) ΔT2=T2(k)−T0 ・・・・・・・(5) ΔT3=T3(k)−T0 ・・・・・・・(6) ΔT4=T4(k)−T0 ・・・・・・・(7) 次に、各レンズ群の温度係数A1,A2,A3,A4と
RR104の基準温度T0における焦点距離FRRと横
倍率BRRを読み込んで、式(1) ,式(2) によって温度
補正値ΔPRRを算出する。これを元に、式(3) によっ
てRR104の繰り出し量を算出する。
【0064】上記算出データのもとに、バリエータ10
2とRR104を各々駆動する。
【0065】以上、ズーミング中の動作について説明し
た。ズーミング中にオートフォーカスを作動させないこ
とを前提として説明したが、作動させても支障のないこ
とは明らかである。
【0066】図6は本発明の実施形態2の要部ブロック
図である。図中、図1で示した要素と同一要素には、同
符番を付けている。
【0067】本実施形態では、各レンズ群にプラスチッ
クレンズを使用しており、このため湿度変化が生じると
プラスチックレンズの吸湿の為にレンズ形状が変化して
焦点距離が変化する。この結果、RFZレンズ1の結像
位置のずれが発生する。従ってマニュアルフォーカスで
ズーンミングする場合に、バリエータ102位置に対す
る基準湿度(本発明においては50%に設定してある)
のRR104の繰り出し量のデータに従ったのでは、ぼ
けのない良好な画像を得ることは困難である。
【0068】従って、実施形態1と同様にして、基準湿
度におけるRR104の代表位置データを補正すること
で良好なズーミング性能を得ることを可能とした。
【0069】図6において、32,33,34,35は
静電容量式、又はサーミスタ等の湿度センサー(湿度検
出手段)である。36,37,38,39は、湿度セン
サ32,33,34,35からの出力によって湿度を検
出する検出回路であり、検出した湿度情報に相当する出
力信号を電気信号として制御回路13へ出力する。但
し、実施形態1で説明したと同様の理由で、4つでなく
とも良い。
【0070】本実施形態においては、各レンズ群に湿度
変化があったとき結像面のずれΔSSを近似的に以下の
式において表すことができる。
【0071】 ΔSS=C1×ΔR1+C2×ΔR2+C3×ΔR3+C4×ΔR4 ・・・・・・・(8) 但し、R1は定数であり、前玉101の湿度係数(湿度
補正係数) C2は定数であり、バリエータ102の湿度係数(湿度
補正係数) C3は定数であり、アフォーカル103の湿度係数(湿
度補正係数) C4は定数であり、RR104の湿度係数(湿度補正係
数) ΔR1は前玉101の基準湿度R0からの湿度差分値
(差分値) ΔR2はバリエータ102の基準湿度R0からの湿度差
分値(差分値) ΔR3はアフォーカル103の基準湿度R0からの湿度
差分値(差分値) ΔR4はRR104の基準湿度R0からの湿度差分値
(差分値) 従って、各レンズ群の湿度が検出できれば、式(8) によ
って結像面のずれ量を演算によって求めることができ
る。C1,C2,C3,C4はレンズ固有の定数であ
り、基準湿度R0の時の各レンズ群の焦点距離、各レン
ズ群の横倍率、レンズ形状データとレンズ材料の吸水に
よる線膨張係数、レンズ保持部材の吸水による線膨張係
数、レンズの屈折率の吸水による変化率とから近似的に
求めることができる。
【0072】本実施形態においては、前述したように4
群構成のRFZレンズ1の各レンズ群に少なくとも1枚
のプラスチックレンズを使用しているため4つの湿度検
出手段と湿度係数を有したが、湿度を検出する必要のな
いレンズ群がある場合は4つでなくとも良く、湿度情報
が必要なレンズ群の数と少なくとも同数の湿度検出手段
と同数の湿度係数を有すれば良い。
【0073】本実施形態においては、RR101の光軸
と平行方向への所定の量繰り出すことで式(8) によって
求めた結像面からのずれ量を補正する。具体的には、Δ
SSを所定の係数SBで割ることで求めることができ
る。即ち、RR繰り出し補正量(湿度補正値)をΔPR
RSとすると、以下の式で求めることができる。
【0074】 ΔPRRS=ΔSS÷SB ・・・・・・・(9) 但し、SBはレンズ固有の係数であり、上記ΔR1,Δ
R2,ΔR3,ΔR4の関数として表すことができ、基
準湿度R0の時の各レンズ群の焦点距離、各レンズ群の
横倍率、レンズ形状データとレンズ材料の吸水による線
膨張係数、レンズ保持部材の吸水による線膨張係数、レ
ンズの屈折率の吸水による変化率とから近似的に求める
ことができる。但し、実施形態1と同様にして、上記S
Bの湿度変化による変化量が結像面の要求補正精度に対
して無視できる場合は所定の定数としても良い。
【0075】本実施形態においては、実施形態1と同様
にバリエータ102の可動範囲を所定幅で分割し、バリ
エータ102の該分割領域毎に、各被写体距離毎のRR
104の基準湿度R0における代表位置データPRR
と、RFZレンズ1の各レンズ群が基準湿度R0から変
化したときに各被写体距離毎のRR104の位置を補正
する為の数値データを予めROM14に格納してある。
該数値データは、上記分割領域毎の各被写体距離毎の上
記各レンズ群の湿度係数C1,C2,C3,C4と、基
準湿度におけるRR104の焦点距離SFRRと横倍率
SBRRである。
【0076】但し、本発明においてはこれに限定するも
のでない。例えば、バリエータ102の位置データPV
についても所定幅で分割しなくとも良く、その場合は上
記被写体距離毎のRR104の代表位置データPRRと
湿度係数C1,C2,C3,C4はバリエータ102の
位置データPVの関数として定義しても良い。
【0077】本発明においては、湿度センサ32,3
3,34,35及び検出回路36,37,38,39に
て得られた湿度情報データR1,R2,R3,R4が前
記基準湿度R0に対して湿度差ΔR1,ΔR2,ΔR
3,ΔR4を生じたとき、RR104の湿度補正データ
(湿度補正位置データ)PRRSを式(8) と式(9) とか
らΔPRRSを求め、以下の式にて算出する。
【0078】 PRRS=PRR+ΔPRRS ・・・・・・・・(10) 次に、図7においてズーミング時の湿度補正動作につい
て説明する。
【0079】はじめに、ズームスイッチ11が押されて
いるかチェックする。ズームスイッチ11aが押されて
いるときはWIDE方向へズーミングされ、ズームスイ
ッチ11bが押されているときはTELE方向へズーミ
ングが行われる。押されていない場合については、ズー
ミングしない。
【0080】TELE方向でも及びWIDE方向でも、
ズーミング動作は全く同様のルーチンであるので、ズー
ミング方向については言及しない。
【0081】カウンタよりバリエータ102の位置PV
を読み出して前記バリエータ102のどの分割領域にい
るかサーチして現在のバリエータ102のいる領域を求
める。同様にしてカウンタよりRR104の位置PRR
を読み出す。
【0082】次に、各レンズ群の近傍に配置した湿度セ
ンサ32,33,34,35から検出回路36,37,
38,39を通して各レンズ群の湿度R1,R2,R
3,R4を検出し、制御回路13へ入力する。以下、電
源が投入されてからt秒後の検出湿度R1(t),R2
(t),R3(t),R4(t)とする。本実施形態に
おいては、制御回路13はマイクロプロセッサ(以下
“マイコン”と称する)であり、マイコンのサンプリン
グ周波数に応じてマイコン内に検出湿度をデータとして
取り込むので、上記R1(t),R2(t),R3
(t),R4(t)を、電源投入時からの所定時間毎の
検出湿度データの取り込み回数をk回としてR1
(k),R2(k),R3(k),R4(k)と表すこ
とにする。本発明においては、検出湿度データ列が時間
の関数となっているのが本質であり、表現の仕方を特に
限定するものではない。
【0083】次に、検出した各レンズ群の湿度R1
(k),R2(k),R3(k),R4(k)と基準湿
度R0とを比較してその差分(差分値)をとる。即ち以
下の式の演算を行う。
【0084】 ΔR1=R1(k)−R0 ・・・・・・・・(11) ΔR2=R2(k)−R0 ・・・・・・・・(12) ΔR3=R3(k)−R0 ・・・・・・・・(13) ΔR4=R4(k)−R0 ・・・・・・・・(14) 次に、各レンズ群の湿度度係数S1,S2,S3,S4
とRR104の基準湿度R0における焦点距離SFRR
と横倍率SBRRを読み込んで、式(8) ,式(9) によっ
て湿度補正値ΔPRRSを算出する。これを元に、式(1
0)によってRR104の繰り出し量を算出する。
【0085】上記算出データのもとに、バリエータ10
2とRR104を各々駆動する。
【0086】以上、ズーミング中の動作について説明し
た。ズーミング中にオートフォーカスを作動させないこ
とを前提として説明したが、作動させても支障のないこ
とは明らかである。
【0087】尚、以上の各実施形態においては温度検出
手段と湿度検出手段を設けた場合について各々説明した
が、双方の検出手段を光学機器内に設けて、温度変化及
び湿度変化によるピントずれについて各実施形態で示し
た方法を用いて同様に補正するようにしても良いことは
明らかである。ここでは、詳細の説明は省略する。
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、以上のようにフォーカ
スや変倍の為に光軸上移動する移動レンズ群を有する光
学系(撮影レンズ)を用いたとき環境変化があったと
き、及び撮影レンズがCCDやIC等の発熱体を有する
ことで撮影レンズ群を構成する複数のレンズ群に温度差
や湿度差があっても、温度変化や湿度変化に応じて該移
動レンズ群の移動軌跡をその都度適切に設定することに
より結像面の位置のずれを補正し、高い光学性能を維持
することのできるビデオカメラや銀塩カメラや電子スチ
ルカメラ等に好適な光学機器を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の要部概略図
【図2】図1の移動レンズ群のカム軌跡の説明図
【図3】温度変化に対するカム軌跡の変化を示す説明図
【図4】本発明の実施形態1の動作を示すフローチャー
【図5】本発明の実施形態1の動作を示すフローチャー
【図6】本発明の実施形態2の要部概略図
【図7】本発明の実施形態2のフローチャート
【符号の説明】
1 光学系 102,104 移動レンズ群 2 鏡筒 5,6 レンズ駆動手段 12,26,27,28 温度検出手段 32,33,34,35 湿度検出手段 13 制御手段 14 記憶手段 15〜17 駆動回路 21〜24,29〜31,36〜39 検出回路

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動レンズ群を含む複数のレンズ群を有
    する光学系により結像面上に物体像を形成する光学機器
    において、該移動レンズ群を駆動するレンズ駆動手段、
    該レンズ駆動手段を制御する制御手段、該移動レンズ群
    を駆動する為の制御情報を記憶する記憶手段、そして該
    光学系の所定のレンズ群毎に温度検出手段又は/及び湿
    度検出手段を設け、該温度検出手段又は/及び湿度検出
    手段により該所定のレンズ群毎の温度情報又は/及び湿
    度情報を検出しており、該制御情報は所定の基準温度又
    は/及び基準湿度における該移動レンズ群の位置データ
    と該所定のレンズ群の同数の温度係数データ又は/及び
    湿度係数データを含んでおり、該制御手段は該制御情報
    と該温度情報又は/及び湿度情報とに基づいて該レンズ
    駆動手段を制御して温度変化又は/及び湿度変化に伴う
    該光学系の結像面位置の変動を補正していることを特徴
    とする光学機器。
  2. 【請求項2】 前記光学系はリアフォ−カスタイプのズ
    −ムレンズであることを特徴とする請求項1の光学機
    器。
  3. 【請求項3】 前記複数のレンズ群は少なくとも一部に
    プラスチックレンズを有することを特徴とする請求項1
    又は2の光学機器。
  4. 【請求項4】 前記制御情報は前記所定の基準温度又は
    /及び基準湿度における前記移動レンズ群の焦点距離デ
    ータ及び横倍率データを含んでいることを特徴とする請
    求項1,2又は3の光学機器。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は前記制御情報と前記温度
    検出手段により検出された検出温度データ又は/及び前
    記湿度検出手段により検出された検出湿度データに基づ
    いて該移動レンズ群の温度補正位置データ又は/及び湿
    度補正位置データを算出して該レンズ駆動手段を制御し
    ていることを特徴とする請求項1,2,3又は4の光学
    機器。
  6. 【請求項6】 前記温度補正位置データは前記温度検出
    手段から検出された温度データと前記基準温度との差分
    値の関数として定義されることを特徴とする請求項5の
    光学機器。
  7. 【請求項7】 前記湿度補正位置データは前記湿度検出
    手段から検出された湿度データと前記基準湿度との差分
    値の関数として定義されることを特徴とする請求項5の
    光学機器。
  8. 【請求項8】 前記温度補正位置データは前記温度検出
    手段から検出された温度データと前記基準温度との差分
    値に各々温度補正係数を掛け合わせた結果の和に前記基
    準温度における前記移動レンズ群の位置データを足し合
    わせたもので定義されることを特徴とする請求項5の光
    学機器。
  9. 【請求項9】 前記温度補正位置データは前記温度検出
    手段から検出された温度データと前記基準温度との差分
    値に各々温度補正係数を掛け合わせた結果の和を、該差
    分値と前記制御情報とから算出される係数で除した結果
    に、該基準温度における該移動レンズ群の位置データを
    足し合わせたもので定義されることを特徴とする請求項
    5,6又は8の光学機器。
  10. 【請求項10】 前記温度補正係数は変倍の為の移動レ
    ンズ群の位置の関数として定義されることを特徴とする
    請求項5,6,8又は9の光学機器。
  11. 【請求項11】 前記湿度補正位置データは前記湿度検
    出手段から検出された湿度データと前記基準湿度との差
    分値に各々湿度補正係数を掛け合わせた結果の和に該基
    準湿度における前記移動レンズ群の位置データを足し合
    わせたもので定義されることを特徴とする請求項5の光
    学機器。
  12. 【請求項12】 前記湿度補正位置データは前記湿度検
    出手段から検出された湿度データと前記基準湿度との差
    分値に各々湿度補正係数を掛け合わせた結果の和を、該
    差分値と前記制御情報とから算出される係数で除した結
    果に、該基準湿度における該移動レンズ群の位置データ
    を足し合わせたもので定義されることを特徴とする請求
    項5,7又は11の光学機器。
  13. 【請求項13】 前記湿度補正係数は変倍の為の移動レ
    ンズ群の位置の関数として定義されることを特徴とする
    請求項5,7,11又は12の光学機器。
  14. 【請求項14】 前記移動レンズ群の位置データはフォ
    ーカスの為の該移動レンズ群の位置データであることを
    特徴とする請求項1の光学機器。
  15. 【請求項15】 前記温度情報検出手段は感温抵抗を使
    用したセンサを少なくとも1個有することを特徴とする
    請求項1の光学機器。
  16. 【請求項16】 前記温度情報検出手段はサーミスタを
    使用したセンサを少なくとも1個有することを特徴とす
    る請求項1の光学機器。
  17. 【請求項17】 前記湿度情報検出手段は静電容量式の
    センサを少なくとも1個有することを特徴とする請求項
    1の光学機器。
  18. 【請求項18】 前記湿度情報検出手段はサーミスタを
    使用したセンサを少なくとも1個有することを特徴とす
    る請求項1の光学機器。
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