JP3599483B2 - 光学機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオカメラ、銀塩カメラ、或いは電子スチルカメラ等の光学機器に関し、特に、フォーカスや変倍の際に光軸上に移動する移動レンズ群を有する光学系(撮影光学系)、例えば、単一焦点距離の撮影レンズやズームレンズ等の光学系において、環境変化があったときに生じるピントズレ(結像面ズレ)を移動レンズ群を移動させることにより補正するようにした光学機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カメラ等の光学機器においては、撮影光学系の小型化及び固体撮像素子のイメージサイズの小径化が急速に進んでいる。また、撮影光学系を構成する光学材料としてプラスチック材料が多く使用されている。
【0003】
光学材料としてプラスチック材料を使用すると、レンズが金型により容易に成形でき、又、その形状の任意性も大きい上、ガラス材料に比しコストメリットが大きいなど多くの利点がある。この為、プラスチック材料より成るレンズがファインダ系や赤外線アクティブオートフォーカスユニット、そして、撮影光学系の一部等に多く採用されているのが実情である。
【0004】
ところが、プラスチック材料は、無機ガラス材料に比べて環境変化に対する物理的性質の変化が大きい。例えば、線膨張係数が大きく、プラスチック材料のPMMAでは代表値で67.9×10−6/℃であるのに対して、無機ガラスのLaK 14(OHARA製)では57×10−7/℃と一桁小さい。また、温度変化に対する屈折率の変化についても、PMMAでは代表値で1.0〜1.2×10−4/℃であるのに対して、上記LaK14では、D線で3.9〜4.4×10−6/℃と二桁小さい。
【0005】
このようにプラスチック材料は、無機ガラス材料に比べ温度変化に対して光学的諸定数(屈折率や形状等)の変化が大きい。例えば、プラスチック材料より成るレンズ、所謂、プラスチックレンズは、温度変化に対して焦点距離が無機ガラス材料より成るレンズに比べて大きく変化する。
【0006】
また、プラスチック材料は、無機ガラス材料に比べて吸水率が大きい。この為、プラスチックレンズの光学的諸定数は温度変化と同様に湿度変化に対しても無機ガラス材料より成るレンズに比べて大きく変化する。
【0007】
かくして、光学系の一部にプラスチックレンズを使用した場合、前述したような多くの利点がある反面、環境変化、特に、温度変化や湿度変化に対し無機ガラス材料より成るレンズを使用した場合に比べ、焦点距離等の光学的性質が大きく変化してしまうという光学性能上の弊害が生じてくる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近の光学機器は、撮影光学系の小型化、固体撮像素子の小型化、そして、各構成要素の高密度化を図ることによって小型化されている。この為、光学機器に用いられている光学系の結像面の予定結像面位置(設計結像面位置)が温度変化や湿度変化等の環境変化により大きくズレてしまうという問題があり、かゝる環境変化による結像位置のズレを如何にして効果的に補正するかが大きな課題となっている。
【0009】
また、最近の光学機器は、光学系の合焦位置を自動的に検出する自動合焦機能(AF機能)を備えたものが多い。AF機能付きの光学機器にあっては、AF機能を動作させて被写体を撮影しているときに、例えば、被写体との間に車や歩行者等の何んらかの障害物が入ってくると、AF機能が働きその障害物に合焦させてしまうので、結像面には被写対象となる被写体の物体像がピントズレ(結像面ズレ)した状態に形成される。
【0010】
そこで、かゝる撮影時のピントズレを回避する為に、AF機能を停止させて撮影を行うことが多々ある。この場合、AF機能を働かせずにフォーカスを固定して被写体を撮影することから、上述の如き光学系にプラスチックレンズを含む光学機器では、前述の如く環境変化によって結像面位置が大きく変化し、被写体の物体像がピントズレ(結像面ズレ)した状態に形成されてしまうという新たな問題が発生する。
【0011】
本発明は、フォーカスやズームのために光軸上に移動する移動レンズ群を有する光学系(撮影レンズ)を用いて自動合焦機能を動作させて撮影する際に、何んらかの理由で自動合焦機能の動作を停止させたとき、温度変化や湿度変化等の環境変化があった場合、自動合焦機能を利用して移動レンズ群を駆動制御するか、或いは、移動レンズ群の移動をその都度適切に決定して移動レンズ群を駆動制御するかすることにより、環境変化に起因して生ずるピントズレを補正し高い光学性能を維持することのできるビデオカメラ、銀塩カメラ、又は電子スチルカメラ等に好適な光学機器を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の光学機器は、移動レンズ群を含む光学系により結像面上に物体像を形成する光学機器において、
前記移動レンズ群を駆動するレンズ駆動手段、
前記光学系に関する温度情報又は/及び湿度情報を検出する温度/湿度検出手段、
前記光学系の合焦状態を検出する自動合焦手段と、
前記自動合焦手段の検出結果に基づいてレンズ駆動手段により移動レンズ群を合焦動作させる制御手段と、
前記自動合焦手段の作動/停止を切り替える自動合焦制御手段を有し、
前記自動合焦制御手段の指示により自動合焦手段が停止しているときには、前記制御手段は、前記温度/湿度検出手段からの出力信号に基づいて前記自動合焦手段を再起動し、前記自動合焦検出手段の検出結果に基づいて前記レンズ駆動手段を制御することを特徴としている。
特に、本発明は、次のような手段を採用した。即ち、本発明の光学機器にあっては、第一に、
〔1〕:移動レンズ群を含む光学系により結像面上に物体像を形成する光学機器において、上記移動レンズ群を駆動するレンズ駆動手段、このレンズ駆動手段を制御する制御手段、上記光学系に関する温度情報又は/及び湿度情報を検出する検出手段、上記光学系の合焦状態の信号に基づき合焦信号を生成してレンズ駆動手段により移動レンズ群を合焦動作させる自動合焦手段、及びこの自動合焦手段の動作を制御する自動合焦制御手段を有し、上記制御手段は、上記自動合焦制御手段により上記自動合焦手段の動作を停止しているときに、上記検出手段からの出力信号に基づいて上記自動合焦手段の機能(プロセス回路からの信号出力から自動合焦のための合焦信号を生成する作用)を利用して上記レンズ駆動手段を制御することにより結像面の位置を補正していることを特徴としている。
【0013】
特に、上記〔1〕の光学機器において、
〔1−2〕:前記光学機器は、前記制御手段を介し前記レンズ駆動手段を駆動制御して前記移動レンズ群の焦点調節を行う手動焦点調節手段を有し、
前記制御手段は、前記自動合焦制御手段により前記自動合焦手段の動作を停止している状態で前記手動焦点調節手段による前記移動レンズ群の動作を停止させているときに、前記検出手段からの出力信号に基づいて前記自動合焦手段の機能を利用して前記レンズ駆動手段を制御することにより結像面の位置を補正していること、
〔1−3〕:前記光学機器は、前記制御手段を介し前記レンズ駆動手段を駆動制御して前記移動レンズ群の焦点調節を行う手動焦点調節手段を有し、
前記制御手段は、前記自動合焦制御手段により前記自動合焦手段の動作を停止している状態で前記手動焦点調節手段による前記移動レンズ群の動作が終了した時に、前記検出手段からの出力信号に基づいて前記自動合焦手段の機能を利用して前記レンズ駆動手段を制御することにより結像面の位置を補正していること、などを特徴としている。
【0014】
加えて、上記〔1〕、〔1−2〕又は〔1−3〕の光学機器において、
〔1−4〕:前記制御手段は、前記検出手段からの出力信号における検出値を基準として当該検出値の後に得る検出値が変化しているか否かを判定し、当該後に得た検出値が変化している場合に、前記自動合焦手段の機能を利用して前記レンズ駆動手段を制御することにより結像面の位置を補正していることを特徴としている。
【0015】
そして、上記〔1−4〕の光学機器において、
〔1−5〕:前記制御手段は、前記判定が終了した後に、先の判定で判定対象とされた後の検出値を基準として当該検出値の後に得られる検出値が変化しているか否かを判定することを特徴としている。
【0016】
また、本発明の光学機器にあっては、第二に、
〔2〕:移動レンズ群を含む光学系により結像面上に物体像を形成する光学機器において、
上記移動レンズ群を駆動するレンズ駆動手段、このレンズ駆動手段を制御する制御手段、上記移動レンズ群を駆動するための制御情報を記憶する記憶手段、上記光学系に関する温度情報又は/及び湿度情報を検出する検出手段、上記光学系の合焦状態の信号に基づき合焦信号を生成してレンズ駆動手段により移動レンズ群を合焦動作させる自動合焦手段、及びこの自動合焦手段の動作を制御する自動合焦制御手段を有し、
上記制御手段は、上記自動合焦制御手段により上記自動合焦手段の動作を停止しているときに、上記検出手段からの出力信号に基づいて上記制御情報、又は上記自動合焦手段の機能を利用して上記レンズ駆動手段を制御することにより結像面の位置を補正することを特徴としている。
【0017】
特に、上記〔2〕の光学機器において、
〔2−2〕:前記光学機器は、前記制御手段を介し前記レンズ駆動手段を駆動制御して前記移動レンズ群の焦点調節を行う手動焦点調節手段を有し、
前記制御手段は、前記自動合焦制御手段により前記自動合焦手段の動作を停止している状態で前記手動焦点調節手段による前記移動レンズ群の動作を停止させているときに、前記検出手段からの出力信号に基づいて前記制御情報、又は前記自動合焦手段の機能を利用して前記レンズ駆動手段を制御することにより結像面の位置を補正すること、
〔2−3〕:前記光学機器は、前記制御手段を介し前記レンズ駆動手段を駆動制御して前記移動レンズ群の焦点調節を行う手動焦点調節手段を有し、
前記制御手段は、前記自動合焦制御手段により前記自動合焦手段の動作を停止している状態で前記手動焦点調節手段による前記移動レンズ群の動作が終了した時に、前記検出手段からの出力信号に基づいて前記制御情報、又は前記自動合焦手段の機能を利用して前記レンズ駆動手段を制御することにより結像面の位置を補正すること、
などを特徴としている。
【0018】
加えて、上記〔2〕、〔2−2〕又は〔2−3〕の光学機器において、
〔2−4〕:前記制御手段は、前記検出手段からの出力信号における最新の検出値と予め設定されている基準値とから求めた差分値が所定の規定値を超えるか否かを判定し、前記差分値が前記規定値を超えない場合、前記制御情報を利用して前記レンズ駆動手段を制御することにより結像面の位置を補正し、前記差分値が前記規定値を超える場合には、前記自動合焦手段の機能を利用して前記レンズ駆動手段を制御することにより結像面の位置を補正していることを特徴としている。
【0019】
そして、上記〔2−4〕の光学機器において、
〔2−5〕:前記制御手段は、前記判定が終了した後に、先の判定で判定対象とされた最新の検出値に対し当該最新の検出値の後に得られる検出値が変化している場合に、当該後に得た検出値と前記基準値とから求めた差分値が所定の規定値を超えるか否かを判定し、前記差分値が前記規定値を超えない場合、前記制御情報を利用して前記レンズ駆動手段を制御することにより結像面の位置を補正し、前記差分値が前記規定値を超える場合には、前記自動合焦手段の機能を利用して前記レンズ駆動手段を制御することにより結像面の位置を補正することを特徴としている。
【0020】
また、上記〔2〕、〔2−2〕又は〔2−3〕の光学機器において、
〔2−6〕:前記制御情報は、基準温度又は/及び基準湿度における前記移動レンズ群の位置データと当該位置データを前記検出手段からの出力信号に基づいて補正する複数の温度補正係数データ又は/及び湿度補正係数データを含んでおり、前記制御手段は、前記レンズ駆動手段を制御するための制御情報を前記検出手段が検出する温度又は/及び湿度に応じて前記記憶手段から引き出し、その制御情報に基づいて前記移動レンズ群の温度補正位置データ又は/及び湿度補正位置データを算出することを特徴としている。
【0021】
そして、上記〔2−6〕の光学機器において、
〔2−6−2〕:前記温度補正位置データは、前記検出手段が検出する温度と前記基準温度との差分値の関数として定義されていること、
〔2−6−3〕:前記湿度補正位置データは、前記検出手段が検出する湿度と前記基準湿度との差分値の関数として定義されていること、
〔2−6−4〕:前記温度補正位置データは、前記検出手段が検出する温度と前記基準温度との差分値に前記温度補正係数データを掛け合わせたものであること、
〔2−6−5〕:前記湿度補正位置データは、前記検出手段が検出する湿度と前記基準湿度との差分値に前記湿度補正係数データを掛け合わせたものであること、
〔2−6−6〕:前記温度補正係数データは、変倍のための移動レンズ群の位置の関数として定義されていること、
〔2−6−7〕:前記湿度補正係数データは、変倍のための移動レンズ群の位置の関数として定義されていること、
などを特徴としている。
【0022】
また、上記〔1〕、〔1−2〕、〔1−3〕、〔2〕、〔2−2〕又は〔2−3〕の光学機器において、
〔3〕:前記光学機器は、移動レンズ群を含む光学系により結像面上に物体像を形成するビデオカメラであることを特徴としている。
【0023】
また、上記〔1〕、〔1−2〕、〔1−3〕、〔2〕、〔2−2〕、〔2−3〕又は〔3〕の光学機器において、
〔4〕:前記光学系は、リアフォーカスタイプのズームレンズであることを特徴としている。
【0024】
また、上記〔1〕、〔1−2〕、〔1−3〕、〔2〕、〔2−2〕、〔2−3〕、〔3〕又は〔4〕の光学機器において、
〔5〕:前記光学系は、複数のレンズ群を有し、この複数のレンズ群は少なくとも一部にプラスチックレンズを有することを特徴としている。
【0025】
そして、上記〔1〕、〔1−2〕、〔1−3〕、〔2〕、〔2−2〕又は〔2−3〕の光学機器において、
〔6〕:前記検出手段は、感温抵抗を使用したセンサを少なくとも一個有すること、
〔6−2〕:前記検出手段は、サーミスタを使用したセンサを少なくとも一個有すること、
〔6−3〕:前記検出手段は、静電容量式のセンサを使用したセンサを少なくとも一個有すること、
などを特徴としている。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施の形態に基づいて、更に詳しく説明する。添付図面中、図1及び図2はそれぞれ本発明の光学機器の第1実施形態の要部概略図及び動作のフローチャート、図3及び図4はそれぞれ本発明の光学機器の第2実施形態の要部概略図及び動作のフローチャート、図5及び図6はそれぞれ本発明の光学機器の第3実施形態の要部概略図及びフローチャト、図7及び図8はそれぞれ本発明の光学機器の第4実施形態の要部概略図及び動作のフローチャート、図9及び図10はそれぞれ本発明の光学機器の第5実施形態の要部概略図及び動作のフローチャート、図11及び図12はそれぞれ本発明の光学機器の第6実施形態の要部概略図及び動作のフローチャートである。
【0027】
〔第1実施形態〕
図1において、1は光学系(撮影系)であって、後述する4つのレンズ群より成る、所謂、4群構成のリアフォーカスズームレンズ(以下、RFZレンズという)である。
【0028】
RFZレンズ1は、固定レンズ群である第1のレンズ群(以下、前玉と称することもある)101、移動レンズ群である変倍(ズーム)機能を有する第2のレンズ群(以下、バリエータレンズと称することもある)102、固定レンズ群である第3のレンズ群(以下、アフォーカルレンズと称することもある)103、そして、移動レンズ群であるフォーカスと変倍に伴う像面変動を補正するコンペンセータとしての機能を有する第4のレンズ群(以下、RRと称することもある)104より成っている。
【0029】
前記各レンズ群101,102,103,104は、実際には複数枚のレンズで構成されていて、例えば、本第1実施形態においては、前玉101を3枚、バリエータレンズ102を3枚、アフォーカルレンズ103を1枚、RR104を2枚とした4群9枚構造のレンズ構成となっている。
【0030】
また、本第1実施形態においては、前記各レンズ群101,102,103,104の少なくとも1つのレンズ群にプラスチック材より成るプラスチックレンズを使用している。このプラスチックレンズは、例えば、アクリル系、ポリオレフィン系、或いはポリカーボネート等の合成樹脂材料を用いて作製することができる。
【0031】
本第1実施形態においては、プラスチックレンズを各レンズ群中のどこに用いるかは特に限定されるものではなく、また、特定のレンズ群中に全く使用しない場合もあり得る。同図において、2はCCD等の光電変換素子(撮像手段)、3は光電変換素子2に入射する光量を調節するための絞り部材である。6は絞り駆動手段であってiGメータ又はステッピングモータ等から成り、制御手段7からの信号に基づき絞り部材3内の絞り羽(図示せず)を光軸に略垂直に駆動することにより絞り部材3の開口部の面積を可変として光電変換素子2に入射する光量が一定となるようにしている。4は絞り位置検出手段であって絞り部材3の開口径を検出している。5は絞り位置検出手段4からの検出信号を制御手段7が処理可能な信号に変換して制御手段7に出力する検出回路である。制御手段7は、光学機器全体を制御するものであって、後述のレンズ駆動手段8,9の駆動を制御するための制御情報を予め記憶している不図示の記憶部(記憶手段)及び後述する自動合焦手段16を含みCPU等により構成されている。
【0032】
8,9は移動レンズ群102,104を駆動するためのステッピングモータ等のレンズ駆動手段、10,11はレンズ駆動手段8,9を駆動させるためのドライバである。12は光学系1に関する温度等を検出する検出手段である。この検出手段12としては、サーミスタや感温抵抗等の温度センサを用いることができる。13は検出手段12からの検出信号を制御手段7が処理可能な信号に変換して制御手段7に出力する検出回路である。尚、湿度を検出するときは、検出手段12を静電容量式のセンサ、又はサーミスタ等の湿度センサを用いることができる。
【0033】
14は光電変換素子2の出力を増幅させるアンプ、15はアンプ14からの信号をNTSC映像信号等の信号に変換するプロセス回路、16はプロセス回路15の信号出力から自動合焦(以下、AFという)のための合焦信号を生成し制御手段7によりコンペンセータとしての機能を有するRR104をAF動作させる自動合焦手段、17は自動合焦制御手段であって自動合焦手段16のAF動作をON・OFFするスイッチから成っている。尚、AF方法においては、所謂、山登り方式など、例えば、特開昭62−103616号公報で提案されている方法を用いることができる。
【0034】
本第1実施形態では、自動合焦手段16からの合焦信号に基づいて制御手段7はRR104の駆動量を求めドライバ11に駆動制御信号を出力する。そして、ドライバ11は、制御手段7からの駆動制御信号に基づいてレンズ駆動手段9を駆動させRR104を光軸方向に移動させてRR104の自動合焦を行うようになっている。
【0035】
また、本第1実施形態の光学系1には、上述したように、少なくとも1つのレンズ群にプラスチックレンズを使用しているため、環境変化によりプラスチックレンズの周囲に温度変化や湿度変化が生じると、前述した如くプラスチックレンズの形状が変化したり、材質の屈折率の温度係数が大きいため屈折率が変化したりして焦点距離が大きく変化し、光学系1のトータルの焦点距離も必然的に変化してくる。この為、AF機能を働かせずにフォーカスを固定して撮影を行うと、基準温度(例えば、20℃)の結像面位置が環境変化に伴いズレて、所謂、ピントズレが発生し、被写体を鮮明に撮影する光学機器としての光学性能が損なわれる。
【0036】
そこで、AF機能を停止しフォーカスを固定して撮影を行う際の環境変化に伴うピントズレを解消するため、本第1実施形態にあっては、自動合焦制御手段17により自動合焦手段16の動作(機能)が停止(OFF)されているときに、光学系1の環境温度を検出手段12により検出して記憶し、その後、環境温度が変化した場合に、自動合焦手段16の機能を利用してRR104を合焦位置に移動させて環境温度の変化に伴う光学系の結像面位置の変動を補正するようにしている。
【0037】
なお、以下の説明では、環境変化として温度変化を中心に結像面のズレ(ピントズレ)及びその結像面のズレの解決法を述べているが、湿度変化による不具合に起因してピントズレが発生する場合も同様な解決法を適用することができる。
【0038】
本第1実施形態による光学系の結像面位置の変動補正を具体的に述べれば、制御手段7は、自動合焦制御手段17により自動合焦手段16の動作(機能)が停止(OFF)されているときに、検出手段12より得られる検出温度を基準温度とし、当該基準温度の後に上記検出手段12より得られる検出温度が変化しているか否かを不図示の判定回路が判定する。そして、判定対象となる後の検出温度が変化している場合には、自動合焦手段16を機能せしめ当該自動合焦手段16の合焦信号に基づきレンズ駆動手段9を駆動制御しRR104を合焦位置に移動させることによって、環境温度の変化に伴う光学系の結像面位置の変動を補正している。これにより、環境温度の変化に伴う光学系の結像面位置の変動が補正され、良好な画像情報が得られる。
【0039】
次に、本第1実施形態の動作を図2のフローチャートを用いて説明すれば、ステップ201において自動合焦手段16のAF機能がオンかオフかを判定し、オンであればステップ202においてAFオフフラグをクリアしステップ201に戻り、オフならばステップ203においてAFオフフラグがクリアかどうか判定し、クリアであればステップ204において検出手段12で温度検出値を読み込み、ステップ205においてその温度検出値(検出温度)を基準温度と設定し、ステップ206においてAFオフフラグをセットする。
【0040】
ステップ203においてAFオフフラグがクリアでなければ即ちセットされていたら、ステップ207において検出手段12で温度検出値を読み込み、ステップ208においてその温度検出値(検出温度)と基準温度が同じか判定する。同じであればステップ201に戻り、異なればステップ209においてAF機能により合焦位置にRR104を移動させる温度補償AF制御を行い、ステップ210において上記基準温度に対し判定対象とされた上記検出温度を新たな基準温度として更新し、ステップ201に戻る。
【0041】
本第1実施形態にあっては、以上のように、自動合焦制御手段17により自動合焦手段16の動作を停止させたときに、検出手段12より得られる検出温度を基準温度とし当該基準温度に対して同検出手段12より得られる検出温度が変化している場合、自動合焦手段16の機能を利用してRR104を合焦位置に移動させる温度補償AF制御を行うことによって、良好な画像情報を得るようにしている。
【0042】
〔第2実施形態〕
図3及び図4に示す第2実施形態の光学機器は、手動により制御手段7を介しレンズ駆動手段9の駆動を行いRR104をフォーカス操作する手動焦点調節手段18,19を設けた他は、第1実施形態の光学機器と同様な構成となっている。
【0043】
図3において、18,19は手動焦点調節(以下、MFDと称する)のスイッチであって、スイッチONの状態でスイッチ18は至近側に、スイッチ19は無限側に、RR104を駆動させるものである。
【0044】
本第2実施形態にあっては、MFD動作の終了時の焦点位置が合焦位置でRR104の動作が終了したときの環境温度を前提としている。即ち、自動合焦制御手段17により自動合焦手段16の動作を停止している状態において、手動焦点調節が行われた場合はRR104の動作を停止させているときの、或いはRR104の動作が終了した時の環境温度を記憶し、その後、光学系1の環境温度が変化した場合に、自動合焦手段16の機能を利用してRR104を合焦位置に移動させて環境情報の変化に伴う光学系の結像面位置の変動を補正するようにしている。
【0045】
具体的には、制御手段7は、自動合焦制御手段17により自動合焦手段16の動作を停止している状態において、手動焦点調節のスイッチ18,19によるRR104の動作を停止させているときに、或いは手動焦点調節のスイッチ18,19によるRR104の動作が終了した時点で、検出手段12より得られる検出温度を基準温度とし、当該基準温度の後に上記検出手段12より得られる検出温度が変化しているか否かを不図示の判定回路が判定する。そして、判定対象となる後の検出温度が変化している場合には、自動合焦手段16を機能せしめ当該自動合焦手段16の合焦信号に基づきレンズ駆動手段9を駆動制御しRR104を合焦位置に移動させることによって、環境温度の変化に伴う光学系の結像面位置の変動を補正している。これにより、環境温度の変化に伴う光学系の結像面位置の変動が補正され、良好な画像情報が得られる。
【0046】
次に、本第2実施形態の動作を図4のフローチャートを用いて説明すれば、ステップ401において自動合焦手段16のAF機能がオンかオフかを判定し、オンであればステップ402においてAFオフフラグをクリアしステップ401に戻り、オフならばステップ403においてMFDスイッチ18又は19がオンかオフかを判定し、どちらかオンであればステップ404においてMFDオフフラグをクリアしステップ401に戻り、オフならばステップ405においてMFDオフフラグがクリアかどうか判定し、クリアであればステップ406において温度検出値を読み込み、ステップ407においてその温度検出値(検出温度)を基準温度と設定し、ステップ408においてMFDオフフラグをセットする。
【0047】
ステップ405においてAFオフフラグがクリアでなければ即ちセットされていたらステップ409において温度検出値を読み込み、ステップ410においてその温度検出値(検出温度)と基準温度が同じか判定する。同じであればステップ401に戻り、異なればステップ411においてAF機能により合焦位置にRR104を移動させる温度補償AF制御を行い、ステップ412において上記基準温度に対し判定対象とされた上記検出温度を新たな基準温度として更新し、ステップ401に戻る。
【0048】
本第2実施形態にあっては、以上のように、自動合焦制御手段17により自動合焦手段16の動作を停止している状態において、手動焦点調節のスイッチ18,19によるRR104の動作を停止させているときに、或いはRR104の動作が終了した時に、検出手段12より得られる検出温度を基準温度とし当該基準温度に対して同検出手段12より得られる検出温度が変化している場合、自動合焦手段16の機能を利用してRR104を合焦位置に移動させる温度補償AF制御を行うことによって、良好な画像情報を得るようにしている。
【0049】
前記手動焦点調節手段18,19は、上述の如くスイッチのON・OFFに限らず、ON・OFFのような動作が検出できればどのようなものであってもよい。
【0050】
〔第3実施形態〕
図5及び図6に示す第3実施形態の光学機器は、手動により制御手段7を介しレンズ駆動手段8の駆動を行うバリエータレンズ102をズーム操作する手動変倍調節手段20,21を設けた他は、第1実施形態の光学機器と同様な構成となっている。
【0051】
図5において、20,21は手動変倍調節のスイッチであって、スイッチONの状態でスイッチ20はテレ側に、スイッチ19はワイド側に、バリエータレンズ102を駆動させるものである。
【0052】
本第3実施形態にあっては、自動合焦制御手段17により自動合焦手段16の動作を停止している状態において、手動変倍調節のスイッチ20,21によるズーム動作により画角変化を行った場合は放置して撮影を行う放置状態でなくなったと判断し、手動変倍調節のスイッチ20,21によるズーム動作終了時の環境温度を記憶し、それ以後は再び放置状態であるとみなし、かゝる放置状態で光学系1の環境温度が変化した場合に、自動合焦手段16の機能を利用してRR104を合焦位置に移動させて環境温度の変化に伴う光学系の結像面位置の変動を補正するようにしている。
【0053】
具体的には、制御手段7は、自動合焦制御手段17により自動合焦手段16の動作を停止している状態において、手動変倍調節手段20,21によるバリエータレンズ102のズーム動作が終了した時に、検出手段12より得られる検出温度を基準温度とし、当該基準温度の後に上記検出手段12より得られる検出温度が変化しているか否かを不図示の判定回路が判定する。そして、判定対象となる後の検出温度が変化している場合には、自動合焦手段16を機能せしめ当該自動合焦手段16の合焦信号に基づきレンズ駆動手段9を駆動制御しRR104を合焦位置に移動させることによって、環境温度の変化に伴う光学系の結像面位置の変動を補正している。これにより、環境温度の変化に伴う光学系の結像面位置の変動が補正され、良好な画像情報が得られる。
【0054】
次に、本第3実施形態の動作を図5のフローチャートを用いて説明すれば、ステップ601において自動合焦手段16のAF機能がオンかオフかを判定し、オンであればステップ602においてAFオフフラグをクリアしステップ601に戻り、オフならばステップ603においてズームスイッチ20又は21がオンかオフかを判定し、どちらかオンであればステップ604においてオフフラグをクリアしステップ601に戻り、オフならばステップ605においてズームオフフラグがクリアかどうか判定し、クリアであればステップ606において温度検出値を読み込み、ステップ607においてその温度検出値(検出温度)を基準温度と設定し、ステップ608においてズームオフフラグをセットする。
【0055】
ステップ605においてズームオフフラグがクリアでなければ即ちセットされていたらステップ609において温度検出値を読み込み、ステップ610においてその温度検出値(検出温度)と基準温度が同じか判定する。同じであればステップ601に戻り、異なればステップ611においてAF機能により合焦位置にRR104を移動させる温度補償AF制御を行い、ステップ612において上記検出温度を基準温度とし、ステップ601に戻る。
【0056】
本第3実施形態にあっては、以上のように、自動合焦制御手段17により自動合焦手段16の動作を停止している状態において、手動変倍調節手段20,21によるズーム動作が終了した時に、検出手段12より得られる検出温度を基準温度とし当該基準温度に対して同検出手段12より得られる検出温度が変化している場合、自動合焦手段16の機能を利用してRR104を合焦位置に移動させる温度補償AF制御を行うことによって、良好な画像情報を得るようにしている。
【0057】
前記手動変倍調節手段20,21は、上述の如くスイッチのON・OFFに限らず、ON・OFFのような動作が検出できればどのようなものであってもよい。
【0058】
〔第4実施形態〕
図7及び図8に示す第4実施形態の光学機器は、制御手段7’を除き第1実施形態の光学機器と同様に構成されている。即ち、第4実施形態の光学機器は、光学機器全体を制御する制御手段7’の不図示の記憶部(記憶手段)に、後述する基準温度T0(基準環境温度)(本第4実施形態では20℃に設定してある。)における移動レンズ群104の位置データと、この位置データを検出手段12からの環境温度(検出温度)に基づいて補正するための単位温度当たりの複数の温度補正係数データTrrを含む制御情報が格納され、上記温度補正係数データTrrに検出手段12の検出温度と上記基準温度との差分絶対値である温度変化値ΔTを掛け合わせることによって、光学系の環境温度変化に伴う結像面位置の変動補正のための補正量(温度補正位置データ)Prrを求め、この補正量Prr分だけレンズ駆動手段9によりRR104を光軸方向に移動させる温度補償制御機能を備えるものである。
【0059】
かゝる温度補償制御機能の温度変化値ΔT、ピント移動量Trr及び補正量Prrの関係式を下記に示す。
【0060】
ΔT=|検出温度−基準環境温度|
Prr=ΔT×Trr
ここに、温度補正係数データTrrは変倍のための移動レンズ群の位置の関数として定義されている。なお、湿度についても上記式がそのまゝ適用できる。
【0061】
本第4実施形態にあっては、自動合焦制御手段17により自動合焦手段16の動作(機能)が停止(OFF)されているときに、光学系1の環境温度を検出手段12により検出して記憶し、当該環境温度の後に同検出手段12より得られる最新の検出温度と基準温度との差分の温度変化値ΔTが後述する所定の規定値Ktを超えるか否かを判定する。そして、温度変化値ΔTが所定の規定値Ktを超えない場合、上記関係式より補正量(温度補正位置データ)Prrを求めレンズ駆動手段9によりRR104を移動させて環境温度の変化に伴う光学系の結像面位置の変動を補正し、他方、上記温度変化値ΔTが同規定値Ktを超える場合、上記自動合焦手段16の機能を利用してRR104を合焦位置に移動させて環境温度の変化に伴う光学系の結像面位置の変動を補正するようにしている。
【0062】
具体的には、制御手段7’は、自動合焦制御手段17により自動合焦手段16の動作(機能)が停止(OFF)されているときに、検出手段12より得られる検出温度を記憶し、当該検出温度の後に同検出手段12より得た最新の検出温度と基準温度との差分の温度変化値ΔTを算出して、この温度変化値ΔTの絶対値が所定の規定値Ktを超えるか否かを判定する。そして、温度変化値ΔTの絶対値が所定の規定値Ktを超えない場合、前述の関係式により補正量(温度補正位置データ)Prrを求めレンズ駆動手段9によりRR104を移動させることによって、環境温度の変化に伴う光学系の結像面位置の変動を補正し、他方、同温度変化値ΔTの絶対値が同規定値Ktを超える場合には、上記自動合焦手段16を機能せしめ当該自動合焦手段16の合焦信号に基づきレンズ駆動手段9を駆動制御してRR104を合焦位置に移動させることによって、環境温度の変化に伴う光学系の結像面位置の変動を補正している。これにより、環境温度の変化に伴う光学系の結像面位置の変動が補正され、良好な画像情報が得られる。
【0063】
次に、本第4実施形態の動作を図8のフローチャートを用いて説明すれば、ステップ201’において自動合焦手段16のAF機能がオンかオフかを判定し、オンであればステップ202’においてAFオフフラグをクリアしてステップ201’に戻り、オフならばステップ203’においてAFオフフラグがクリアかどうか判定し、クリアであればステップ204’において検出手段12で温度検出値を読み込み、ステップ205’においてその温度検出値(検出温度)をMF(マニュアルフォーカス)モード時の検出温度T1と設定し、ステップ206’においてAFオフフラグをセットする。
【0064】
ステップ203’においてAFオフフラグがクリアでなければ即ちセットされていたら、ステップ207’において検出手段12で温度検出値を読み込み、ステップ208’においてその温度検出値(検出温度)が先の検出温度T1と同じか判定する。同じであればステップ201’に戻り、異なればステップ209’においてステップ207’で得た後の検出温度と基準温度T0との差分の温度変化値ΔTを得てその絶対値が所定の規定値Ktを超えるか否かを判定し、温度変化値ΔTが規定値Ktを超えない場合、ステップ210’において上記関係式より補正量Prrを求めRR104を移動させることにより光学系の結像面位置の変動を補正する温度補償制御を行い、他方、ステップ209’において同温度変化値ΔTの絶対値が同規定値Ktを超える場合、ステップ211’においてAF機能により合焦位置にRR104を移動させる温度補償AF制御を行い、ステップ212’において先の検出温度T1を後の検出温度に更新し、ステップ201’に戻る。
【0065】
本第4実施形態にあっては、以上のように、自動合焦制御手段17’により自動合焦手段16の動作を停止させたときに、検出手段12より得られる最新の検出温度と基準温度との差分の温度変化値ΔTが所定の規定値Ktを超えない場合、RR104の補正量Prrを求めレンズ駆動手段9によりRR104を移動させて光学系の結像面位置の変動を補正する温度補償制御を行い、他方、同温度変化値ΔTの絶対値が同規定値Ktを超える場合には、上記自動合焦手段16の機能を利用してRR104を合焦位置に移動させる温度補償AF制御を行うことによって、良好な画像情報を得るようにしている。
【0066】
本第4実施形態における基準温度T0は、例えば、レンズ調整を行ったときの温度や所望の温度の絶対値を基準とした値であってもよく、特に限定されるものではないが、光学機器が実際に使用される環境温度の近似値とすれば演算処理による誤差が少なくなり好ましい。
【0067】
また、AF機能を機能させるか否かを判定するための規定値Ktは、光学系の光学特性、材質特性、光学機器の仕様などにより任意に決定することができ、その他にも書換え可能な記憶手段に記憶させ必要に応じ随時変更することができる。
【0068】
〔第5実施形態〕
図9及び図10に示す第5実施形態の光学機器は、手動により制御手段7’を介しレンズ駆動手段9の駆動を行いRR104をフォーカス操作する手動焦点調節手段18’,19’を設けた他は、第4実施形態の光学機器と同様な構成となっている。
【0069】
図9において、18’,19’は手動焦点調節(以下、MFDと称する)のスイッチであって、スイッチONの状態でスイッチ18’は至近側に、スイッチ19’は無限側に、RR104を駆動させるものである。
【0070】
本第5実施形態にあっては、MFD動作の終了時の焦点位置が合焦位置でRR104の動作が終了したときの環境温度を前提としている。即ち、自動合焦制御手段17’により自動合焦手段16の動作を停止している状態において、手動焦点調節が行われた場合はRR104の動作を停止させているときの、或いはRR104の動作が終了した時の環境温度を記憶し、当該環境温度の後に同検出手段12より得られる最新の検出温度と基準温度との差分の温度変化値ΔTが後述する所定の規定値Ktを超えるか否かを判定する。そして、温度変化値ΔTが所定の規定値Ktを超えない場合、上記関係式より補正量(温度補正位置データ)Prrを求めレンズ駆動手段9によりRR104を移動させて環境温度の変化に伴う光学系の結像面位置の変動を補正し、他方、上記温度変化値ΔTが同規定値Ktを超える場合、上記自動合焦手段16の機能を利用してRR104を合焦位置に移動させて環境温度の変化に伴う光学系の結像面位置の変動を補正するようにしている。
【0071】
具体的には、制御手段7’は、自動合焦制御手段17’により自動合焦手段16の動作を停止している状態において、手動焦点調節のスイッチ18’,19’によるRR104の動作を停止させているときに、或いは手動焦点調節のスイッチ18’,19’によるRR104の動作が終了した時点で、検出手段12より得られる検出温度を記憶し、当該検出温度の後に同検出手段12より得た最新の検出温度と基準温度との差分の温度変化値ΔTを算出して、この温度変化値ΔTの絶対値が所定の規定値Ktを超えるか否かを不図示の判定回路が判定する。そして、温度変化値ΔTの絶対値が所定の規定値Ktを超えない場合、前述の関係式により補正量(温度補正位置データ)Prrを求めレンズ駆動手段9によりRR104を移動させることによって、環境温度の変化に伴う光学系の結像面位置の変動を補正し、他方、同温度変化値ΔTの絶対値が同規定値Ktを超える場合には、上記自動合焦手段16を機能せしめ当該自動合焦手段16の合焦信号に基づきレンズ駆動手段9を駆動制御してRR104を合焦位置に移動させることによって、環境温度の変化に伴う光学系の結像面位置の変動を補正している。これにより、環境温度の変化に伴う光学系の結像面位置の変動が補正され、良好な画像情報が得られる。
【0072】
次に、本第5実施形態の動作を図10のフローチャートを用いて説明すれば、ステップ401’において自動合焦手段16のAF機能がオンかオフかを判定し、オンであればステップ402’においてAFオフフラグをクリアしてステップ401’に戻り、オフであればステップ403’においてAFオフフラグがクリアかどうか判定し、クリアであればステップ404’において検出手段12で温度検出値を読み込み、ステップ405’においてその温度検出値(検出温度)をMF(マニュアルフォーカス)モード時の検出温度T1と設定し、ステップ206’においてAFオフフラグをセットする。
【0073】
ステップ403’においてAFオフフラグがクリアでなければ即ちセットされていたら、ステップ407’においてMFDのスイッチ18’又は19’がオンかオフかを判定し、どちらかオンであればステップ408’においてMFDオフフラグをクリアしてステップ401’に戻り、オフならばステップ409’においてMFDオフフラグがクリアかどうか判定し、クリアであればステップ410’においてMFDオフフラグをセットし、ステップ404’において温度検出値を読み込み、以下ステップ405’以降の処理を行う。
【0074】
ステップ409’においてMFDオフフラグがクリアでなければ即ちセットされていたらステップ411’において温度検出値を読み込み、ステップ412’においてその温度検出値(検出温度)が先の検出温度T1と同じか判定する。同じあればステップ401’に戻り、異なればステップ413’においてステップ411’で得た後の検出温度と基準温度T0との差分の温度変化値ΔTを得てその絶対値が所定の規定値Ktを超えるか否かを判定し、温度変化値ΔTが規定値Ktを超えない場合、ステップ414’において前述の関係式より補正量Prrを求めRR104を移動させることにより光学系の結像面位置の変動を補正する温度補償制御を行い、他方、ステップ413’において同温度変化値ΔTの絶対値が同規定値Ktを超える場合、ステップ415’においてAF機能により合焦位置にRR104を移動させる温度補償AF制御を行い、ステップ416’において先の検出温度T1を後の検出温度に更新し、ステップ401’に戻る。
【0075】
本第5実施形態にあっては、以上のように、自動合焦制御手段17’により自動合焦手段16の動作を停止させた状態において、手動焦点調節のスイッチ18’,19’によるRR104の動作を停止させているときに、或いはRR104の動作が終了した時に、検出手段12より得られる最新の検出温度と基準温度との差分の温度変化値ΔTが所定の規定値Ktを超えない場合、RR104の補正量Prrを求めレンズ駆動手段9によりRR104を移動させて光学系の結像面位置の変動を補正する温度補償制御を行い、他方、同温度変化値ΔTの絶対値が同規定値Ktを超える場合には、上記自動合焦手段16の機能を利用してRR104を合焦位置に移動させる温度補償AF制御を行うことによって、良好な画像情報を得るようにしている。
【0076】
前記手動焦点調節手段18’,19’は、上述の如くスイッチのON・OFFに限らず、ON・OFFのような動作が検出できればどのようなものであってもよい。
【0077】
〔第6実施形態〕
図11及び図12に示す第6実施形態の光学機器は、手動により制御手段7’を介しレンズ駆動手段8の駆動を行うバリエータレンズ102をズーム操作する手動変倍調節手段20’,21’を設けた他は、第4実施形態の光学機器と同様な構成となっている。
【0078】
図11において、20’,21’は手動変倍調節のスイッチであって、スイッチONの状態でスイッチ20’はバリエータレンズ102をテレ側に、スイッチ19’はバリエータレンズ102をワイド側に駆動させるものである。
【0079】
本第6実施形態にあっては、自動合焦制御手段17により自動合焦手段16の動作を停止している状態において、手動変倍調節のスイッチ20’,21’によるズーム動作により画角変化を行った場合は放置して撮影を行う放置状態でなくなったと判断し、手動変倍調節のスイッチ20’,21’によるズーム動作終了時に環境温度を記憶し、それ以後は再び放置状態であるとみなし、かゝる放置状態において環境温度を検出手段12により検出して記憶し、当該環境温度の後に同検出手段12より得られる最新の検出温度と基準温度との差分の温度変化値ΔTが前述した所定の規定値Ktを超えるか否かを判定する。そして、温度変化値ΔTが所定の規定値Ktを超えない場合、前述の関係式より補正量(温度補正位置データ)Prrを求めレンズ駆動手段9によりRR104を移動させて環境温度の変化に伴う光学系の結像面位置の変動を補正し、他方、上記温度変化値ΔTが同規定値Ktを超える場合、上記自動合焦手段16の機能を利用してRR104を合焦位置に移動させて環境温度の変化に伴う光学系の結像面位置の変動を補正するようにしている。
【0080】
具体的には、制御手段7は、自動合焦制御手段17’により自動合焦手段16の動作を停止している状態において、手動変倍調節手段20’,21’によるバリエータレンズ102のズーム動作が終了した時に、検出手段12より得られる検出温度を記憶し、当該検出温度の後に同検出手段12より得た最新の検出温度と基準温度との差分の温度変化値ΔTを算出して、この温度変化値ΔTの絶対値が所定の規定値Ktを超えるか否かを不図示の判定回路が判定する。そして、温度変化値ΔTの絶対値が所定の規定値Ktを超えない場合、前述の関係式により補正量(温度補正位置データ)Prrを求めレンズ駆動手段9によりRR104を移動させることによって、環境温度の変化に伴う光学系の結像面位置の変動を補正し、他方、同温度変化値ΔTの絶対値が同規定値Ktを超える場合には、上記自動合焦手段16を機能せしめ当該自動合焦手段16の合焦信号に基づきレンズ駆動手段9を駆動制御してRR104を合焦位置に移動させることによって、環境温度の変化に伴う光学系の結像面位置の変動を補正している。これにより、環境温度の変化に伴う光学系の結像面位置の変動が補正され、良好な画像情報が得られる。
【0081】
次に、本第6実施形態の動作を図12のフローチャートを用いて説明すれば、ステップ601’において自動合焦手段16のAF機能がオンかオフかを判定し、オンであればステップ602’においてAFオフフラグをクリアしてステップ601’に戻り、オフであればステップ603’においてAFオフフラグがクリアかどうか判定し、クリアであればステップ604’において検出手段12で温度検出値を読み込み、ステップ605’においてその温度検出値(検出温度)をMF(マニュアルフォーカス)モード時の検出温度T1と設定し、ステップ606’においてAFオフフラグをセットする。
【0082】
ステップ603’においてAFオフフラグがクリアでなければ即ちセットされていたら、ステップ607’において手動変倍調節のスイッチ20’又は21’がオンかオフかを判定し、どちらかオンであればステップ608’においてMFDオフフラグをクリアしてステップ601’に戻り、オフならばステップ609’においてズームオフフラグがクリアかどうか判定し、クリアであればステップ610’においてズームオフフラグをセットし、ステップ604’において温度検出値を読み込み、以下ステップ605’以降の処理を行う。
【0083】
ステップ609’においてズームオフフラグがクリアでなければ即ちセットされていたらステップ611’において温度検出値を読み込み、ステップ612’においてその温度検出値(検出温度)が先の検出温度T1と同じか判定する。同じあればステップ601’に戻り、異なればステップ613’においてステップ611’で得た後の検出温度と基準温度T0との差分の温度変化値ΔTを得てその絶対値が所定の規定値Ktを超えるか否かを判定し、温度変化値ΔTが規定値Ktを超えない場合、ステップ614’において前述の関係式より補正量Prrを求めRR104を移動させることにより光学系の結像面位置の変動を補正する温度補償制御を行い、他方、ステップ613’において同温度変化値ΔTの絶対値が同規定値Ktを超える場合、ステップ415’においてAF機能により合焦位置にRR104を移動させる温度補償AF制御を行い、ステップ616’において先の検出温度T1を後の検出温度に更新し、ステップ601’に戻る。
【0084】
本第6実施形態にあっては、以上のように、自動合焦制御手段17により自動合焦手段16の動作を停止している状態において、手動変倍調節手段20’,21’によるバリエータレンズ102のズーム動作が終了した時に、検出手段12より得られる最新の検出温度と基準温度との差分の温度変化値ΔTが所定の規定値Ktを超えない場合、RR104の補正量Prrを求めレンズ駆動手段9によりRR104を移動させて光学系の結像面位置の変動を補正する温度補償制御を行い、他方、同温度変化値ΔTの絶対値が同規定値Ktを超える場合には、上記自動合焦手段16の機能を利用してRR104を合焦位置に移動させる温度補償AF制御を行うことによって、良好な画像情報を得るようにしている。
【0085】
前記手動変倍調節手段20’,21’は、上述の如くスイッチのON・OFFに限らず、ON・OFFのような動作が検出できればどのようなものであってもよい。
【0086】
以上、説明したように、本実施形態の光学機器にあっては、上述の如く構成されているので、ズーミング中及びAF機能の動作中に、又はAF機能の停止中に温度変化があった場合、或いは温度が一定で基準温度に対し変化している場合においてもピントズレのない良好な画像情報を得ることができる。
【0087】
また、本実施形態の光学機器においては、検出手段12を一個使用しているが、検出手段12を複数個使用して光学系1の結像面位置の変動補正に供するようにすれば、より高精度の温度補償制御が可能となる。
【0088】
また、本実施形態の光学機器においては、環境変化として温度変化があった場合を例示したが、湿度変化や気圧変化があった場合でも、これらの検出手段を設ければ前述した構成で同様に取り扱うことができる。例えば、温度検出手段と湿度検出手段を各々設けてもよく、又は双方の検出手段を光学機器内に設けて温度変化及び湿度変化によるピントズレについて補正するようにしてもよい。
【0089】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、フォーカスや変倍の為に光軸上に移動する移動レンズ群を有する光学系(撮影レンズ)を用い、自動合焦手段を動作させて撮影する際に、何んらかの理由で自動合焦機能を停止させたときに、例えば、温度変化や湿度変化等の環境変化が生じた場合であっても、その環境変化に応じ自動合焦機能を利用してレンズ駆動手段により移動レンズ群を駆動制御するようにしたので、環境変化に起因して生ずる結像面位置のズレを高精度に補正することができて高い光学性能を維持することが可能となり、よって、ビデオカメラ、銀塩カメラ、そして、電子スチルカメラ等に好適な光学機器を提供できる。また、フォーカスや変倍の為に光軸上に移動する移動レンズ群を有する光学系(撮影レンズ)を用い、自動合焦手段を動作させて撮影する際に、何んらかの理由で自動合焦機能を停止させたときに、例えば、温度変化や湿度変化等の環境変化が生じた場合であっても、その環境変化に応じ自動合焦機能を利用してレンズ駆動手段により移動レンズ群を駆動制御するか、又はその環境変化に応じ制御情報により移動レンズ群の移動をその都度適切に決定してレンズ駆動手段により移動レンズ群を駆動制御するようにしたので、環境変化に起因して生ずる結像面位置のズレを高精度に補正することができて高い光学性能を維持することが可能となり、よって、ビデオカメラ、銀塩カメラ、そして、電子スチルカメラ等に好適な光学機器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学機器の第1実施形態を示す要部概略図である。
【図2】図1に示す光学機器の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の光学機器の第2実施形態を示す要部概略図である。
【図4】図3に示す光学機器の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の光学機器の第3実施形態を示す要部断面図である。
【図6】図5に示す光学機器の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の光学機器の第4実施形態を示す要部断面図である。
【図8】図7に示す光学機器の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の光学機器の第5実施形態を示す要部概略図である。
【図10】図9に示す光学機器の動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の光学機器の第6実施形態を示す要部断面図である。
【図12】図11に示す光学機器の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 光学系
102,104 移動レンズ群
7,7’ 制御手段
8,9 レンズ駆動手段
12 検出手段
16 自動合焦手段
17,17’ 自動合焦制御手段
18,19、18’,19’ 自動焦点調節手段
ΔT 温度(又は湿度)変化値(差分値)
Trr 温度(又は湿度)補正係数データ
T0 基準温度(又は基準湿度)(基準値)
Prr 補正量(温度(又は湿度)補正位置データ)

Claims (1)

  1. 移動レンズ群を含む光学系により結像面上に物体像を形成する光学機器において、
    前記移動レンズ群を駆動するレンズ駆動手段、
    前記光学系に関する温度情報又は/及び湿度情報を検出する温度/湿度検出手段、
    前記光学系の合焦状態を検出する自動合焦手段と、
    前記自動合焦手段の検出結果に基づいてレンズ駆動手段により移動レンズ群を合焦動作させる制御手段と、
    前記自動合焦手段の作動/停止を切り替える自動合焦制御手段を有し、
    前記自動合焦制御手段の指示により自動合焦手段が停止しているときには、前記制御手段は、前記温度/湿度検出手段からの出力信号に基づいて前記自動合焦手段を再起動し、前記自動合焦検出手段の検出結果に基づいて前記レンズ駆動手段を制御することを特徴とする光学機器。
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