JPH0968033A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JPH0968033A
JPH0968033A JP7222169A JP22216995A JPH0968033A JP H0968033 A JPH0968033 A JP H0968033A JP 7222169 A JP7222169 A JP 7222169A JP 22216995 A JP22216995 A JP 22216995A JP H0968033 A JPH0968033 A JP H0968033A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フィルタを損傷させることなく再生処理するこ
とができ、しかも燃え残りも防止できる内燃機関の排気
浄化装置を提供することを目的とする。 【解決手段】DPF11は、エンジン13に接続された
排気管12に設けられた収容筒14内に配設され、エン
ジン13の排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕
集する。コントローラ31は、DPF11に捕集された
パティキュレートの捕集量PMに対応した加熱条件をR
OM31aから読み出す。そして、コントローラ31
は、読み出した加熱条件のヒータ温度Toff,Tonに基づ
いてヒータ15を駆動制御してDPF11を加熱制御す
るとともに、空気供給量Vに基づいてエア供給ポンプ2
1を駆動制御してよりDPF11に空気を供給してDP
F11を再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気浄
化装置に係り、詳しくは排気浄化装置に用いられ、エン
ジンの排気中に含まれる微粒子成分(パティキュレー
ト)を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタの
再生に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ディーゼルエンジンの排気ガス中
に含まれるパティキュレートを捕集するために、ディー
ゼルパティキュレートフィルタ(以下、DPFという)
が使用されている。DPFは、例えばコーディエライト
等のセラミックよりなるハニカム形状の筒体で形成され
ている。DPFは、排気管の下流側に設けられ、エンジ
ンから排出される排気ガスを透過させその透過時に排気
ガス中に含まれるパティキュレートを捕集する。DPF
によるパティキュレートの捕集量が、所定の量に達する
と、機能回復のための該DPFの再生処理が行われる。
再生処理は、該DPFをヒータ等によって加熱し、捕集
されているパティキュレートを燃やすことによって再び
フィルタとしての機能を回復させるものである。
【0003】例えば、実開平6−87623号公報に
は、フィルタとヒータの温度に基づいてフィルタを再生
するフィルタの再生燃焼制御装置が示されている。この
装置は、ヒータの温度が第二の設定温度に達したときヒ
ータを間欠運転し、フィルタの温度が第三の設定温度に
達したときエアポンプを間欠運転する。そして、ヒータ
をオンにした時からカウントするタイマが所定数をカウ
ント終了したときヒータの運転を停止して、フィルタに
クラックが生じたり、フィルタが溶損するのを防止して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フィルタを
再生する場合に、ヒータ温度が一定であっても、そのフ
ィルタに捕集されたパティキュレートの捕集量によって
該フィルタ内の温度が大きく変化する。例えば、図3は
捕集量が 8.6g/l のときのフィルタ内の温度を示し、図
4は捕集量が14g/l のときのフィルタ内の温度を示して
いる。尚、図3,4ともにヒータ温度は一定(600
℃)である。図3,4から明らかなように、捕集量が多
いほど、フィルタ内の温度は、該フィルタの上流,中
流,下流いずれの場所においても、捕集量が多い方が温
度が高くなる。特に、フィルタの中流においては、フィ
ルタの使用限界温度である1000℃を越えてしまう。
そのため、再生時にフィルタが溶損するという問題があ
った。また、捕集量が少ない場合は、燃え残りが生じる
場合がある。
【0005】本発明の目的はフィルを損傷させることな
く再生処理を行うことができ、しかも燃え残りも防止で
きる内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1の発明は、内燃機関の排気系に設置され、
排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集するフィ
ルタと、前記フィルタを加熱する加熱手段と、前記フィ
ルタに空気を供給する空気供給手段と、前記フィルタに
より捕集されたパティキュレートの捕集量を算出する捕
集量算出手段と、複数の捕集量に対応たヒータの加熱温
度とフィルタに供給する空気量とからなる加熱条件を記
憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された加熱条件
から、前記算出手段により算出された捕集量に対応した
加熱条件を選択する選択手段と、前記選択手段により選
択された加熱条件に基づいて、前記フィルタの温度を制
御するとともに、該フィルタに供給する空気量を制御す
る制御手段とを備えたことを要旨とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の内燃機関の排気浄化装置において、前記ヒータの加熱
温度は、前記ヒータをオンに制御するときの温度と、前
記ヒータをオフに制御する温度とを記憶したことを要旨
とする。
【0008】従って、請求項1の発明によれば、フィル
タによって排気ガス中に含まれるパティキュレートが捕
集され、そのパティキュレートの捕集量は、捕集量算出
手段によって算出される。記憶手段には、複数の捕集量
に対応たヒータの加熱温度とフィルタに供給する空気量
とからなる加熱条件がそれぞれ記憶され、その記憶手段
に記憶された加熱条件から、算出手段により算出された
捕集量に対応した加熱条件が選択手段によって選択され
る。そして、選択手段により選択された加熱条件に基づ
いて、制御手段によってヒータの温度が制御されるとと
もに、フィルタに供給される空気量が制御され、パティ
キュレートが焼却されてフィルタが再生される。
【0009】また、請求項2に記載の発明によれば、記
憶されたヒータをオンに制御するときの温度と、ヒータ
をオフに制御する温度との間でヒータの加熱温度が規制
され、フィルタの過熱が防止される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
一形態を図1〜図4に従って説明する。図1は、フォー
クリフト等に搭載したディーゼルエンジンに備えた排気
浄化装置の基本構成を示す。
【0011】ディーゼルパティキュレートフィルタ(以
下、DPFという)11は、排気管12を介してディー
ゼルエンジン13に接続されている。DPF11はハニ
カム形状の筒体であって、本形態ではコーディエライト
にて形成されている。DPF11は、エンジン13から
の排気ガスを透過させ、その透過時に排気ガス中に含ま
れるパティキュレートを捕集する。DPF11を透過し
た排気ガスは、大気中に放出される。
【0012】DPF11は、排気管12に連結された収
容筒14内に配設されている。収容筒14において、D
PF11の前側(上流側)にはヒータ15及び熱反射板
16が設けられている。又、収容筒14において、DP
F11の後側(下流側)には後処理装置17が設けられ
ている。ヒータ15は、再生処理時にDPF11を加熱
してDPF11が捕集したパティキュレートを燃やすた
めのものである。熱反射板16は、再生処理時にヒータ
15の熱を反射してDPF11を効率良く加熱するため
のものである。後処理装置17は、パティキュレートを
燃やしているときに発生する白煙を吸着し触媒浄化して
外部に出ないようにするためのものである。さらに、収
容筒14において、DPF11の上流側には、温度セン
サ18が設けられている。温度センサ18にて検出され
る温度は、再生処理時にヒータ15をオン・オフ制御し
て、DPF11の加熱温度を所望の温度に制御するため
に利用される。
【0013】また、収容筒14には送気管19が連結さ
れている。送気管19には、エアクリーナ20が設けら
れている。エアクリーナ20は、再生処理時にDPF1
1へ供給する空気を清浄化するために設けられている。
また、送気管19には、エア供給ポンプ21が設けら
れ、エアクリーナ20から空気を取り入れ、その空気を
DPF11に供給するようになっている。送気管19に
は、電磁ソレノイドバルブ22が設けられている。バル
ブ22は、送気管19を開閉するためのものであって、
エア供給ポンプ21からDPF11に供給する空気を遮
断したり、供給量を制御する。又、バルブ22と収容筒
14の間の送気管19には、圧力センサ23が設けられ
ている。圧力センサ23は、DPF11の上流側圧力を
検出するために利用される。又、圧力センサ23は、エ
ンジン始動直前に、大気圧を検出するために利用され
る。
【0014】エアクリーナ20とエア供給ポンプ21と
の間の送気管19には、エア供給ポンプ21による空気
吸入量、即ち、再生処理時におけるDPF11に供給す
る空気供給量を検出するためのエアフロセンサ24が設
けられている。
【0015】エンジン13には、吸気量センサ25が設
けられている。吸気量センサ25は、図示しないエアク
リーナに設けられている。吸気量センサ25は、エンジ
ン13が駆動している時に、DPF11を通過するエン
ジン13の排気流量、即ちエンジン13の吸入空気量を
検出するために利用される。そして、吸気量センサ25
は、エンジン13の吸入空気量を検出し、その吸入空気
量に応じた検出信号を出力する。
【0016】次に、DPF11の捕集量を演算し、該D
PF11の再生処理を制御するための電気的構成につい
て説明する。制御手段としてのコントローラ31には、
再生処理動作のための制御プログラム等を記憶するRO
M31a、各種データを記憶するRAM、及び、入出力
インタフェイスが内蔵されている。
【0017】コントローラ31には、入出力インタフェ
ースを介して前記した各センサ18,23〜25が接続
されている。コントローラ31は、前記した各センサ1
8,23〜25からの検出信号を入力する。
【0018】ROM31aには、DPF11を再生処理
するための処理プログラム、DPF11に捕集されたパ
ティキュレートの捕集量を推定するための推定プログラ
ムが記憶されている。推定プログラムにおいて、コント
ローラ31は、圧力センサ23からの検出信号に基づい
てDPF11の上流側圧力PD を演算する。コントロー
ラ31は、吸気量センサ25からの検出信号に基づいて
エンジン13の吸入空気量Vafを演算する。この吸入空
気量Vafは、DPF11にとっては、エンジン13から
排気されそのDPF11に流れる排気流量となる。コン
トローラ31は、その上流側圧力PD と、予め学習した
大気圧PG とに基づいてDPF11の差圧ΔPを演算す
る。そして、コントローラ31は、吸入空気量Vafと差
圧ΔPとに基づいて、DPF11に捕集されているパテ
ィキュレートの捕集量PMを推定する。
【0019】処理プログラムにおいて、コントローラ3
1は、温度センサ18からの検出信号に基づいて、ヒー
タ15により加熱されるDPF11の入口温度を演算す
る。また、コントローラ31は、エアフロセンサ24か
らの検出信号に基づいて、エア供給ポンプ21による空
気供給量を演算する。そして、コントローラ31は、上
記の推定プログラムにより推定された捕集量PMに対応
した空気供給量となるように電磁ソレノイドバルブ22
の開度を駆動制御するとともに、DPF11が捕集量P
Mに対応した温度となるようにヒータ15を駆動制御す
る。
【0020】また、ROM31aには、図2に示すよう
に、推定された捕集量PMに応じた加熱条件を示す捕集
量─加熱条件マップが記憶されている。ROM31aに
は、加熱条件として、ヒータ15をオフに制御する時の
DPF11の温度(ヒータOFF温度)Toff 、ヒータ
15をオンに制御する時のDPF11の温度(ヒータO
N温度)Ton、及び、エア供給ポンプ21によってDP
F11に供給される空気供給量Vが格納されている。捕
集量PMは複数に分割され、各分割された捕集量PMに
対応した1組の加熱条件であるヒータOFF温度Toff
、ヒータON温度Ton、及び、空気供給量Vがそれぞ
れ記憶されている。
【0021】再生処理を行う時に、コントローラ31
は、ヒータ15を発熱させてDPF11を加熱する。そ
して、コントローラ31は、温度センサ18からの検出
信号に基づいて、DPF11の入口温度がヒータOFF
温度Toff に達すると、ヒータ15をオフに制御してD
PF11の加熱を一時的に停止する。コントローラ31
は、DPF11の入口温度がヒータON温度Tonに達す
ると、ヒータ15をオンに制御してDPF11を再び加
熱する。従って、DPF11の温度は、再生処理時に、
ヒータOFF温度Toff とヒータON温度Tonとの間に
制御される。
【0022】尚、本形態では、捕集量PM1〜PM5の
間の4つに分割され、各分割された捕集量PMに対応す
る加熱条件が記憶されている。尚、捕集量PM1〜PM
5のうち、捕集量PM1が最も小さい値に設定され、捕
集量PM2〜PM5にいくに従って大きい値となるよう
に設定されている。
【0023】そして、ヒータOFF温度Toff 、ヒータ
ON温度Ton、及び、空気供給量Vは、予め実験により
設定され、ROM31aに記憶されている。ヒータOF
F温度Toff 及びヒータON温度Tonは、捕集量PMに
対してその値が大きいほどヒータOFF温度Toff 及び
ヒータON温度Tonの値は小さくなるように設定されて
いる。空気供給量Vは、捕集量PMに対してその値が大
きいほど空気供給量Vの値は小さくなるように設定され
ている。
【0024】従って、本形態においては、ヒータOFF
温度Toff は、温度T1 が最も大きく設定され、温度T
7が最も小さく設定されている。また、ヒータON温度
Tonは、温度T2が最も大きく設定され、温度T8が最
も小さく設定されている。更に、空気供給量Vは、供給
量V1が最も大きく設定され、供給量V4が最も小さく
設定されている。
【0025】即ち、コントローラ31は、捕集量PMが
少ない場合には、DPF11を高温に制御するととも
に、DPF11に多くの空気を供給してそのDPF11
の再生処理を行う。そして、コントローラ31は、捕集
量PMが多くなるほど、DPF11の加熱温度を低くな
るように制御するとともに、DPF11に供給する空気
量を少なくなるように制御して再生処理を行う。
【0026】コントローラ31は、プラグ32に接続さ
れている。プラグ32は、図示しない電源装置のソケッ
トに差し込まれて、その電源装置からプラグ32を介し
てコントローラ31へ所定電圧の交流電源が供給され
る。コントローラ31には、図示しない電圧検出回路が
設けられている。その電圧検出回路は、供給された交流
電源を検出すると、コントローラ31に接続されたメイ
ンリレー33に制御信号を出力してそのメインリレー3
3をオンに制御する。すると、コントローラ31にはバ
ッテリEから直流電源が駆動電源として入力される。
【0027】また、コントローラ31は、ディスプレイ
34に接続されている。ディスプレイ34には、再生ス
イッチ35が設けられている。コントローラ31は、電
源装置から交流電源が供給されている時に再生スイッチ
35が操作されると、ROM31aに格納された再生処
理動作のプログラムに基づいて再生処理モードとなる。
再生処理モードとは、DPF11が捕集したパティキュ
レートを燃やすために行われる処理動作であって、その
時の捕集量に対してDPF11に対する加熱温度及び空
気供給量を制御するための処理動作を行うモードであ
る。
【0028】電源装置からプラグ32を介して供給され
る交流電源は、第1のリレー36を介してヒータ15に
駆動電源として供給される。また、交流電源は、第2の
リレー37を介して後処理装置17に駆動電源として供
給される。
【0029】コントローラ31は、第1のリレー36に
制御信号を断続的に出力してそのリレー36のオン・オ
フを制御し、ヒータ15に流れる電流を制御してDPF
11の加熱温度を制御する。また、コントローラ31
は、第2のリレー37に制御信号を出力してそのリレー
37のオン・オフを制御し、後処理装置17を駆動制御
する。
【0030】また、コントローラ31は、前記したエア
供給ポンプ21に制御信号を出力してエア供給ポンプ2
1を駆動制御する。更に、コントローラ31は、前記し
たバルブ22に制御信号を出力し、バルブ22の開度を
制御して送気管19を開閉するとともに、DPF11に
供給するエアの流量を制御する。
【0031】コントローラ31には図示しないキースイ
ッチが接続されている。また、コントローラ31にはス
タータリレー38が接続され、そのスタータリレー38
には図示しないスタータモータが接続されている。キー
スイッチは、エンジン13の駆動・停止を制御するため
に設けられている。即ち、コントローラ31は、キース
イッチがスタート位置にあるときには、スタータリレー
38をオンにして図示しないスタータモータを駆動制御
し、エンジン13を始動させる。一方、キースイッチが
アクセサリ位置又はキーイン位置にあるとき、コントロ
ーラ31はエンジン13を停止させる。
【0032】また、コントローラ31は、メインリレー
33を介してフォークリフトに搭載されたバッテリEに
接続されている。コントローラ31は、キースイッチの
操作に基づいて、該キースイッチがスタート位置にある
ときに、メインリレー33をオンにしてバッテリEから
の直流電源を入力する。そして、コントローラ31は、
エンジン13を駆動させると共に、ROM31aに格納
された制御プログラムに基づいて捕集量算出モードとな
る。捕集量算出モードとは、エンジン13の駆動時にお
いてその時のエンジン13の吸入空気量Vafと差圧ΔP
とでDPF11が捕集しているパティキュレートの捕集
量を算出する処理動作を行うモードである。尚、差圧Δ
Pは、大気圧をPG 、DPF11の上流側圧力をPD と
すると、ΔP=PD −PG で表される。
【0033】コントローラ31は、ディスプレイ34に
その時々のDPF11が捕集したパティキュレートの捕
集量を表示する。また、コントローラ31は、ブザー3
9に接続されている。コントローラ31は、捕集量PM
と予め設定された最大捕集量とを比較する。そして、捕
集量PMが最大捕集量より多くなると、コントローラ3
1は、接続されたブザー39を駆動して捕集量PMが最
大捕集量よりも多くなったことを知らせる。尚、本形態
では、最大捕集量は、ROM31aに記憶された捕集量
PM5に設定されている。
【0034】次に上記のように構成した、排気浄化装置
の作用について説明する。先ず、捕集量推定について説
明する。キースイッチの操作に基づいてエンジン13が
駆動されると、DPF11は、エンジン13から排気さ
れる排気ガス中のパティキュレートを捕集する。コント
ローラ13は、エンジン13が駆動されると、捕集量算
出モードとなり、DPF11に捕集されているパティキ
ュレートの捕集量PMを算出し、RAMに記憶する。ま
た、コントローラ13は、算出した捕集量PMをディス
プレイ34に表示する。このディスプレイ34に表示さ
れる捕集量PMによって、作業者は、再生処理の必要性
の有無を逐次確認することができる。
【0035】次に、再生処理について説明する。今、フ
ォークリフトを所定の位置まで走行させる。そして、エ
ンジン13を停止させる。続いて、プラグ32を交流電
源を供給するための図示しない電源供給装置に設けられ
たソケットに接続した後、再生スイッチ35をオンに操
作する。
【0036】コントローラ31は、プラグ32を介して
交流電源を入力すると、メインリレー33に制御信号を
出力してそのメインリレー33をオンに制御し、バッテ
リEから駆動電源としての直流電源を入力する。そし
て、コントローラ31は、再生スイッチ35がオンに操
作されると、再生処理モードになる。その再生処理モー
ドにおいて、コントローラ13は、先ずRAMに記憶さ
れた捕集量PMを読み出す。続いて、コントローラ31
は、ROM31aに記憶された捕集量−加熱条件マップ
から、捕集量PMに対応したヒータOFF温度Toff 、
ヒータON温度Ton、及び空気供給量Vを読み出す。
【0037】次に、コントローラ31は、第1及び第2
のリレー36,37に制御信号を出力し、ヒータ15及
び後処理装置17に電源を印加する。そして、コントロ
ーラ31は、温度センサ18からの検出信号に基づい
て、DPF11の温度がヒータOFF温度Toff に達す
ると、ヒータ15をオフに制御してDPF11の加熱を
一時的に停止し、DPF11の温度がヒータON温度T
onに達すると、ヒータ15をオンに制御してDPF11
を再び加熱して、DPF11の温度がヒータOFF温度
Toff とヒータON温度Tonとの間となるように制御す
る。
【0038】又、コントローラ31は、エア供給ポンプ
21に制御信号を出力して、DPF11に供給される空
気量が、ROM31aから読み出した空気供給量Vとな
るように電磁ソレノイドバルブ22の開度を制御する。
更に、コントローラ31はバルブ22に制御信号を出力
して、送気管19を開く。
【0039】従って、DPF11はヒータ15によって
捕集量PMに応じた温度に加熱されるとともに、そのD
PF11にはエア供給ポンプ21及びバルブ22によっ
て捕集量PMに応じた量の空気が供給され、そのDPF
11に捕集されているパティキュレートが燃焼される。
そして、ROM31aから読み出されたヒータOFF温
度Toff 、ヒータON温度Ton、及び、空気供給量V
は、DPF11にクラックや溶損等の損傷を与えること
なく効率よくパティキュレートを燃やすことができる値
に設定されている。また、ROM31aから読み出され
たヒータOFF温度Toff 、ヒータON温度Ton、及
び、空気供給量Vは、DPF11の捕集量PMが多い程
小さい値に設定されている。即ち、コントローラ31
は、DPF11の捕集量PMが多い程、DPF11を低
い温度に加熱制御するとともに、少ない空気を供給す
る。従って、DPF11に捕集されているパティキュレ
ートはゆっくりと燃焼するので、DPF11の温度が使
用限界温度を越えることはない。その結果、再生時にD
PF11が溶損するのを防ぐことができる。
【0040】また、DPF11の捕集量PMが少ない程
DPF11を高い温度に加熱制御するとともに、多量の
空気を供給して、パティキュレートを燃焼する。その結
果、DPF11に捕集されたパティキュレートの燃え残
りが防止される。
【0041】そして、再生処理のための制御プログラム
に基づく再生処理が終了すると、コントローラ31は、
第1及び第2のリレー36,37をオフにしてヒータ1
5、後処理装置17への電源供給を停止する。また、コ
ントローラ31は、エア供給ポンプ21を停止させると
共に、バルブ22を駆動制御して送気管19を閉じる。
【0042】そして、プラグ32を電源供給装置のソケ
ットから抜くと、コントローラ31は、再生処理モード
から抜け、メインリレー33をオフにして直流電源の供
給を停止する。そして、キースイッチの操作に基づいて
エンジン13が駆動されると、DPF11はエンジン1
3から排気される排気ガス中のパティキュレートを捕集
する。コントローラ31は、エンジン13が駆動される
と捕集量算出モードとなり上記した再生処理のために用
いられる捕集量PMを算出する。
【0043】以上詳述したように、本形態では、以下の
作用及び効果を奏する。 1)コントローラ31は、推定したDPF11の捕集量
PMに基づいて、その捕集量PMに対応したヒータOF
F温度Toff 、ヒータON温度Ton、及び、空気供給量
VをROM31aから読み出す。そして、コントローラ
31は、読み出した両温度Toff ,Tonに基づいてヒー
タ15を駆動制御してDPF11の加熱温度を制御する
とともに、空気供給量Vに基づいてエア供給ポンプ21
を駆動制御してDPF11に供給する空気量を制御する
ようにした。その結果、捕集量PMに対するDPF11
の再生処理を行う場合、捕集量に対する最適な加熱制御
を選択することができる。
【0044】2)ROM31aに記憶した加熱条件であ
るヒータOFF温度Toff 、ヒータON温度Ton、及
び、空気供給量Vの値を、捕集量PMが多くなるほど小
さくなるように設定した。そのため、捕集量PMが多い
場合には、DPF11の加熱温度は低い温度に制御され
るとともに、空気の供給量はすくなくなるので、DPF
11に捕集されているパティキュレートはゆっくりと燃
焼する。その結果、DPF11の温度が使用限界温度以
上に上昇するのを抑えることができ、DPF11が損傷
するのを防ぐことができる。
【0045】3)DPF11の捕集量PMが少ない程D
PF11を高い温度に加熱制御するとともに、多量の空
気を供給して、パティキュレートを燃焼する。その結
果、DPF11に捕集されたパティキュレートの燃え残
りを防止することができる。
【0046】尚、本発明は、上記実施の形態の他、以下
のように実施してもよい。 1)上記形態では、捕集量─加熱条件マップを、捕集量
PM1〜PM5の間の4つの区間に対応したヒータ15
をオン・オフ制御する温度と空気供給量とを設定した
が、捕集量をより細かい区間に分割し、それらの区間に
対応したヒータ15の温度と空気供給量とのマップを作
成してROM31aに記憶させ、そのマップに基づいて
DPF11の再生処理を行うようにしてもよい。
【0047】2)上記形態では、差圧ΔPと吸入空気量
Vafとから捕集量PMを求めたが、差圧ΔP、エンジン
回転数N、及び、排気温度の3つの入力から捕集量PM
を求めるようにしてもよい。勿論、吸入空気量等その他
の入力を加えたり、回転数Nを省略して差圧ΔPのみで
実施してもよい。この場合でも同様に正確な捕集量が求
めることが可能となる。
【0048】3)上記形態では、大気圧PG と、圧力セ
ンサ23により検出したDPF11の上流側圧力PD と
からDPF11の圧力損失としての差圧ΔPを演算した
が、DPF11の下流側の圧力を検出する圧力センサを
設け、下流側圧力と圧力センサ23による上流側圧力と
の差を用いて実施してもよい。
【0049】4)上記形態では、差圧ΔP(=PD −P
G ) を求める際に使用される大気圧PG を圧力センサ2
3から求めた。即ち、エンジン始動前の圧力センサ23
からの検出信号に基づいて大気圧PG を求めた。しか
し、大気圧PG を専用で検出する圧力センサを設けて実
施してもよい。
【0050】5)上記形態では、ディスプレイ34にそ
の時々の捕集量PMを表示して作業者が捕集量PMを逐
次確認することができるようにしたが、捕集量PMがR
OM31aに記憶された捕集量PM1〜PM5のどの区
間にあるかを表示するようにしてもよい。
【0051】6)上記形態では、加熱手段としてヒータ
15を用いたが、バーナー等を用いてDPF11を加熱
するようにしてもよい。 7)上記形態では、DPF11は、コーディエライトで
形成したが、SiC等その他のセラミックで形成したフ
ィルタに応用してもよい。
【0052】上記実施の形態から把握できる請求項以外
の技術的思想について、以下にそれらの効果と共に記載
する。 イ)請求項1,2に記載の内燃機関の排気浄化装置にお
いて、算出手段が算出した捕集量を表示するディスプレ
イを備えた内燃機関の排気浄化装置。この構成によれ
ば、捕集量を逐次確認することが可能となる。
【0053】ロ)請求項2,イ)に記載の内燃機関の排
気浄化装置において、前記加熱温度及び空気量は、捕集
量が多くなるほど小さい値に設定した内燃機関の排気浄
化装置。この構成によれば、捕集量が多いときにフィル
タの温度上昇を抑えることが可能となる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び2に
記載の発明によれば、フィルタを損傷させることなく再
生処理するとともに、燃え残りを防止することが可能な
内燃機関の排気浄化装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した排気浄化装置の構成を示
す基本構成図。
【図2】 捕集量に対する加熱条件を示す説明図。
【図3】 再生時におけるDPFの各位置の温度を示す
説明図。
【図4】 再生時におけるDPFの各位置の温度を示す
説明図。
【符号の説明】
11…フィルタ(DPF)、13…内燃機関(エンジ
ン)、15…加熱手段としてのヒータ、18…制御手段
としての温度センサ、21…空気供給手段としてのエア
供給ポンプ、22…制御手段としての電磁ソレノイドバ
ルブ、23…捕集量算出手段としての圧力センサ、25
…捕集量算出手段としての吸気量センサ、31…捕集量
算出手段,選択手段,制御手段としてのコントローラ、
31a…記憶手段としてのROM、34…ディスプレ
イ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 46/46 B01D 46/46 F01N 3/22 ZAB F01N 3/22 ZAB 301 301P F02D 45/00 ZAB F02D 45/00 ZAB 360 360C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気系に設置され、排気ガス
    中に含まれるパティキュレートを捕集するフィルタと、 前記フィルタを加熱する加熱手段と、 前記フィルタに空気を供給する空気供給手段と、 前記フィルタにより捕集されたパティキュレートの捕集
    量を算出する捕集量算出手段と、 複数の捕集量に対応たヒータの加熱温度とフィルタに供
    給する空気量とからなる加熱条件を記憶する記憶手段
    と、 前記記憶手段に記憶された加熱条件から、前記算出手段
    により算出された捕集量に対応した加熱条件を選択する
    選択手段と、 前記選択手段により選択された加熱条件に基づいて、前
    記フィルタの温度を制御するとともに、該フィルタに供
    給する空気量を制御する制御手段とを備えた内燃機関の
    排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記ヒータの加熱温度は、前記ヒータを
    オンに制御するときの温度と、前記ヒータをオフに制御
    する温度とを記憶した請求項1に記載の内燃機関の排気
    浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003001038A1 (fr) * 2001-06-26 2003-01-03 Isuzu Motors Limited Procede de commande de regeneration pour dispositif de filtrage particulaire diesel a regeneration
WO2003012264A1 (fr) * 2001-07-26 2003-02-13 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Dispositif de commande d'emission de gaz d'echappement

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