JPH0966946A - 易開封性紙袋 - Google Patents

易開封性紙袋

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JPH0966946A
JPH0966946A JP24515995A JP24515995A JPH0966946A JP H0966946 A JPH0966946 A JP H0966946A JP 24515995 A JP24515995 A JP 24515995A JP 24515995 A JP24515995 A JP 24515995A JP H0966946 A JPH0966946 A JP H0966946A
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JP
Japan
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packaging
paper bag
bag
paper
opening
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JP24515995A
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Noburo Kawada
修朗 河田
Masakazu Endo
正和 遠藤
Kenji Takahashi
健二 高橋
Hidehiko Mazaki
秀彦 真崎
Kenichi Iwanaga
健一 岩永
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙基材を主材として使用してなる包装用紙袋
でありながら、開封のためのハサミ、ナイフ等を使用す
ることなく、誰でも容易に開封することができる易開封
性紙袋を提供することである。 【解決手段】 包装材料として少なくとも紙基材を主材
としてなる包装用紙袋において、該紙基材の表面に開封
用折れ目からなる弱体部を設けて包装用紙袋を構成する
ことを特徴とする易開封用紙袋である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、易開封性紙袋に関
するものであり、更に詳しくは、食品、医薬品、家庭用
品、雑貨品、その他等の種々の内容物を充填包装するに
適する易開封性紙袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、包装用材料として少なくとも紙基
材を含む種々の包装用紙袋が提案され、食品、医薬品、
工業製品、雑貨品、その他等の充填包装に使用されてい
る。例えば、菓子等の固形食品については、紙基材と合
成樹脂のフィルムを積層したラミネ−トフィルムを製造
し、これを使用してピロ−タイプの包装形態等が採用さ
れて包装されている。また、医薬品については、上記と
同様のラミネ−トフィルムを使用して、例えば、湿布材
等については、四方シ−ル包装の形態で包装され、ま
た、粉末、顆粒状薬品であれば、分包の包装形態等で包
装されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な紙基材を含む包装用紙袋においては、その開封に悩ま
されるものである。開封に際しては、一般的には、ハサ
ミあるいはナイフ、カッタ−等を使用して開封している
が、しかしハサミ、ナイフ、カッタ−等は、いつも近く
にあるものではなく、通常、包装体を手にとって、その
ままで開封することを試みるものである。しかし、どこ
の箇所から開封したらよいのか戸惑うものであり、包装
体を裏返ししたりして、袋の隅を摘んで開封しょうとす
るが、容易に開封することができないものである。近
年、包装体には、開封用の切れ目、あるいはV字型のノ
ッチ等が刻設され、かつ開封用の表示等も付されている
が、開封に際しては、紙基材自体では開封についての方
向性がないため、真っ直ぐに開封することが極めて困難
であり、開封途中から横に曲がってしまい、相変わらず
開封に不便を感じているというのが実状である。また、
開封を真っ直ぐに行うために、例えば、一軸方向に延伸
した方向性のフィルムを新たに別パ−ツとして貼り合わ
せたり、あるいは引き裂き用ティアテ−プ等を貼り合わ
せる等の工夫もなされているが、その分、コスト高にな
るという問題点がある。そこで本発明の目的は、包装用
材料として紙基材を含む包装用紙袋でありながら、開封
のためにハサミ、ナイフ等を使用することなく、誰でも
容易に開封することができる易開封性紙袋を提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な課題を解決すべく鋭意研究した結果、包装用材料とし
て少なくとも紙基材を含む包装用紙袋において、該紙基
材の表面に易開封用の折り目からなる弱体部を設けて包
装用紙袋を製造し、而して該開封用折り目からなる弱体
部の部分から包装用紙袋を引き裂いたところ、該開封用
折り目からなる弱体部の部分に沿って、包装用紙袋が直
線状に真っ直ぐに開封し、極めて容易に包装用紙袋を開
封することができることを見出して、本発明を完成した
ものである。
【0005】すなわち、本発明は、包装用材料として少
なくとも紙基材を含む包装用紙袋において、該紙基材の
表面に易開封用折り目からなる弱体部を設けて包装用紙
袋を構成することを特徴とする易開封性紙袋に関するも
のである。
【0006】
【発明の実施の形態】上記の本発明について更に詳しく
説明する。本発明においては、紙基材の表面に設けた易
開封用折り目からなる部分とそれ以外の部分とにおいて
紙基材の強度に差を生じ、易開封用折り目部分が弱体化
し、その結果、包装用紙袋を手に持って易開封用折り目
部分を境にしてその両側に引っ張ると、包装用紙袋を構
成する包装用材料が、この易開封用折り目部分から極め
て容易に引き裂きを開始し、以降、該易開封用折り目に
沿って、包装用紙袋の包装用材料が直線状に真っ直ぐに
引き裂かれ、極めて容易に包装用紙袋を開封することが
できるというものである。
【0007】まず、本発明において、包装用紙袋につい
て説明すると、かかる包装用紙袋としては、従来、種々
の物品を包装するために使用されている通常の紙基材を
主材としてなる包装用紙袋を挙げることができる。具体
的には、例えば、紙基材を主材とし、これに樹脂のフィ
ルムないしシ−ト、アルミニュウム等の金属の箔、ある
いはアルミニュウム、シリカ、酸化アルミニュウム、酸
化珪素等の金属あるいは無機酸化物等の蒸着膜、織布な
いし不織布、その他等の材料の一種ないしそれ以上を任
意に組み合わせて積層して包装用材料を製造し、該包装
用材料を使用して製造してなる包装用紙袋を挙げること
ができる。
【0008】また、上記において、紙基材としては、例
えば、薄葉紙、グラシン紙、純白ロ−ル紙、上質紙、板
紙、クラフト紙、加工紙、和紙等の公知の包装用紙基材
を使用することができる。本発明において、紙基材は、
通常、包装用紙袋に剛性、腰等を保持させて主材として
の機能を持たせ、更に文字、図形、絵柄、記号、その他
等に任意の印刷模様を形成する基材等として使用するも
のである。而して、本発明において、紙基材の厚さとし
ては、その包装用紙袋の包装目的等によって異なるが、
例えば、坪量、20ないし400g/m2 位、好ましく
は、50ないし300g/m2 位が望ましい。
【0009】また、本発明において、上記の紙基材の表
面に易開封用折り目を刻設する方法としては、例えば、
通常の紙ブランク板に金属金型、金属ロ−ル等を使用し
て折罫線を刻設する方法、砥石ロ−ル、ワイヤ−ブラ
シ、サンドブラシ、研磨材等を使用して粗面を形成する
方法、レ−ザ−加工、コロナ放電、プラズマ放電等を利
用する方法、その他等によって形成することができる。
而して、本発明において、易開封用折り目の形状として
は、任意の形状のものでよく、例えば、直線状、波形等
の曲線状、斜線状、ハの字状、ミシン目状、点線状、そ
の他等でよく、またその構造としては、紙基材の表面に
折り目が刻設されていればよく、その他、ハ−フカット
した切れ目、貫通孔等でもよく、而して、本発明におい
ては、易開封用折り目としては、折り目、ハ−フカット
した切れ目、貫通孔等の一種またはその二種以上との混
合した形態のものでもよく、また折り目、切れ目または
貫通孔のみからなるものでもよい。しかし、本発明にお
いては、単なる折罫線からなるものが、包装用紙袋の密
封性等の観点から最も好ましいものである。本発明にお
いては、紙基材に易開封用折り目を刻設し、該刻設部分
とその他の部分とを形成し、該刻設部分と非刻設部分と
において紙基材としての強度に変化を生じればよく、そ
のいずれかが弱体化すればよいものである。而して、通
常、紙基材に易開封用折り目を刻設すると、その部分に
おいて紙を構成するパルプ繊維等に変化を生じ、その部
分が弱体化するものと推定するものであり、本来、紙基
材は、引き裂く場合には方向性を持たないものである
が、この刻設部分に従って紙基材が方向性をもって引き
裂かれるものである。
【0010】また、上記の本発明において、樹脂のフィ
ルムないしシ−トとしては、例えば、低密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状
低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロ
ピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイ
オノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、
エチレン−アクリル酸共重合体、メチルペンテンポリマ
−、ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢
酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニ
ル−塩化ビニリデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系
樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ−
ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−ル、エチレン−酢
酸ビニル共重合体ケン化物、フッ素系樹脂、ジエン系樹
脂、ポリアセタ−ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、その
他等の公知の樹脂のフィルムないしシ−トを使用するこ
とができる。その他、例えば、セロハン等のフィルム、
合成紙等も使用することができる。本発明において、上
記のフィルムないしシ−トは、未延伸、一軸ないし二軸
方向に延伸されたもの等、いずれのものでも使用するこ
とができる。また、その厚さは、任意であるが、数μm
から300μm位の範囲から選択して使用することがで
きる。更に、本発明においては、フィルムないしシ−ト
としては、押し出し成膜、インフレ−ション成膜、コ−
ティング膜等のいずれの性状の膜でもよい。
【0011】ところで、本発明においては、上記に挙げ
た紙基材を単体で使用して、包装用紙袋を製造すること
ができるが、通常、包装目的、包装する内容物、包装方
法、その他等の条件を考慮して、上記の紙基材を主材と
し、これに樹脂のフィルムないしシ−トを任意に選択
し、それらの材料を、例えば、通常の積層法で積層して
ラミネ−トシ−トを製造し、これを包装用材料として使
用して包装用紙袋を製造することができる。本発明にお
いて、上記に挙げた樹脂のフィルムないしシ−トの中で
も、例えば、強度に優れ、耐候性、耐溶剤性、耐熱性等
に富むフィルムとしては、例えば、ポリプロピレンフィ
ルム、ポリアミドフィルム、ポリエステルフィルム、ポ
リカ−ボネ−トフィルム等を選択して使用することがで
きる。
【0012】また、本発明において、包装用紙袋は、通
常、包装用材料の周辺端部をヒ−トシ−ルすることによ
って製袋することから、包装用材料には、通常、ヒ−ト
シ−ル層を具備することが必要である。而して、そのよ
うなヒ−トシ−ル層を構成するフィルムないしシ−トと
しては、例えば、上記に挙げた樹脂から、低密度ポリエ
チレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直
鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合
体、エチレン−アクリル酸共重合体、メチルペンテンポ
リマ−、ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、そ
の他等を選択して、そのフィルムないしシ−トを使用す
ることができる。
【0013】また、本発明において、水分透過性、ガス
バリア−性等を要求される場合には、水分透過性に対し
ては、上記に挙げた樹脂から、例えば、低密度ポリエチ
レン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖
状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プ
ロピレン共重合体等のポリオレフィン系樹脂を選択し
て、そのフィルムないしシ−トを使用することができ、
また、ガスバリア−性に対しては、上記に挙げた樹脂の
中から、例えば、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリビニ
ルアルコ−ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
等の樹脂を選択して、そのフィルムないしシ−トを使用
することができる。その他、ガスバリア−性の包装用材
料としては、例えば、アルミニュウム箔あるいはその蒸
着膜、あるいは酸化珪素、酸化アルミニュウム等の無機
酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルム等も使用するこ
とができる。
【0014】本発明においては、包装目的、内容物、包
装形態、その他等の条件を考慮して包装用材料を設計し
て、そして、上記に挙げた材料の中から任意にその材料
を選択し、それらを積層して包装用材料であるラミネ−
トシ−トを製造することができる。而して、本発明にお
いて、その積層法としては、通常の方法、例えば、ウエ
ットラミネ−ト法、ドライラミネ−ト法、押し出しラミ
ネ−ト法、共押し出しコ−ティングラミネ−ト法、Tダ
イ共押し出し成形法等を採用することができる。その
際、イソシアネ−ト系(ウレタン系)、ポリエチレンイ
ミン系、ポリブタジエン系等のアンカ−コ−ト剤、ポリ
ウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、ポリ酢
酸ビニル系、セルロ−ス系等のラミネ−ト系接着剤等、
公知のアンカ−コ−ト剤、接着剤等を使用することがで
きる。
【0015】次に、本発明においては、上記で得たラミ
ネ−トシ−トを使用し、それを折り曲げて、あるいは重
ね合わせてその周辺端部を、例えば、側面シ−ル形、二
方シ−ル形、三方シ−ル形、四方シ−ル形、封筒貼りシ
−ル形、合掌貼りシ−ル形(ピロ−シ−ル形)、ひだ付
シ−ル形、平底シ−ル形、角底シ−ル形、その他等のヒ
−トシ−ル形態によりヒ−トシ−ルすることによって、
種々の包装用紙袋を製造することができる。上記におい
て、ヒ−トシ−ルして製袋する方法としては、その包装
用紙袋の形態に合わせて、公知の製袋機等を使用し、加
熱バ−シ−ル、高周波シ−ル、超音波シ−ル等のヒ−ト
シ−ル方式によって、シ−ル部を形成して、包装用紙袋
を製造することができる。
【0016】而して、本発明では、上記のような包装用
紙袋において、その包装用紙袋を構成する紙基材とし
て、その表面に易開封用折り目からなる弱体部を設け
て、これを使用して製袋することによって、本発明にか
かる易開封性紙袋を製造することができる。
【0017】上記の易開封性紙袋について、その二三の
例を挙げて図面を用いて更に詳しく説明すると、図1
は、四辺の周辺端部がヒ−トシ−ルされ、四辺にシ−ル
部を形成した四方シ−ル形の包装用紙袋からなる易開封
性紙袋の構成を示す平面図であり、図2は、該易開封性
紙袋の開封機構を示す斜視図である。図1に示すよう
に、前述した紙基材を主材とし、これに樹脂のフィルム
等の材料を組み合わせて所望の包装用材料を構成し、こ
れを二層に重ね合わせ、次いでその四辺の周辺端部をヒ
−トシ−ルして、四辺にシ−ル部Pを形成して四辺シ−
ル形の包装用紙袋Aを形成する。而して、本発明におい
ては、上記の包装用紙袋Aを構成する紙基材として、
袋、包装体となったときの最適開封位置に相当する部分
に、例えば、小の字状の折り目1を刻設した紙基材を使
用して製袋することによって、本発明にかかる易開封性
紙袋Fを製造することができる。なお、図中、10は、
チャック取り付け部を表し、必要ならば、紙袋体に取り
付けることができるものである。
【0018】而して、上記で製造した易開封性紙袋Fの
開封機構について説明すると、図2の平面図に示すよう
に、まず、上記で開封用折り目1を刻設した易開封性紙
袋Fの該開封用折り目1を境にして、その外側にあるシ
−ル部Pの部分2と、その内側にあるシ−ル部Pの部分
3とをそれぞれ手に持って、上方を手前もしくは向こう
側に引っ張ることによって、まず、シ−ル部Pに刻設し
た開封用折れ目1が開封きっかけとなり、この部分のシ
−ル部Pが引き裂かれ、次に矢印Wで示すように、更に
シ−ル部Pの部分2とシ−ル部Pの部分3を持ってそれ
ぞれを両側に引っ張ると、開封用折り目1の部分が弱体
化していることから、まず、開封用折れ目1によってシ
−ル部Pの部分が引き裂かれた後、引き裂かれ目が開封
用折れ目1に沿って進行し、該開封用折れ目1の部分で
引き裂かれて開封し、これによって極めて容易に包装用
紙袋を開封することができるものである。なお、開封後
は、チャック取り付け部10を使用して、開封、閉鎖等
を任意に行うことができる。
【0019】次に本発明にかかる易開封性紙袋の別の例
を挙げると、図3は、中央合掌シ−ル形(ピロ−シ−ル
形)のピロ−タイプの包装用紙袋からなる易開封性紙袋
の構成を示す平面図である。図3に示すように、前述し
た紙基材を主材とし、これに樹脂のフィルム等の材料を
組み合わせて所望の包装用材料を構成し、これを縦また
は横ピロ−包装方式のいずれかの製袋機にかけ、まず、
包装材料の上に、所望の内容物を置き、次いで該包装材
料をフォ−ムしながら折り曲げて、その対向周辺端部を
ヒ−トシ−ルして、上部のシ−ル部11P、縦部のシ−
ル部12P、下部のシ−ル部13Pをそれぞれ形成し
て、ピロ−タイプの包装用紙袋A′を製造する。而し
て、本発明においては、上記の包装用紙袋A′を構成す
る紙基材として、袋となったときの最適開封位置に相当
する部分に、例えば、斜線状の折り目1を刻設した紙基
材を使用して製袋することによって、本発明にかかる易
開封性紙袋F′を製造することができる。
【0020】而して、上記で製造したピロ−タイプの易
開封性紙袋F′の開封機構について説明すると、詳細は
図示しないが、上記の図3を参照すると、上記の図2に
示したと同様に、まず、上記で開封用折れ目1を刻設し
た易開封性袋F′の該開封用折れ目1を境にして、その
外側にあるシ−ル部11Pの部分2と、その内側にある
包装用紙袋A′の部分3とをそれぞれ手に持って、上方
を手前もしくは向こう側に引っ張ることによって、ま
ず、開封用折れ目1の部分が開封きっかけとなり、この
部分の包装用紙袋A′が引き裂かれ、更にシ−ル部11
Pの部分2と、包装用紙袋A′の部分3を持ってそれぞ
れを両側に引っ張ると、開封用折り目1の部分が弱体化
していることから、開封用折れ目1に沿って引き裂きが
進行し、該開封用折れ目1の部分で引き裂かれて開封
し、これによって極めて容易に包装用紙袋を開封するこ
とができるものである。
【0021】上記に挙げた例は、本発明にかかる易開封
性紙袋の二三を例示するものであり、これによって本発
明は限定されるものではなく、本発明にかかる易開封性
紙袋は、紙基材を主材としてなる包装用紙袋において、
該包装用紙袋を構成する紙基材の表面に開封用折れ目か
らなる弱体部を設けて製袋することを特徴とする易開封
性紙袋である。
【0022】上記の本発明において、易開封性紙袋に充
填包装する内容物としては、種々の物品を挙げることが
できるが、例えば、飴、煎餅、菓子、その他等の食品、
医薬品、家庭用品、雑貨品、その他等を挙げることがで
きる。
【0023】
【実施例】次に、上記の本発明について、実施例を挙げ
て更に具体的に説明する。 実施例1 坪量250g/m2 の上質紙の正面に予め印刷して所定
の印刷模様を形成し、次いでその表面に、袋となったと
きに最適の開封位置に相当する箇所に金属性の金型を使
用して小の字状の折罫線を刻設した。次に上質紙の裏面
に、低密度ポリエチレンを使用し、これを押し出しなが
らアルミニュウム箔7μmをラミネ−トした。更に上記
のアルミニュウム箔に低密度ポリエチレンを押し出しコ
−トして、下記の構成からなるラミネ−トシ−トを製造
した。印刷層/坪量 250g/m2 の表面に小の字状
の折罫線を有する上質紙/低密度ポリエチレン15μm
/アルミニュウム箔7μm/低密度ポリエチレン30μ
m。次に、図1に示すような、四方シ−ル包装方式を利
用して、内容物として湿布用シ−ト5枚を充填し、その
周辺端部をヒ−トシ−ルして包装した。シ−ル部のシ−
ル条件としては、150℃、1秒の加熱でヒ−トシ−ル
して、包装体を得た。上記で得た包装体を手に持って、
その開封用折れ目から袋を引き裂いたところ、包装用紙
袋は簡単に開封し、容易に内容物を取り出すことができ
た。
【0024】実施例2 上記の実施例1に記載した方法と同様にして下記の構成
からなるラミネ−トシ−トを製造した。印刷層/坪量
200g/m2 の表面に斜線状の折罫線を有する上質紙
/接着剤層/アルミニュウム蒸着ポリエチレンテレフタ
レ−トフィルム12μm/低密度ポリエチレン30μ
m。次に、上記のラミネ−トシ−トの2層を重ね合わ
せ、その三方の周辺端部をヒ−トシ−ルして三方にシ−
ル部を形成して包装用袋を製造し、次いで一辺の開口部
から内容物を充填し、しかる後開口部をヒ−トシ−ルし
てシ−ル部を形成して包装体を製造した。なお、ヒ−ト
シ−ルのシ−ル条件は、150℃、1秒の加熱でヒ−ト
シ−ルした。上記で得た包装体を手に持って、その開封
用折れ目部分を持って袋を引き裂いたところ、包装用袋
は簡単に開封し、容易に内容物を取り出すことができ
た。
【0025】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
おいては、紙基材の表面に設けた易開封用折り目からな
る部分とそれ以外の部分とにおいて紙基材の強度に差を
生じ、易開封用折り目部分が弱体化し、その結果、包装
用紙袋を手に持って易開封用折り目部分を境にしてその
両側に引っ張ると、包装用紙袋を構成する包装用材料
が、この易開封用折り目部分から極めて容易に引き裂き
を開始し、以降、該易開封用折り目に沿って、包装用紙
袋の包装用材料が直線状に真っ直ぐに引き裂かれ、極め
て容易に包装用紙袋を開封することができるというもの
である。すなわち、本発明においては、従来の包装用紙
袋において、紙基材に特定の開封用折れ目を刻設するだ
けで易開封用紙袋を製造することができるものであり、
従来のように、例えば、延伸フィルムを使用して開封方
向を規制するとか、あるいはティアテ−プ等を使用する
ことによって開封を容易にする等の新たな構成部材を増
やす必要がないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】四辺の周辺端部がヒ−トシ−ルされ、四辺にシ
−ル部を形成した四方シ−ル形の包装用紙袋からなる易
開封性紙袋の構成を示す平面図である。
【図2】図1に示す易開封性紙袋の開封機構を示す平面
図である。
【図3】中央合掌シ−ル形(ピロ−シ−ル形)のピロ−
タイプの包装用紙袋からなる易開封性紙袋の構成を示す
平面図である。
【符号の説明】
P シ−ル部 A 包装用紙袋 1 開封用折れ目 F 易開封用紙袋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真崎 秀彦 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 岩永 健一 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装用材料として少なくとも紙基材を含
    む包装用紙袋において、該紙基材の表面に易開封用折り
    目からなる弱体部を設けて包装用紙袋を構成することを
    特徴とする易開封性紙袋。
JP24515995A 1995-08-31 1995-08-31 易開封性紙袋 Pending JPH0966946A (ja)

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JP24515995A JPH0966946A (ja) 1995-08-31 1995-08-31 易開封性紙袋

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018516818A (ja) * 2015-06-12 2018-06-28 マイヤー−メルンホフ カルトン アクチエンゲゼルシャフト ブランクおよびそれから生成する3次元構造体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018516818A (ja) * 2015-06-12 2018-06-28 マイヤー−メルンホフ カルトン アクチエンゲゼルシャフト ブランクおよびそれから生成する3次元構造体

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