JPH0966683A - 印字物保護層被着シート - Google Patents

印字物保護層被着シート

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JPH0966683A
JPH0966683A JP24523795A JP24523795A JPH0966683A JP H0966683 A JPH0966683 A JP H0966683A JP 24523795 A JP24523795 A JP 24523795A JP 24523795 A JP24523795 A JP 24523795A JP H0966683 A JPH0966683 A JP H0966683A
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JP
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adhesive
sheet
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JP24523795A
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Hidemasa Mori
英正 毛利
Tetsuya Ochiai
哲也 落合
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Taiho Kogyo Co Ltd
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Taiho Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水性インク印字物が水分によって流出するの
を防止する保護層を、水性インク印字物上に簡易に被着
できる印字物保護層被着シートを提供する。 【解決手段】 印字物保護層被着シート1は、保護層1
0と接着層20とを備える。接着層20は保護層10の
裏面10bに積層される。保護層10は、接着層20を
介して図示しない印字物を被覆し、印字物と水分との接
触を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性インクにより
印刷された文字や図形等の印字物を保護するシートに係
り、更に詳細には、かかる印字物が水分により流出する
のを防止する保護層を印字物上に簡易に被着することが
できる印字物保護層被着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、インクジェット方式等の水性
インクを用いたプリンターが製造・販売されているが、
特に近年、これらプリンターの小型化及び低コスト化に
伴い、オフィスは勿論のこと一般家庭にまでこれらプリ
ンターが急速に普及しつつある。そして、これらプリン
ターの一般家庭における用途としては、年賀状や暑中見
舞い等の郵便物を印刷することを挙げることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
年賀状等の郵便物において、文字、図形等は水性インク
で印刷されているため、投函や配達時に雨などにより水
濡れして水性インクが流れ出し、文字等の印字物が非常
に見苦しくなる場合があり、最悪の場合には、印字物が
消失してしまうという課題があった。ことに、カラープ
リンターの普及も加速されているが、カラープリンター
で印刷した場合には、多色の水性インクが流れ出して混
合されるので、極めて見苦しい。本発明は、このような
従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、水性インク印字物が水分によっ
て流出するのを防止する保護層を、水性インク印字物上
に簡易に被着できる印字物保護層被着シートを提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成すべく鋭意研究した結果、特定の保護層、接着層な
どを設けることにより、上記目的が達成できることを見
出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明の印字
物保護層被着シートは、水性インクで印刷された印字物
に保護層を被着するためのシートであって、上記印字物
を保護する保護層と、この保護層の片面に設けられた接
着層とを備え、この接着層が、上記保護層と上記印字物
とを連結することを特徴とする。
【0005】以下、本発明の印字物保護層被着シートに
ついて詳細に説明する。この被着シートは、水性インク
印字物を保護する保護層を備える。ここで、保護層とし
ては、防水性及び透明性を有する材料から形成すること
ができる。防水性及び透明性を有する材料としては、種
々の合成樹脂、天然樹脂及び撥水剤並びにこれらの任意
の混合物を挙げることができ、造膜性を有するものが好
ましい。
【0006】上述の合成樹脂としては、ウレタン樹脂、
エポキシ樹脂、アクリル樹脂、アルキッド樹脂、キシレ
ン樹脂、スチレン樹脂、ロジン樹脂、塩化ビニル樹脂、
セルロース樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドン及びこれらの任意の混合物を例示でき、天然樹
脂としては、ニカワ及び/又はゼラチン樹脂を例示でき
る。また、撥水剤としては、シリコーン樹脂、フッ素樹
脂、エチルシリケート、シリコーンオイル、撥水性シリ
カ及びこれらの任意の混合物を例示できる。
【0007】本発明の被着シートは可剥層を備えること
ができ、この場合、上述の保護層は必ずしも造膜性を必
要としない。この理由は、この可剥層に保護層を形成す
る材料を付着させ、この材料を可剥層ごと印字物に被覆
し、その後に可剥層を剥離させれば印字物を保護できる
からである。なお、この際、可剥層が透明性を有する場
合には、剥離させなくてもよいのは勿論である。可剥層
を設けた場合に保護層を形成し得る材料としては、上述
の樹脂や撥水剤の他に、ワックス、吸水性樹脂、油分を
含有させた珪藻土及びこれらの任意の混合物を挙げるこ
とができる。
【0008】上記ワックスとしては、ポリエチレンワッ
クスやポリプロピレンワックス等の合成樹脂ワックス、
カルナバワックスやパラフィンワックス等の天然ワック
ス及びこれらの任意の混合物などを例示できるが、融点
が45℃以上のものを用いるのが好ましい。45℃未満
では、夏期にベタつきが発生し易く、好ましくない。ま
た、吸水性樹脂としては、ポリアクリル酸塩系、ポリエ
チレンオキサイド系、酢酸ビニル共重合体系及びアクリ
ル酸グラフト重合体系などの樹脂を例示できる。
【0009】更に、油分を含有させた珪藻土で保護層を
形成こともできるが、ここで使用する油分としては、特
に限定されるものでなく、シリコーンオイル、石油系炭
化水素及び高級脂肪酸、並びにこれらの任意の混合物を
用いることができる。また、油分の含有率としては、
0.01〜20重量%とするのが好ましい。0.01重
量%未満では水と置換した際の撥水効果が不十分であ
り、20重量%を超えるとベタツキとなり好ましくな
い。なお、これら油分の粘度としては、1〜1000c
Pとするのが好ましい。粘度が1000cPを超える
と、珪藻土に含有させるのが困難になるので好ましくな
い。一方、珪藻土としては、特に限定されるものではな
いが、空隙率が大きなものが好ましく、また、粒径が1
00μm以下のものを用いるのが好ましい。粒径が10
0μmを超えると、印字物が白っぽくなり易く好ましく
ない。
【0010】次に、上述の材料で形成される保護層の保
護機構につき説明する。まず、保護層形成材料が上述の
合成樹脂、天然樹脂、撥水剤及びワックスの場合は、防
水性や撥水性を有するこれら材料が印字物を被覆するの
で、水分と印字物(水性インク)との接触が回避され、
印字物の流出が防止される。また、保護層形成材料が吸
水性樹脂の場合には、印字物又はその近傍に付着した吸
水性樹脂が水分を印字物に到達する前に吸収する。従っ
て、水分は印字物に到達せず、その結果、印字物と水分
との接触が抑制される。更に、保護層形成材料が油分を
含有させた珪藻土の場合、この珪藻土は水分と接触する
ことにより、含有している油分を放出し、且つ水分を吸
収する。従って、水分との接触により印字物上に油膜が
形成され、この油膜により印字物と水分との接触が回避
され、印字物が保護される。
【0011】また、保護層は、上述の保護層形成材料の
みから構成することができるが、使用する材料の性質な
どに応じて種々の溶媒、安定化剤等の助剤を添加するこ
とができる。これら溶媒としては、石油系炭化水素、ケ
トン系溶剤、アルコール及び芳香族系溶剤を例示でき、
助剤としては、10μm以下の微粉、例えば、シリカ、
炭酸カルシウム、水酸化マグネシウムや、不乾性油を例
示できる。また、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾー
ル系、シアノアクリレート系及びサルチレート系等の紫
外線吸収剤を添加してもよく、これにより、水性インク
印字物が紫外線により退色劣化することをも防止するこ
とができる。なお、保護層形成材料は、水性インクによ
る印字物を保護するものであるため、水性インクとの反
応性が小さく、水性インクを変色させないようなものが
好ましい。
【0012】次に、本発明の被着シートに配設する接着
層について説明する。この接着層は、印字物と保護層と
を連結する機能を果たす層であり、保護層の片面、即ち
保護層が膜状をなす場合には、表面又は裏面のいずれか
一方の面に積層されるものである。これに対し、上述の
可剥層は接着層が設けられた面の反対側の面に積層され
る。よって、本発明の被着シートは、代表的には、保護
層が接着層と可剥層とに挾持されて構成される。なお、
保護層が吸水性樹脂や油分を含有させた珪藻土で形成さ
れる場合のように完全な膜状をなさない場合には、これ
ら吸水性樹脂等と以下に説明する接着層を形成する材料
とを混合することにより、保護層と接着層とを一体化す
ることが可能である。
【0013】上記接着層を形成する材料としては、特に
限定されるものではなく、種々の接着剤、例えば、アク
リル系、ゴム系及びエチレン酢酸ビニル系の接着剤を例
示できる。また、接着剤の形式も特に限定されるもので
はなく、ホットメルト型、粘着接着型及び感圧接着型な
どを挙げることができる。更に、上述の接着剤材料をマ
イクロカプセルに封入して用いることも可能である。な
お、この接着層は水性インク印字物と接触するものであ
るため、水性インクとの反応性が小さく、水性インクを
変色させないようなものが好ましい。
【0014】次に、本発明の被着シートに配設する可剥
層について説明する。この可剥層は、上述の如く、保護
層の接着層が設けられた以外の面に積層されるものであ
り、所要に応じて保護層から剥離させることができる。
但し、可剥層が透明性を有する場合には必ずしも剥離し
て除去する必要はない。可剥層を形成する材料として
は、特に限定されるものではないが、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリカーボネート、塩化ビニル、セロハ
ン、ポリプロピレン及びポリエチレン等を挙げることが
できる。
【0015】また、可剥層と接着層との関係としては、
保護層と可剥層との接着力が印字物と接着層との接着力
より小さくなるようにするのが好ましい。接着力をこの
ように制御することにより、印字物を保護層で被覆した
まま可剥層を剥離させるのが容易になる。なお、本発明
の被着シートにおいては、上記接着層にゴミが付着した
り、接着層が意図しないものに接着しないようにするた
めに、接着層に剥離シートを積層することができる。
【0016】次に、本発明の被着シートの使用方法の一
例について説明する。印字物を保護するには、まず、本
発明の被着シートが剥離シートを有する場合には剥離シ
ートを除去し、接着層を露出させる。次いで、接着層を
保護すべき印字物に接触させ、本発明の被着シートを印
字物と接着させる。この際、接着層を成形する接着剤が
ホットメルト型接着剤ならば保護すべき印字物領域に熱
を加え、接着剤を封入したマイクロカプセルならば該領
域に圧力を加えてマイクロカプセルから接着剤を流出さ
せて、被着シートと印字物とを接着させる。このような
接着が終了した後、可剥層がある場合には可剥層を剥離
させて印字物の保護を完了する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面を参照して
実施形態により更に詳細に説明する。 (実施形態1)図1は、本発明の印字物保護層被着シー
トの一実施形態を示す断面図である。同図において、印
字物保護層被着シート1は、保護層10と接着層20と
を備えている。また、本実施形態において、接着層20
は保護層10の裏面10bに積層されている。保護層1
0は、接着層20を介して図示しない印字物を被覆し、
印字物と水分との接触を防止する。
【0018】(実施形態2)図2に、本発明の被着シー
トの他の実施形態を示す。なお、以下、上述の部材と実
質的に同一の部材には同一符号を付し、その説明を省略
する。図2において、この被着シート2では、保護層1
0の表面10aに可剥層30が積層されており、接着層
20に剥離シート40が被覆されている。
【0019】被着シート2の使用方法の一例について説
明すると、図3に示すように、剥離シート40を除去し
て接着層20を露出させ、次いで、接着層20と印字物
50(T字)とを接触させる。そして、接着層20がマ
イクロカプセルに封入された接着剤から形成されている
場合には、印字物50近傍の領域を可剥層30の上から
指で押圧する。これにより、マイクロカプセルが破れて
接着剤が印字物50や印字物50が印刷されている表面
60と接触し、接着が行われる。しかる後、可剥層30
を剥離させて、印字物50の保護を完了する。なお、被
着シート2の余分な部分は、鋏やカッターなどで容易に
除去できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により説明
する。なお、以下、「部」は「重量部」を意味する。 (実施例1)ポリビニルアルコール(商品名PVA 1
20:クラレ製)の10重量%水溶液100部と、紫外
線吸収剤(フェニルサリシレート、商品名SAP:岩城
製薬製)0.2部とを混合して保護層形成材料を調製し
た。得られた保護層形成材料を、可剥層としてのPET
(ポリエチレンテレフタレート)フィルム(厚さ6μ
m)の表面に塗布し乾燥させて、保護層(乾燥後厚さ5
μm)を形成した。次いで、この保護層上に、アクリル
系接着剤を塗布し乾燥させて、接着層(乾燥後厚さ約1
0μm)を形成し、しかる後、この接着層に剥離シート
を積層して、印字物保護層被着シートを製造した。得ら
れた印字物保護層被着シートの剥離シートを除去し、以
下に示す各種試験片に貼着し、余剰部分を鋏で切断し、
次の性能評価を行った。
【0021】(試験片)以下に示す3種の試験片を準備
した。 官製ハガキに、黒色の水性サインペンで1mm間隔
の格子を描いたもの。 マッハジェットMJ500C(エプソン社製)を用
い、PPC用紙にY(イエロー)、M(マゼンダ)、C
(シアン)及びBk(ブラック)の帯状印刷(幅約10
mm×長さ約170mm)を施したもの。 ピクセルジェット(キャノン社製)を用い、再生紙
にと同様の帯状印刷を施したもの。
【0022】(性能評価) 耐水性 各種試験片の印字物上に、スポイトで水道水を滴下し、
30秒経過後にティッシュペーパで拭き取った。脱色の
状態を目視にて判定し、得られた結果を表1に示した。
なお、同表中、ほとんど脱色しなかったものを「○」、
若干脱色したものを「△」、脱色したものを「×」とし
た。 退色性 各種試験片を、フェードメータ(スガ試験機製)により
キセノンランプに24時間照射し、ODメータ(マクベ
ス社製)を用いて、次式 OD(%)=(照射後のOD値/照射前のOD値)×1
00 で表される退色率を測定した。得られた結果を表1に示
す。
【0023】(実施例2)保護層形成材料を、融点67
℃のパラフィンワックス100部と紫外線吸収剤(商品
名スミソーブ100:住友化学製)1部との混合物と
し、これを可剥層としての上記PETフィルム上に乾燥
後厚さが10μmになるように塗布し、印字物保護層被
着シートを作成した。次いで、この被着シートを上述の
各種試験片に載せ、アイロンを用いて加熱・貼着し、そ
の後に可剥層(PETフィルム)を除去した。この際、
可剥層は容易に除去でき、且つ本例の被着シートが印字
物から剥離することはなかった。しかる後、実施例1と
同様の性能評価を行い、得られた結果を表1に示す。
【0024】(実施例3)アルギン酸ナトリウムの5重
量%水溶液と、塩化カルシウム(CaCl2)の5重量
%水溶液とを噴霧し接触させて反応させ、アルギン酸ナ
トリウムをアルギン酸カルシウム膜(カプセル)で包囲
させた。次いで、メタノールで洗浄し、乾燥して、粒径
が約100μmの感圧接着剤(マイクロカプセル型)を
得た。得られた感圧接着剤5部と、10%ポリエチレン
エマルション(商品名エレンゾールN−31:昭和高分
子製)100部と、紫外線吸収剤(スミソーブ100)
1部とを混合した。この混合物を、厚さ50μmのPE
Tフィルム上に乾燥後塗布量が15g/m2となるよう
に塗布し、保護層と接着層とが一体化した印字物保護層
被着シートを作成した。次いで、この被着シートを上述
の各種試験片に載せ、陶器の丸みを帯びた部分で擦るこ
とにより貼着し、その後に可剥層(PETフィルム)を
除去した。この場合も可剥層は容易に除去できた。しか
る後、実施例1と同様の性能評価を行い、得られた結果
を表1に示す。
【0025】(実施例4)高吸水性ポリマー(商品名サ
ンウェットIM−1000:三洋化成製)5部と、ポリ
ビニルピロリドンの5重量%キシレン溶液(商品名PV
PK−90:GAF製)50部と、相溶剤としてのメチ
ルアルコール5部と、紫外線吸収剤(スミソーブ10
0)0.5部とを混合した。得られた混合物を、厚さ7
5μmのPETフィルム上に乾燥後塗布量が15g/m
2となるように塗布し、更にその上にアクリル系接着剤
を塗布して印字物保護層被着シートを作成した。得られ
た被着シートを用い、実施例1と同様の性能評価を行
い、得られた結果を表1に示す。
【0026】(実施例5)珪藻土(商品名ラジオライト
F:土屋カオリン製)10部と、フッ素変性シリコーン
(商品名FS1265:東レシリコン製)2部とを混合
した。得られた混合物を、厚さ50μmのPETフィル
ム上に乾燥後塗布量が10g/m2となるように塗布
し、更にその上にアクリル系接着剤を塗布して印字物保
護層被着シートを作成した。得られた被着シートを用
い、実施例1と同様の性能評価を行い、得られた結果を
表1に示す。
【0027】(比較例1)上述の各種試験片に処理を行
わず、そのままの状態で実施例1と同様の性能評価を行
った。得られた結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表1から明かなように、実施例1〜5の被
着シートで処理した試験片については、脱色はほとんど
又は全く発生せず、良好な印字物保護効果が得られた。
これに対して、比較例1の場合には、脱色が著しかっ
た。また、実施例1〜5では、退色率も極めて小さく、
印字物が紫外線劣化から良好に保護されることも分かっ
た。これに対し、比較例1の場合には、退色率が大き
く、紫外線により印字物が劣化していることが分かる。
更に、実施例1、4及び5の被着シートについては、水
性ペンで上書きすることが可能であった。
【0030】以上、本発明を実施例により説明したが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発
明の要旨の範囲内において種々の変形が可能である。例
えば、紫外線吸収剤の添加は必ずしも必須の事項ではな
い。また、本発明の印字物保護層被着シートをペーパー
ロール状に形成し、適当な位置にミシン目のような切断
線を入れておけば取扱いに便利である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特定の保護層、接着層などを設けることとしたため、水
性インク印字物が水分によって流出するのを防止する保
護層を、水性インク印字物上に簡易に被着できる印字物
保護層被着シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印字物保護層被着シートの一実施形態
を示す断面図である。
【図2】本発明の印字物保護層被着シートの他の実施形
態を示す断面図である。
【図3】本発明の印字物保護層被着シートの使用方法の
一例を示す斜視説明図である。
【符号の説明】
1、2・・・印字物保護層被着シート、10・・・保護層、2
0・・・接着層、30・・・可剥層、40・・・剥離シート、5
0・・・印字物、60・・・印刷表面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JKH C09J 7/02 JKH JLA JLA JLF JLF

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性インクで印刷された印字物に保護層
    を被着するためのシートであって、 上記印字物を保護する保護層と、この保護層の片面に設
    けられた接着層とを備え、 この接着層が、上記保護層と上記印字物とを連結するこ
    とを特徴とする印字物保護膜被着シート。
  2. 【請求項2】 上記保護層の他方の面に可剥層を積層し
    て成り、この保護層と可剥層との接着力が、上記印字物
    と接着層との接着力より小さいことを特徴とする請求項
    1記載の被着シート。
  3. 【請求項3】 上記接着層が、ホットメルト型接着剤又
    は接着剤を封入したマイクロカプセルから構成されるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の被着シート。
  4. 【請求項4】 上記保護層が、透明性及び防水性を有す
    る合成樹脂、天然樹脂及び撥水剤より成る群から選ばれ
    た1又は2種以上のものを含有することを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか1つの項に記載の被着シート。
  5. 【請求項5】 上記保護層が、ワックス、吸水性樹脂及
    び油分を含有させた珪藻土より成る群から選ばれた1又
    は2種以上のものを含有することを特徴とする請求項2
    又は3記載の被着シート。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1つの項に記載
    の被着シートをロール状に巻回して成り、該シートに切
    り目を形成して成ることを特徴とする印字物保護層被着
    シート。
JP24523795A 1995-08-31 1995-08-31 印字物保護層被着シート Pending JPH0966683A (ja)

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