JPH0965800A - 中通し竿及びその穂先竿 - Google Patents

中通し竿及びその穂先竿

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JPH0965800A
JPH0965800A JP22367895A JP22367895A JPH0965800A JP H0965800 A JPH0965800 A JP H0965800A JP 22367895 A JP22367895 A JP 22367895A JP 22367895 A JP22367895 A JP 22367895A JP H0965800 A JPH0965800 A JP H0965800A
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JP
Japan
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rod
tip
prepreg
tons
carbon fiber
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JP22367895A
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English (en)
Inventor
Takayuki Tsukihara
孝行 月原
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Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中通し竿において、穂先の調子を柔らかく
し、かつ反りを抑える。 【解決手段】 この穂先竿は、内部を釣り糸が挿通可能
な中通し竿の穂先竿であり、先端部と手元部とを有して
いる。先端部は、引張弾性率が2トン/mm2以上7トン
/mm2 以下の炭素繊維基材の第1主プリプレグ20によ
り穂先側の先端部に形成されている。手元部は、引張弾
性率が23トン/mm2 以上26トン/mm2 以下の炭素繊
維基材の第2及び第3主プリプレグ21、22により第
1主プリプレグ20より手元側に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穂先竿、特に、内
部を釣り糸が挿通可能な中通し竿の穂先竿に関する。ま
た別の見地に係る発明は、前記穂先竿を有する中通し竿
に関する。
【0002】
【従来の技術】中通し竿は、竿体内部に釣り糸が挿通す
る釣り糸通路を有している。また、竿体においては、リ
ール装着部の前方側に釣り糸導入用の導入口が形成さ
れ、穂先の先端には釣り糸の導入、導出用の開口が形成
されている。このような中通し竿では、リールから送り
出された釣り糸は、導入口から竿体内部の釣り糸通路に
導入され、釣り糸通路を通過して穂先先端の開口から外
部に導出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような中通し竿に
おいては、釣り糸の導入、導出時の抵抗を少なくするた
めには、釣り糸と竿内面との接触面積を少なくする必要
がある。このために、穂先部分の竿径が比較的太くなっ
てしまう。ここで、釣り竿における穂先部分は、柔らか
く、すなわち比較的低剛性で、かつ粘り強い特性が求め
られる。そこで、穂先部分が太くならざるを得ない中通
し竿では、低引張弾性率を有する素材(たとえば、引張
弾性率が19トン/mm2 程度の炭素繊維基材のプリプレ
グ)を用いて製造されるが、このような素材を使用して
も穂先の調子を柔らかくするには限界があり、所定の強
度を維持した場合には穂先の調子がかたくなりすぎてし
まうという問題がある。穂先の調子がかたいと、魚の微
妙なあたりを穂先部分でキャッチすることが困難にな
る。
【0004】そこで、引張弾性率が8トン/mm2 程度の
ガラス繊維基材のプリプレグと24トン/mm2 の炭素繊
維基材のプリプレグとの組み合わせによって調子の柔ら
かい穂先を実現している竿も提供されている。しかし、
竿体の製造時には焼成が行われるので、炭素繊維基材の
プリプレグとガラス繊維基材のプリプレグとを組み合わ
せた場合、両者の熱膨張率の違いが大きいために焼成後
において竿が反ってしまうという問題がある。
【0005】本発明の課題は、中通し竿において、穂先
の調子を柔らかくすることにある。本発明の別の課題
は、中通し竿において、穂先の調子を柔らかくかつ反り
を少なくすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1に係る竿体は、内
部を釣り糸が挿通可能な中通し竿の穂先竿であり、先端
部と手元部とを有している。先端部は、引張弾性率が2
トン/mm2 以上7トン/mm2 以下の炭素繊維基材の第1
プリプレグにより穂先側の先端部に形成されている。手
元部は、引張弾性率が10トン/mm2 以上26トン/mm
2 以下の炭素繊維基材の第2プリプレグにより先端部よ
り手元側に形成されている。
【0007】ここでは、穂先竿の先端部分が、引張弾性
率2〜7トン/mm2 の炭素繊維基材のプリプレグで形成
されているので、従来の中通し竿の穂先の調子に比較し
て柔らかくなる。また、穂先竿を構成する第1及び第2
のプリプレグは、ともに炭素繊維基材のプリプレグであ
るので、竿製造時において焼成を施しても反りが抑えら
れる。さらに、ガラス繊維基材のプリプレグにより形成
された場合に比較して軽量化が可能になる。
【0008】発明2に係る中通し竿の穂先竿は、発明1
の穂先竿において、前記第1プリプレグを形成する炭素
繊維の引張弾性率は6トン/mm2 以下5トン/mm2 以上
である。この場合は強度を維持しながら調子を柔らかく
できる。発明3に係る中通し竿の穂先竿は、発明1又は
2の穂先竿において、前記第1プリプレグは穂先から手
元側の全体にわたって配置され、前記第2プリプレグは
前記第1プリプレグの外周部に先端部を除いて中間部か
ら手元部にわたって連続して外周に巻き付けられてい
る。
【0009】発明4に係る中通し竿の穂先竿は、発明1
から3のいずれかに記載の穂先竿において、前記第2プ
リプレグの手元側の外周に巻き付けられた引張弾性率が
23トン/mm2 以上26トン/mm2 以下の炭素繊維基材
の第3プリプレグ及び補助プリプレグをさらに備えてい
る。発明5に係る穂先竿は、発明1から4のいずれかに
記載の中通し竿の穂先竿と、穂先竿に連結可能であり、
引張弾性率が23トン/mm2 以上26トン/mm2 以下の
炭素繊維基材のプリプレグとから形成された竿体とを備
えている。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に示す中通し竿1は、並継ぎ
竿であり、グリップ部Gを有する元竿2と、元竿2の先
端側に連結された穂先竿3とを有している。図2に示す
ように、元竿2の先端部及び穂先竿3の各竿体は筒状で
あり、内部は釣り糸が挿通可能な釣り糸通路5が構成さ
れている。
【0011】元竿2のグリップ部Gの近傍には、釣り糸
10を巻回するリール11が装着されている。元竿2及
び穂先竿3はそれぞれ緩円錐状であり、元竿2の先端部
分には釣り糸10の導入口12が形成されている。ま
た、穂先竿3の先端には管状の釣り糸案内部13が装着
されている。リール11から引き出された釣り糸10
は、導入口12から元竿2及び穂先竿3の内部に入り、
釣り糸案内部13から外部に引き出される。
【0012】元竿2は、図3に示すプリプレグをマンド
レルに巻き付けて形成される。すなわち、第1主プリプ
レグ15と、第2主プリプレグ16と、口巻用プリプレ
グ17と、補助プリプレグ18とから形成されている。
これらのプリプレグ15〜18のうち、口巻用プリプレ
グ17はガラス繊維基材であり、その他のプリプレグは
すべて炭素繊維基材である。また、プリプレグ15、1
6、18を形成する炭素繊維は引張弾性率が24(実際
は23〜26)トン/mm2 であり、プリプレグ17を形
成するガラス繊維は引張弾性率が8.3〜8.7トン/
mm2 である。
【0013】穂先竿3は、図4に示すプリプレグをマン
ドレルに巻き付けて形成される。すなわち、第1主プリ
プレグ20と、第2主プリプレグ21と、第3主プリプ
レグ22と、口巻用プリプレグ23と、補助プリプレグ
24とから形成されている。これらのプリプレグ20〜
24のうち、口巻用プリプレグ23はガラス繊維基材で
あり、他のプリプレグ20、21、22、24は炭素繊
維基材である。また、第1主プリプレグ20を形成する
炭素繊維の引張弾性率は5.6トン/mm2 であり、第2
主プリプレグ21、第3主プリプレグ22及び補助プリ
プレグ24を形成する炭素繊維は引張弾性率が24(実
際は23〜26)トン/mm2 、口巻用プリプレグ23を
形成するガラス繊維は引張弾性率が8.3〜8.7トン
/mm2 である。軸方向(図4のX−X’方向)の長さ
は、第1主プリプレグ20が最も長く、第2主プリプレ
グ21、第3主プリプレグ22がこの順に長い。また、
それぞれの主プリプレグ20〜22は、先端側(X方
向)が細くなるような形状となっている。
【0014】このようなプリプレグを用いて穂先竿3を
形成することにより、竿先である図4のA部分の剛性
は、第1主プリプレグ20を形成する引張弾性率が5.
6トン/mm2 の炭素繊維によって大きく影響されること
となる。したがって、穂先の調子が比較的柔らかくな
る。また、竿先以外の図4のB部分の剛性は、第2及び
第3の主プリプレグ21、22によって大きく影響され
ることとなり、十分な剛性が得られる。
【0015】次に、特に穂先竿3の製造方法について簡
単に説明する。まず、マンドレルの外周にワックスなど
からなる離型剤を塗布し、次にマンドレルの外周に炭素
繊維基材の第1主プリプレグ20を所定のピッチで巻回
する。また、この第1主プリプレグ20の外周に、第2
及び第3の主プリプレグ21、22を密に巻回して形成
する。
【0016】なお、各主プリプレグ20〜22は、軸方
向に炭素繊維が配向されたものを用いて巻回するので、
竿体としての炭素繊維の配向は、マンドレルの周方向に
沿ったものとなる。このようにして各プリプレグ層を配
置した後、その外周にポリエチレンテレフタレート(P
ET)やポリプロピレンなどからなる保形用テープ(図
示せず)を巻回して、常法により焼成を行う。焼成後に
外周の保形用テープを剥離し、内周の離型用テープを取
り外せば、穂先竿3が得られる。
【0017】ここでは、主プリプレグのすべてが同材質
の炭素繊維基材であるので、焼成を行っても材質(熱膨
張率)の違いによる反りを抑えることができる。 〔変形例〕なお、本発明は、図示した並継ぎ竿の他、振
出竿にも同様に適用できる。また、各竿体を形成するた
めのプリプレグの形状、数は前記実施形態に限定される
ものではない。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明では、中通し竿にお
いて、穂先竿を太くした場合でも調子を柔らかくするこ
とができる。また、反りを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による中通し竿の正面図。
【図2】穂先竿の断面拡大図。
【図3】元竿を形成するためのプリプレグの展開図。
【図4】穂先竿を形成するためのプリプレグの展開図。
【符号の説明】
1 中通し竿 3 穂先竿 5 釣り糸通路 20〜22、24 炭素繊維基材プリプレグ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部を釣り糸が挿通可能な中通し竿の穂先
    竿であって、 引張弾性率が2トン/mm2 以上7トン/mm2 以下の炭素
    繊維基材の第1プリプレグにより穂先側の先端部分に形
    成された先端部と、 引張弾性率が10トン/mm2 以上26トン/mm2 以下の
    炭素繊維基材の第2プリプレグにより前記先端部より手
    元側に形成された手元部と、を含む中通し竿の穂先竿。
  2. 【請求項2】前記第1プリプレグを形成する炭素繊維の
    引張弾性率は6トン/mm2 以下5トン/mm2 以上であ
    る、請求項1に記載の中通し竿の穂先竿。
  3. 【請求項3】前記第1プリプレグは穂先から手元側の全
    体にわたって配置され、前記第2プリプレグは前記第1
    プリプレグの外周部に先端部を除いて中間部から手元部
    にわたって連続して外周に巻き付けられている、請求項
    1又は2に記載の中通し竿の穂先竿。
  4. 【請求項4】前記第2プリプレグの手元側の外周に巻き
    付けられた引張弾性率が23トン/mm2 以上26トン/
    mm2 以下の炭素繊維基材の第3プリプレグ及び補助プリ
    プレグをさらに備えている、請求項1から3のいずれか
    に記載の中通し竿の穂先竿。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載の中通し
    竿の穂先竿と、 前記穂先竿に連結可能であり、引張弾性率が23トン/
    mm2 以上26トン/mm 2 以下の炭素繊維基材のプリプレ
    グとから形成された竿体と、を備えた中通し竿。
JP22367895A 1995-08-31 1995-08-31 中通し竿及びその穂先竿 Pending JPH0965800A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006246810A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Shimano Inc 釣り竿用の竿体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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