JPH0963306A - 車輌用灯具におけるバルブ固定構造 - Google Patents

車輌用灯具におけるバルブ固定構造

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JPH0963306A
JPH0963306A JP7240969A JP24096995A JPH0963306A JP H0963306 A JPH0963306 A JP H0963306A JP 7240969 A JP7240969 A JP 7240969A JP 24096995 A JP24096995 A JP 24096995A JP H0963306 A JPH0963306 A JP H0963306A
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bulb
reflecting mirror
annular wall
optical axis
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Shigeyuki Watanabe
重之 渡辺
Masahiro Kusaya
雅弘 草谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルブ固定具32を反射鏡18の環状壁30
にバイヨネット係合させてバルブ16を反射鏡18に固
定するバルブ固定構造において、バルブ固定作業の効率
を低下させることなく車輌走行時等の振動環境下におい
ても光軸直交方向のバルブ位置精度を高く維持可能とす
る。 【解決手段】 バイヨネット係合完了時(a)、環状壁
30に形成された1対のバルブ当接部30a、30b
と、バルブ固定具32に形成された弾性押圧片44と
で、バルブベース16Aの外周面を3点支持せしめる。
その際、バルブ固定具32に形成された1対の突起部4
6、48を、環状壁30に形成されたバイヨネット係合
用の張出し部30d、30eの外周面に当接せしめる。
バイヨネット係合前は(b)、突起部46、48が張出
し部30d、30eから外れているので、バルブ固定具
32と環状壁30との間に径方向の遊びが生じる。この
ため、バルブ固定具32のセッティングおよびバイヨネ
ット係合途中までの回転作業が容易になる。また、その
分だけ弾性押圧片44の弾性力を高く設定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、車輌用灯具にお
けるバルブ固定構造に関するものであり、より詳細に
は、バルブの光軸と反射鏡の光軸とを所定の位置関係に
保持した状態でバルブを反射鏡に固定するための構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】車輌用灯具において所期の配光特性を確
保するためには、反射鏡に対してバルブを所定の位置関
係で配置することが肝要である。このため、ヘッドラン
プ等の灯具においては、一般に、反射鏡の後頂部に形成
されたバルブ挿入孔に対してバルブをある位置まで挿入
したとき、バルブのベース部をバルブ挿入孔の外周縁部
に形成されたバルブ取付座に当接させ、この状態でバル
ブを反射鏡に固定することにより、光軸方向のバルブ位
置精度を高めるようにしたバルブ固定構造が採用されて
いる。
【0003】その際、特開昭62−105306号公報
に開示されているように、反射鏡のバルブ取付座の周囲
に環状壁を立設するとともに、この環状壁の外周面の周
方向3箇所に張出し部を形成し、そしてこの環状壁より
も大径の環状部材からなるバルブ固定具を反射鏡の光軸
まわりに回転操作して上記3箇所の張出し部とバイヨネ
ット係合させ、これによりバルブ固定具をバルブと共に
反射鏡に固定する構造を採用すれば、車輌走行時等の振
動環境下においても光軸方向のバルブ位置精度を高く維
持することができる。
【0004】ところで、車輌用灯具においては、光軸方
向のみならず光軸直交方向に関してもバルブ位置精度を
高める必要がある。このため、特開平4−115402
号公報に開示されたバルブ固定構造においては、上記特
開昭62−105306号公報記載の構成に加えて次の
ような構成を追加することにより、光軸直交方向のバル
ブ位置精度を高める工夫がなされている。
【0005】すなわち、上記公報には、上記環状壁の内
周面に1対のバルブ当接部を所定角度間隔をおいて形成
して、バルブの光軸と反射鏡の光軸とが所定の位置関係
になったとき(例えば両光軸が一致したとき)上記1対
のバルブ当接部にバルブのベース部外周面を当接させる
ようにするとともに、上記バルブ固定具に弾性押圧片を
設けておき、この弾性押圧片によりバルブのベース部外
周面を弾性押圧してこれを環状壁の両バルブ当接部に押
し当てるようにし、これにより光軸直交方向のバルブ位
置精度を高めるようにしたバルブ固定構造が開示されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなバルブ固定構造を採用した場合には、次のような問
題がある。
【0007】すなわち、バルブ固定具を反射鏡の3箇所
の張出し部とバイヨネット係合させる際、弾性押圧片に
よってバルブのベース部外周面を環状壁の両バルブ当接
部に押し当てながらバルブ固定具を反射鏡の光軸まわり
に回転操作することとなるので、弾性押圧片とバルブの
ベース部との間の摺動抵抗の発生が避けられず、このた
めバルブ固定作業が行いにくくなる、という問題があ
る。
【0008】上記摺動抵抗を低減するためには、弾性押
圧片の曲げ剛性を低く設定すればよいが、このようにし
た場合には、弾性押圧片にバルブの光軸と反射鏡の光軸
との位置関係を保持するのに十分な弾性押圧力を確保す
ることができない、という新たな問題が発生する。
【0009】特に、車輌走行時等の振動環境下において
も光軸直交方向のバルブ位置精度を高く維持しようとす
れば、弾性押圧片には高い曲げ剛性が必要とされること
から、弾性押圧片の曲げ剛性を低く設定することは好ま
しくない。このことは、灯具がトラック等の車輌に装着
される場合には、衝撃荷重が頻繁に入力される過酷な走
行条件に曝されることとなるため、特に重要である。
【0010】本願発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、車輌用灯具において、バルブ固定作
業の効率を低下させることなく車輌走行時等の振動環境
下においても光軸直交方向のバルブ位置精度を高く維持
することができるバルブ固定構造を提供することを目的
とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記従来の
バルブ固定構造に加えて、バルブ固定具に所定の突起部
を設けることにより、上記目的達成を図るようにしたも
のである。
【0012】すなわち、本願発明は、請求項1に記載し
たように、ベース部を有するバルブと、後頂部にバルブ
挿入孔が形成されるとともに該バルブ挿入孔の外周縁部
にバルブ取付座が形成された反射鏡と、上記バルブを、
該バルブの上記ベース部が上記バルブ取付座に当接する
位置まで上記バルブ挿入孔に挿入した状態で上記反射鏡
に固定するバルブ固定具と、を備えた車輌用灯具におい
て、上記バルブの上記反射鏡への固定を、上記バルブの
光軸と上記反射鏡の光軸とを所定の位置関係に保持した
状態で行うための構造であって、図1(a)に模式図で
示すように上記反射鏡における上記バルブ取付座の周囲
に環状壁4が立設されており、この環状壁4の内周面
に、上記バルブ2の光軸と上記反射鏡の光軸Axとが上
記所定の位置関係になったとき上記ベース部2aの外周
面に当接する1対のバルブ当接部4a、4bが所定角度
間隔をおいて形成されており、上記環状壁4の外周面
の、上記1対のバルブ当接部4a、4bの近傍部位を含
む周方向3箇所に、所定角度範囲にわたって該環状壁4
よりも大きな外径寸法の張出し部4c、4d、4eが形
成されており、上記バルブ固定具6が、上記環状壁4よ
りも大径の環状部材からなり、上記反射鏡の光軸Axま
わりに所定角度回転操作されることにより上記3箇所の
張出し部4c、4d、4eとバイヨネット係合して上記
反射鏡に固定されるように構成されており、上記バルブ
固定具6に、上記ベース部2aの外周面を弾性押圧して
該ベース部2aを上記1対のバルブ当接部4a、4bに
押し当てる弾性押圧片6aと、上記1対のバルブ当接部
4a、4b近傍部位の張出し部4d、4eの外周面に当
接するようにして該バルブ固定具6の中心に向けて突出
形成された1対の突起部6b、6cと、が設けられてい
る、ことを特徴とするものである。
【0013】上記「バイヨネット係合」とは、本願明細
書においては、係合すべき1対の部材が互いに反射鏡の
光軸Ax方向の圧縮力を及ぼし合うことにより両部材の
係合関係を成立させる係合方法をいう。
【0014】上記バルブの上記反射鏡への固定は、「上
記バルブの光軸と上記反射鏡の光軸とを所定の位置関係
に保持した状態で行」われるが、ここにいう「所定の位
置関係」とは、両光軸間に何らかの関連を持たせた位置
関係であれば、必ずしも両光軸が同軸となる位置関係で
ある必要はなく、バルブの光軸が反射鏡の光軸に対して
平行になっている位置関係、あるいは、バルブの光軸が
反射鏡の光軸に対して傾斜している位置関係等であって
もよい。
【0015】
【発明の作用効果】上記構成に示すように、本願発明に
おいては、バルブ固定具6に1対の突起部6b、6cが
該バルブ固定具6の中心に向けて突出形成されており、
これら突起部6b、6cが、反射鏡の環状壁4の外周面
の周方向3箇所に形成された張出し部4c、4d、4e
のうち、環状壁4の内周面に形成された1対のバルブ当
接部4a、4b近傍部位の張出し部4d、4eの外周面
に当接するようになっているので、次のような作用効果
を得ることができる。
【0016】すなわち、バルブ固定具6は、これを反射
鏡の光軸Axまわりに回転操作することにより反射鏡の
環状壁4の3箇所の張出し部4c、4d、4eとバイヨ
ネット係合することとなるが、各張出し部4c、4d、
4eは所定角度範囲にわたって該環状壁4より大きな外
径寸法となっているので、図1(b)に示すように、突
起部6b、6cを、上記バイヨネット係合のための回転
操作の途中までは張出し部4d、4eから外れた角度位
置となるように形成することができ、このように突起部
6b、6cを形成しておけば、バルブ固定具6の中心軸
Ax1を反射鏡の光軸Axに対して偏心させることがで
きる(図中2点鎖線は偏心が無いとした場合におけるバ
ルブ固定具6の位置を示す。)。そして、この偏心によ
り、バルブ固定具6における弾性押圧片6a基端部の位
置を、図1(a)に示す位置に対し、バルブ2のベース
部2a外周面から遠ざかる方向にずらすことができる。
【0017】したがって、上記回転操作の途中からは上
記突起部6b、6cが張出し部4d、4eの外周面に各
々乗り上げることとなるが、それまでは弾性押圧片6a
のベース部2a外周面に対する弾性押圧力を零または小
さい値に維持することができる。一方、一旦突起部6
b、6cが張出し部4d、4eの外周面に各々乗り上げ
た後は、バルブ固定具6における弾性押圧片6a基端部
の位置は、図1(a)に示す位置と同じであるから、ベ
ース部2aをバルブ当接部4a、4bに押し当てるのに
必要にして十分な弾性押圧力を弾性押圧片6aに発揮さ
せることが可能となる。
【0018】このため、バルブ固定具6の環状壁4への
セッティング動作およびバイヨネット係合動作の途中ま
では、弾性押圧片6aとバルブ2のベース部2aとの間
の摺動抵抗を零または小さい値に抑えた状態でバルブ固
定作業を容易に行うことができ、しかも一旦バルブ固定
が完了した後は、弾性押圧片6aにバルブ2の光軸と反
射鏡の光軸Axとの位置関係を保持するのに十分な弾性
押圧力を確保することができる。
【0019】このように、本願発明によれば、バルブ固
定作業の効率を低下させることなく車輌走行時等の振動
環境下においても光軸直交方向のバルブ位置精度を高く
維持することができるバルブ固定構造を実現できる。
【0020】なお、本願発明においては、バルブを反射
鏡の光軸方向および光軸直交方向に位置決めするバルブ
固定構造についてのみ構成を特定しており、バルブを反
射鏡の光軸まわりに位置決めする構成については何ら構
成を特定していないが、そのような構成が必要な灯具に
おいては、上記構成に加え、バルブを反射鏡の光軸まわ
りに位置決めする構成を追加してもよいことはもちろん
である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本願発明の
実施の形態について説明する。
【0022】図2は、本願発明に係る車輌用灯具におけ
るバルブ固定構造の一実施形態の全体構成を示す側断面
図である。
【0023】図示のように、この灯具10は、反射鏡可
動型のエイミング機構を備えたトラック装着用のヘッド
ランプであって、レンズ12とボディ14とで形成され
る空間内に、バルブ16が取り付けられた反射鏡18が
上下および左右方向に傾動可能に収容されている。
【0024】上記ボディ14の後部に形成された開口部
には、点灯回路ユニット20を収容するケーシング22
が取り付けられており、このケーシング22の後部に形
成された開口部にはさらにカバー24が取り付けられて
いる。
【0025】上記反射鏡18は、FRP製であり、その
後頂部にはバルブ挿入孔26を形成する筒状部28が設
けられており、この筒状部28の後端面におけるバルブ
挿入孔26の外周縁部にはバルブ取付座28aが形成さ
れている。
【0026】上記バルブ16は、バルブベース16A
(ベース部)を有するメタルハライドバルブであり、そ
のバルブベース16Aのリング部16Aaが反射鏡18
のバルブ取付座28aに当接する位置までバルブ挿入孔
26に挿入された状態で、バルブ固定具32により反射
鏡18に固定されるようになっている。
【0027】図3は、図2のIII部拡大図であり、図4
(a)は、図2のIV方向矢視図であり、図5は、図4
(a)に示す構成要素をバルブ固定具32(同図
(b))とそれ以外の構成要素(同図(a))とに分け
て示す分解図であり、図6は、反射鏡18、バルブ16
およびバルブ固定具32を示す分解斜視図である。
【0028】これらの図に示すように、上記反射鏡18
におけるバルブ取付座28aの周囲には環状壁30が立
設されている。この環状壁30の内周面には、その下端
部から左右45°の位置に、平面状の1対のバルブ当接
部30a、30bが接線方向に面取り形成されており、
バルブ16の光軸Ax2と反射鏡18の光軸Axとが同
軸になったときバルブベース16Aのリング部16Aa
外周面に当接するようになっている。また、この環状壁
30の内周面には、その上端部に、バルブベース16A
に形成された切り溝16Abと係合してバルブ16の反
射鏡18の光軸Axまわりの位置決めを行う突起部30
fが形成されている。
【0029】上記環状壁30の外周面には、上記1対の
バルブ当接部30a、30bの近傍部位を含むその周方
向3箇所に、所定角度範囲にわたって該環状壁30より
も大きな外径寸法の張出し部30c、30d、30eが
形成されている。
【0030】上記バルブ固定具32は、環状壁30より
も大径の樹脂製環状部材からなり、反射鏡18の光軸A
xまわりに所定角度回転操作されることにより上記3箇
所の張出し部30c、30d、30eとバイヨネット係
合して反射鏡16に固定されるように構成されている。
【0031】このバルブ固定具32は、図7にも単品斜
視図で示すように、上記回転操作の際の把持特性を確保
すべく凹凸状に形成された周壁部34と、この周壁部3
4d後端部の環状平面部36と、上記周壁部34の前端
部3箇所の係合片38、40、42とが一体形成されて
なっている。上記環状平面部36の内周縁36aの上端
部には、バルブ固定具3の中心軸Ax1寄りに後方へ突
出する弾性押圧片44が一体形成されており、この弾性
押圧片44により、バルブベース16Aの円筒部16A
cの外周面を上から下に向けて弾性押圧して該バルブベ
ース16Aのリング部16Aa外周面を上記1対のバル
ブ当接部30a、30bに押し当てるようになってい
る。また、上記環状平面部36の周方向3箇所には、上
記係合片38、40、42を一体形成可能ならしめるた
めの孔36b、36c、36dが各々形成されている
が、これらのうち下2箇所の孔36c、36dに面する
上記周壁部34の内周面には、前後方向に延びるビード
状の突起部46、48がバルブ固定具32の中心軸Ax
1に向けて各々突出形成されており、これら1対の突起
部46、48は、図4(a)に示すように、バイヨネッ
ト係合完了状態において、環状壁30のバルブ当接部3
0a、30b近傍部位の張出し部30d、30eの外周
面に当接するようになっている。
【0032】図5(b)、図7に示すように、上記バル
ブ固定具32における環状平面部36の内周縁36a近
傍の周方向3箇所には、前方側に突出するビード36f
が形成されており、図3に示すように、これらビード3
6fにおいてバルブ固定具32とバルブベース16Aの
リング部16Aaとの当接が行われるようになってい
る。また、上記バルブ固定具32の各係合片38、4
0、42は、その周方向端部38a、40a、42aお
よび内周縁部38b、40b、42bが厚肉に形成され
ており、周方向端部の厚肉部38a、40a、42aに
よりバイヨネット係合の際の節度感を持たせるととも
に、内周縁部の厚肉部38b、40b、42bにより環
状壁30の張出し部30c、30d、30eの前端面と
のバイヨネット係合を行うようになっている。
【0033】図8に示すように、上記バルブ固定具32
の各突起部46、48は、バイヨネット係合の際の回転
方向前方側の斜面が緩やかに形成されており、これによ
り突起部46、48の張出し部30d、30e外周面へ
の乗上げを容易に行い得るようにしている。
【0034】次に、バルブ固定具32によるバルブ16
の反射鏡18への固定手順について説明する。
【0035】図6において、まず、バルブ16を、その
バルブベース16Aのリング部16Aaが反射鏡18の
バルブ取付座28aに当接する位置までバルブ挿入孔2
6に挿入する。その際、バルブベース16Aに形成され
た切り溝16Abを反射鏡18の突起部30fと係合さ
せて、バルブ16の反射鏡18の光軸Axまわりの位置
決めを行う。なお、このとき、図5(a)に示すよう
に、バルブベース16Aのリング部16Aaの外周面が
環状壁30の内周面の1対のバルブ当接部30a、30
bに当接していれば、バルブ16の光軸Ax2と反射鏡
18の光軸Axとは同軸になるが、まだこの段階では、
バルブ16の上端部においてリング部16Aa外周面と
環状壁30内周面との間に間隙が存在しているので、こ
れが遊びとなって両光軸の位置関係は確定したものとな
っていない。
【0036】次に、図6に示すように、バルブ固定具3
2を、図5(b)に示す角度位置(バイヨネット係合完
了時の角度位置)から反時計回りに所定角度回転させた
角度位置で、反射鏡18にセットされているバルブ16
に押し当てる。このとき、バルブ固定具32の3つのビ
ード36fがバルブベース16Aのリング部16Aaに
当接することとなる。
【0037】その後、バルブ固定具32を時計回りに回
転させることにより、バルブ固定具32の係合片38、
40、42が環状壁30の張出し部30c、30d、3
0eとバイヨネット係合され、これによりバルブ固定具
32によるバルブ16の反射鏡18への固定が完了す
る。
【0038】上記固定作業において、バルブ固定具32
をバルブ16に押し当てた段階では、図4(b)に示す
ように、突起部46、48は、張出し部30d、30e
から外れた角度位置にあるので、バルブ固定具32と環
状壁30との間には径方向の遊びが生じ、このため、バ
ルブ固定具32の中心軸Ax1を反射鏡の光軸Axに対
して偏心させることが可能となる。そして、この偏心に
より、バルブ固定具32における弾性押圧片44基端部
を、図4(a)に示す位置に対してバルブベース16A
のリング部16Aa外周面から遠ざかる方向にずらすこ
とができる。
【0039】したがって、上記回転操作の途中からは突
起部46、48が張出し部30d、30eの外周面に各
々乗り上げることとなるが、それまでは弾性押圧片44
をバルブベース16Aの円筒部16Ac外周面から離し
て弾性押圧片44の円筒部16Ac外周面に対する弾性
押圧力を零に維持することができる。一方、一旦突起部
46、48が張出し部30d、30eの外周面に各々乗
り上げた後は、バルブ固定具32における弾性押圧片4
4基端部の位置は、図4(a)に示す位置と同じである
から、バルブベース16Aのリング部16Aaをバルブ
当接部30a、30bに押し当てるのに必要にして十分
な弾性押圧力を弾性押圧片44に発揮させることが可能
となる。
【0040】このため、バルブ固定具32の環状壁30
へのセッティング動作およびバイヨネット係合動作の途
中までは、弾性押圧片44をバルブベース16Aの円筒
部16Ac外周面から離して弾性押圧片44とバルブベ
ース16Aとの間の摺動抵抗を零にした状態でバルブ固
定作業を行うことができ、しかも一旦バルブ固定が完了
した後は、弾性押圧片44にバルブ16の光軸Ax2と
反射鏡の光軸Axとの位置関係を保持するのに十分な弾
性押圧力を確保することができる。
【0041】このように、本実施形態によれば、バルブ
固定作業の効率を低下させることなく車輌走行時等の振
動環境下においても光軸直交方向のバルブ位置精度を高
く維持することができるバルブ固定構造を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の構成および作用を説明するための模
式図
【図2】本願発明に係る車輌用灯具におけるバルブ固定
構造の一実施形態の全体構成を示す側断面図
【図3】図2のIII部拡大図
【図4】図2のIV方向矢視図(a)およびこれと関連す
る図(b)
【図5】図4に示す構成要素をバルブ固定具(b)とそ
れ以外の構成要素(a)とに分けて示す分解図
【図6】反射鏡、バルブおよびバルブ固定具を示す分解
斜視図
【図7】バルブ固定具を単品で示す斜視図
【図8】図5(b)のVIII部拡大図
【符号の説明】
2 バルブ 2a ベース部 4 環状壁 4a、4b バルブ当接部 4c、4d、4e 張出し部 6 バルブ固定具 6a 弾性押圧片 6b、6c 突起部 10 ヘッドランプ 12 レンズ 14 ボディ 16 メタルハライドバルブ(バルブ) 16A バルブベース(ベース部) 16Aa リング部 16Ab 切り溝 16Ac 円筒部 18 反射鏡 26 バルブ挿入孔 28 筒状部 28a バルブ取付座 30 環状壁 30a、30b バルブ当接部 30c、30d、30e 張出し部 30f 突起部 32 バルブ固定具 34 周壁部 36 環状平面部 36f ビード 38、40、42 係合片 44 弾性押圧片 46、48 突起部 Ax 反射鏡の光軸 Ax1 バルブ固定具の中心軸 Ax2 バルブの光軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース部を有するバルブと、後頂部にバ
    ルブ挿入孔が形成されるとともに該バルブ挿入孔の外周
    縁部にバルブ取付座が形成された反射鏡と、上記バルブ
    を、該バルブの上記ベース部が上記バルブ取付座に当接
    する位置まで上記バルブ挿入孔に挿入した状態で上記反
    射鏡に固定するバルブ固定具と、を備えた車輌用灯具に
    おいて、上記バルブの上記反射鏡への固定を、上記バル
    ブの光軸と上記反射鏡の光軸とを所定の位置関係に保持
    した状態で行うための構造であって、 上記反射鏡における上記バルブ取付座の周囲に環状壁が
    立設されており、 この環状壁の内周面に、上記バルブの光軸と上記反射鏡
    の光軸とが上記所定の位置関係になったとき上記ベース
    部の外周面に当接する1対のバルブ当接部が所定角度間
    隔をおいて形成されており、 上記環状壁の外周面の、上記1対のバルブ当接部の近傍
    部位を含む周方向3箇所に、所定角度範囲にわたって該
    環状壁よりも大きな外径寸法の張出し部が形成されてお
    り、 上記バルブ固定具が、上記環状壁よりも大径の環状部材
    からなり、上記反射鏡の光軸まわりに所定角度回転操作
    されることにより上記3箇所の張出し部とバイヨネット
    係合して上記反射鏡に固定されるように構成されてお
    り、 上記バルブ固定具に、上記ベース部の外周面を弾性押圧
    して該ベース部を上記1対のバルブ当接部に押し当てる
    弾性押圧片と、上記1対のバルブ当接部近傍部位の張出
    し部の外周面に当接するようにして該バルブ固定具の中
    心に向けて突出形成された1対の突起部と、が設けられ
    ている、ことを特徴とする車輌用灯具におけるバルブ固
    定構造。
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