JPH0963035A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0963035A
JPH0963035A JP21908695A JP21908695A JPH0963035A JP H0963035 A JPH0963035 A JP H0963035A JP 21908695 A JP21908695 A JP 21908695A JP 21908695 A JP21908695 A JP 21908695A JP H0963035 A JPH0963035 A JP H0963035A
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JP
Japan
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magnetic
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Withdrawn
Application number
JP21908695A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Asakura
紀之 朝倉
Yoshisuki Kitamoto
善透 北本
Fumio Fukazawa
文雄 深澤
Tadaaki Oyamada
忠昭 小山田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】保磁力及び角形比等の磁気特性が優れ、従来に
比してより一層の高密度記録化に対応できる磁気記録媒
体を提供する。 【解決手段】表面にNiPめっき層12が設けられた非
磁性体基板11の上に、Crからなる下地層3が300
Å以下の厚さで形成されており、この下地層3上には、
第1及び第2の記録層4,5が形成されている。この第
1の記録層4は、Co(13原子%)−Cr(5原子
%)−Ta(残部)合金により100〜300Åの厚さ
に形成されており、第2の記録層5はCo(12原子
%)−Cr(2原子%)−Ta(残部)合金により10
0〜300Åの厚さに形成されている。第2の記録層5
上には、保護層6及び潤滑層7が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ等の
記録媒体として使用される磁気ディスク(ハードディス
ク)装置に使用される磁気記録媒体に関し、特に水平磁
気記録方式の磁気ディスク装置に使用される磁気記録媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータシステムの情報量の
増大に伴い、磁気ディスク装置の大容量化及び小型化が
要求されている。このため、磁気記録媒体の高密度化が
必須であり、記録再生特性が優れた磁気記録媒体が要望
されている。図4は水平磁気記録方式の磁気ディスク装
置に使用されている従来の磁気記録媒体を示す断面図で
ある。基板11はアルミニウム等の非磁性体からなり、
この基板11の表面にはNiPめっき層12が設けられ
ている。また、この基板11の表面はテクスチャー処理
が施されており、微細な凹凸が形成されている。
【0003】また、基板11上には、厚さが1000〜
3000ÅのCrからなる下地層13が形成されてお
り、この下地層13上にはCo−Cr系合金等の磁性体
からなる記録層14が1000Å以下の厚さで形成され
ている。そして、この記録層14上には、カーボンから
なる保護層15が形成されており、この保護層15上に
は潤滑層16が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の磁気記録媒体では、より一層の高密度記録化に
対応できないという問題点がある。つまり、従来は、C
rからなる下地層13の厚さを厚くすることで該下地層
13の結晶粒の粒成長を促進し、この下地層13上にエ
ピタキシャル成長する記録層14の粒成長を促進してい
る。しかし、記録層13の粒成長により保磁力は向上す
るものの、記録密度は低下してしまう。
【0005】本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて
創作されたものであり、保磁力等の磁気特性が優れてお
り、より一層の高密度記録化に対応できる磁気記録媒体
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、非磁性
体基板と、該非磁性体基板上に300Å以下の厚さで形
成された下地層と、該下地層上に形成されたCo−Cr
−Ta系合金からなる第1の記録層と、該第1の記録層
よりもTa含有量が少ないCo−Cr−Ta系合金によ
り該第1の記録層上に形成された第2の記録層とを有す
ることを特徴とする磁気記録媒体により解決する。
【0007】この場合に、前記第1及び第2の記録層
は、Cr:10乃至15原子%、Ta:2乃至5原子%
を含有し、残部がCo及び不可避的不純物からなること
が好ましい。また、前記第1の記録層は、前記第2の記
録層に比して厚さが薄いことが好ましい。本発明におい
ては、下地層の厚さを300Å以下と薄くする。これに
より、下地層の上に形成される記録層の結晶粒の粒成長
を抑制することができて、記録層の一つ一つの磁化領域
が小さくなり、磁気的孤立性が増大して、高記録密度化
が可能となる。
【0008】しかし、単に下地層の厚さを薄くしただけ
では、保磁力及び角形比等の磁気特性が低下し、磁気記
録媒体として必要な磁気特性を確保することができな
い。そこで、本発明においては、磁気記録層を、Co−
Cr−Ta系合金からなる多層構造とし、上側の第2の
記録層のTa含有量を下側の第1の記録層に比して少な
くする。つまり、下地層と接触する第1の記録層におい
ては、Ta含有量を比較的多くして結晶の配向性を確保
し、上層の第2の記録層においてはCo及びCr含有量
を多くして高保磁力を確保する。また、記録層を異組成
のCo−Cr−Ta系合金の多層構造とすることによ
り、第1及び第2の記録層の界面における交換相互作用
により磁化反転幅が狭くなり、磁化曲線の角形性が向上
する。
【0009】なお、前記Co−Cr−Ta系合金は、C
r含有量が10乃至15原子%、Ta含有量が2乃至5
原子%、残部がCo及び不可避的不純物からなることが
好ましい。これにより、高保磁力の記録層を得ることが
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照して説明する。図1は本発明の磁
気記録媒体の一実施形態を示す断面図である。基板1は
アルミニウム等の非磁性体からなり、その表面にはNi
−Pめっき層2が設けられている。この基板1の表面に
はテクスチャー処理が施されており、微細な凹凸が設け
られている。また、基板1の表面上には、Crからなる
下地層3が300Å以下の厚さに形成されている。更
に、この下地層3上には、第1及び第2の記録層4,5
が積層されて形成されている。
【0011】この第1及び第2の記録層4,5はいずれ
もCo−Cr−Ta系合金をエピタキシャル成長させて
形成されたものであり、第1の記録層4は第2の記録層
5に比して、Taを多く含有している。また、第1の記
録層4の厚さは、第2の記録層5と同じか又はそれ以下
に設定されている。第2の記録層5上には、カーボンか
らなる保護層6が形成されており、この保護層6上に
は、例えばフッ素系潤滑剤を塗布して形成された潤滑層
7が設けられている。なお、これらの保護層6及び潤滑
層7は必要に応じて形成すればよく、必ずしも必要なも
のではない。
【0012】このように構成された本形態の磁気記録媒
体においては、下地層3の膜厚が300Å以下と薄いた
め、下地層3の結晶粒の成長が抑制される。これによ
り、下地層3上にエピタキシャル成長する第1の記録層
4及び第2の記録層5の結晶粒の粒成長も抑制されて、
記録層4,5内の一つ一つの磁化領域が小さくなり、高
記録密度化が達成できる。また、第1の記録層4上にT
a含有量が少ない第2の記録層5を有するため、両者の
界面における交換相互作用により磁化反転幅が狭くな
り、磁化曲線の角形性が向上する。更に、第1及び第2
の記録層4,5をCo−Cr−Ta系合金により形成し
たことにより、高保磁力を確保することができる。
【0013】例えば、本形態においては、従来の磁気記
録媒体に比して、角形比(S* )が約5%向上すると共
に、記録再生特性(再生出力)が約10%向上し、S/
N比も向上する。なお、基板1としては、アルミニウム
又はアルミニウム合金製の他に、ガラス又はセラミック
ス製のもの等を使用することができる。
【0014】以下、本形態の磁気記録媒体を実際に製造
し、その特性を調べた結果について比較例と比較して説
明する。まず、Ni−Pめっきを施したアルミニウム基
板1の表面にテクスチャー処理を施し、基板1の表面に
微細な凹凸を形成した。その後、スパッタリング法によ
り、基板1の表面上にCrからなる下地層3を約250
Åの厚さに形成した。このときのスパッタリング条件
は、ターゲットが純Cr、スパッタパワーが0.6〜1
kW、ガス圧が5mTorr 、基板温度が約240℃であ
る。
【0015】次に、下地層3上に、Co(13原子%)
−Cr(5原子%)−Ta(残部)合金をターゲットと
したスパッタリング法により、第1の記録層4を100
〜300Åの厚さに形成した。次いで、この第1の記録
層4上に、Co(12原子%)−Cr(2原子%)−T
a(残部)合金をターゲットとしたスパッタリング法に
より、第2の記録層5を100〜300Åの厚さに形成
した。
【0016】なお、第1及び第2の記録層4,5形成時
のスパッタリング条件は、スパッタパワーが0.5〜
1.2kW、ガス圧が5mTorr 、基板温度が約240℃
である。一方、比較のために、Co(13原子%)−C
r(5原子%)−Ta(残部)合金からなる記録層を1
層のみ有する磁気記録媒体(比較例1)、Co(12原
子%)−Cr(2原子%)−Ta(残部)合金からなる
記録層を1層のみ有する磁気記録媒体(比較例2)を用
意した。
【0017】これらの実施形態及び比較例1,2の磁気
記録媒体について、角形比(S* )及び再生出力特性を
調べた。その結果を、図2,3に示す。図2は、横軸に
記録層の厚さ(総厚)をとり、縦軸に角形比をとって、
実施形態及び比較例1,2の角形比を調べた結果を示す
図である。この図2から明らかなように、実施形態の磁
気記録媒体は角形比が0.95以上であり、比較例1,
2に比して優れていることが確認できた。
【0018】図3は、横軸に残留磁束密度(Br)と膜
厚(δ)との積をとり、縦軸に再生出力をとって、実施
形態及び比較例1,2の再生出力特性を調べた結果を示
す図である。なお、再生出力の測定には薄膜磁気ヘッド
を使用し、書き込み周波数を26.02MFRPS として行
った。また、図中の数字は保磁力値を示す。この図3か
ら明らかなように、実施形態の磁気記録媒体は、比較例
1,2に比して、再生出力が大きいことを確認すること
ができた。
【0019】なお、上述の実施形態では記録層が2層の
場合について説明したが、記録層は3層以上で構成され
ていてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
下地層の厚さを300Å以下とし、この下地層上にCo
−Cr−Ta系合金からなる異組成の第1及び第2の記
録層が設けられているから、記録密度が高く、且つ、角
形比及び保磁力等の磁気特性が優れた磁気記録媒体を得
ることができる。これにより、磁気記録媒体の高密度化
が達成できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録媒体の一実施形態を示す断面
図である。
【図2】実施形態及び比較例1,2の角形比を調べた結
果を示す図である。
【図3】実施の形態及び比較例の再生出力特性を調べた
結果を示す図である。
【図4】従来の磁気記録媒体を示す断面図である。
【符号の説明】
1,11 基板 2,12 NiPめっき層 3,13 下地層 4,5,14 記録層 6,15 保護層 7,16 潤滑層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深澤 文雄 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 小山田 忠昭 山形県東根市大字東根元東根字大森5400番 2(番地なし) 株式会社山形富士通内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性体基板と、 該非磁性体基板上に300Å以下の厚さで形成された下
    地層と、 該下地層上に形成されたCo−Cr−Ta系合金からな
    る第1の記録層と、 該第1の記録層よりもTa含有量が少ないCo−Cr−
    Ta系合金により該第1の記録層上に形成された第2の
    記録層とを有することを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の記録層は、Cr:1
    0乃至15原子%、Ta:2乃至5原子%を含有し、残
    部がCo及び不可避的不純物からなることを特徴とする
    請求項1に記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記第1の記録層は、前記第2の記録層
    に比して厚さが薄いことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の磁気記録媒体。
JP21908695A 1995-08-28 1995-08-28 磁気記録媒体 Withdrawn JPH0963035A (ja)

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Effective date: 20021105