JPH0963023A - 磁気カード装置の磁気ヘッド機構 - Google Patents
磁気カード装置の磁気ヘッド機構Info
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- JPH0963023A JPH0963023A JP21908795A JP21908795A JPH0963023A JP H0963023 A JPH0963023 A JP H0963023A JP 21908795 A JP21908795 A JP 21908795A JP 21908795 A JP21908795 A JP 21908795A JP H0963023 A JPH0963023 A JP H0963023A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁気ヘッド部の磁気カードに対する追従性に
優れていることは勿論、簡素な構造であり、容易かつ安
価に製造できる磁気カード装置の磁気ヘッド機構を提供
する。 【解決手段】 走行する磁気カード１００の近傍に配置
される固定部２１と、磁気ヘッド部１０を保持するヘッ
ドブロック部２２と、固定部２１とヘッドブロック部２
２との間に設けられ、磁気ヘッド部１０を磁気カード１
００の記録再生面１０１へ向けて所定の付勢力Ｐでもっ
て付勢するバネ部２３−１、２３−２とを有している。
固定部２１、ヘッドブロック部２２、およびバネ部２３
−１、２３−２により構成される支持体２０は、弾性を
有する樹脂材から成る一体構造を呈している。
優れていることは勿論、簡素な構造であり、容易かつ安
価に製造できる磁気カード装置の磁気ヘッド機構を提供
する。 【解決手段】 走行する磁気カード１００の近傍に配置
される固定部２１と、磁気ヘッド部１０を保持するヘッ
ドブロック部２２と、固定部２１とヘッドブロック部２
２との間に設けられ、磁気ヘッド部１０を磁気カード１
００の記録再生面１０１へ向けて所定の付勢力Ｐでもっ
て付勢するバネ部２３−１、２３−２とを有している。
固定部２１、ヘッドブロック部２２、およびバネ部２３
−１、２３−２により構成される支持体２０は、弾性を
有する樹脂材から成る一体構造を呈している。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気カードに対し
て情報を磁気的に記録および再生の少なくとも一方を行
う磁気カード装置において、手動によりまたは機械的に
駆動されて走行する磁気カードの記録再生面に対して磁
気ヘッド部を所定の状態に支持するための磁気カード装
置の磁気ヘッド機構に関する。
て情報を磁気的に記録および再生の少なくとも一方を行
う磁気カード装置において、手動によりまたは機械的に
駆動されて走行する磁気カードの記録再生面に対して磁
気ヘッド部を所定の状態に支持するための磁気カード装
置の磁気ヘッド機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の磁気ヘッド機構の一例を
図５（ａ）および（ｂ）に示す。尚、図５（ｂ）におい
て、後述する磁気ヘッド部は、断面であるけれども、図
示の繁雑さを避けるために斜線を付していない。図５
（ａ）および（ｂ）において、この磁気ヘッド機構は、
端子６２を持つ磁気ヘッド部６０と、走行する磁気カー
ド１００の近傍に配置される固定部としての支持部材７
１および７２と、磁気ヘッド部６０を保持するヘッドブ
ロック部としての保持部材８０と、支持部材７１および
７２と保持部材８０との間に設けられ、磁気ヘッド部６
０を磁気カード１００の記録再生面１０１へ向けて所定
の付勢力でもって付勢するバネ部としてのワイヤバネ９
０とを有している。
図５（ａ）および（ｂ）に示す。尚、図５（ｂ）におい
て、後述する磁気ヘッド部は、断面であるけれども、図
示の繁雑さを避けるために斜線を付していない。図５
（ａ）および（ｂ）において、この磁気ヘッド機構は、
端子６２を持つ磁気ヘッド部６０と、走行する磁気カー
ド１００の近傍に配置される固定部としての支持部材７
１および７２と、磁気ヘッド部６０を保持するヘッドブ
ロック部としての保持部材８０と、支持部材７１および
７２と保持部材８０との間に設けられ、磁気ヘッド部６
０を磁気カード１００の記録再生面１０１へ向けて所定
の付勢力でもって付勢するバネ部としてのワイヤバネ９
０とを有している。
【０００３】尚、フレーム５０のカード走行溝部５１
は、操作上の理由等により、磁気カード１００の厚さに
対して余裕をもった溝幅に形成されるのが普通である。
よって実際に磁気カード装置で磁気カード１００を使用
する際には、磁気カード１００がフレーム５０のカード
走行溝部５１内にて傾斜したまま走行したり、揺動しな
がら走行する場合がある。磁気ヘッド機構には、このよ
うな場合でも正確な情報記録再生を実現できるように、
磁気ヘッド部６０の磁気カード１００に対する追従性が
要求される。即ち、磁気ヘッド機構には、磁気カード１
００がいかなる走行姿勢であっても、磁気ヘッド部６０
のギャップ部分が磁気カード１００の記録再生面１０１
に対して常に所定の位置関係を確保できることが要求さ
れる。
は、操作上の理由等により、磁気カード１００の厚さに
対して余裕をもった溝幅に形成されるのが普通である。
よって実際に磁気カード装置で磁気カード１００を使用
する際には、磁気カード１００がフレーム５０のカード
走行溝部５１内にて傾斜したまま走行したり、揺動しな
がら走行する場合がある。磁気ヘッド機構には、このよ
うな場合でも正確な情報記録再生を実現できるように、
磁気ヘッド部６０の磁気カード１００に対する追従性が
要求される。即ち、磁気ヘッド機構には、磁気カード１
００がいかなる走行姿勢であっても、磁気ヘッド部６０
のギャップ部分が磁気カード１００の記録再生面１０１
に対して常に所定の位置関係を確保できることが要求さ
れる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】図５（ａ）および
（ｂ）に示した例をも含め、従来の磁気ヘッド機構は、
複数部品からなる複雑な構造であり、組み立て工程が容
易ではないし、また比較的高価であるという問題点があ
る。
（ｂ）に示した例をも含め、従来の磁気ヘッド機構は、
複数部品からなる複雑な構造であり、組み立て工程が容
易ではないし、また比較的高価であるという問題点があ
る。
【０００５】また、複数部品の組み合わせによる寸法誤
差の積み重ねによって、磁気ヘッド機構としての寸法が
不正確であったり、安定しないという問題点がある。
差の積み重ねによって、磁気ヘッド機構としての寸法が
不正確であったり、安定しないという問題点がある。
【０００６】さらに、磁気ヘッドの組み付け工程や装置
への全体の組み付け工程が容易ではないという問題点が
ある。
への全体の組み付け工程が容易ではないという問題点が
ある。
【０００７】本発明の課題は、磁気ヘッド部の磁気カー
ドに対する追従性に優れていることは勿論、簡素な構造
であり、容易かつ安価に製造できる磁気カード装置の磁
気ヘッド機構を提供することである。
ドに対する追従性に優れていることは勿論、簡素な構造
であり、容易かつ安価に製造できる磁気カード装置の磁
気ヘッド機構を提供することである。
【０００８】本発明の他の課題は、複数部品の組み合わ
せによる寸法誤差の積み重ねがなく、正確かつ安定な寸
法を有する磁気カード装置の磁気ヘッド機構を提供する
ことである。
せによる寸法誤差の積み重ねがなく、正確かつ安定な寸
法を有する磁気カード装置の磁気ヘッド機構を提供する
ことである。
【０００９】本発明のさらに他の課題は、磁気ヘッドの
組み付け工程や装置への全体の組み付け工程が容易な磁
気カード装置の磁気ヘッド機構を提供することである。
組み付け工程や装置への全体の組み付け工程が容易な磁
気カード装置の磁気ヘッド機構を提供することである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、走行す
る磁気カードの近傍に配置される固定部と、磁気ヘッド
部を保持するヘッドブロック部と、前記固定部と前記ヘ
ッドブロック部との間に設けられ、前記磁気ヘッド部を
磁気カードの記録再生面へ向けて所定の付勢力でもって
付勢するバネ部とを有し、前記固定部、前記ヘッドブロ
ック部、および前記バネ部は、弾性を有する樹脂材から
成る一体構造を呈することを特徴とする磁気カード装置
の磁気ヘッド機構が得られる。
る磁気カードの近傍に配置される固定部と、磁気ヘッド
部を保持するヘッドブロック部と、前記固定部と前記ヘ
ッドブロック部との間に設けられ、前記磁気ヘッド部を
磁気カードの記録再生面へ向けて所定の付勢力でもって
付勢するバネ部とを有し、前記固定部、前記ヘッドブロ
ック部、および前記バネ部は、弾性を有する樹脂材から
成る一体構造を呈することを特徴とする磁気カード装置
の磁気ヘッド機構が得られる。
【００１１】本発明によればまた、前記バネ部は、磁気
カードの走行方向に対して直角および平行な第１および
第２の方向のそれぞれに延びる第１および第２の部分バ
ネ部を含む前記磁気カード装置の磁気ヘッド機構が得ら
れる。
カードの走行方向に対して直角および平行な第１および
第２の方向のそれぞれに延びる第１および第２の部分バ
ネ部を含む前記磁気カード装置の磁気ヘッド機構が得ら
れる。
【００１２】本発明によればさらに、前記ヘッドブロッ
ク部は、自らの動作を所定の範囲内に規制するための当
接関係対構造の一方を構成する前記磁気カード装置の磁
気ヘッド機構が得られる。
ク部は、自らの動作を所定の範囲内に規制するための当
接関係対構造の一方を構成する前記磁気カード装置の磁
気ヘッド機構が得られる。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の一形態による磁気カード装置の磁気ヘッド機構を
説明する。尚、以下の説明に用いる図面において、従来
例と同一部あるいは同様部には、図５（ａ）および
（ｂ）と同符号を付している。また、これら図面のうち
の断面図において、後述する磁気ヘッド部は断面である
けれども、図示の繁雑さを避けるために斜線を付してい
ない。
実施の一形態による磁気カード装置の磁気ヘッド機構を
説明する。尚、以下の説明に用いる図面において、従来
例と同一部あるいは同様部には、図５（ａ）および
（ｂ）と同符号を付している。また、これら図面のうち
の断面図において、後述する磁気ヘッド部は断面である
けれども、図示の繁雑さを避けるために斜線を付してい
ない。
【００１４】図１（ａ）〜（ｃ）は、本実施の形態によ
る磁気カード装置の磁気ヘッド機構を示す図である。図
１（ａ）〜（ｃ）において、本磁気ヘッド機構は、端子
１２を持つ磁気ヘッド部１０と、磁気ヘッド部１０を支
持するための支持体２０とにより構成されている。
る磁気カード装置の磁気ヘッド機構を示す図である。図
１（ａ）〜（ｃ）において、本磁気ヘッド機構は、端子
１２を持つ磁気ヘッド部１０と、磁気ヘッド部１０を支
持するための支持体２０とにより構成されている。
【００１５】図２（ａ）〜（ｅ）は、支持体２０の詳細
を示す図である。
を示す図である。
【００１６】図１（ａ）〜（ｃ）に図２（ａ）〜（ｅ）
を併せ参照すると、支持体２０は、図１（ｂ）または図
２（ｂ）中下側を矢印Ｃで示す方向（通常、いずれか一
方の向き）に走行する磁気カード（図示せず）の近傍に
配置される枠状の固定部２１（例えば、その外形寸法
は、２２．４×４１．０×７．０ｍｍ）と、固定部２１
内にて磁気ヘッド部１０を保持する枠状のヘッドブロッ
ク部２２と、固定部２１とヘッドブロック部２２との間
を回り込むように設けられ、ヘッドブロック部２２に保
持された磁気ヘッド部１０を、図示しない磁気カードの
記録再生面へ向けて所定の付勢力でもって付勢するよう
に固定部２１に支持させる板状のバネ部２３−１および
２３−２とにより構成されている。磁気ヘッド部１０
は、矢印Ｈ方向、即ち、磁気カードに接近・離脱する方
向に可動である。
を併せ参照すると、支持体２０は、図１（ｂ）または図
２（ｂ）中下側を矢印Ｃで示す方向（通常、いずれか一
方の向き）に走行する磁気カード（図示せず）の近傍に
配置される枠状の固定部２１（例えば、その外形寸法
は、２２．４×４１．０×７．０ｍｍ）と、固定部２１
内にて磁気ヘッド部１０を保持する枠状のヘッドブロッ
ク部２２と、固定部２１とヘッドブロック部２２との間
を回り込むように設けられ、ヘッドブロック部２２に保
持された磁気ヘッド部１０を、図示しない磁気カードの
記録再生面へ向けて所定の付勢力でもって付勢するよう
に固定部２１に支持させる板状のバネ部２３−１および
２３−２とにより構成されている。磁気ヘッド部１０
は、矢印Ｈ方向、即ち、磁気カードに接近・離脱する方
向に可動である。
【００１７】支持体２０を構成している固定部２１、ヘ
ッドブロック部２２、ならびにバネ部２３−１および２
３−２は、ＡＢＳ樹脂等の弾性を有する樹脂材を射出成
型して成る一体構造を呈している。しかも、支持体２０
は、図示の例では、射出成型の金型にサイドスライドが
不要な形状であり、工業的量産性に優れている。
ッドブロック部２２、ならびにバネ部２３−１および２
３−２は、ＡＢＳ樹脂等の弾性を有する樹脂材を射出成
型して成る一体構造を呈している。しかも、支持体２０
は、図示の例では、射出成型の金型にサイドスライドが
不要な形状であり、工業的量産性に優れている。
【００１８】バネ部２３−１および２３−２はそれぞ
れ、固定部２１とヘッドブロック部２２との間を回るよ
うに、磁気カードの走行方向に対して直角および平行な
第１および第２の方向のそれぞれに延びる第１および第
２の部分バネ部２３ａおよび２３ｂを含んでいる（図２
（ａ））。この構造により、各部分バネ部それぞれの撓
み状態に応じて、磁気ヘッド部１０は矢印Ｈ方向以外に
も矢印Ｗ方向および矢印Ｌ方向に傾動可能である。即
ち、磁気ヘッド部１０が矢印Ｗ方向に傾く際には第１の
部分バネ部２３ａが主に撓み、また磁気ヘッド部１０が
矢印Ｌ方向に傾く際には第２の部分バネ部２３ｂが主に
撓む。よって、後述するように、実使用の際、磁気カー
ドがいかなる走行姿勢であっても、磁気ヘッド部１０は
常に磁気カードの記録再生面に対して所定の位置関係に
保たれる。また、固定部２１とヘッドブロック部２２と
の間の限られた狭い領域内であっても、比較的長いバネ
長を確保でき、支持体２０の材質やバネ部２３−１およ
び２３−２の厚さなどの寸法にもよるが、自由度が大き
く、好都合である。
れ、固定部２１とヘッドブロック部２２との間を回るよ
うに、磁気カードの走行方向に対して直角および平行な
第１および第２の方向のそれぞれに延びる第１および第
２の部分バネ部２３ａおよび２３ｂを含んでいる（図２
（ａ））。この構造により、各部分バネ部それぞれの撓
み状態に応じて、磁気ヘッド部１０は矢印Ｈ方向以外に
も矢印Ｗ方向および矢印Ｌ方向に傾動可能である。即
ち、磁気ヘッド部１０が矢印Ｗ方向に傾く際には第１の
部分バネ部２３ａが主に撓み、また磁気ヘッド部１０が
矢印Ｌ方向に傾く際には第２の部分バネ部２３ｂが主に
撓む。よって、後述するように、実使用の際、磁気カー
ドがいかなる走行姿勢であっても、磁気ヘッド部１０は
常に磁気カードの記録再生面に対して所定の位置関係に
保たれる。また、固定部２１とヘッドブロック部２２と
の間の限られた狭い領域内であっても、比較的長いバネ
長を確保でき、支持体２０の材質やバネ部２３−１およ
び２３−２の厚さなどの寸法にもよるが、自由度が大き
く、好都合である。
【００１９】また、ヘッドブロック部２２は、その変位
を所定の範囲内に規制するための当接関係対構造の一方
を構成している。即ち、ヘッドブロック部２２には、当
接関係対構造の一方としてのダボ２２ｂが設けられてい
る。そして、このダボ２２ｂが、ヘッドブロック部２２
が大きく変位したときに、固定部２１と同様に固定的な
後述するフレームの一部（当接関係対構造の他方）に当
接することで、ヘッドブロック部２２の変位は規制され
る。この構造によって、樹脂材から成るバネ部２３−１
および２３−２が撓み限界を越え過剰に変形して破損等
することがない。加えて、本実施の形態において、ダボ
２２ｂは、本磁気ヘッド機構全体をフレームに組み付け
る際に、フレームと協働して案内としても機能する。
尚、この当接関係対構造の他方としては、本実施の形態
では後述するフレームの一部だが、固定部２１の一部を
適用することも可能である。即ち、ヘッドブロック部２
２が大きく変位したときに、ダボ２２ｂが固定部２１の
枠内等に当接するような構造としてもよい。
を所定の範囲内に規制するための当接関係対構造の一方
を構成している。即ち、ヘッドブロック部２２には、当
接関係対構造の一方としてのダボ２２ｂが設けられてい
る。そして、このダボ２２ｂが、ヘッドブロック部２２
が大きく変位したときに、固定部２１と同様に固定的な
後述するフレームの一部（当接関係対構造の他方）に当
接することで、ヘッドブロック部２２の変位は規制され
る。この構造によって、樹脂材から成るバネ部２３−１
および２３−２が撓み限界を越え過剰に変形して破損等
することがない。加えて、本実施の形態において、ダボ
２２ｂは、本磁気ヘッド機構全体をフレームに組み付け
る際に、フレームと協働して案内としても機能する。
尚、この当接関係対構造の他方としては、本実施の形態
では後述するフレームの一部だが、固定部２１の一部を
適用することも可能である。即ち、ヘッドブロック部２
２が大きく変位したときに、ダボ２２ｂが固定部２１の
枠内等に当接するような構造としてもよい。
【００２０】ヘッドブロック部２２における枠は、磁気
ヘッド部１０の外形よりも僅かに小さい内寸に形成され
ており、この枠内に磁気ヘッド部１０が下方から圧入さ
れる。ヘッドブロック部２２の枠内上端には、磁気ヘッ
ド部１０を所定の位置まで圧入するための目安となると
共に、本機構の実用時に磁気ヘッド部１０が上方へ抜け
ることを防止するストッパ２２ｃが設けらている。ま
た、ヘッドブロック部２２における枠の内面は、磁気ヘ
ッド部１０の圧入時の樹脂の変形を考慮して、圧入方向
へいくにしたがって枠内寸が小さくなるようなテーパ状
となっている。また、ヘッドブロック部２２における枠
には、磁気ヘッド部１０に対する保持力が常に加わるよ
うに、切り欠き部２２ｄが形成され、樹脂の変形による
バネ圧を利用している。尚、圧入によってヘッドブロッ
ク部２２に保持された磁気ヘッド部１０が下方へ抜け落
ちることを防止するための、磁気ヘッド部１０に係合す
る爪をヘッドブロック部２２に設けてもよい。
ヘッド部１０の外形よりも僅かに小さい内寸に形成され
ており、この枠内に磁気ヘッド部１０が下方から圧入さ
れる。ヘッドブロック部２２の枠内上端には、磁気ヘッ
ド部１０を所定の位置まで圧入するための目安となると
共に、本機構の実用時に磁気ヘッド部１０が上方へ抜け
ることを防止するストッパ２２ｃが設けらている。ま
た、ヘッドブロック部２２における枠の内面は、磁気ヘ
ッド部１０の圧入時の樹脂の変形を考慮して、圧入方向
へいくにしたがって枠内寸が小さくなるようなテーパ状
となっている。また、ヘッドブロック部２２における枠
には、磁気ヘッド部１０に対する保持力が常に加わるよ
うに、切り欠き部２２ｄが形成され、樹脂の変形による
バネ圧を利用している。尚、圧入によってヘッドブロッ
ク部２２に保持された磁気ヘッド部１０が下方へ抜け落
ちることを防止するための、磁気ヘッド部１０に係合す
る爪をヘッドブロック部２２に設けてもよい。
【００２１】図３（ａ）〜（ｃ）に、本磁気ヘッド機構
における磁気ヘッド部１０を保持したヘッドブロック部
２２が、図示しない磁気カードに押されて、図中矢印Ｈ
1 の向きに変位したときの状態を示す。このとき、バネ
部２３−１および２３−２の弾性に基づいて反力が生
じ、この反力は磁気ヘッド部１０のギャップ部が磁気カ
ードの記録再生面へ押し付けられる付勢力Ｐとなる。
における磁気ヘッド部１０を保持したヘッドブロック部
２２が、図示しない磁気カードに押されて、図中矢印Ｈ
1 の向きに変位したときの状態を示す。このとき、バネ
部２３−１および２３−２の弾性に基づいて反力が生
じ、この反力は磁気ヘッド部１０のギャップ部が磁気カ
ードの記録再生面へ押し付けられる付勢力Ｐとなる。
【００２２】図４（ａ）〜（ｃ）は、本発明の実施の形
態による磁気ヘッド機構を磁気カード装置（一部のみを
図示）に適用した例を示す。以下、図４（ａ）〜（ｃ）
を参照して、本磁気ヘッド機構をさらに詳しく説明す
る。
態による磁気ヘッド機構を磁気カード装置（一部のみを
図示）に適用した例を示す。以下、図４（ａ）〜（ｃ）
を参照して、本磁気ヘッド機構をさらに詳しく説明す
る。
【００２３】磁気ヘッド部１０と支持体２０とにより構
成された本磁気ヘッド機構は、その固定部２１をフレー
ム５０にネジ止めや係合により固定することで、フレー
ム５０の所定位置に取り付けられている。フレーム５０
は、磁気カード１００を走行させるカード走行溝部５１
と、ヘッドブロック部２２の２つのダボ２２ｂが対応す
る位置に爪部５２とを有している。上記のごとく固定部
２１をフレーム５０の所定位置に取り付ける際には、２
つのダボ２２ｂを爪部５２に合わせ（案内）、ヘッドブ
ロック部２２をフレーム５０側へ押圧する。このとき、
ヘッドブロック部２２の他を押圧すると、バネ部２３−
１および２３−２に過剰な応力が加わり変形や破損がお
こる虞があるので注意する。本磁気ヘッド機構がフレー
ム５０に対して所定位置に取り付けられると、磁気ヘッ
ド部１０は、カード走行溝部５１に形成された窓からカ
ード走行溝部５１内へ所定量だけ突出する。
成された本磁気ヘッド機構は、その固定部２１をフレー
ム５０にネジ止めや係合により固定することで、フレー
ム５０の所定位置に取り付けられている。フレーム５０
は、磁気カード１００を走行させるカード走行溝部５１
と、ヘッドブロック部２２の２つのダボ２２ｂが対応す
る位置に爪部５２とを有している。上記のごとく固定部
２１をフレーム５０の所定位置に取り付ける際には、２
つのダボ２２ｂを爪部５２に合わせ（案内）、ヘッドブ
ロック部２２をフレーム５０側へ押圧する。このとき、
ヘッドブロック部２２の他を押圧すると、バネ部２３−
１および２３−２に過剰な応力が加わり変形や破損がお
こる虞があるので注意する。本磁気ヘッド機構がフレー
ム５０に対して所定位置に取り付けられると、磁気ヘッ
ド部１０は、カード走行溝部５１に形成された窓からカ
ード走行溝部５１内へ所定量だけ突出する。
【００２４】爪部５２の断面形状は円環の上部を切り欠
いた形状を呈しており、この部分円環内にダボ２２ｂが
入り込んだ後には、ダボ２２ｂに上方へ比較的大きな力
が加わらない限りは、外れることがない。また、爪部５
２の部分円環の内寸はダボ２２ｂの外形に対して所定の
寸法だけ大きく設定されているので、ダボ２２ｂは爪部
５２内にて所定の自由度を持つ。また、２つの爪部５２
間の寸法はヘッドブロック部２２のうちのダボ２２ｂを
持つ両端面間の寸法よりも所定の寸法だけ大きく設定さ
れているので、ヘッドブロック部２２は２つの爪部５２
間にて所定の自由度を持つ。つまり、ヘッドブロック部
２２（ダボ２２ｂ）と爪部５２とは、ヘッドブロック部
２２の変位を所定の範囲内に規制するための前述した当
接関係対構造を構成する。即ち、ヘッドブロック部２２
が大きく変位したときに、ヘッドブロック部２２（ダボ
２２ｂ）が爪部５２に当接することで、ヘッドブロック
部２２の変位は規制される。この構造によって、樹脂材
から成るバネ部２３−１および２３−２が撓み限界を越
え過剰に変形して破損等することはない。
いた形状を呈しており、この部分円環内にダボ２２ｂが
入り込んだ後には、ダボ２２ｂに上方へ比較的大きな力
が加わらない限りは、外れることがない。また、爪部５
２の部分円環の内寸はダボ２２ｂの外形に対して所定の
寸法だけ大きく設定されているので、ダボ２２ｂは爪部
５２内にて所定の自由度を持つ。また、２つの爪部５２
間の寸法はヘッドブロック部２２のうちのダボ２２ｂを
持つ両端面間の寸法よりも所定の寸法だけ大きく設定さ
れているので、ヘッドブロック部２２は２つの爪部５２
間にて所定の自由度を持つ。つまり、ヘッドブロック部
２２（ダボ２２ｂ）と爪部５２とは、ヘッドブロック部
２２の変位を所定の範囲内に規制するための前述した当
接関係対構造を構成する。即ち、ヘッドブロック部２２
が大きく変位したときに、ヘッドブロック部２２（ダボ
２２ｂ）が爪部５２に当接することで、ヘッドブロック
部２２の変位は規制される。この構造によって、樹脂材
から成るバネ部２３−１および２３−２が撓み限界を越
え過剰に変形して破損等することはない。
【００２５】さて、磁気カード１００は、例えば手動に
より、フレーム５０のカード走行溝部５１内を図中矢印
Ｇ方向に押し付けられつつ、図中矢印Ｆの向きに走行す
る。このとき、磁気カード１００の端部が磁気ヘッド部
１０の先端に当接するが、磁気ヘッド部１００の先端の
円弧形状に案内され、さらに走行することが可能であ
る。そして、磁気ヘッド部１０は磁気カード１００に対
して付勢力Ｐでもって付勢された状態で、磁気カード１
００の記録再生面１０１に対して磁気ヘッド部１０のギ
ャップ部が相対的に走行し、磁気カード１００に対して
情報が磁気的に記録あるいは再生される。
より、フレーム５０のカード走行溝部５１内を図中矢印
Ｇ方向に押し付けられつつ、図中矢印Ｆの向きに走行す
る。このとき、磁気カード１００の端部が磁気ヘッド部
１０の先端に当接するが、磁気ヘッド部１００の先端の
円弧形状に案内され、さらに走行することが可能であ
る。そして、磁気ヘッド部１０は磁気カード１００に対
して付勢力Ｐでもって付勢された状態で、磁気カード１
００の記録再生面１０１に対して磁気ヘッド部１０のギ
ャップ部が相対的に走行し、磁気カード１００に対して
情報が磁気的に記録あるいは再生される。
【００２６】尚、カード走行溝部５１の溝幅は、磁気カ
ード１００の厚さに対して余裕があるので、磁気カード
１００がカード走行溝部５１内を傾いた状態で走行する
場合があるが、磁気ヘッド部１０は前述したように矢印
Ｈ、Ｗ、およびＬ方向のいずれにも可動であるため、磁
気ヘッド部１０や磁気カード１００に対して不要な荷重
や衝撃が加わる心配がないし、確実に磁気カード１００
の記録再生面１０１に対して磁気ヘッド部１０のギャッ
プ部が所定の姿勢に位置する。即ち、正確な記録再生作
用がなされる。また、操作者が誤って磁気カード１００
をカード走行溝部５２内の途中から矢印Ｇ方向へ挿入し
てしまう場合にも、磁気ヘッド部１０は、矢印Ｗに傾動
するなどして、磁気ヘッド部１０や磁気カード１００に
対して不要な荷重や衝撃が加わる心配がない。
ード１００の厚さに対して余裕があるので、磁気カード
１００がカード走行溝部５１内を傾いた状態で走行する
場合があるが、磁気ヘッド部１０は前述したように矢印
Ｈ、Ｗ、およびＬ方向のいずれにも可動であるため、磁
気ヘッド部１０や磁気カード１００に対して不要な荷重
や衝撃が加わる心配がないし、確実に磁気カード１００
の記録再生面１０１に対して磁気ヘッド部１０のギャッ
プ部が所定の姿勢に位置する。即ち、正確な記録再生作
用がなされる。また、操作者が誤って磁気カード１００
をカード走行溝部５２内の途中から矢印Ｇ方向へ挿入し
てしまう場合にも、磁気ヘッド部１０は、矢印Ｗに傾動
するなどして、磁気ヘッド部１０や磁気カード１００に
対して不要な荷重や衝撃が加わる心配がない。
【００２７】また、本発明による磁気カード装置の磁気
ヘッド機構は、磁気記録再生面を持つ帳面用の記録再生
装置における磁気ヘッド、あるいは磁気的記録方式以外
の記録媒体用の記録再生装置における記録再生用ヘッド
にも適用できる。
ヘッド機構は、磁気記録再生面を持つ帳面用の記録再生
装置における磁気ヘッド、あるいは磁気的記録方式以外
の記録媒体用の記録再生装置における記録再生用ヘッド
にも適用できる。
【００２８】
【発明の効果】本発明による磁気カード装置の磁気ヘッ
ド機構は、走行する磁気カードの近傍に配置される固定
部と、磁気ヘッド部を保持するヘッドブロック部と、前
記固定部と前記ヘッドブロック部との間に設けられ、前
記磁気ヘッド部を磁気カードの記録再生面へ向けて所定
の付勢力でもって付勢するバネ部とを有し、前記固定
部、前記ヘッドブロック部、および前記バネ部は、弾性
を有する樹脂材から成る一体構造を呈しているため、磁
気ヘッド部の磁気カードに対する追従性に優れているこ
とは勿論、簡素な構造であり、射出成型により容易かつ
安価に製造できる。また、従来例のように複数部品の組
み合わせによる寸法誤差の積み重ねがなく、正確かつ安
定な寸法を有している。さらに、磁気ヘッドの組み付け
工程や装置への全体の組み付け工程も容易である。
ド機構は、走行する磁気カードの近傍に配置される固定
部と、磁気ヘッド部を保持するヘッドブロック部と、前
記固定部と前記ヘッドブロック部との間に設けられ、前
記磁気ヘッド部を磁気カードの記録再生面へ向けて所定
の付勢力でもって付勢するバネ部とを有し、前記固定
部、前記ヘッドブロック部、および前記バネ部は、弾性
を有する樹脂材から成る一体構造を呈しているため、磁
気ヘッド部の磁気カードに対する追従性に優れているこ
とは勿論、簡素な構造であり、射出成型により容易かつ
安価に製造できる。また、従来例のように複数部品の組
み合わせによる寸法誤差の積み重ねがなく、正確かつ安
定な寸法を有している。さらに、磁気ヘッドの組み付け
工程や装置への全体の組み付け工程も容易である。
【００２９】また、バネ部を、磁気カードの走行方向に
対して直角および平行な第１および第２の方向のそれぞ
れに延びる第１および第２の部分バネ部を含むようにす
れば、一体構造にも拘らず、磁気カードのあらゆる走行
姿勢に対応でき、確実な情報記録再生が実現できる。
対して直角および平行な第１および第２の方向のそれぞ
れに延びる第１および第２の部分バネ部を含むようにす
れば、一体構造にも拘らず、磁気カードのあらゆる走行
姿勢に対応でき、確実な情報記録再生が実現できる。
【００３０】さらに、ヘッドブロック部により、その動
作を所定の範囲内に規制するための当接関係対構造の一
方を構成するようにすれば、磁気ヘッド機構が破損する
等の虞がなく、耐久性が向上する。
作を所定の範囲内に規制するための当接関係対構造の一
方を構成するようにすれば、磁気ヘッド機構が破損する
等の虞がなく、耐久性が向上する。
【図１】本発明の実施の一形態による磁気カード装置の
磁気ヘッド機構を示す図であり、（ａ）は上面図、
（ｂ）はＡ1 −Ａ1 断面図、（ｃ）はＡ2 −Ａ2 断面図
である。
磁気ヘッド機構を示す図であり、（ａ）は上面図、
（ｂ）はＡ1 −Ａ1 断面図、（ｃ）はＡ2 −Ａ2 断面図
である。
【図２】図１に示す磁気ヘッド機構における支持体を示
す図であり、（ａ）は上面図、（ｂ）はＡ3 −Ａ3 断面
図、（ｃ）はＡ4 −Ａ4 断面図、（ｄ）はＡ5 −Ａ5 断
面図、（ｅ）はＡ6 −Ａ6 断面図である。
す図であり、（ａ）は上面図、（ｂ）はＡ3 −Ａ3 断面
図、（ｃ）はＡ4 −Ａ4 断面図、（ｄ）はＡ5 −Ａ5 断
面図、（ｅ）はＡ6 −Ａ6 断面図である。
【図３】図１に示す磁気ヘッド機構の動作例を示す図で
あり、（ａ）は上面図、（ｂ）はＡ7 −Ａ7 断面図、
（ｃ）はＡ8 −Ａ8 断面図である。
あり、（ａ）は上面図、（ｂ）はＡ7 −Ａ7 断面図、
（ｃ）はＡ8 −Ａ8 断面図である。
【図４】図１に示す磁気ヘッド機構の磁気カード装置へ
の適用例を示す図であり、（ａ）は上面図、（ｂ）はＡ
9 −Ａ9 断面図、（ｃ）はＡ10−Ａ10断面図である。
の適用例を示す図であり、（ａ）は上面図、（ｂ）はＡ
9 −Ａ9 断面図、（ｃ）はＡ10−Ａ10断面図である。
【図５】従来例による磁気カード装置の磁気ヘッド機構
を示す図であり、（ａ）は上面図、（ｂ）はＡ11−Ａ11
断面図である。
を示す図であり、（ａ）は上面図、（ｂ）はＡ11−Ａ11
断面図である。
１０ 磁気ヘッド部 ２０ 支持体 ２１ 固定部 ２２ ヘッドブロック部 ２２ｂ ダボ ２２ｃ ストッパ ２３−１、２３−２ バネ部 ２３ａ 第１の部分バネ部 ２３ｂ 第２の部分バネ部 ５０ フレーム ５１ カード走行溝部 ５２ 爪部 １００ 磁気カード １０１ 記録再生面
Claims (3)
- 【請求項１】 走行する磁気カードの近傍に配置される
固定部と、磁気ヘッド部を保持するヘッドブロック部
と、前記固定部と前記ヘッドブロック部との間に設けら
れ、前記磁気ヘッド部を磁気カードの記録再生面へ向け
て所定の付勢力でもって付勢するバネ部とを有し、前記
固定部、前記ヘッドブロック部、および前記バネ部は、
弾性を有する樹脂材から成る一体構造を呈することを特
徴とする磁気カード装置の磁気ヘッド機構。 - 【請求項２】 前記バネ部は、磁気カードの走行方向に
対して直角および平行な第１および第２の方向のそれぞ
れに延びる第１および第２の部分バネ部を含む請求項１
に記載の磁気カード装置の磁気ヘッド機構。 - 【請求項３】 前記ヘッドブロック部は、自らの動作を
所定の範囲内に規制するための当接関係対構造の一方を
構成する請求項１または２に記載の磁気カード装置の磁
気ヘッド機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21908795A JPH0963023A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 磁気カード装置の磁気ヘッド機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21908795A JPH0963023A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 磁気カード装置の磁気ヘッド機構 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0963023A true JPH0963023A (ja) | 1997-03-07 |
Family
ID=16730062
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21908795A Withdrawn JPH0963023A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 磁気カード装置の磁気ヘッド機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0963023A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002021516A1 (fr) * | 2000-09-06 | 2002-03-14 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Lecteur de carte magnetique |
| JP2007066023A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Nidec Sankyo Corp | 磁気ヘッド組、磁気記録媒体処理装置及び磁気ヘッド保持用の枠体 |
-
1995
- 1995-08-28 JP JP21908795A patent/JPH0963023A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002021516A1 (fr) * | 2000-09-06 | 2002-03-14 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Lecteur de carte magnetique |
| US6769614B2 (en) | 2000-09-06 | 2004-08-03 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Magnetic card reader |
| JP2007066023A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Nidec Sankyo Corp | 磁気ヘッド組、磁気記録媒体処理装置及び磁気ヘッド保持用の枠体 |
| JP4689411B2 (ja) * | 2005-08-31 | 2011-05-25 | 日本電産サンキョー株式会社 | 磁気ヘッド組、磁気記録媒体処理装置及び磁気ヘッド保持用の枠体 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021105 |