JPS624724Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は軸などを軸支する支持板とこの支持板
に取り付けるストツパ部とより構成されたストツ
パに関するものである。

従来より回転軸やガイド軸などを軸支する支持
板において、これら軸が軸方向に移動することを
防止するため、ストツパを支持板にねじ止めした
り、支持板自体にストツパ部を成形していた。そ
のためねじ止め作業による作業性の低下や、支持
板の形状の複雑化は不可避であつた。

そこで本考案の目的は支持板にストツパ部をい
わゆるワンタツチにて取り付けることができるス
トツパを提供することにある。

本考案の特徴は、ストツパを支持板とストツパ
部とより構成し、この支持板には一端開口のガイ
ド溝と係止部と被保持部材の端部が挿入可能の受
孔とを設け、ストツパ部はガイド溝内を移行でき
るストツパ片と、このストツパ片の側面に連なる
一側面を有しこのストツパ片より広幅となつてい
る接合片と、上記ストツパ片の上端より支持板の
厚さだけ突出して上記ガイド溝のガイド面内に位
置する突出部と、この突出部よりアーム部を延長
させ、このアーム部先端には上記支持板の係止部
に係合する位置決め用の係止突起とを一体的に形
成したところにある。

図面に基づいて本考案の実施例を説明する。第
１図に示すように、本考案に係るストツパは、支
持板１とストツパ部２とより構成されている。

支持板１，１は、第２図示のように対向状に設
けてあり、この支持板間には被保持部材たるガイ
ド軸３を軸支しているものである。支持板１の構
造は、上端開口のガイド溝１０が穿設してあり、
このガイド溝の両側のガイド面１０ａ，１０ａは
平行状のものであり、さらに支持板にはガイド溝
を中心としてそのガイド溝底部の両側に位置する
ガイド板の両端より、係止部たる係止溝１１，１
２が穿設してある。そして支持板１には、第２，
３図に示すようにガイド溝１０の下方に厚み方向
に貫通する受孔１４が設けてあり、この受孔内で
ガイド軸３の端部が挿入軸支される。

他方ストツパ部２の構成は、第１図示のように
下半部はストツパ片２０となつており、このスト
ツパ片はガイド溝と同一幅に形成してあり、その
長さはガイド溝１０より長く、このガイド溝内を
移行自在である。ストツパ片２０の外側には、こ
のストツパ片の強度を高めるための突条２１が設
けてある。またストツパ片２０の下端面を外側に
向けて傾斜面２０ａとしている。ストツパ片２０
の内側と同一平面的に連なる内側面を有する接合
片２２はストツパ片より広幅となつており、この
両側下端面は傾斜状２２ａになつている。

またストツパ片２０の内側面の上端には、上記
支持板の厚さと同一長さａ（第４図）だけ突出し
て突出部２３，２３が形成してあり、この外側面
がガイド溝１０のガイド面１０ａを摺動可能であ
り、この突出部はこのガイド面内に位置するよう
になつている。さらに突出部２３よりストツパ片
２０の内側面と平行状に両側方へ延長したアーム
部２４，２４が設けてあり、このアーム部の先端
外側には位置決め用の係止突起２５，２５が形成
してあり、この係止突起は支持板１の係止溝１
１，１２に係合して、ストツパ部２の取付け位置
を位置決めするものである。

つぎにストツパ部２を支持板１に取り付ける操
作について説明する。ストツパ片２０をガイド溝
１０に合せて、第１図示のようにストツパ部を起
立させ、そのまま下方へ押下すると、ストツパ片
の下端傾斜辺２０ａによつて支持板１の外側面に
必ず位置し、ストツパ片の内側は支持板１の外側
面に接合しながら下方へ移行する。この下方移行
動作によつて接合片２２は、その下端の傾斜面２
２ａによつて支持板１の外側に案内され位置する
が、この時アーム部２４，２４および突起２５，
２５は、この支持板の内側に位置し、このアーム
部はその弾性力に抗して屈曲している。しかしそ
のままストツパ部２を押し下げるとアーム部２
４，２４の係合突起２５，２５は支持板の係止溝
１１，１２に係合し、ストツパ部２の支持板１の
適正位置に取り付ける操作は完了するのである。

したがつてストツパ片２０の内側面は、第３図
示のように軸３の両端面３ａに接合し、この軸の
移動はこのストツパ片によつて規制される。

本考案は以上の構成を有するものであるため、
ストツパ部は支持板の所定位置に正確に、ねじな
どは不要で、ワンタツチで取り付けることがで
き、ストツパ片にて、支持板に取り付けられた軸
などの被支持部材の移動を規制することができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
ストツパ部の斜視図、第２図は支持板の斜視図、
第３図は使用状態の拡大断面図、第４図はストツ
パ部の拡大平面図である。 １……支持板、２……ストツパ部、３……ガイ
ド部、１０……ガイド溝、１１，１２……係止
部、１３……受孔、２０……ストツパ片、２０ａ
……傾斜辺、２２……接合片、２３……突出部、
２４……アーム部、２５……係止突起。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 開口端より両端が平行なガイド面を有するガ
   イド溝と係止部とを設けるとともに厚み方向に
   貫通している軸などの被保持部材の端部が挿入
   可能の受孔を設けた支持板とこの支持板に取り
   付けるストツパ部とより構成されており、 このストツパ部の構成は、 一側面で受孔内の上記被保持部材の端部を保
   持するストツパ片と、 このストツパ片の一側面と同一平面的に連な
   る側面を有しこのストツパ片より広幅であつて
   この一側面が上記支持板に接合する接合片と、 上記ストツパ片の一側面上端より上記支持板
   の厚さと同一長さだけ突出し上記支持板のガイ
   ド溝のガイド面内に位置する突出部と、 この突出部より上記ストツパ片の一側面と平
   行状に側方へ延長したアーム部と、 このアーム部の先端に突設してあり上記支持
   板の係止部に係合する位置決め用の係止突起と を一体的に成形してあるストツパ。 (2) 実用新案登録請求の範囲第１項において、ス
   トツパ片の下端面が傾斜状に形成してあること
   を特徴とするストツパ。