JPH0962064A - 原稿読取り装置 - Google Patents

原稿読取り装置

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JPH0962064A
JPH0962064A JP7236014A JP23601495A JPH0962064A JP H0962064 A JPH0962064 A JP H0962064A JP 7236014 A JP7236014 A JP 7236014A JP 23601495 A JP23601495 A JP 23601495A JP H0962064 A JPH0962064 A JP H0962064A
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JP7236014A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kawahara
真一 川原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続して原稿読取り動作を行わせる際に、ス
キャナが一旦非ホームポジションに移動、停止すること
によって発生するロスタイムをなくすことを目的とす
る。また、スキャナがホ−ムポジションへ復帰する最適
な条件を追加することを目的とする。また、スキャナを
ホ−ムポジション以外の位置に停止させる条件を追加す
る。 【解決手段】 固定式原稿台の直下を移動するスキャナ
を備えた原稿読取り装置において、読取り動作終了後、
該スキャナをホ−ムポジションにて停止させ、該スキャ
ナがホームポジションにて停止した後一定時間経過して
も何らの操作もなされない時に、該スキャナをホ−ムポ
ジション以外の位置に移動、停止させることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷却装置を備えた原
稿台固定式の原稿読取り装置に関し、特に非読取り時に
スキャナをホームポジションに停止させておくことによ
る冷却効果の低下を防止するようにした原稿読取り装置
において、複数の異なったジョブを連続して処理する場
合に、先行するジョブ処理終了直後にスキャナがホーム
ポジション以外の位置に移動、停止することにより、後
続のジョブ処理の開始時にスキャナをホームポジション
に復帰させる必要が生じ、全体的なジョブ処理時間が長
くなるという不具合を解決するようにした原稿読取り装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の原稿読取り装置の一例の略
図であり、原稿10はコンタクトガラス2上に置かれ、
圧板1によって上から押えられている。露光ランプ3は
原稿10をコンタクトガラス2の下面より照射しながら
走査する。露光ランプ3とミラ−4aと湾曲ミラ−4′
とがスキャナAを構成し、該スキャナAは図2の矢印方
向に走査する。ダハミラ−4bはスキャナBを構成し、
スキャナAと同方向に1/2のスピ−ドで移動する。原
稿像(原稿反射光)は上記のスキャナ走査によりミラ−
4a〜4dとレンズ7を通る光路を経て露光される。露
光は防塵ガラス8を通って図示しない感光体に至るの
で、原稿読取り装置は感光体を含む本体側と遮断されて
いる。冷却風はファン6によって装置内に導入される。
装置内をほこりやチリで汚染しない様、通気孔には防塵
フィルタ5が設けられている。冷却風は右側面のル−バ
−より排出される。
【0003】上記電子写真方式の画像形成装置の原稿読
取り装置の原稿照明ランプ3には、ハロゲンランプか蛍
光ランプが用いられている。ハロゲンランプは発熱量が
大きく、連続動作時に原稿読取り装置内の温度上昇が激
しい。温度上昇が亢進すると、モ−タがトルク低下を惹
起したり、操作者が原稿をセットする際に過熱した部品
類に触れて火傷を負ったりする事態が発生し易くなる。
一方、蛍光ランプは、発熱量が少ない代わりに、ランプ
の温度上昇に対応して発光光量の低下が大きい。従っ
て、連続動作により露光光量不足を招く不具合がある。
以上の理由から、ハロゲンランプ、蛍光ランプのいずれ
の方式についても原稿読取り装置の冷却機構は必須であ
る。近年、装置の小型化、及び画像形成速度の高速化が
進むにつれ、機内の温度上昇抑制の必要性が高まってお
り、大きな問題となってきている。実際には、熱の発生
を抑えることが困難であるため、発生した熱を発散させ
る冷却機構の能力を高める為の工夫が求められている。
【0004】このような冷却手段として、特開昭56−
156843号公報の「電子写真複写機における冷却装
置」には、原稿の露光手段に導風板を設け、導風板が上
向き、下向きに揺動することにより、上側の露光ランプ
と下側のドラム廻りの両方を冷却できる構成が開示され
ている。この従来の冷却機構は現実には外気を原稿読取
り装置内に導入しているだけである。同公報において
は、1つのファンだけを用いて冷却風の方向を切換える
ことにより、上側の露光ランプと下側のドラム廻りの両
方を冷却できる、としているが、本体装置内の画像形成
部からトナ−やオイル蒸気が原稿読取り装置内へ侵入す
ることを防ぐために、原稿読取り装置を閉空間とするの
が一般的であり、且つ必要である。すなわち、原稿読取
り装置の冷却機構と、本体装置内の冷却機構は別の系で
働き、それぞれが冷却の効率化を進めるべきである。と
ころで、従来の冷却機構をそのまま流用しつつ、冷却の
ための外気導入ファンを大型化するだけで、冷却能力の
向上を図れるのではないかという指摘があるが、ファン
の大型化は単純にレイアウト上の制約を招くだけでな
く、風量増加に伴なう騒音増大や、消費電力が増大する
などの不具合をもたらす為、そのような改悪案は採用し
得ない。
【0005】また、原稿台を固定し、且つスキャナを移
動させる走査型の原稿読取り装置では、ホ−ムポジショ
ン近傍の温度上昇が著しい。その理由は以下の通りであ
る。即ち、 (1)原稿読取りを開始する前に露光ランプが点灯し、
光量が規定に達してから走査を始める為、ホ−ムポジシ
ョンでの露光ランプの点灯時間が長くなり、温度上昇が
著しくなる。 (2)一般に、使用される原稿サイズは、A4、B5等
の小サイズの方が、A3、B4等の大サイズよりも多い
ので、露光ランプの点灯により暖められる範囲はホ−ム
ポジション近傍に偏る。ところが、原稿読取り動作が停
止している間はホ−ムポジションに露光ランプを含むス
キャナ及びダハミラ−を支持するスキャナが重なる様に
して存在している。しかし、この状態ではホームポジシ
ョン近傍における通風の抵抗が大きくなるので、ファン
により導入した外気による冷却はホ−ムポジション近傍
においては効率よく行われない。 このような不具合を解決する為の手法として、本出願人
は以前、原稿読取り装置内が高温になった時に、スキャ
ナをホ−ムポジション以外の位置に停止させることによ
り、待機時の装置内の冷却効率アップを図るようにした
発明について出願した。このときの動作条件は次の2つ
である。温度検知手段による検知温度が規定値より高
いこと。読取り動作が一定時間内に規定回数以上行わ
れること。また、該スキャナをホ−ムポジションへ復帰
させる条件には、次の3つがある。即ち、(1)操作者
により何らかの操作が行われること。(2)温度検知手
段による検知温度が規定値を下廻ること。(3)該スキ
ャナがホ−ムポジション以外の位置に停止してから、一
定時間が経過すること。更に、ホ−ムポジション以外の
スキャナの停止位置として、該スキャナが読取り動作を
行った範囲以外の位置を提案した。
【0006】しかし、該出願では、上記の2つの動作条
件を満たした場合には一律に該スキャナをホ−ムポ
ジション以外の位置に停止させることとなり、非ホーム
ポジションに移動、停止させることを規制する条件を開
示していない。従って、例えば、同一操作者が連続して
2つの異なったジョブを行う場合に、上記の2つの動作
条件を満たしている場合には1ジョブ終了後にスキ
ャナは自動的に非ホームポジションへ移動、停止するの
で、次のジョブを行う為には該スキャナをホ−ムポジシ
ョンへ復帰させる必要があり、間断なく次のジョブ処理
に移行することができず、処理時間の長期化を招く。こ
れを更に詳述すると、例えば、一人の操作者が、A原稿
群とB原稿群を連続複写する場合に、A原稿群の複写中
に上記2つの動作条件が満たされると、A原稿群に
ついての一連のジョブ終了後に該スキャナはホ−ムポジ
ション以外の位置に停止する。続けてB原稿群をセット
してスタ−トボタンをONした場合、非ホームポジショ
ンに位置しているスキャナがホ−ムポジションに復帰す
るのに要する時間分だけスキャン開始が遅れることにな
り、わずらわしい。ただし、上記出願において、A原稿
群と、B原稿群の紙サイズが異なったり、複写枚数が異
なる等、複写条件が異なる場合には、後続のジョブ処理
(B原稿群処理)の開始に際して設定変更のための操作
が必要となり、該スキャナがホ−ムポジションに復帰す
る条件を満たすので、上記操作中に復帰動作を行うこと
ができ、上記遅延は発生しない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の様に従来の原稿
台固定方式によるスキャナにおいては、非読取り時にス
キャナをホームポジションに停止させておくと、送風の
障害となって冷却効果が低下するので、一定の動作条件
(温度検知手段による検知温度が規定値より高いこ
と。読取り動作が一定時間内に規定回数以上行われる
こと。)を満たした場合にはスキャナを非ホームポジシ
ョンに退避させておくようにしていた。しかし、この従
来例においては、上記動作条件を満たした場合に一律に
スキャナを非ホームポジションに移動させていたので、
複数の異なったジョブを連続して処理する場合に、先行
するジョブ処理終了直後にスキャナがホームポジション
以外の位置に移動、停止することにより、後続のジョブ
処理の開始時にスキャナをホームポジションに復帰させ
る必要が生じ、全体的なジョブ処理時間が長くなるとい
う不具合があった。本発明は上記従来技術の不具合を解
消するためになされたものであり、連続して原稿読取り
動作を行わせる際に、スキャナが一旦非ホームポジショ
ンに移動、停止することによって発生するロスタイムを
なくすことを目的とする。また、スキャナがホ−ムポジ
ションへ復帰する最適な条件を追加することを目的とす
る。また、スキャナをホ−ムポジション以外の位置に停
止させる条件を追加することを目的とする。
【0008】
【課題を解決する為の手段】上記課題を解決するため、
請求項1記載の発明は、固定式原稿台の直下を移動する
スキャナを備えた原稿読取り装置において、読取り動作
終了後、該スキャナをホ−ムポジションにて停止させ、
該スキャナがホームポジションにて停止した後一定時間
経過しても何らの操作もなされない時に、該スキャナを
ホ−ムポジション以外の位置に移動、停止させることを
特徴とする。請求項2記載の発明は、上記原稿読取り装
置の適所に人体検知手段を設け、上記スキャナによる読
取り動作終了後、該スキャナがホ−ムポジションに停止
してから、該人体検知手段が操作者が去ったことを検知
した後で、該スキャナをホ−ムポジション以外の位置に
移動、停止させることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、上記スキャナがホ
−ムポジション以外の位置に停止している時に、上記人
体検知手段が操作者が上記原稿読取り装置に接近したこ
とを検知したときに、該スキャナをホ−ムポジションへ
復帰させることを特徴とする。請求項4記載の発明は、
上記スキャナがホ−ムポジション以外の位置に停止して
いる時に、上記人体検知手段が操作者を一定時間検知す
るか、又は操作者が停止したことを検知したときに該ス
キャナをホ−ムポジションへ復帰させることを特徴とす
る。請求項5記載の発明は、一定時間中の露光ランプの
点灯時間が規定値を越えた時に、該スキャナをホ−ムポ
ジション以外の位置に移動、停止させることを特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一つの実施の形態
を図1(a) 及び(b) の構成説明図及び制御系のブロック
図に基づいて説明する。原稿10はコンタクトガラス
(原稿台)2上に置かれ、圧板1によって上から押えら
れる。露光ランプ3は原稿10をコンタクトガラス2の
下面より照射しながら走査することにより原稿反射光を
得る。露光ランプ3とミラ−4aと湾曲ミラ−4′は、
スキャナAを構成し、図1の矢印方向に走査する。ダハ
ミラ−4bはスキャナBを構成し、スキャナAと同方向
に1/2のスピ−ドで移動する。原稿反射光としての原
稿像はスキャナA、Bの走査によりミラ−4a〜4dと
レンズ7を通る光路を経て露光される。該露光光は防塵
ガラス8を通って図示しない感光体に至るので、原稿読
取り装置は感光体を含む本体側と遮断されている。冷却
風(外気)は図示の位置に設けたファン6によって装置
内に導入される。装置内をほこりやチリで汚染しない
様、導入孔には防塵フィルタ5が設けられている。冷却
風は右側面のル−バ−より排出される。
【0011】本実施の形態例では、露光ランプ3から出
射され、原稿10で反射した光で直接感光体を露光する
アナログ複写機の原稿読取り装置を一例として説明した
が、露光光をCCDで読み取るデジタル複写機の原稿読
取り装置にも同様に適用することができる。ファン6
は、常時回転させる必要はなく、冷却が必要な時に必要
な時間だけ回転させる様に制御することが好ましい。例
えば図示しない温度検知手段により、原稿読取り装置内
の適所の温度をモニタ−し、検知温度が規定値を越えた
時にファン6の回転を開始させ、それ以外の時は回転を
停止させるように制御する。或はまた、常時においては
ファン6を低速回転させるが、検知温度が規定値を越え
た時に高速回転に切り換えるようにしても良い。これら
の制御はマイコン等の制御部20が行うように、制御部
を構成するROM等の記憶部に制御プログラムが格納さ
れている。スキャナの移動はスキャナモータ21を制御
部20が制御することにより実現される。スキャナの位
置がホームポジション(H.P)にあるか、非ホームポ
ジション(非H.P)にあるかは、図示しない検知手段
を夫々の位置に配置してもよいし、スキャナモータ(パ
ルスモータ)のパルス数に基づいて判定してもよい。
【0012】従来の原稿読取り装置においては、原稿読
取り動作後、スキャナAとスキャナBは図2に示した様
にホ−ムポジションで停止し、待機するか、図2に示す
様に原稿読取り動作後にホ−ムポジションから非ホーム
ポジションへ移動して停止する。前者の場合には冷却効
果をスキャナ自体が低下させるが、後者にあっては、ホ
−ムポジション近傍のコンタクトガラスや雰囲気を効率
よく冷却することができる。但し、後者にあっては2つ
のジョブを連続して処理する場合に、先行するジョブ終
了後にスキャナが非ホームポジションに一旦戻る為に、
後続のジョブ開始時にスキャナがホームポジションに復
帰する必要があり、復帰に要する時間分だけ動作開始が
遅延するという欠点がある。
【0013】本発明では、原稿読取り装置内の温度の高
低に関係なく、読取り動作終了後スキャナA、Bは一律
にホ−ムポジションに復帰し、停止する。この時、該装
置内の温度が規定値を越えており、或は越えていること
が明らかであり、しかもスキャナA、Bの停止後一定時
間内に次のいずれの操作も行われなかった場合には、ス
キャナA、Bはホ−ムポジション以外の位置に移動し停
止する。すなわち、非ホームポジションへの移動が行わ
れなくなる条件となる操作とは、(a)操作パネル、ス
イッチ類への入力、設定操作、(b)圧板または自動原
稿送り装置の開閉動作、(c)自動原稿送り装置への原
稿セット、(d)コンタクトガラス上への原稿セット等
々、次の原稿読取り動作が行われるのに先だって行われ
る操作の全てである。なお、機内温度が規定値を越えて
いるか否かに関係なく、スキャナA、Bの停止後一定時
間内に次のいずれの操作も行われなかった場合に、一律
にスキャナA、Bをホ−ムポジション以外の位置に移動
し停止させるように制御してもよい。
【0014】ところで最近の画像読取り装置では、省電
力を図る目的から、待機状態においては操作パネルの電
源を切る等の制御方法も採用されている。また、赤外線
センサ等、人体検知手段を装備して、操作者が装置に対
してある一定の領域内に近づいたことを検知した時に操
作部の電源をONする方法が実用化されている。このこ
とにより、操作者が戸惑いなく速やかに操作開始し得る
ようにしている。本発明の他の実施例では、該人体検知
手段22を機器の前面等の適所に配置しておき、それま
で機器前面等に位置していた操作者がある一定の領域外
に去ったことを検知した時に、一旦ホ−ムポジションに
復帰させていたスキャナA、Bをホ−ムポジション以外
の位置に移動し、停止させる。その後、該人体検知手段
が、上記一定の領域内に操作者が近づいたことを検知し
た場合には、スキャナA、Bをホ−ムポジションへ復帰
させ、次の動作に備える。
【0015】なお、このように構成した場合、該読取り
装置が人の往来の激しい通路に面している場合には、ス
キャナの移動−復帰が頻繁に行われることになる。スキ
ャナの移動−復帰動作が頻繁に行われれば、可動部を構
成する部品の消耗が早まるばかりか、動作音等が通行者
を戸惑わせる事態も起きる。従って、このような設置場
所を選定する場合には、本発明では、上記人体検知手段
が操作者を一定時間検知するか、又は操作者が停止した
ことを検知したときにスキャナをホームポジションへ復
帰動作させる。即ち、該検知手段による人体検知状態が
一定時間継続した時にスキャナをホームポジションへ復
帰動作させることにより、単なる通行人と操作を目的と
して機器前面等に立っている人とを区別することが可能
となる。。また、該検知手段として、人間の移動と停止
状態を判別できるものを用い、人間が所定の範囲内にい
て停止状態にある時のみスキャナをホ−ムポジションへ
復帰させることにより、単なる通行人と操作を目的とし
て機器前面等に立っている人とを区別することが可能と
なる。
【0016】上記の様に本発明では、原稿読取り装置内
の温度の高低に関係なく、読取り動作終了後スキャナ
A、Bは一律にホ−ムポジションに復帰し、停止する
が、この時、該装置内の温度が規定値を越えており、或
は越えていることが明らかであり、しかもスキャナA、
Bの停止後一定時間内に次のいずれの操作も行われなか
った場合には、スキャナA、Bはホ−ムポジション以外
の位置に移動し停止する。ここで、装置内の温度が規定
値を越えているか否かを検知、判定する手法としては従
来から知られている温度センサ以外にも、以下の実施例
で示す様な手法を採用することが有効である。
【0017】即ち、本発明の他の実施例では、原稿露光
ランプの点灯状態が一定時間内に規定時間を越えて行わ
れた時にスキャナをホ−ムポジション以外の位置へ移動
させる。即ち、温度はランプの点灯時間の増大に応じて
上昇するので、原稿露光ランプの点灯状態が一定時間内
に規定時間を越えた場合には、温度検知手段を設けなく
てもかなり正確に上昇温度を把握できる。点灯状態が継
続した時間に基づいた上昇温度の把握方法は、読取り動
作回数に基づいた上昇温度の把握方法よりもより正確な
把握が可能である。この実施例では、予め規定された一
定時間内における原稿露光ランプの点灯時間によって温
度上昇値を求めるので、温度検知手段(センサ等)を設
けなくても、スキャナがホ−ムポジション以外の位置へ
移動すべきかを極めて正確に判定できる。
【0018】また、露光光量を変更することにより画像
濃淡を調整する等の手法によりランプ出力が可変の場合
には、該出力に応じて上記規定時間を変えても良い。す
なわち、ランプ出力(=印加電圧)が低い設定である時
には規定時間を長めにとり、逆にランプ出力が高い設定
の場合には規定時間を短くとることにより上昇温度を把
握をランプ出力に応じて適正にとることができる。
【0019】上記各実施例はいずれも一連のジョブを終
了した後でスキャナを一旦ホームポジションに戻し、そ
の後一定の条件が成就した場合にスキャナを非ホームポ
ジションに移動させている。このため、温度上昇がさほ
どでない場合にはホームポジションにスキャナを停止さ
せ続けるので、後続のジョブ処理開始が遅延することが
ない。また、温度上昇が許容値を越えて高まっており、
しかも所定の時間内に所定の操作が行われない場合に
は、非ホームポジションに自動的に移動させるので、フ
ァンからの冷却風の循環を良好にし、ランプからの発熱
を効率的に解消することができる。また、上記所定の時
間内に上記操作が行われた場合には、ホームポジション
に復帰するので、後続の走査の妨げになることがない。
また、人体検知手段を設けておき、それまで機器前面等
に位置して操作を行っていた操作者が、操作を終了して
一定の領域外に去ったことが検知された時に、一旦ホ−
ムポジションに復帰させていたスキャナA、Bをホ−ム
ポジション以外の位置に移動し、停止させ、その後、人
体検知手段が上記一定の領域内に操作者が近づいたこと
を検知した場合には、スキャナA、Bをホ−ムポジショ
ンへ復帰させ、次の動作に備える様にしたので、スキャ
ナがホームポジションに復帰する時間に起因した走査開
始の遅延をなくすることができる。なお、上記説明で
は、スキャナA、Bを同時に移動させる場合を例示した
が、スキャナA、或はBのいずれか一方だけを移動させ
るようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】請求項1の原稿読取り装置においては、
読取り動作終了後、スキャナがホ−ムポジションに停止
してから一定時間何の操作も行われない場合に、スキャ
ナがホ−ムポジション以外の位置に移動、停止するの
で、連続して読取り動作を行わせる時に、2回目以降の
動作を速やかに行うことができる。請求項2の原稿読取
り装置においては、人体検知手段により、操作者が機器
前面から去ったことを検知した時に、スキャナがホ−ム
ポジション以外の位置に移動、停止する様にしたので、
スキャナがホームポジションに位置し続けることに起因
した冷却効果の低下という不具合を解消できる。
【0021】請求項3の原稿読取り装置においては、上
記人体検知手段により、操作者が近づいたことを検知し
たときに、それまで非ホームポジションに退避していた
スキャナをホ−ムポジションへ復帰させるので、次の原
稿読み取り動作に速やかに移行できる。請求項4の原稿
読取り装置においては、人体検知手段により、操作者が
機器前面等に近づき、且つ停止したことを検知したとき
にだけ、スキャナをホ−ムポジションへ復帰させるよう
にしたので、スキャナの頻繁な移動、復帰をなくし、ス
キャナ可動部の消耗をいたずらに増やすことがない。
【0022】請求項5の原稿読取り装置においては、一
定時間内の原稿露光ランプの点灯時間によって温度上昇
値を求めるので、温度検知手段(センサ等)を設けなく
ても、スキャナをホ−ムポジション以外の位置へ移動さ
せるべきか否かを、かなり正確に判定できる。つまり、
この手法により温度が十分高まっていることが推測され
る場合には、スキャナを自動的に非ホームポジションへ
移動させることにより冷却効率の低下を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は本発明の一実施例の原稿読取り装置の構
成を示す略図、(b) は制御系のブロック図。
【図2】従来の原稿読取り装置の構成を示す略図。
【符号の説明】
1 圧板、2 コンタクトガラス(原稿台)、3 露光
ランプ、4a〜4d ミラー、4’ 湾曲ミラ−、4b
ダハミラ−,A,B スキャナ、5 防塵フィルタ、
6 ファン、10 原稿。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定式原稿台の直下を移動するスキャナ
    を備えた原稿読取り装置において、読取り動作終了後、
    該スキャナをホ−ムポジションにて停止させ、該スキャ
    ナがホームポジションにて停止した後一定時間経過して
    も何らの操作もなされない時に、該スキャナをホ−ムポ
    ジション以外の位置に移動、停止させることを特徴とす
    る原稿読取り装置。
  2. 【請求項2】 上記原稿読取り装置の適所に人体検知手
    段を設け、上記スキャナによる読取り動作終了後、該ス
    キャナがホ−ムポジションに停止してから、該人体検知
    手段が操作者が去ったことを検知した後で、該スキャナ
    をホ−ムポジション以外の位置に移動、停止させること
    を特徴とする請求項1記載の原稿読取り装置。
  3. 【請求項3】 上記スキャナがホ−ムポジション以外の
    位置に停止している時に、上記人体検知手段が操作者が
    上記原稿読取り装置に接近したことを検知したときに、
    該スキャナをホ−ムポジションへ復帰させることを特徴
    とする請求項2記載の原稿読取り装置。
  4. 【請求項4】 上記スキャナがホ−ムポジション以外の
    位置に停止している時に、上記人体検知手段が操作者を
    一定時間検知するか、又は操作者が停止したことを検知
    したときに該スキャナをホ−ムポジションへ復帰させる
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の原稿読取り装
    置。
  5. 【請求項5】 一定時間中の露光ランプの点灯時間が規
    定値を越えた時に、該スキャナをホ−ムポジション以外
    の位置に移動、停止させることを特徴とする請求項1、
    2、3、又は4記載の原稿読取り装置。
JP7236014A 1995-08-22 1995-08-22 原稿読取り装置 Pending JPH0962064A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6963430B2 (en) 2000-07-25 2005-11-08 Canon Kabushiki Kaisha Image reading apparatus
US7508551B2 (en) 2002-04-17 2009-03-24 Ricoh Company, Ltd. Image reading apparatus
US8422096B2 (en) * 2008-12-08 2013-04-16 Lexmark International, Inc. Method for dissipating heat produced in scan head assembly of imaging apparatus
JP2017147706A (ja) * 2016-02-19 2017-08-24 株式会社沖データ 画像読取装置および画像形成装置

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