JPH0960850A - 排ガス処理装置 - Google Patents

排ガス処理装置

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Publication number
JPH0960850A
JPH0960850A JP24062495A JP24062495A JPH0960850A JP H0960850 A JPH0960850 A JP H0960850A JP 24062495 A JP24062495 A JP 24062495A JP 24062495 A JP24062495 A JP 24062495A JP H0960850 A JPH0960850 A JP H0960850A
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JP
Japan
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exhaust gas
combustion
waste gas
end side
flame
Prior art date
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Pending
Application number
JP24062495A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ohara
隆 大原
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃焼効率に優れ、かつ設備を小型化できる排ガ
ス処理装置を提供する。 【解決手段】炉本体20と、炉本体の内部に配置された
燃焼管24と、炉本体と燃焼管との間に形成され、終端
側が閉じられるとともに、始端側が燃焼管の始端側開口
に連通した排ガス予熱流路27と、排ガス予熱流路の終
端側に形成され、可燃成分を含む排ガスが供給される排
ガス供給口28と、炉本体の始端側に、火炎が燃焼管の
始端側開口内を向くように配置されたバーナー22とを
備える。排ガス供給口28から供給された排ガスは、排
ガス予熱流路27の中を終端側から始端側に向かって旋
回しながら流れ、その間に活性化しやすい温度まで予熱
される。バーナー22の火炎の持つ誘引作用により排ガ
スは燃焼管24内に引き込まれ、火炎により燃焼管24
内で短時間に燃焼される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセラミック焼成炉な
どから排出される排ガスを燃焼処理する排ガス処理装
置、特にガス燃焼式の排ガス処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、有機バインダを含んだセラミック
生シートを焼成する場合、200〜400℃の温度でセ
ラミック生シートを加熱し、セラミック生シート中の有
機バインダを燃焼させて除去する脱バインダ処理を行っ
ている。しかし、この脱バインダ処理で有機バインダを
完全燃焼させることは難しく、有機バインダの大部分は
不完全燃焼のまま排ガスとして大気中に排出される。こ
の排ガスは異臭を放つ公害源となるため、そのまま大気
に放出することはできず、そのため、従来から種々の排
ガス処理装置(例えば特開平1−291012号公報,
特開平6−147451号公報)を用いて排ガスを燃焼
処理している。
【0003】図1は代表的な電気加熱式の排ガス処理装
置を示す。図において、1は断熱材よりなる炉本体、2
は炉本体1の内部に形成された加熱室、3は加熱室2の
始端側に形成された排ガス供給口、4は加熱室2の内部
に取り付けられた複数の棒状ヒータ、5は排ガスを分散
させるための多孔板、6は炉本体1の終端側に形成され
た冷却室である。この電気加熱式の排ガス処理装置の場
合、排ガスの持つ可燃成分のみによる燃焼反応を期待し
ているため、排ガスそのものを反応が確実に起こる温度
まで加熱し、かつ反応が完結するまでの間保持する必要
がある。そのため、排ガスを高温(例えば1000℃)
に加熱しなければならず、非常に効率が悪く、多大の電
力を消費するとともに、処理時間がかかる欠点があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図2は代表的なガス燃
焼式の排ガス処理装置を示す。図において、10は炉本
体、11は炉本体10の内部に形成された燃焼室、12
は炉本体10の始端側に設けられたバーナー、13は炉
本体10の始端側近傍に形成された排ガス供給口、14
はベンチュリータイル、15は火格子である。排ガスは
バーナー12の火炎によって引き込まれ、赤熱している
火格子15に当てて熱分解を行う。この場合には、バー
ナー12の火炎の持つ活性粒子による燃焼反応の促進効
果のため、電気加熱式に比べて排ガス中の可燃成分の燃
焼効率が向上する利点がある。しかしながら、排ガス供
給口13から供給された比較的低温(例えば200℃)
の排ガスをバーナー12の火炎で直ちに燃焼・分解させ
ることは難しく、そのため、燃焼室11の室長Lを延長
せざるを得ず、設備が大型化する欠点があった。特に、
排ガスが高分子ガスを含む場合、分子質量が大きいため
に活性化しにくく、一層燃焼しにくい。
【0005】そこで、本発明の目的は、燃焼効率に優
れ、かつ設備を小型化できる排ガス処理装置を提供する
ことにある。また、他の目的は、燃焼しにくい高分子ガ
スでも効果的に燃焼させることができる排ガス処理装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、排ガス中に含まれる可燃成分を燃焼処理
する排ガス処理装置において、炉本体と、炉本体の内部
に配置された燃焼管と、炉本体と燃焼管との間に形成さ
れ、終端側が閉じられるとともに、始端側が燃焼管の始
端側開口に連通した排ガス予熱流路と、排ガス予熱流路
の終端側に形成され、可燃成分を含む排ガスが供給され
る排ガス供給口と、炉本体の始端側に、火炎が燃焼管の
始端側開口内を向くように配置されたバーナーとを備え
たことを特徴とする。
【0007】本発明の排ガス処理装置において、円環状
の排ガス予熱流路が形成されるように、燃焼管を炉本体
の内部に同心的に配置し、排ガス供給口から供給された
排ガスが排ガス予熱流路の中を一方向に旋回して流れる
ように、排ガス供給口をその軸線が燃焼管の軸線に対し
オフセットした位置に配置するのが望ましい。
【0008】排ガス供給口から供給された排ガスは、排
ガス予熱流路に流れ込む。排ガス予熱流路に入った排ガ
スは、燃焼管の外周を終端側から始端側に向かって流れ
ながら熱交換され、活性化しやすい温度まで予熱され
る。バーナーの火炎は燃焼管の始端側開口に向かって噴
射されているので、火炎の持つ誘引作用により排ガス予
熱流路内の排ガスは燃焼管の始端側開口に向かって引き
込まれる。そのため、燃焼管内に入った排ガスは火炎に
より急速に拡散・混合され、燃焼管内で短時間に燃焼が
完結する。
【0009】炉本体と燃焼管との間に円環状の排ガス予
熱流路を形成し、排ガスを燃焼管の軸線に対しオフセッ
トした状態で導入すれば、排ガスは排ガス予熱流路の中
を終端側から始端側に向かって一方向に旋回しながら予
熱される。このように構成すれば、排ガスを排ガス予熱
流路内で均等に予熱できるとともに、予熱時間を稼ぐこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図3〜図5は本発明にかかる排ガ
ス処理装置の一例を示す。図において、20は内面が円
筒形断熱材21でライニングされた炉本体である。炉本
体20の始端側には例えばガス式のバーナー22が設置
され、終端側には排気口23が形成されている。
【0011】炉本体20の内部には円筒状の燃焼管24
が配置され、この燃焼管24の始端側と終端側はそれぞ
れ支持煉瓦25,26によって断熱材21と同心状に支
持されている。そのため、断熱材21と燃焼管24との
間に、円環状の排ガス予熱流路27が形成されている。
燃焼管24の素材としては、耐熱性と熱伝導性に優れた
材料が望ましく、例えば炭化珪素やムライト質のような
セラミックス材料が用いられる。なお、始端側の支持煉
瓦25は、排ガス予熱流路27を燃焼管24の始端側開
口24aと連通させるよう、燃焼管24の周囲に間欠的
に配置されている。また、終端側の支持煉瓦26は排ガ
ス予熱流路27の終端側を閉じている。
【0012】上記バーナー22の火炎が燃焼管24の始
端側開口24a内を向くように、バーナー22の軸線と
燃焼管24の軸線とは一致している。なお、バーナー2
2と燃焼管24の始端部との間には、一定の隙間(例え
ば40mm)が設けられており、この隙間を通って排ガ
スは燃焼管24に引き込まれる。排ガス予熱流路27の
終端側には、例えばセラミック生シートの焼成炉等から
排出される排ガスを導入する排ガス供給口28が設けら
れている。この供給口28の軸線は、図5のように燃焼
管24の中心より若干下方へオフセットSした位置に設
定されている。そのため、排ガス供給口28から供給さ
れた排ガスは燃焼管24の周面に当り、燃焼管24の熱
を効率よく受けるとともに、排ガス予熱流路27の中を
一方向に旋回しながら流れる(図4参照)。なお、燃焼
管24の終端側開口24bの後方には、燃焼ガスの燃焼
効率を高める目的で、火格子29が設けられている。
【0013】つぎに、上記構成の排ガス処理装置に作動
を説明する。バーナー22から火炎を発生すると、火炎
の誘引作用により周囲の空気は燃焼管24内に引き込ま
れる。一方、排ガスは排ガス供給口28から排ガス予熱
流路27の中にほぼ接線方向に供給されるので、排ガス
は燃焼管24の周囲を旋回しながら終端側から始端側へ
と流れる。燃焼管24はバーナー22の火炎によって高
温に熱せられるので、排ガス予熱流路27を流れる間に
排ガスは燃焼管24との間で熱交換され、活性化しやす
い温度まで予熱される。予熱された排ガスは、始端側開
口24aから燃焼管24の中へ引き込まれる。燃焼管2
4内に引き込まれた排ガスは、バーナー22の火炎によ
って拡散・混合され、燃焼管24内で短時間に燃焼され
る。特に、この排ガスの可燃成分は排ガス予熱流路27
で活性化しやすい状態となっているので、燃焼管24内
で即座に熱分解され、燃焼効率が著しく向上する。な
お、燃焼管24から出た燃焼ガスの中には、多少の未燃
焼成分が含まれている可能性があるが、燃焼管24の後
方には赤熱している火格子29が配置されているため、
燃焼ガスはこの火格子29に当たって拡散され、未燃焼
成分が完全に燃焼・分解される。
【0014】一般に、タール分や有機バインダを含む高
分子ガスは分子質量が大きいので、活性化しにくい。そ
のため、短時間で燃焼を完結することは難しいが、上記
のように排ガスを排ガス予熱流路27の中に流せば、活
性化しやすい状態まで予熱できるので、短時間で燃焼を
完結することが可能である。例えば、従来のガス燃焼式
の排ガス処理装置(図2参照)の場合、有機バインダを
含む排ガスを処理しようとすれば、燃焼室の室長Lは4
〜5m程度必要であったが、本実施例の場合には、燃焼
室の室長(バーナー22から火格子29までの距離)L
を約半分(例えば1.6m程度)に短縮できた。
【0015】実施例のように、排ガスを燃焼管24の周
囲を旋回させながら流した場合、燃焼管24との熱交換
が十分かつ均等に行われ、予熱効果が高い。例えば、排
ガス供給口28に流入した当初の排ガスの温度が200
℃の場合、燃焼管24内に引き込まれる直前では約50
0℃まで予熱することができた。そのため、従来の電気
加熱式の排ガス処理装置の場合には、ヒータを約100
0℃程度まで加熱する必要があったのに対し、本実施例
の場合には、700℃程度まで加熱することで十分に燃
焼処理を行うことができた。また、排ガスを予熱すると
いうことは、炉材(燃焼管24および断熱材21)を冷
却することにもなるので、炉材の過度な温度上昇を抑制
でき、炉材の耐久性を向上させることができる。
【0016】図6は本発明の他の実施例を示す。この実
施例において、図3に示す実施例と同一部品には同一符
号を付して説明を省略する。この実施例では、複数の排
ガス供給口30が炉本体20の周囲に環状に均等配列さ
れ、排ガス予熱流路27に向かって排ガスを斜め方向に
吹き出すように形成されている。これら供給口30は環
状空間31に接続され、環状空間31は例えばセラミッ
ク焼成炉等と配管32を介して接続されている。この場
合には、排ガス供給口30から供給された排ガスは、排
ガス予熱流路27の中を始端側に向かってほぼ軸方向に
流れ、その間に予熱される。また、排ガス供給口30は
環状に均等配置されているので、排ガス予熱流路27内
で排ガスが偏らず、均等に予熱される。そのため、第1
実施例とほぼ同様の作用効果を達成できる。
【0017】なお、上記2つの実施例において、燃焼管
24から排ガスへの熱伝達を促進するため、燃焼管24
の周囲に放熱フィンを設けたり、排ガス予熱流路27内
の排ガスの流れを攪拌するための攪拌板などを設けても
よい。また、本発明の排ガス処理装置は、セラミック焼
成炉から出る排ガスの処理のみに用いられるものではな
く、他の種類の排ガス処理にも適用できることは勿論で
ある。
【0018】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、排ガス供給口から供給された排ガスを排ガス予
熱流路の中に送り込み、排ガス予熱流路を始端側に向か
って流れる間に燃焼管の熱によって予熱するようにした
ので、燃焼管に入る前に排ガスは活性化しやすい状態に
なる。そして、バーナーの火炎の持つ誘引作用により排
ガス予熱流路内の排ガスを燃焼管内に引込み、燃焼する
ようにしたので、燃焼管内に入った排ガスは火炎により
急速に拡散・混合され、燃焼管内で短時間に燃焼され
る。そのため、従来のガス燃焼式の排ガス処理装置に比
べて、燃焼室の室長を短縮でき、設備を大幅に小型化で
きる。また、排ガスは排ガス予熱流路の中を流れる間に
活性化しやすい温度まで予熱されるので、燃焼しにくい
高分子ガスを含む排ガスでも効率よく燃焼処理できる。
さらに、予熱流路を流れる排ガスは燃焼管や炉壁から余
分な熱を奪うので、燃焼管や炉壁を冷却でき、炉材の耐
久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の代表的な電気加熱式の排ガス処理装置を
示す。
【図2】従来の代表的なガス燃焼式の排ガス処理装置を
示す。
【図3】本発明にかかる排ガス処理装置の一例の平断面
図である。
【図4】図3の排ガス処理装置の要部拡大図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】本発明にかかる排ガス処理装置の他の実施例の
平断面図である。
【符号の説明】
20 炉本体 21 断熱材 22 バーナー 24 燃焼管 27 排ガス予熱流路 28 排ガス供給口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排ガス中に含まれる可燃成分を燃焼処理す
    る排ガス処理装置において、 炉本体と、 炉本体の内部に配置された燃焼管と、 炉本体と燃焼管との間に形成され、終端側が閉じられる
    とともに、始端側が燃焼管の始端側開口に連通した排ガ
    ス予熱流路と、 排ガス予熱流路の終端側に形成され、可燃成分を含む排
    ガスが供給される排ガス供給口と、 炉本体の始端側に、火炎が燃焼管の始端側開口内を向く
    ように配置されたバーナーとを備え、 排ガス供給口から供給された排ガスは排ガス予熱流路の
    中を終端側から始端側に向かって流れることにより予熱
    され、かつバーナーの火炎の誘引作用により燃焼管の始
    端側開口より燃焼管内に引き込まれ、火炎によって燃焼
    処理されることを特徴とする排ガス処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の排ガス処理装置におい
    て、 円環状の排ガス予熱流路が形成されるように、燃焼管は
    炉本体の内部に同心的に配置され、 排ガス供給口から供給された排ガスが排ガス予熱流路の
    中を一方向に旋回して流れるように、排ガス供給口はそ
    の軸線が燃焼管の軸線に対しオフセットした位置に配置
    されていることを特徴とする排ガス処理装置。
JP24062495A 1995-08-24 1995-08-24 排ガス処理装置 Pending JPH0960850A (ja)

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JP24062495A JPH0960850A (ja) 1995-08-24 1995-08-24 排ガス処理装置

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JP24062495A JPH0960850A (ja) 1995-08-24 1995-08-24 排ガス処理装置

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JPH0960850A true JPH0960850A (ja) 1997-03-04

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JP24062495A Pending JPH0960850A (ja) 1995-08-24 1995-08-24 排ガス処理装置

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JP (1) JPH0960850A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015158296A (ja) * 2014-02-24 2015-09-03 株式会社大川原製作所 導風体並びにこれを具えた脱臭装置
CN109519944A (zh) * 2018-12-29 2019-03-26 江门市博涂环保机电科技有限公司 一种高效能废气燃烧炉

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JP2015158296A (ja) * 2014-02-24 2015-09-03 株式会社大川原製作所 導風体並びにこれを具えた脱臭装置
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