JPH0960665A - 静音型無励磁作動ブレーキ - Google Patents

静音型無励磁作動ブレーキ

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JPH0960665A
JPH0960665A JP21329395A JP21329395A JPH0960665A JP H0960665 A JPH0960665 A JP H0960665A JP 21329395 A JP21329395 A JP 21329395A JP 21329395 A JP21329395 A JP 21329395A JP H0960665 A JPH0960665 A JP H0960665A
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JP
Japan
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armature
bolt
head
guide hole
motor
Prior art date
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Pending
Application number
JP21329395A
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English (en)
Inventor
Miki Terajima
美樹 寺嶋
Shigeki Nagasawa
茂樹 長澤
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Tsubakimoto Emerson Co
Original Assignee
Tsubakimoto Emerson Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの起動時に生じるアーマチュアのガイ
ド孔内周面とボルト頭部の外周面との衝突によって生じ
る騒音を解消し、静粛な動作を行えるようにした静音型
無励磁作動ブレーキを提供する。 【解決手段】 モータのフレーム後端に取り付けられた
フィールド1の端面に突出したボルト2の頭部2Aをア
ーマチュア5に形成されているガイド孔5Aに挿通し
て、アーマチュア5をモータ軸方向に摺動自在に案内支
持するように構成されている無励磁作動ブレーキにおい
て、ボルト2の頭部2A外周面とガイド孔5A内周面と
の間に環状緩衝体6を介在させる。モータの起動時に生
じるアーマチュア5のガイド孔5Aの内周面とボルト2
の頭部2Aの外周面との直接の衝突を環状緩衝体6によ
って回避し、騒音の発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータに組み込ま
れて使用される無励磁作動ブレーキの解放時に発生する
金属音を低減する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の静音型無励磁ブレーキは、図3に
示すように、モータフレーム10の後端にボルト11で
固定されたフィールド12を備えており、前記フィール
ド12内には、ブレーキコイル13が埋設されている。
また、フィールド12の中心部には、貫通孔14が形成
されており、前記貫通孔14をモータ軸15が貫通して
いる。モータ軸15の後端部には、ブレーキディスク1
6が固定されており、前記ブレーキディスク16とフィ
ールド12との間には、アーマチュア17が組み込まれ
ている。
【0003】前記アーマチュア17には、前記ボルト1
1の頭部11Aが嵌挿される孔17Aが形成されてお
り、ボルト11によって軸方向に摺動自在に支持されて
いる。また、フィールド12内には、アーマチュア17
を前記ブレーキディスク16側に付勢している複数のコ
イルバネ18が組み込まれている。ブレーキディスク1
6のアーマチュア17と対向する面には、摩擦板19が
接着されており、モータが通電されていない時にはブレ
ーキコイル13も通電されておらず、アーマチュア17
は、コイルバネ18によって、ブレーキディスク16の
摩擦板19へ押し付けられてモータ軸15の回転が阻止
されている。
【0004】そして、モータに通電されると同時にブレ
ーキコイル13にも通電され、アーマチュア17はコイ
ルバネ18の付勢力に抗して、励磁されたフィールド1
2に吸引される。その結果、アーマチュア17は、ブレ
ーキディスク16の摩擦板から離れてブレーキが解除さ
れ、モータ軸15の回転が開始される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した構成を備えた
従来の無励磁作動ブレーキは、モータへの通電とブレー
キコイルへの通電が同時に行われるような回路構成とな
っているため、ブレーキの解放と同時にモータ軸とブレ
ーキディスクが回転を開始する構造となっている。ま
た、ブレーキコイルが通電されてフィールドが励磁され
ると、アーマチュアは、フィールドに吸引されるが、ア
ーマチュアと対向するフィールドの面には、緩衝用のO
リングが複数箇所に設けられており、アーマチュアは前
記Oリングに当接することによって、フィールドとアー
マチュアとの直接衝突による騒音の発生が防止されてい
る。
【0006】しかしながら、実際には、モータが回転を
開始するタイミングがブレーキが解放されるタイミング
よりも僅かに早いため、モータの回転開始時にアーマチ
ュアがブレーキディスクから回転トルクを受ける。
【0007】前述したように、アーマチュアは、フィー
ルドに取り付けられているボルトが嵌挿されているガイ
ド孔を有しており、前記ガイド孔とボルト頭部との間に
は、アーマチュアが軸方向へ摺動できる程度の隙間が設
けられている。そのため、モータの回転開始時に、ブレ
ーキディスクから回転トルクを受けるアーマチュアのガ
イド孔の内面は、ボルト頭部の外周面と衝突して、金属
音を発生する問題があり、特に、正転と逆転とが交互に
繰り返される場合には、前記金属音が大きな騒音となる
ため、これを解消する必要がある。
【0008】そこで、本発明は、モータの起動時に生じ
るアーマチュアのガイド孔内周面とボルト頭部の外周面
との衝突によって生じる騒音を解消し、静粛な動作を行
えるようにした静音型無励磁作動ブレーキを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を解決するた
め、本発明の静音型無励磁作動ブレーキは、モータのフ
レーム後端に取り付けられたフィールドの端面に突出し
たボルトの頭部をアーマチュアに形成されているガイド
孔に挿通して、前記アーマチュアをモータ軸方向に摺動
自在に案内支持するように構成されている無励磁作動ブ
レーキにおいて、前記ボルトの頭部外周面と前記ガイド
孔内周面との間に環状緩衝体を介在させたものである。
前記環状緩衝体は、ボルトの頭部外周面に被嵌されてい
ることが好ましい。また、前記環状緩衝体は、前記ガイ
ド孔内周面に嵌着されていることも好ましい。
【0010】
【作用】モータへの通電によって、アーマチュアはモー
タ軸に固定されているブレーキディスクからトルクを受
け、アーマチュアに形成されているガイド孔内周面が、
フィールドに固定されているボルトの頭部外周面に衝突
しようとするが、ボルト頭部外周面とガイド孔内周面と
の間には、環状緩衝体が介在されているため、直接の衝
突は阻止され、騒音の発生が防止される。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の実施例を説
明する。図1は、本発明の静音型無励磁作動ブレーキの
一実施例を示す要部断面図であって、フィールド1は、
磁性材料で形成されており、図示していないモータのフ
レームの後端に複数のボルト2によって固定され、その
内部には、フィールド1を励磁するためのブレーキコイ
ル3が埋設されている。
【0012】フィールド1の中心部には、貫通孔1Aが
形成され、前記貫通孔1A内には、モータのフレーム後
端から突出されている図示していないモータ軸が貫通す
るようになっている。また、前記モータ軸の端部には、
ブレーキディスク4のボス部4Aが固定される。
【0013】前記ブレーキディスク4とフィールド1と
の対向している端面間には、磁性材料で形成されたアー
マチュア5が組み込まれている。アーマチュア5には、
複数の貫通したガイド孔5Aが形成されており、それぞ
れのガイド孔5Aには、前記ボルト2の頭部2Aが摺動
自在に嵌挿されている。本実施例においては、前記ボル
ト2の頭部2Aの外周面に振動の減衰能力の高いゴムや
樹脂材料によって形成された環状緩衝体6が被嵌されて
おり、頭部2Aの外周面と、ガイド孔5Aの内周面とが
直接接触しないようになっている。
【0014】アーマチュア5は、フィールド1に形成さ
れている図示していない凹部内に収容されている複数の
圧縮コイルバネによって、ブレーキディスク4側へ付勢
されており、ブレーキコイル3に通電されていない状態
では、ブレーキディスク4のアーマチュア5側の端面周
囲に接着されている摩擦板7に押し付けられている。ま
た、フィールド1のアーマチュア5側の端面周囲には、
複数のOリング8が装着されており、ブレーキコイル3
に通電されてアーマチュア5がフィールド1に吸引され
る際に、前記Oリング8がアーマチュア5に当接して、
アーマチュア5とフィールド1との直接の衝突による騒
音の発生を防止している。
【0015】前述した構成において、モータの回転開始
と同時にブレーキコイル3への通電が行われ、アーマチ
ュア5に励磁されたフィールド1からの磁気吸引力が作
用すると、アーマチュア5は前記圧縮コイルバネの付勢
力に抗して、ブレーキディスク4の摩擦板7から離れる
方向に移動する。しかしながら、前記アーマチュア5の
移動よりも、モータ軸に固定されたブレーキディスク4
の回転の方が僅かに早く開始されるため、ブレーキディ
スク4の回転に引きずられてアーマチュア5が回転しよ
うとする。その結果、アーマチュア5のガイド孔5Aの
内周面は、フィールド1に固定されているボルト2の頭
部2Aの外周面に衝突しようとする。しかしながら、ボ
ルト2の頭部2Aには、環状緩衝体6が被嵌されている
ため、衝突時の騒音の発生は防止される。
【0016】なお、前記の実施例の構造の静音型無励磁
作動ブレーキは、環状緩衝体6を用いることによって、
前述した図3に示す構造の従来の無励磁作動ブレーキと
比較測定したところ、従来のものでは、モータ起動時の
騒音が80dBであったのに対し、本発明のものでは7
0dBとなり、10dB騒音を低下させることができ
た。
【0017】次に、図2は、本発明の他の実施例を示す
要部断面図であって、本実施例では、アーマチュア5の
ガイド孔5A内周面に環状緩衝体6’を嵌着したもので
ある。本実施例においても、環状緩衝体6’によって、
前述した実施例と同様な効果を得ることができる。
【0018】また、本実施例では、同図に示すように、
ガイド孔5Aの内周面に環状溝5Bが形成されており、
環状緩衝体6の一部が前記環状溝5Bに嵌入するように
構成することによって、ガイド孔5Aから環状緩衝体
6’が脱落することを防止できる。
【0019】本発明は、前述した各実施例に記載した構
成に限定されるものではなく、環状緩衝体は、アーマチ
ュア5のガイド孔5A内周面とボルト2の頭部2A外周
面の間に介在されていればよい。したがって、環状緩衝
体は、ガイド孔5Aとボルト2の頭部2Aの両方に装着
してもよい。さらに、環状緩衝体は、ガイド孔5Aとボ
ルト2の頭部2Aの何れにも固定せずに、ガイド孔5A
とボルト2の頭部2Aとの隙間に挿入するようにしても
よい。ただし、その場合には、環状緩衝体が脱落しない
ように、アーマチュア5のフィールド1側の端面に係合
するガイド孔5Aより大きな外径の抜け止め用の鍔部を
形成することが好ましい。また、前記鍔部を厚く形成す
ることによって、アーマチュア5がフィールド1へ吸引
される際に、前記鍔部が緩衝機能を果たすため、Oリン
グ8を省略することができる。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の静音型
無励磁作動ブレーキによれば、モータの起動時に生じる
アーマチュアのガイド孔とボルト頭部との直接の衝突が
緩衝体によって阻止されて、騒音の発生が防止されるた
め、快適な作業環境を提供することができる。
【0021】その結果、運転時に騒音の発生が問題とな
る医療機器等の分野での利用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の静音型無励磁作動ブレーキの一実施
例を示す要部断面図である。
【図2】 本発明の静音型無励磁作動ブレーキの他の実
施例を示す要部断面図である。
【図3】 従来の無励磁作動ブレーキをモータに取り付
けた状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 フィールド 1A 貫通孔 2 ボルト 2A 頭部 3 ブレーキコイル 4 ブレーキ
ディスク 5 アーマチュア 5A ガイド孔 6,6’ 環状緩衝体 7 摩擦板 8 Oリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータのフレーム後端に取り付けられた
    フィールドの端面に突出したボルトの頭部をアーマチュ
    アに形成されているガイド孔に挿通して、前記アーマチ
    ュアをモータ軸方向に摺動自在に案内支持するように構
    成されている無励磁作動ブレーキにおいて、 前記ボルトの頭部外周面と前記ガイド孔内周面との間に
    環状緩衝体を介在させたことを特徴とする静音型無励磁
    作動ブレーキ。
  2. 【請求項2】 前記環状緩衝体は、ボルトの頭部外周面
    に被嵌されていることを特徴とする請求項1記載の静音
    型無励磁作動ブレーキ。
  3. 【請求項3】 前記環状緩衝体は、前記ガイド孔内周面
    に嵌着されていることを特徴とする請求項1記載の静音
    型無励磁作動ブレーキ。
JP21329395A 1995-08-22 1995-08-22 静音型無励磁作動ブレーキ Pending JPH0960665A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21329395A JPH0960665A (ja) 1995-08-22 1995-08-22 静音型無励磁作動ブレーキ

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JP21329395A JPH0960665A (ja) 1995-08-22 1995-08-22 静音型無励磁作動ブレーキ

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JPH0960665A true JPH0960665A (ja) 1997-03-04

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JP21329395A Pending JPH0960665A (ja) 1995-08-22 1995-08-22 静音型無励磁作動ブレーキ

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