JPH08193633A - ディスクブレーキ用制振装置 - Google Patents
ディスクブレーキ用制振装置Info
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- JPH08193633A JPH08193633A JP7004902A JP490295A JPH08193633A JP H08193633 A JPH08193633 A JP H08193633A JP 7004902 A JP7004902 A JP 7004902A JP 490295 A JP490295 A JP 490295A JP H08193633 A JPH08193633 A JP H08193633A
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- vibration
- piezoelectric element
- brake
- sensor
- damping device
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/0006—Noise or vibration control
- F16D65/0012—Active vibration dampers
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D2129/00—Type of operation source for auxiliary mechanisms
- F16D2129/06—Electric or magnetic
- F16D2129/12—Electrostrictive or magnetostrictive elements, e.g. piezoelectric
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐久性に優れるディスクブレーキの鳴き防止
のための制振装置を提供する。 【構成】 ブレーキピストン5内に圧電素子6、変位量
拡大機構7、圧電素子9を組込む。また、キャリパ4に
振動検出用の第1センサ11を取付け、このセンサと圧
電素子6、9を制御回路8につなぐ。第1センサ11で
制振が必要な振動を検出したら制御回路8から圧電素子
9に信号を流して逆圧電効果で素子9の長さをディスク
の軸方向に増大させ、その変位量を拡大して退避点にあ
る圧電素子6をインナパッド2に当たる制振点に移動さ
せ、この素子6を振動させてインナパッドを加振し、ブ
レーキ振動を打消す。この構成であれば、制振が必要な
時期にしか圧電素子にブレーキ圧が加わらず、そのため
装置の耐久性が向上する。
のための制振装置を提供する。 【構成】 ブレーキピストン5内に圧電素子6、変位量
拡大機構7、圧電素子9を組込む。また、キャリパ4に
振動検出用の第1センサ11を取付け、このセンサと圧
電素子6、9を制御回路8につなぐ。第1センサ11で
制振が必要な振動を検出したら制御回路8から圧電素子
9に信号を流して逆圧電効果で素子9の長さをディスク
の軸方向に増大させ、その変位量を拡大して退避点にあ
る圧電素子6をインナパッド2に当たる制振点に移動さ
せ、この素子6を振動させてインナパッドを加振し、ブ
レーキ振動を打消す。この構成であれば、制振が必要な
時期にしか圧電素子にブレーキ圧が加わらず、そのため
装置の耐久性が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスクブレーキのい
わゆる鳴きを止めるために、鳴きの原因であるブレーキ
振動を能動的な方法で抑える制振装置に関する。
わゆる鳴きを止めるために、鳴きの原因であるブレーキ
振動を能動的な方法で抑える制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクブレーキの鳴きを能動的手法で
抑制する装置としては、例えば、特開平4−54324
号公報、特開平4−54325号公報に示されているよ
うに、圧電素子を用いてパッドの振動を検出し、その検
出信号に基いて加振手段を作動させ、ここから異周波数
の振動をパッドに加えてブレーキ振動を減衰させるもの
がある。
抑制する装置としては、例えば、特開平4−54324
号公報、特開平4−54325号公報に示されているよ
うに、圧電素子を用いてパッドの振動を検出し、その検
出信号に基いて加振手段を作動させ、ここから異周波数
の振動をパッドに加えてブレーキ振動を減衰させるもの
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に示されるよ
うな従来の制振装置は、ブレーキをかけると加振手段と
して用いる圧電素子に否応なく制動圧力が加わる構造に
なっている。その圧力は急ブレーキ等の場合には非常に
大きく、また、鳴きの発生とは無関係に制動の度に加圧
されることから圧力を受ける回数も多く、そのため、圧
電素子の疲労破壊が起こり易く、耐久性に乏しいと云う
問題がある。
うな従来の制振装置は、ブレーキをかけると加振手段と
して用いる圧電素子に否応なく制動圧力が加わる構造に
なっている。その圧力は急ブレーキ等の場合には非常に
大きく、また、鳴きの発生とは無関係に制動の度に加圧
されることから圧力を受ける回数も多く、そのため、圧
電素子の疲労破壊が起こり易く、耐久性に乏しいと云う
問題がある。
【0004】本発明は、この問題を解決した鳴き防止用
の制振装置を提供しようとするものである。
の制振装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明においては、パッドに異周波数の振動を加え
る加振手段を、パッドに接する制振点とパッドから離れ
る退避点との間で移動可能に設置し、さらに、ブレーキ
振動を検出する第1センサからの信号で加振手段を前記
退避点から制振点に動かす駆動手段を設け、鳴きが生じ
るときのみ加振手段を制振点に移して作動させる構成に
したのである。
め、本発明においては、パッドに異周波数の振動を加え
る加振手段を、パッドに接する制振点とパッドから離れ
る退避点との間で移動可能に設置し、さらに、ブレーキ
振動を検出する第1センサからの信号で加振手段を前記
退避点から制振点に動かす駆動手段を設け、鳴きが生じ
るときのみ加振手段を制振点に移して作動させる構成に
したのである。
【0006】この制振装置は、加振手段をディスクの軸
方向に動かすようにしてパッドの裏側に配置するのが望
ましい(請求項2)。
方向に動かすようにしてパッドの裏側に配置するのが望
ましい(請求項2)。
【0007】また、加振手段は圧電素子で構成するのが
よい(請求項3)。駆動手段にも圧電素子を利用できる
(請求項4)。同一圧電素子を加振手段及び駆動手段と
して共用することもできる(請求項6)。
よい(請求項3)。駆動手段にも圧電素子を利用できる
(請求項4)。同一圧電素子を加振手段及び駆動手段と
して共用することもできる(請求項6)。
【0008】さらに、圧電素子から成る駆動手段で別途
設けた加振手段を動かすものには、駆動手段と加振手段
との間に変位量の拡大機構を加えておくのがよい(請求
項5)。
設けた加振手段を動かすものには、駆動手段と加振手段
との間に変位量の拡大機構を加えておくのがよい(請求
項5)。
【0009】また、駆動手段は、永久磁石と、通電時に
永久磁石との間に磁気反発力を生じて制振点側に移動
し、非通電時に永久磁石の吸引力で退避点側に戻る電磁
石とで構成されるものであってもよい(請求項7)。
永久磁石との間に磁気反発力を生じて制振点側に移動
し、非通電時に永久磁石の吸引力で退避点側に戻る電磁
石とで構成されるものであってもよい(請求項7)。
【0010】さらに、第1センサはブレーキ音を検出す
るものとし、特定周波数のブレーキ音検出時にそこから
の信号で前記駆動手段を作動させたり(請求項8)、パ
ッドの振動を制振点で検出する第2センサを設け、この
第2センサの検出信号に基づいて加振制御を行う構成
(請求項9)にすることも好ましいことである。
るものとし、特定周波数のブレーキ音検出時にそこから
の信号で前記駆動手段を作動させたり(請求項8)、パ
ッドの振動を制振点で検出する第2センサを設け、この
第2センサの検出信号に基づいて加振制御を行う構成
(請求項9)にすることも好ましいことである。
【0011】第2センサは、加振手段を共用したもので
あってもよい(請求項10)。このほか、第1センサの
検出信号で駆動手段と加振手段の双方を作動させること
(請求項11)も制限されない。
あってもよい(請求項10)。このほか、第1センサの
検出信号で駆動手段と加振手段の双方を作動させること
(請求項11)も制限されない。
【0012】また、加振手段をダンパに置換した制振装
置(請求項12)も考えられる。
置(請求項12)も考えられる。
【0013】
【作用】ブレーキの鳴きは、悪条件が重なったときなど
に発生するものであって、総制動回数中での発生頻度は
さほど高くない。
に発生するものであって、総制動回数中での発生頻度は
さほど高くない。
【0014】本発明では、その鳴きが発生するときのみ
加振手段を制振点に移動させて加振を行うことができ、
加振手段に圧力が加わる機会が非常に少ない。また、ブ
レーキが鳴きを生じるときのブレーキ圧も急ブレーキ等
の様な大きな圧力ではなく、従って、加振手段の疲労、
圧懐が減少し、装置の耐久性が向上する。
加振手段を制振点に移動させて加振を行うことができ、
加振手段に圧力が加わる機会が非常に少ない。また、ブ
レーキが鳴きを生じるときのブレーキ圧も急ブレーキ等
の様な大きな圧力ではなく、従って、加振手段の疲労、
圧懐が減少し、装置の耐久性が向上する。
【0015】なお、ブレーキの鳴きは、主にディスク軸
方向の振動によって起こり、また、ディスクが共振する
ことによってその鳴きが助長される。加振手段をディス
ク軸方向移動可能としてパッドの裏側に配する請求項2
の構成は、ブレーキ振動を打消すための加振がディスク
軸方向に行われ、また、パッドを介してディスクにも制
振力を加えることができ、鳴きの抑止効果が高まる。さ
らに、パッドの裏側であれば設置場所としてブレーキピ
ストンの内部空間を利用でき、既存のブレーキに少し手
を加えるだけで制振装置を組込める。
方向の振動によって起こり、また、ディスクが共振する
ことによってその鳴きが助長される。加振手段をディス
ク軸方向移動可能としてパッドの裏側に配する請求項2
の構成は、ブレーキ振動を打消すための加振がディスク
軸方向に行われ、また、パッドを介してディスクにも制
振力を加えることができ、鳴きの抑止効果が高まる。さ
らに、パッドの裏側であれば設置場所としてブレーキピ
ストンの内部空間を利用でき、既存のブレーキに少し手
を加えるだけで制振装置を組込める。
【0016】また、圧電素子は、小さなもので大きな力
を発生させ得るので、加振手段や駆動手段としてこの圧
電素子を用いる請求項3〜6の構成は、省スペース、省
エネルギの面で有利になる。この圧電素子は、移動を直
流成分の信号で、加振を交流成分の信号で行うと加振制
御に自由度が生じて制振効果を高めることができる。
を発生させ得るので、加振手段や駆動手段としてこの圧
電素子を用いる請求項3〜6の構成は、省スペース、省
エネルギの面で有利になる。この圧電素子は、移動を直
流成分の信号で、加振を交流成分の信号で行うと加振制
御に自由度が生じて制振効果を高めることができる。
【0017】制振効果が低くてもよければ移動を直流成
分の信号で、加振を直流成分のパルス信号で行ってもよ
く、この構成は電気回路が簡素になる。
分の信号で、加振を直流成分のパルス信号で行ってもよ
く、この構成は電気回路が簡素になる。
【0018】また、移動、加振を2種類の圧電素子で別
々に行えば、各々の特性に合った素子、例えば、駆動用
は変位が大きなもの、加振用は応答性に優れるものを選
択でき、装置性能の更なる向上が図れる。さらに、移動
用、加振用の圧電素子間に変位量の拡大機構を配した請
求項5の構成であれば、圧電素子だけでは要求移動量を
確保できない場合にも本発明を適用できる。
々に行えば、各々の特性に合った素子、例えば、駆動用
は変位が大きなもの、加振用は応答性に優れるものを選
択でき、装置性能の更なる向上が図れる。さらに、移動
用、加振用の圧電素子間に変位量の拡大機構を配した請
求項5の構成であれば、圧電素子だけでは要求移動量を
確保できない場合にも本発明を適用できる。
【0019】このほか、駆動手段を永久磁石と電磁石で
構成する請求項7の構成は、消費電流は大きくなるが変
位量の拡大機構無しで大きな移動量を得ることができ、
移動量を大きくする場合の装置構成が簡素になる。
構成する請求項7の構成は、消費電流は大きくなるが変
位量の拡大機構無しで大きな移動量を得ることができ、
移動量を大きくする場合の装置構成が簡素になる。
【0020】また、圧電素子等による振動検出は、検出
場所によって検出精度が左右されるが、ブレーキ振動を
音で検出する請求項8の構成であれば、その不具合が無
く、高検出精度を期待でき、簡素化、低コスト化のため
に第1センサの検出信号で駆動手段と加振手段の双方を
作動させる請求項11の構成でも音の周波数から適正な
加振周波数を選んで効果的な制振が行える。
場所によって検出精度が左右されるが、ブレーキ振動を
音で検出する請求項8の構成であれば、その不具合が無
く、高検出精度を期待でき、簡素化、低コスト化のため
に第1センサの検出信号で駆動手段と加振手段の双方を
作動させる請求項11の構成でも音の周波数から適正な
加振周波数を選んで効果的な制振が行える。
【0021】第2センサを付加してパッドの振動を加振
点で検出し、この検出信号に基いて加振制御を行う請求
項9、10の構成であると、ブレーキ振動を発生点近く
で正確に検出でき、そのブレーキ振動のレベルが要抑制
域に達したところでそれとは逆位相、同振幅の振動を付
加して制振効果を最大限に引き出すことが可能である。
この第2センサは、加振手段を共用すれば装置を簡素化
でき、一方、加振手段とは別のものを設ければ、加振手
段の応答性を良くして加振をより効果的に行うことがで
きる。
点で検出し、この検出信号に基いて加振制御を行う請求
項9、10の構成であると、ブレーキ振動を発生点近く
で正確に検出でき、そのブレーキ振動のレベルが要抑制
域に達したところでそれとは逆位相、同振幅の振動を付
加して制振効果を最大限に引き出すことが可能である。
この第2センサは、加振手段を共用すれば装置を簡素化
でき、一方、加振手段とは別のものを設ければ、加振手
段の応答性を良くして加振をより効果的に行うことがで
きる。
【0022】なお、加振手段をダンパに置き換えてブレ
ーキ振動を吸収、減衰させるもの(請求項12)も、上
と同様の理由によってその耐久性が向上する。
ーキ振動を吸収、減衰させるもの(請求項12)も、上
と同様の理由によってその耐久性が向上する。
【0023】
【実施例】図1に、第1実施例の制振装置を車両用ディ
スクブレーキに組込んだ状態にして示す。同図におい
て、1は車両の車輪と一体に回転する円板状のディスク
である。このディスク1の両側には、ディスクに摺接さ
せるインナパッド2とアウタパッド3が、各々制動トル
クを受けるマウンティングブラケット12でディスク軸
方向摺動可能に支持して配置されている。
スクブレーキに組込んだ状態にして示す。同図におい
て、1は車両の車輪と一体に回転する円板状のディスク
である。このディスク1の両側には、ディスクに摺接さ
せるインナパッド2とアウタパッド3が、各々制動トル
クを受けるマウンティングブラケット12でディスク軸
方向摺動可能に支持して配置されている。
【0024】マウンティングブラケット12には、ディ
スク1の外周を跨いでキャリパ4がディスク軸方向摺動
可能に支持されている。このキャリパ4は、インナ側の
シリンダ10に挿入したブレーキピストン5とアウタパ
ッド背面に接するアウタ爪4aを有しており、ブレーキ
ピストン5でインナパッド2をディスク1の一面に押し
当て、その押圧の反力でキャリパがインナ側に摺動して
爪4aがアウタパッドをディスク1の他面に押し当てる
ようになっている。
スク1の外周を跨いでキャリパ4がディスク軸方向摺動
可能に支持されている。このキャリパ4は、インナ側の
シリンダ10に挿入したブレーキピストン5とアウタパ
ッド背面に接するアウタ爪4aを有しており、ブレーキ
ピストン5でインナパッド2をディスク1の一面に押し
当て、その押圧の反力でキャリパがインナ側に摺動して
爪4aがアウタパッドをディスク1の他面に押し当てる
ようになっている。
【0025】図2は、ブレーキピストン5の内部の詳細
である。このように、ブレーキピストン5内には、ピス
トンの底壁で支えた圧電素子9と、変位量の拡大機構7
と、圧電素子6が組込まれている。変位量の拡大機構7
は、圧電素子9のディスク側端面に当接させた第1ピス
トン7aと、油封入部7bを挟んで第1ピストン7aに
対面させる固定部7cと、この固定部の中心孔に中心の
軸部を挿入した第2ピストン7dとで構成されており、
圧電素子6は第2ピストン7dのディスク側端面に接着
されている。
である。このように、ブレーキピストン5内には、ピス
トンの底壁で支えた圧電素子9と、変位量の拡大機構7
と、圧電素子6が組込まれている。変位量の拡大機構7
は、圧電素子9のディスク側端面に当接させた第1ピス
トン7aと、油封入部7bを挟んで第1ピストン7aに
対面させる固定部7cと、この固定部の中心孔に中心の
軸部を挿入した第2ピストン7dとで構成されており、
圧電素子6は第2ピストン7dのディスク側端面に接着
されている。
【0026】なお、ディスク軸方向に摺動可能とした第
1ピストン7aの外周とブレーキピストン5の内面との
間及びこれもディスク軸方向に摺動可能とした第2ピス
トン7dの軸部外周と固定部7cの中心穴内面との間は
油漏れ防止のためにそれぞれシール7eで密封されてい
る。
1ピストン7aの外周とブレーキピストン5の内面との
間及びこれもディスク軸方向に摺動可能とした第2ピス
トン7dの軸部外周と固定部7cの中心穴内面との間は
油漏れ防止のためにそれぞれシール7eで密封されてい
る。
【0027】また、圧電素子6のディスク側端面は、ブ
レーキピストン5の先端から少し後退した位置に配置さ
れている。この圧電素子6は加振手段として、また、も
うひとつの圧電素子9は移動用の駆動手段として各々利
用される。これ等の圧電素子6、9は、制御回路8に接
続されている。
レーキピストン5の先端から少し後退した位置に配置さ
れている。この圧電素子6は加振手段として、また、も
うひとつの圧電素子9は移動用の駆動手段として各々利
用される。これ等の圧電素子6、9は、制御回路8に接
続されている。
【0028】また、キャリパのアウタ爪4aには、図1
に示すように、振動検出用の第1センサ11が取付けら
れている。この第1センサ11としては、圧電素子や加
速度検出器の使用が考えられる。
に示すように、振動検出用の第1センサ11が取付けら
れている。この第1センサ11としては、圧電素子や加
速度検出器の使用が考えられる。
【0029】13は、ブレーキピストン5のリトラクト
機能をもつピストンシール、14はシリンダ10の開口
を塞ぐピストンブーツである。
機能をもつピストンシール、14はシリンダ10の開口
を塞ぐピストンブーツである。
【0030】このように構成した第1実施例の制振装置
は、圧電素子9に電圧を印加していない時は圧電素子6
が図の退避点にあり、この状態で第1センサ11がブレ
ーキ振動を検出している。
は、圧電素子9に電圧を印加していない時は圧電素子6
が図の退避点にあり、この状態で第1センサ11がブレ
ーキ振動を検出している。
【0031】一方、この第1センサ11から制御回路8
に制振が必要な信号が入力されると、制御回路8から圧
電素子9に直流成分の電圧が印加され、逆圧電効果で圧
電素子9の軸方向長さが増大する。このとき、圧電素子
9は反ディスク側端面がブレーキピストン5に受けられ
ているのでディスク側端面が変位し、この変位で第1ピ
ストン7aがディスク側に動いて油封入部7b内の油液
を圧縮する。また、それによって生じる油液の圧力で第
2ピストン7dが押される。この第2ピストン7dの有
効受圧面の面積は第1ピストン7aのそれより小さく、
従って、第2ピストン7dの移動ストロークは第1ピス
トン7aのそれに対し、2者の有効受圧面の面積比の逆
数に応じて増幅され、そのために、圧電素子6が制振点
に動いてインナパッド2に押し当てられる。本実施例で
は、第1ピストン7a、第2ピストン7dの有効受圧面
積について、それぞれ25cm2 、5cm2 としたとこ
ろ、圧電素子9の偏位量10μmを50μmに拡大して
圧電素子6を加振可能位置まで移動させることができ
た。
に制振が必要な信号が入力されると、制御回路8から圧
電素子9に直流成分の電圧が印加され、逆圧電効果で圧
電素子9の軸方向長さが増大する。このとき、圧電素子
9は反ディスク側端面がブレーキピストン5に受けられ
ているのでディスク側端面が変位し、この変位で第1ピ
ストン7aがディスク側に動いて油封入部7b内の油液
を圧縮する。また、それによって生じる油液の圧力で第
2ピストン7dが押される。この第2ピストン7dの有
効受圧面の面積は第1ピストン7aのそれより小さく、
従って、第2ピストン7dの移動ストロークは第1ピス
トン7aのそれに対し、2者の有効受圧面の面積比の逆
数に応じて増幅され、そのために、圧電素子6が制振点
に動いてインナパッド2に押し当てられる。本実施例で
は、第1ピストン7a、第2ピストン7dの有効受圧面
積について、それぞれ25cm2 、5cm2 としたとこ
ろ、圧電素子9の偏位量10μmを50μmに拡大して
圧電素子6を加振可能位置まで移動させることができ
た。
【0032】次に、圧電素子6が加振点に移動したら、
この素子6によってインナパッド2の振動を直接検出す
ることが可能になる。そこで、ここでは圧電素子6を第
2センサとして機能させ、素子の圧電効果でインナパッ
ド2の振動周波数、振幅を検出し、その検出振動が要制
振レベルになったとき、圧電素子6に交流成分の電圧を
印加してこの素子6をブレーキ振動とは逆位相、同振幅
で振動させ、これによる加振でパッドの振動を打消すよ
うにした。
この素子6によってインナパッド2の振動を直接検出す
ることが可能になる。そこで、ここでは圧電素子6を第
2センサとして機能させ、素子の圧電効果でインナパッ
ド2の振動周波数、振幅を検出し、その検出振動が要制
振レベルになったとき、圧電素子6に交流成分の電圧を
印加してこの素子6をブレーキ振動とは逆位相、同振幅
で振動させ、これによる加振でパッドの振動を打消すよ
うにした。
【0033】圧電素子6は、複数個の素子を組合わせて
用いてもよく、例えば、図3の第2実施例のように、検
出専用の素子6-1と、加振専用の素子6-2を使い分ける
と検出精度、加振効率がよくなる。また、加振制御のた
めの信号を図1の第1センサ11から得ること、或いは
第1センサ11と第2センサの2者から得ることも可能
である。
用いてもよく、例えば、図3の第2実施例のように、検
出専用の素子6-1と、加振専用の素子6-2を使い分ける
と検出精度、加振効率がよくなる。また、加振制御のた
めの信号を図1の第1センサ11から得ること、或いは
第1センサ11と第2センサの2者から得ることも可能
である。
【0034】このほか、本実施例では、変位量拡大機構
7内の圧力媒体として油を用いたが、これはゴムに置き
換えてもよく、この場合、シール機構が不要で、構造の
簡素化が図れる。
7内の圧力媒体として油を用いたが、これはゴムに置き
換えてもよく、この場合、シール機構が不要で、構造の
簡素化が図れる。
【0035】なお、図の装置或いは変位量拡大機構内の
油をゴムに置換した装置は、圧電素子6を省いて第2ピ
ストン7dを直接インナパッド2に押し当てる構造にし
ても、鳴きの抑制効果が得られる。拡大機構7がダンパ
として働き、油やゴムによる振動吸収が行われるからで
ある。
油をゴムに置換した装置は、圧電素子6を省いて第2ピ
ストン7dを直接インナパッド2に押し当てる構造にし
ても、鳴きの抑制効果が得られる。拡大機構7がダンパ
として働き、油やゴムによる振動吸収が行われるからで
ある。
【0036】次に、駆動手段の形態を変えた第3実施例
を図4に示す。この制振装置は、図1の圧電素子13に
代えて永久磁石15と電磁石16をブレーキピストン5
内に設け、その両者によって圧電素子6を退避点から加
振点に動かす構成にしている。永久磁石15と電磁石1
6は同一極性の磁極面が向き合うようにし、圧電素子6
は電磁石16のディスク側端面に貼り付けてある。
を図4に示す。この制振装置は、図1の圧電素子13に
代えて永久磁石15と電磁石16をブレーキピストン5
内に設け、その両者によって圧電素子6を退避点から加
振点に動かす構成にしている。永久磁石15と電磁石1
6は同一極性の磁極面が向き合うようにし、圧電素子6
は電磁石16のディスク側端面に貼り付けてある。
【0037】このようにして電磁石16に直流電流を流
すと永久磁石15との間に磁気反発力が生じ、この力で
電磁石16が動いて圧電素子6が図4(b)に示すよう
に制振点に移動する。この装置は変位量の拡大機構が無
くても磁気反発力で比較的大きな変位ストロークを得る
ことができ、装置が簡素になる。
すと永久磁石15との間に磁気反発力が生じ、この力で
電磁石16が動いて圧電素子6が図4(b)に示すよう
に制振点に移動する。この装置は変位量の拡大機構が無
くても磁気反発力で比較的大きな変位ストロークを得る
ことができ、装置が簡素になる。
【0038】圧電素子6を制振点に動かした後の制振制
御は、先に述べたのと同様の方法で行う。この装置もダ
ンパ機能が得られ、従って、加振手段(圧電素子6)を
省いて装置を成立させることが可能である。
御は、先に述べたのと同様の方法で行う。この装置もダ
ンパ機能が得られ、従って、加振手段(圧電素子6)を
省いて装置を成立させることが可能である。
【0039】図5は、第4実施例である。この制振装置
は、図1と同じ構造のキャリパを用いてアウタ側で制振
を行うようにしてある。即ち、図のようにアウタ爪4a
のパッド加圧面に素子取付孔17を設け、その穴17の
穴底部に圧電素子6をアウタ爪のパッド加圧面から突出
しないように配置している。その圧電素子6は、制御回
路8に接続されており、その素子が移動のための駆動手
段、加振手段、及び第2センサの3つを兼ねる構成にし
ている。また、第1センサとしてここでは集音マイク1
8を採用し、このマイク18をブレーキ音のみをキャッ
チするためにキャリパ4のブリッジ部に取付けてディス
クの径方向延長線上に位置させている。
は、図1と同じ構造のキャリパを用いてアウタ側で制振
を行うようにしてある。即ち、図のようにアウタ爪4a
のパッド加圧面に素子取付孔17を設け、その穴17の
穴底部に圧電素子6をアウタ爪のパッド加圧面から突出
しないように配置している。その圧電素子6は、制御回
路8に接続されており、その素子が移動のための駆動手
段、加振手段、及び第2センサの3つを兼ねる構成にし
ている。また、第1センサとしてここでは集音マイク1
8を採用し、このマイク18をブレーキ音のみをキャッ
チするためにキャリパ4のブリッジ部に取付けてディス
クの径方向延長線上に位置させている。
【0040】この第4実施例の装置は、マイク18でブ
レーキ音を検出し、その検出音が制振を必要とするもの
かどうかをマイク18につないだ制御回路8内で判断す
る。そして、制振の必要な音が入力されたら圧電素子6
に直流成分の電圧を加えて逆圧電効果でその素子の長さ
をディスク軸方向に増大させ、ディスク側端面を制振点
に動かしてアウタパッド3の背面に押し当てる。また、
この状態になると圧電素子6を第2センサとしてアウタ
パッド3の振動を圧電効果で検出できるので、その振動
検出を行い、そこからの信号を基に制御回路8から制振
のための交流成分の電圧を流して逆圧電効果で圧電素子
6を振動させ、この振動をアウタパッド3に加えてブレ
ーキ振動を打ち消す。
レーキ音を検出し、その検出音が制振を必要とするもの
かどうかをマイク18につないだ制御回路8内で判断す
る。そして、制振の必要な音が入力されたら圧電素子6
に直流成分の電圧を加えて逆圧電効果でその素子の長さ
をディスク軸方向に増大させ、ディスク側端面を制振点
に動かしてアウタパッド3の背面に押し当てる。また、
この状態になると圧電素子6を第2センサとしてアウタ
パッド3の振動を圧電効果で検出できるので、その振動
検出を行い、そこからの信号を基に制御回路8から制振
のための交流成分の電圧を流して逆圧電効果で圧電素子
6を振動させ、この振動をアウタパッド3に加えてブレ
ーキ振動を打ち消す。
【0041】この場合も、圧電素子6は、図3のように
検出専用、加振専用のものに分けて両者を使い分けると
検出精度と加振効率が上がる。
検出専用、加振専用のものに分けて両者を使い分けると
検出精度と加振効率が上がる。
【0042】この構造も、加振制御のための信号をマイ
ク18から或いはマイク18と圧電素子6の2者から得
ることができる。但し、第1センサが検出場所の違いに
よる影響を受けないマイクであるので、第2センサを省
いてマイク18からの信号で加振を行っても実態に即し
た制振が望める。
ク18から或いはマイク18と圧電素子6の2者から得
ることができる。但し、第1センサが検出場所の違いに
よる影響を受けないマイクであるので、第2センサを省
いてマイク18からの信号で加振を行っても実態に即し
た制振が望める。
【0043】図6は第5実施例である。これは、移動専
用の圧電素子13を加えてこの素子の長さを直流成分の
電圧の印加で変え、その変位を利用して圧電素子6を制
振点に動かす点が図5の第4実施例と異なる。他の構成
は、第4実施例と変わらない。
用の圧電素子13を加えてこの素子の長さを直流成分の
電圧の印加で変え、その変位を利用して圧電素子6を制
振点に動かす点が図5の第4実施例と異なる。他の構成
は、第4実施例と変わらない。
【0044】なお、いずれの実施例も、圧電素子を振動
させる信号は直流成分のパルス信号であってもよい。ま
た、ブレーキピストン5の中に圧電素子の支持部を設け
てインナ側において図5、図6の構造で制振を行うこ
と、或いは、図1〜図4のいずれかの構造と図5又は図
6の構造を組み合わせてインナ、アウタの双方で制振を
行うことも制限されない。
させる信号は直流成分のパルス信号であってもよい。ま
た、ブレーキピストン5の中に圧電素子の支持部を設け
てインナ側において図5、図6の構造で制振を行うこ
と、或いは、図1〜図4のいずれかの構造と図5又は図
6の構造を組み合わせてインナ、アウタの双方で制振を
行うことも制限されない。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の制振装置
は、制振用の要素、即ち、パッドに制振用の振動を加え
る加振手段や、振動吸収用のダンパを、制振が必要な時
期にのみ制振点に動かしてパッドに接触させる構成とし
たので、制振用要素がブレーキ圧を受ける機会が大幅に
減り、過度の圧力を受けることも無くなって、装置の耐
久性が向上する。
は、制振用の要素、即ち、パッドに制振用の振動を加え
る加振手段や、振動吸収用のダンパを、制振が必要な時
期にのみ制振点に動かしてパッドに接触させる構成とし
たので、制振用要素がブレーキ圧を受ける機会が大幅に
減り、過度の圧力を受けることも無くなって、装置の耐
久性が向上する。
【0046】なお、制振用要素をパッドの裏側に配して
ディスク軸方向に動かすものは、効率的な制振が行え、
性能向上が図れるほか、ブレーキピストンの内部空洞を
設置スペースとして有効活用することもできる。
ディスク軸方向に動かすものは、効率的な制振が行え、
性能向上が図れるほか、ブレーキピストンの内部空洞を
設置スペースとして有効活用することもできる。
【0047】また、加振手段や駆動手段として圧電素子
を用いるものはブレーキの大型化を招かず、消費電力も
小さくて済む。この圧電素子は圧力に弱いが、本発明で
は、この素子を用いても十分な耐久性を確保できる。
を用いるものはブレーキの大型化を招かず、消費電力も
小さくて済む。この圧電素子は圧力に弱いが、本発明で
は、この素子を用いても十分な耐久性を確保できる。
【0048】さらに、変位量の拡大機構を有するもの
は、移動ストロークを大きく確保でき、用途の拡大と保
護の確実化が図れる。
は、移動ストロークを大きく確保でき、用途の拡大と保
護の確実化が図れる。
【0049】また、駆動手段を電磁石と永久磁石で構成
したものは大きな移動ストロークを簡素な構成で得るこ
とができる。
したものは大きな移動ストロークを簡素な構成で得るこ
とができる。
【0050】このほか、第2センサを付加してそこから
の信号で加振手段を作動させるものは、振動の検出精度
を高めて加振効率を上げることができる。
の信号で加振手段を作動させるものは、振動の検出精度
を高めて加振効率を上げることができる。
【0051】また、音を検出するマイクを第1センサと
して利用するものは、第2センサが無くてもブレーキ振
動を正しく検出して効果的な制振を行うことができる。
して利用するものは、第2センサが無くてもブレーキ振
動を正しく検出して効果的な制振を行うことができる。
【0052】さらに、圧電素子を共用して駆動、加振或
いは振動検出を行うものは、装置の簡素化の効果が高
く、一方、共用を避けるものは各々の特性に合った素子
を選択して装置性能をより一層高めることができる。
いは振動検出を行うものは、装置の簡素化の効果が高
く、一方、共用を避けるものは各々の特性に合った素子
を選択して装置性能をより一層高めることができる。
【図1】第1実施例の制振装置を使用状態にして示す断
面図
面図
【図2】図1の要部の拡大図
【図3】加振用と検出用の圧電素子を分けた例を示す図
【図4】(a):駆動手段の形態を変えた第3実施例の
断面図 (b):同上の装置の作動状態を示す図
断面図 (b):同上の装置の作動状態を示す図
【図5】制振をアウタ側で行う第4実施例の断面図
【図6】制振をアウタ側で行う第5実施例の断面図
1 ディスク 2 インナパッド 3 アウタパッド 4 キャリパ 4a アウタ爪 5 ブレーキピストン 6 圧電素子 6-1 検出専用素子 6-2 加振専用素子 7 変位量拡大機構 7a 第1ピストン 7b 油封入部 7c 固定部 7d 第2ピストン 7e シール 8 制御回路 9 圧電素子 10 シリンダ 11 第1センサ 12 マウンティングブラケット 13 ピストンシール 14 ピストンブーツ 15 永久磁石 16 電磁石 17 素子取付穴 18 集音マイク
フロントページの続き (72)発明者 坂 寛延 伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友電気工 業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 中島 志郎 伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友電気工 業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 山下 雄康 伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友電気工 業株式会社伊丹製作所内
Claims (12)
- 【請求項1】 ブレーキ振動を第1センサで検出し、デ
ィスクに摺接させたパッドに加振手段でブレーキ振動と
は異なる振動を加えて前記ブレーキ振動を減衰させるデ
ィスクブレーキ用制振装置において、前記加振手段を、
パッドに接する制振点とパッドから離れる退避点との間
で移動可能に設置し、さらに、第1センサの振動検出信
号で、加振手段を前記退避点から制振点に動かす駆動手
段を設けたことを特徴とするディスクブレーキ用制振装
置。 - 【請求項2】 前記加振手段を、ディスク軸方向に移動
可能としてパッドの裏側に配置した請求項1記載のディ
スクブレーキ用制振装置。 - 【請求項3】 前記加振手段を、交流成分の信号又は直
流成分のパルス信号の印加で振動を生じる圧電素子で構
成した請求項1又は2記載のディスクブレーキ用制振装
置。 - 【請求項4】 前記駆動手段を、直流成分の信号の印加
で端面間の距離が拡大する圧電素子で構成し、この圧電
素子をディスクブレーキのキャリパヌはブレーキピスト
ンで受けてこの圧電素子で加振手段を制振点に押し動か
すようにした請求項1、2又は3記載のディスクブレー
キ用制振装置。 - 【請求項5】 前記加振手段を交流成分の信号、又は直
流成分のパルス信号を印加して振動させる第1圧電素子
で、駆動手段を直流成分の信号を印加して端面間距離を
拡大させる第2圧電素子で各々構成し、さらに、第1、
第2圧電素子間に第2圧電素子の端面変位を拡大して第
1圧電素子に伝える変位量の拡大機構を設置した請求項
1又は2記載のディスクブレーキ用制振装置。 - 【請求項6】 前記加振手段と駆動手段を同一圧電素子
で構成し、この素子に対する直流成分の信号の印加で素
子の端面を制振点に移動させ、交流成分の信号、又は直
流成分のパルス信号の印加で素子を振動させてパッドを
加振するようにした請求項1又は2記載のブレーキ用制
振装置。 - 【請求項7】 前記駆動手段を、永久磁石と、通電時に
永久磁石との間に磁気反発力を生じて制振点側に移動
し、非通電時に永久磁石の吸引力で退避点側に戻る電磁
石とで構成した請求項1、2又は3記載のディスクブレ
ーキ用制振装置。 - 【請求項8】 前記第1センサとしてブレーキ音を検出
するものを用い、特定周波数のブレーキ音検出時にそこ
からの信号で前記駆動手段を作動させるようにした請求
項1乃至7のいずれかに記載のディスクブレーキ用制振
装置。 - 【請求項9】 パッドの振動を制振点で検出する第2セ
ンサを設け、この第2センサの検出信号に基づいて加振
制御を行うようにした請求項1乃至8のいずれかに記載
のディスクブレーキ用制振装置。 - 【請求項10】 第1センサの検出信号で制振点に移動
した加振手段を前記第2センサとして共用する請求項9
記載のディスクブレーキ用制振装置。 - 【請求項11】 前記第1センサの検出信号で駆動手段
と加振手段の双方を作動させるようにした請求項1乃至
8のいずれかに記載のディスクブレーキ用制振装置。 - 【請求項12】 請求項1記載の制振装置の加振手段を
ダンパに置き換えて構成されるディスクブレーキ用制振
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7004902A JPH08193633A (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | ディスクブレーキ用制振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7004902A JPH08193633A (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | ディスクブレーキ用制振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08193633A true JPH08193633A (ja) | 1996-07-30 |
Family
ID=11596599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7004902A Pending JPH08193633A (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | ディスクブレーキ用制振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08193633A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19736275A1 (de) * | 1997-08-21 | 1999-03-25 | Itt Mfg Enterprises Inc | Vorrichtung zur Schwingungsreduktion an einer Bremse |
WO2000032958A3 (de) * | 1998-12-01 | 2000-10-12 | Lucas Ind Plc | Vorrichtung mit schwingungsgedämpftem bauteil, insbesondere eine bremse |
KR20020084592A (ko) * | 2001-05-03 | 2002-11-09 | 현대자동차주식회사 | 차량의 브레이크시스템 |
KR101294085B1 (ko) * | 2011-12-05 | 2013-08-08 | 현대자동차주식회사 | 브레이크 디스크 거동 측정시스템 |
CN105257734A (zh) * | 2014-07-10 | 2016-01-20 | 联邦默高自动衬带有限公司 | 制动器衬片、制动器、控制系统以及使制动器减噪的方法 |
FR3141906A1 (fr) * | 2022-11-10 | 2024-05-17 | Hitachi Astemo France | Dispositif d'attenuation du bruit produit par un dispositif de freinage |
CN118254732A (zh) * | 2024-05-31 | 2024-06-28 | 江苏三志制动器有限公司 | 一种汽车制动器安装用限位支架 |
-
1995
- 1995-01-17 JP JP7004902A patent/JPH08193633A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2000032958A3 (de) * | 1998-12-01 | 2000-10-12 | Lucas Ind Plc | Vorrichtung mit schwingungsgedämpftem bauteil, insbesondere eine bremse |
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KR20020084592A (ko) * | 2001-05-03 | 2002-11-09 | 현대자동차주식회사 | 차량의 브레이크시스템 |
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