JPH0960547A - 内燃機関のスロットル制御装置 - Google Patents

内燃機関のスロットル制御装置

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JPH0960547A
JPH0960547A JP7213113A JP21311395A JPH0960547A JP H0960547 A JPH0960547 A JP H0960547A JP 7213113 A JP7213113 A JP 7213113A JP 21311395 A JP21311395 A JP 21311395A JP H0960547 A JPH0960547 A JP H0960547A
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duty ratio
internal combustion
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throttle
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    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D11/00Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated
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    • F02D2011/101Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type characterised by the means for actuating the throttles
    • F02D2011/102Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type characterised by the means for actuating the throttles at least one throttle being moved only by an electric actuator

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  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Direct Current Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子スロットルシステムにおいて、例えば、
ISC等でスロットルバルブの動きが比較的少なく一定
の開度を保持するときには、外乱トルクに対して補償し
つつ、電流マイナーループや付加的な回路または高速の
プロセッサ処理を不要としてコスト削減すること。 【解決手段】 負荷トルクTL (外乱トルク)を補償す
るため、DCモータ12を流れている実電流値Ia と実
際のスロットル開度θthとに基づき算出された外乱トル
ク推定値Tdis が電流の次元に変換されたのち、Dr =
(R/E)IM の関係式を用い、モータ平均電流値IM
、Rにモータ抵抗値Ra 、Eにバッテリ電圧+Bが代
入されデューティ比Dr の次元に変換される。このデュ
ーティ比DrにてDCモータを駆動するデューティ比が
補正されることで、外乱フィードバックが実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクセルペダルの
踏込量に応じて直流(以下、単に『DC』と記す)モー
タを駆動しスロットルバルブの開度を制御する内燃機関
のスロットル制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関のスロットル制御装置に
おいて、アイドリング時に機関回転数を一定に保持する
アイドルスピードコントロール(Idle Speed Control:
アイドル回転数制御;以下、単に『ISC』と記す)、
走行時に車速を一定に保持するクルーズコントロール
(Cruise Control;以下、単に『C/C』と記す)、発
進・加速時に車輪の空転を抑えるトラクションコントロ
ール(Traction Control;以下、単に『TRC』と記
す)等の技術が知られている。
【0003】これらの機能を1つに集約するため、スロ
ットルバルブをアクチュエータとしてのDCモータで駆
動する『電子スロットルシステム』と称するスロットル
制御技術が提案されており、関連する先行技術文献とし
ては、特開昭59−58131号公報にて開示されたも
のが知られている。この電子スロットルシステムで、例
えば、ISCを実現するには、スロットルバルブの位置
決め精度(分解能)としては0.01〜0.03度以下
が要求され、一般的に、アクチュエータとして安価、高
トルク、高分解能なDCモータが使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、安価な
スロット付DCモータを用いたときのモータ発生トルク
リップルや制御対象からの付加トルクリップル、加え
て、摩擦やヒステリシス等の非線形性に起因する微小振
動が発生することがあり、結果として、ISC等のとき
に内燃機関の機関回転数がうねり状の変動(ハンチン
グ)となって現れることで運転者等に不快感をもたらす
という不具合があった。
【0005】また、従来より、DCモータ、ブラシレス
モータ(同期モータ)、インダクションモータ(誘導モ
ータ)を制御する際に外乱トルクに対する耐性を大きく
する目的で、モータの実電流値と実際のスロットル開度
とから外乱トルク推定値を算出して補正する後述の外乱
オブザーバの適用が行われている。この外乱オブザーバ
を適用する際には、モータに電流フィードバックとして
の電流マイナーループを用いた制御系(電流マイナール
ープ制御系(Current Minor Loop Control System))を
設け、指令電流値と実電流値とが一致するような機構が
取付けられている。そして、この電流マイナーループが
外乱オブザーバの理論的前提となっている。
【0006】外乱オブザーバの理論式の導出に関連する
先行技術文献としては、SICE講習会−Motion Contr
olの理論とその応用(1993.3.1-2・東京)における“モ
ーションコントロールの統一的な考え方とその設計法”
(慶応義塾大学:大西公平、村上俊之)にて開示された
ものが知られている。この技術文献内で使用されている
符号及び記号を本明細書内においても同様に使用するも
のとする。ここで、Tdis:外乱トルク推定値、Kt:トル
ク定数、Ia ref:指令電流値、Ia:実電流値、J:イナ
ーシャ(モータ軸慣性)、ω:モータ角速度、θth:実
際のスロットル開度、TL:負荷トルク(外乱トルク)、
s:ラプラス演算子、g:遮断周波数、R:モータの抵
抗値、L:モータのインダクタンス、Ke:モータの逆起
電力とすると、結果は図23のブロック図に示され、外
乱トルク推定値Tdis は次式(1)で算出される。
【0007】
【数1】 Tdis =Ktn・Ia ref −Jn (dω/dt) ・・・(1) 上式(1)で、外乱トルク推定値Tdis が求まるために
は、モータの実電流値Ia と指令電流値Ia ref とが一
致していることが前提となっている。即ち、実際のブロ
ック図では図24に示すように、電流マイナーループを
設け、実電流値Ia と指令電流値Ia ref とを一致させ
るための電流コントローラが必要となる。通常、DCモ
ータの機械的時定数に比べ、電流の時定数は1桁〜2桁
程度小さく非常に高速な制御系である。したがって、電
流コントローラはアナログ回路で構成されることが多く
付加的な回路を必要とし、また、ディジタル制御する場
合では、高速サンプリングするためのDSP(ディジタ
ルシグナルプロセッサ)等の専用プロセッサを必要とす
る。
【0008】そこで、この発明は、かかる不具合を解決
するためになされたもので、スロットル制御に際して、
例えば、ISC等でスロットルバルブの動きが比較的少
なく一定の開度を保持するときには、外乱トルクに対す
る補償は必要であるがモータの逆起電力やインダクタン
スによる影響が無視できることに着目し、電流マイナー
ループや付加的な回路または高速のプロセッサ処理を不
要としてコスト削減可能な内燃機関のスロットル制御装
置の提供を課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる内燃機
関のスロットル制御装置は、アクセルペダルの踏込量に
応じてDCモータを駆動しスロットルバルブの開度を制
御するものにおいて、前記DCモータに流れている電流
と前記スロットルバルブの開度とから外乱トルクを算出
する外乱トルク演算手段と、前記外乱トルク演算手段で
算出された前記外乱トルクに基づく電流変動分をデュー
ティ比に変換するデューティ比変換手段と、前記デュー
ティ比変換手段で変換された前記デューティ比に基づき
前記DCモータを駆動するデューティ比を補正するデュ
ーティ比補正手段とを具備するものである。
【0010】請求項2にかかる内燃機関のスロットル制
御装置は、アクセルペダルの踏込量に応じてDCモータ
を駆動しスロットルバルブの開度を制御するものにおい
て、前記DCモータに流れている電流と前記スロットル
バルブの開度とから外乱トルクを算出する外乱トルク演
算手段と、前記外乱トルク演算手段で算出された前記外
乱トルクに基づく電流変動分から前記DCモータを駆動
するデューティ比のオフセット値を算出するオフセット
値演算手段と、前記オフセット値演算手段で算出された
前記オフセット値の分だけ前記DCモータを駆動するデ
ューティ比を補正するデューティ比補正手段とを具備す
るものである。
【0011】請求項3にかかる内燃機関のスロットル制
御装置は、アクセルペダルの踏込量に応じてDCモータ
を駆動しスロットルバルブの開度を制御するものにおい
て、前記DCモータに流れている電流をモータ抵抗値と
バッテリ電圧とに基づきデューティ比に変換するデュー
ティ比変換手段と、前記デューティ比変換手段で変換さ
れた前記デューティ比に基づき前記DCモータを駆動す
るデューティ比を補正するデューティ比補正手段とを具
備するものである。
【0012】請求項4にかかる内燃機関のスロットル制
御装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載
の前記DCモータに流れている電流を、前記DCモータ
に直列に接続された抵抗とその両端子間の電位差に基づ
き検出するものである。
【0013】
【作用】請求項1の内燃機関のスロットル制御装置にお
いては、外乱トルク演算手段でDCモータに流れている
電流とスロットルバルブの開度とから外乱トルクが算出
され、この外乱トルクに基づく電流変動分がデューティ
比変換手段でデューティ比に変換され、このデューティ
比に基づきデューティ比補正手段でDCモータを駆動す
るデューティ比が補正される。このため、外乱トルクが
デューティ比に変換されDCモータを駆動するデューテ
ィ比が補正される。
【0014】請求項2の内燃機関のスロットル制御装置
においては、外乱トルク演算手段でDCモータに流れて
いる電流とスロットルバルブの開度とから外乱トルクが
算出され、この外乱トルクに基づく電流変動分からオフ
セット値演算手段でDCモータを駆動するデューティ比
のオフセット値が算出され、このオフセット値の分だけ
デューティ比補正手段でDCモータを駆動するデューテ
ィ比が補正される。このため、外乱トルクの大きさに対
するオフセット値が付加され、DCモータを駆動するデ
ューティ比が補正される。
【0015】請求項3の内燃機関のスロットル制御装置
においては、デューティ比変換手段でDCモータに流れ
ている電流がモータ抵抗値とバッテリ電圧とに基づきデ
ューティ比に変換され、このデューティ比に基づきデュ
ーティ比補正手段でDCモータを駆動するデューティ比
が補正される。このため、DCモータに流れている電流
がデューティ比に変換されDCモータを駆動するデュー
ティ比が補正される。
【0016】請求項4の内燃機関のスロットル制御装置
では、請求項1乃至請求項3のいずれか1つにおけるD
Cモータに流れている電流がDCモータに直列に接続さ
れた抵抗とその両端子間の電圧に基づき検出される。こ
のため、DCモータに流れる全てのモードにおける電流
が検出される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施の形
態に基づいて説明する。
【0018】〈実施の形態1〉図1は本発明の第一の実
施の形態にかかる内燃機関のスロットル制御装置の全体
構成を示す概略図である。
【0019】図1において、1は内燃機関であり、内燃
機関1には吸気通路2を通って空気が供給される。3は
スロットルバルブであり、スロットルバルブ3は吸気通
路2の途中に設けられ、このスロットルバルブ3にはス
ロットル開度を検出するスロットル開度センサ4が設け
られている。5はアクセルペダルであり、アクセルペダ
ル5にはアクセル開度を検出するアクセル開度センサ6
が設けられている。
【0020】10はECU(Electronic Control Unit:
電子制御装置)であり、ECU10にはスロットル開度
センサ4からのスロットル開度信号TH 及びアクセルペ
ダル5からのアクセル開度信号Ap が入力されている。
12はアクチュエータとしてのDCモータであり、DC
モータ12にはECU10側から電流が供給される。ま
た、13はDCモータ12とスロットルバルブ3との間
に配設される減速ギヤ列であり、14はスロットルバル
ブ3を全閉側に常時付勢するリターンスプリングであ
る。
【0021】次に、本発明の第一の実施の形態にかかる
内燃機関のスロットル制御装置の要部構成を示す図2及
びPID制御における信号の流れを示す図3を参照して
説明する。
【0022】図2において、アクセルペダル5の踏込量
に対応するアクセル開度センサ6からのアクセル開度信
号Ap 及びスロットルバルブ3のスロットル開度に対応
するスロットル開度センサ4からのスロットル開度信号
TH がA/D変換器10aでA/D変換されECU10
に入力される。それらの信号に応じてECU10からモ
ータ駆動回路11にPWM(Pulse Width Modulation:パ
ルス幅変調)信号が出力される。そして、モータ駆動回
路11からDCモータ12に電流が流され、DCモータ
12が駆動され減速ギヤ列13を介してスロットルバル
ブ3が開閉される。なお、7はスロットルバルブ3の全
閉位置を規制する全閉ストッパである。
【0023】このとき、図3に示すように、ECU10
ではスロットルバルブ3のスロットル開度に対応するス
ロットル開度センサ4のスロットル開度信号TH に基づ
いて算出された実際のスロットル開度(以下、単に『実
開度』と記す)θthとアクセルペダル5のアクセル開度
に対応するアクセル開度センサ6のアクセル開度信号A
p に基づいて算出されたスロットルバルブ3の目標開度
としてのスロットル開度指令値(以下、単に『指令値』
と記す)θcmd との偏差がなくなるようにPID制御回
路10bによるPID制御によりモータ駆動回路11を
介してDCモータ12に対するフィードバック制御が実
行される。
【0024】次に、PID制御におけるP(比例)項、
I(積分)項、D(微分)項の各制御定数であるP項ゲ
インKp 、I項ゲインTi 、D項ゲインTd とスロット
ルバルブ3の制御特性との関係を説明する。
【0025】P項ゲインKp は、スロットルバルブ3の
開閉における立上がりまたは立下がりの傾き、即ち、応
答速度を制御している。したがって、このP項ゲインK
p が大きくなるとスロットルバルブ3の応答速度は速く
なるが、反動としてのオーバシュートが大きくなりスロ
ットル開度を一定保持しようとすると発振し易くなる。
【0026】また、I項ゲインTi は、スロットルバル
ブ3のスロットル開度指令値θcmdと実際のスロットル
開度θthとの偏差を小さくするように制御している。し
たがって、このI項ゲインTi が大きくなるとスロット
ルバルブ3の挙動が大きくなりスロットル開度を一定保
持しようとすると発振し易くなる。
【0027】そして、D項ゲインTd は、スロットルバ
ルブ3の開閉における応答速度に関連する最終収束速度
を制御している。したがって、このD項ゲインTd が大
きくなるとスロットルバルブ3の応答速度が遅くなる
が、反面、スロットルバルブ3のスロットル開度変動時
のオーバシュートが小さくなる。
【0028】次に、本発明の第一の実施の形態にかかる
内燃機関のスロットル制御装置を適用した外乱フィード
バックについて図4を参照して説明する。
【0029】図4に示すように、外乱トルクとしての負
荷トルクTL を補償するため、先行技術文献として挙げ
た“モーションコントロールの統一的な考え方とその設
計法”により前述の式(1)にて求まる外乱トルク推定
値Tdis に1/Ktnが乗算され電流の次元に変換された
のち、スロットルバルブ3が殆ど停止しているときには
DCモータ12に流れる電流が定常状態となっており、
また、モータ逆起電力E0 =0とできることから、特願
平6−284659号で開示したR={(E−E0 )/
IM }・Dr を変形したDr =(R/E)IM の関係式
を用い、DCモータ12を流れている実電流値Ia に基
づいて検出される後述のモータ平均電流値IM 、RにD
Cモータ12のモータ抵抗値Ra 、Eにバッテリ電圧+
Bが代入されデューティ比Dr の次元に変換されること
で、外乱フィードバックが実現される。
【0030】なお、上述の関係式におけるモータ抵抗値
Rは急激に変化しないため一度求まると次回の更新時ま
では一定と見做せ、同様に、バッテリ電圧Eも一定と見
做せる。このためデューティ比Dr とモータ平均電流値
IM とは比例関係となり相互変換が可能である。また、
図4には、ノイズフィルタとしてg/(s+g)が挿入
されているがなくてもよい。
【0031】従来では、実電流値Ia は指令電流値Ia
ref に一致しているとの前提(電流マイナーループ制御
系)があったため測定していないが、本実施の形態では
その前提がないため実電流値Ia を測定している。通
常、スロットル系には安全のため図示しない電流監視回
路が装着されておりこれを流用している。
【0032】また、上述のノイズフィルタのために応答
性が鈍り、例えば、静摩擦から動摩擦へ移行する際に生
じるような急激な外乱トルク変化に追従できないときに
は、図5に示すように、外乱フィードバックを補う目的
で実開度θthの微分値(=モータ角速度ω)が一定値以
上となったとき、パルス変換回路Pc を介して外乱トル
ク推定値によるデューティ比にパルス印加することで、
ある程度の応答性を確保することができる。
【0033】更に、この外乱フィードバックを電子スロ
ットルシステムに適用すると、ハンチングの周期及びピ
ークが変化することが分かっている。一方、通常、内燃
機関における仕様ではスロットルバルブ3のハンチング
に対しハンチング周波数〔Hz〕とハンチング量〔度p
−p〕とのパラメータによる許容範囲(図6に示すOK
領域)が決まっており、外乱オブザーバを適用すること
で、この許容範囲内にハンチング特性を移行することが
できる。
【0034】更にまた、外乱オブザーバを理想的に動作
させるためには、スロットル開度信号を理想微分する必
要があるが、現実にはノイズ等のため近似的な微分しか
できない。このような不完全微分による遅れが原因であ
るハンチング抑制不良に対しては、外乱オブザーバにお
ける理論的に最適なオブザーバゲインよりも大きなゲイ
ンでフィードバックすることでハンチング特性が改善さ
れる場合もある。
【0035】次に、本発明の第一の実施の形態にかかる
内燃機関のスロットル制御装置で使用されているECU
10の外乱フィードバックの処理手順を図7のフローチ
ャートに基づき、図8及び図9のタイムチャートを参照
して説明する。
【0036】まず、ステップS101で外乱トルク補償
制御が必要であるかが判定される。この判定条件として
は、機関回転数の大きさやその変化量の大きさまたはス
イッチ操作により内燃機関がISCやC/C等の制御状
態にあり、外乱フィードバックが必要であるかである。
ステップS101の判定条件が成立しないときには、本
ルーチンを終了する。一方、ステップS101の判定条
件が成立するときには、ステップS102に移行し、モ
ータ平均電流値IM が算出される。次にステップS10
3に移行して、外乱トルク推定値Tdis が算出される。
次にステップS104に移行して、モータ角速度ωが所
定値α以上であるかが判定される。ステップS104の
判定条件が成立するときには、急激な外乱トルク変化が
あり、その外乱トルク(負荷トルク)への追従を助ける
ため、上述のパルス印加処理が実行され、図8に示すよ
うに、パルス印加有りのときにはパルス印加なしのとき
に比べて実開度の変化が少なくなるように補正される。
【0037】ここで、ステップS104の判定条件が成
立しないときには、ステップS105の処理はスキップ
される。次にステップS106に移行して、デューティ
比補正処理として外乱トルク(負荷トルク)がステップ
S102で算出されたモータ平均電流値IM とステップ
S103で算出された外乱トルク推定値Tdis とに基づ
いてデューティ比に換算される。そして、ステップS1
07に移行し、補正されたデューティ比に基づいてDC
モータ12にPWM出力処理が実行されたのちステップ
S101に戻り、以下同様の処理が繰返される。これに
より、図9に示すように、外乱トルク(負荷トルク)が
発生したとき、外乱フィードバックなしでは実開度の変
化が大きく生じるが、外乱フィードバック有りでは実開
度の変化を殆どなくすことができる。
【0038】このように、本実施の形態の内燃機関のス
ロットル制御装置は、アクセルペダル5の踏込量に応じ
てDCモータ12を駆動しスロットルバルブ3の開度を
制御するものにおいて、DCモータ12に流れている電
流とスロットルバルブ3の開度とから外乱トルクを算出
するECU10にて達成される外乱トルク演算手段と、
前記外乱トルク演算手段で算出された前記外乱トルクに
基づく電流変動分をデューティ比に変換するECU10
にて達成されるデューティ比変換手段と、前記デューテ
ィ比変換手段で変換された前記デューティ比に基づきD
Cモータ12を駆動するデューティ比を補正するECU
10にて達成されるデューティ比補正手段とを具備する
ものであり、これを請求項1の実施の形態とすることが
できる。
【0039】したがって、外乱トルク演算手段でDCモ
ータ12に流れている実電流値Iaに基づくモータ平均
電流値IM とスロットルバルブ3の実開度θthとから外
乱トルクとしての負荷トルクTL に対応する外乱トルク
推定値Tdis が算出され、この外乱トルク推定値Tdis
に基づく電流変動分がデューティ比変換手段でデューテ
ィ比Dr に変換され、このデューティ比Dr に基づきデ
ューティ比補正手段でDCモータ12を駆動するデュー
ティ比が補正される。これにより、外乱トルクが補償さ
れ外乱フィードバックが実現される。
【0040】〈実施の形態2〉図10は本発明の第二の
実施の形態にかかる内燃機関のスロットル制御装置を適
用した非線形ゲインによる外乱フィードバックを示す説
明図である。なお、本発明の第二の実施の形態にかかる
内燃機関のスロットル制御装置を用いた内燃機関とその
周辺構成及びPID制御における信号の流れについて
は、上述の第一の実施の形態における図1、図2及び図
3と同様であり、その詳細な説明を省略する。
【0041】制御対象は、図11(a)に示すような、
リターンスプリング14によるバネ定数及びヒステリシ
スと減速ギヤ列13による負荷トルクリップルを有す
る。また、DCモータ12は安価なスロット付を使用し
ており、図11(b)に示すような、モータ発生トルク
リップルを有しており、非線形性の強いアクチュエータ
構成である。
【0042】本実施の形態においては、制御対象の非線
形性に起因する微小振動を抑える目的でオフセット量Δ
を設けるものである。このオフセット量Δは、図12に
示すような特性を有し、外乱トルク推定値Tdis として
の偏差の符号に応じて正または負のオフセット量Δが制
御出力へ付加される。なお、オフセット量Δの特性とし
ては、図12(a)に示すような不連続とする方式また
は図12(b)に示すような連続的とする方式がある。
また、オフセット量Δは外乱トルク(負荷トルク)の大
きさに依存するものであり、外乱トルクの大きさに対す
る最適なオフセット量Δを予め測定・実験によってマッ
プ値として記憶設定しておき、制御出力に付加すること
でハンチングを抑制するものである。
【0043】偏差と発生トルク(制御出力)との関係
は、図12(a)に対応して図13(a)、図12
(b)に対応して図13(b)に示すようになる。この
オフセット量の付加はアナログ制御方式では簡易な回路
を付加するだけで、また、ディジタル制御方式ではソフ
トウェアの小規模な変更で済むため、低コストで実現で
きる。
【0044】次に、その作用について、図14及び図1
5を参照して説明する。
【0045】図14(b)に示す実開度は、本実施の形
態におけるオフセットがない場合の図14(a)に示す
指令値に対する遷移状態であり、微小振動が発生してい
る例である。ここで、スロットルバルブ3を指令値とし
て不安定な位置(図15(c)に示すような逆特性とな
る位置)で静止させることを考える。すると、時刻t1
でトルクリップルの影響により、スロットルバルブ3は
指令値よりも僅かに開いた位置で静止している。そし
て、時刻t2 でI(積分)項ゲインTi により摩擦やヒ
ステリシスに打勝つトルクが発生されスロットルバルブ
3は動きだすが、トルクリップルの影響で今度は指令値
よりも僅かに閉じた位置で静止し、以後同様に微小振動
を繰返す。この時の指令値(図14(a))と実開度
(図14(b))との差が偏差(図14(c))とな
る。本実施の形態に基づく図14(d)に示すオフセッ
ト量は、図14(c)に示す偏差の符号に応じて正また
は負の一定値が制御出力に付加され、図15(d)に示
すような逆特性(トルクリップル)を補償する。このた
め、オフセット量なしでは指令値(図14(a))と実
開度(図14(b))とが僅かにズレた位置で静止して
いるが、図14(e)に示すように、本実施の形態にお
けるオフセット量有りでは、実開度を指令値と一致させ
静止させることができる。
【0046】このように、本実施の形態の内燃機関のス
ロットル制御装置は、アクセルペダル5の踏込量に応じ
てDCモータ12を駆動しスロットルバルブ3の開度を
制御するものにおいて、DCモータ12に流れている電
流とスロットルバルブ3の開度とから外乱トルクを算出
するECU10にて達成される外乱トルク演算手段と、
前記外乱トルク演算手段で算出された前記外乱トルクに
基づく電流変動分からDCモータ12を駆動するデュー
ティ比のオフセット値を算出するECU10にて達成さ
れるオフセット値演算手段と、前記オフセット値演算手
段で算出された前記オフセット値の分だけDCモータ1
2を駆動するデューティ比を補正するECU10にて達
成されるデューティ比補正手段とを具備するものであ
り、これを請求項2の実施の形態とすることができる。
【0047】したがって、外乱トルク演算手段でDCモ
ータ12に流れている実電流値Iaに基づくモータ平均
電流値IM とスロットルバルブ3の実開度θthとから外
乱トルクとしての負荷トルクTL に対応する外乱トルク
推定値Tdis が算出され、この外乱トルク推定値Tdis
に基づく電流変動分からオフセット値演算手段でDCモ
ータ12を駆動するデューティ比のオフセット値Δが算
出され、このオフセット値Δの分だけデューティ比補正
手段でDCモータ12を駆動するデューティ比が補正さ
れる。これにより、外乱トルクの大きさに対する最適な
オフセット値が付加され、スロットルバルブの実開度に
おけるハンチング現象が抑制され、その実開度を指令値
に一致させることができる。
【0048】〈実施の形態3〉図16は本発明の第三の
実施の形態にかかる内燃機関のスロットル制御装置を適
用した電流フィードバックを示す説明図である。なお、
本発明の第三の実施の形態にかかる内燃機関のスロット
ル制御装置を用いた内燃機関とその周辺構成及びPID
制御における信号の流れについては、上述の第一の実施
の形態における図1、図2及び図3と同様であり、その
詳細な説明を省略する。
【0049】本実施の形態においては、上述の実施の形
態における外乱オブザーバは使用しないが、上述の関係
式Dr =(R/E)IM を用いて、電流フィードバック
を行う方式を示す。ハンチング現象では、スロットルバ
ルブ3が急激に変化し振動する過程で変化の直前に電流
値が変化することが実験的に確かめられている。
【0050】図16においては、この電流値の変化分を
デューティ比に変換しフィードバックすることにより、
ハンチング現象を抑制するものである。上述の第一の実
施の形態と同様、モータ平均電流値IM 及びモータ抵抗
値Ra を算出して、Dr =(R/E)IM に代入するこ
とでデューティ比に変換し、元のデューティ比から減算
することで電流フィードバックを実現している。
【0051】このように、本実施の形態の内燃機関のス
ロットル制御装置は、アクセルペダル5の踏込量に応じ
てDCモータ12を駆動しスロットルバルブ3の開度を
制御するものにおいて、DCモータ12に流れている電
流をモータ抵抗値とバッテリ電圧とに基づきデューティ
比に変換するECU10にて達成されるデューティ比変
換手段と、前記デューティ比変換手段で変換された前記
デューティ比に基づきDCモータ12を駆動するデュー
ティ比を補正するECU10にて達成されるデューティ
比補正手段とを具備するものであり、これを請求項3の
実施の形態とすることができる。
【0052】したがって、デューティ比変換手段でDC
モータ12に流れている実電流値Ia に基づくモータ平
均電流値IM がモータ抵抗値Ra とバッテリ電圧+Bと
に基づきデューティ比Dr に変換され、このデューティ
比Dr に基づきデューティ比補正手段でDCモータ12
を駆動するデューティ比が補正される。これにより、ス
ロットルバルブの実開度におけるハンチング現象が抑制
され、外乱トルクが補償され外乱フィードバックが実現
される。
【0053】ここで、上述の第一、第二及び第三の実施
の形態において、外乱オブザーバ及び外乱フィードバッ
クを実行するには、DCモータ12を流れている実電流
値Ia に基づくモータ平均電流値IM を検出する必要が
ある。次に、そのモータ平均電流値IM の検出方法につ
いて説明する。
【0054】DCモータ12のモータ駆動回路11は、
通常、図17に基本回路を示すように、Hブリッジ回路
にて構成される。図17において、MはDCモータ1
2、Tr1〜Tr4はスイッチングトランジスタ、Eはバッ
テリ電源である。スイッチングトランジスタTr1〜Tr4
の各ゲートにはECU10からのモータ駆動信号がそれ
ぞれ入力される。PWM駆動でDCモータ12の正転方
向(矢印方向)に電流iを流すには、スイッチングトラ
ンジスタTr1をON及びスイッチングトランジスタTr2
をOFFとしたままで、スイッチングトランジスタTr
3,Tr4を交互にON,OFFとすればよい。
【0055】すると、図18にタイムチャートを示すよ
うに、スイッチングトランジスタTr3がOFF及びスイ
ッチングトランジスタTr4がONのときバッテリ電源E
よりDCモータ12に電力が供給され、スイッチングト
ランジスタTr3がON及びスイッチングトランジスタT
r4がOFFのときDCモータ12のインダクタンスに蓄
積されたエネルギが放出され、電流が持続される(以
下、この電流を『フライバック電流』という)。また、
DCモータ12を逆転させるには、スイッチングトラン
ジスタTr3をON及びスイッチングトランジスタTr4を
OFFとしたままで、スイッチングトランジスタTr1,
Tr2を交互にON,OFFとすればよい。
【0056】ここで、図19(b)に従来のモータ駆動
回路を示すように、過電流検出のために、Hブリッジ回
路のバッテリ電源E側に電流検出抵抗rを挿入して電流
を検出していた。このため、外乱オブザーバや外乱フィ
ードバックまたは電流フィードバック等のためのパラメ
ータとしてのDCモータ12に流れる全てのモードにお
ける電流を検出する必要があっても、電流検出抵抗rに
流れる電流はバッテリ電源Eより供給される電流i1,i
3 のみでフライバック電流i2,i4 を検出することはで
きなかった。
【0057】そこで、本実施の形態においては、図19
(a)に示すように、電流検出抵抗rをDCモータ12
に直列に挿入接続する。すると、電流検出抵抗rにはD
Cモータ12に流れる全てのモードにおける電流i1 〜
i4 が流れ、それら全ての電流i1 〜i4 を検出するこ
とができる。
【0058】図20は図19(a)のHブリッジ回路を
用いた具体的な電流検出回路を示す回路図である。
【0059】図20において、電流検出抵抗rの両端子
間の電位差を検出し、その検出電圧を電流検出抵抗rの
抵抗値で除算することで電流値を求める。電流検出抵抗
rの両端子間の電位差(V2 −V1 )は、差動増幅器C
OMで所定倍に増幅されたのち、A/D変換器10aに
てディジタル化されECU10に取込まれる。
【0060】ECU10内ではDCモータ12に対する
PWM駆動のための演算を行っており、DCモータ12
のON/OFF時刻は分かっている。このため、図21
に示すようなモータ電流波形において、供給電流波形の
始端の時点でA/D変換された電流値I1,I3 及びフラ
イバック電流波形の始端の時点でA/D変換された電流
値I2 が検出される。ここで、DCモータ12に流れる
電流が定常状態となっているときにはI3 =I1 とな
る。
【0061】このとき、DCモータ12を流れるモータ
平均電流値IM は次式(2)により、図22のタイムチ
ャートに示すように求まる。
【0062】
【数2】 IM =(I1 +I2 )/2 ・・・(2) また、DCモータ12のモータ抵抗値Rは上式(2)を
上述の関係式Dr =(R/E)IM に代入した次式
(3)にて算出することができる。
【0063】
【数3】 R=2E・Dr /(I1 +I2 ) ・・・(3) なお、図19(a)に示すように、Hブリッジ回路に電
流検出抵抗rを挿入すると両端ともバッテリ電源、GN
D(グランド)に接続されていないことになり、その差
分電圧は定格内となるが、それぞれの端子の電位は大き
く振れ、後段の差動増幅器COMの入力定格を越える可
能性がある。そこで、図20に示す電流検出回路では、
両端子の入力に抵抗による分圧回路を設け、差動増幅器
COMの入力を保護し、利得が両端子共に同じとなるよ
うに工夫している。また、図20に示すように、差動増
幅器COMの出力側にプルアップ接続されている抵抗R
Aは、モータ駆動用のスイッチングトランジスタTr1〜
Tr4のON/OFF切替時に、差動増幅用のオペアンプ
の出力電流が反転し、そのオペアンプの出力トランジス
タにスイッチングディレイが生じ、結果として、出力電
圧にサージ性ノイズが発生しないように付加されてい
る。この抵抗RA はプルダウン接続でもよい。
【0064】このように、上述の実施の形態の内燃機関
のスロットル制御装置におけるDCモータ12に流れて
いる電流を、DCモータ12に直列に接続された抵抗r
とその両端子間の電位差(V2 −V1 )に基づき検出す
るものであり、これを請求項4の実施の形態とすること
ができる。
【0065】したがって、DCモータ12に流れている
実電流値Ia に基づくモータ平均電流値IM が、DCモ
ータ12に直列に接続された抵抗rとその両端子間の電
位差(V2 −V1 )に基づき検出される。このように、
モータ平均電流値IM が検出されることで上述の外乱フ
ィードバックや電流フィードバックが達成される。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の内燃機
関のスロットル制御装置によれば、外乱トルク演算手段
でDCモータに流れている電流とスロットルバルブの開
度とから外乱トルクが算出され、この外乱トルクに基づ
く電流変動分がデューティ比変換手段でデューティ比に
変換され、このデューティ比に基づきデューティ比補正
手段でDCモータを駆動するデューティ比が補正され
る。これにより、外乱トルクが適切に補償され外乱フィ
ードバックを実現することができる。
【0067】請求項2の内燃機関のスロットル制御装置
によれば、外乱トルク演算手段でDCモータに流れてい
る電流とスロットルバルブの開度とから外乱トルクが算
出され、この外乱トルクに基づく電流変動分からオフセ
ット値演算手段でDCモータを駆動するデューティ比の
オフセット値が算出され、このオフセット値の分だけデ
ューティ比補正手段でDCモータを駆動するデューティ
比が補正される。これにより、外乱トルクの大きさに対
する最適なオフセット値が付加され、スロットル開度に
おけるハンチング現象を抑制することができる。
【0068】請求項3の内燃機関のスロットル制御装置
によれば、デューティ比変換手段でDCモータに流れて
いる電流がモータ抵抗値とバッテリ電圧とに基づきデュ
ーティ比に変換され、このデューティ比に基づきデュー
ティ比補正手段でDCモータを駆動するデューティ比が
補正される。これにより、スロットル開度におけるハン
チング現象が抑制され、外乱トルクが適切に補償され外
乱フィードバックを実現することができる。
【0069】請求項4の内燃機関のスロットル制御装置
によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1つにおけ
るDCモータに流れている電流が、DCモータに直列に
接続された抵抗とその両端子間の電圧に基づき検出され
る。これにより、外乱オブザーバや外乱フィードバック
または電流フィードバック等のためのパラメータとして
のDCモータに流れる全てのモードにおける電流を検出
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第一、第二及び第三の実施の
形態にかかる内燃機関のスロットル制御装置の全体構成
を示す概略図である。
【図2】 図2は本発明の第一、第二及び第三の実施の
形態にかかる内燃機関のスロットル制御装置の要部構成
を示すブロック図である。
【図3】 図3は本発明の第一、第二及び第三の実施の
形態にかかる内燃機関のスロットル制御装置における信
号の流れを示す説明図である。
【図4】 図4は本発明の第一の実施の形態にかかる内
燃機関のスロットル制御装置を適用した外乱フィードバ
ックを示す説明図である。
【図5】 図5は本発明の第一の実施の形態にかかる内
燃機関のスロットル制御装置を適用し外乱トルク推定値
によるデューティ比にパルス印加する外乱フィードバッ
クを示す説明図である。
【図6】 図6は本発明の第一の実施の形態にかかる内
燃機関のスロットル制御装置におけるスロットルバルブ
のハンチング許容範囲を示す特性図である。
【図7】 図7は本発明の第一の実施の形態にかかる内
燃機関のスロットル制御装置で使用されているECUの
外乱フィードバックの処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図8】 図8は本発明の第一の実施の形態にかかる内
燃機関のスロットル制御装置におけるパルス印加の効果
を示すタイムチャートである。
【図9】 図9は本発明の第一の実施の形態にかかる内
燃機関のスロットル制御装置における外乱フィードバッ
クの効果を示すタイムチャートである。
【図10】 図10は本発明の第二の実施の形態にかか
る内燃機関のスロットル制御装置を適用した非線形ゲイ
ンによる外乱フィードバックを示す説明図である。
【図11】 図11は本発明の第二の実施の形態にかか
る内燃機関のスロットル制御装置における負荷トルクリ
ップル及びモータ発生トルクリップルを示す特性図であ
る。
【図12】 図12は本発明の第二の実施の形態にかか
る内燃機関のスロットル制御装置における偏差とオフセ
ット量との関係を示す特性図である。
【図13】 図13は本発明の第二の実施の形態にかか
る内燃機関のスロットル制御装置における偏差と発生ト
ルク(制御出力)との関係を示す特性図である。
【図14】 図14は本発明の第二の実施の形態にかか
る内燃機関のスロットル制御装置における指令値と実開
度との関係を示すタイムチャートである。
【図15】 図15は本発明の第二の実施の形態にかか
る内燃機関のスロットル制御装置におけるオフセット量
付加による発生トルク(制御出力)変化を示す説明図で
ある。
【図16】 図16は本発明の第三の実施の形態にかか
る内燃機関のスロットル制御装置を適用した電流フィー
ドバックを示す説明図である。
【図17】 図17は本発明の第一、第二及び第三の実
施の形態にかかる内燃機関のスロットル制御装置におけ
るモータ駆動回路を示す基本回路図である。
【図18】 図18は図17のモータ駆動回路における
動作を説明するタイムチャートである。
【図19】 図19は従来及び本発明の第一、第二及び
第三の実施の形態にかかる内燃機関のスロットル制御装
置におけるモータ電流検出するためのモータ駆動回路を
示す回路図である。
【図20】 図20は本発明の第一、第二及び第三の実
施の形態にかかる内燃機関のスロットル制御装置におけ
るモータ電流検出するための回路図である。
【図21】 図21は本発明の第一、第二及び第三の実
施の形態にかかる内燃機関のスロットル制御装置におけ
るモータ電流値検出を示す説明図である。
【図22】 図22は図21で検出されたモータ電流値
からモータ平均電流値の算出を示すタイムチャートであ
る。
【図23】 図23は外乱オブザーバの理論式による外
乱トルク推定値の導出を示すブロック図である。
【図24】 図24は外乱オブザーバの理論式による指
令電流値と実電流値との一致を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 内燃機関 3 スロットルバルブ 4 スロットル開度センサ 5 アクセルペダル 6 アクセル開度センサ 10 ECU(電子制御装置) 10a A/D変換器 10b PID制御回路 11 モータ駆動回路 12 DCモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02P 7/29 H02P 7/29 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセルペダルの踏込量に応じて直流モ
    ータを駆動しスロットルバルブの開度を制御する内燃機
    関のスロットル制御装置において、 前記直流モータに流れている電流と前記スロットルバル
    ブの開度とから外乱トルクを算出する外乱トルク演算手
    段と、 前記外乱トルク演算手段で算出された前記外乱トルクに
    基づく電流変動分をデューティ比に変換するデューティ
    比変換手段と、 前記デューティ比変換手段で変換された前記デューティ
    比に基づき前記直流モータを駆動するデューティ比を補
    正するデューティ比補正手段とを具備することを特徴と
    する内燃機関のスロットル制御装置。
  2. 【請求項2】 アクセルペダルの踏込量に応じて直流モ
    ータを駆動しスロットルバルブの開度を制御する内燃機
    関のスロットル制御装置において、 前記直流モータに流れている電流と前記スロットルバル
    ブの開度とから外乱トルクを算出する外乱トルク演算手
    段と、 前記外乱トルク演算手段で算出された前記外乱トルクに
    基づく電流変動分から前記直流モータを駆動するデュー
    ティ比のオフセット値を算出するオフセット値演算手段
    と、 前記オフセット値演算手段で算出された前記オフセット
    値の分だけ前記直流モータを駆動するデューティ比を補
    正するデューティ比補正手段とを具備することを特徴と
    する内燃機関のスロットル制御装置。
  3. 【請求項3】 アクセルペダルの踏込量に応じて直流モ
    ータを駆動しスロットルバルブの開度を制御する内燃機
    関のスロットル制御装置において、 前記直流モータに流れている電流をモータ抵抗値とバッ
    テリ電圧とに基づきデューティ比に変換するデューティ
    比変換手段と、 前記デューティ比変換手段で変換された前記デューティ
    比に基づき前記直流モータを駆動するデューティ比を補
    正するデューティ比補正手段とを具備することを特徴と
    する内燃機関のスロットル制御装置。
  4. 【請求項4】 前記直流モータに流れている電流は、 前記直流モータに直列に接続された抵抗とその両端子間
    の電位差に基づき検出することを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれか1つに記載の内燃機関のスロット
    ル制御装置。
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