JPH0958195A - 熱刻印装置 - Google Patents

熱刻印装置

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JPH0958195A
JPH0958195A JP22080595A JP22080595A JPH0958195A JP H0958195 A JPH0958195 A JP H0958195A JP 22080595 A JP22080595 A JP 22080595A JP 22080595 A JP22080595 A JP 22080595A JP H0958195 A JPH0958195 A JP H0958195A
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marking
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time
amount
marking punch
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JP22080595A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Takagi
英利 高木
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の熱刻印装置では、刻印ポンチの押圧時
間を一定に管理しているので、刻印ポンチと被刻印物と
の接触面積の変動により刻印のくぼみ深さが変動してし
まい、均一な刻印文字が得られない。 【解決手段】 エアシリンダ11のシリンダロッド12
の先端に圧力センサ16が取り付けられている。また、
シリンダロッド12の移動量を検出する距離センサ14
が配設されている。そして、制御装置20は、圧力セン
サ16の出力信号から刻印ポンチ1の被刻印物9の表面
への当接時点を認識し、距離センサ14の出力信号から
該当接時点からの刻印ポンチ1の移動量をモニターし、
該移動量が所定量に達するようにエアシリンダ11を駆
動制御している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、加熱された刻印
ポンチおよび熱転写インクシートを用いてプラスチック
表面に文字等を刻印する熱刻印装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の熱刻印装置を示す断面図で
あり、図において1は刻印ポンチであり、この刻印ポン
チ1は、ガイド3に上下方向に摺動可能に取り付けら
れ、さらにガイド3に保持されたヒータ2により加熱さ
れるように構成されている。4は刻印ポンチ1の上端に
固着されて刻印ポンチ1と一体となって摺動移動するロ
ッド、5はロッド4の上端のフランジ部4aとガイド3
との間に縮設されてロッド4を上方向に付勢するバネ、
6はバネ5の付勢力に抗して刻印ポンチ1を下方向に摺
動移動させるエアシリンダ、7はエアシリンダ6に出没
自在に取り付けられたシリンダロッドである。8は熱転
写インクシート、9はプラスチック製の被刻印物、10
はガイド3およびエアシリンダ6が固着され、被刻印物
9が載置されるベースである。
【0003】つぎに、上記従来の熱刻印装置の動作につ
いて説明する。刻印動作開始前では、エアシリンダ6が
非作動状態にあり、バネ5の付勢力がフランジ部4aに
作用して、ロッド4が上方向(刻印ポンチ1が被刻印物
9から離反する方向)に押し上げられている。この時、
このロッド4と一体に構成された刻印ポンチ1はガイド
3のストッパ3aに当接して最上位置に位置している。
そして、刻印ポンチ1がヒータ2の加熱により被刻印物
9の融点以上の温度に保持されている。そこで、エアシ
リンダ6を作動させて、シリンダロッド7を下方向に延
出させる。そして、シリンダロッド7はその先端がロッ
ド4の上端に当接し、バネ5の付勢力に抗してロッド4
を下方向に移動させる。同時に、刻印ポンチ1がガイド
3に案内されて下方向(図中矢印Aで示される方向)に
摺動移動する。そして、刻印ポンチ1は熱転写インクシ
ート8を介して被刻印物9の表面に当接する。この時、
被刻印物9の表面は、刻印ポンチ1により加熱されて軟
化し、シリンダロッド7の加圧力により刻印ポンチ1の
先端部が押し込まれる。そこで、被刻印物9の表面に
は、図9に示されるように、刻印ポンチ1の先端面に形
成された文字等がくぼみ9aとして形成され、さらに熱
転写インクシート8のインク8aが該くぼみ9aの底面
に熱転写される。ついで、シリンダロッド7が埋没する
方向(上方向)にエアシリンダ6を作動させる。する
と、刻印ポンチ1はバネ5の付勢力によりガイド3に案
内されて上方向に摺動移動し、被刻印物9から離反す
る。そして、刻印ポンチ1は最上位置まで上昇し、刻印
動作開始前の状態に戻る。
【0004】この時、刻印ポンチ1が被刻印物9の表面
に当接している時間を増減させることで、被刻印物9の
表面からくぼみ9aの底面までの深さが変化することか
ら、エアシリンダ6の作動時間を一定に制御して、くぼ
み9aが一定の深さとなる刻印文字を得るようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種熱刻印装置にお
いて、多品種の文字の刻印を行う場合には、刻印の文字
の種類や文字数の増減により被刻印物9の表面への刻印
ポンチ1の接触面積が増減し、刻印ポンチ1の被刻印物
9に対する単位面積当たりの加圧力が変化し、刻印ポン
チ1の被刻印物9への単位時間当たりの沈み込み量が変
化してしまう。そこで、刻印文字が適正な深さを有する
くぼみ9aとして形成されるためには、単位面積当たり
の加圧力を適性に調整する必要がある。また、複数の刻
印ポンチ1を用いて刻印を行う場合においても、被刻印
物9の表面への各刻印ポンチ1の接触面積が異なり、刻
印ポンチ1毎に単位面積当たりの加圧力を適性に調整す
る必要がある。さらに、刻印ポンチ1の加熱温度によっ
ても、刻印ポンチ1の被刻印物9への単位時間当たりの
沈み込み量が変化してしまうので、刻印ポンチ1の加熱
温度を一定に制御する必要がある。しかしながら、従来
の熱刻印装置は以上のように、エアシリンダ6の作動時
間を一定に制御して一定の深さの刻印文字を得るように
しているので、刻印ポンチ1により被刻印物9の表面へ
の刻印ポンチ1の接触面積が増減したり、刻印ポンチ1
の加熱温度が変動すると、刻印文字の深さが変動してし
まうという課題があった。そして、刻印文字の深さが増
加すると、刻印文字のにじみが発生し、該深さが減少す
ると、刻印文字のかすれが発生してしまうことになる。
また、上述の課題を解決するために、刻印ポンチ1に応
じて刻印ポンチ1の被刻印物9に対する単位面積当たり
の加圧力を一定に調整することも考えられるが、刻印ポ
ンチ1毎に、被刻印物9の表面への刻印ポンチ1の接触
面積から刻印ポンチ1の被刻印物9に対する単位面積当
たりの加圧力が一定となるようにエアシリンダ6の加圧
力を調整する段取り替えが必要となり、刻印作業性を低
下させてしまうという課題があった。
【0006】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、多種類の文字刻印時の段取り替
えを不要とし、さらに刻印ポンチの被刻印物に対する単
位面積当たりの加圧力の変動や刻印ポンチの加熱温度の
変動によるくぼみ深さへの影響をなくし、均一な刻印が
可能な熱刻印装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係る熱刻印装置は、刻印ポンチを摺動可能に保持するガ
イドと、ガイドを案内にして刻印ポンチを摺動移動させ
て被刻印物に押し当てる刻印ポンチ駆動手段と、刻印ポ
ンチの移動量を検出する移動量検出手段と、被刻印物へ
の刻印ポンチの加圧力を検出する加圧力検出手段と、移
動量検出手段および加圧力検出手段の出力信号に基づい
て刻印ポンチの移動量および被刻印物への刻印ポンチの
加圧力をモニターし、該刻印ポンチの加圧力が設定加圧
力以上となった時点を刻印ポンチの被刻印物への当接時
点と判定し、該当接時点からの該刻印ポンチの移動量が
設定移動量となるように刻印ポンチ駆動手段を駆動制御
する制御装置とを備えたものである。
【0008】また、この発明の第2の発明に係る熱刻印
装置は、刻印ポンチを摺動可能に保持するガイドと、ガ
イドを案内にして刻印ポンチを摺動移動させて被刻印物
に押し当てる刻印ポンチ駆動手段と、刻印ポンチの移動
量を検出する移動量検出手段と、移動量検出手段の出力
信号に基づいて刻印ポンチの移動量および移動速度をモ
ニターし、該刻印ポンチの移動速度が設定速度以下とな
った時点を刻印ポンチの被刻印物への当接時点と判定
し、該当接時点からの該刻印ポンチの移動量が設定移動
量となるように刻印ポンチ駆動手段を駆動制御する制御
装置とを備えたものである。
【0009】また、この発明の第3の発明に係る熱刻印
装置は、上記第1または第2の発明において、計時手段
を備え、制御手段が、計時手段の出力信号に基づいて当
接時点からの経過時間を監視し、該当接時点からの該刻
印ポンチの移動量が設定移動量となる以前に該経過時間
が設定時間を経過した時に異常発生と判定し、刻印ポン
チ駆動手段の駆動を停止させるものである。
【0010】また、この発明の第4の発明に係る熱刻印
装置は、上記第3の発明において、制御手段が異常発生
と判定した時に、異常を報知する異常報知手段を備えて
いるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図につ
いて説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る熱
刻印装置を示す構成図であり、図において図8に示した
従来の熱刻印装置と同一または相当部分には同一符号を
付し、その説明を省略する。図において、11はバネ5
の付勢力に抗して刻印ポンチ1を下方向に摺動移動させ
る両ロッドタイプのエアシリンダ、12はエアシリンダ
11に出没自在に取り付けられたシリンダロッドであ
る。13はシリンダロッド12の上端に固着されてエア
シリンダ11の動作に連動して上下方向に移動するレバ
ー、14はレバー13に係合する検出ロッド15を備え
た距離センサであり、この距離センサ14は検出ロッド
15の変位からレバー13の移動量を検出し、該移動量
を電気量に変換して出力するように構成されている。1
6はシリンダロッド12の下端面に取り付けられてシリ
ンダロッド12のロッド4に対する加圧力を検出する加
圧力検出手段としての圧力センサ、20は圧力センサ1
2および距離センサ14の出力信号に基づいて制御バル
ブ21を開閉制御し、エアシリンダ11の駆動を制御す
る制御装置である。22は計時手段としてのタイマー、
23は異常報知手段としてのブザーである。なお、エア
シリンダ11、シリンダロッド12および制御バルブ2
1により刻印ポンチ駆動手段が構成され、レバー13、
距離センサ14および検出ロッド15により移動量検出
手段が構成されている。
【0012】ここで、エアシリンダ11の動作量および
加圧力と経過時間との関係を図3を参照しつつ説明す
る。なお、図3中で動作量と経過時間との関係を曲線A
に、加圧力と経過時間との関係を曲線Bに、それぞれ示
している。時刻t0において、エアシリンダ11を動作
させると、シリンダロッド12が下方向に突出される。
時刻t1において、シリンダロッド12の先端面がロッ
ド4の上端面に当接し、以降シリンダロッド12はバネ
5を収縮させつつほぼ一定の割合で突出する。この時、
シリンダロッド12の加圧力は、時刻t0から時刻t1
ではほぼゼロであり、時刻t1を経過すると、バネ5の
収縮量に応じて徐々に増加する。時刻t2において、刻
印ポンチ1の先端が被刻印物9の表面に当接し、被刻印
物9に下降を阻止されてシリンダロッド12は突出しな
くなり、一方シリンダロッド12の加圧力が瞬時に増大
する。時刻t2を過ぎると、シリンダロッド12の加圧
力が徐々に増加する。そして、被刻印物9の表面が加熱
されて軟化されるにつれ、シリンダロッド12は僅かづ
つ下方向に突出し、その突出分に応じた刻印文字のくぼ
み9aが形成される。図中ΔDがくぼみ9aの深さに相
当する。したがって、上述の瞬時に増大するシリンダロ
ッド12の加圧力の範囲内の適当な加圧力の閾値P0
設定することで、刻印ポンチ1の先端と被刻印物9の表
面との接触が検出できることになる。
【0013】つぎに、この実施の形態1の動作を図2の
フローチャートを参照しつつ説明する。まず、制御装置
20により制御バルブ21が開かれ、エアシリンダ11
内にエアが導入され、エアシリンダ11が作動される
(ステップ31)。このエアシリンダ11の作動によ
り、シリンダロッド12が下方に移動され、このシリン
ダロッド12の上端に固着されたレバー13が下方に移
動される。そして、レバー13の他端が検出ロッド15
を下方に変位させ、距離センサ14によりレバー13の
変位量からシリンダロッド12の移動量、すなわちエア
シリンダ11の動作量が検出される。そして、シリンダ
ロッド12の先端面がロッド4の上端面に当接すると、
圧力センサ16がシリンダロッド12とロッド4との間
に挟持され、シリンダロッド12の加圧力、すなわち刻
印ポンチ11の加圧力が圧力センサ16により検出され
る。そこで、制御装置20は圧力センサ16の出力信号
を入力し、刻印ポンチ1の加圧力Pをモニターし(ステ
ップ32)、該加圧力Pが圧力設定値P0となったかを
判定する(ステップ33)。該加圧力Pが圧力設定値P
0以下であればステップ32に戻る。そして、該加圧力
Pが圧力設定値P0以上となると、ステップ34に進
み、距離センサ14の該検出量を刻印ポンチ1の被刻印
物9の表面への当接時点として記憶し、距離センサ14
の原点を設定する。制御装置20は、この時点からタイ
マー23の計測を開始させ(ステップ35)、計測時間
Tをモニターする。そして、計測時間Tが設定時間T1
を超えたかを判定し(ステップ36)、T≦T1であれ
ばステップ37に進む。そこで、制御装置20は距離セ
ンサ14の出力信号に基づいて刻印ポンチ1の被刻印物
9の表面への当接時点からのシリンダロッド12の移動
量、すなわち刻印ポンチ1の移動量L(刻印文字のくぼ
み深さに相当)を算出する。そして、該移動量Lが設定
移動量L0となったか否かを判定する(ステップ3
8)。ここで、L≧L0であればステップ39に進み、
エアシリンダ11の動作を終了させて、刻印ポンチ1を
上昇させ、刻印動作を終了する。一方、L<L0であれ
ばステップ36に戻る。また、ステップ36において、
T>T1であれば、制御装置20は異常発生と判断し、
ブザー22を作動して異常警報を報知し(ステップ4
0)、ステップ39に進む。
【0014】このように、この実施の形態1によれば、
シリンダロッド12の移動量を検出する距離センサ14
を設け、シリンダロッド12の加圧力を検出する圧力セ
ンサ16を設け、制御装置20により、圧力センサ16
の検出信号に基づいて刻印ポンチ1の被刻印物9の表面
への当接時点を識別し、距離センサ14の検出信号に基
づいて該当接時点からのシリンダロッド12の移動量
(刻印ポンチ1の移動量)が一定値となるようにエアシ
リンダ11の動作を制御しているので、多種類の文字刻
印時の段取り替えが不要となり、さらに刻印ポンチ1の
被刻印物9に対する単位面積当たりの加圧力の変動や刻
印ポンチ1の加熱温度の変動によるくぼみ深さへの影響
がなくなり、刻印文字のくぼみ深さを一定に制御するこ
とができる。そこで、図4の(a)、(b)に示すよう
な刻印文字数の異なる場合でも、くぼみ深さが均一とな
り、にじみやかすれのない刻印文字を得ることができ
る。また、同一の刻印文字を刻印する場合においても、
刻印ポンチ1の文字の角部が摩耗し、刻印ポンチ1の被
刻印物9に対する単位面積当たりの加圧力が変動して
も、くぼみ深さが均一となり、にじみやかすれのない刻
印文字を得ることができる。また、刻印ポンチ1の加熱
温度が変動しても、くぼみ深さが均一となり、にじみや
かすれのない刻印文字を得ることができる。
【0015】ここで、刻印ポンチ1の温度が刻印可能な
温度に達しない場合、あるいは刻印ポンチ1と被刻印物
9との間に異物が侵入した場合等においては、該当接時
点からのシリンダロッド12の移動量が所定時間T1
過しても一定値とならず、ついには装置の破損に至るこ
とになる。しかしながら、この実施の形態1によれば、
距離センサ14の検出信号に基づいて刻印ポンチ1の被
刻印物9の表面への当接時点からのシリンダロッド12
の移動量が所定時間T1経過しても一定値とならない場
合に、異常が発生したと判断してエアシリンダ11の動
作を停止させるように制御しているので、上述の装置の
破損事故を未然に防止することができる。さらに、異常
が発生したと判断した場合には、ブザー22により異常
が作業者に報知され、速やかに点検を行うことができ
る。
【0016】なお、上記実施の形態1では、ステップ3
4において、距離センサ14の検出量を刻印ポンチ1の
被刻印物9の表面への当接時点として記憶し、距離セン
サ14の原点を設定するものとしているが、該当接時点
において距離センサ14の検出量をクリヤーして、距離
センサ14の原点を設定してもよい。この場合、距離セ
ンサ14の検出量が、当接時点からのシリンダロッド1
2の移動量に相当し、演算が簡易となる。
【0017】実施の形態2.上記実施の形態1では、シ
リンダロッド12の下端面に圧力センサ16を取り付
け、圧力センサ16で検出されるシリンダロッド12の
加圧力から刻印ポンチ1が被刻印物9の表面に当接する
時点を検知するものとしているが、この実施の検出2で
は、図5に示すように、圧力センサ16を不要とし、シ
リンダロッド12の移動量の時間変化から刻印ポンチ1
が被刻印物9の表面に当接する時点を検知するものとし
ている。
【0018】ここで、エアシリンダ11の移動量の時間
変化(移動速度)と経過時間との関係を図6を参照しつ
つ説明する。なお、図6中で移動量と経過時間との関係
を曲線Aに、移動速度と経過時間との関係を曲線Cに、
それぞれ示している。時刻t0において、エアシリンダ
11を動作させると、シリンダロッド12が下方向に突
出される。時刻t1において、シリンダロッド12の先
端面がロッド4の上端面に当接し、以降シリンダロッド
12はバネ5を収縮させつつほぼ一定の割合で突出す
る。時刻t2において、刻印ポンチ1の先端が被刻印物
9の表面に当接し、被刻印物9に下降を阻止されてシリ
ンダロッド12は突出しなくなる。時刻t2を過ぎる
と、被刻印物9の表面が加熱されて軟化されるにつれ、
シリンダロッド12は僅かづつ下方向に突出し、その突
出分に応じた刻印文字のくぼみ9aが形成される。図中
ΔDがくぼみ9aの深さに相当する。そこで、エアシリ
ンダ11の移動量の時間変化、すなわちシリンダロッド
12の移動量の時間変化(ΔL/Δt)を算出すると、
図6の曲線Cに示されるように、時刻t0から時刻t1
では徐々に大きくなり、時刻t1から時刻t2までは一定
値となり、時刻t2においてほぼゼロとなり、時刻t2
過ぎると漸増する。したがって、(ΔL/Δt)をモニ
ターし、(ΔL/Δt)≒0を判定することで、刻印ポ
ンチ1の先端と被刻印物9の表面との当接時点が検出で
きることになる。
【0019】つぎに、この実施の形態2の動作を図7の
フローチャートを参照しつつ説明する。まず、制御装置
20により制御バルブ21が開かれ、エアシリンダ11
内にエアが導入され、エアシリンダ11が作動される
(ステップ31)。このエアシリンダ11の作動によ
り、シリンダロッド12が下方に移動され、このシリン
ダロッド12の上端に固着されたレバー13が下方に移
動される。そして、レバー13の他端が検出ロッド15
を下方に変位させ、距離センサ14によりレバー13の
変位量からシリンダロッド12の移動量、すなわちエア
シリンダ11の動作量が検出される。そして、制御装置
20は距離センサ14の出力信号を入力し、シリンダロ
ッド12の移動量の時間変化、すなわち刻印ポンチ1の
移動量の時間変化(ΔL/Δt)を算出し(ステップ4
1)、該移動量の時間変化(移動速度)がゼロとなった
かを判定する(ステップ42)。該移動速度がゼロでな
ければステップ41に戻る。そして、該移動速度がほぼ
ゼロとなると、ステップ34に進み、その時点を刻印ポ
ンチ1の被刻印物9の表面への当接時点として記憶し、
距離センサ14の原点を設定する。制御装置20は、こ
の時点からタイマ23の計測を開始させ(ステップ3
5)、計測時間Tをモニターする。そして、計測時間T
が設定時間T1を超えたかを判定し(ステップ36)、
T≦T1であればステップ37に進む。そこで、制御装
置20は距離センサ14の出力信号に基づいて刻印ポン
チ1の被刻印物9の表面への当接時点からの刻印ポンチ
1の移動量、すなわちシリンダロッド12の移動量(刻
印文字のくぼみ深さに相当)を算出する。そして、該移
動量Lが設定移動量L0となったか否かを判定する(ス
テップ38)。ここで、L≧L0であればステップ39
に進み、エアシリンダ11の動作を終了させて、刻印ポ
ンチ1を上昇させ、刻印動作を終了する。一方、L<L
0であればステップ36に戻る。また、ステップ36に
おいて、T>T1であれば、制御装置20は異常発生と
判断し、ブザー22を作動して異常警報を報知し(ステ
ップ40)、ステップ39に進む。
【0020】このように、この実施の形態2において
も、シリンダロッド12の移動量を検出する距離センサ
14を設け、制御装置20により、距離センサ14の検
出信号に基づいてシリンダロッド12の移動量の時間変
化がほぼゼロとなる刻印ポンチ1の被刻印物9の表面へ
の当接時点を判定し、距離センサ14の検出信号に基づ
いて該当接時点からのシリンダロッド12(刻印ポンチ
1)の移動量が一定値となるようにエアシリンダ11の
動作を制御しているので、上記実施の形態1と同様に、
多種類の文字刻印時の段取り替えが不要となり、さらに
刻印ポンチ1の被刻印物9に対する単位面積当たりの加
圧力の変動や刻印ポンチ1の加熱温度の変動によるくぼ
み深さへの影響がなくなり、刻印文字のくぼみ深さを一
定に制御することができる。また、距離センサ14の検
出信号に基づいて刻印ポンチ1と被刻印物9との接触時
点からのシリンダロッド12の移動量が所定時間T1
過しても一定値とならない場合に、異常が発生したと判
断して、ブザー22を鳴らすとともに、エアシリンダ1
1の動作を停止させるように制御しているので、上記実
施の形態1と同様に、装置の破損事故を未然に防止する
ことができ、作業者に異常発生を報知することができ
る。また、この実施の形態2においては、圧力センサ1
6が不要となり、その分構成の簡素化が図られる。
【0021】なお、上記各実施の形態では、加熱された
刻印ポンチ1および熱転写インクシート8を用いたプラ
スチック表面への文字の熱転写刻印に適用するものとし
て説明しているが、熱転写インクシート8を用いないプ
ラスチック表面への文字の熱刻印にも適用できることは
いうまでもないことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る熱刻印装置を
示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る熱刻印装置の
動作を説明するフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る熱刻印装置に
おけるエアシリンダの動作量および加圧圧力と動作時間
との関係を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る熱刻印装置に
おける刻印文字の例を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る熱刻印装置を
示す構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係る熱刻印装置に
おけるエアシリンダの動作量および動作量の時間変化と
動作時間との関係を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る熱刻印装置の
動作を説明するフローチャートである。
【図8】 従来の熱刻印装置を示す断面図である。
【図9】 従来の熱刻印装置により熱転写刻印された被
刻印物を示す断面図である。
【符号の説明】
1 刻印ポンチ、2 ヒータ、3 ガイド、9 被刻印
物、11 エアシリンダ(刻印ポンチ駆動手段)、12
シリンダロッド(刻印ポンチ駆動手段)、13 レバ
ー(移動量検出手段)、14 距離センサ(移動量検出
手段)、15検出ロッド(移動量検出手段)、16 圧
力センサ(加圧力検出手段)、20制御装置、21 制
御バルブ(刻印ポンチ駆動手段)、22 ブザー(異常
報知手段)、23 タイマー(計時手段)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱された刻印ポンチを被刻印物に押し
    当てて熱刻印する熱刻印装置において、 前記刻印ポンチを摺動可能に保持するガイドと、 前記ガイドを案内にして前記刻印ポンチを摺動移動させ
    て前記被刻印物に押し当てる刻印ポンチ駆動手段と、 前記刻印ポンチの移動量を検出する移動量検出手段と、 前記被刻印物への前記刻印ポンチの加圧力を検出する加
    圧力検出手段と、 前記移動量検出手段および前記加圧力検出手段の出力信
    号に基づいて前記刻印ポンチの移動量および前記被刻印
    物への前記刻印ポンチの加圧力をモニターし、該刻印ポ
    ンチの加圧力が設定加圧力以上となった時点を前記刻印
    ポンチの前記被刻印物への当接時点と判定し、該当接時
    点からの該刻印ポンチの移動量が設定移動量となるよう
    に前記刻印ポンチ駆動手段を駆動制御する制御装置とを
    備えたことを特徴とする熱刻印装置。
  2. 【請求項2】 加熱された刻印ポンチを被刻印物に押し
    当てて熱刻印する熱刻印装置において、 前記刻印ポンチを摺動可能に保持するガイドと、 前記ガイドを案内にして前記刻印ポンチを摺動移動させ
    て前記被刻印物に押し当てる刻印ポンチ駆動手段と、 前記刻印ポンチの移動量を検出する移動量検出手段と、 前記移動量検出手段の出力信号に基づいて前記刻印ポン
    チの移動量および移動速度をモニターし、該刻印ポンチ
    の移動速度が設定速度以下となった時点を前記刻印ポン
    チの前記被刻印物への当接時点と判定し、該当接時点か
    らの該刻印ポンチの移動量が設定移動量となるように前
    記刻印ポンチ駆動手段を駆動制御する制御装置とを備え
    たことを特徴とする熱刻印装置。
  3. 【請求項3】 計時手段を備え、制御手段が、前記計時
    手段の出力信号に基づいて当接時点からの経過時間を監
    視し、該当接時点からの該刻印ポンチの移動量が設定移
    動量となる以前に該経過時間が設定時間を経過した時に
    異常発生と判定し、刻印ポンチ駆動手段の駆動を停止さ
    せることを特徴とする請求項1または2記載の熱刻印装
    置。
  4. 【請求項4】 制御手段が異常発生と判定した時に、異
    常を報知する異常報知手段を備えていることを特徴とす
    る請求項3記載の熱刻印装置。
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