JPH0957990A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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- JPH0957990A JPH0957990A JP7221811A JP22181195A JPH0957990A JP H0957990 A JPH0957990 A JP H0957990A JP 7221811 A JP7221811 A JP 7221811A JP 22181195 A JP22181195 A JP 22181195A JP H0957990 A JPH0957990 A JP H0957990A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/135—Nozzles
- B41J2/165—Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
- B41J2/16517—Cleaning of print head nozzles
- B41J2/1652—Cleaning of print head nozzles by driving a fluid through the nozzles to the outside thereof, e.g. by applying pressure to the inside or vacuum at the outside of the print head
- B41J2/16532—Cleaning of print head nozzles by driving a fluid through the nozzles to the outside thereof, e.g. by applying pressure to the inside or vacuum at the outside of the print head by applying vacuum only
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インク吐出口のクリーニング及び回復動作に
おいてキャップに溜ったインクを吸引するためにキャリ
ッジが移動する際に、インク吐出口とキャップとの間に
粘度によりつながれたインクが被記録材上に落下し、被
記録材が汚れてしまう。 【解決手段】 キャップとインク吐出部を離間してから
キャリッジが移動するまでの間に、キャップとインク吐
出口との間につながれたインクがキャップ側及びインク
吐出口側のそれぞれに分離するまでに必要とされる時間
よりも長い待機時間を設ける。
おいてキャップに溜ったインクを吸引するためにキャリ
ッジが移動する際に、インク吐出口とキャップとの間に
粘度によりつながれたインクが被記録材上に落下し、被
記録材が汚れてしまう。 【解決手段】 キャップとインク吐出部を離間してから
キャリッジが移動するまでの間に、キャップとインク吐
出口との間につながれたインクがキャップ側及びインク
吐出口側のそれぞれに分離するまでに必要とされる時間
よりも長い待機時間を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に関し、特に、記録動作中に回復動作を行うイン
クジェット記録装置に関する。
録装置に関し、特に、記録動作中に回復動作を行うイン
クジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機およびファクシミリ等
の機能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワー
ドプロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーシ
ョンの出力機器として用いられる記録装置は、画像情報
に基づいて用紙やプラスチック薄板等の被記録材(記録
媒体)に画像を記録していくように構成されている。こ
れらの記録装置は、記録方式によりインクジェット式、
ワイヤドット式、サーマル式およびレーザビーム式等に
分けることができる。
の機能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワー
ドプロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーシ
ョンの出力機器として用いられる記録装置は、画像情報
に基づいて用紙やプラスチック薄板等の被記録材(記録
媒体)に画像を記録していくように構成されている。こ
れらの記録装置は、記録方式によりインクジェット式、
ワイヤドット式、サーマル式およびレーザビーム式等に
分けることができる。
【0003】一般的に、被記録材の搬送方向(副走査方
向)に対して略垂直な方向に主走査するシリアルスキャ
ン方式を採るシリアルタイプの記録装置においては、被
記録材が所定の記録位置にセットされた後、被記録材上
を記録手段である記録ヘッドを搭載したキャリッジが移
動することにより、被記録材に画像が主走査方向に記録
される。
向)に対して略垂直な方向に主走査するシリアルスキャ
ン方式を採るシリアルタイプの記録装置においては、被
記録材が所定の記録位置にセットされた後、被記録材上
を記録手段である記録ヘッドを搭載したキャリッジが移
動することにより、被記録材に画像が主走査方向に記録
される。
【0004】そして、1行分の記録が終了すると、所定
量の紙送り(ピッチ搬送)が行われ、その後再び、停止
した被記録材に対して、次の行の画像の記録が主走査方
向に行われる。
量の紙送り(ピッチ搬送)が行われ、その後再び、停止
した被記録材に対して、次の行の画像の記録が主走査方
向に行われる。
【0005】上述した動作が繰り返し行われることによ
り、被記録材全体の記録が行われる。
り、被記録材全体の記録が行われる。
【0006】記録装置の中で、記録手段である記録ヘッ
ドから被記録材にインクが吐出されることによって記録
が行われるインクジェット式の記録装置(インクジェッ
ト記録装置)は、以下に記載するような利点がある。
ドから被記録材にインクが吐出されることによって記録
が行われるインクジェット式の記録装置(インクジェッ
ト記録装置)は、以下に記載するような利点がある。
【0007】(1)記録手段のコンパクト化が容易であ
る。
る。
【0008】(2)高精細な画像を高速で記録すること
ができる。
ができる。
【0009】(3)普通紙に対する特別の処理を必要と
せずに記録することができる。
せずに記録することができる。
【0010】(4)ランニングコストが安い。
【0011】(5)ノンインパクト方式であるため騒音
が少ない。
が少ない。
【0012】(6)多色のインクを使用してカラー画像
を記録することが容易である。
を記録することが容易である。
【0013】また、被記録材の搬送方向(副走査方向)
に多数の吐出口が配列されているラインタイプの記録ヘ
ッドを搭載したライン型の記録装置においては、記録の
一層の高速化が容易である。
に多数の吐出口が配列されているラインタイプの記録ヘ
ッドを搭載したライン型の記録装置においては、記録の
一層の高速化が容易である。
【0014】さらに、記録ヘッドからのインク吐出方向
を略鉛直下向きとした記録装置においては、重力により
インクの飛翔起動が曲げられることがなく、被記録材へ
のインクの着弾精度を良好にすることができ、一層の高
詳細印字が可能である。
を略鉛直下向きとした記録装置においては、重力により
インクの飛翔起動が曲げられることがなく、被記録材へ
のインクの着弾精度を良好にすることができ、一層の高
詳細印字が可能である。
【0015】上述したインクジェット記録装置の中で
も、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジ
ェット式の記録手段(記録ヘッド)は、エッチング、蒸
発、スパッタリングなどの半導体製造プロセスを経て、
基板上に成膜された電気熱変換体、電極、液路壁、天板
などを形成することにより、高い密度の液路配置(吐出
口配置)を有するものを容易に製造することができ、一
層のコンパクト化を図ることができる。また、IC技術
やマイクロ加工技術の長所を活用することにより、記録
手段の長尺化や面状化(二次元化)が容易となり、記録
手段のフルマルチ化及び高密度化実装も容易となる。
も、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジ
ェット式の記録手段(記録ヘッド)は、エッチング、蒸
発、スパッタリングなどの半導体製造プロセスを経て、
基板上に成膜された電気熱変換体、電極、液路壁、天板
などを形成することにより、高い密度の液路配置(吐出
口配置)を有するものを容易に製造することができ、一
層のコンパクト化を図ることができる。また、IC技術
やマイクロ加工技術の長所を活用することにより、記録
手段の長尺化や面状化(二次元化)が容易となり、記録
手段のフルマルチ化及び高密度化実装も容易となる。
【0016】上記インクジェット記録装置においては、
記録ヘッドのインク吐出口に紙粉やゴミ等の異物が付着
したり、あるいは吐出部分のインクが乾燥して増粘また
は固着すると、吐出口に目詰まりが発生して吐出不良
(不吐出を含む)を起こすことがある。また、新品のイ
ンクカートリッジやヘッドカートリッジを初めて使用す
る時は、吐出口からインクタンクまでのインク流路の状
態が確実に正常化されているとは限らない。そこで、目
詰まりを防止したりインク流路を正常化するために、記
録ヘッドのインク吐出口(吐出口形成面)に付着した異
物を除去するためのクリーニング手段や、ヘッドの吐出
口やインク流路の正常化を図るための回復手段が設けら
れている。
記録ヘッドのインク吐出口に紙粉やゴミ等の異物が付着
したり、あるいは吐出部分のインクが乾燥して増粘また
は固着すると、吐出口に目詰まりが発生して吐出不良
(不吐出を含む)を起こすことがある。また、新品のイ
ンクカートリッジやヘッドカートリッジを初めて使用す
る時は、吐出口からインクタンクまでのインク流路の状
態が確実に正常化されているとは限らない。そこで、目
詰まりを防止したりインク流路を正常化するために、記
録ヘッドのインク吐出口(吐出口形成面)に付着した異
物を除去するためのクリーニング手段や、ヘッドの吐出
口やインク流路の正常化を図るための回復手段が設けら
れている。
【0017】このクリーニング手段としては、主に可撓
性のワイパー(ワイピング部材)で記録ヘッドの吐出口
形成面を拭き取り、清掃する機構が採用されている。ま
た、回復手段としては、主に非記録時に記録ヘッドのイ
ンク吐出口をキャップでカバーするとともに、ポンプ等
の吸引手段によりキャップを通してインク吐出口からイ
ンクを吸引することでインク吐出口やインク流路の正常
化を図るための回復動作を行うようにした回復装置が使
用されている。
性のワイパー(ワイピング部材)で記録ヘッドの吐出口
形成面を拭き取り、清掃する機構が採用されている。ま
た、回復手段としては、主に非記録時に記録ヘッドのイ
ンク吐出口をキャップでカバーするとともに、ポンプ等
の吸引手段によりキャップを通してインク吐出口からイ
ンクを吸引することでインク吐出口やインク流路の正常
化を図るための回復動作を行うようにした回復装置が使
用されている。
【0018】図4は、従来のシリアルタイプのインクジ
ェット記録装置の一構成例を示す図である。
ェット記録装置の一構成例を示す図である。
【0019】本従来例は図4に示すように、ギア列等の
駆動力伝達機構109を介して記録シート搬送モータ
(不図示)に接続されて被記録材である記録シート11
5を搬送する搬送ローラ108と、付勢部材(不図示)
により拍車114に付勢されるとともに駆動力伝達ギア
列113を介して搬送ローラ108と接続されている排
紙ローラ112と、付勢部材(不図示)により搬送ロー
ラ108に付勢されピンチローラホルダー111上に回
動自在に支持されたピンチローラ110と、インクタン
クと一体とされインク吐出口が下向きに形成され、記録
シート115に記録を行う手段である記録ヘッド106
と、記録ヘッド106が搭載されているキャリッジ10
1と、キャリッジ101を記録シート115の搬送方向
と直交方向で、かつ、記録シート115の面に平行な方
向(図中A方向)に摺動可能に支持するガイド軸102
と、キャリッジ101を直線方向に往復移動させるため
のキャリッジ駆動ベルト105、キャリッジ駆動モータ
103及びプーリ104とを少なくとも備えている。ま
た、記録ヘッド106は、フレキシブル基板107を介
してコントロール基板(不図示)と電気的に接続されて
いる。
駆動力伝達機構109を介して記録シート搬送モータ
(不図示)に接続されて被記録材である記録シート11
5を搬送する搬送ローラ108と、付勢部材(不図示)
により拍車114に付勢されるとともに駆動力伝達ギア
列113を介して搬送ローラ108と接続されている排
紙ローラ112と、付勢部材(不図示)により搬送ロー
ラ108に付勢されピンチローラホルダー111上に回
動自在に支持されたピンチローラ110と、インクタン
クと一体とされインク吐出口が下向きに形成され、記録
シート115に記録を行う手段である記録ヘッド106
と、記録ヘッド106が搭載されているキャリッジ10
1と、キャリッジ101を記録シート115の搬送方向
と直交方向で、かつ、記録シート115の面に平行な方
向(図中A方向)に摺動可能に支持するガイド軸102
と、キャリッジ101を直線方向に往復移動させるため
のキャリッジ駆動ベルト105、キャリッジ駆動モータ
103及びプーリ104とを少なくとも備えている。ま
た、記録ヘッド106は、フレキシブル基板107を介
してコントロール基板(不図示)と電気的に接続されて
いる。
【0020】さらに、記録領域外には、記録ヘッド10
6のクリーニングを行うためにキャリッジ101の動き
と連動して記録ヘッド106のインク吐出口に当接、離
間可能に構成されたワイパー120と、記録ヘッドのイ
ンク吐出性能を正常な状態に保つために行われるインク
吐出口の回復動作を行うためのポンプ119及びポンプ
119を介して廃インクタンク(不図示)に連通される
キャップ118とが設けられている。
6のクリーニングを行うためにキャリッジ101の動き
と連動して記録ヘッド106のインク吐出口に当接、離
間可能に構成されたワイパー120と、記録ヘッドのイ
ンク吐出性能を正常な状態に保つために行われるインク
吐出口の回復動作を行うためのポンプ119及びポンプ
119を介して廃インクタンク(不図示)に連通される
キャップ118とが設けられている。
【0021】以下に、上述にように構成されたインクジ
ェット記録装置における印字動作について説明する。
ェット記録装置における印字動作について説明する。
【0022】まず、記録シート115がガイド部材11
6,117により形成された記録シート給紙口(不図
示)から挿入されると、記録シート115は、搬送ロー
ラ108とピンチローラ110との間に挟まれ、搬送ロ
ーラ108の回転により記録ヘッド106のインク吐出
口と対向する記録位置まで搬送される。
6,117により形成された記録シート給紙口(不図
示)から挿入されると、記録シート115は、搬送ロー
ラ108とピンチローラ110との間に挟まれ、搬送ロ
ーラ108の回転により記録ヘッド106のインク吐出
口と対向する記録位置まで搬送される。
【0023】すると、キャリッジ駆動モータ103が駆
動し、それによりキャリッジ駆動ベルト105が回転し
てキャリッジ101がガイド軸102に沿って直線方向
に往復移動する。これと同時に、キャリッジ101に搭
載された記録ヘッド106から記録信号に応じてインク
が吐出されることにより、記録シート115に記録すべ
き内容が記録される。
動し、それによりキャリッジ駆動ベルト105が回転し
てキャリッジ101がガイド軸102に沿って直線方向
に往復移動する。これと同時に、キャリッジ101に搭
載された記録ヘッド106から記録信号に応じてインク
が吐出されることにより、記録シート115に記録すべ
き内容が記録される。
【0024】1行分の記録が終了すると、再び搬送ロー
ラが回転して記録シート115が次の記録位置まで搬送
され、そこで、キャリッジ101が往復移動して次の行
の記録が行われる。
ラが回転して記録シート115が次の記録位置まで搬送
され、そこで、キャリッジ101が往復移動して次の行
の記録が行われる。
【0025】以上の動作が繰返し行われることにより、
記録シート115に対する記録が行われる。
記録シート115に対する記録が行われる。
【0026】上記動作中において、記録ヘッド106の
インク吐出口に付着した異物を除去するためのクリーニ
ング動作や、ヘッドの吐出口やインク流路の正常化を図
るための回復動作が行われる。
インク吐出口に付着した異物を除去するためのクリーニ
ング動作や、ヘッドの吐出口やインク流路の正常化を図
るための回復動作が行われる。
【0027】以下に、本従来例における記録ヘッドのク
リーニング動作及び回復動作について説明する。
リーニング動作及び回復動作について説明する。
【0028】図5は、図4に示したインクジェット記録
装置における記録ヘッドのクリーニング及び回復動作の
流れを示すフローチャートである。
装置における記録ヘッドのクリーニング及び回復動作の
流れを示すフローチャートである。
【0029】通常、インクジェット記録装置において記
録あるいは記録ヘッド106のキャッピング及び回復動
作が行われていない場合は、キャップ118が記録ヘッ
ド106のインク吐出口に当接したキャップクローズ状
態となっている(ステップS201)。
録あるいは記録ヘッド106のキャッピング及び回復動
作が行われていない場合は、キャップ118が記録ヘッ
ド106のインク吐出口に当接したキャップクローズ状
態となっている(ステップS201)。
【0030】記録ヘッド106のクリーニング及び回復
動作が必要になると、キャップ118が記録ヘッド10
6のインク吐出口から離間してキャップオープン状態と
なる(ステップS202)。
動作が必要になると、キャップ118が記録ヘッド10
6のインク吐出口から離間してキャップオープン状態と
なる(ステップS202)。
【0031】そして、ワイパー120が記録ヘッド10
6のインク吐出口に当接する位置まで移動し、ワイパー
120とインク吐出口とが当接した状態においてキャリ
ッジ101が主走査方向に決められた距離分往復移動し
てインク吐出口のワイピングによる清掃が行われる(ス
テップS203)。ここで、キャリッジ101が移動す
る距離は、ワイパー120によりインク吐出口がワイピ
ングされるために必要最低限な距離とする。
6のインク吐出口に当接する位置まで移動し、ワイパー
120とインク吐出口とが当接した状態においてキャリ
ッジ101が主走査方向に決められた距離分往復移動し
てインク吐出口のワイピングによる清掃が行われる(ス
テップS203)。ここで、キャリッジ101が移動す
る距離は、ワイパー120によりインク吐出口がワイピ
ングされるために必要最低限な距離とする。
【0032】ワイピングによるインク吐出口の清掃が終
了すると、キャップ118がインク吐出口に当接され、
キャップクローズ状態になる(ステップS204)。
了すると、キャップ118がインク吐出口に当接され、
キャップクローズ状態になる(ステップS204)。
【0033】キャップクローズ状態において、ポンプ1
19によりキャップ118を介してインク吐出口に溜っ
ている印字に適さなくなったインクが強制的に吸引され
る(ステップS205)。
19によりキャップ118を介してインク吐出口に溜っ
ている印字に適さなくなったインクが強制的に吸引され
る(ステップS205)。
【0034】インクの吸引が終了すると、キャップ11
8がインク吐出口から離間して再びキャップオープン状
態となる(ステップS206)。
8がインク吐出口から離間して再びキャップオープン状
態となる(ステップS206)。
【0035】キャップオープン状態になると同時に、イ
ンク吐出口がキャップ118に対向しない退避位置まで
キャリッジ101が移動する(ステップS207)。
ンク吐出口がキャップ118に対向しない退避位置まで
キャリッジ101が移動する(ステップS207)。
【0036】キャリッジ101の移動後、ステップS2
05においてインク吐出口から吸引されてキャップ11
8に溜っているインクが吸引され、廃インクタンクに排
出される(ステップS208)。
05においてインク吐出口から吸引されてキャップ11
8に溜っているインクが吸引され、廃インクタンクに排
出される(ステップS208)。
【0037】その後、再び、ステップS203における
動作と同様の動作により、インク吐出口のワイピングに
よる清掃が行われる(ステップS209)。
動作と同様の動作により、インク吐出口のワイピングに
よる清掃が行われる(ステップS209)。
【0038】そして、ワイピングによるインク吐出口の
清掃が終了すると、キャップ118がインク吐出口に当
接され、キャップクローズ状態になる(ステップS21
0)。
清掃が終了すると、キャップ118がインク吐出口に当
接され、キャップクローズ状態になる(ステップS21
0)。
【0039】一方、被記録材(記録シート)の材質に対
する要求には様々なものがあり、近年では、通常の被記
録材である枚葉紙以外にもミシン目付きや、たれ幕用ロ
ール紙等の連続紙を使用できることが要求されるように
なってきた。そのため、記録シートを記録装置にセット
したまま回復動作を実施する必要がでてきている。
する要求には様々なものがあり、近年では、通常の被記
録材である枚葉紙以外にもミシン目付きや、たれ幕用ロ
ール紙等の連続紙を使用できることが要求されるように
なってきた。そのため、記録シートを記録装置にセット
したまま回復動作を実施する必要がでてきている。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
インクジェット記録装置においては、キャップクローズ
状態でインク吐出口に溜っている印字に適さなくなった
インクが強制的に吸引された後、キャップオープン状態
とされてインク吐出口がキャップに対向しない退避位置
までキャリッジが移動してキャップに溜っているインク
が吸引されるように構成されている。
インクジェット記録装置においては、キャップクローズ
状態でインク吐出口に溜っている印字に適さなくなった
インクが強制的に吸引された後、キャップオープン状態
とされてインク吐出口がキャップに対向しない退避位置
までキャリッジが移動してキャップに溜っているインク
が吸引されるように構成されている。
【0041】図6は、図4に示したインクジェット記録
装置におけるインク吸引後にキャップオープンが行われ
た直後のD矢視透視図である。
装置におけるインク吸引後にキャップオープンが行われ
た直後のD矢視透視図である。
【0042】インク吸引後にキャップオープンされた直
後は図6に示すように、キャップ118のインク許容容
量とキャップ118内に溜ったインクの量との関係、及
びキャップ118とインク吐出口106aとの距離とイ
ンクの粘度との関係によりインク吐出口106aからキ
ャップ118に吸引されたインク121がキャップ11
8とインク吐出口6aとの間においてつながったままの
状態となることがある。
後は図6に示すように、キャップ118のインク許容容
量とキャップ118内に溜ったインクの量との関係、及
びキャップ118とインク吐出口106aとの距離とイ
ンクの粘度との関係によりインク吐出口106aからキ
ャップ118に吸引されたインク121がキャップ11
8とインク吐出口6aとの間においてつながったままの
状態となることがある。
【0043】一方、キャリッジ101の移動において、
その移動先となる退避位置は、記録装置本体のコンパク
ト化のために、記録シート115の通過領域上とされて
いる。そのため、キャリッジ101は、移動する際に記
録シート115の通過領域上を移動することとなってい
る。
その移動先となる退避位置は、記録装置本体のコンパク
ト化のために、記録シート115の通過領域上とされて
いる。そのため、キャリッジ101は、移動する際に記
録シート115の通過領域上を移動することとなってい
る。
【0044】そのため、記録シート通過領域上に記録シ
ート115が存在する場合に、インク121がキャップ
118とインク吐出口106aとの間においてつながっ
たままの状態においてキャリッジ101が移動してしま
うと、記録ヘッド106に引きずられたインクが記録シ
ート115上に落下し、記録シート115が汚れてしま
うという問題点があった。
ート115が存在する場合に、インク121がキャップ
118とインク吐出口106aとの間においてつながっ
たままの状態においてキャリッジ101が移動してしま
うと、記録ヘッド106に引きずられたインクが記録シ
ート115上に落下し、記録シート115が汚れてしま
うという問題点があった。
【0045】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、被記録材を
汚すことなくインク吐出口のクリーニング及び回復動作
を行うことができるインクジェット記録装置を提供する
ことを目的とする。
する問題点に鑑みてなされたものであって、被記録材を
汚すことなくインク吐出口のクリーニング及び回復動作
を行うことができるインクジェット記録装置を提供する
ことを目的とする。
【0046】
【課題を解決するための手段】記録信号に応じて吐出口
からインクを吐出する記録ヘッドを搭載し、被記録材に
沿って往復移動されるキャリッジと、前記記録ヘッドの
インク吐出性能を正常な状態に保つために行われる前記
インク吐出口の回復動作時に前記インク吐出口に当接す
ることにより前記インク吐出口を覆うキャップと、イン
クを吸引するポンプとを具備し、前記インク吐出口を前
記キャップにより覆った状態で前記ポンプにより前記キ
ャップを介して前記インク吐出口からインクを吸引した
後、前記インク吐出口から前記キャップを離間し、前記
キャリッジを前記インク吐出口が前記キャップに対向し
ない退避位置まで移動させ、前記キャップに溜ったイン
クを前記ポンプにより吸引することにより前記回復動作
を行うインクジェット記録装置において、前記キャップ
の離間から前記キャリッジの移動開始までに、予め決め
られた待機時間を有することを特徴とする。
からインクを吐出する記録ヘッドを搭載し、被記録材に
沿って往復移動されるキャリッジと、前記記録ヘッドの
インク吐出性能を正常な状態に保つために行われる前記
インク吐出口の回復動作時に前記インク吐出口に当接す
ることにより前記インク吐出口を覆うキャップと、イン
クを吸引するポンプとを具備し、前記インク吐出口を前
記キャップにより覆った状態で前記ポンプにより前記キ
ャップを介して前記インク吐出口からインクを吸引した
後、前記インク吐出口から前記キャップを離間し、前記
キャリッジを前記インク吐出口が前記キャップに対向し
ない退避位置まで移動させ、前記キャップに溜ったイン
クを前記ポンプにより吸引することにより前記回復動作
を行うインクジェット記録装置において、前記キャップ
の離間から前記キャリッジの移動開始までに、予め決め
られた待機時間を有することを特徴とする。
【0047】また、前記退避位置は、前記被記録材の通
過領域上方であることを特徴とする。
過領域上方であることを特徴とする。
【0048】また、前記被記録材が該被記録材の通過領
域に存在するかどうかを検出する記録シートセンサを有
し、前記被記録材が前記通過領域において検出された場
合のみ前記待機時間を設けることを特徴とする。
域に存在するかどうかを検出する記録シートセンサを有
し、前記被記録材が前記通過領域において検出された場
合のみ前記待機時間を設けることを特徴とする。
【0049】また、前記待機時間は、前記キャップに溜
ったインクが、前記キャップの離間後、前記キャップと
前記インク吐出口との間において前記キャップ側と前記
インク吐出口側とに完全に分離するまでの時間よりも長
い時間であることを特徴とする。
ったインクが、前記キャップの離間後、前記キャップと
前記インク吐出口との間において前記キャップ側と前記
インク吐出口側とに完全に分離するまでの時間よりも長
い時間であることを特徴とする。
【0050】また、前記記録ヘッドは、インク吐出用の
熱エネルギーを発生するための電気変換体を備えている
ことを特徴とする。
熱エネルギーを発生するための電気変換体を備えている
ことを特徴とする。
【0051】また、前記記録ヘッドは、前記電気熱変換
体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生
ずる熱沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるこ
とを特徴とする。
体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生
ずる熱沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるこ
とを特徴とする。
【0052】(作用)上記のように構成された本発明で
は、記録ヘッドのインク吐出性能を正常な状態に保つた
めのインク吐出口の回復動作が行われる際、インク吐出
口がキャップにより覆われた状態でポンプによりキャッ
プを介してインク吐出口からインクが吸引された後、イ
ンク吐出口からキャップが離間して、インク吐出口から
キャップが離間してからキャップに溜ったインクがキャ
ップとインク吐出口との間においてキャップ側とインク
吐出口側とに完全に分離するまでの時間よりも長くなる
ように設けられた待機時間後に、キャリッジがインク吐
出口がキャップに対向しない退避位置まで移動し、その
後、キャップに溜ったインクがポンプにより吸引され
る。このようにして、キャリッジが移動する際には、キ
ャップに溜ったインクがキャップ側とインク吐出口側と
に完全に分離されているので、記録ヘッドの回復動作を
行う際に被記録材をインクにより汚してしまうことはな
い。
は、記録ヘッドのインク吐出性能を正常な状態に保つた
めのインク吐出口の回復動作が行われる際、インク吐出
口がキャップにより覆われた状態でポンプによりキャッ
プを介してインク吐出口からインクが吸引された後、イ
ンク吐出口からキャップが離間して、インク吐出口から
キャップが離間してからキャップに溜ったインクがキャ
ップとインク吐出口との間においてキャップ側とインク
吐出口側とに完全に分離するまでの時間よりも長くなる
ように設けられた待機時間後に、キャリッジがインク吐
出口がキャップに対向しない退避位置まで移動し、その
後、キャップに溜ったインクがポンプにより吸引され
る。このようにして、キャリッジが移動する際には、キ
ャップに溜ったインクがキャップ側とインク吐出口側と
に完全に分離されているので、記録ヘッドの回復動作を
行う際に被記録材をインクにより汚してしまうことはな
い。
【0053】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のインクジェット
記録装置の実施の形態について図面を参照して説明す
る。
記録装置の実施の形態について図面を参照して説明す
る。
【0054】(第1の実施の形態)図1は、本発明のイ
ンクジェット記録装置の第1の実施の形態を示す図であ
る。
ンクジェット記録装置の第1の実施の形態を示す図であ
る。
【0055】本形態は図1に示すように、ギア列等の駆
動力伝達機構9を介して記録シート搬送モータ(不図
示)に接続されて被記録材である記録シート15を搬送
する搬送ローラ8と、付勢部材(不図示)により拍車1
4に付勢されるとともに駆動力伝達ギア列13を介して
搬送ローラ8と接続されている排紙ローラ12と、付勢
部材(不図示)により搬送ローラ8に付勢されピンチロ
ーラホルダー11上に回動自在に支持されたピンチロー
ラ10と、インクタンクと一体とされインク吐出口が下
向きに形成され、記録シート15に記録を行う手段であ
る記録ヘッド6と、記録ヘッド6が搭載されているキャ
リッジ1と、キャリッジ1を記録シート15の搬送方向
と直交方向で、かつ、記録シート15の面に平行な方向
(図中A方向)に摺動可能に支持するガイド軸2と、キ
ャリッジ1を直線方向に往復移動させるためのキャリッ
ジ駆動ベルト5、キャリッジ駆動モータ3及びプーリ4
と、記録シート15が記録シート通過領域に存在するか
の検出を行う記録シートセンサ22とを少なくとも備え
ている。また、記録ヘッド6は、フレキシブル基板7を
介してコントロール基板(不図示)と電気的に接続され
ている。
動力伝達機構9を介して記録シート搬送モータ(不図
示)に接続されて被記録材である記録シート15を搬送
する搬送ローラ8と、付勢部材(不図示)により拍車1
4に付勢されるとともに駆動力伝達ギア列13を介して
搬送ローラ8と接続されている排紙ローラ12と、付勢
部材(不図示)により搬送ローラ8に付勢されピンチロ
ーラホルダー11上に回動自在に支持されたピンチロー
ラ10と、インクタンクと一体とされインク吐出口が下
向きに形成され、記録シート15に記録を行う手段であ
る記録ヘッド6と、記録ヘッド6が搭載されているキャ
リッジ1と、キャリッジ1を記録シート15の搬送方向
と直交方向で、かつ、記録シート15の面に平行な方向
(図中A方向)に摺動可能に支持するガイド軸2と、キ
ャリッジ1を直線方向に往復移動させるためのキャリッ
ジ駆動ベルト5、キャリッジ駆動モータ3及びプーリ4
と、記録シート15が記録シート通過領域に存在するか
の検出を行う記録シートセンサ22とを少なくとも備え
ている。また、記録ヘッド6は、フレキシブル基板7を
介してコントロール基板(不図示)と電気的に接続され
ている。
【0056】さらに、記録領域外には、記録ヘッド6の
クリーニングを行うためにキャリッジ1の動きと連動し
て記録ヘッド6のインク吐出口に当接、離間可能に構成
されたワイパー20と、記録ヘッドのインク吐出性能を
正常な状態に保つために行われるインク吐出口の回復動
作を行うためのポンプ19及びポンプ19を介して廃イ
ンクタンク(不図示)に連通されるキャップ18とが設
けられている。
クリーニングを行うためにキャリッジ1の動きと連動し
て記録ヘッド6のインク吐出口に当接、離間可能に構成
されたワイパー20と、記録ヘッドのインク吐出性能を
正常な状態に保つために行われるインク吐出口の回復動
作を行うためのポンプ19及びポンプ19を介して廃イ
ンクタンク(不図示)に連通されるキャップ18とが設
けられている。
【0057】以下に、本形態における記録ヘッドのクリ
ーニング動作及び回復動作について説明する。
ーニング動作及び回復動作について説明する。
【0058】図2は、図1に示したインクジェット記録
装置における記録ヘッドのクリーニング及び回復動作の
流れを示すフローチャートである。
装置における記録ヘッドのクリーニング及び回復動作の
流れを示すフローチャートである。
【0059】通常、インクジェット記録装置において記
録あるいは記録ヘッド6のキャッピング及び回復動作が
行われていない場合は、キャップ18が記録ヘッド6の
インク吐出口に当接したキャップクローズ状態となって
いる(ステップS001)。
録あるいは記録ヘッド6のキャッピング及び回復動作が
行われていない場合は、キャップ18が記録ヘッド6の
インク吐出口に当接したキャップクローズ状態となって
いる(ステップS001)。
【0060】記録ヘッド6のクリーニング及び回復動作
が必要になると、キャップ18が記録ヘッド6のインク
吐出口から離間してキャップオープン状態となる(ステ
ップS002)。
が必要になると、キャップ18が記録ヘッド6のインク
吐出口から離間してキャップオープン状態となる(ステ
ップS002)。
【0061】そして、ワイパー20が記録ヘッド6のイ
ンク吐出口に当接する位置まで移動し、ワイパー20と
インク吐出口とが当接した状態においてキャリッジ1が
主走査方向に決められた距離分往復移動してインク吐出
口のワイピングによる清掃が行われる(ステップS00
3)。ここで、キャリッジ1が移動する距離は、ワイパ
ー20によりインク吐出口がワイピングされるために必
要最低限な距離とする。
ンク吐出口に当接する位置まで移動し、ワイパー20と
インク吐出口とが当接した状態においてキャリッジ1が
主走査方向に決められた距離分往復移動してインク吐出
口のワイピングによる清掃が行われる(ステップS00
3)。ここで、キャリッジ1が移動する距離は、ワイパ
ー20によりインク吐出口がワイピングされるために必
要最低限な距離とする。
【0062】ワイピングによるインク吐出口の清掃が終
了すると、キャップ18がインク吐出口に当接され、キ
ャップクローズ状態になる(ステップS004)。
了すると、キャップ18がインク吐出口に当接され、キ
ャップクローズ状態になる(ステップS004)。
【0063】キャップクローズ状態において、ポンプ1
9によりキャップ18を介してインク吐出口に溜ってい
る印字に適さなくなったインクが強制的に吸引される
(ステップS005)。
9によりキャップ18を介してインク吐出口に溜ってい
る印字に適さなくなったインクが強制的に吸引される
(ステップS005)。
【0064】インクの吸引が終了すると、キャップ18
がインク吐出口から離間して再びキャップオープン状態
となる(ステップS006)。
がインク吐出口から離間して再びキャップオープン状態
となる(ステップS006)。
【0065】キャップオープン状態になると同時に、記
録シートセンサ22により記録シート通過領域内に記録
シート15が存在するかどうかが検出される(ステップ
S007)。
録シートセンサ22により記録シート通過領域内に記録
シート15が存在するかどうかが検出される(ステップ
S007)。
【0066】ステップS007において記録シート15
が存在すると判断された場合、待機時間である1秒の待
ち時間が設定される(ステップS008)。
が存在すると判断された場合、待機時間である1秒の待
ち時間が設定される(ステップS008)。
【0067】待ち時間の1秒が経過した後、インク吐出
口がキャップ18に対向しない退避位置までキャリッジ
1が移動する(ステップS009)。ここで、ステップ
S007において記録シート15が存在しないと判断さ
れた場合は、ステップS007からステップS009に
移る。
口がキャップ18に対向しない退避位置までキャリッジ
1が移動する(ステップS009)。ここで、ステップ
S007において記録シート15が存在しないと判断さ
れた場合は、ステップS007からステップS009に
移る。
【0068】キャリッジ1の移動後、ステップS005
においてインク吐出口から吸引されてキャップ18に溜
っているインクが吸引され、廃インクタンクに排出され
る(ステップS010)。
においてインク吐出口から吸引されてキャップ18に溜
っているインクが吸引され、廃インクタンクに排出され
る(ステップS010)。
【0069】その後、再び、ステップS003における
動作と同様の動作により、インク吐出口のワイピングに
よる清掃が行われる(ステップS011)。
動作と同様の動作により、インク吐出口のワイピングに
よる清掃が行われる(ステップS011)。
【0070】そして、ワイピングによるインク吐出口の
清掃が終了すると、キャップ18がインク吐出口に当接
され、キャップクローズ状態になる(ステップS01
2)。
清掃が終了すると、キャップ18がインク吐出口に当接
され、キャップクローズ状態になる(ステップS01
2)。
【0071】上述したように、記録シート15が記録装
置内にセットされている場合は、インクが吸引された後
に1秒間の待ち時間をおいてキャリッジ1が移動するた
め、インク吐出口とキャップ18との間においてつなが
ったインクが待ち時間の間に完全に切れた状態となり、
その状態でキャリッジ1が移動することとなる。これに
より、キャリッジ1が移動する際に記録シート15上に
インクが落下して記録シート15を汚すことはなくな
る。
置内にセットされている場合は、インクが吸引された後
に1秒間の待ち時間をおいてキャリッジ1が移動するた
め、インク吐出口とキャップ18との間においてつなが
ったインクが待ち時間の間に完全に切れた状態となり、
その状態でキャリッジ1が移動することとなる。これに
より、キャリッジ1が移動する際に記録シート15上に
インクが落下して記録シート15を汚すことはなくな
る。
【0072】また、記録シート15が記録装置内にセッ
トされていない時には、記録ヘッド6からインクが落下
しても記録シート15を汚す虞れがないので、待ち時間
を設ける必要がなく、キャップオープン後ただちにキャ
リッジ1を移動させることで回復動作を短時間で終了さ
せることができる。
トされていない時には、記録ヘッド6からインクが落下
しても記録シート15を汚す虞れがないので、待ち時間
を設ける必要がなく、キャップオープン後ただちにキャ
リッジ1を移動させることで回復動作を短時間で終了さ
せることができる。
【0073】本形態においては、キャップ18を材質が
塩素化ブチルゴム、インク許容容量が0.14mlのも
のを使用し、吸引時のインク吸引量を0.12ml、キ
ャップオープン時のキャップとインク吐出口間の距離を
1.3mmとし、インクを粘度が1.8cp(at25
℃)、表面張力が46dyn/cm(at25℃)のも
のを使用し、記録ヘッド6のインク吐出口形成面の材質
をポリサルフン(PSF)としてインク吐出口のクリー
ニング及び回復動作を行ったところ、キャップオープン
後の待ち時間を最低1秒とすればインク吐出口とキャッ
プ18との間においてつながったインクが完全に切れる
ことが確認された。
塩素化ブチルゴム、インク許容容量が0.14mlのも
のを使用し、吸引時のインク吸引量を0.12ml、キ
ャップオープン時のキャップとインク吐出口間の距離を
1.3mmとし、インクを粘度が1.8cp(at25
℃)、表面張力が46dyn/cm(at25℃)のも
のを使用し、記録ヘッド6のインク吐出口形成面の材質
をポリサルフン(PSF)としてインク吐出口のクリー
ニング及び回復動作を行ったところ、キャップオープン
後の待ち時間を最低1秒とすればインク吐出口とキャッ
プ18との間においてつながったインクが完全に切れる
ことが確認された。
【0074】なお、インク吐出口とキャップ18との間
においてつながったインクが完全に切れるまでの時間
は、キャップ18の材質及びインク許容容量、吸引時の
インク吸引量、キャップオープン時のキャップ18とイ
ンク吐出口との間の距離、インクの粘度及び表面張力、
並びに、記録ヘッド6のインク吐出口面の材質等の条件
により変化するので、キャップオープンからキャリッジ
移動までの待ち時間は、1秒に限定するものではなく、
それぞれの記録装置の構成要素により完全にインクが切
れるまでの時間よりも長い時間を設定すれば良い。
においてつながったインクが完全に切れるまでの時間
は、キャップ18の材質及びインク許容容量、吸引時の
インク吸引量、キャップオープン時のキャップ18とイ
ンク吐出口との間の距離、インクの粘度及び表面張力、
並びに、記録ヘッド6のインク吐出口面の材質等の条件
により変化するので、キャップオープンからキャリッジ
移動までの待ち時間は、1秒に限定するものではなく、
それぞれの記録装置の構成要素により完全にインクが切
れるまでの時間よりも長い時間を設定すれば良い。
【0075】(他の実施の形態)図3は、本発明のイン
クジェット記録装置の他の実施の形態における記録ヘッ
ドのクリーニング及び回復動作の流れを示すフローチャ
ートである。
クジェット記録装置の他の実施の形態における記録ヘッ
ドのクリーニング及び回復動作の流れを示すフローチャ
ートである。
【0076】本形態は図3に示すように、吸引、キャッ
プオープンを行った後、記録シート通過領域に記録シー
ト15が存在するかどうかを判別せず、常に1秒の待ち
時間を設定することで記録シート15の汚れを防止して
いる。
プオープンを行った後、記録シート通過領域に記録シー
ト15が存在するかどうかを判別せず、常に1秒の待ち
時間を設定することで記録シート15の汚れを防止して
いる。
【0077】本形態においても、第1の実施の形態と同
様に、待ち時間は1秒に限定するものではない。
様に、待ち時間は1秒に限定するものではない。
【0078】尚、上述の実施の形態においては、キャリ
ッジにインクジェット記録ヘッドを搭載するプリンタを
用いて本発明を説明したが、例えばインクジェット記録
ヘッドとほぼ同一の外形を備えることで、このキャリッ
ジにインクジェット記録ヘッドとコンパチブルにキャリ
ッジに搭載することのできるスキャナーユニットを備
え、プラテンに支持される原稿シートから画像情報を読
み取ることのできる情報処理装置であっても本発明の説
明を好適に用いることができる。
ッジにインクジェット記録ヘッドを搭載するプリンタを
用いて本発明を説明したが、例えばインクジェット記録
ヘッドとほぼ同一の外形を備えることで、このキャリッ
ジにインクジェット記録ヘッドとコンパチブルにキャリ
ッジに搭載することのできるスキャナーユニットを備
え、プラテンに支持される原稿シートから画像情報を読
み取ることのできる情報処理装置であっても本発明の説
明を好適に用いることができる。
【0079】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置に
おいて、優れた効果をもたらすものである。
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置に
おいて、優れた効果をもたらすものである。
【0080】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行なわれるので、特に応答性に優れた液体(イ
ンク)の吐出が達成でき、より好ましい。
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行なわれるので、特に応答性に優れた液体(イ
ンク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0081】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、更に優れた記録を行なうことができる。
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、更に優れた記録を行なうことができる。
【0082】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含ま
れるものである。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含ま
れるものである。
【0083】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としても本発明は有効である。
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としても本発明は有効である。
【0084】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した効果を
一層有効に発揮することができる。
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した効果を
一層有効に発揮することができる。
【0085】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも
本発明は有効である。
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも
本発明は有効である。
【0086】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、ワイピング部
材、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれ
とは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる予
備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
行うことも安定した記録を行うために有効である。
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、ワイピング部
材、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれ
とは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる予
備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0087】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
もよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極
めて有効である。
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
もよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極
めて有効である。
【0088】以上説明した本発明の実施例においては、
インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で
固化するインクであって、室温で軟化するもの、もしく
は液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式
ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであれば良い。
インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で
固化するインクであって、室温で軟化するもの、もしく
は液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式
ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであれば良い。
【0089】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としても良い。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としても良い。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0090】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報
処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けら
れるものの他、リーダと組み合せた複写装置、さらには
送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの
であってもよい。
態としては、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報
処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けら
れるものの他、リーダと組み合せた複写装置、さらには
送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの
であってもよい。
【0091】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので以下に記載するような効果を奏する。
ているので以下に記載するような効果を奏する。
【0092】請求項1及び請求項4に記載のものにおい
ては、キャップの離間からキャリッジの移動開始まで
に、キャップに溜ったインクが、キャップとインク吐出
口との間においてキャップ側とインク吐出口側とに完全
に分離するまでの時間よりも長い待機時間を設けたた
め、キャリッジの移動の際にインクが被記録材上に落ち
ることはない。このため、被記録材を汚すことなくイン
ク吐出口のクリーニング及び回復動作を行うことができ
る。
ては、キャップの離間からキャリッジの移動開始まで
に、キャップに溜ったインクが、キャップとインク吐出
口との間においてキャップ側とインク吐出口側とに完全
に分離するまでの時間よりも長い待機時間を設けたた
め、キャリッジの移動の際にインクが被記録材上に落ち
ることはない。このため、被記録材を汚すことなくイン
ク吐出口のクリーニング及び回復動作を行うことができ
る。
【0093】請求項3に記載のものにおいては、被記録
材が通過領域に存在するかどうかを検出する記録シート
センサを設け、被記録材が通過領域において検出された
場合のみ待機時間を設ける構成としたため、被記録材が
通過領域に存在しない場合においては回復動作を短時間
で終了させることができる。
材が通過領域に存在するかどうかを検出する記録シート
センサを設け、被記録材が通過領域において検出された
場合のみ待機時間を設ける構成としたため、被記録材が
通過領域に存在しない場合においては回復動作を短時間
で終了させることができる。
【0094】請求項5に記載のものにおいては、記録ヘ
ッドがインク吐出用の熱エネルギーを発生するための電
気熱変換体を備えているため、特に応答性の優れたイン
クの吐出を達成することができる。
ッドがインク吐出用の熱エネルギーを発生するための電
気熱変換体を備えているため、特に応答性の優れたイン
クの吐出を達成することができる。
【0095】請求項6に記載のものにおいては、記録ヘ
ッドが電気熱変換体によって印加される熱エネルギーに
より、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりイン
クを吐出させる機能を有するため、請求項5に記載のも
のと同様の効果を奏する。
ッドが電気熱変換体によって印加される熱エネルギーに
より、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりイン
クを吐出させる機能を有するため、請求項5に記載のも
のと同様の効果を奏する。
【図1】本発明のインクジェット記録装置の第1の実施
の形態を示す図である。
の形態を示す図である。
【図2】図1に示したインクジェット記録装置における
記録ヘッドのクリーニング及び回復動作の流れを示すフ
ローチャートである。
記録ヘッドのクリーニング及び回復動作の流れを示すフ
ローチャートである。
【図3】本発明のインクジェット記録装置の他の実施の
形態における記録ヘッドのクリーニング及び回復動作の
流れを示すフローチャートである。
形態における記録ヘッドのクリーニング及び回復動作の
流れを示すフローチャートである。
【図4】従来のシリアルタイプのインクジェット記録装
置の一構成例を示す図である。
置の一構成例を示す図である。
【図5】図4に示したインクジェット記録装置における
記録ヘッドのクリーニング及び回復動作の流れを示すフ
ローチャートである。
記録ヘッドのクリーニング及び回復動作の流れを示すフ
ローチャートである。
【図6】図4に示したインクジェット記録装置における
インク吸引後にキャップオープンが行われた直後のD矢
視透視図である。
インク吸引後にキャップオープンが行われた直後のD矢
視透視図である。
【符号の説明】 1 キャリッジ 2 ガイド軸 3 キャリッジ駆動モータ 4 プーリ 5 キャリッジ駆動ベルト 6 記録ヘッド 7 フレキシブル基板 8 搬送ローラ 9 駆動力伝達機構 10 ピンチローラ 11 ピンチローラホルダー 12 排紙ローラ 13 駆動力伝達ギア 14 拍車 15 記録シート 16,17 ガイド部材 18 キャップ 19 ポンプ 20 ワイパー 22 記録シートセンサ
Claims (6)
- 【請求項1】 記録信号に応じて吐出口からインクを吐
出する記録ヘッドを搭載し、被記録材に沿って往復移動
されるキャリッジと、前記記録ヘッドのインク吐出性能
を正常な状態に保つために行われる前記インク吐出口の
回復動作時に前記インク吐出口に当接することにより前
記インク吐出口を覆うキャップと、インクを吸引するポ
ンプとを具備し、前記インク吐出口を前記キャップによ
り覆った状態で前記ポンプにより前記キャップを介して
前記インク吐出口からインクを吸引した後、前記インク
吐出口から前記キャップを離間し、前記キャリッジを前
記インク吐出口が前記キャップに対向しない退避位置ま
で移動させ、前記キャップに溜ったインクを前記ポンプ
により吸引することにより前記回復動作を行うインクジ
ェット記録装置において、 前記キャップの離間から前記キャリッジの移動開始まで
に、予め決められた待機時間を有することを特徴とする
インクジェット記録装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット記録装
置において、 前記退避位置は、前記被記録材の通過領域上方であるこ
とを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のインク
ジェット記録装置において、 前記被記録材が該被記録材の通過領域に存在するかどう
かを検出する記録シートセンサを有し、前記被記録材が
前記通過領域において検出された場合のみ前記待機時間
を設けることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
インクジェット記録装置において、 前記待機時間は、前記キャップに溜ったインクが、前記
キャップの離間後、前記キャップと前記インク吐出口と
の間において前記キャップ側と前記インク吐出口側とに
完全に分離するまでの時間よりも長い時間であることを
特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
インクジェット記録装置において、 前記記録ヘッドは、インク吐出用の熱エネルギーを発生
するための電気変換体を備えていることを特徴とするイ
ンクジェット記録装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載のインクジェット記録装
置において、 前記記録ヘッドは、前記電気熱変換体によって印加され
る熱エネルギーにより、インクに生ずる熱沸騰を利用し
て吐出口よりインクを吐出させることを特徴とするイン
クジェット記録装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22181195A JP3270664B2 (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の回復方法 |
US08/705,291 US6189997B1 (en) | 1995-08-30 | 1996-08-29 | Uncapping ink jet heads |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22181195A JP3270664B2 (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の回復方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0957990A true JPH0957990A (ja) | 1997-03-04 |
JP3270664B2 JP3270664B2 (ja) | 2002-04-02 |
Family
ID=16772570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22181195A Expired - Fee Related JP3270664B2 (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の回復方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6189997B1 (ja) |
JP (1) | JP3270664B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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DE69925202T2 (de) * | 1998-07-15 | 2006-03-09 | Seiko Epson Corp. | Vorrichtung und Verfahren zum Tintenstrahlaufzeichnen |
DE10137270A1 (de) | 2001-07-31 | 2003-02-20 | Aloys Wobben | Windenergieanlage mit Ringgenerator |
JP4797613B2 (ja) * | 2005-01-13 | 2011-10-19 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射装置及び液体噴射装置の制御方法 |
JP4797964B2 (ja) * | 2006-12-14 | 2011-10-19 | ブラザー工業株式会社 | インクジェットプリンタ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA1127227A (en) | 1977-10-03 | 1982-07-06 | Ichiro Endo | Liquid jet recording process and apparatus therefor |
JPS5936879B2 (ja) | 1977-10-14 | 1984-09-06 | キヤノン株式会社 | 熱転写記録用媒体 |
US4330787A (en) | 1978-10-31 | 1982-05-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Liquid jet recording device |
US4345262A (en) | 1979-02-19 | 1982-08-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet recording method |
US4463359A (en) | 1979-04-02 | 1984-07-31 | Canon Kabushiki Kaisha | Droplet generating method and apparatus thereof |
US4313124A (en) | 1979-05-18 | 1982-01-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Liquid jet recording process and liquid jet recording head |
US4558333A (en) | 1981-07-09 | 1985-12-10 | Canon Kabushiki Kaisha | Liquid jet recording head |
JPS59123670A (ja) | 1982-12-28 | 1984-07-17 | Canon Inc | インクジエツトヘツド |
JPS59138461A (ja) | 1983-01-28 | 1984-08-08 | Canon Inc | 液体噴射記録装置 |
JPS6071260A (ja) | 1983-09-28 | 1985-04-23 | Erumu:Kk | 記録装置 |
DE3611333A1 (de) * | 1985-04-05 | 1986-10-16 | Canon K.K., Tokio/Tokyo | Fluessigkeitsstrahl-aufzeichnungsgeraet und in dem geraet verwendete saug-regeneriereinrichtung |
DE3633239A1 (de) * | 1985-10-01 | 1987-04-16 | Canon Kk | Verfahren zum betrieb einer tintenstrahl-aufzeichnungsvorrichtung und tintenstrahl-aufzeichnungsvorrichtung |
JP2711846B2 (ja) * | 1987-03-13 | 1998-02-10 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録装置の操作方法 |
US5126766A (en) * | 1989-03-17 | 1992-06-30 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet recording apparatus including means for opening and closing an ink supply path |
JP2946725B2 (ja) * | 1989-11-06 | 1999-09-06 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット式記録装置 |
US5138334A (en) * | 1990-11-05 | 1992-08-11 | Xerox Corporation | Pneumatic surface cleaning method and apparatus for ink jet printheads |
US5437444A (en) * | 1992-03-12 | 1995-08-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Sheet supplying apparatus |
US5257044A (en) * | 1992-11-12 | 1993-10-26 | Xerox Corporation | Cap actuation mechanism for capping ink jet printheads |
DE69310488T2 (de) | 1992-12-28 | 1997-12-04 | Canon Kk | Tintenstrahlaufzeichnungsgerät und Rückgewinnungsverfahren dafür |
-
1995
- 1995-08-30 JP JP22181195A patent/JP3270664B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1996
- 1996-08-29 US US08/705,291 patent/US6189997B1/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6189997B1 (en) | 2001-02-20 |
JP3270664B2 (ja) | 2002-04-02 |
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