JPH0956749A - 立ち上がり補助椅子 - Google Patents
立ち上がり補助椅子Info
- Publication number
- JPH0956749A JPH0956749A JP7221239A JP22123995A JPH0956749A JP H0956749 A JPH0956749 A JP H0956749A JP 7221239 A JP7221239 A JP 7221239A JP 22123995 A JP22123995 A JP 22123995A JP H0956749 A JPH0956749 A JP H0956749A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- push
- plate
- cushion material
- cushion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 座部が平伏した状態から座部後端部が立ち上
がるときで、座部が一定以上傾かないような事故防止機
能を安価なままで付加した立ち上がり補助椅子を提供す
ること。 【解決手段】 立ち上がり補助椅子において、レバー6
01を操作してフック67とストッパー軸68との係合
を解いてから、立ち上がると、座部に固定されている押
し上げ板62は、押し上げ用ばね63に付勢されて、座
部の後端部31を押し上げる。このため、利用者は、簡
単に立ち上がることができる。但し、ストッパー軸65
の底辺部650は、案内溝66の内部を前方部分662
にまで移動し、そこで停止する。
がるときで、座部が一定以上傾かないような事故防止機
能を安価なままで付加した立ち上がり補助椅子を提供す
ること。 【解決手段】 立ち上がり補助椅子において、レバー6
01を操作してフック67とストッパー軸68との係合
を解いてから、立ち上がると、座部に固定されている押
し上げ板62は、押し上げ用ばね63に付勢されて、座
部の後端部31を押し上げる。このため、利用者は、簡
単に立ち上がることができる。但し、ストッパー軸65
の底辺部650は、案内溝66の内部を前方部分662
にまで移動し、そこで停止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座部を押し上げる
ことによって、利用者の立ち上がり動作を補助する立ち
上がり補助椅子に関するものである。
ことによって、利用者の立ち上がり動作を補助する立ち
上がり補助椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】下肢の筋力が低下した者にとっては、歩
行するのに大きな負担がかかるだけでなく、椅子から立
ち上がるときでも大きな負担がかかる。そこで、椅子の
座部と脚部との間において、座部を平伏した状態から座
部前端部を中心に回転するように座部後端部を押し上げ
ることにより、腰掛けていた者の立ち上がり動作を補助
する座部押し上げ機構を備えた立ち上がり補助椅子が案
出されている。
行するのに大きな負担がかかるだけでなく、椅子から立
ち上がるときでも大きな負担がかかる。そこで、椅子の
座部と脚部との間において、座部を平伏した状態から座
部前端部を中心に回転するように座部後端部を押し上げ
ることにより、腰掛けていた者の立ち上がり動作を補助
する座部押し上げ機構を備えた立ち上がり補助椅子が案
出されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
福祉機器は、電動のものが多く、高価であるため、家庭
一般に普及するには至っていない。また、可動部分を有
する福祉機器では、特に安全性に配慮する必要がある
が、従来の立ち上がり補助椅子では、座部が平伏した状
態から座部後端部が立ち上がるとき、座部が一定以上傾
かないような事故防止機能まで装備されていないという
問題点がある。
福祉機器は、電動のものが多く、高価であるため、家庭
一般に普及するには至っていない。また、可動部分を有
する福祉機器では、特に安全性に配慮する必要がある
が、従来の立ち上がり補助椅子では、座部が平伏した状
態から座部後端部が立ち上がるとき、座部が一定以上傾
かないような事故防止機能まで装備されていないという
問題点がある。
【0004】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
座部が平伏した状態から座部後端部が立ち上がるとき
に、座部が一定以上傾かないような事故防止機能を安価
なままで付加した立ち上がり補助椅子を提供することに
ある。
座部が平伏した状態から座部後端部が立ち上がるとき
に、座部が一定以上傾かないような事故防止機能を安価
なままで付加した立ち上がり補助椅子を提供することに
ある。
【0005】また、座部が立ち上がる動作及び平伏する
動作を妨げることなく、座部と脚部との間を覆い、安価
なままで見栄えを高めることができる立ち上がり補助椅
子を提供することにある。
動作を妨げることなく、座部と脚部との間を覆い、安価
なままで見栄えを高めることができる立ち上がり補助椅
子を提供することにある。
【0006】さらに、本発明の課題は、座り心地のよい
クッション構造を備えた立ち上がり補助椅子を提供する
ことにある。
クッション構造を備えた立ち上がり補助椅子を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、椅子の座部と脚部の間において、該座
部を平伏した状態から座部前端部を中心に回転するよう
に座部後端部を押し上げることにより、腰掛けていた者
の立ち上がり動作を補助する座部押し上げ機構を有する
立ち上がり補助椅子であって、前記座部押し上げ機構
は、脚部の側に固定されている固定板と、該固定板の前
端寄りの位置で横方向に配置された回転中心軸と、前記
座部の側に固定され、前記回転中心軸の回りを回転可能
なように支持された押し上げ板と、該押し上げ板に前記
回転中心軸を中心に回転する立ち上がり動作を行わせる
ことにより、前記座部後端部を押し上げるためのばね
と、前記固定板の両側面部に前後方向に向かって形成さ
れた案内溝と、前記押し上げ板の両側面部に回転可能に
支持され、この支持位置から前記押し上げ板の背面側に
延びる側辺部、及び前記案内溝に通され、前記押し上げ
板が平伏するときに前記案内溝内を後方に移動するとと
もに、前記押し上げ板が立ち上がり動作を行うときに前
記案内溝内を前方に移動する底辺部を備えるストッパー
軸と、該ストッパー軸の底辺部が前記案内溝内を後方に
移動してきたときに該底辺部に自動的に係合することに
より、前記押し上げ板を平伏した状態に保持するフック
と、該フックと前記ストッパー軸の底辺部との係合を解
除して前記底辺部の前記案内溝内における前方への移動
を可能とする係合解除手段とを有することを特徴とす
る。
に、本発明では、椅子の座部と脚部の間において、該座
部を平伏した状態から座部前端部を中心に回転するよう
に座部後端部を押し上げることにより、腰掛けていた者
の立ち上がり動作を補助する座部押し上げ機構を有する
立ち上がり補助椅子であって、前記座部押し上げ機構
は、脚部の側に固定されている固定板と、該固定板の前
端寄りの位置で横方向に配置された回転中心軸と、前記
座部の側に固定され、前記回転中心軸の回りを回転可能
なように支持された押し上げ板と、該押し上げ板に前記
回転中心軸を中心に回転する立ち上がり動作を行わせる
ことにより、前記座部後端部を押し上げるためのばね
と、前記固定板の両側面部に前後方向に向かって形成さ
れた案内溝と、前記押し上げ板の両側面部に回転可能に
支持され、この支持位置から前記押し上げ板の背面側に
延びる側辺部、及び前記案内溝に通され、前記押し上げ
板が平伏するときに前記案内溝内を後方に移動するとと
もに、前記押し上げ板が立ち上がり動作を行うときに前
記案内溝内を前方に移動する底辺部を備えるストッパー
軸と、該ストッパー軸の底辺部が前記案内溝内を後方に
移動してきたときに該底辺部に自動的に係合することに
より、前記押し上げ板を平伏した状態に保持するフック
と、該フックと前記ストッパー軸の底辺部との係合を解
除して前記底辺部の前記案内溝内における前方への移動
を可能とする係合解除手段とを有することを特徴とす
る。
【0008】本発明では、前記ストッパー軸の底辺部に
係合している前記フックを前記底辺部に向けて付勢する
戻しばねを設けることが好ましい。
係合している前記フックを前記底辺部に向けて付勢する
戻しばねを設けることが好ましい。
【0009】本発明では、前記座部の下面外周部と前記
脚部の上面外周部との間に張られ、前記座部後端部を押
し上げたときに形成される前記座部と前記脚部との隙間
を覆うためのシートと、該シートの内側において、前記
座部後端部の縁部分と脚部後端部の縁部分との間に張ら
れ、前記座部が平伏したときに前記座部と前記脚部との
間に前記シートが入り込むことを防止するゴムバンドと
を設けることが好ましい。
脚部の上面外周部との間に張られ、前記座部後端部を押
し上げたときに形成される前記座部と前記脚部との隙間
を覆うためのシートと、該シートの内側において、前記
座部後端部の縁部分と脚部後端部の縁部分との間に張ら
れ、前記座部が平伏したときに前記座部と前記脚部との
間に前記シートが入り込むことを防止するゴムバンドと
を設けることが好ましい。
【0010】本発明では、前記脚部の下端部4か所に
は、脚部下端部に垂直に取り付けられた基部、及び該基
部の垂直な軸線回りに回転可能な回転体から構成された
接地部を備える回転式アジャスターを設けることが好ま
しい。
は、脚部下端部に垂直に取り付けられた基部、及び該基
部の垂直な軸線回りに回転可能な回転体から構成された
接地部を備える回転式アジャスターを設けることが好ま
しい。
【0011】本発明において、前記座部に用いられる座
クッションは、中央部分で臀部を支える小さな反発力の
内側クッション材と、該内側クッション材に対してその
外周側に接合し、該内側クッション材よりも大きな反発
力をもつ外側クッション材とを有し、該外側クッション
材及び前記内側クッション材の接合面は、この接合部分
において双方のクッション材が上下に重なり合うように
斜めになっていることが好ましい。また、背もたれ部に
用いられる背クッションも、中央部分で背中の中央部分
を支える小さな反発力の内側クッション材と、該内側ク
ッション材に対してその外周側に接合し、該内側クッシ
ョン材よりも大きな反発力をもつ外側クッション材とを
有し、該外側クッション材及び前記内側クッション材の
接合面は、この接合部分において双方のクッション材が
上下に重なり合うように斜めになっていることが好まし
い。
クッションは、中央部分で臀部を支える小さな反発力の
内側クッション材と、該内側クッション材に対してその
外周側に接合し、該内側クッション材よりも大きな反発
力をもつ外側クッション材とを有し、該外側クッション
材及び前記内側クッション材の接合面は、この接合部分
において双方のクッション材が上下に重なり合うように
斜めになっていることが好ましい。また、背もたれ部に
用いられる背クッションも、中央部分で背中の中央部分
を支える小さな反発力の内側クッション材と、該内側ク
ッション材に対してその外周側に接合し、該内側クッシ
ョン材よりも大きな反発力をもつ外側クッション材とを
有し、該外側クッション材及び前記内側クッション材の
接合面は、この接合部分において双方のクッション材が
上下に重なり合うように斜めになっていることが好まし
い。
【0012】
(全体構造)図1は、本例の立ち上がり補助椅子の正面
図、図2は、その右側面図であり、立ち上がり補助椅子
1には、脚部2、四角形の平面形状を有する座部3、背
もたれ部4、及び肘掛け部5が構成されている。
図、図2は、その右側面図であり、立ち上がり補助椅子
1には、脚部2、四角形の平面形状を有する座部3、背
もたれ部4、及び肘掛け部5が構成されている。
【0013】脚部2は、前後左右の4本の脚を構成する
パイプ21、22と、これらパイプの下端部(脚部下端
部)に取り付けられた回転式アジャスター23とから構
成されている。回転式アジャスター23は、パイプ2
1、22に対して垂直に取り付けられた基部231と、
矢印Cで示すように、基部231の垂直な軸線L1の回
りに回転可能な回転体から構成された接地部232とを
備えている。このため、立ち上がり補助椅子1は、通常
の状態では前後左右のいずれの方向にも不用意に動か
ず、安定であるが、立ち上がり補助椅子1を傾けた状態
では、いずれの方向にも簡単に移動させることができ
る。
パイプ21、22と、これらパイプの下端部(脚部下端
部)に取り付けられた回転式アジャスター23とから構
成されている。回転式アジャスター23は、パイプ2
1、22に対して垂直に取り付けられた基部231と、
矢印Cで示すように、基部231の垂直な軸線L1の回
りに回転可能な回転体から構成された接地部232とを
備えている。このため、立ち上がり補助椅子1は、通常
の状態では前後左右のいずれの方向にも不用意に動か
ず、安定であるが、立ち上がり補助椅子1を傾けた状態
では、いずれの方向にも簡単に移動させることができ
る。
【0014】背もたれ部4は、座部3の両側において脚
部2の上面部に固定された2本のパイプ21を座部3の
後方で上方に曲げた部分41と、これらの部分に対して
両側がボルトによって固定されている背板43と、この
背板43に取り付けられている背クッション42とから
構成されている。
部2の上面部に固定された2本のパイプ21を座部3の
後方で上方に曲げた部分41と、これらの部分に対して
両側がボルトによって固定されている背板43と、この
背板43に取り付けられている背クッション42とから
構成されている。
【0015】肘掛け部5は、座部3の両側において下端
部が脚部2に固定されたパイプ51と、その先端部に肘
木の代わりに取り付けられた樹脂製のカバー52とから
構成されている。左右のカバー52のうち、腰掛けた者
の右手が位置するカバー52の先端側には、後述する座
部押し上げ機構を操作するためのレバー601が取り付
けられている。
部が脚部2に固定されたパイプ51と、その先端部に肘
木の代わりに取り付けられた樹脂製のカバー52とから
構成されている。左右のカバー52のうち、腰掛けた者
の右手が位置するカバー52の先端側には、後述する座
部押し上げ機構を操作するためのレバー601が取り付
けられている。
【0016】(座部押し上げ機構の構成)本例の立ち上
がり補助椅子1では、座部3(座板30)と脚部2との
間において、座部3に腰掛けていた利用者が立ち上がろ
うとしたとき、図2に二点鎖線で示すように、座部3の
後端部31を押し上げることによって、利用者の立ち上
がり動作を補助する座部押し上げ機構6が構成されてい
る。
がり補助椅子1では、座部3(座板30)と脚部2との
間において、座部3に腰掛けていた利用者が立ち上がろ
うとしたとき、図2に二点鎖線で示すように、座部3の
後端部31を押し上げることによって、利用者の立ち上
がり動作を補助する座部押し上げ機構6が構成されてい
る。
【0017】座部押し上げ機構6には、まず、脚部2の
上面部を構成する座枠20に固定されている四角形の固
定板61と、座部3の下面部を構成する座板30に固定
されている四角形の押し上げ板62とが設けられてい
る。これらの座板30及び押し上げ板62には、窓部分
が構成されており、その軽量化を図ってあるとともに、
強度を高めてある。押し上げ板62には、座板30にボ
ルトなどによって連結するための連結部分621、62
2が構成されている。
上面部を構成する座枠20に固定されている四角形の固
定板61と、座部3の下面部を構成する座板30に固定
されている四角形の押し上げ板62とが設けられてい
る。これらの座板30及び押し上げ板62には、窓部分
が構成されており、その軽量化を図ってあるとともに、
強度を高めてある。押し上げ板62には、座板30にボ
ルトなどによって連結するための連結部分621、62
2が構成されている。
【0018】押し上げ板62の側面部625は、固定板
61の前方寄りの位置でその側面部611に対して外側
に位置するように重ねられている。これらの重なり部分
には、固定板61の前方寄りの位置(座部3の前端部)
において、横方向に水平に配置された回転中心軸63の
軸端630が支持された状態にある。このため、押し上
げ板62は、回転中心軸63の回りを矢印A方向、及び
矢印Bの方向のいずれの方向にも回転可能である。
61の前方寄りの位置でその側面部611に対して外側
に位置するように重ねられている。これらの重なり部分
には、固定板61の前方寄りの位置(座部3の前端部)
において、横方向に水平に配置された回転中心軸63の
軸端630が支持された状態にある。このため、押し上
げ板62は、回転中心軸63の回りを矢印A方向、及び
矢印Bの方向のいずれの方向にも回転可能である。
【0019】回転中心軸63の回りには、コイル状の2
本の押し上げ用ばね64が装着されている。押し上げ用
ばね64の両端のうち、一方の端部は、固定板61上に
配置されたばね受け69の斜面部692の上に当接し、
他方の端部は、押し上げ板62の裏面部622に当接し
ている。このため、押し上げ板62は、押し上げ用ばね
64によって回転中心軸63の回りを矢印Aの方向に付
勢されている。但し、押し上げ板62は、図3に示す姿
勢より矢印Aの方向に回転することはない。
本の押し上げ用ばね64が装着されている。押し上げ用
ばね64の両端のうち、一方の端部は、固定板61上に
配置されたばね受け69の斜面部692の上に当接し、
他方の端部は、押し上げ板62の裏面部622に当接し
ている。このため、押し上げ板62は、押し上げ用ばね
64によって回転中心軸63の回りを矢印Aの方向に付
勢されている。但し、押し上げ板62は、図3に示す姿
勢より矢印Aの方向に回転することはない。
【0020】すなわち、固定板61の側面部611に
は、前後方向に延びる案内溝66が形成されており、そ
のうち、案内溝66のやや上方に向かう前方部分662
には、押し上げ板62から背面側に引き出されているス
トッパー軸65の底辺部650が通っているからであ
る。ここで、ストッパー軸65の側辺部651の先端部
分652は、内側に屈曲し、押し上げ板62の側面部6
25に形成されている穴に回転可能な状態で支持されて
いる。このため、押し上げ板62が矢印Bの方向に回転
して、図4に示すように、平伏するとき、ストッパー軸
65の底辺部650は、矢印Eで示すように、案内溝6
6の内部を後方部分661に移動するとともに、押し上
げ板62が矢印Aの方向に回転して、図3に示すよう
に、立ち上がるときに、ストッパー軸65の底辺部65
0は、矢印Fで示すように、案内溝66の内部を前方部
分662に移動するようになっている。
は、前後方向に延びる案内溝66が形成されており、そ
のうち、案内溝66のやや上方に向かう前方部分662
には、押し上げ板62から背面側に引き出されているス
トッパー軸65の底辺部650が通っているからであ
る。ここで、ストッパー軸65の側辺部651の先端部
分652は、内側に屈曲し、押し上げ板62の側面部6
25に形成されている穴に回転可能な状態で支持されて
いる。このため、押し上げ板62が矢印Bの方向に回転
して、図4に示すように、平伏するとき、ストッパー軸
65の底辺部650は、矢印Eで示すように、案内溝6
6の内部を後方部分661に移動するとともに、押し上
げ板62が矢印Aの方向に回転して、図3に示すよう
に、立ち上がるときに、ストッパー軸65の底辺部65
0は、矢印Fで示すように、案内溝66の内部を前方部
分662に移動するようになっている。
【0021】固定板61の側面部611において、案内
軸66の後方部分661よりもさらに後方寄りに位置に
は、作動軸68が回転可能な状態で支持されている。こ
の作動軸68には、2つのフック67が下向きに固定さ
れている。また、作動軸68のL字形に折り曲げれてい
る一方の端部681と、固定板61の後部側に張り合わ
されているプレート616の端部に形成されているばね
受け615との間には、戻しばね603が配置されてお
り、この戻しばね603は、作動軸68が矢印Gの方向
に回転するように付勢している。このため、図3に示す
状態から、押し上げ板62を矢印Bの方向に押し倒し
て、図4に示すように、平伏させると、ストッパー軸6
5の底辺部650が後方に移動してくるので、ストッパ
ー軸65の底辺部650は、フック67の斜面部671
に当たり、フック67を上方に押し上げるので、フック
67は、ストッパー軸65の底辺部650を乗り越えて
ストッパー軸65の底辺部650に係合する。このた
め、押し上げ板62は、平伏した状態に保持されるの
で、座部3は、図2に実線で示すように、通常の状態に
ある。
軸66の後方部分661よりもさらに後方寄りに位置に
は、作動軸68が回転可能な状態で支持されている。こ
の作動軸68には、2つのフック67が下向きに固定さ
れている。また、作動軸68のL字形に折り曲げれてい
る一方の端部681と、固定板61の後部側に張り合わ
されているプレート616の端部に形成されているばね
受け615との間には、戻しばね603が配置されてお
り、この戻しばね603は、作動軸68が矢印Gの方向
に回転するように付勢している。このため、図3に示す
状態から、押し上げ板62を矢印Bの方向に押し倒し
て、図4に示すように、平伏させると、ストッパー軸6
5の底辺部650が後方に移動してくるので、ストッパ
ー軸65の底辺部650は、フック67の斜面部671
に当たり、フック67を上方に押し上げるので、フック
67は、ストッパー軸65の底辺部650を乗り越えて
ストッパー軸65の底辺部650に係合する。このた
め、押し上げ板62は、平伏した状態に保持されるの
で、座部3は、図2に実線で示すように、通常の状態に
ある。
【0022】再び、図3において、作動軸68の端部6
81と、肘掛け5に形成されているレバー601とは、
スリーブ604内のワイヤー605によって機構的に接
続されており、レバー605を操作すると、スリーブ6
04内のワイヤー605がレバー605の方に引っ張ら
れるので、作動軸68は、矢印Hの方向に回転し、スト
ッパー軸65の底辺部650とフック67との係合が解
除されるようになっている。このようにして、本例の係
合解除手段が構成されている。
81と、肘掛け5に形成されているレバー601とは、
スリーブ604内のワイヤー605によって機構的に接
続されており、レバー605を操作すると、スリーブ6
04内のワイヤー605がレバー605の方に引っ張ら
れるので、作動軸68は、矢印Hの方向に回転し、スト
ッパー軸65の底辺部650とフック67との係合が解
除されるようになっている。このようにして、本例の係
合解除手段が構成されている。
【0023】さらに、座部押し上げ機構6には、押し上
げ用ばね63の付勢力を調整するための押し上げ力調整
機構60も構成されている。この押し上げ力調整機構6
0では、固定板61の前端面に突出しているボルト69
3の頭(図示せず。)をいずれかの方向に回すことによ
って、ボルト693に接続されているばね受け69を前
後いずれかの方向に移動させる構成になっている。たと
えば、ばね受け69を前方に移動させると、斜面部69
2の高い位置に、押し上げ用ばね64の端部が移動する
ことになるので、押し上げ用ばね64が押し上げ板62
を押し上げる力が高まるようになっている。
げ用ばね63の付勢力を調整するための押し上げ力調整
機構60も構成されている。この押し上げ力調整機構6
0では、固定板61の前端面に突出しているボルト69
3の頭(図示せず。)をいずれかの方向に回すことによ
って、ボルト693に接続されているばね受け69を前
後いずれかの方向に移動させる構成になっている。たと
えば、ばね受け69を前方に移動させると、斜面部69
2の高い位置に、押し上げ用ばね64の端部が移動する
ことになるので、押し上げ用ばね64が押し上げ板62
を押し上げる力が高まるようになっている。
【0024】なお、ボルト693が通る位置には、押し
上げ用ばね64の位置を規定するためのブロック694
が回転中心軸63に取り付けられているので、このブロ
ック694の下端部は、ボルト693を通すための溝6
95が形成されている。
上げ用ばね64の位置を規定するためのブロック694
が回転中心軸63に取り付けられているので、このブロ
ック694の下端部は、ボルト693を通すための溝6
95が形成されている。
【0025】(座部押し上げ機構の動作)立ち上がり補
助椅子1の動作を、図1ないし図4を参照して説明す
る。
助椅子1の動作を、図1ないし図4を参照して説明す
る。
【0026】まず、立ち上がり補助椅子1を通常の椅子
として使用するときには、図2に二点鎖線で示すように
座部3を平伏させた状態で用いる。この状態では、図4
に示すように、フック681は、戻しばね603に押さ
れてストッパー軸65の底辺部650に係合している。
として使用するときには、図2に二点鎖線で示すように
座部3を平伏させた状態で用いる。この状態では、図4
に示すように、フック681は、戻しばね603に押さ
れてストッパー軸65の底辺部650に係合している。
【0027】この状態から、利用者が座部3に腰掛ける
と、座部3(押し上げ板62)は、やや沈み込むので、
ストッパー軸65の底辺部650は、案内溝66の内部
をより後方部分661寄りの位置にずれる。但し、この
状態でも、フック681は、戻しばね603によってス
トッパー軸65の底辺部650に向かって押されている
ので、そのまま立ち上がっても、フック681は、戻し
ばね603に押されてストッパー軸65の底辺部650
に係合するだけで、座部3は、平伏した状態のままであ
る。
と、座部3(押し上げ板62)は、やや沈み込むので、
ストッパー軸65の底辺部650は、案内溝66の内部
をより後方部分661寄りの位置にずれる。但し、この
状態でも、フック681は、戻しばね603によってス
トッパー軸65の底辺部650に向かって押されている
ので、そのまま立ち上がっても、フック681は、戻し
ばね603に押されてストッパー軸65の底辺部650
に係合するだけで、座部3は、平伏した状態のままであ
る。
【0028】これに対して、立ち上げるときに利用者が
レバー601を引くと、ワイヤー605が引っ張られる
ので、作動軸68は、矢印Hの方向に回転し、ストッパ
ー軸65の底辺部650とフック67との係合が外れ
る。その結果、押し上げ板62は、押し上げ用ばね63
に付勢されて、座部3の後端部31を押し上げる。この
ため、利用者は、大きな力を使わずに簡単に立ち上がる
ことができる。
レバー601を引くと、ワイヤー605が引っ張られる
ので、作動軸68は、矢印Hの方向に回転し、ストッパ
ー軸65の底辺部650とフック67との係合が外れ
る。その結果、押し上げ板62は、押し上げ用ばね63
に付勢されて、座部3の後端部31を押し上げる。この
ため、利用者は、大きな力を使わずに簡単に立ち上がる
ことができる。
【0029】利用者が立ち上がり終えると、ストッパー
軸65の底辺部650は、矢印Fで示すように、案内溝
66の内部を前方部分662にまで移動し、そこで停止
する。このため、押し上げ板62は、図3で示す状態で
保持され、それ以上、押し上げられることがない。
軸65の底辺部650は、矢印Fで示すように、案内溝
66の内部を前方部分662にまで移動し、そこで停止
する。このため、押し上げ板62は、図3で示す状態で
保持され、それ以上、押し上げられることがない。
【0030】この状態では、図2に二点鎖線で示すよう
に、座部3は、浮き上がった状態ににある。そこに再び
利用者が腰掛けると、座部3(押し上げ板62)は、平
伏する状態に戻される。その結果、ストッパー軸65の
底辺部650は、図3に矢印Eで示すように、案内溝6
6の内部を後方に移動してくるので、フック67は、ス
トッパー軸65を乗り越えてストッパー軸65の底辺部
650に自動的に係合する。
に、座部3は、浮き上がった状態ににある。そこに再び
利用者が腰掛けると、座部3(押し上げ板62)は、平
伏する状態に戻される。その結果、ストッパー軸65の
底辺部650は、図3に矢印Eで示すように、案内溝6
6の内部を後方に移動してくるので、フック67は、ス
トッパー軸65を乗り越えてストッパー軸65の底辺部
650に自動的に係合する。
【0031】このように、本例の立ち上がり補助椅子1
に構成した座部押し上げ機構6では、利用者が立ち上が
り終えると、ストッパー軸65の底辺部650は、案内
溝66の前方部分662で自動的に停止し、座部3は、
それ以上押し上げられることがない。また、ストッパー
軸65の底辺部650は、案内溝66を通っているの
で、そこから外れることがない。それ故、立ち上がり補
助椅子1には、座部3が一定以上傾かないような事故防
止機能を安価なままで付加することができる。また、座
部3が浮き上がった状態から、そこに腰掛けると、座部
3(押し上げ板62)は、平伏する状態に戻されるとと
もに、ストッパー軸65の底辺部650がフック67に
よって止められ、この状態に確実に保持されるので、安
全である。
に構成した座部押し上げ機構6では、利用者が立ち上が
り終えると、ストッパー軸65の底辺部650は、案内
溝66の前方部分662で自動的に停止し、座部3は、
それ以上押し上げられることがない。また、ストッパー
軸65の底辺部650は、案内溝66を通っているの
で、そこから外れることがない。それ故、立ち上がり補
助椅子1には、座部3が一定以上傾かないような事故防
止機能を安価なままで付加することができる。また、座
部3が浮き上がった状態から、そこに腰掛けると、座部
3(押し上げ板62)は、平伏する状態に戻されるとと
もに、ストッパー軸65の底辺部650がフック67に
よって止められ、この状態に確実に保持されるので、安
全である。
【0032】しかも、いずれの姿勢で保持するにも、共
通のストッパー軸65を用いているので、安価に構成で
き、また、部品点数が少ない分だけ信頼性が高い。
通のストッパー軸65を用いているので、安価に構成で
き、また、部品点数が少ない分だけ信頼性が高い。
【0033】(座部と脚部との間のシートの構造)この
ような構成の立ち上がり補助椅子1において、図5
(a)に模式的に示すように、座部3の後端部31が押
し上げられると、座部3と脚部2との間に隙間が生じて
しまい、見栄えが悪いとともに危険である。そこで、本
例では、座部3の後端部31から側端部33にかけて、
座部3の下面外周部と脚部2の上面外周部との間に、図
5(b)に示す平面形状のシート9を張ってある。シー
ト9は、その中央部分91が四角形であり、この中央部
分91は、図5(a)に示すように、座部3の後端部3
1と脚部2の後端部25との隙間を覆う部分である。ま
た、シート9には、中央部分91の両側に三角形の側面
部分92が連接されており、これらの側面部分92は、
座部3の下面部における側端部33と脚部2の上面部に
おける側端部26との隙間を覆う部分である。ここで、
シート9は、座部3の下面部に対して、鋲95などによ
って張られる。一方、シート9は、脚部3の上面部に対
して、マジックテープ96、97などのファスナーで張
られる。このため、シート9は、座部3に取り付けられ
たまま脚部2から簡単に外すことが可能である。
ような構成の立ち上がり補助椅子1において、図5
(a)に模式的に示すように、座部3の後端部31が押
し上げられると、座部3と脚部2との間に隙間が生じて
しまい、見栄えが悪いとともに危険である。そこで、本
例では、座部3の後端部31から側端部33にかけて、
座部3の下面外周部と脚部2の上面外周部との間に、図
5(b)に示す平面形状のシート9を張ってある。シー
ト9は、その中央部分91が四角形であり、この中央部
分91は、図5(a)に示すように、座部3の後端部3
1と脚部2の後端部25との隙間を覆う部分である。ま
た、シート9には、中央部分91の両側に三角形の側面
部分92が連接されており、これらの側面部分92は、
座部3の下面部における側端部33と脚部2の上面部に
おける側端部26との隙間を覆う部分である。ここで、
シート9は、座部3の下面部に対して、鋲95などによ
って張られる。一方、シート9は、脚部3の上面部に対
して、マジックテープ96、97などのファスナーで張
られる。このため、シート9は、座部3に取り付けられ
たまま脚部2から簡単に外すことが可能である。
【0034】ここで、座部3が平伏した状態になると、
シート9は、座部3と脚部2との間に入り込んで、破け
たり、座部押し上げ機構6の可動部分に挟まったりする
おそれがある。それを防止するには、シート9に代え
て、蛇腹を利用する方法が考えられるが、本例のような
異形の蛇腹は、特注品になってしまう。そこで、本例で
は、図5(b)に示すように、シート9の上辺の2つの
角部分93と、そこに対応する底辺部分94との間に2
本のゴムバンド8の両端をそれぞれ固定しておき、各ゴ
ムバンド8を、図5(a)に示すように、シート9の内
側において、座部3の下面部における後端部31の角部
分36と、脚部2の上面部における後端部25の角部分
27との間に掛けるようにしてある。なお、図5
(a)、(b)に示す状態で、ゴムバンド8は、伸びた
状態にある。従って、座部3が平伏したときでも、座部
3の後端部35と、脚部2の後端部25との間には、ゴ
ムバンド8が縮んだ状態で存在するので、高価な部材を
用いることなく、シート9が座部3と脚部2との間に入
り込むことを防止できる。
シート9は、座部3と脚部2との間に入り込んで、破け
たり、座部押し上げ機構6の可動部分に挟まったりする
おそれがある。それを防止するには、シート9に代え
て、蛇腹を利用する方法が考えられるが、本例のような
異形の蛇腹は、特注品になってしまう。そこで、本例で
は、図5(b)に示すように、シート9の上辺の2つの
角部分93と、そこに対応する底辺部分94との間に2
本のゴムバンド8の両端をそれぞれ固定しておき、各ゴ
ムバンド8を、図5(a)に示すように、シート9の内
側において、座部3の下面部における後端部31の角部
分36と、脚部2の上面部における後端部25の角部分
27との間に掛けるようにしてある。なお、図5
(a)、(b)に示す状態で、ゴムバンド8は、伸びた
状態にある。従って、座部3が平伏したときでも、座部
3の後端部35と、脚部2の後端部25との間には、ゴ
ムバンド8が縮んだ状態で存在するので、高価な部材を
用いることなく、シート9が座部3と脚部2との間に入
り込むことを防止できる。
【0035】(座部及び背もたれのクッション構造)本
例において、座部3及び背もたれ部4のいずれの側に
も、クッションが内蔵されており、いずれのクッション
の構造も、安価なままで座り心地を高めてある。すなわ
ち、図6(a)に座クッションの平面構造を模式的に示
すように、座部3に用いられる座クッション7Aは、中
央部分で臀部を支える小さな反発力の内側クッション材
70Aと、内側クッション材70Aに対してその外周側
に接合し、内側クッション材よりも大きな反発力をもつ
外側クッション材70Bとから構成されている。同様
に、図6(b)に背クッションの平面構造を模式的に示
すように、背もたれ部4に用いられる背クッション7B
は、中央部分で背中の中心を支える小さな反発力の内側
クッション材70Cと、内側クッション材70Cに対し
てその外周側に接合し、内側クッション材70Cよりも
大きな反発力をもつ外側クッション材70Dとが設けら
れている。
例において、座部3及び背もたれ部4のいずれの側に
も、クッションが内蔵されており、いずれのクッション
の構造も、安価なままで座り心地を高めてある。すなわ
ち、図6(a)に座クッションの平面構造を模式的に示
すように、座部3に用いられる座クッション7Aは、中
央部分で臀部を支える小さな反発力の内側クッション材
70Aと、内側クッション材70Aに対してその外周側
に接合し、内側クッション材よりも大きな反発力をもつ
外側クッション材70Bとから構成されている。同様
に、図6(b)に背クッションの平面構造を模式的に示
すように、背もたれ部4に用いられる背クッション7B
は、中央部分で背中の中心を支える小さな反発力の内側
クッション材70Cと、内側クッション材70Cに対し
てその外周側に接合し、内側クッション材70Cよりも
大きな反発力をもつ外側クッション材70Dとが設けら
れている。
【0036】さらに、いずれのクッションにおいても、
以下に詳述するように、内側クッション材70A、70
Cと外側クッション材70B、70Dとの接合面は、こ
の接合部分において双方のクッション材が上下に重なり
合うように斜めになっている。
以下に詳述するように、内側クッション材70A、70
Cと外側クッション材70B、70Dとの接合面は、こ
の接合部分において双方のクッション材が上下に重なり
合うように斜めになっている。
【0037】(座部のクッション構造)なお、座クッシ
ョン7A及び背クッション7Bは、基本的には同様な構
造になっているので、図7ないし図9を参照して、座ク
ッション7Aの側を代表して説明する。図7は、座部か
ら座クッションだけを取り出して示す斜視図である。
ョン7A及び背クッション7Bは、基本的には同様な構
造になっているので、図7ないし図9を参照して、座ク
ッション7Aの側を代表して説明する。図7は、座部か
ら座クッションだけを取り出して示す斜視図である。
【0038】図7において、座クッション7は、略四角
形の平面形状を有し、後端部701寄りの部分は、臀部
を支えるための平坦部702になっている。一方、前端
部703寄り部分は、大腿部の側を支持するための部分
であり、そこには、左右両端部及び中央部分の3か所に
なだらかな盛り上がり部分706、707、708が形
成されている。このため、盛り上がり部分706、70
7、708の間には、大腿部の付け根部分が位置するた
めの2つの窪み704、705が形成されている状態に
ある。なお、座部3は、かかる座クッション7を所定の
カバーで覆ったものであり、座クッション7の形状は、
ほとんどそのまま座部3の形状に対応している。
形の平面形状を有し、後端部701寄りの部分は、臀部
を支えるための平坦部702になっている。一方、前端
部703寄り部分は、大腿部の側を支持するための部分
であり、そこには、左右両端部及び中央部分の3か所に
なだらかな盛り上がり部分706、707、708が形
成されている。このため、盛り上がり部分706、70
7、708の間には、大腿部の付け根部分が位置するた
めの2つの窪み704、705が形成されている状態に
ある。なお、座部3は、かかる座クッション7を所定の
カバーで覆ったものであり、座クッション7の形状は、
ほとんどそのまま座部3の形状に対応している。
【0039】本例では、利用者が座部3に長い時間腰掛
けても、臀部が痛くならないように、座クッション7
は、体圧を分散する構造になっている。かかる構造を、
図8及び図9を参照して説明する。
けても、臀部が痛くならないように、座クッション7
は、体圧を分散する構造になっている。かかる構造を、
図8及び図9を参照して説明する。
【0040】図8には、座クッション7を図7における
一点鎖線Z−Z′線に沿って切断し、そのうちの左半部
だけ分解して示してあり、以下の説明でも、座クッショ
ン7の左半部のみについて説明する。図9は、本例の座
クッションの左半分をその後方からみたとき、(a)は
その背面図、(b)はその左側面図、(c)はその平面
図、(d)はその右側面図、(e)はその正面図に相当
する。
一点鎖線Z−Z′線に沿って切断し、そのうちの左半部
だけ分解して示してあり、以下の説明でも、座クッショ
ン7の左半部のみについて説明する。図9は、本例の座
クッションの左半分をその後方からみたとき、(a)は
その背面図、(b)はその左側面図、(c)はその平面
図、(d)はその右側面図、(e)はその正面図に相当
する。
【0041】図8において、座クッション7は、その最
下層を構成する厚さが約10mmの薄い下層側クッショ
ン材71と、この下層側クッション材71の上に積層さ
れた厚さが約40mmの比較的厚い中間層72と、この
中間層72の上に積層された厚さが約20mmの薄い上
層側クッション材73とが接着剤によって接合された複
合体として構成されている。
下層を構成する厚さが約10mmの薄い下層側クッショ
ン材71と、この下層側クッション材71の上に積層さ
れた厚さが約40mmの比較的厚い中間層72と、この
中間層72の上に積層された厚さが約20mmの薄い上
層側クッション材73とが接着剤によって接合された複
合体として構成されている。
【0042】中間層72には、まず、臀部を支えるため
の第1のクッション材74と、その前方寄りの位置にお
いて大腿部の側を支えるための第2のクッション材75
とが構成されている。第2のクッション材75は、第1
のクッション材75の前面部741に対して接着剤によ
って接合されている。この接合部分において、第1のク
ッション材74の前面部741(接合面)は、下向きの
斜面として構成され、第2のクッション材75の背面部
751(接合面)は、上向きの斜面として構成されてい
る。このため、図9(a)、図9(c)、及び図9
(d)に示すように、第1のクッション材74は、第2
のクッション材75の上に入り込み、第2のクッション
材75は、第1のクッション材74の下に入り込んでい
る状態にある。
の第1のクッション材74と、その前方寄りの位置にお
いて大腿部の側を支えるための第2のクッション材75
とが構成されている。第2のクッション材75は、第1
のクッション材75の前面部741に対して接着剤によ
って接合されている。この接合部分において、第1のク
ッション材74の前面部741(接合面)は、下向きの
斜面として構成され、第2のクッション材75の背面部
751(接合面)は、上向きの斜面として構成されてい
る。このため、図9(a)、図9(c)、及び図9
(d)に示すように、第1のクッション材74は、第2
のクッション材75の上に入り込み、第2のクッション
材75は、第1のクッション材74の下に入り込んでい
る状態にある。
【0043】再び、図8において、中間層72は、その
側部に第3のクッション材76を備えている。第3のク
ッション材76は、第1のクッション材74及び第2の
クッション材75の側面部742、752に対して接着
剤によって接合されている。
側部に第3のクッション材76を備えている。第3のク
ッション材76は、第1のクッション材74及び第2の
クッション材75の側面部742、752に対して接着
剤によって接合されている。
【0044】この接合部分において、第3のクッション
材76の側面部761(接合面)は、上向きの斜面とし
て構成され、第1のクッション材74の側面部742
(接合面)、及び第2のクッション材75の側面部75
2(接合面)は、下向きの斜面として構成されている。
このため、図9(a)、図9(c)、及び図9(e)に
示すように、第3のクッション材76は、第1のクッシ
ョン材74及び第2のクッション材75の下に入り込
み、第1のクッション材74及び第2のクッション材7
5は、第3のクッション材76の上に入り込んでいる状
態にある。
材76の側面部761(接合面)は、上向きの斜面とし
て構成され、第1のクッション材74の側面部742
(接合面)、及び第2のクッション材75の側面部75
2(接合面)は、下向きの斜面として構成されている。
このため、図9(a)、図9(c)、及び図9(e)に
示すように、第3のクッション材76は、第1のクッシ
ョン材74及び第2のクッション材75の下に入り込
み、第1のクッション材74及び第2のクッション材7
5は、第3のクッション材76の上に入り込んでいる状
態にある。
【0045】再び、図8において、中間層72は、その
後端部分に第4のクッション材77を備えている。第4
のクッション材77は、第1のクッション材74の背面
部743に対して接着剤によって接合されている。この
接合部分において、第3のクッション材77の前面部7
71(接合面)は、上向きの斜面として構成され、第1
のクッション材74の背面部743(接合面)は、下向
きの斜面として構成されている。このため、図9
(b)、図9(c)、及び図9(d)に示すように、第
4のクッション材77は、第1のクッション材74及び
第2のクッション材75の下に入り込み、第1のクッシ
ョン材74及び第2のクッション材75は、第4のクッ
ション材77の上に入り込んでいる状態にある。
後端部分に第4のクッション材77を備えている。第4
のクッション材77は、第1のクッション材74の背面
部743に対して接着剤によって接合されている。この
接合部分において、第3のクッション材77の前面部7
71(接合面)は、上向きの斜面として構成され、第1
のクッション材74の背面部743(接合面)は、下向
きの斜面として構成されている。このため、図9
(b)、図9(c)、及び図9(d)に示すように、第
4のクッション材77は、第1のクッション材74及び
第2のクッション材75の下に入り込み、第1のクッシ
ョン材74及び第2のクッション材75は、第4のクッ
ション材77の上に入り込んでいる状態にある。
【0046】再び、図8において、中間層72と上層側
クッション材76との間には、盛り上がり部分706、
707、及び窪み704を構成するためのパッド78、
79が挿入されている、これらのパッド78、79は、
その内側が傾斜面781、791になっており、その厚
さは、窪み704及び平坦部702に向けて薄くなって
いる。なお、上層側クッション材73は、下層側クッシ
ョン材71、中間層72を構成する各クッション材、及
びパッド78、79をそれぞれ接合した後、それらの上
から前面部にかけて被せたものであるため、それらの形
状に倣って湾曲している状態に図示してあるが、元は平
坦なシートである。
クッション材76との間には、盛り上がり部分706、
707、及び窪み704を構成するためのパッド78、
79が挿入されている、これらのパッド78、79は、
その内側が傾斜面781、791になっており、その厚
さは、窪み704及び平坦部702に向けて薄くなって
いる。なお、上層側クッション材73は、下層側クッシ
ョン材71、中間層72を構成する各クッション材、及
びパッド78、79をそれぞれ接合した後、それらの上
から前面部にかけて被せたものであるため、それらの形
状に倣って湾曲している状態に図示してあるが、元は平
坦なシートである。
【0047】これらのクッション材の反発力は、体圧分
布を分散する目的に、その部位毎に変えてある。かかる
反発力は、それを構成する発泡ウレタン樹脂の硬度など
を、以下のように変えることによって設定してある。こ
こで、発泡ウレタン樹脂は、通気性、耐候性、除湿性に
優れており、クッション材に適している。
布を分散する目的に、その部位毎に変えてある。かかる
反発力は、それを構成する発泡ウレタン樹脂の硬度など
を、以下のように変えることによって設定してある。こ
こで、発泡ウレタン樹脂は、通気性、耐候性、除湿性に
優れており、クッション材に適している。
【0048】まず、下層側クッション材71は、密度が
50kg/cm3 、硬度が28kg/314cm2 であ
り、大きな反発力を有している。
50kg/cm3 、硬度が28kg/314cm2 であ
り、大きな反発力を有している。
【0049】中間層72のうち、第1のクッション材7
4(内側クッション)は、密度が60kg/cm3 、硬
度が7kg/314cm2 であり、最も小さな反発力を
有している。第2のクッション材75(外側クッショ
ン)は、密度が55kg/cm3 、硬度が17kg/3
14cm2 であり、第1のクッション材74よりは大き
な反発力を有している。ここで、第1のクッション材7
4と第2のクッション材75との接合面は、斜めになっ
ているので、この部分では、第1クッション材74の側
から第2のクッション材75の側に向かって、密度が6
0kg/cm3 から55kg/cm3 に連続的に変化
し、かつ、硬度が7kg/314cm2 から17kg/
314cm2 に連続的に変化するような構造になってい
る。
4(内側クッション)は、密度が60kg/cm3 、硬
度が7kg/314cm2 であり、最も小さな反発力を
有している。第2のクッション材75(外側クッショ
ン)は、密度が55kg/cm3 、硬度が17kg/3
14cm2 であり、第1のクッション材74よりは大き
な反発力を有している。ここで、第1のクッション材7
4と第2のクッション材75との接合面は、斜めになっ
ているので、この部分では、第1クッション材74の側
から第2のクッション材75の側に向かって、密度が6
0kg/cm3 から55kg/cm3 に連続的に変化
し、かつ、硬度が7kg/314cm2 から17kg/
314cm2 に連続的に変化するような構造になってい
る。
【0050】第3のクッション材76(外側クッショ
ン)は、密度が50kg/cm3 、硬度が28kg/3
14cm2 であり、第1及び第2のクッション材74、
75よりも大きな反発力を有している。ここでも、第3
のクッション材76と、第1及び第2のクッション材7
4、75との接合面は、斜めになっているので、この部
分では、第1のクッション材74の側から第3のクッシ
ョン材76の側に向かって、密度が60kg/cm3 か
ら50kg/cm3 に連続的に変化し、かつ、硬度が7
kg/314cm2 から28kg/314cm2 に連続
的に変化するような構造になっている。また、第2クッ
ション材75の側から第3のクッション材76の側に向
かって、密度が55kg/cm3 から50kg/cm3
に連続的に変化し、かつ、硬度が17kg/314cm
2 から28kg/314cm2 に連続的に変化するよう
な構造になっている。
ン)は、密度が50kg/cm3 、硬度が28kg/3
14cm2 であり、第1及び第2のクッション材74、
75よりも大きな反発力を有している。ここでも、第3
のクッション材76と、第1及び第2のクッション材7
4、75との接合面は、斜めになっているので、この部
分では、第1のクッション材74の側から第3のクッシ
ョン材76の側に向かって、密度が60kg/cm3 か
ら50kg/cm3 に連続的に変化し、かつ、硬度が7
kg/314cm2 から28kg/314cm2 に連続
的に変化するような構造になっている。また、第2クッ
ション材75の側から第3のクッション材76の側に向
かって、密度が55kg/cm3 から50kg/cm3
に連続的に変化し、かつ、硬度が17kg/314cm
2 から28kg/314cm2 に連続的に変化するよう
な構造になっている。
【0051】第4のクッション材77(外側クッショ
ン)は、第3のクッション材76と同様、密度が50k
g/cm3 、硬度が28kg/314cm2 であり、第
1のクッション材74よりも大きな反発力を有してい
る。ここで、第4のクッション材77と第1のクッショ
ン材74との接合面は、斜めになっているので、この部
分では、第1クッション材74の側から第4のクッショ
ン材77の側に向かって、密度が60kg/cm3 から
50kg/cm3 に連続的に変化し、かつ、硬度が7k
g/314cm2 から28kg/314cm2 に連続的
に変化するような構造になっている。
ン)は、第3のクッション材76と同様、密度が50k
g/cm3 、硬度が28kg/314cm2 であり、第
1のクッション材74よりも大きな反発力を有してい
る。ここで、第4のクッション材77と第1のクッショ
ン材74との接合面は、斜めになっているので、この部
分では、第1クッション材74の側から第4のクッショ
ン材77の側に向かって、密度が60kg/cm3 から
50kg/cm3 に連続的に変化し、かつ、硬度が7k
g/314cm2 から28kg/314cm2 に連続的
に変化するような構造になっている。
【0052】第1のクッション材74と上層側クッショ
ン材73との間に位置するパッド78、79は、いずれ
も、密度が55kg/cm3 、硬度が17kg/314
cm2 である。
ン材73との間に位置するパッド78、79は、いずれ
も、密度が55kg/cm3 、硬度が17kg/314
cm2 である。
【0053】上層側クッション材73は、密度が25k
g/cm3 、硬度が12kg/314cm2 であり、第
1のクッション材74よりは大きな反発力を有してい
る。
g/cm3 、硬度が12kg/314cm2 であり、第
1のクッション材74よりは大きな反発力を有してい
る。
【0054】このように、本例では、反発力の大きなク
ッション材と反発力の小さなクッション材との接合部分
を、それらが上下に重なるように斜めにしているので、
反発力の大きなクッション材と反発力の小さなクッショ
ン材との接合部分において、臀部にかかる圧力は、分散
され、集中しない。従って、図10(a)に、従来の座
クッションを用いた座部に腰掛けたときの体圧分布を示
し、図10(b)に、本例の座クッションを用いた座部
に腰掛けたときの体圧分布を示すように、従来の座クッ
ションでは、比較的狭い範囲に体圧がかかり、しかも、
高い圧力が局部的にかかるのに対し、本例の座クッショ
ン7では、広い範囲に体圧が掛かり、しかも、かかる圧
力の大きさが均等化される。それ故、臀部の一部に体圧
が集中してかかるということがないので、長時間座って
いても、臀部が痛くならない。
ッション材と反発力の小さなクッション材との接合部分
を、それらが上下に重なるように斜めにしているので、
反発力の大きなクッション材と反発力の小さなクッショ
ン材との接合部分において、臀部にかかる圧力は、分散
され、集中しない。従って、図10(a)に、従来の座
クッションを用いた座部に腰掛けたときの体圧分布を示
し、図10(b)に、本例の座クッションを用いた座部
に腰掛けたときの体圧分布を示すように、従来の座クッ
ションでは、比較的狭い範囲に体圧がかかり、しかも、
高い圧力が局部的にかかるのに対し、本例の座クッショ
ン7では、広い範囲に体圧が掛かり、しかも、かかる圧
力の大きさが均等化される。それ故、臀部の一部に体圧
が集中してかかるということがないので、長時間座って
いても、臀部が痛くならない。
【0055】さらに、第1及び第2のクッション材7
4、75の側方には、それよりも反発力の大きな第3の
クッション材76が配置されているので、そこに腰掛け
たとき、臀部は、第3のクッション材76によって側方
から支えられた感じを受ける。
4、75の側方には、それよりも反発力の大きな第3の
クッション材76が配置されているので、そこに腰掛け
たとき、臀部は、第3のクッション材76によって側方
から支えられた感じを受ける。
【0056】また、第1のクッション材74の後端部に
は、それよりも反発力の大きな第4のクッション材77
が配置されているので、そこに腰掛けたとき、臀部は、
第4のクッション材77によって後ろから支えられた感
じを受ける。それ故、本例の座クッション7を用いた座
部3は、安定感がより向上している。
は、それよりも反発力の大きな第4のクッション材77
が配置されているので、そこに腰掛けたとき、臀部は、
第4のクッション材77によって後ろから支えられた感
じを受ける。それ故、本例の座クッション7を用いた座
部3は、安定感がより向上している。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る立ち
上がり補助椅子では、利用者が立ち上がり終えると、ス
トッパー軸の底辺部は、案内溝の前方部分で自動的に停
止し、また、案内溝から外れることがないので、座部
は、それ以上押し上げられることがない。従って、本発
明によれば、座部が一定以上傾かないような事故防止機
能を安価なままで付加できる。また、座部が浮き上がっ
た状態から、そこに腰掛けると、座部(押し上げ板)
は、平伏する状態に戻されるとともに、ストッパー軸の
底辺部がフックによって止められ、この状態に確実に保
持されるので、安全である。
上がり補助椅子では、利用者が立ち上がり終えると、ス
トッパー軸の底辺部は、案内溝の前方部分で自動的に停
止し、また、案内溝から外れることがないので、座部
は、それ以上押し上げられることがない。従って、本発
明によれば、座部が一定以上傾かないような事故防止機
能を安価なままで付加できる。また、座部が浮き上がっ
た状態から、そこに腰掛けると、座部(押し上げ板)
は、平伏する状態に戻されるとともに、ストッパー軸の
底辺部がフックによって止められ、この状態に確実に保
持されるので、安全である。
【0058】座部の下面外周部と脚部の上面外周部との
間に張ったシートをゴムバンドによって座部と脚部との
間に入り込まないようにした場合には、安価なままで、
見栄えを高めることができる。
間に張ったシートをゴムバンドによって座部と脚部との
間に入り込まないようにした場合には、安価なままで、
見栄えを高めることができる。
【0059】脚部の下端部に基部の垂直な軸線回りに回
転可能な回転体を備える回転式アジャスターを用いた場
合には、通常の使用状態のときには、椅子が不必要にず
れない一方、その運搬が簡単である。
転可能な回転体を備える回転式アジャスターを用いた場
合には、通常の使用状態のときには、椅子が不必要にず
れない一方、その運搬が簡単である。
【0060】小さな反発力の内側クッション材と、大き
な反発力をもつ外側クッション材との接合部分において
双方のクッション材が上下に重なり合うように斜めにし
た場合には、接合部分においても、座クッションの反発
力が急激に変化しない。このため、臀部や背中にかかる
力は、局部に集中しないので、長時間座っていても臀部
が痛くならない。
な反発力をもつ外側クッション材との接合部分において
双方のクッション材が上下に重なり合うように斜めにし
た場合には、接合部分においても、座クッションの反発
力が急激に変化しない。このため、臀部や背中にかかる
力は、局部に集中しないので、長時間座っていても臀部
が痛くならない。
【図1】本発明の実施例に係る立ち上がり補助椅子の正
面図である。
面図である。
【図2】図1に示す立ち上がり補助椅子の右側面図であ
る。
る。
【図3】図1に示す立ち上がり補助椅子において、座部
を押し上げたときの座部押し上げ機構の斜視図である。
を押し上げたときの座部押し上げ機構の斜視図である。
【図4】図1に示す立ち上がり補助椅子において、座部
を平伏させたときの座部押し上げ機構の斜視図である。
を平伏させたときの座部押し上げ機構の斜視図である。
【図5】(a)は、図1に示す立ち上がり補助椅子にお
いて、座部と脚部との隙間をシートで覆った状態を模式
的に示す説明図、(b)は、このシートの平面図であ
る。
いて、座部と脚部との隙間をシートで覆った状態を模式
的に示す説明図、(b)は、このシートの平面図であ
る。
【図6】(a)は、図1に示す立ち上がり補助椅子に設
けた座部のクッション構造を説明するための説明図、
(b)は、その背もたれ部のクッション構造を説明する
ための説明図である。
けた座部のクッション構造を説明するための説明図、
(b)は、その背もたれ部のクッション構造を説明する
ための説明図である。
【図7】図1に示す立ち上がり補助椅子に設けた座部の
クッションの斜視図である。
クッションの斜視図である。
【図8】図7に示す座クッションの左半分の分解図であ
る。
る。
【図9】図7に示す座クッションの左半分をその後方か
らみたとき、(a)はその背面図、(b)はその左側面
図、(c)はその平面図、(d)はその右側面図、
(e)はその正面図である。
らみたとき、(a)はその背面図、(b)はその左側面
図、(c)はその平面図、(d)はその右側面図、
(e)はその正面図である。
【図10】図7に示す座クッションにおいて、体圧がよ
り広く分散する作用を説明するための説明図である。
り広く分散する作用を説明するための説明図である。
1・・・立ち上がり補助椅子 2・・・脚部 3・・・座部 4・・・背凭れ部 5・・・肘掛け 6・・・座部押し上げ機構 7・・・座クッション 8・・・ゴムバンド 9・・・シート 23・・・回転式アジャスター 60・・・押し上げ力調整機構 61・・・固定板 62・・・押し上げ板 63・・・回転中心軸 64・・・・押し上げ用ばね 66・・・案内溝 65・・・ストッパー軸 67・・・フック 70A、70C・・・ 70B、70D・・・ 601・・・レバー 650・・・ストッパー軸の底辺部 651・・・ストッパー軸の側辺部
Claims (5)
- 【請求項1】 椅子の座部と脚部との間において、該座
部を平伏した状態から座部前端部を中心に回転するよう
に座部後端部を押し上げることにより、腰掛けていた者
の立ち上がり動作を補助する座部押し上げ機構を有する
立ち上がり補助椅子であって、 前記座部押し上げ機構は、脚部の側に固定されている固
定板と、該固定板の前端寄りの位置で横方向に配置され
た回転中心軸と、前記座部の側に固定され、前記回転中
心軸の回りを回転可能なように支持された押し上げ板
と、該押し上げ板に前記回転中心軸を中心に回転する立
ち上がり動作を行わせることにより、前記座部後端部を
押し上げるための押し上げ用ばねと、前記固定板の両側
面部に前後方向に向かって形成された案内溝と、前記押
し上げ板の両側面部に回転可能に支持され、この支持位
置から前記押し上げ板の背面側に延びる側辺部、及び前
記案内溝に通され、前記押し上げ板が平伏するときに前
記案内溝内を後方に移動するとともに、前記押し上げ板
が立ち上がり動作を行うときに前記案内溝内を前方に移
動する底辺部を備えるストッパー軸と、該ストッパー軸
の底辺部が前記案内溝内を後方に移動してきたときに該
底辺部に自動的に係合することにより、前記押し上げ板
を平伏した状態に保持するフックと、該フックと前記ス
トッパー軸の底辺部との係合を解除して前記底辺部の前
記案内溝内における前方への移動を可能とする係合解除
手段とを有することを特徴とする立ち上がり補助椅子。 - 【請求項2】 請求項1において、前記ストッパー軸の
底辺部に係合している前記フックを前記底辺部に向けて
付勢する戻しばねを有することを特徴とする立ち上がり
補助椅子。 - 【請求項3】 請求項1または2において、さらに、前
記座部の下面外周部と前記脚部の上面外周部との間に張
られ、前記座部後端部を押し上げたときに形成される前
記座部と前記脚部との隙間を覆うためのシートと、該シ
ートの内側において、前記座部後端部の縁部分と脚部後
端部の縁部分との間に張られ、前記座部が平伏したとき
に前記座部と前記脚部との間に前記シートが入り込むこ
とを防止するゴムバンドとを有することを特徴とする立
ち上がり補助椅子。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかの項におい
て、さらに、前記脚部の下端部4か所には、脚部下端部
に垂直に取り付けられた基部、及び該基部の垂直な軸線
回りに回転可能な回転体から構成された接地部を備える
回転式アジャスターを備えていることを特徴とする立ち
上がり補助椅子。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかの項におい
て、前記座部に構成されているクッション構造、及び背
もたれ部に構成されているクッション構造のうちの少な
くとも一方は、中央部分に配置された小さな反発力の内
側クッション材と、該内側クッション材に対してその外
周側に接合し、該内側クッション材よりも大きな反発力
をもつ外側クッション材とを有し、該外側クッション材
と前記内側クッション材との接合面は、該接合部分にお
いて双方のクッション材が上下に重なり合うように斜め
になっていることを特徴とする立ち上がり補助椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7221239A JPH0956749A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 立ち上がり補助椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7221239A JPH0956749A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 立ち上がり補助椅子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0956749A true JPH0956749A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16763653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7221239A Pending JPH0956749A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 立ち上がり補助椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0956749A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100844086B1 (ko) * | 2007-01-26 | 2008-07-04 | 박명진 | 사무용 무릎 의자 |
WO2012053381A1 (ja) * | 2010-10-19 | 2012-04-26 | 株式会社岡村製作所 | 肘掛け付き椅子 |
JP2012085763A (ja) * | 2010-10-19 | 2012-05-10 | Okamura Corp | 肘掛け付き椅子 |
-
1995
- 1995-08-30 JP JP7221239A patent/JPH0956749A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100844086B1 (ko) * | 2007-01-26 | 2008-07-04 | 박명진 | 사무용 무릎 의자 |
WO2012053381A1 (ja) * | 2010-10-19 | 2012-04-26 | 株式会社岡村製作所 | 肘掛け付き椅子 |
JP2012085763A (ja) * | 2010-10-19 | 2012-05-10 | Okamura Corp | 肘掛け付き椅子 |
CN103167816A (zh) * | 2010-10-19 | 2013-06-19 | 株式会社冈村制作所 | 带扶手的椅子 |
EP2630894A1 (en) * | 2010-10-19 | 2013-08-28 | Okamura Corporation | Chair with armrest |
EP2630894A4 (en) * | 2010-10-19 | 2014-11-12 | Okamura Corp | ARMREST SEAT |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040929 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041105 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050307 |